JP3168897U - ハンディ形電気手術器 - Google Patents
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Abstract
【課題】病棟や外来、もしくは野外でも使用可能で、取り回しの自由度の高いハンディ形電気手術器を提供する。【解決手段】高周波回路および電池を内蔵した電源部と、この電源部に電気的に接続するピンセット取り付け座および通電スイッチを備え、片手で把持できる本体と、ピンセット取り付け座に着脱可能な導電制ピンセットとからなる。【選択図】図1
Description
本考案は、外科手術等において迅速に患部の止血を行うバイポーラ形の高周波凝固止血装置(以下、「電気手術器」という)に関する。
外科手術等においては、迅速に患部の止血を行うことが重要であるが、この目的のため、ピンセット形をしたバイポーラ形の高周波凝固止血装置、すなわち電気手術器が使用される。バイポーラ形は、電源装置で発生させた高周波電流をピンセットの2本の先端間に流し、ピンセットで挟んだ組織に通電させることにより、同組織を凝固し、止血を行うもので、特許文献1などに記載がある。
従来のバイポーラ形高周波電気手術器は、図8に示すごとく、電源プラグ10により100V電源に接続して高周波を発生する電源部を内蔵する本体1と、組織を挟んで凝固止血するための導電性のピンセット2とが電線11で接続されており、足元スイッチ12により通電する方式が一般的である。この方式は手術室での使用を前提としているため可搬性に乏しく、取り回しの自由度が低く、使用場所に制限があるという問題点を有する。
特許文献2には、ピンセット部分に電源や通電スイッチなど、必要なものをすべて装備した手術具の考案が記載されている。その実施例の一例を図9に示す。
この図は手術具であるピンセット2の斜視図で、2a、2bは2枚の板状部材、2cは柄部、4a、4bはそれぞれ切開用、凝固用の通電スイッチ、7aは発振回路を含む駆動部、7bは電池である。
この図は手術具であるピンセット2の斜視図で、2a、2bは2枚の板状部材、2cは柄部、4a、4bはそれぞれ切開用、凝固用の通電スイッチ、7aは発振回路を含む駆動部、7bは電池である。
この発明には少なくとも2つの問題点がある。第1に、ピンセットは通常、拇指と人指し指の2本の指を使用するものであるが、発振回路を含む駆動部7aや電池7bを如何に小型化、軽量化しても、これらをすべてピンセット2に装備させればピンセット2全体の重量が増加し、操作性が悪くなることは避けられない。第2に、通電スイッチ4a、4bがピンセット2の板状部材2a、2bに設けられているので、患部を挟む動作と電流のオンオフを同じ指で行わなければならない。追って説明するように、このことは手術というデリケートな作業において重大な支障を来すおそれがある。
医療の進歩に伴い、病棟や外来、もしくは事故や災害時おける救命救急などの野外においても使用可能で、取り回し自由度の高いハンディ形の高周波凝固止血装置の必要が高まっている。本考案は、前記の問題点を解消し、デリケートな作業に好適なハンディ形電気手術器を実現することを目的とする。
この目的を達成するため、本考案では導電性のピンセットを、本体に電線を介して接続するのではなく、直接本体に取り付けるハンディ形とした。
また手の大きさや指の長さなどにより使用感に個人差が生じるが、ピンセットを本体に対して取り付け角度を変更可能として個人差を吸収し、取り扱いの自由度を大きくした。
角度の変更は本体とピンセットとの間で行ってもよいし、本体そのものに回転部を設けてもよい。
またピンセットを本体に対して着脱可能として、アドソン形や耳鼻科用などさまざまなタイプのピンセットと交換して多様な場面で使用可能とし、かつ消毒等の衛生処置を容易とした。
また手の大きさや指の長さなどにより使用感に個人差が生じるが、ピンセットを本体に対して取り付け角度を変更可能として個人差を吸収し、取り扱いの自由度を大きくした。
角度の変更は本体とピンセットとの間で行ってもよいし、本体そのものに回転部を設けてもよい。
またピンセットを本体に対して着脱可能として、アドソン形や耳鼻科用などさまざまなタイプのピンセットと交換して多様な場面で使用可能とし、かつ消毒等の衛生処置を容易とした。
すなわち、請求項1に記載の本考案は、高周波回路および電池を内蔵した電源部と、この電源部に電気的に接続するピンセット取り付け座および通電スイッチを備え、片手で把持できる本体と、前記ピンセット取り付け座に着脱可能な導電性のピンセットとからなるハンディ形電気手術器である。
請求項2に記載の本考案は、前記電源部が前記本体に内蔵されている請求項1に記載のハンディ形電気手術器である。
請求項3に記載の本考案は、前記本体に光源が設けられている請求項1または2に記載のハンディ形電気手術器である。
請求項4に記載の本考案は、前記ピンセットが前記本体に対して取り付け角度を変更可能である請求項1ないし3のいずれかに記載のハンディ形電気手術器である。
本考案の電気手術器は電源として電池を使用するので、基本的にコードレスのハンディ形電気手術器が実現し、手術室のみならず野外を含めた多種多様のケースで使用でき、迅速に適切な治療が可能となるという、すぐれた効果を奏する。
以下本考案の実施例を図面により説明する。
図1は本考案第1の実施例のハンディ形電気手術器の外観を示す斜視図、図2は側面図で、破線で示す高周波回路7aおよび電池7bを備える電源部が本体1に内蔵され、これに導電性のピンセット2が電気的に接続されている。3は回転部で、ピンセット2はこれを中心に本体1に対してある角度回転可能である。4は通電スイッチ、5は光源スイッチ、6は光源である。
電池ならびに高周波回路の構成は近年の半導体技術ならびに電池の発達によって実現したもので、特に周波数1.7MHz用として2cm×2cm×1cmの超小型トランスが開発されたことが大きく寄与している。これに2000mAhのニッケル水素電池5本を組み合わせると、15Wほどの出力で30分程度電気手術器を使用でき、外来での手術等には十分対応できる。なお、周波数としては300kHzから5MHzまでの広い範囲で使用可能であり、電池としても上記のニッケル水素電池のほか乾電池を含めた各種小型電池が使用可能であるが、大容量で内部抵抗の小さいものが装置の小型化に有効である。
電池ならびに高周波回路の構成は近年の半導体技術ならびに電池の発達によって実現したもので、特に周波数1.7MHz用として2cm×2cm×1cmの超小型トランスが開発されたことが大きく寄与している。これに2000mAhのニッケル水素電池5本を組み合わせると、15Wほどの出力で30分程度電気手術器を使用でき、外来での手術等には十分対応できる。なお、周波数としては300kHzから5MHzまでの広い範囲で使用可能であり、電池としても上記のニッケル水素電池のほか乾電池を含めた各種小型電池が使用可能であるが、大容量で内部抵抗の小さいものが装置の小型化に有効である。
図3はこの実施例の電気手術器の使用状態を示す斜視図である。本体1を片手で握り、拇指と人指し指でピンセット2を操作し、残りの指で本体を把持しながら必要に応じて通電スイッチ4を操作する。ピンセット2の先端で出血部位の組織をつまみ、通電スイッチ4を押すとピンセット2の2本の先端間に高周波電流が流れ、つまんだ部分の組織が凝固して止血される。
人間の手の5本の指のうち、拇指と人指し指は撓骨神経に支配され、人指し指、中指、薬指の3本は正中神経に支配され、薬指、小指の2本は尺骨神経の支配下にある。つまり独立に動かせる指は拇指と小指の2本だけであり、それ以外の指は動作が連動する。したがって本考案において小指でスイッチを扱うようにすれば、ピンセットの微妙な操作に影響を及ぼすことがないというのが本考案の基本原理である。
人間の手の5本の指のうち、拇指と人指し指は撓骨神経に支配され、人指し指、中指、薬指の3本は正中神経に支配され、薬指、小指の2本は尺骨神経の支配下にある。つまり独立に動かせる指は拇指と小指の2本だけであり、それ以外の指は動作が連動する。したがって本考案において小指でスイッチを扱うようにすれば、ピンセットの微妙な操作に影響を及ぼすことがないというのが本考案の基本原理である。
図4は非使用時の状態である。回転部3を中心にピンセット2を反対側に折り畳むことにより、滅菌処理時や保存時等にコンパクトで場所をとらないので有利である。
なお図4に示される光源6は白色LEDなどの小型のもので、光源スイッチ5により点灯してピンセット2の先端に向けて光を照射するようになっており、創部が深い場合などに照明を当てながら操作できるので有用である。
図5は第1の実施例においてピンセット2を取り外した状態を示し、9は脱着部である。目的に応じてピンセットのタイプを変更したり、汚れたピンセットを新しいものに交換したりすることによりこの電気手術器の使用範囲が拡大され、利便性が向上する。
なお図4に示される光源6は白色LEDなどの小型のもので、光源スイッチ5により点灯してピンセット2の先端に向けて光を照射するようになっており、創部が深い場合などに照明を当てながら操作できるので有用である。
図5は第1の実施例においてピンセット2を取り外した状態を示し、9は脱着部である。目的に応じてピンセットのタイプを変更したり、汚れたピンセットを新しいものに交換したりすることによりこの電気手術器の使用範囲が拡大され、利便性が向上する。
図6は本考案第2の実施例の電気手術器を示す斜視図である。以下、第1の実施例との相違点のみを説明する。
この実施例では高周波回路および電池を本体内蔵とせず、電源部7として別置きにし、ピンセット2に電線11で接続している。ピンセット2は差し込み式で、着脱可能である。符号13はこの電気手術器を一時置きするためのスタンドである。
前記したように高周波回路および電池はいずれも近年とみに小型化が進んではいるものの、電気手術器の操作性を追求する場合にまだ重い、大きいなどの不満が残る余地もあるので、当面このように別置きにすることも考えなければならない。
図6の例では本体1は一体形でピンセット2の角度は変更できないが、中央のくびれた部分にヒンジを設け、角度変更可能とすることも容易である。
この実施例では高周波回路および電池を本体内蔵とせず、電源部7として別置きにし、ピンセット2に電線11で接続している。ピンセット2は差し込み式で、着脱可能である。符号13はこの電気手術器を一時置きするためのスタンドである。
前記したように高周波回路および電池はいずれも近年とみに小型化が進んではいるものの、電気手術器の操作性を追求する場合にまだ重い、大きいなどの不満が残る余地もあるので、当面このように別置きにすることも考えなければならない。
図6の例では本体1は一体形でピンセット2の角度は変更できないが、中央のくびれた部分にヒンジを設け、角度変更可能とすることも容易である。
図7(a)は本考案第3の実施例の電気手術器を示す側面図、図7(b)はそのうちのフレキシブルチューブを示す斜視図である。この実施例についても、これまでの実施例と相違する部分のみを説明する。
この実施例では本体は握る部分1aとピンセット2をセットする部分1bとに分かれ、両者をフレキシブルチューブ1cで接続して構成されている。フレキシブルチューブ1cは軽金属、樹脂等のチューブで、力を加えれば任意の形状に曲げることができるので、握る部分1aに対するピンセット2の角度はもちろん、左右に傾斜(首振り)させることも任意である。フレキシブルチューブ1c内にはスイッチ4につながる電線が通っている。
この実施例では本体は握る部分1aとピンセット2をセットする部分1bとに分かれ、両者をフレキシブルチューブ1cで接続して構成されている。フレキシブルチューブ1cは軽金属、樹脂等のチューブで、力を加えれば任意の形状に曲げることができるので、握る部分1aに対するピンセット2の角度はもちろん、左右に傾斜(首振り)させることも任意である。フレキシブルチューブ1c内にはスイッチ4につながる電線が通っている。
1、1a〜1c 本体
2 ピンセット
2a、2b 板状部材
3 回転部
4、4a、4b 通電スイッチ
5 光源スイッチ
6 光源
7 電源部
7a 高周波回路(駆動部)
7b 電池
8 スタンド
9 着脱部
10 電源プラグ
11 電線
12 足元スイッチ
2 ピンセット
2a、2b 板状部材
3 回転部
4、4a、4b 通電スイッチ
5 光源スイッチ
6 光源
7 電源部
7a 高周波回路(駆動部)
7b 電池
8 スタンド
9 着脱部
10 電源プラグ
11 電線
12 足元スイッチ
Claims (4)
- 高周波回路および電池を内蔵した電源部と、
この電源部に電気的に接続するピンセット取り付け座および通電スイッチを備え、片手で把持できる本体と、
前記ピンセット取り付け座に着脱可能な導電性のピンセット
とからなるハンディ形電気手術器。 - 前記電源部が前記本体に内蔵されている請求項1に記載のハンディ形電気手術器。
- 前記本体に光源が設けられている請求項1または2に記載のハンディ形電気手術器。
- 前記ピンセットが前記本体に対して取り付け角度を変更可能である請求項1ないし3のいずれかに記載のハンディ形電気手術器。
Priority Applications (1)
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JP2010001151U JP3168897U (ja) | 2008-08-08 | 2010-02-05 | ハンディ形電気手術器 |
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JPPCT/JP2008/064314 | 2008-08-08 | ||
PCT/JP2008/064314 WO2010016139A1 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | ハンディ形電気メス |
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JP2009553536A Continuation JPWO2010016259A1 (ja) | 2008-08-08 | 2009-08-06 | ハンディ形電気手術器 |
Publications (1)
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