JP3168517B2 - 遊技機の制御箱 - Google Patents

遊技機の制御箱

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JP3168517B2 JP21719598A JP21719598A JP3168517B2 JP 3168517 B2 JP3168517 B2 JP 3168517B2 JP 21719598 A JP21719598 A JP 21719598A JP 21719598 A JP21719598 A JP 21719598A JP 3168517 B2 JP3168517 B2 JP 3168517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機(パチンコ
機等)の遊技内容を制御する制御基板を格納する制御箱
であって、不正行為を阻止する制御箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機(パチンコ機等)に取付け
の制御箱は、図3(D)に示す断面図を参照して概説す
ると、遊技内容を制御する制御素子等を配列の制御基板
52はシャーシ53に固定され、表カバー体50によっ
て覆われ、この制御箱は遊技機の裏面に着脱自在に取り
付けてある。前記制御基板52には、CPU、ROM
(リードオンリーメモリ)等の制御素子が配置してあ
り、とりわけ制御ソフトが記録してあるROM54が重
要な役割を果たす。そこで、かかるROM54を取り替
えて、不正に異なるゲームとすることを禁止するため、
制御箱は内部を確認できるように透明の樹脂で、且つ、
表カバー体50とシャーシ53にわたって封印紙56を
貼着して容易に不正ができないようになっている。尚、
表カバー体50は、放熱のために制御基板52との間に
隙間58a、制御基板52とシャーシ53との間に隙間
58bを各々設けると共に、放熱用の空気孔55がRO
M54の直上においても穿設してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、制御箱
を開けるには、表カバー体50とシャーシ53に貼着し
てある封印紙56を剥すことを要するが、ある不正行為
者は、制御箱に穿設の放熱用空気孔55から針金を挿入
して「ROM54」を取り外し、表カバー体50を変形
させて制御基板52との間に、より大きな隙間58aを
作って、前記取り外したROM54を排出し、その後、
前記と反対の操作によって、不正ROMと交換すること
を行っている。そこで、本発明はかかる不正行為を防止
する制御箱を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の遊技機の制御
箱は、制御基板(12)を外表カバー体(10a)と内
表カバー体(10b)で覆い、外表カバー体(10a)
と内表カバー体(10b)には、重ね合わせたとき連通
しない位置に空気孔(120a、120b)が各々穿設
してあるし、外表カバー体(10a)と内表カバー体
(10b)を重ね合わせたときには空間(122)を形
成する。
【0005】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)遊技機としてパチンコ機を例にと
って説明すると、パチンコ機は遊技球が特定箇所に入賞
すると、図柄表示器を介して遊技者にとって有利な大当
たり等を生起して多量の景品球を払い出す。このよう
な、遊技内容を制御するために、パチンコ機の裏面には
制御箱1内に、「ROM(リードオンリーメモリ)10
1等の制御素子」を搭載の制御基板12がビス等で固定
して格納してある。
【0006】図1はよく知られたパチンコ機の裏面図で
あり、裏面中央には遊技盤の表側に配設の入賞口等に入
賞した遊技球を集めて、入賞球処理装置62に1球毎分
離処理させる入賞球集合樋61が設けてある。この入賞
球集合樋61の左下方には、入賞球や賞品球等のゲーム
処理を行う制御素子を搭載の制御基板を内蔵の制御箱1
が配設してあると共に、右下方には、球貸機70からの
信号に基づく貸球等の処理信号をパチンコ機と送受信す
るインターフェイス基板80が設置してある。
【0007】又、パチンコ機の上部には、排出前の遊技
球を貯留しておく貯留タンク63が設けてあり、その貯
留タンク63から遊技球を二列に整列させて遊技球排出
装置65まで誘導する整列樋64が設置してある。この
整列樋64には、遊技球の重なりを防止する球ならし6
6が揺動自在に垂設してある。又、前記遊技球排出装置
65から排出の遊技球は流下樋67を経て上皿に流出す
る。又、パチンコ機の上部右側にはターミナル基板69
が取り付けてあり、左下部には遊技球発射装置91が設
けてあって一球毎発射可能としている。
【0008】図2は制御箱1の部品分解図であって、こ
の制御箱1は箱状の表カバー体10と裏カバー体11、
制御素子(図示略)を取付の制御基板12とその制御基
板を固定するシャーシ13とで構成する。この裏カバー
11には突出板105aが立設してある一方、シャーシ
13には前記突出板105aに対応する位置に挿入孔1
05bが開口してある。そこで、制御箱1を組み立てる
と、図3(B)(断面図)に示すように、突出板105
aは挿入孔105bを挿通して制御基板12にほぼ当接
して、従来形成してあった隙間58bがなくなり、又、
表カバー体10も従来に比して長く形成して、表カバー
体10と制御基板12との間に従来形成の隙間58aを
なくす。このように制御箱1を形成することによって、
合成樹脂製の表カバー体10を変形してもROM101
を排出する隙間を形成することができないため、例え、
ROM101を取り外しても排出することができず、不
正ROMと交換が不可能となって、不正行為を防止す
る。
【0009】また、図3(A)は制御箱1の一部を切り
欠いた斜視図であって、表カバー体10には、制御基板
12に設置の「ROM101」の直上面に対応する位置
に突出部100が形成してある。尚、その突出部100
は、制御箱1を組み立てたとき(図3(B)の断面図を
参照)、「ROM101」に接触する状態であってもよ
いが、放熱を考慮して、ROM101を抜くことが不可
能な隙間とするのが望ましい。このように、ROM10
1の直上面に突出部100を形成すると、直上に隙間が
ない状態において、ソケットからピンを抜いてROM1
01を取り外すことはできない。
【0010】前記のように、表カバー体10に突出部1
00を形成すると、ROM101は抜くことができず、
不正ROMとの交換が不可能となる。尚、このように突
出部100を形成すると、空気孔102aをROM10
1の直上部に形成して放熱を行うこともでき、係る空気
孔102aから針金等を介しても引き抜くことは不可能
である。又、図3(C)に示すように、前記突出部10
0を更に延設したスカート部100aをROM101の
周囲に設けることによって、さらに、ROM101の取
外しを困難とする。尚、この場合、放熱用の空気孔10
2a、102bを突出部100、スカート部100aに
設けてもROM101の取外しができないし、放熱作用
を併せて行うことができる。
【0011】尚、本実施の形態の制御箱1は、表カバー
体10と裏カバー体11を、封印紙の貼着の替りに、止
着部材A、Bを介して不正行為を防止している。即ち、
止着部材A、Bを装着すると、係止爪(図示略)を介し
て固定され、止着部材A、Bを切断しない限り表カバー
体10と裏カバー体11の開放は不可能である。従っ
て、制御箱1は止着部材A、Bによって開放することは
できないし、表カバー体10に形成の突出部100によ
って「ROM101」は抜くことができず、不正行為を
防止することができる。
【0012】(第2の実施の形態)次に、図4を参照し
て、他の不正防止策について説明する。図4(A)は表
カバー体10の平面図、図4(B)は凹部110の切欠
断面の拡大図、図4(C)は制御箱の全体斜視図であ
る。表カバー体10には、放熱用に適宜の位置に複数の
角形の凹部110が形成してあり、その凹部110の底
部110a以外の側面に放熱用の空気孔111が穿設し
てある(図4(B))。従って、その空気孔111に針
金を挿入すると、従来のように垂直方向に挿入できず、
針金は横方向に挿入することとなり、ROM101を抜
くことが困難となる。
【0013】前記の表カバー体10を裏カバー体11と
でシャーシ13等を内装して組立てた後に、表カバー体
10と裏カバー体11にわたって封印紙56を貼着する
と、この封印紙56を破らない限り表カバー体10を開
けることができないし、針金を垂直に挿入することが困
難となってROM101を抜くことが困難となる。尚、
このように空気孔111を形成すると、空気孔111は
従来のように「ROM101」の真上において形成する
ことができ、放熱作用を奏することができる。
【0014】(第3の実施の形態) 本実施の形態は図5に示し、図5(A)は部品図、図5
(B)は制御箱の平面図、図5(C)は制御箱の断面図
である。本実施の形態の制御箱は、複数(2枚)の表カ
バー体10a、10bで構成するものであり、外表カバ
ー体10aに穿設の放熱用空気孔120aは、内表カバ
ー体10bに穿設の放熱用空気孔120bとは、重ね合
わせて組み立てたとき連通しない位置に形成してある。
そして、複数の表カバー体10a、10bを重ね合わせ
て、シャーシ13とで制御箱を形成すると、図5(C)
に示すように、表カバー体10a、10bとの間に空間
122を形成して放熱作用をなすと共に、放熱用空気孔
120aから針金を挿入しても、放熱用空気孔120b
とは連通しないため、うまくROM101を抜くことが
できない。このように、複数の表カバー体10a、10
bで制御箱を形成し、各々に形成の空気孔120a、1
20bを連通しない位置に穿設することによって不正行
為を防止することができるし、このように空気孔120
a、120bを形成することによって、それらの空気孔
120a、120bの位置はROM101の直上であっ
てもよく、任意に形成することができる。
【0015】(第4の実施の形態)本実施の形態は簡便
に構成できるものであって、表カバー体10に、ROM
101の直上位置に空気孔を形成せず、ROM101の
直上位置とは異なる位置、即ち、空気孔から挿入して傾
斜状の針金ではうまくROM101を抜くことができな
い位置とする(図示略)。このような位置に空気孔を形
成することは簡便であり、且つ、不正行為に対して有効
な手段である。
【0016】尚、前記はROM101における引抜き防
止を図っているが、その他の制御素子においても同様に
対処することによって不正行為の阻止を図ることができ
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1の遊技機の制御箱は制御基板を
複数の表カバー体で覆い、この複数の表カバー体には、
重ね合わせたとき、連通しない位置に空気孔が各々穿設
してあると共に、空間を形成するので、その空気孔から
針金を挿入することができず、ROMを不正に抜くこと
ができないし、放熱が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機(パチンコ機)の裏面図である。
【図2】制御箱の構成部品の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の制御箱の切欠斜視図と断面
図である。
【図4】第2の実施の形態の制御箱の平面図、凹部の切
欠斜視図と斜視図である。
【図5】第3の実施の形態の制御箱の構成部品の斜視図
と断面図である。
【符号の説明】
1 制御箱 10 表カバー体 11 裏カバー体 12 制御基板 13 シャーシ 100 突出部 101 ROM 105a 突出板 105b 挿入孔 110 凹部 110a 底部 111 空気孔 120a、120b 空気孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表カバー体(10a)と内表カバー体
    (10b)により遊技機の制御をなす制御素子等を搭載
    の制御基板(12)を覆う遊技機の制御箱であって、
    前記外表カバー体(10a)と内表カバー体(10b)
    には、重ね合わせたとき連通しない位置に空気孔(12
    0a、120b)を穿設し、 外表カバー体(10a)と内表カバー体(10b)の間
    に空間(122)を形成することを特徴とする遊技機の
    制御箱。
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