JP3168625U - 台車固定装置 - Google Patents

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満念 古田
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Abstract

【課題】部品点数の少ない簡易な構成で、1つのペダル操作により簡単に台車の移動を禁止して定位置に固定でき、又その固定を簡単に解除できる台車固定装置を提供する。【解決手段】台車2の底面を形成し複数のキャスタが取付けられた底板11と、底板11の下面の2箇所に設けられた支柱12にその軸と直交する方向に摺動自在に架設されて底板11から床面側に離間するとともに、床面に接地される複数の接地部25を備える弾性基板21と、底板11に取付けられた1つの固定ペダル32が操作されることにより、弾性基板21の中央部22を床面側に弾性的に撓ませて複数の接地部25を床面に接地させ台車2を床面上の所定位置に固定するとともに、底板11に取付けられた1つの解除ペダル33が操作されることにより、複数の接地部25を床面から離反させて台車2の位置の固定を解除する上下作動機構31とを備えた。【選択図】図1

Description

本考案は、底面に複数のキャスタが取付けられた台車の床面上の移動を禁止して定位置に固定し、またその固定を解除する台車固定装置に関するものである。
一般に、医療器具等の運搬などに用いられる台車は、底面にキャスタが取付けられて移動できるようになっている。そして、この台車には所定位置でその移動を禁止するためにキャスタ固定具等が取付けられたものが多い。この種のキャスタ固定具としては例えば特許文献1に記載のものが知られている。このキャスタ固定具はロックペダルを踏んで押し下げることによってキャスタを床面から持ち上げるものであり、キャスタ毎に設けられている。
しかし、このキャスタ固定具は、キャスタ毎に設けられているため、台車を固定する度にキャスタの数だけのロックペダルを押し下げなければならず、操作が面倒であった。
これに対して、本件出願人は特許文献2に記載のキャスタ固定具を提案している。特許文献2のキャスタ固定具は、1つのロックペダルを操作することにより床面に接地して押圧する複数の押圧板を押し下げて床面に接地させ台車の移動を禁止する。
特許第3689307号公報 実用新案登録第3159186号公報
しかし、特許文献2のキャスタ固定具は、1つのロックペダルの押し下げを各押圧板に設けたリンク機構を介して各押圧板に伝達し押圧板毎に押し下げる構造となっている。このため、キャスタ固定具全体として複雑な機構となっており、部品点数が多くコスト高ともなっている。
そこで、本考案は、部品点数の少ない簡易な構成で、1つのペダル操作により簡単に台車の移動を禁止して定位置に固定でき、またその固定を簡単に解除できる台車固定装置の提供を課題とするものである。
請求項1の台車固定装置は、底面に複数のキャスタが取付けられた台車の床面上の移動を禁止して定位置に固定するものであって、前記台車の底面を形成し複数の前記キャスタが取付けられた底板と、前記底板の下面の2箇所に設けられた支柱にその軸と直交する方向に摺動自在に架設されて該底板から前記床面側に離間するとともに、前記床面に接地される複数の接地部を備えた、弾性板からなる弾性基板と、前記底板に取付けられた固定ペダルが操作されることにより、前記弾性基板の中央部を前記床面側に弾性的に撓ませて前記複数の接地部を前記床面に接地させ前記台車を前記床面上の所定位置に固定するとともに、前記底板に取付けられた解除ペダルが操作されることにより、前記複数の接地部を前記床面から離反させて前記台車の位置の固定を解除する上下作動機構とを備えている。
そして、前記上下作動機構は、一端が前記底板の下面に軸支された第1アーム板と、一端が前記弾性基板の前記底板と対向する面に軸支され、他端が前記第1アーム板の他端に軸支された第2アーム板と、一端が前記第1アーム板と前記第2アーム板との連結部に軸支され、他端が前記固定ペダルの端部に軸支された連結アーム板とを備えたリンク機構で構成され、前記固定ペダル及び解除ペダルの操作に連動して前記連結アーム板を介して前記第1アーム板と前記第2アーム板との連結部が移動し前記第1アーム板及び前記第2アーム板がそれぞれの一端を中心に互いに反対方向に回動して、前記弾性基板を前記床面に近接または離反させるものである。
請求項2の台車固定装置は、弾性基板が、該弾性基板に設けられた取着孔に挿入されたボルトを介して支柱に架設され、取着孔が、前記弾性基板の弾性的な撓みによる前記支柱間の長さの変化を吸収すべく長孔に形成されている。
請求項1の考案は、1つの固定ペダルが操作されることにより、弾性基板の中央部を床面側に弾性的に撓ませて複数の接地部を床面に接地させ台車を床面上の所定位置に固定するとともに、1つの解除ペダルが操作されることにより、複数の接地部を床面から離反させて台車の固定を解除する上下作動機構を備えているので、部品点数が少なく簡易な構成で、1つの固定ペダルの操作により簡単に台車の移動を禁止して定位置に固定でき、また、1つの解除ペダルの操作によりその固定を簡単に解除することができる。
加えて、上下作動機構は、第1アーム板と第2アーム板と連結アーム板とを備えたリンク機構で構成されているので、請求項1と同様に、部品点数が少なく簡易な構成で、1つのペダル操作により簡単に台車の移動を禁止して定位置に固定でき、また、その固定を簡単に解除することができる。
請求項2の考案は、弾性基板に設けられた取着孔が、弾性基板の弾性的な撓みによる支柱間の長さの変化を吸収すべく長孔に形成されているので、弾性基板は無理な力を受けることなく円滑に撓む。
本発明の実施形態の台車固定装置を底面側から見た斜視図である。 図1の台車固定装置の平面図である。 台車が移動可能な状態における台車固定装置を示す正面図である。 図3の台車固定装置を左方向から見た左側面図である。 台車が定位置に固定された状態における台車固定装置を示す正面図である。 図5の台車固定装置を左方向から見た左面図である。 固定を解除するときの台車固定装置を示す正面図である。
以下、本考案の実施形態の台車固定装置を図に基づいて説明する。ここで、図1は前記台車固定装置を底面側から見た斜視図である。したがって、図1の下方に台車の本体が位置し、上方に床面が位置している。また、図1及び図2ではキャスタの図示を省略してある。
図1及び図2において、台車固定装置1は、底面の隅部に複数のキャスタ13が取付けられて医療器具等の運搬などに用いられる台車2の床面3上の移動を禁止して定位置に固定するものである。この台車固定装置1は、台車2の底面を形成する底板11と、底板11の下面の2箇所に設けられた支柱12に架設された弾性基板21と、底板11に取付けられた1つの固定ペダル32が操作されることにより、台車2を床面3上の所定位置に固定するとともに、床板に取付けられた1つの解除ペダル33が操作されることにより、台車2の位置の固定を解除する上下作動機構31とを備えて成る。以下、各構成部材を説明する。
まず、底板11は、鋼板等からなり、台車2の底面を形成するとともに、複数のキャスタ13が取付けられている。底板11は矩形板の一方の長辺に、固定ペダル32及び解除ペダル33を取付けるための小さい矩形板が突出形成された形状をなしている。
弾性基板21は、ばね鋼板等の弾性板で形成され、前記2箇所に設けられた支柱12に架設されて底板11から床面3側に離間しているとともに、台車2の位置固定時に床面3に押圧された状態で接地する短円柱状の複数の接地部25を備えている。弾性基板21は、2箇所の支柱12即ち一対の支柱12,12に架設された一定幅の架設板部26と、この架設板部26から左右両側に水平方向に4本足状に延設されて各先端の隅部27aに接地部25が取付けられたほぼ一定幅の接地部取付板部27とで形成されている。各接地部25は取付ねじ等を介して接地部取付板部27の隅部27aに取付けられ、接地面25aの円板部分は、床面3に接地したとき、接地面25a全体が床面3に当接すべく水平面に保持されている。
支柱12は円筒状に形成され、その頂部に円板が設けられてなり、円板の中央にはねじ孔が設けられている。但し、支柱12はこの構成のものに限られるものではない。本実施形態においては、一対の支柱12,12の間隔は約400mmに設定されている。一方、弾性基板21の架設板部26の両端部における一対の支柱12,12と対応する位置には、図2に示すように、長孔26aからなる取着孔が設けられている。なお、図2において下方の支柱12の箇所における長孔26aは図示を省略してある。架設板部26の両端部は、取着孔である長孔26aに挿通された固定ボルト23が支柱12のねじ孔に螺着されることにより、ワッシャー24を介して支柱12の上端面に長孔26a内を支柱12の軸と直交する方向に摺動自在に固定されている。
ここで、取着孔は、後述するように弾性基板21の架設板部26が弾性的に撓み変形したとき、一対の支柱12,12間における架設板部26の長さが変化するため、その変化を吸収して弾性基板21の架設板部26が無理な力を受けることなく円滑に撓むよう長孔26aに形成したものである。
また、底板11と架設板部26との間には、引張りコイルばねからなる付勢ばね28が取付けられている。この付勢ばね28は、固定ペダル32が押下げられて台車2の位置が固定された後その固定を解除した際に、固定ペダル32を元の水平位置に復帰させるものである。
弾性基板21は、上下作動機構31により中央部22が床面3側に向けて押圧されると、架設板部26が床面3側に撓み即ち床面3側を凸として緩やかに湾曲する。そして、両側の接地部取付板部27は、架設板部26の中間部分から側方に延設されているので、架設板部26の中間部分の上下移動に追随して高さが変化し底板11と平行する状態のまま床面3側に近接するようになっている。また、中央部22の押圧が解除されると、その中央部22は付勢ばね28の引張力によって台車位置固定前の状態に復帰しようとし、底板11側に撓み即ち底板11側を凸として緩やかに湾曲し、両側の接地部取付板部27は、底板11の平面と平行する状態のまま底板11側に移動し床面3から離反するようになっている。ここで、弾性基板21の架設板部26の弾性的な撓みによる高さ方向の変化量即ち高低差は、一対の支柱12,12間の長さが約400mmである本実施形態において最大約20mmに設定されている。
上下作動機構31は、底板11に取付けられた1つの固定ペダル32が足で踏まれて操作されることにより、弾性基板21の中央部22を床面3側に弾性的に撓ませて複数の接地部25を床面3に接地させ、台車2を床面3上の所定位置に固定せしめる構成となっている。また、上下作動機構31は、床板に取付けられた1つの解除ペダル33が操作されることにより、複数の接地部25を床面3から離反させて台車2の固定を解除せしめる構成となっている。
上下作動機構31は、具体的には、図3、図5及び図7に示すように、一端34aが底板11の下面に軸支された第1アーム板34と、一端35aが弾性基板21における底板11と対向する面に軸支され、他端35bが第1アーム板34の他端34bに軸支された第2アーム板35と、一端37aが第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36に軸支され、他端37bが固定ペダル32における操作側端部32aとは反対側の連結側端部32cに軸支された連結アーム板37とを備えたリンク機構で構成されている。
ここで、第1アーム板34は、両端が半円の略小判状の金属板材或いは合成樹脂板材等で形成され、一端34aは底板11の下面に固定された底板側軸支体38に軸支されている。第2アーム板35は、同じく両端が半円の略小判状の金属板材或いは合成樹脂板材等で形成され、一端35aは弾性基板21の中央部22において底板11と対向する面に螺子等で固定された弾性基板側軸支体39に軸支され、他端35bは第1アーム板34の他端34bに軸支されている。したがって、第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36を側方から押圧すると、第1アーム板34及び第2アーム板35は全体として略く字状に屈曲した状態と直状に伸張した状態とに変化し、それに伴い、第1アーム板34の一端34aにおける軸支箇所と第2アーム板35の一端35aにおける軸支箇所との間隔も変化するようになっている。
また、連結アーム板37は、両端が半円の略小判状の金属板材或いは合成樹脂板材等で形成され、図3、図5及び図7に示すように、一端37aが第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36に軸支され、他端37bは固定ペダル32の連結側端部32cに軸支されており、固定ペダル32が押下げ操作により回動することに伴い、ほぼ水平方向に往復動するようになっている。
次に、固定ペダル32は、金属丸棒等で形成され、連結アーム板37との連結側端部32cと押下げ操作部33bとの間において略L字状に屈曲している。そして、その屈曲部32dは底板11に固定された略コ字板状の支持枠体40に回動自在に支持された回動軸41の外周面に溶接等によって接合されている。したがって、固定ペダル32は、回動軸41に接合された屈曲部32dを支点として上下方向に回動するようになっている。これにより、固定ペダル32が回動すると、前述のように、連結側端部32cに連結された連結アーム板37は略水平方向に往復動することとなる。
また、固定ペダル32の屈曲部32dと連結側端部32cとの間には、固定ペダル32の軸心と直交する方向に略L字状に屈曲した金属丸棒等からなる被押圧棒42が溶接等によって接合されている。この被押圧棒42は解除ペダル33が押下げられたときに該解除ペダル33と当接して押圧され、この被押圧棒42を介して固定ペダル32全体が回動して台車2の固定が解除された状態に復帰する作動棒となるものである。
解除ペダル33は、金属丸棒等で略L字状に屈曲形成されている。解除ペダル33における底板11から側方に突出する部分には足踏みにより押下げられる操作部33aを形成しており、操作部33aと反対側の端部は、底板11に固定された略コ字板状の支持枠体43に回動自在に支持された回動軸44の外周面に溶接等によって接合されている。この回動軸44の外周面には、切込みが形成されたばね掛止板45が溶接等によって接合されており、そのばね掛止板45の切込みには引張りコイルばねからなる付勢ばね46の一端が掛止取着されている。そして、底板11において支持枠体43から解除ペダル33の操作部33a側に所定距離離間した位置には、略く字板状に形成され、切込みが形成されたばね掛止板47が溶接等によって接合されており、このばね掛止板47の切込みには前記付勢ばね46の他端が掛止取着されている。即ち、付勢ばね46は、ばね掛止板45とばね掛止板47との間に架設され、常時回動軸44を解除ペダル33の操作部33a側に回動する方向に付勢しており、解除ペダル33が床面3側に押下げられた後回動軸44を介してこれを元の水平位置に復帰させるものである。
次に、このように構成された本実施形態の台車固定装置1の固定及び解除操作における動作について説明する。
まず、台車2が床面3上を自在に移動可能な状態においては、図3及び図4に示す次の配置状態にある。なお、図4においては、固定ペダル32及び解除ペダル33の図示は省略してある。後述の図6においても同様である。
図3及び図4において、固定ペダル32の押下げ操作部32bは左右一対の付勢ばね28,28の引張りにより水平状態にあり、また、解除ペダル33も付勢ばね46の引張りにより水平状態にある。そして、固定ペダル32に接合されている被押圧棒42も水平状態にあり、解除ペダル33から離間している。これに伴い、上下作動機構31の連結アーム板37は図3の右方向に引張られており、これにより、第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36は右方向に引張られ、第1アーム板34及び第2アーム板35は逆く字状に屈曲し、各アーム板の一端の軸支相互の間隔は最短距離となっている。そして、弾性基板21は底板11側に引き上げられ、床面3からは離間した状態にある。
この床面3上を自在に移動可能な状態から台車2を所定位置に固定するには、固定ペダル32を足で踏み、下方に押下げる。すると、図5に示すように、固定ペダル32全体は略L字状に屈曲している屈曲部32dと接合された回動軸41を支点に所定角度時計方向に回動する。これにより、固定ペダル32の連結側端部32cが連結アーム板37を図5の左方向に押し込み移動させる。連結アーム板37が左方向に移動すると、第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36も左方向に押し込まれ、第1アーム板34及び第2アーム板35は、それぞれの一端を中心に互いに反対方向に回動し、やがて一旦連結部36が直状に伸張して各アーム板の一端の軸支相互の間隔は最長距離に伸ばされる。続いて、更に連結アーム37が左方向に押し込まれると、連結部36が直状となっている状態を乗り越え、僅かに左側に反転屈曲する。そして、連結アーム板37が所定距離左方向に移動すると、固定ペダル32に接合されている被押圧棒42が解除ペダル33と当接し、それ以上の固定ペダル32の押し下げによる回動が停止し、連結アーム板37の左方向への移動が阻止される。
これに伴い、図5及び図6に示すように、弾性基板21は両アーム板によって中央部22即ち2箇所の支柱12に架設されている架設板部26の中間部分が床面3側に押圧されて床面3側を凸として弾性的に撓み、接地部取付板部27は平行移動して床面3に近接する。その結果、弾性基板21に取着された円板状の接地部25は床面3に接地し床面3に強く押圧される。これにより、台車2は所定位置に固定され、床面3上の移動が防止される。このとき、各キャスタ13は床面3に当接しており、浮き上がることはない。即ち、床面3には、全てのキャスタ13と全ての接地部25とが当接しており、これらキャスタ13と接地部25とが台車2の総重量を支える。したがって、キャスタ13と接地部25とによって床面3に当接する総面積が大きくなり、台車2の安定性が向上する。加えて、接地部25のみによって台車2を支持するものではないため、台車固定装置1を小型化できる。ここで、キャスタ13と接地部25とを同時に床面3に当接させるには、固定ペダル32を押し下げたときにこれに接合されている被押圧棒42が解除ペダル33と当接する位置を調整することによって行なうことができる。
次に、台車2を所定位置に固定した状態を解除して再度床面3上を移動し得る状態とするときには、解除ペダル33を足で踏み、下方に押下げる。すると、解除ペダル33は回動軸44を中心に図5において時計方向に回動し、解除ペダル33と当接している被押圧棒42は押下げられるので、固定ペダル32は略L字状の屈曲部32dと接合している回動軸41を中心に所定角度反時計方向に回動して、図7に示すように、元の水平位置に復帰する。これにより、固定ペダル32の連結側端部32cが連結アーム板37を図7の右方向に引き戻し移動させる。連結アーム板37が右方向に移動すると、第1アーム板34と第2アーム板35との連結部36も右方向に引き戻され、第1アーム板34及び第2アーム板35は、それぞれの一端を中心に互いに反対方向に回動し、第1アーム板34及び第2アーム板35全体として元の逆く字状に右側に反転屈曲し、各アーム板の一端の軸支相互の間隔は元の最短距離に縮む。これに伴い、一対の付勢ばね28の引張り作用も加わって、弾性基板21はその中央部22である架設板部26の中間部分が底板11側に引き上げられ、接地部取付板部27は平行移動して床面3から離反し底板11に近接する。その結果、図4に示すように、弾性基板21に取着された接地部25は床面3から離反し、台車2は床面3上を自在に移動し得る状態となる。なお、解除ペダル33から足を離すと、付勢ばね46の付勢力によって解除ペダル33は元の水平位置に復帰する。
次に、上記のように構成された本実施形態の台車固定装置1の作用を説明する。
台車固定装置1は、1つの固定ペダル32が操作されることにより、弾性基板21の中央部22を床面3側に弾性的に撓ませて複数の接地部25を床面3に接地させ台車2を床面3上の所定位置に固定するとともに、1つの解除ペダル33が操作されることにより、複数の接地部25を床面3から離反させて台車2の固定を解除する上下作動機構31を備えているので、部品点数が少なく簡易な構成で、1つの固定ペダル32の操作により簡単に台車2の移動を禁止して定位置に安定して固定でき、また、1つの解除ペダル33の操作によりその固定を簡単に解除することができる。
加えて、弾性基板21の架設板部26の取着孔は長孔26aに形成されているので、架設板部26は無理な力を受けることなく円滑に撓む。
ところで、上記実施形態の弾性基板21の接地部取付板部27は、2箇所の支柱12に架設された架設板部26から左右両側に水平方向に4本足状に延設されているが、この形状に限られるものではなく、例えば、左右それぞれにおいて支柱12を挟んで自由端となっている2つの隅部27a同士を板部材で連結したものとしてもよい。このとき、2つの隅部27a同士を連結する板部材は支柱12との干渉を回避すべく支柱12の外側に円弧板状に迂回したものとする。この接地部取付板部27の隅部27a同士を連結したものは、弾性基板21全体の剛性が増大し、変形し難いものとなるので、全ての接地部25の接地面25aを均一な平面状態に保つことができ、各接地部25を床面3に均一に押圧することができる。
また、上記実施形態では、固定ペダル32と解除ペダル33とを別個に設けているが、自動車のフットブレーキのように、これらを兼用する1つのペダルとすることも可能である。
更に、上記実施形態では、付勢ばね28や付勢ばね46を使用して弾性基板21、解除ペダル33を元の位置に復帰させているが、これらの付勢ばねに代えてエアシリンダや電動モータ等を使用してもよい。この場合、弾性基板21、解除ペダル33の復帰速度を調整して緩やかなものにすることも可能となる。
その他、本考案の台車固定装置1を構成する各部材は、本実施形態のものに限られるものではなく、本考案の技術的思想に反しない範囲で適宜変更して適用してもよい。
1 台車固定装置
26a 長孔(取着孔)
2 台車
31 上下作動機構
3 床面
32 固定ペダル
11 底板
33 解除ペダル
12 支柱
34 第1アーム板
13 キャスタ
34a、35a、37a 一端
21 弾性基板
34b、35b、37b 他端
22 中央部
35 第2アーム板
23 固定ボルト
36 連結部
25 接地部
37 連結アーム板

Claims (3)

  1. 底面に複数のキャスタが取付けられた台車の床面上の移動を禁止して定位置に固定する台車固定装置であって、
    前記台車の底面を形成し複数の前記キャスタが取付けられた底板と、
    前記底板の下面の2箇所に設けられた支柱にその軸と直交する方向に摺動自在に架設されて該底板から前記床面側に離間するとともに、前記床面に接地される複数の接地部を備えた、弾性板からなる弾性基板と、
    前記底板に取付けられた1つの固定ペダルが操作されることにより、前記弾性基板の中央部を前記床面側に弾性的に撓ませて前記複数の接地部を前記床面に接地させ前記台車を前記床面上の所定位置に固定するとともに、前記底板に取付けられた1つの解除ペダルが操作されることにより、前記複数の接地部を前記床面から離反させて前記台車の位置の固定を解除する上下作動機構と
    を備えたことを特徴とする台車固定装置。
  2. 前記上下作動機構は、
    一端が前記底板の下面に軸支された第1アーム板と、
    一端が前記弾性基板の前記底板と対向する面に軸支され、他端が前記第1アーム板の他端に軸支された第2アーム板と、
    一端が前記第1アーム板と前記第2アーム板との連結部に軸支され、他端が前記固定ペダルの端部に軸支された連結アーム板と
    を備えたリンク機構で構成され、
    前記固定ペダル及び解除ペダルの操作に連動して前記連結アーム板を介して前記第1アーム板と前記第2アーム板との連結部が移動し前記第1アーム板及び前記第2アーム板がそれぞれの一端を中心に互いに反対方向に回動して、前記弾性基板を前記床面に近接または離反させることを特徴とする請求項1に記載の台車固定装置。
  3. 前記弾性基板は、該弾性基板に設けられた取着孔に挿入されたボルトを介して前記支柱に架設され、
    前記取着孔は、前記弾性基板の弾性的な撓みによる前記支柱間の長さの変化を吸収すべく長孔に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の台車固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017092793A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 日本フォームサービス株式会社 移動用モニタースタンド
CN114475738A (zh) * 2022-01-14 2022-05-13 张辉明 一种烧伤科药水摆放移动推车

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