JP3168937U - ルアー - Google Patents

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【課題】ツイッチアクションなしで自動的に首振りアクションをするペンシルベイトタイプのルアーを提供する。【解決手段】半円柱形のボディに括れ部1を設け、ボディの平面側にラインアイ5及びウエイト4を設ける。ウエイトは凸状で、尾部末端寄りに配置される。【選択図】図1

Description

本考案は釣り具のルアーに関する。
本考案は、ペンシルベイトと呼ばれるタイプのルアーを背景技術とする。それは一般に凡そ棒状でリップを持たないルアーである。
従来のペンシルベイトは、ツイッチアクションと呼ばれるロッドワーク、さお先の操作でルアーにドッグウオークと呼ばれる首振りのアクションなどをさせて用いるものであった。それは釣りの醍醐味としては代え難いものであるが、初心者には難しい面もあり、またシーバスやシイラなどを対象魚として長い竿、重い竿を使う場合には大変な作業ともなる。さらに暗い中での釣りとなると、ルアー自体が見えないせいもあり、なかなか困難な作業である。そこで本考案はツイッチアクションなしで自動的に首振りアクションをするペンシルベイトタイプのルアーを実現することを課題とする。
本考案においては、ボディの片面が平らな平面であることと、ボディの途中に括れを有することが、際立った特徴である。ペンシルベイトの胴体の片面をほぼ平らな平面とし、その途中に括れた部分、括れ部1を設ける。そして平らな平面の側にラインアイ5を配置する。
すなわち、水が当たる面をおよそ平らな平面として水の抵抗を受けるようにして、ラインアイ5の位置を頭部末端ではなく尾部方向にずらせて配置し、ラインアイ5よりも先に突き出た頭部の面でも水を受けるようにする。そうするとルアーは真直ぐ進むことはできず横向き、右または左に進むようになる。さらにラインアイ5の付近に括れ部1を設けるとルアーは右から左、左から右へと進行方向を転換して首振り運動をするようになる。
ウエイト4は尾部末端寄りに配置する。
ツイッチアクションと呼ばれるロッドワークなしに、ルアーにドッグウオークをさせることができる。さらに、ロッドワークによるドッグウオークにはその首振りのスピード、一定時間内の首振り回数には自ずと限界があったが、本考案においては、従来のロッドワークによる首振り運動をはるかに超える素早さの首振り運動を実現することができる。使用が楽であると同時に、その動きは面白い。
凡そ半円柱形の棒状のボディとする。ボディの途中に括れた部分、括れ部1を設ける。半円柱形の平らな面を腹、その反対側の凸面を背とすると、括れの設け方としては、背中側から括れさせて、腹の平らな面はそのままにしておくのがよい。そしてその括れ部1あるいはその近傍の腹側にラインアイ5を配置する。
ウエイト4はボディの一方の末端に寄せて配置する。水中においてはウエイト4のあるほうの末端が下となり、リトリーブ時にはそちらが後方となるので、ウエイト4を配置した方の末端が尾部である。
ウエイト4を腹面から突出した状態にすると、ルアーの動きはより安定するとともにより素早い動きとなる。
ボディの両末端は適度に丸みを持たせる。あるいはヘッドの形状についてはポッパータイプにするなどの形のバリエンションがありうる。頭部の形状により、ルアーの性質は異なってくる。
括れ部1を挟んでウエイト4があるほうを胴部3、その反対のほうを頭部2と呼ぶことにする。
図1に示すように、頭部2と胴部3をおよそ同程度の長さとする。この場合、水面での首振り運動が最も激しく起こる。シンキングタイプとした場合には水中での動きは弱い。その場合、急激に水面に浮き上がる動きをして水面で激しく首を振る。頭部2を短くすると水中での首振りが大きくなる傾向がある。
図4、図5に示すものは、頭部の末端をポッパータイプとしたものである。この場合、頭部2の長さは短かめとする。頭部2の末端を腹の面とおよそ垂直をなすような面とし、さらにその面に窪み8を設けた形状である。水面での首振りの動きは図1のものに比べて緩慢となるが、ポップ音よる集魚効果が得られる。また水中においては首振り運動をする。
図6に示すものは、上記のポッパータイプの窪み8をなくし平らな面として、その面がより効率的に水を受けるように腹側に向けて傾けたものである。このタイプは水面においての首振りの効果は弱いが、水中においては力強く左右に動く。前後あるいはそのいずれかにプロペラ9をつけても左右に動くので、スイッシャータイプのルアーとしてもユニークなものとなる。
図1、図2、図3に示す。およそ円柱を縦に半分に割ったような半円柱形の棒状のボディで、その棒の途中に括れを設け、括れの近傍の平らなほうの面にラインアイ5を設け、ボディの一方の端付近にウエイト4を配したルアーであり、この実施例においては、括れ部1を挟んで頭部2と胴部3がおよそ同程度の長さであることを特徴とする。
水面においてボディが横に傾いた際に、傾きが大きくなると、この長い頭部2が激しく水を受けて、跳ね返されるようにして反対側へと傾きを変えるものと観察される。そのとき、括れには、その反転を邪魔せずスムースにする効果があると思われる。
基本的に水面付近で使うことが効果的であるので、いわゆるトップウオーターと呼ばれるフローティングタイプを基本とするものであるが、シンキングタイプとして一時的にルアーを沈めることも魚に食わせる一つの方法として有効である。また、ウエイト4を重めにしたほうが、首振りはよりクイックとなるので、フローティングタイプよりもむしろシンキングタイプのほうが、水面での動きが素早い。沈んだ状態からリトリーブすると、急激に水面に向かって浮上する。
ウエイト4がボディの輪郭から突出する、すなわち凸状にでっぱる形で配置することで、腹を下にした姿勢での安定度が高まり、ルアーの動きが安定して激しくなる。この効果は、図4、図5、図6に示し以下で説明する実施例においても同様である。
尾部にフィン7を設けると動きが一層大きく素早くなる。図に示したものは、固定式のフィンであるが、フラップ状の可動式のフィンとすると、ボディの動きを良くすると同時に、集魚効果および食わせる効果が高まることもあると期待できる。特にメタル素材とすると、ひらひらとしながら光を反射する効果がある。
極めて大きな首振り運動をする。ボディが振れる角度の幅は、180度に近いものと観察される。つまり右に真横に寝た状態から、左に真横に寝た状態へと反転し、その反転を素早く繰り返す。その動きは大変面白く、それ自体が趣味的な面では意味があるとも思われるのであるが、アクションを抑えたほうが釣れるということもありうる。アクションを控えめにするためには、ラインアイ5の位置を括れの中心から頭部末端よりに離す、あるいはウエイト4を括れに寄せる、頭部2を短くする、などの調節の方法がある。。
図4、図5に示す。頭部2の末端をポッパータイプとする。頭部2の末端を腹の面とおよそ垂直をなすような面とし、さらにその面に窪み8をもうけてポッパータイプのヘッド形状とする。
頭部2の末端の窪んだ面が、若干腹のほうを向くように傾いた角度にすると、水しぶきはより激しくなる。その角度は適度に加減する。
頭部2末端の面と腹の面が交わる付近にリップを設ければ、ポッパーとしての機能をもつと同時にミノーのように水面下を泳ぐようにできる。
ペンシルベイトは一般にキャスタビリティにすぐれているが、この実施例に示した形は、そのキャスタビリティ性能においては一つの究極的な形状とも言えるかもしれない。キャスト時の進行方向前方寄りに重心をもち、さらに平面を下、凸面を上とする重心であり、この飛行姿勢は揚力を生む。さらに頭部2は尾翼のような効果をもち飛行姿勢を安定させる。空力的な理論は定かでないが、実際に極めて良く飛ぶルアーである。
図6に示す。頭部2の末端を平面とし、側面から見た時に、その頭部2末端の平面と腹の平面とが交わった部分が作る角度が鈍角となるようにする。すなわち頭部2末端の平面が、腹の面に対して垂直であるよりも幾分か腹と同じ側を向くように傾いた形とする。言い方を変えると、腹の面が、頭部2の末端で背中側に反り返ったような形状である。
このタイプは水中における首振り運動が力強い。そこで、プロペラ9をボディの前後あるいはそのどちらかに取り付けると、ボディを大きく振りながら、かつプロペラ9も回るという機能を実現することができる。
頭部2を背面から削り込むなどして薄くすると、水中での首振りの効果が増す。
頭部2末端の平面と腹の面が交わる付近にリップを設けることで、ミノータイプのルアーのように深度を保って泳ぐようにもできる。
胴部3を分割してジョイントタイプとすると、うねうねとした動きになる。ジョイントタイプとすることは、プロペラ9を滑らかに回転させる点からも有効である。
また、前方にプロペラ9を取り付ける場合には、ボディ上に設けたループすなわちプロペラがない場合にはラインアイとなる部分に、プロペラ9のシャフトのループをリンクして接続すると、ルアー本体の動きが良いと同時にプロペラ9の回転も良くなる。さらに、この際、プロペラ9のシャフトとしてスイベルのシャフトを利用する方法もある。つまり、シャフトとしてスイベルを用いるのであり、スイベルのベアリング部とスイベルの末端のループの間にプロペラを配置する。スイベルのベアリング部の膨らみが、プロペラの回転のためのベアリングとしても機能する。
図6に示したタイプにおいて、ウエイトを腹側ではなく反対の背中側に配置する。こうすると通常のミノータイプのルアーのような動きになる。従来、ミノータイプのルアーにプロペラを付加すると、ミノー本来の振動運動が損なわれがちであったが、この実施例のタイプにおいては左右の首振り運動をする。それは、形が扁平であり、左右に水を切ることに適していることに由来する効果かもしれない。
ロッドアクション不要であり、一定の速度でリールを巻くだけでドッグウオークをするという性質から、トローリングに用いて、海の大物釣りなどへの利用も考えられる。
本考案の斜視図 本考案の平面図 本考案の側面図 本考案の実施例を示す斜視図 本考案の実施例を示す側面図 本考案の別の実施例を示す側面図
1 括れ部
2 頭部
3 胴部
4 ウエイト
5 ラインアイ
6 フックアイ
7 フィン
8 窪み
9 プロペラ

Claims (4)

  1. およそ円柱を縦に半分に割った半円柱形のような棒状のボディで、その棒の途中に括れを設け、括れの近傍の平らなほうの面にラインアイを設け、ボディの一方の端付近にウエイトを配したルアー。
  2. ウエイトがボディの輪郭から突出する、すなわち凸状にでっぱる形で配置された請求項1に記載のルアー。
  3. 括れ部を挟んでウエイトのあるほうを胴部、その反対のほうを頭部、さらにラインアイを設けた平らな面を腹と呼ぶこととし、頭部の末端を腹の面とおよそ垂直をなすような面とし、さらにその面に窪みをもうけてポッパータイプのヘッド形状とした請求項1に記載のルアー。
  4. 頭部の末端を平面とし、側面から見た時に、その頭部末端の平面と腹の平面とが交わった部分が作る角度が鈍角となるようにする、すなわち頭部末端の平面が、腹の面に対して垂直であるよりも幾分か腹と同じ側を向くように傾いた形とする、請求項1に記載のルアー。
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