JP3168300B2 - 塩素含有ゴム架橋組成物 - Google Patents
塩素含有ゴム架橋組成物Info
- Publication number
- JP3168300B2 JP3168300B2 JP27185491A JP27185491A JP3168300B2 JP 3168300 B2 JP3168300 B2 JP 3168300B2 JP 27185491 A JP27185491 A JP 27185491A JP 27185491 A JP27185491 A JP 27185491A JP 3168300 B2 JP3168300 B2 JP 3168300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- chlorine
- crosslinking
- weight
- polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩素含有ゴム架橋組成物
に関する。詳しくは、塩素化ポリエチレン及び/又はク
ロロスルフオン化ポリエチレンを架橋する新規な架橋組
成物を提供するものである。
に関する。詳しくは、塩素化ポリエチレン及び/又はク
ロロスルフオン化ポリエチレンを架橋する新規な架橋組
成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、塩素化ポリエチレン及び/又
はクロロスルフオン化ポリエチレンは架橋され、ゴム製
品として使用されている。その架橋方法として、塩素含
有ゴムである塩素化ポリエチレンの場合はチオ尿素類
による架橋、アミン・アミン塩類による架橋、有機
過酸化物類による架橋、チオ−ル誘導体類による架
橋、硫黄誘導体類による架橋、シラン類による架橋
及び電子線による架橋が知られている(ポリマ−ダイ
ジエスト1988年の10月号23頁と11月号33
頁)。これらの架橋方法において実用化されているのは
有機過酸化物類による架橋とチオ−ル誘導体類によ
る架橋(特公昭54−15458、特公昭55−392
50及び特開昭58−222129等)で、塩素化ポリ
エチレンゴムの架橋は極めて限定されている。また、塩
素含有ゴムであるクロロスルフオン化ポリエチレンの架
橋も極めて限定されたものとなっている。このために塩
素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン化ポリエ
チレンを架橋できる新規な架橋組成物であり、且つ実用
に供することのできる塩素含有ゴム架橋組成物の提供が
強く要望されている。
はクロロスルフオン化ポリエチレンは架橋され、ゴム製
品として使用されている。その架橋方法として、塩素含
有ゴムである塩素化ポリエチレンの場合はチオ尿素類
による架橋、アミン・アミン塩類による架橋、有機
過酸化物類による架橋、チオ−ル誘導体類による架
橋、硫黄誘導体類による架橋、シラン類による架橋
及び電子線による架橋が知られている(ポリマ−ダイ
ジエスト1988年の10月号23頁と11月号33
頁)。これらの架橋方法において実用化されているのは
有機過酸化物類による架橋とチオ−ル誘導体類によ
る架橋(特公昭54−15458、特公昭55−392
50及び特開昭58−222129等)で、塩素化ポリ
エチレンゴムの架橋は極めて限定されている。また、塩
素含有ゴムであるクロロスルフオン化ポリエチレンの架
橋も極めて限定されたものとなっている。このために塩
素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン化ポリエ
チレンを架橋できる新規な架橋組成物であり、且つ実用
に供することのできる塩素含有ゴム架橋組成物の提供が
強く要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは鋭意研究
の結果、塩素含有ゴムを架橋できる新規な架橋組成物で
あり、且つ実用に供することのできる塩素含有ゴム架橋
組成物を提供するものである。
の結果、塩素含有ゴムを架橋できる新規な架橋組成物で
あり、且つ実用に供することのできる塩素含有ゴム架橋
組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩素化ポリエ
チレン及び/又はクロロスルフオン化ポリエチレン、キ
ノンジオキシム化合物、有機酸の金属塩から成る塩素含
有ゴムを架橋できる新規な架橋組成物にある。以下本発
明を詳細に説明する。
チレン及び/又はクロロスルフオン化ポリエチレン、キ
ノンジオキシム化合物、有機酸の金属塩から成る塩素含
有ゴムを架橋できる新規な架橋組成物にある。以下本発
明を詳細に説明する。
【0005】本発明に使用される塩素化ポリエチレンと
は、ポリエチレン、エチレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体等の粉末または粒子を水
に懸濁させるか、或いは四塩化炭素等の不活性有機溶剤
に溶解して塩素ガスを吹込み塩素を導入しゴム状にした
ものである。塩素化ポリエチレンはゴム状であれば特に
塩素量は限定されないが15〜55重量%の塩素化ポリ
エチレンがゴム状にある。
は、ポリエチレン、エチレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体等の粉末または粒子を水
に懸濁させるか、或いは四塩化炭素等の不活性有機溶剤
に溶解して塩素ガスを吹込み塩素を導入しゴム状にした
ものである。塩素化ポリエチレンはゴム状であれば特に
塩素量は限定されないが15〜55重量%の塩素化ポリ
エチレンがゴム状にある。
【0006】本発明に使用されるクロロスルフオン化ポ
リエチレンとは、該記ポリマ−を四塩化炭素等の不活性
有機溶剤に溶解し、塩素ガスを吹込み塩素化して次にク
ロロスルフオニルを添加反応させてクロロスルフオニル
基を導入するか、或いはクロロスルフオニルによって塩
素とクロロスルフオニル基を導入しゴム状にしたもので
ある。クロロスルフオン化ポリエチレンは塩素化ポリエ
チレンと同様にゴム状であれば特に塩素量は限定されな
いが15〜55重量%のクロロスルフオン化ポリエチレ
ンがゴム状にある。以上、塩素化ポリエチレンとクロロ
スルフオン化ポリエチレンの製法を例記したが、本発明
に使用される塩素化ポリエチレン又はクロロスルフオン
化ポリエチレンはこれらの製法になんら限定されるもの
ではない。
リエチレンとは、該記ポリマ−を四塩化炭素等の不活性
有機溶剤に溶解し、塩素ガスを吹込み塩素化して次にク
ロロスルフオニルを添加反応させてクロロスルフオニル
基を導入するか、或いはクロロスルフオニルによって塩
素とクロロスルフオニル基を導入しゴム状にしたもので
ある。クロロスルフオン化ポリエチレンは塩素化ポリエ
チレンと同様にゴム状であれば特に塩素量は限定されな
いが15〜55重量%のクロロスルフオン化ポリエチレ
ンがゴム状にある。以上、塩素化ポリエチレンとクロロ
スルフオン化ポリエチレンの製法を例記したが、本発明
に使用される塩素化ポリエチレン又はクロロスルフオン
化ポリエチレンはこれらの製法になんら限定されるもの
ではない。
【0007】本発明において使用されるキノンジオキシ
ム化合物とは、一般にブチルゴムの架橋剤として使用さ
れる化合物であって、P- キノンジオキシム、P・P’
- ジベンゾイルキノンジオキシム、O- アルキル-P-
キノンジオキシム、O- アルキル- P・P’- ジベンゾ
イルキノンジオキシム、O- (P- アルキルフエニル)
- P- キノンジオキシム、O- (P- アルキルフエニ
ル)- P・P’- ジベンゾイルキノンジオキシム等であ
る。その中の代表例としてはP- ベンゾキノンジオキシ
ムとP・P’- ジベンゾイルキノンジオキシムが挙げら
れる。塩素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン
化ポリエチレン100重量部当り0.1〜20重量部、
好ましくは1〜10重量部が配合される。0.1重量部
未満では得られる架橋組成物の引張強度、耐熱老化性及
び耐油性等の物理的、化学的性質が劣り好ましくないの
である。20重量部を越えるとインタ−ナルミキサ−、
双腕型ニ−ダ−、練りロ−ル機等での混練中或いは押出
機、射出成形機等での成形中に架橋を起こし好ましくな
いのである。
ム化合物とは、一般にブチルゴムの架橋剤として使用さ
れる化合物であって、P- キノンジオキシム、P・P’
- ジベンゾイルキノンジオキシム、O- アルキル-P-
キノンジオキシム、O- アルキル- P・P’- ジベンゾ
イルキノンジオキシム、O- (P- アルキルフエニル)
- P- キノンジオキシム、O- (P- アルキルフエニ
ル)- P・P’- ジベンゾイルキノンジオキシム等であ
る。その中の代表例としてはP- ベンゾキノンジオキシ
ムとP・P’- ジベンゾイルキノンジオキシムが挙げら
れる。塩素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン
化ポリエチレン100重量部当り0.1〜20重量部、
好ましくは1〜10重量部が配合される。0.1重量部
未満では得られる架橋組成物の引張強度、耐熱老化性及
び耐油性等の物理的、化学的性質が劣り好ましくないの
である。20重量部を越えるとインタ−ナルミキサ−、
双腕型ニ−ダ−、練りロ−ル機等での混練中或いは押出
機、射出成形機等での成形中に架橋を起こし好ましくな
いのである。
【0008】本発明の有機酸の金属塩とは、カルボン酸
型の有機酸の金属塩であって、有機酸の金属塩を構成す
るカルボン酸型の有機酸には、炭素数6以上の飽和脂肪
酸並びに不飽和脂肪酸、炭素数6未満の鎖状有機酸、芳
香族有機酸、環状有機酸がある。
型の有機酸の金属塩であって、有機酸の金属塩を構成す
るカルボン酸型の有機酸には、炭素数6以上の飽和脂肪
酸並びに不飽和脂肪酸、炭素数6未満の鎖状有機酸、芳
香族有機酸、環状有機酸がある。
【0009】炭素数6以上の飽和脂肪酸として例えば、
カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、
カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、パルガリン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モン
タン酸、メリシン酸等、炭素数6以上の不飽和脂肪酸と
して例えば、ヘキセン酸、ヘプテン酸、オクテン酸、ノ
ネン酸、デシレン酸、ウンデシレン酸、ドデシレン酸、
パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノレイン酸、ペト
ロセリン酸、バクセン酸、リノ−ル酸、リノレイン酸、
エレオステアリン酸、リカン酸、パリナリン酸、タリリ
ン酸、カドレイン酸、アラキドン酸、セトレイン酸、エ
ルカ酸、セラコレイン酸等の一塩基酸型の脂肪酸及びこ
れらの二塩基酸及び三塩基酸型の脂肪酸が挙げられる。
カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、
カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、パルガリン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モン
タン酸、メリシン酸等、炭素数6以上の不飽和脂肪酸と
して例えば、ヘキセン酸、ヘプテン酸、オクテン酸、ノ
ネン酸、デシレン酸、ウンデシレン酸、ドデシレン酸、
パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノレイン酸、ペト
ロセリン酸、バクセン酸、リノ−ル酸、リノレイン酸、
エレオステアリン酸、リカン酸、パリナリン酸、タリリ
ン酸、カドレイン酸、アラキドン酸、セトレイン酸、エ
ルカ酸、セラコレイン酸等の一塩基酸型の脂肪酸及びこ
れらの二塩基酸及び三塩基酸型の脂肪酸が挙げられる。
【0010】炭素数6未満の鎖状有機酸として例えば、
蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリアン酸、シユ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、トリメチル酢
酸、ビニル酢酸、クロトン酸、フマ−ル酸、マレイン
酸、グリコ−ル酸、乳酸、メトキシ酢酸、アクリル酸等
の一塩基酸型の鎖状有機酸及びこれらの二塩基酸及び三
塩基酸型の脂肪酸が挙げられる。
蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリアン酸、シユ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、トリメチル酢
酸、ビニル酢酸、クロトン酸、フマ−ル酸、マレイン
酸、グリコ−ル酸、乳酸、メトキシ酢酸、アクリル酸等
の一塩基酸型の鎖状有機酸及びこれらの二塩基酸及び三
塩基酸型の脂肪酸が挙げられる。
【0011】芳香族有機酸として例えば、安息香酸、フ
エニル酢酸、ヒドロケイ皮酸、フエニル酪酸、フエニル
バレリアン酸、フエニルカプロン酸、フエニルエナント
酸、フエニルカプリル酸、フエニルペラルゴン酸、フエ
ニルカプリン酸、ベンゾイルアクリル酸、フエニルシク
ロヘキシル酸、フエニル安息香酸、フエニルウンデカン
酸、ナフトエ酸、フタ−ル酸、メハリツト酸、トルイル
酸、サルチル酸、アセチルサルチル酸等、環状有機酸と
して例えば、シクロプロパンカルボン酸、シクロブタン
カルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、ヘプチルシ
クロペンチル酢酸、オクチルシクロペンチル酢酸、ノニ
ルシクロペンチル酢酸、ウンデシルシクロペンチル酢
酸、ペンチルシクロヘキシル酢酸、ヘプチルシクロヘキ
シル酢酸、ノニルシクロヘキシル酢酸、ウンデシルシク
ロヘキシル酢酸、オクチルシクロペンチル酪酸、ウンデ
シルシクロペンチル酪酸、ペンタシクロペンチル酪酸、
ヘキサシクロペンチル酪酸、デシルシクロヘキシルプロ
ピオン酸、ドデシルシクロヘキシルプロピオン酸、テト
ラデシルシクロヘキシルプロピオン酸、シクロヘキシル
プロピオン酸、シクロヘキシル酪酸、シクロヘキシルカ
プロン酸、シクロヘキシルカプリン酸、シクロヘキシル
ラウリン酸、ナフテン酸、カンホナン酸、マレプロ−ル
酸、マレプレスチン酸、ヒドノカルピン酸、メチレンオ
クタデセン酸、ダイマ−酸、樹脂酸等の芳香族有機酸及
び環状有機酸が挙げられる。
エニル酢酸、ヒドロケイ皮酸、フエニル酪酸、フエニル
バレリアン酸、フエニルカプロン酸、フエニルエナント
酸、フエニルカプリル酸、フエニルペラルゴン酸、フエ
ニルカプリン酸、ベンゾイルアクリル酸、フエニルシク
ロヘキシル酸、フエニル安息香酸、フエニルウンデカン
酸、ナフトエ酸、フタ−ル酸、メハリツト酸、トルイル
酸、サルチル酸、アセチルサルチル酸等、環状有機酸と
して例えば、シクロプロパンカルボン酸、シクロブタン
カルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、ヘプチルシ
クロペンチル酢酸、オクチルシクロペンチル酢酸、ノニ
ルシクロペンチル酢酸、ウンデシルシクロペンチル酢
酸、ペンチルシクロヘキシル酢酸、ヘプチルシクロヘキ
シル酢酸、ノニルシクロヘキシル酢酸、ウンデシルシク
ロヘキシル酢酸、オクチルシクロペンチル酪酸、ウンデ
シルシクロペンチル酪酸、ペンタシクロペンチル酪酸、
ヘキサシクロペンチル酪酸、デシルシクロヘキシルプロ
ピオン酸、ドデシルシクロヘキシルプロピオン酸、テト
ラデシルシクロヘキシルプロピオン酸、シクロヘキシル
プロピオン酸、シクロヘキシル酪酸、シクロヘキシルカ
プロン酸、シクロヘキシルカプリン酸、シクロヘキシル
ラウリン酸、ナフテン酸、カンホナン酸、マレプロ−ル
酸、マレプレスチン酸、ヒドノカルピン酸、メチレンオ
クタデセン酸、ダイマ−酸、樹脂酸等の芳香族有機酸及
び環状有機酸が挙げられる。
【0012】有機酸の金属塩を構成する金属とは、複数
の原子価を示す遷移元素の金属の内で、周期律表第4周
期のI族b亜族の銅、IV族のゲルマニウム、チタン、
V〜VII族a亜族のバナジウム、クロム、マンガン、
VIII族の鉄、コバルト、ニツケル、第5周期IV族
b亜族の錫、第6周期IV族b亜族の鉛を指す。
の原子価を示す遷移元素の金属の内で、周期律表第4周
期のI族b亜族の銅、IV族のゲルマニウム、チタン、
V〜VII族a亜族のバナジウム、クロム、マンガン、
VIII族の鉄、コバルト、ニツケル、第5周期IV族
b亜族の錫、第6周期IV族b亜族の鉛を指す。
【0013】そして本発明で云う有機酸の金属塩とは該
記の有機酸と金属によって構成される化合物を指す。こ
の有機酸の金属塩は単独もしくは混合して使用される。
これらの有機酸の金属塩は、上記したキノンジオキシム
化合物と併用して使用することにより効果を発揮する。
使用される量は塩素化ポリエチレン及び/又はクロロス
ルフオン化ポリエチレン100重量部当り0.1〜20
重量部、好ましくは1〜15重量部、更に好ましくは2
〜10重量部が使用される。0.1重量部未満では架橋
の量が少なく機械的性質の劣ったものとなる。20重量
部を越えるとインタ−ナルミキサ−、双腕型ニ−ダ−、
練りロ−ル機等での混練中或いは押出機、射出成形機等
での成形中に架橋を起こし好ましくないのである。
記の有機酸と金属によって構成される化合物を指す。こ
の有機酸の金属塩は単独もしくは混合して使用される。
これらの有機酸の金属塩は、上記したキノンジオキシム
化合物と併用して使用することにより効果を発揮する。
使用される量は塩素化ポリエチレン及び/又はクロロス
ルフオン化ポリエチレン100重量部当り0.1〜20
重量部、好ましくは1〜15重量部、更に好ましくは2
〜10重量部が使用される。0.1重量部未満では架橋
の量が少なく機械的性質の劣ったものとなる。20重量
部を越えるとインタ−ナルミキサ−、双腕型ニ−ダ−、
練りロ−ル機等での混練中或いは押出機、射出成形機等
での成形中に架橋を起こし好ましくないのである。
【0014】本発明の塩素含有ゴム架橋組成物には、そ
の他必要に応じてゴム用配合剤、例えば、脱塩酸捕捉
剤、老化防止剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、補強
剤、増量剤等が配合される。本発明の架橋組成物の製造
法は特に制限されるものではなく、例えば練りロ−ル
機、インタ−ナルミキサ−、双腕型ニ−ダ−等の混練機
で混練配合される。また架橋温度は通常のゴムの架橋温
度である100℃以上で行なわれる。
の他必要に応じてゴム用配合剤、例えば、脱塩酸捕捉
剤、老化防止剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、補強
剤、増量剤等が配合される。本発明の架橋組成物の製造
法は特に制限されるものではなく、例えば練りロ−ル
機、インタ−ナルミキサ−、双腕型ニ−ダ−等の混練機
で混練配合される。また架橋温度は通常のゴムの架橋温
度である100℃以上で行なわれる。
【0015】
【実施例】本発明を以下の実施例によって例証するが、
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
【0016】実施例、比較例及び参考例に使用した塩素
含有ゴムである塩素化ポリエチレンは、以下の方法で製
造した。
含有ゴムである塩素化ポリエチレンは、以下の方法で製
造した。
【0017】30リッタ−の反応器に、四塩化炭素1
7.5リツタ−とJIS K−6760に従って、温度
190℃、荷重2160gで測定されたメルトインデッ
クスが5.2の高密度ポリエチレン2.8Kgを入れ、
撹拌しながら100℃に昇温し、高密度ポリエチレンを
四塩化炭素に溶解させた。次に塩素ガスを2.8リッタ
−/分の割合で反応器下部から吹込み、塩素含量が35
重量%の塩素化ポリエチレンの四塩化炭素溶液を得た。
この溶液からドラムドライヤ−により四塩化炭素を取除
き、固形の塩素化ポリエチレンを得た。
7.5リツタ−とJIS K−6760に従って、温度
190℃、荷重2160gで測定されたメルトインデッ
クスが5.2の高密度ポリエチレン2.8Kgを入れ、
撹拌しながら100℃に昇温し、高密度ポリエチレンを
四塩化炭素に溶解させた。次に塩素ガスを2.8リッタ
−/分の割合で反応器下部から吹込み、塩素含量が35
重量%の塩素化ポリエチレンの四塩化炭素溶液を得た。
この溶液からドラムドライヤ−により四塩化炭素を取除
き、固形の塩素化ポリエチレンを得た。
【0018】実施例1〜5、比較例1〜4及び参考例
1、2 表1に実施例、比較例及び参考例に使用した配合を示
す。始めに(株)東洋精機製作所製8インチロ−ルを使
用して、実施例、比較例及び比較例の配合を混練し、こ
の混練物を金型温度が160℃の圧縮成形機を使用して
40分間架橋を行ない厚さが2mmの架橋ゴムシ−トを
得た。次に得られたゴムシ−トを使用してJIS K
6301に従って硬さ試験、引張試験、120℃で72
時間の空気加熱老化試験による変化率及びNO.3油を
使用して120℃で72時間の浸漬試験による体積変化
の測定を行なった。これらの試験結果を表1に示す。
1、2 表1に実施例、比較例及び参考例に使用した配合を示
す。始めに(株)東洋精機製作所製8インチロ−ルを使
用して、実施例、比較例及び比較例の配合を混練し、こ
の混練物を金型温度が160℃の圧縮成形機を使用して
40分間架橋を行ない厚さが2mmの架橋ゴムシ−トを
得た。次に得られたゴムシ−トを使用してJIS K
6301に従って硬さ試験、引張試験、120℃で72
時間の空気加熱老化試験による変化率及びNO.3油を
使用して120℃で72時間の浸漬試験による体積変化
の測定を行なった。これらの試験結果を表1に示す。
【0019】表1から実施例は比較例に比べて、引張強
度が大きく、空気加熱老化試験による変化率が小さく、
又浸漬試験による体積変化が小さいことから十分に架橋
されていることが分る。更に実施例は参考例1のチオ−
ル誘導体であるトリチオシアヌ−ル酸及び参考例−2の
ジクミルパ−オキサイドによる架橋で得た架橋ゴムシ−
トの試験結果と比べても遜色のない試験結果を示してい
る。
度が大きく、空気加熱老化試験による変化率が小さく、
又浸漬試験による体積変化が小さいことから十分に架橋
されていることが分る。更に実施例は参考例1のチオ−
ル誘導体であるトリチオシアヌ−ル酸及び参考例−2の
ジクミルパ−オキサイドによる架橋で得た架橋ゴムシ−
トの試験結果と比べても遜色のない試験結果を示してい
る。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の塩素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン化ポ
リエチレン、キノンジオキシム化合物及び有機酸の金属
塩からなる塩素含有ゴム架橋組成物は塩素化ポリエチレ
ン及び/又はクロロスルフオン化ポリエチレンを架橋す
る新規な組成物であり、そして実用に充分に供すること
のできるものであることが分る。
の塩素化ポリエチレン及び/又はクロロスルフオン化ポ
リエチレン、キノンジオキシム化合物及び有機酸の金属
塩からなる塩素含有ゴム架橋組成物は塩素化ポリエチレ
ン及び/又はクロロスルフオン化ポリエチレンを架橋す
る新規な組成物であり、そして実用に充分に供すること
のできるものであることが分る。
Claims (1)
- 【請求項1】塩素化ポリエチレン及び/又はクロロスル
フオン化ポリエチレン100重量部当り、キノンジオキ
シム化合物0.1〜10重量部、有機酸の金属塩0.1
〜20量部から成る塩素含有ゴム架橋組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27185491A JP3168300B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 塩素含有ゴム架橋組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27185491A JP3168300B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 塩素含有ゴム架橋組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586242A JPH0586242A (ja) | 1993-04-06 |
JP3168300B2 true JP3168300B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=17505809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27185491A Expired - Fee Related JP3168300B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 塩素含有ゴム架橋組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3168300B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101710790B1 (ko) * | 2015-07-03 | 2017-02-27 | 안경기 | 방수능력을 향상시킨 실외용 조명기구 |
KR101773838B1 (ko) * | 2015-02-03 | 2017-09-01 | 엘지전자 주식회사 | 가로등용 조명장치 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27185491A patent/JP3168300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101773838B1 (ko) * | 2015-02-03 | 2017-09-01 | 엘지전자 주식회사 | 가로등용 조명장치 |
KR101710790B1 (ko) * | 2015-07-03 | 2017-02-27 | 안경기 | 방수능력을 향상시킨 실외용 조명기구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586242A (ja) | 1993-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9045615B2 (en) | Metal carboxylate additives for thermoplastics | |
US6569950B2 (en) | Process for producing acid modified polypropylene resin | |
EP2146360B1 (en) | Sealing material for electrolytic capacitor and electrolytic capacitor employing the sealing material | |
EP2812364B1 (en) | SULFUR MODIFIED POLYVINYL ACETATE (PVAc) | |
EP2045289B1 (en) | Modified butyl rubber composition | |
JPH09504323A (ja) | 加硫性エラストマー系配合物 | |
JP2817239B2 (ja) | クロロスルホン化ポリエチレン重合体組成物 | |
JP3168300B2 (ja) | 塩素含有ゴム架橋組成物 | |
JP7097903B2 (ja) | ゴム組成物用粘着付与剤 | |
DE3877425T2 (de) | Zusammensetzung auf basis von fluorelastomeren und modifizierten polyolefinen. | |
JP3019477B2 (ja) | 塩素含有ゴム架橋組成物 | |
JP3099391B2 (ja) | 塩素化ポリエチレンゴム用架橋剤及びそれを用いた塩素化ポリエチレンゴム組成物 | |
JPH06287387A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3013501B2 (ja) | 塩素含有ゴム架橋組成物 | |
JP3838902B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP3158558B2 (ja) | 熱可塑性エラストマ−組成物の製造法 | |
JPH02191649A (ja) | 塩素含有ゴム組成物 | |
US4278778A (en) | Synergistic prevulcanization inhibitor for halopolymer with diaminopropane and cyclohexylthiophthalimide | |
JP3055217B2 (ja) | 熱可塑性エラストマ−組成物の製造法 | |
JP2001335662A (ja) | ジエン系ゴム用新規加硫剤およびそれを用いたゴム組成物 | |
CH628069A5 (en) | Process for crosslinking halogenated polymers | |
JP2734115B2 (ja) | エポキシ基含有加硫性エラストマー組成物 | |
JP2866407B2 (ja) | クロロプレンゴム組成物 | |
JPH09151272A (ja) | ゴム用可塑剤及びゴム組成物 | |
JP2873093B2 (ja) | ゴムの配合物および方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080316 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090316 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |