JP3168263U - 培養槽運搬装置 - Google Patents

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守由 和田
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Abstract

【課題】多数の培養室に一括して培養液を均一に注入すること、及び注入された培養液が漏れることなく運搬することを、一人の操作者が簡単に行える培養槽運搬装置を提供する。【解決手段】台車と、台車に設けられる架台と、培養槽ラックと、培養槽ラックを架台に取りつける支持体からなる。支持体が、支持本体と、架台に取りつけられる第一の旋回軸と、支持体と培養槽ラックとの間に取りつけられる第二の旋回軸とを備える。培養槽の回転姿勢を設定し、第一の旋回軸を中心として回動して設定されたときの培養槽の立体方向へのわずかな傾き角度を固定する培養槽傾き角度固定装置が設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、培養槽運搬装置に関する。
近年、大量かつ迅速に、ガスとの接触面の広い培養室をもつ生化学的な培養技術が求められている。それに対応するため、多数の培養室に仕切られた培養槽をラックに取り付け、各培養室に均一に培養液を注入し、恒温槽のインキュベーターに移動し、処置の後、培養液を排出できるようにしている。
多数の培養室に簡単操作かつ迅速に培養液を注入し、インキュベーターまで移送して装置するものとして、架台の上部に回動した金属製のラックに多数の培養室に仕切られた培養槽を取り付け、培養液をその多数の培養室に注入できるようにしたものが知られている。
また、電動機構により4個の培養槽を一度に取り扱うことが知られている。
特許文献1に、培養液を内蔵する培養管を培養管保持体に収納して恒温槽内に設置し、培養管保持体は細胞の成長過程に応じて水平状態から傾斜状態まで任意に傾斜角度を変えることができ、そのために電動設備を備えることが記載されている。
特許文献2に、8段程度の円筒フラスコ培養室の周囲に培養液とガスのそれぞれ流入口と排出口があり、さらに縦方向に注入部フレーム、排出部フレームがある自動化された大容量の細胞培養装置が記載されている。
特許文献3に、培地と培養細胞が充填されているローラボトルを収納した培養ラックを環境の調整された保管スペースに設置し、培養の終了したローラボトルを無人の自動走向式のハンドリング装置で取り出し、状況によっては培養ラック単位で取り出し、新規なローラボトルや培養ラックを無人で搬送、設置できるシステムが記載されている。
特開昭62−289176号公報 特表2011−504748号公報 特開平8−254号公報
多数の培養室に一括して培養液を均一に注入し、ガスとの接触面積を広い状態に維持し、培養室を培養槽ラックを装着した台車ごと移動してインキュベーターに搬入し、処置の後、インキュベーターから台車ごと取り出して多数の培養室から培養液を排出する作業を、一人の操作者が簡単な操作で行なえる装置が求められている。
従来の装置にあっては、多数の培養室に一括して培養液を均一に注入し、ガスとの接触面積を広い状態に維持し、培養室を持つ培養槽ラックを装着した台車ごと移動できるような構成にはなっておらず、需要者側のニーズに応えるものとはなっていない。
本考案は、かかる点に鑑みてインキューベーターに搬入する際に、多数の培養室に一括して培養液を均一に注入し、所用のガスとの接触面積を広い状態に維持すること、及び注入された培養液が漏れることがなく運搬することを一人の操作者が簡単な操作で行えるようにした培養槽運搬装置を提供することを目的とする。
本考案は、恒温槽やインキュベータのように室温が一定に管理された培養処理室内に設置されかつ培養すべき被培養物を培養液とともに収容する多数の培養室を備えた回動可能な培養槽を、前記培養処理室内に設置するに際して、各培養室に培養液とともに所用のガスを注入した状態で積載、運搬する運搬装置において、
台車と台車に対して立体方向に設けた架台と
前記培養槽を保持する培養槽ラックと、該培養槽ラックを前記架台に取りつける支持体とから構成され、
前記支持体が、支持本体と、前記架台に取りつけられ、前記培養槽ラックに力が加えられたときに、該支持本体を該架台の立体方向を横断する方向に前記培養槽を回動させる第一の旋回軸と、該支持体と前記培養槽ラックとの間に取りつけられ、前記培養槽ラックに力が加えられた時に培養槽を横断方向に対して直角の回転方向に回動させる第二の旋回軸とを備えて構成されて、
培養槽の回転姿勢を設定し、第一の旋回軸を中心として回動して設定されたときの培養槽の立体方向へのわずかな傾き角度を固定する培養槽傾き角度固定装置が設けられること
を特徴とする培養槽運搬装置を提供する。
本考案は、また、前記培養槽傾き角度固定装置が、前記台車の台部に培養槽ラックに直接接触する直接固定装置を設けて、あるいは前記支持体と前記架台とに間に間接固定装置を設けることによって、あるいはこれらを組み合わされて形成されることを特徴とする培養槽運搬装置を提供する。なお、前記恒温槽はインキュベーター内に設ける。
本考案は、上述に記載した構成としたので、多数の培養室に一括して培養液が均一に注入され、所用のガスとの接触面積が広い状態に維持され、注入された培養液が漏れることのないようにして、培養槽をインキュベーターまで運搬することを一人の操作者が簡単な操作で行える培養槽運搬装置を提供することができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の実施例の構成を示す斜視図、図2は、その側面図を示す。
図1及び図2において、運搬装置100は、2台の台車1及び台車2を組み合わされている。台車1は、大型移動台車であり、台車2は小型移動台車である。各台車は、走行用の車輪1´、2´を備え、台車2は台車2に設けた走行路(レール)3を走行し、台車1には把手4が設けてある。
台車2には、培養槽10が載置して保持され、培養液と酸素ガス、窒素ガスあるいは炭酸ガスなどの所用ガスの注入がなされる。
台車1は、台車2上で処置された培養槽10を載置したまま運搬することができ、台車2によって培養槽10は、インキュベーター90(図15)に搬送される。インキュベーター90は内部が恒温槽である。
架台6は外面の架台カバー6´とその内部に設けた縦に長い支柱(図示せず)から構成されている。
図3は、台車2に培養槽10を保持する前の状態を示す。
図3において、台車2には台部5の上に立体方向に架台6が立脚して設けられ、架台6の上面に取りつけられた培養槽姿勢設定機能のある支持体12によって培養槽ラック(以下、ラックという。)13が取り付けられる。ラック13はフレーム状をなし、フレーム枠体14は支持体12と架台6との間にはダンパー40が設けてある。培養槽10を固定して保持することができる。
台車2は台部5の上に立体方向、すなわち垂直方向に設けた架台6及び接触器(ラボジャッキ)7が設けられる。
図4に、支持体12の詳細を示す。見やすくするために一部を切り欠いて図示してある。
図4に示すように、支持体12は架台6の頂上部に設置され、ラック13の背面15に対峙して配設される。
架台6の背面15には外板16、支持板17が固着され、この固着された外板16に支持体12が取り付けられる。架台6は、斜め板51、留め金52、53、両枠54、55を有しており、留め金52、53はラック13に留め機能によって固着される。
支持体12は、第一の旋回軸22を介して架台6に取りつけられ、ラック13に力が加えられたときに、支持本体21を架台6の立体方向を横断する方向に培養槽10を回動させる第一の旋回軸22と、支持体12と外板16、すなわちラック13との間に取りつけられ、ラック13に力が加えられたときに、培養槽10を回転方向に回動させる第二の旋回軸23とを備えて構成される。第一の旋回軸22は、ラック13の背面と並行して配設され背面直角方向に第二の旋回軸23が配設される。
図4に示すように、支持本体21は、箱状を呈し、長面がラック13に対峙し、短面が把手4の操作側とされ、第一の旋回軸22の上側に第二の旋回軸23が設けてある。
このように、第一の旋回軸22と第二の旋回軸23によって二直角方向に回動可能な関節部が形成される。
第二の旋回軸22は、架台6の頂上部に設けてあるので、この軸を中心にして培養槽10を回動させると、培養槽10及びラック13は支持体12の上側に位置するようにして回動する。この状態が、立体方向を横断する回動方向となる。このようにして回動すると、培養槽10は架台6の立体方向に位置し、保持が垂直な重力方向でなされて極めて安定してなされる。
上述したように、大型で移動用の台車1は、車輪1´を有し、上面に走行路3を有し、走行路3更にはインキュベーター内の恒温槽を走行する台車2を載置する。走行路3の左端部には台車2が浮き上がらないように車輪ストッパ65が台車1に取りつけてある。
図5は、横方向に配置された時の支持体12の部品構成及び配置を示す。図6は、縦方向に配置された時の部品構成及び配置を示す。
図5及び図6において、支持本体21には第一の旋回軸22を収納するための穴31が設けられ、第二の旋回軸23を収納するための穴が形成され、支持板32が設けられる。
支持本体21と外板16との間にはシャフトクランプ装置33が設けられる。シャフトクランプ装置33は、レバー34を備え、レバー34の回転で、第二の旋回軸23を締めつけて回動を制限する。第二の旋回軸23を回動させる必要がないときには、操作者は常に締めつけておくことになる。
図5において外板16の右側には座金35が、そして右側にはボルト36が配設されボルト36が第二の旋回軸23に設けたナット部に係合される。
支持本体21の左方外面にはボールプランジャ38が形成してあり、ラック13が第二の旋回軸23を中心として回動している間は、ボールプランジャ38の先端のボールが外板16の表面に接している。ラック13が回動し、水平方向になったときに、プランジャ用凹みにボールプランジャ38の先端のボールが嵌合する。
また、左方外面には、ダンパー40(図4参照)を回転自在に取りつけるためのナット穴39が設けてある。
架台6には、支持体12のボルト穴39を使って回動可能に取り付けられたダンパー40が他端を架台6に取り付けた部材66(図9参照)に回動可能に取り付けられている。ラック13が左側に倒れる際にダンパー40が縮んで緩衝機能が働きラック13の急激な倒れ込みを防ぎ、培養槽への衝撃を少なくすることができる。また、架台6の左側面に設けたストッパー67(図9参照)はラック13に接しており、ラック13の倒れこみを90度に制限している。ストッパー67はネジになっており、回転させることで左方向への出っ張り長さを調節することが可能であり、これによりラック13および培養槽10を水平に調節、維持することができる。
図7は、ラック13と外板16を支持体12側から見た図である。
図7において、中央部の穴41は、ボルト36を通す穴である。
今、ボールプランジャ38の先端のボールは凹み42に嵌合して安定状態にある。凹み43はラック13を左に数度傾けたときに嵌合する凹みである。凹み44は、ラック13の長手方向が台車2と直交しているときに嵌合する凹みである。凹み45は、数度動かしたときに嵌合する凹みである。
ストッパー46は、約5mm程度の出っ張りであり、図16のようにラック13が数度傾けられたときに、それ以上傾けさせないためのストッパーである。ストッパー47は図17のように数度傾ける際に、それ以上傾けさせないためのストッパーである。
以上のように、支持体12が第一の旋回軸22と第二の旋回軸23とを有して二直角方向に回転可能とされて培養槽10の回転姿勢が設定される。そして、培養槽傾き角度固定装置が台車2の台部5に設けられて培養槽ラック13に直接接触する接触器7のような直接固定装置あるいは培養槽の回転姿勢を支持体12を介して間接的に固定する間接固定装置から構成される。
これらを組み合わせて用いることが望ましい。
接触器(ラボジャッキ)7は、伸縮自在のバネ作用及び固定手段を有しており、高さを調整することができ、培養槽ラック13に接触し、培養槽10の設定された回転姿勢を保持する。従って、接触器(ラボジャッキ)7は、直接固定装置として機能する。
支持体12と架台6との間に間接固定装置を設けても、培養槽10の設定された回転姿勢を間接的に保持することができる。ダンパー40にこの間接固定装置として機能を持たせてもよい。
培養槽10に設定される回転姿勢による回転角度α(図2)はわずかに傾けた程度であり、このわずかに傾けることが後述するように培養するに当って重要な意味を有する。
以下、図を参照して培養槽10の保持、培養液及び所用ガスの注入、運搬に当っての処理、更に運搬について説明する。なお、以後支持体12の持つ関節機能に関連して、理解し易くするために支持体12を関節部12として呼んで説明する。
培養槽10は、長手方向に並置した多数の培養室60から構成される。
図8は関節部12の上部に回動させたラック13に培養槽10を取り付ける図である。この状態でラック13の開口部から培養槽10を搬入したあとは、留め金52、53で固定する。培養槽10と接するラック13の内側の金属部分には抗菌メッキを施して、培養液の予期しない漏洩に対応すべく備えている。培養槽上面が81で示してある。
培養槽10の典型的な形は、材質はプラスチックであり、大きさは縦が約30cm、横が約15cmで長さ80cm程度であり、厚さはおよそ1mm程度の容器である。培養槽10は長さ方向に十数mmの厚さの多数の培養室60に仕切られている。なお、このサイズは一例であり本考案の本質的な制限事項ではない。培養槽10は40室程度の培養室60に仕切られているが、これより多い場合も少ない場合もありうる。培養槽10の背面63の上部には培養液注入口62とガス注入口61が接続され、各培養室60に開口接続している。その内部構造は図14に示される。培養液注入口61は排出の時に培養液抽出口となり、ガス入注口は排出の時にガス排出口となる。
なお、ラック13を金属製の箱にしていないのは、培養槽10、および各培養室60の状況を目視できるようにするためである。
図9は、架台6上部の関節部12の上部に回動させたラック13に、培養槽10を取り付けた状況を示す側面図である。この状態はラック13の長手方向は台車2の長手方向と平行になっている。この状態でラック13は関節部12を中心として左右均等の重さではなく、注入口62のある側をわずかに重くしてあるので左側に落ち込むことはない。なお、図9は架台カバー6’を外して中の架台6が見えるようにしてある。
図10は架台6の上部に置かれた培養槽10を内蔵するラック13を、操作者がラック13に力に加えて関節部12を介して水平方向に90度回転させた状態を示す。この状態では培養液注入口62は図面奥側にあり、見えない状態になっている。また、ラック13の長手方向は台車2の長手方向と直交している。留め金52を装着した培養槽の上面81は上を向いている。
図11は、ラック13を、関節部12を介して左側に90度回動させた状態である。架台6は架台カバーを取り除いた形で示している。この時に、関節部12のボルト穴39を使って回動可能に取り付けられたダンパー40が縮んで緩衝機能が働きラック13の急激な倒れ込みを防ぎ、培養槽への衝撃を少なくしている。また、架台6の左側面に設けたストッパー67はラック13に接して、ラック13の倒れこみを90度に制限している。ストッパー67がラック13および培養槽10を調節、維持している。さらにラック13の側面に設けた縦横の両方の水平をみることのできる水準器18により水平であることを確認できるようになっている。
図12は、図11を大型移動台車の後方、取っ手4の側から見ている図である。ラック13の中の培養槽10の培養液注入口62が左側の下側に位置している。図示されない培養液タンクから培養液を培養槽10の各培養室60に注入する。注入量は各培養室60の概ね半分の量であり、培養液注入が完了したら、図10のようにラック13とその中の培養槽10を関節部12により90度起こす。この状態では培養液注入口62とガス注入口61は上部に位置する。次いで、図9のように水平に90度回転させてラック13と台車2の長手方向を並行とする。次に、関節部12により架台6の左側に倒し込む。このときも図11で説明したダンパー40の働きにより培養槽10とラック13は急激に倒れ込むことはない。
図13は倒し込みが完了した図である。培養槽10の入ったラック13を架台6にそって台車2に概ね垂直に立てた状態である。接触器(ラボジャッキ)7で数度の角度を維持している。この状態で大型移動台車1をインキュベーターの直前まで移動する。
図14は、図13の状態における培養槽10を拡大したものである。各培養室60には図12において培養液注入口62の開口部71から流れ込んだ培養液70が斜線で示すようにそれぞれ半分程度溜まっており、ガス72と接触面の広い状態に維持している。各培養室60の開口部71は各培養室60の上部に約半分の大きさで開いているので培養槽10を水平にしても開口部71から漏れることはないが、大型移動台車1により移動するために安全のために数度の角度を保持して培養液70が漏れないようにしている。
図15は、大型移動台車1を移動させて、台車2をインキュベーター90内に左側入り口から搬入した図である。台車1の接触器(ラボジャッキ)7を操作して培養槽10を水平に保つ。ラック側面の水準器18とラック先端部に設けた別の水準器19により水平を確認できるようにしている。インキュベーター90での処置の後、図13に示したと同じくラック13を接触器(ラボジャッキ)7で数度の角度を保持し、台車2ごと大型移動台車1に取り出し、図示しない培養液の排出作業箇所に移動する。なお、インキュベータ90の代わりに室温が管理された部屋に放置する使い方も当然行なわれる。
その後、図9のようにラック13を架台6の上に回動し、次に図10のように90度水平に回転させ、さらに図11のようにラック13を倒し込む。このときラック13を水平ではなく培養室60から培養液を排出可能なように培養液注入口62を数度下向きに回動させる。
図16は、この状態を大型移動台車1の後方、大型移動台車1の取っ手4の側から見た図である。培養槽10およびラック13は培養液注入口62から培養液が排出可能なように培養液注入口62のある方を数度下向きに回動して固定している。ラック13は注入口62のある側が重くなっているので安定して左側に傾いている。また、この図では見えていないが、図6で説明したストッパー47、ボールプランジャ用凹み43、44が機能して安定的に角度を保持している。培養液注入口62に図示しない排出用パイプを接続し培養液排出タンクに培養液70を取り出す。
培養液の排出が終わると、培養液注入口62から洗浄液を注入する。その後、培養槽10を装着したラック13を図12、つまり図11の状態になし、さらに図10、図9とし、最終に培養液注入口62を上にして縦方向に維持した図17の状態にする。図17は、大型移動台車1の後方、つまり取っ手4の方向から見ているが、完全に垂直ではなく、左に数度傾けている。次に、右側に数度傾けさせ、これを数回繰り返す。このときの角度の確保に図6で説明したストッパー46、ボールプランジャ用凹み42、43が機能する。
図18は側面から見たものであり、ラック13は台車の後方に数度傾けてある。このときは、接触器(ラボジャッキ)7を低くし、図17の左右遥動と図18の前後遥動の動作を操作者が数回繰り返すことで培養室60の中を洗浄することができる。洗浄完了後はこれまでに説明した方法と同様の方法で、図16のようにラック13を架台6の上部に移動し、培養液注入口62を下にして洗浄液を排出する。
なお、台車2はラック13を架台の上に水平置きにした場合、また回動させた場合のいずれにおいても、ラック13とそれに取り付けた培養槽10と架台6全体の重心位置は、水平方向において架台6よりも台車2の後方、台車2のつまり中心側にあり転倒が防止されている。
以上のように、数十の培養室に一人の操作者による簡単な操作で迅速に培養液を均一に注入し、安定的にインキュベーターまで移動し、処置の後も簡単かつ安定的に培養液を排出することができ、大量の生化学的培養を実現することができる。
本考案の実施例による運搬状況を示す斜視図。 図1の側面図。 本実施例の構成を示す斜視図。 支持体(関節部)の取付け状態を示す図。 支持体の構成部品の水平方向配置を示す図。 支持体の構成部品の縦方向配置を示す図。 ラックに取りつけた外板の形状を示す図。 培養槽をラックに取りつけた状態を示す図。 培養槽を回転させるラックへの取りつけを完了した状態を示す図。 ラックを関節部を介して90度回転した状態を示す図。 ラックを関節部を介して後方に倒し込んだ状態を示す図。 図11の状態を取っ手側から見た図。 培養液が注入された培養槽を立てた状態を示す図。 図11の状態での各培養室の状態を示す図。 インキュベーターの恒温槽内に台車を載置した状態を示す図。 ラックを数度傾けた状態を示す図。 培養液注入口を上にして、ラックを左に数度傾けた状態を示す図。 ラックを後方に数度傾けた状態を示す図。
1…台車(大型移動台車)、2…台車、6…架台、7…接触器(ラボジャッキ)、10…培養槽、12…支持体(関節部)、13…ラック(培養槽ラック)、16…外板、21…支持本体、22…第一の旋回軸、23…第二の旋回軸、33…シャフトクランプ装置、40…ダンパー、61…ガス注入口(ガス排出口)、62…培養液注入口、70…培養液、71…開口部、72…ガス、80…上面、90…インキュベーター、100…培養槽運搬装置。

Claims (2)

  1. 培養処理室内に設置されかつ培養すべき被培養物を培養液とともに収容する多数の培養室を備えた回動可能な培養槽を、前記培養処理室内に設置するに際して、各培養室に培養液とともに所用のガスを注入した状態で積載、運搬する運搬装置において、
    台車と台車に対して立体方向に設けた架台と
    前記培養槽を保持する培養槽ラックと、該培養槽ラックを前記架台に取りつける支持体とから構成され、
    前記支持体が、支持本体と、前記架台に取りつけられ、前記培養槽ラックに力が加えられたときに、該支持本体を該架台の立体方向を横断する方向に前記培養槽を回動させる第一の旋回軸と、該支持体と前記培養槽ラックとの間に取りつけられ、前記培養槽ラックに力が加えられた時に培養槽を横断方向に対して直角の回転方向に回動させる第二の旋回軸とを備えて構成されて、
    培養槽の回転姿勢を設定し、第一の旋回軸を中心として回動して設定されたときの培養槽の立体方向へのわずかな傾き角度を固定する培養槽傾き角度固定装置が設けられること
    を特徴とする培養槽運搬装置。
  2. 請求項1において、前記培養槽傾き角度固定装置が、前記台車の台部に培養槽ラックに直接接触する直接固定装置を設けて、あるいは前記支持体と前記架台とに間に間接固定装置を設けることによって、あるいはこれらを組み合わされて形成されることを特徴とする培養槽運搬装置。
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