JP3168884B2 - 端子曲げ具 - Google Patents

端子曲げ具

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JP3168884B2 JP22931095A JP22931095A JP3168884B2 JP 3168884 B2 JP3168884 B2 JP 3168884B2 JP 22931095 A JP22931095 A JP 22931095A JP 22931095 A JP22931095 A JP 22931095A JP 3168884 B2 JP3168884 B2 JP 3168884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線の端部に圧
着された端子金具に曲げ加工を施す際に使用する端子曲
げ具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】たと
えば、自動車のアースラインに使用される電線には、図
7に示すように、電線1の端部2に所定形状の端子金具
3が圧着されたものがある。この端子金具3は、自動車
のボディ等に直接接続されるようになっている。このと
き、図8に示すように、端子金具3を折り曲げ、たとえ
ば取付けボルト4等を用いてボディ等に締結する場合が
ある。
【0003】一般に、アース用に使用される電線は太い
ので、これに圧着される端子金具も大きい。このため、
端子金具3は、手で曲げることができず、従来から、ペ
ンチ等を用いて曲げていたが、この作業は、作業者の手
にかかる負担が大きく、連続した作業を行うのは、非常
に困難であった。そこで、この発明の目的は、端子金具
を容易に曲げることができる端子曲げ具を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的を達成
するため、請求項1記載の端子曲げ具は、電線端に設け
られた端子金具の先端部を仮保持する仮保持部が設けら
れたベースと、所定の回動軸線を中心とする所定の軌跡
に沿って回動変位することによって、仮保持された端子
金具の基端部を押圧する押圧部材と、押圧部材を上記軌
跡に沿って変位させるための操作手段と、端子金具の基
端部を受け止めた状態で保持し得る凹陥部が形成された
端子受け部材を含み、仮保持された端子金具の基端部を
受け止めることができる初期位置と、押圧変形された後
の端子金具の基端部を受け止めることができる最終位置
との間で、押圧部材による押圧方向に沿って変位可能に
設けられた端子保持器とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0005】
【0006】この構成によれば、次の作用を奏する。仮
保持部によって端子金具の先端部を仮保持する。そし
て、端子保持器を初期位置に変位させると、端子金具の
基端部は、端子受け部材の凹陥部に嵌め込まれるから、
端子金具の基端部のがたつきを抑えることができる。ま
た、この状態では、端子金具の先端部が仮保持されてい
るから、端子金具全体としては、ベースに対して位置決
め状態で保持される。
【0007】次いで、操作手段を操作すると、押圧部材
は、回動変位しながら端子金具の基端部を押圧変形させ
てゆく。しかも、端子受け部材は、初期位置から最終位
置まで押圧部材による押圧方向に沿って変位可能である
から、押圧し始めてから曲げ加工が完了するまで端子金
具を位置決め状態で保持することができる。端子受け部
材が最終位置まで変位した時点で、端子金具の曲げ加工
が終了する。
【0008】 本発明の目的を達成するため、請求項
に係る端子曲げ具は、請求項記載の端子曲げ具にお
いて、上記端子保持器には、上記初期位置から変位した
端子受け部材を、上記初期位置に復帰させるように付勢
する復帰手段が備えられていることを特徴とするもので
ある。この構成によれば、請求項2に係る発明と同様の
作用を奏する。加えて、押圧部材によって端子金具を押
圧して曲げた後、押圧部材を端子金具から退避させる
と、端子受け部材は、復帰手段によって自動的に初期位
置へ復帰する。
【0009】 本発明の目的を達成するため、請求項
に係る端子曲げ具は、請求項記載の端子曲げ具にお
いて、端子受け部材は、上記回動軸線を中心とする円周
上を移動可能な状態で配置されており、復帰手段は、上
記回動軸線を挟んで端子受け部材と反対側に配置され、
端子受け部材を初期位置側へ回動させるように付勢する
錘部材を含んでいることを特徴とするものである。
【0010】この構成によれば、請求項に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、端子受け部材は、錘部材
の自重によって初期位置側へ変位するように常時付勢さ
れている。従って、端子金具の曲げ加工が終了した時点
で、押圧部材を端子金具から退避させると、端子受け部
材は、初期位置から最終位置まで変位したのと同一の軌
跡をたどって初期位置へ復帰する。
【0011】 本発明の目的を達成するため、請求項
に係る端子曲げ具は、請求項記載の端子曲げ具にお
いて、端子受け部材および錘部材は、連結部材によって
互いに対向した状態で連結され、且つ連結部材は、上記
回動軸線を中心に揺動自在に設けられており、端子受け
部材が初期位置側に変位したときに、連結部材に当接し
て連結部材の回動を規制することによって、端子受け部
材を初期位置に位置決めする第1のストッパと、端子受
け部材が最終位置側に変位したときに、連結部材に当接
して連結部材の回動を規制することによって、端子受け
部材を最終位置に位置決めする第2のストッパとを備え
ていることを特徴とするものである。
【0012】この構成によれば、請求項に係る発明と
同様の作用を奏する。特に、本請求項に係る発明では、
連結部材によって、端子受け部材および錘部材が一体的
に形成され、端子受け部材および錘部材は、上記回動軸
線を中心としていわゆるシーソー状に変位する。従っ
て、端子受け部材によって端子金具を保持したまま、押
圧部材により端子金具を押圧すれば、押圧部材の変位に
連動して端子受け部材が最終位置まで回動する。一方、
曲げ加工が完了した後は、錘部材の自重により端子受け
部材が回動し、最終位置から初期位置へ復帰する。
【0013】加えて、本請求項に係る発明では、第1の
ストッパによって、端子受け部材を初期位置に位置決め
することができる。これにより、作業者が一々端子受け
部材を初期位置にセットする必要がない。また、第2の
ストッパによって、端子受け部材を最終位置に位置決め
することができる。これにより、端子金具を押圧した際
に、自動的に最終位置、すなわち、曲げ加工が完了する
位置で押圧部材の回動を規制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係る端子曲げ具Aの外観を示した斜視
図である。また、図2および図3は、端子曲げ具Aの要
部斜視図である。図1を参照して、この端子曲げ具A
は、電線50(図3参照)の端部51に設けられた端子
金具52を所定の角度に曲げる(図8に示した状態に加
工する)ための道具であって、ベース10と、ハンドル
20と、押圧棒30と、端子保持器40とを有してい
る。
【0015】(1) ベース 図2を参照して、ベース10は、ブロック状に形成され
ており、ハンドル20および端子保持器40を取り付け
るための基礎部材である。このベース10は、その下方
16をバイスによって挟持することができるようになっ
ている。通常、端子曲げ具Aは、ベース10をバイスで
挟んで固定した状態で使用される。
【0016】ベース10は、その上面部11に段差が形
成されている。詳しく説明すると、上面部11は、第1
平面部111および第2平面部112と、これらを連続
させるように形成された傾斜面部113とを有してい
る。また、傾斜面部113と第2平面部112との境界
部分の略中央には、傾斜面部113の表面に開口された
端子挿入孔12が形成されている。この端子挿入孔12
は、曲げ加工を施すべき端子金具52の先端部521
(図3参照)が挿入されるようになっており、傾斜面部
113に略垂直な方向に所定の深さを有している。この
ため、挿入された端子金具52は、実際に曲げようとす
る位置まで挿入されるようになっており、挿入された時
点で、端子金具52の先端部521は、ベース10に仮
保持された状態となる。
【0017】さらに、ベース10の側面部13には、ス
トッパーピン14,15が設けられている。本実施形態
では、ストッパーピン14,15としてボルトを採用し
ている。つまり、ストッパーピン14,15は、ベース
10の側面部13に形成されたねじ孔(図示せず)にね
じ込まれており、両者14,15は、所定の間隔を有し
ている。ストッパーピン14,15の働きについては、
後述する。なお、図2においては、一方の側面部13の
み図示しており、当該側面部13に取り付けられたスト
ッパーピン14,15しか図示していないが、実際に
は、図示している側面部13と反対側の側面部にもスト
ッパーピン14,15が同様に取り付けられている。
【0018】(2) ハンドル 図1を参照して、ハンドル20は、端子金具52を曲げ
る際に作業者が手動操作するものである。ハンドル20
は、フレーム21と、レバー22とを有している。フレ
ーム21は、略U字状に形成されており、たとえば、細
長の板部材により構成することができる。フレーム21
の両端部211,212は、ベース10の両側面部13
と対向した状態で配置されている。そして、この両端部
211,212は、回動軸17を介してベース10に対
して回動自在に連結されている。さらに、回動軸17
は、端子保持器40をもベース10に対して回動自在に
連結している。従って、ハンドル20および端子保持器
40は、同一の回動軸17によって、ベース10に対し
て回動自在となっている。端子保持器40については、
後に詳しく説明する。
【0019】回動軸17としては、たとえば段付きボル
トを採用することができる。つまり、ベース10の側面
部13に形成されたねじ孔に回動軸17としての段付き
ボルトをねじ込むことによって、ハンドル20のフレー
ム21を回動自在な状態で支持することができる。もっ
とも、段付きボルトに代えて、ベース10の両側面部1
3間を貫通する貫通軸を用いることもできる。この場合
には、貫通軸に止め輪を装着し、フレーム21および端
子保持器40を支持することができる。なお、同図にお
いては、一方の側面部13側の回動軸17のみを図示し
ているが、実際には、図示している側面部13と反対側
の側面部にも回動軸17が取り付けられている。
【0020】レバー22は、脚221と把手222とを
有しており、脚221がフレーム21の上面部211に
取り付けられている。具体的には、脚221の下端部に
は、図示していないが雄ねじが形成されている。一方、
フレーム21の上面部221には、脚221が挿通する
ことができる取付孔(図示せず)が設けられている。そ
して、脚221を取付孔に挿通し、フレーム21の上面
部221を上下から挟み込むようにしてナット223が
かけられている。これにより、脚221は、フレーム2
1に固定されている。また、把手222は、脚221の
上端部に取り付けられている。把手222は、球状の部
材であって、作業者が握りやすい形状である。
【0021】(3) 押圧棒 図1および図3を参照して、押圧棒30は、ベース10
に保持された端子金具52の基端部522を押圧するこ
とによって、端子金具52を曲げるためのものであっ
て、たとえば丸棒部材により構成することができる。図
2を参照して、押圧棒30は、ハンドル20のフレーム
21の先端近傍において、フレーム21の端部同士を連
結する状態で配置されている。具体的には、フレーム2
1の回動中心から所定距離の位置に取り付けられてい
る。すなわち、フレーム21の回動に連れて変位したと
きに、ちょうどベース10に保持された端子金具52の
基端部522(図3参照)に当接する位置に取り付けら
れている。
【0022】本実施形態では、押圧棒30は、フレーム
21の内側に配置され、溶接により固定されている。も
っとも、フレーム21の外側からボルト等をねじ込んで
押圧棒30を締結することもできるし、フレーム21に
穴をあけて、これに押圧棒30を挿通し、止め輪を装着
することによって押圧棒30を取り付けることもでき
る。なお、押圧棒30は、端子金具52に傷等をつけな
いために丸棒部材が好ましいが、断面が多角形形状の棒
状部材を用いることもできる。
【0023】(4) 端子保持器 図1および図2を参照して、端子保持器40は、端子金
具52を曲げる際に端子金具52の基端部522を受け
止め、良好な曲げ加工を行うための補助をするものであ
る。端子保持器40は、受け板41と、錘42と、これ
らを連結する連結板43とを有している。
【0024】受け板41は、端子金具52の基端部52
2を保持するためのものであって、たとえば平板により
構成することができる。受け板41の略中央部には、受
け板41の上面部411に開口された凹陥部44が形成
されている。この凹陥部44の内面形状は、端子金具5
2の基端部522がぴったりと嵌まり込むことができる
形状に形成されている。これにより、凹陥部44と嵌合
した端子金具52の基端部522は、いわゆるがたつき
を生じさせることがない。なお、凹陥部44の上部は、
面取りがなされており、端子金具52を嵌め込む際の案
内面441を構成している。案内面441によって、端
子金具52を凹陥部44に容易に嵌め込むことができる
が、この案内面441は、無くすこともできる。
【0025】連結板43は、受け板41と一体的に形成
されている。連結板43は、一対設けられており、受け
板41の両端から受け板41に対して略垂直な方向に延
設されている。各連結板43は、略くの字状をしてお
り、その屈曲部が上記回動軸17により支持されてい
る。詳しく説明すると、連結板43の屈曲部には、図示
していないが軸挿通孔が設けられており、この軸挿通孔
に回動軸17が挿通されている。これにより、連結板4
3は、回動軸17を介してベース10に対して回動自在
に支持されている。なお、この連結板43は、バンドル
20のフレーム内側に配置されている。すなわち、連結
板43およびフレーム21は、ベース10に対して連結
板43,フレーム21の順に重ねるように配置されてお
り、これら連結板43およびフレーム21は、同一の回
動軸17によって支持されている。
【0026】連結板43の、受け板41が配置された反
対側端部には、錘42が取り付けられている。この錘4
2は、ねじ421を用いて連結板43に締結されてい
る。この錘42の自重によって、端子保持器40は、回
動軸17を中心として図2中白抜き矢印で示した方向に
回動付勢されている。図1および図2では、端子保持器
40が上記白抜き矢印の方向に回動した結果、連結板4
3がストッパーピン14に当接し、その回動が規制され
ている状態を示している。この状態を端子保持器40の
初期状態と定義し、初期状態における受け板41の位置
を受け板41の初期位置と定義する。
【0027】一方、端子保持器40は、上記白抜き矢印
の方向と逆方向に回動することができる。図3は、上記
白抜き矢印の方向と逆方向に回動した結果、連結板43
がストッパーピン15に当接し、その回動が規制されて
いる状態を示している。この状態を端子保持器40の最
終状態と定義し、最終状態における受け板41の位置を
受け板41の最終位置と定義する。
【0028】(5) 本実施形態における作用・効果 次に、本実施形態に係る端子曲げ具Aを用いて端子金具
に曲げ加工を施す作業について、その作用効果と共に説
明する。 まず、ベース10を図示しないバイスに挟んで固定
し、ハンドル20を上方に配置する(図1の状態)。こ
の状態では、端子保持器40は初期状態となっており、
受け板41は、初期位置に配置されている。そして、端
子金具52の先端部521(図3参照)を端子挿入孔1
2に挿入する。これにより、端子金具52の先端部52
1は、ベース10によって仮保持される。これと同時
に、端子金具52の基端部522を受け板41の凹陥部
44と嵌合させる。凹陥部44は、基端部522とぴっ
たりと嵌め合わされる。その結果、端子金具52は、ベ
ース10および受け板41によって、位置決め状態で保
持される。
【0029】 次いで、把手22を把持してハンドル
20を図1の状態から白抜き矢印の方向に回動させる。
これにより、フレーム21が回動軸17を中心にして回
動し、これに伴って押圧棒30が変位する。具体的に
は、押圧棒30は、回動軸17を中心として、回動軸1
7と押圧棒30の取付位置との間の距離を半径とする円
周上を移動し、上記凹陥部44に保持された端子金具5
2の基端部522に当接する。このままハンドル20を
回動させると、押圧棒30が端子金具52の基端部52
2を当該回動方向に押圧すると共に、端子保持器40が
端子金具52の基端部522を保持したまま当該押圧方
向に沿ってシーソー状に回動される。
【0030】ところで、端子保持器40は、図3に示す
ように、所定量回動すれば最終状態に変化する。すなわ
ち、連結板43がストッパーピン15に当接してその回
動が規制され、受け板41は、最終位置に変位する。端
子金具52は、端子保持器40が初期状態から最終状態
に至るまでの間で徐々に曲げられ、端子保持器40が最
終状態となって受け板41が最終位置に変位した時点
で、図3に示すように、端子金具52の曲げ加工が終了
する。
【0031】 このように、ハンドル20を操作して
押圧棒30によって端子金具52を押圧変形させるの
で、作業者の手にかかる負担を減少させて端子金具52
を容易に曲げることができる。 特に、本実施形態では、端子金具52を曲げる際
に、端子金具52を押圧し始めてから曲げ加工が完了す
るまでの間、受け板41によって、端子金具52を位置
決め状態で保持することができるから、端子金具52に
捩れ等を発生させることなく良好に曲げ加工を施すこと
ができるという利点がある。
【0032】 そして、端子金具52を曲げた後、ハ
ンドル20を元の位置(図1に示す位置)に戻し、端子
金具52を端子挿入孔12から抜き取る。これにより、
端子保持器40は、錘42の自重によって、図3の状態
から白抜き矢印の方向に自動的に回動し、初期状態に復
帰する。その後、上記したのと同様の操作をすることに
よって、連続した端子曲げ作業を行うことができる。
【0033】このように、錘42の自重によって、端子
保持器40は、自動的に初期状態に復帰するから、端子
金具52を曲げる作業ごとに一々作業者が受け板41を
初期位置に戻す必要がなく、連続した作業を円滑に行う
ことができる。また、本実施形態では、端子保持器40
を初期状態に復帰させるために、錘42を使用している
から、端子保持器40の構造が簡単であり、端子曲げ具
A全体のコストを低く抑えることができるという利点が
ある。
【0034】 さらに、本実施形態では、端子金具5
2を曲げる際に、ストッパーピン15によって、端子保
持器40が最終状態に位置決めされる。すなわち、受け
板41が最終位置に達したときに、その位置で位置決め
される。これにより、端子金具52を予め定められた角
度だけ正確に曲げることができると共に、連続して曲げ
加工を行った場合でも一定した加工を施すことができ、
端子金具ごとに曲げ角度がばらつくという不具合の発生
を防止することができる。
【0035】(6) 設計変更例 なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、次のような設計変更を加えることができる。先ず、
上記一実施形態では、作業者の手にかかる負担を減少さ
せて端子金具52を容易に曲げることができるという効
果に加えて、端子保持器40によって、端子金具52に
捩れ等を発生させることなく良好に曲げ加工を施すこと
ができる等の種々の付加的作用効果を奏するが、この端
子保持器40を無くすこともできる。
【0036】図4は、設計変更例に係る端子曲げ具の要
部を示した斜視図である。同図を参照して、この端子曲
げ具は、ベース60に回動軸17を介してハンドル20
が回動自在に設けられている。ベース60は、通常、一
実施形態で示したのと同様にバイス等に挟んで固定す
る。ベース60には、スリット状の端子挿入孔12が形
成されている。
【0037】そして、曲げ加工しようとする端子金具5
2の先端部521を白抜き矢印の方向に沿って端子挿入
孔12に差し込み、ハンドル20を矢印の方向に操作
し、押圧棒30によって端子金具52の基端部522を
押圧変形させる(図8参照)。これにより、端子金具5
2は、所定の形に曲げられる。このように、本設計変更
に係る端子金具によっても、作業者の手にかかる負担を
減少させて端子金具52を容易に曲げることができる。
【0038】また、上記一実施形態では、受け板41と
錘42とを連結板43によって連結し、ハンドル20の
回動動作に連動して端子保持器40全体をシーソー状に
回動させるようにしたが、受け板41のみを、押圧棒3
0の押圧方向に沿って変位させるようにすることもでき
る。具体的には、図6を参照して、受け板41を支持す
る所定の枠体49を構成し、これをベース10(図1参
照)に固定する。そして、この枠体49に対して受け板
41を変位可能に取り付ける。たとえば、図6に示すよ
うに、枠体49に、押圧棒30の押圧方向(図3参照)
に沿うスライド溝491を形成し、このスライド溝49
1に対して受け板41を上下にスライド自在に係合させ
る。受け板41は、スライド溝491に沿ってスライド
することによって、上記初期位置と最終位置との間で移
動することができるようにしておく。受け板41と枠体
49との間には、弾性部材(コイルばね等)492を介
在させ、この弾性部材492によって、受け板41は、
常時初期位置側に付勢されるようにしておく。
【0039】このような構成にすれば、上記一実施形態
と同様の操作を行うことによって、同様の効果を得るこ
とができる。すなわち、端子金具52の基端部522を
受け板41の凹陥部44に嵌め込み、ハンドル20を操
作して、押圧棒30により端子金具52の基端部522
を押圧する。このとき、受け板41は、弾性部材492
の弾性力に抗して押圧棒30の押圧方向に沿って(スラ
イド溝491に沿って)初期位置から最終位置まで変位
する。これにより、端子金具52を所定の形に曲げるこ
とができる。また、曲げ加工終了後、ハンドル20を操
作して押圧棒30を元に戻せば、弾性部材492の弾性
力によって、受け板41は、初期位置に復帰する。しか
も、上記一実施形態で示したストッパーピン14,15
や、錘42等を無くすことができ、端子曲げ具の構造を
一層簡単にすることができるという利点がある。
【0040】また、本実施形態では、連結板43は、略
くの字状に形成したが、これは、錘42の自重による効
果を有効に発揮させて、端子保持器40を初期状態に復
帰させるためである。つまり、連結板43は、真っ直ぐ
な形状でも良い。その他、端子挿入孔12の開口形状や
深さ等は、加工しようとする端子金具に応じて変更する
ことができる。また、ハンドル20は、フレーム21と
把手22とを一体的に形成しても良い等、この発明の範
囲内で種々の設計変更を施すことができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、保持した
端子金具を押圧部材によって押圧変形することによって
曲げ加工を施すことができるので、作業者の手にかかる
負担を軽くし、容易に端子金具を曲げることができる。
これにより、連続した端子金具の曲げ加工の作業を円滑
に行うことができる。
【0042】えて、端子金具を押圧変形させることに
よって曲げ加工を施す際に、押圧し始めてから曲げ加工
が完了するまで端子金具を位置決め状態で保持すること
ができる。その結果、端子金具に捩れ等を発生させるこ
とのない良好な曲げ加工を実現することができる。
【0043】請求項に係る発明によれば、請求項
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、曲げ加工を施
した後、端子受け部材は、復帰手段によって初期位置に
復帰するから、変位した端子受け部材を一々元に戻す必
要がない。その結果、端子曲げ加工を連続して行う場
合、一層円滑に作業を行うことができる。請求項に係
る発明によれば、請求項に係る発明と同様の効果を奏
する。加えて、端子受け部材を復帰させるために、錘部
材を使用しているので、構造を簡単にすることができ、
当該端子曲げ具のコストを抑えることができるという利
点がある。
【0044】請求項4に係る発明によれば、請求項
係る発明と同様の効果を奏する。特に、端子受け部材お
よび錘部材が一体的に形成され、両者は、いわゆるシー
ソー状に変位する。つまり、端子受け部材を復帰させる
ための構造が極めて簡単であり、端子曲げ具のコストを
一層抑えることができる。しかも、第1のストッパによ
り、端子受け部材を自動的に初期位置に戻すことができ
るから、作業者が端子受け部材を元に戻す際に、一々初
期位置に設定する必要がなく、連続した作業をなお一層
容易に行うことができる。加えて、操作手段を操作した
ときに、第2のストッパにより、端子受け部材を自動的
に最終位置で止め、ハンドルを曲げ加工が完了する所定
の位置で静止させることができる。その結果、連続した
作業を行っても、常に一定した曲げ加工を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る端子曲げ具の斜視図
である。
【図2】端子曲げ具の一部破断要部斜視図であり、端子
保持器およびベースの構成を示す図である。
【図3】端子曲げ具の一部を切断した状態での要部斜視
図であり、端子金具を曲げた状態を示す図である。
【図4】設計変更例に係る端子曲げ具の要部斜視図であ
る。
【図5】設計変更例に係る端子曲げ具によって端子金具
を曲げた状態を示す要部斜視図である。
【図6】他の設計変更例に係る受け板を示す要部斜視図
である。
【図7】曲げ加工が施される端子金具の一例を示す斜視
図である。
【図8】曲げ加工が施された端子金具の斜視図である。
【符号の説明】
A 端子曲げ具 10 ベース 12 端子挿入孔 14 ストッパーピン 15 ストッパーピン 17 回動軸 20 ハンドル 30 押圧棒 40 端子保持器 41 受け板 42 錘 43 連結板 44 凹陥部 50 電線 51 端部 52 端子金具 521 先端部 522 基端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線端に設けられた端子金具の先端部を仮
    保持する仮保持部が設けられたベースと、 所定の回動軸線を中心とする所定の軌跡に沿って回動変
    位することによって、 仮保持された端子金具の基端部を押圧する押圧部材と、 押圧部材を上記軌跡に沿って変位させるための操作手段
    端子金具の基端部を受け止めた状態で保持し得る凹陥部
    が形成された端子受け部材を含み、仮保持された端子金
    具の基端部を受け止めることができる初期位置と、押圧
    変形された後の端子金具の基端部を受け止めることがで
    きる最終位置との間で、押圧部材による押圧方向に沿っ
    て変位可能に設けられた端子保持器とを備えてい ること
    を特徴とする端子曲げ具。
  2. 【請求項2】請求項記載の端子曲げ具において、 上記端子保持器には、上記初期位置から変位した端子受
    け部材を、上記初期位置に復帰させるように付勢する復
    帰手段が備えられていることを特徴とする端子曲げ具。
  3. 【請求項3】請求項記載の端子曲げ具において、 端子受け部材は、上記回動軸線を中心とする円周上を移
    動可能な状態で配置されており、 復帰手段は、上記回動軸線を挟んで端子受け部材と反対
    側に配置され、端子受け部材を初期位置側へ回動させる
    ように付勢する錘部材を含んでいることを特徴とする端
    子曲げ具。
  4. 【請求項4】請求項記載の端子曲げ具において、 端子受け部材および錘部材は、連結部材によって互いに
    対向した状態で連結され、且つ連結部材は、上記回動軸
    線を中心に揺動自在に設けられており、 端子受け部材が初期位置側に変位したときに、連結部材
    に当接して連結部材の回動を規制することによって、端
    子受け部材を初期位置に位置決めする第1のストッパ
    と、 端子受け部材が最終位置側に変位したときに、連結部材
    に当接して連結部材の回動を規制することによって、端
    子受け部材を最終位置に位置決めする第2のストッパと
    を備えていることを特徴とする端子曲げ具。
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