JP3169547B2 - 薬液注入ポート - Google Patents

薬液注入ポート

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JP3169547B2
JP3169547B2 JP04089096A JP4089096A JP3169547B2 JP 3169547 B2 JP3169547 B2 JP 3169547B2 JP 04089096 A JP04089096 A JP 04089096A JP 4089096 A JP4089096 A JP 4089096A JP 3169547 B2 JP3169547 B2 JP 3169547B2
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Japan
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injection port
port
catheter
internal space
chemical
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幸彦 坂口
幸正 山口
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進行癌患者の化学
療法における抗癌剤の動脈内注入、栄養補給のための静
脈注入、鎮痛のための髄硬膜等への鎮痛剤の投与、糖尿
病患者へのインシュリン投与等の如く、患者の体内の特
定箇所に長期間継続して、定期的に薬液を注入するため
の、皮下埋め込み可能な薬液注入システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】切除不能な悪性腫瘍に対しては、抗癌剤
投与による化学療法が行われているが、全身投与法では
副作用を生じるため、選択的投与法としてカテーテル先
端を腫瘍局所へ通じる動脈上流に留置し、端末を抗癌剤
注入口として体外に露出させたままにするか、或は抗癌
剤投与の都度カテーテルを再挿入していた(動中療
法)。また、高カロリー輸液の持続注入の場合にも、カ
テーテル先端を中心静脈内に留置し、端末を輸液注入口
として体外に露出させていた。(IVH)
【0003】このためカテーテルを挿入した皮膚創部か
らの感染の防止は懸案課題であるが、一方皮膚創部を常
に清潔に保つことは実生活上は極めて困難であり、かつ
患者の自由な行動や入浴等にも制約があり、社会復帰に
大きな妨げとなっていた。
【0004】このような問題の解決手段として、体内に
長期間留置した状態で使用可能な皮下埋込型のカテーテ
ル組立体が開発されている。このカテーテル組立体とは
薬液を貯留するための内部空間と、この内部空間に連通
する弾性体を装着した薬液注入口およびコネクターが付
設された薬液流出路を有するポート本体と、薬液注入用
のルーメンが形成されたカテーテルとを、前記流出路に
ルーメンが連通するように前記コネクターにカテーテル
を接続し、更にカテーテルの固定及びキンク防止のため
の保護ロックをポート本体に嵌合させたものである。
【0005】本皮下埋込型カテーテル組立体は、カテー
テルを目的の血管内等まで挿入し、薬液注入ポートを皮
下組織に固定した状態で留置される。そして、薬液を注
入する際は、皮膚の上から触診により薬液注入ポートの
薬液注入口を確認し、薬液注入口の弾性体を注射針にて
穿刺することにより薬液をポート本体内に送り込み、カ
テーテルを介して目的の血管内等へ薬液を注入する。
【0006】薬液注入ポートを埋め込む部位としては主
に胸部、腹部、大腿部が挙げられるが近年は動中療法、
IVH共に鎖骨下の動・静脈を利用することが多く、従
って胸部に埋め込まれることが多い。
【0007】ところで従来の薬液注入ポートを側面から
見ると、上面は凸形状で底面が平面である。図4はこれ
らの従来の薬液注入ポートを皮下に埋め込んだ際の断面
図であるが皮膚がかなり隆起する形となる。これは前記
胸部等の皮下脂肪の薄い部位に埋め込む場合に侵襲が大
きく、特に痩せ型の患者に埋め込まれた場合に皮膚の頂
部が衣服等と擦れ、発赤や炎症を引き起こす原因となっ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のこの
ような問題点を解消することを目的とするもので、側面
から見たときの形状が上下に膨らんだ凸レンズ形状をな
しているため、ポートの上下に位置する体組織は均一に
膨らみ、上側の皮膚だけに無理なテンションをかけるこ
となく皮下に埋め込むことができ、患者にとって低侵襲
な薬液注入ポートを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、薬液を貯
留するための内部空間と、この内部空間に連通する薬液
注入口と、この薬液注入口を封止する弾性体と、前記内
部空間に連通する薬液流出路とを有し、該薬液流出路先
にコネクターを備え、更にカテーテル接続の際の保護ロ
ックを組み合わせた薬液注入ポートであって、側面から
見たとき形状が上下に膨らんでいることを特徴とし、更
には側面から見たとき厚みに対して中心から下向きに5
〜15%の範囲に最大外径部が位置していることを特徴
とする薬液注入ポートである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面をもとに本発明につい
て詳細に説明する。図1は本発明による薬液注入ポート
の概略図で、図2は一実施例を示す図で、図3は本発明
による薬液注入ポートを皮下に埋設した状態を示す図
で、図4はの従来の薬液注入ポートを皮下に埋設した状
態を示す図である。
【0011】図1、2の如く本発明の薬液注入ポートは
ポート本体1と保護ロック11からなり、ポート本体1
は薬液を貯留するための内部空間4を有し、この上部に
弾性体3を装着した薬液注入口2を有し、更に一半径方
向に薬液流出路5が設けてありその先にコネクター6が
付設されていて、カテーテル21を接続後に固定するた
めの保護ロック11がネジやアンダーカットを利用して
嵌合されている。なお薬液流出路5は必要により薬液を
流出させるが、逆流を防ぐための一方弁を設けることも
好ましい実施例の一つである。
【0012】ポート本体1の形状は側面から見ると上下
に膨らんだ形状をなしている。最大外径部が中心に一致
することが患者に対して最も侵襲が小さくなるが皮膚の
隆起が低すぎ、薬液注入ポートの埋設位置が分かりにく
い場合があるため、中心から下向きに5〜15%の範囲
に最大外径部が位置するのが良い。
【0013】ポート本体1の材質としては、生体適合性
の優れていることが必要で、例えば、ポリウレタン樹
脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、シリコーンゴム等の
樹脂や、ステンレス、チタニウム等の金属、或はこれら
の組合せでも何ら構わない。また、弾性体3の材質とし
ては、自己封止性を有する弾性状物資であり、例えばシ
リコーン、イソプレーン、ラテックス等のゴムが考えら
れるが軟質の塩化ビニル樹脂やポリウレタン樹脂でも針
刺し耐久性および生体適合性に優れれば使用可能であ
る。更にコネクター6の材質としては、強度的にステン
レスやチタニウム等の金属が望ましいが限定されるもの
ではない。ポート本体1は以上の構成部材をインサート
成形や接着および溶着等により組み立てられる。
【0014】次に保護ロック11について説明すると形
状は特に限定しないが、前記ポート本体1と嵌合させ一
体化させたとき嵩張らないことが望ましく、材質として
は前記ポート本体1と同様であるが、後端部のポート本
体1との嵌合させカテーテル21を圧着固定させる後端
部12は硬質材料が望ましく、先端部13のカテーテル
と接触する部分はカテーテル21の動きに追随しキンク
等を防ぐ目的で弾性体が設けられていることが望まし
い。
【0015】次に本発明による薬液注入ポートの組立方
法について図1を用いて説明する。予め保護ロック11
に通したカテーテル21をポート本体1のコネクター6
に挿入接続し、更に保護ロック11をスライドさせポー
ト本体1に嵌合固定させる。組み立てられた薬液注入ポ
ートは図3のように皮下脂肪層31と筋膜層32の間に
埋め込まれ、皮膚の上から触診により薬液注入ポートの
薬液注入口2を確認し、薬液注入口2の弾性体3を注射
針にて穿刺することにより薬液をポート本体内に送り込
み、カテーテル21を介して目的の血管内等へ薬液を注
入する。
【0016】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明による薬液注
入ポートは、患者の皮膚に無理なテンションをかけるこ
となく皮下に埋め込むことができ、より低侵襲で安全に
選択的薬液注入が行える用具として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる薬液注入ポートを示す
側断面図である。
【図2】本発明の他の施例となる薬液注入ポートを示す
側断面図である。
【図3】本発明の一実施例となる薬液注入ポートの皮下
埋設状態を示す側断面図である。
【図4】従来の薬液注入ポートの皮下埋設状態を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1 ポート本体 2 薬液注入口 3 弾性体 4 内部空間 5 薬液流出路 6 コネクター 11 保護ロック 12 後端部 13 先端部 21 カテーテル 31 皮下脂肪層 32 筋膜層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を貯留するための内部空間と、この
    内部空間に連通する薬液注入口と、この薬液注入口を封
    止する弾性体と、前記内部空間に連通する薬液流出路と
    を有し、該薬液流出路先にコネクターを備え、更にカテ
    ーテル接続の際の保護ロックを組み合わせた皮下に埋設
    する薬液注入ポートであって、側面から見たとき形状が
    上下に膨らんでおり、且つ厚みに対して中心から下向き
    に5〜15%の範囲に最大外径部が位置していることを
    特徴とする薬液注入ポート。
JP04089096A 1996-01-24 1996-02-28 薬液注入ポート Expired - Lifetime JP3169547B2 (ja)

Priority Applications (3)

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JP04089096A JP3169547B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 薬液注入ポート
PCT/JP1997/000147 WO2004075970A1 (ja) 1996-01-24 1997-01-23 薬液注入ポート
US09/101,987 US6290677B1 (en) 1996-01-24 1997-01-23 Medicinal liquid injection port

Applications Claiming Priority (1)

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JP04089096A JP3169547B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 薬液注入ポート

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JPH09225039A JPH09225039A (ja) 1997-09-02
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