JP3168019B2 - 人工血管用補強材および人工血管 - Google Patents

人工血管用補強材および人工血管

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JP3168019B2
JP3168019B2 JP8623291A JP8623291A JP3168019B2 JP 3168019 B2 JP3168019 B2 JP 3168019B2 JP 8623291 A JP8623291 A JP 8623291A JP 8623291 A JP8623291 A JP 8623291A JP 3168019 B2 JP3168019 B2 JP 3168019B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/50Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials
    • A61L27/507Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials for artificial blood vessels

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  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工血管用補強材およ
び人工血管用補強材にて補強された人工血管に関するも
のである。
【従来の技術】
【0002】近年、医療技術の進歩に伴い、多くの人工
血管が開発されている。歴史的には、ナイロン、アクリ
ル系樹脂等を用いた織編物も用いられていたが、現在で
は、ポリエステルを用いた織編物からなる人工血管と、
ポリテトラフルオロエチレンの多孔質体を素材とする人
工血管が主流を占めている。
【0003】人工血管に要求される条件としては、生体
に対する毒性がないこと、生体に対する異物反応がない
こと、耐久性があり、劣化しないこと、弾性、伸展性が
あること、抗血栓性を有すること、器質化が良好である
こと、吻合しやすいこと、漏血が少ないこと、キンクが
おきないこと等があげられる。そして、人工血管は、種
々改良されてきており、最近では、抗キンク性を向上す
ることが、重要な課題となってきている。人工血管の抗
キンク性が低く、移植した人工血管にキンク現象が発生
すると、血行障害がおきたり、あるいは凝血が発生する
虞れがある。特に、近年の長寿化により、老年層人口が
増加し、これに伴って末梢血管障害患者が増加してい
る。この末梢血管障害は、肘の上下、膝の上下等の屈曲
しやすい部位に多く発生する。従って、障害が発生した
上記のような部位の血管を人工血管に置換する場合に
は、特に抗キンク性に優れたものを使用することが必要
となる。
【0004】そして、上記のようなキンク現象を防止す
るために種々改良された人工血管がある。改良されたも
のとしては、人工血管の外側を、ネットや不織布で被覆
し、補強した人工血管、織編物からなる人工血管に蛇腹
加工を施すことにより、適度な湾曲性および耐圧縮性を
付与し、キンクを抑制した人工血管、人工血管の外面
に、合成樹脂製のテープ状物あるいはモノフィラメント
をスパイラル状に巻き付け、補強した人工血管、人工血
管の内面あるいは外面に、補強用のリブを一体的に形成
し、キンクを防止した人工血管(特開昭60−1064
60号公報)、さらには、織編物からなる人工血管に蛇
腹加工を施すとともに人工血管の外面に、合成樹脂製の
テープ状物あるいはモノフィラメントをスパイラル状に
巻き付け、補強した人工血管(特開昭61−45767
号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
人工血管には、以下のような欠点がある。すなわち、人
工血管の外側を、ネットや不織布で被覆し、補強した人
工血管では、人工血管自体の厚さが増大するので、吻合
時等の操作性が著しく低下する。また、織編物からなる
人工血管に蛇腹加工を施した人工血管、人工血管の外面
に、合成樹脂製のテープ状物あるいはモノフィラメント
をスパイラル状に巻き付た人工血管、人工血管の内面あ
るいは外面に、補強用のリブを一体的に形成した人工血
管(特開昭60−106460号公報)、織編物からな
る人工血管に蛇腹加工を施し、さらに、外面に、合成樹
脂製のテープ状物あるいはモノフィラメントをスパイラ
ル状に巻き付た人工血管(特開昭61−45767号公
報)では、上記のような、吻合等の操作性の低下はない
が、補強された人工血管のコンプライアンスが、生体血
管に比べて著しく低するという欠点を有している。そし
て、このようなコンプライアンスが低下した人工血管
を、生体に移植した場合には、生体血管の拍動に対し
て、人工血管が良好に追従しないので、移植後長時間を
経ると、生体血管との吻合部付近に内膜肥厚が形成さ
れ、血栓生成の原因になるという問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、人工血管の抗キンク性を向上させることができ、か
つ、吻合などの生体移植時の人工血管の操作性が良好で
あり、さらに、かつコンプライアンスの低下が少ない人
工血管用補強材および補強材にて補強された人工血管を
提供するものである。
【0007】
【0008】また、上記目的を達成するものは、始端お
よび終端と、補強すべき人工血管の内周面または外周面
に沿った形状を呈する人工血管接触面とを有してなる円
弧状部材から構成された人工血管用補強材である。ま
た、上記目的を達成するものは、圧力吸収用の空隙部
と、補強すべき人工血管の内周面または外周面に沿った
形状を呈する人工血管接触面とを有してなるリング状部
材から構成された人工血管用補強材である。また、上記
目的を達成するものは、人工血管本体の外周面に、上記
人工血管補強材を、軸方向に対して垂直になるように、
所定間隔離間して配置人工血管である。
【0009】以下、本発明の人工血管用補強材および人
工血管を図面を参照して説明する。本発明の人工血管用
補強材5は、人工血管の外周面に取り付けられる人工血
管用補強材であって、巻数が1から3の螺旋状部材によ
り構成されている。また、本発明の人工血管1は、人工
血管本体2と、人工血管本体2の外周面に、巻数が1か
ら3の螺旋状部材により構成された人工血管用補強材5
が、人工血管本体2の軸方向に離間して、複数設けられ
ているものである。
【0010】そこで、本発明の人工血管および人工血管
用補強材を図面に示した実施例を用いて説明する。図1
は、本発明の人工血管の一実施例の正面図であり、図2
は、図1に示した人工血管の側面図であり、図3は、図
1に示した人工血管の一実施例の斜視図である。
【0011】図1および図2に示すように、本発明の人
工血管1は、人工血管本体2と、この人工血管本体2の
外周面に取り付けられた人工血管用補強材5とにより構
成されている。そして、補強材5は、始端と終端を有
し、巻数が1から3の螺旋状部材により形成されてい
る。このように、巻数が1から3という短い螺旋状であ
るので、取り付けられる人工血管本体2に抗キンク性を
付与するとともに、コンプライアンスの低下が少なく、
外圧変化、および内圧変化に対する良好な追従性を発揮
することができる。
【0012】補強材5としては、補強材5を構成する線
材料が、相互に接触することなく、短い螺旋状を形成し
ていることが好ましい。そして、補強材5を構成する線
材料の半径方向の厚さは、補強すべき人工血管本体2の
材質、物性によって適宜決定されるが、通常、0.2〜
1.0mm程度であることが好ましく、また、線材料の
幅方向の厚さも、補強すべき人工血管本体の材質、物性
によって適宜決定されるが、通常、0.2〜1.0mm
が好ましい。また、補強材5を人工血管補強材5の長軸
方向に沿って切った場合の断面は、生体に刺激を与えな
いように、丸みを帯びていることが好ましが、断面形状
は円形に限定されるものではなく、楕円などでもよい。
【0013】そして、この補強材5は、巻数が1から3
という短い螺旋状部材により構成されており、さらに、
人工血管本体2の軸方向に、所定距離離間して、複数設
けられている。特に、補強材は、巻数が1から3という
短い螺旋状であるが、十分に人工血管本体に抗キンク性
を付与するとともに、ある程度の人工血管本体のもつ柔
軟性、圧縮性を維持し、さらに、補強材が設けられてい
ない部分は、人工血管本体のもつ柔軟性、圧縮性を維持
するので、人工血管全体として、コンプライアンスの低
下が少なく、外圧変化、および内圧変化に対する良好な
追従性を発揮することができる。
【0014】そして、人工血管本体2に取り付けられた
状態の補強材5の最大部分の幅は、人工血管本体2の外
径の3倍以下であることが好ましい。この範囲であれ
ば、人工血管本体2に十分な抗キンク性を与えることが
でき、かつ、人工血管本体2のコンプライアンスをあま
り低下させない。特に、人工血管本体2に取り付けられ
た状態の補強材5の最大部分の幅は、補強材5の巻数
が、1〜2の場合には、人工血管本体2の外径の1/2
〜10倍程度であることが好ましく、補強材5の巻数
が、2〜3の場合には、人工血管本体2の外径の1/2
〜10倍程度であることが好ましい。
【0015】そして、この補強材5の内周面は、図3に
示すように、人工血管本体2の外周面に取り付け可能な
形状を有している。具体的には、補強材5の内周面が形
成する内径が、人工血管本体2の外径とほぼ等しいもの
とするか、ある程度小さいもの、または逆にある大きい
ものに形成し、人工血管本体2の外径より小さい場合に
は、若干螺旋状部材を広げて、人工血管本体2に取り付
ける。また、逆に、人工血管本体2より螺旋状部材が大
きい場合には、螺旋状部材の内部に人工血管本体2を挿
通した後、螺旋状部材が人工血管本体に接触するよう
に、外部より押圧し、固着することにより取り付けられ
る。好ましくは、補強材5の内周面が形成する内径が、
人工血管本体2の外径とほぼ等しいものとするか、ある
程度小さいものとすることであり、このようにすること
により、人工血管本体2への取り付けが容易となる。ま
た、補強材5の人工血管本体2との固着は、補強材5の
内周面全体を人工血管本体2の外周面に固着させるので
はなく、部分的に、固着することが好ましい。このよう
に、部分的に固着することにより、人工血管本体2のコ
ンプライアンスの極端な増加を招くことを防止すること
ができる。部分的な固着としては、例えば、等間隔離間
して、部分的に固着することが好ましい。より、具体的
には、補強材5の長さによっても、相違するが、1つの
補強材5として、固着箇所は、2カ所以上であることが
好ましく、より好ましくは、4カ所以上である。
【0016】補強材5の形成材料としては、適度な強度
を有し、しかも生体に対して悪影響を及ぼさないものな
らば特に限定されないが、弾性または剛性を有する合成
高分子材料が好適である。弾性を有する合成高分子材料
としては、ポリウレタン、ポリウレタンウレア等が好適
に使用でき、剛性を有する合成高分子材料としては、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ナイロン等が好適に使用でき。そして、人工血管
本体2としては、移植対象となる生体部位により異なる
が、一般的は、内径4〜20mm程度のものが、本発明
では使用される。
【0017】また、人工血管本体5としては、材質、構
造など特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリアミドなどの糸によりチュ
ーブ状に形成された織編物、多孔質ポリテトラフルオロ
エチレンなどのフッ素樹脂多孔質体によりチューブ状に
形成されたもの、ポリエステル系、ポリエーテル系など
のポリウレタンまたはポリウレタンウレアによりチュー
ブ状に形成されたものなどが使用することができる。
【0018】そして、補強材5の配置数としては、補強
材5の巻数によっても相違するが、人工血管本体の軸方
向の長さ10cmあたり、3〜50個程度が好ましい。
さらに、補強材5の配置間隔は、すべて等間隔離間して
設けてもよいが、逆に、移植時に屈曲部に相当すること
になる部位には、補強材5を密に配置してもよい。ま
た、補強材5は、すべて同じものを用いる必要がなく、
移植時に屈曲部に相当することになる部位には、例え
ば、巻数が多いもの、剛性の高い材料により形成した抗
キンク性の高い補強材を設けてもよい。
【0019】また、補強材1は、図1および図2に示す
ように、螺旋状部材の巻目部分が、人工血管方法2の軸
方向にずれながら存在するように配置することが好まし
い。このように配置することにより、人工血管本体から
伝達される応力が分散するので、より優れた抗キンク性
および圧力追従性を発揮することができる。
【0020】次に、補強材5の形成および人工血管本体
2の外周面への固着方法について説明する。例えば、補
強材5は、以下のような方法により形成され、人工血管
本体2の外周面に固定される。第1の方法としては、金
属棒を回転させながらその外表面に樹脂を線状に吐出さ
せることまたは射出成形などを用いて螺旋状に形成した
補強材を人工血管本体2の外周面に、接着、溶着等の方
法により固着する。固着方法としては、補強材1がポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑
性樹脂にて、取り付けられる人工血管本体の外径より若
干小さい内径に形成したものを、強制拡径して、熱収縮
性を有する補強材とし、この補強材の内部に人工血管本
体を挿入した後、加熱して補強材を収縮させて人工血管
本体に嵌着させる方法、補強材の人工血管本体と接触す
る部分あるいはその一部分溶融させ、人工血管本体に融
着する方法、補強材の形成に使用した材料を有機溶媒に
溶解させた液または補強材および人工血管本体の形成材
料と接着性を有する液体を人工血管本体に取り付けた補
強材の上から塗布あるいは噴霧して、固着する方法が考
えられる。
【0021】また、第2の方法としては、補強材となる
線材料を直線状に形成し、この線材料を人工血管本体に
巻き付けて、融着あるいは接着性液体などをを用いるこ
とにより固着する方法がある。また、第3の方法として
は、溶融状態の補強材の形成材料を、回転させた状態の
人工血管本体の外表面に直接かつ間欠的に吐出して、人
工血管本体の外表面に補強材の形成と固着を同時に行う
方法がある。
【0022】次に、図4および図5に示す実施例の人工
血管および人工血管用補強材について説明する。この実
施例の人工血管10は、上述の人工血管と同様に、人工
血管本体2と、人工血管本体2の外周面に、巻数が1か
ら3の螺旋状部材により構成された人工血管用補強材5
が、人工血管本体2の軸方向に離間して、複数設けられ
ているものである。そして、上述の実施例の人工血管1
との相違は、補強材5が、内周面に突起6を有してお
り、この突起6が人工血管本体2の外表面に接触すると
ともに、この突起6部分が人工血管本体2に固着されて
おり、その他の部分の補強材5は、人工血管本体2と接
触していない。人工血管10は、補強材5が突起6を有
する以外は、上述の実施例の人工血管1と同じであり、
この相違点について説明する。
【0023】そして、このように突起6を設け、補強材
5の全体が人工血管本体2に固着ささないようにするこ
と、さらに、補強材5の全体が、人工血管本体2に接触
しないようにすることにより、人工血管の径方向、つま
り人工血管の内部方向の柔軟性の制限をより少なくする
ことができ、かつ外部からの圧力にも耐え、人工血管の
コンプライアンスをより低下させることなく、キンクを
好適に防止することができる。
【0024】突起6としては、例えば、図7に示すよう
に、1つのみ設けて、突起6により人工血管本体2との
接触が規制されない部分の補強材が、人工血管本体に接
触するものとしてもよいが、好ましくは、図5に示すよ
うに、補強材5の側面からみたときほぼ等間隔となるよ
うに、2カ所以上設けることが好ましい。
【0025】次に、本発明の人工血管用補強材及び人工
血管の他の実施例について図9および図10を参照して
説明する。図9は、本発明の人工血管用補強材の一実施
例の構造を示す斜視図、図2は本発明の人工血管用補強
材の他の実施例の構造を示す斜視図である。
【0026】図9に示すように、この実施例の人工血管
用補強材21(以下、単に補強材21という)は、始端
22aおよび終端22bと、補強すべき人工血管(図示
せず)の内周面または外周面に沿った形状を呈する血管
接触面22cとを有する円弧状部材で構成されている。
言い換えれば、この実施例の人工血管用補強材21は、
人工血管の外周面に取り付けられる補強材であって、一
部に圧力吸収用の不連続部分を有しており、不連続部分
は、始端22aと終端22bとの間により形成されてい
る。
【0027】補強材21の材質としては、適度な強度を
有し、しかも生体に対して悪影響を及ぼさないものなら
ば特に限定されないが、弾性または剛性を有する合成高
分子材料が好適である。弾性を有する合成高分子材料と
しては、ポリウレタン、ポリウレタンウレア等を用いる
ことができる。また、剛性を有する合成高分子材料とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ナイロン等を用いることができる。
【0028】そして、本発明の補強材21においては、
始端22aと終端22bとの間に存在する間隙部23が
圧力吸収手段として作用するものである。間隙部23の
大きさとしては、図9に示すように、補強材21を構成
する円弧状部材の中心に対して、角度θが5〜30゜、
より好ましくは5〜10゜をなす程度の大きさとするこ
とが好ましい。すなわち、角度θが大きすぎると、抗キ
ンク効果が失われ、一方、角度θが小さすぎると、圧力
変化を十分吸収することができない。
【0029】この間隙部23の存在により、この実施例
の補強材21は、その径拡張方向の圧力変化、および径
縮小方向の圧力変化のいずれも好適に吸収する。従っ
て、本発明の補強材21にて補強された人工血管は、優
れた抗キンク性を発揮するとともに、コンプライアンス
が低下することなく、外圧変化、および内圧変化に対す
る良好な追従性を発揮するものである。なお、間隙部2
3を、伸縮性に優れる材質で補填することにより、その
圧力吸収能を調節してもよい。
【0030】また、補強材21を構成する円弧状部材
は、人工血管の内周面または外周面に沿った形状を呈す
る血管接触面22cを備えるものである。すなわち、血
管接触面22cが人工血管の内周面に沿った形状を呈す
る場合には、補強材21は人工血管の外周面に配置さ
れ、一方、血管接触部22cが人工血管の外周面に沿っ
た形状を呈する場合には、補強材21は人工血管の内周
面に配置される。なお、場合によっては、人工血管を構
成する基材中に補強材21を埋入する構造としてもよ
い。
【0031】いずれも場合においても、補強材21は、
装着すべき人工血管の軸方向に対して垂直になるよう
に、所定間隔離間して配置される。このように配置され
ることにより、補強された人工血管が、優れた抗キンク
性を発揮するとともに、コンプライアンスが低下するこ
となく、外圧変化、および内圧変化に対する良好な追従
性を発揮することができる。
【0032】なお、補強材21を構成する円弧状部材の
半径方向の厚さは、補強すべき人工血管の材質、物性に
よって適宜決定されるが、通常、0.2〜1.0mm程
度とされる。また、一方幅方向の厚さも、補強すべき人
工血管の材質、物性によって適宜決定されるが、通常、
0.2〜1.0mmとされる。
【0033】次に、本発明の他の実施例に係る人工血管
用補強材を図10を用いて説明する。 図10に示す補
強材31と、図9に示す補強材21との相違は、図9に
示す補強材21が間隙部23の作用により圧力変化を吸
収する構造であるのに対し、図10に示す補強材31
は、リング状部材の一部に設けられた空隙部32の作用
により圧力を吸収する構造とした点である。言い換えれ
ば、この実施例の人工血管用補強材31は、人工血管の
外周面に取り付けられる補強材であって、一部に圧力吸
収用の空隙部を有している。
【0034】そして、空隙部32としては、補強材自体
の物性、さらには人工血管本体の物性によっても相違す
るが、2個以上設けることが好ましい。また、空隙部3
2を複数設ける場合は、等間隔離間して設けることが好
ましい。また、空隙部32の大きさとしては、補強材自
体の物性によっても相違するが、通常、空隙部32の総
面積が、補強材の横断面積の1/100〜1/2程度と
することが好ましい。また、空隙部32の形状は、図1
0に示すような円形に限定されず、たとえば、楕円状、
三角形、四角形、スリット状などでもよい。その他の構
成は、図9に示す実施例と同様である。なお、空隙部3
2を、伸縮性に優れる材質で補填することにより、その
圧力吸収能を調節してもよい。
【0035】次に、本発明に係る人工血管を図11を用
いて説明する。図11は、本発明に係る人工血管の一実
施例の構造を示す斜視図である。すなわち、本発明に係
る人工血管30は、人工血管本体26の外周面に、前記
記載の人工血管補強材21(または31)を、軸方向に
対して垂直になるように、所定間隔離間して配置するよ
う構成したことを特徴とするものである。人工血管本体
26の材質は特に限定されず、例えば、ポリエステル
系、ポリテトラフルオロエチレン系、ポリアミド系など
のものが使用できる。
【0036】人工血管本体26の外周面に配置される補
強材21(または31)の個数は、補強材自体の物性、
さらには人工血管本体の物性によっても相違するが、人
工血管本体の軸方向の長さ10cmあたり、5〜100
個程度設けることが好ましく、より好ましくは、30〜
100個が適当である。
【0037】補強材21は、人工血管本体26の外周面
に、軸方向に対して垂直になるように、所定間隔離間し
て配置されるが、平均的に離間して配置される必要はな
く、例えば、移植時に屈曲部に相当することになる部位
には、補強材21を密に配置することができる。また、
補強材21は、人工血管本体26の内周面、外周面、あ
るいは基材内部のいずれに配置されていてもよい。
【0038】そして、補強材21を、人工血管本体26
の外周面に配置するには、次のような方法を用いること
ができる。
【0039】あらかじめ金属棒に巻き付ける等して補強
材21を製造し、この補強材21を人工血管本体26の
外周面に配置、固着する。固着方法としては、接着、溶
着等の公知の方法を取ることができる。例えば、補強材
21がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
等の熱収縮性樹脂で形成されている場合には、補強材2
1を配置した後に、熱処理することにより、補強材21
が収縮して人工血管本体26に強固に嵌着することがで
きる。また、補強材21の血管接触部22を一部溶融さ
せ、これを人工血管本体26を構成する繊維の網目に侵
入させ、固着させてもよい。あるいは、補強材21の材
料を有機溶媒に溶解させた液を補強材21の上から塗布
あるいは噴霧して、固着を行ってもよい。
【0040】補強材21の材料を線状に形成し、この線
状材料を人工血管本体26に巻き付けて補強材21を製
造する。この補強材21を前記と同様の方法により人工
血管本体26の外周面に配置、固着する。溶融状態の補
強材21の材料を人工血管本体26に巻き付けて、人工
血管本体26を構成する繊維の網目に溶融した材料を侵
入させ、冷却して材料を固化させて補強材21を形成す
る。
【0041】なお、補強材21は、人工血管本体26に
全面的に固着している必要はなく、離脱しない程度に部
分的に固着されていてもよい。また、補強材21は、図
11に示すように、間隙部23(あるいは空隙部32)
が、軸方向にずれながら存在するように配置することが
好ましい。このように配置することにより、人工血管本
体26から伝達される応力が分散するので、より優れた
抗キンク性および圧力追従性を発揮することができる。
【0042】つぎに、本発明の人工血管の具体的実施例
について説明する。 (実施例1)肉厚1.5mm、内径6mmのポリプロピ
レンチューブを幅1.5mmに切断し、190℃に加熱
した金型にセットして内面に突起(1mm、3個)を有
する環状体を作製した。次に、この環状体の一部分を切
断し、切断端を電熱器により加熱して、図8に示すよう
な切断端に丸みを有する略環状部材を作成した。そし
て、外径4mmのステンレス製棒に、上記の略環状部材
を螺旋の一部分になるようにして固定し、120℃で1
時間ヒートセットし、本発明の人工血管用補強材を作成
した。この補強材の巻数は、1であり、最大部分の幅
は、3mmであった。
【0043】人工血管本体としては、ポリウレタン交編
繊維を用いて作成した、内径4mm、外径5mm、全長
150mmの管状の編物を用いた。そして、上記の補強
材を、人工血管本体の外面に18個均等(隣合う補強材
間の最短距離5mm)に配置し、人工血管の内腔側に外
径3.9mmの棒状ヒーターを配置して人工血管内腔面
より加熱し、補強材の突起部を人工血管本体に融着し、
本発明の人工血管を作成した。
【0044】(実施例2)肉厚1.5mm、内径15m
mのポリプロピレンチューブを幅1.5mmに切断し、
190℃に加熱した金型にセットして内面に突起を有す
る環状体を作製した。次に、この環状体の一部分を切断
し、断端を電熱器により加熱して、図8に示すような切
断端に丸みを有する略環状部材を作成した。そして、外
径4mmのステンレス製棒に、上記の略環状部材を螺旋
の一部分になるようにして固定し、120℃で10時間
ヒートセットし、本発明の人工血管用補強材を作成し
た。この補強材の巻数は、2であり、最大部分の幅は、
3mmであった。人工血管本体としては、実施例1に用
いたものと同じものを用いた。そして、上記の補強材
を、人工血管本体の外面に13個均等(隣合う補強材間
の最短距離5mm)に配置し、人工血管の内腔側に外径
3.9mmの棒状ヒーターを配置して人工血管内腔面よ
り加熱し、補強材の突起部をポリエステル製人工血管に
融着した。
【0045】(実施例4)肉厚1.5mm、内径23m
mのポリプロピレンチューブを幅1.5mmに切断し、
190℃に加熱した金型にセットして内面に突起を有す
る環状体を作製した。次に、この環状体の一部分を切断
し、断端を電熱器により加熱して、図8に示すような切
断端に丸みを有する略環状部材を作成した。そして、外
径4mmのステンレス製棒に、上記の略環状部材を螺旋
の一部分になるようにして固定し、120℃で10時間
ヒートセットし、本発明の人工血管用補強材を作成し
た。この補強材の巻数は、3であり、最大部分の幅は、
3mmであった。人工血管本体としては、実施例1に用
いたものと同じものを用いた。そして、上記の補強材
を、人工血管本体の外面に10個均等(隣合う補強材間
の最短距離5mm)に配置し、人工血管の内腔側に外径
3.9mmの棒状ヒーターを配置して人工血管内腔面よ
り加熱し、補強材の突起部をポリエステル製人工血管に
融着した。
【0046】(比較例1)外径5mm、内径4mm、幅
方向の厚さ1mmポリプロピレン用いてリング状の人工
血管用補強材を作製し、実施例1にて用いた人工血管本
体を用い、その内部に、外径3.8mmのステンレス製
芯棒を挿入した後、管状体の外周面に前記補強材を3m
m間隔で配置(合計40個)し、これを180℃で2分
間熱処理し、補強材を管状体に固着させ、比較例の人工
血管を作成した。
【0047】(比較例2)実施例1の人工血管本体その
ものを人工血管とした。
【0048】(実施例4)ポリプロピレンを用いて図9
に示す人工血管用補強材を作製した。その大きさは、外
径5mm、内径4mm、幅方向厚さ1mm、間隙部角度
5゜であった。さらに、ポリウレタン交編繊維を用い
て、内径4mm、全長50mmの管状の編物を作製し
た。この管状体の内径に、外径3.8mmのステンレス
製芯棒を挿入した後、管状体の外周面に前記補強材を2
mm間隔で配置(合計24個)し、これを180℃で2
分間熱処理し、補強材を管状体に固着させ、人工血管を
得た。
【0049】(実施例5) ポリウレタンを用いて図9に示す人工血管用補強材を作
製した。その大きさは、外径5mm、内径4mm、幅方
向厚さ1mm、間隙部角度5゜であった。さらに、繊維
(商品名 スパンデックス)を用いて、内径4mm、全
長50mmの管状の編物を作製した。この管状体の内腔
に外径3.8mmのステンレス製心棒を挿入した後、管
状体の外周面に補強材を2mm間隔で配置(合計24
個)し、さらに補強材の上からテトラヒドロフランにポ
リウレタンを溶解した液を噴霧し、その後乾燥してテト
ラヒドロフランを蒸発させて、補強材を管状体に固着さ
せ、人工血管を得た。
【0050】(比較例3)ポリプロピレン用いてリング
状(間隙部なし)の人工血管用補強材を作製した。その
大きさ、外径5mm、内径4mm、幅方向厚さ1mmで
あった。さらに、ポリエステル繊維を用いて、内径4m
m、全長50mmの管状の編物を作製した。この管状体
の内径に、外径3.8mmのステンレス製芯棒を挿入し
た後、管状体の外周面に前記補強材を2mm間隔で配置
(合計24個)し、これを180℃で2分間熱処理し、
補強材を管状体に固着させ、人工血管を得た。
【0051】そして、実施例の人工血管および比較例の
人工血管を用いて以下の実験を行った。 (実験1)実施例1ないし3の人工血管と比較例2の人
工血管の耐キンク性を測定した。その結果は、比較例2
の人工血管では半径50cmのループでキンクしたのに
対し、実施例1ないし3の人工血管は半径2cmのルー
プでもキンクしなかった。
【0052】(実験2)実施例1ないし3、比較例1お
よび比較例2の人工血管(内径4mm、長さ50mmに
切断して使用した)を、雑種成犬の大腿動脈と大腿静脈
にバイパスを作製するように大腿動脈側部より大腿静脈
端部に縫合することにより移植した。なお、人工血管は
あらかじめ宿主血液によりプレクロットした後に、移植
した。3カ月後および12カ月後に試料を摘出し、観察
を行ったところ、実施例1ないし3の人工血管では、縫
合部はもとより人工血管全体が薄い半透明の光沢のある
膜に覆われており、12カ月の試料の方でも縫合部の肥
厚やパンヌスの過形成は観察されなかった。比較例2の
人工血管を移植した例では、3カ月の試料において、実
験犬の首振り動作に起因すると思われるキンクの発生お
よび人工血管のつぶれによる閉塞が観察された。また、
比較例1の人工血管を移植した例では、3カ月の試料に
おいて、コンプライアンスの低下に起因すると思われる
吻合部付近の肥厚および血栓の存在が確認された。
【0053】(実験3)実施例4,5、および比較例3
および未補強の管状体(ポリエステル製、内径4mm、
全長50mm、比較例4)を用い、両端から負荷を加え
ながら湾曲させ、キンクが生じたときの角度を測定した
ところ、実施例4の人工血管で151°、実施例5の人
工血管で148°、比較例3の人工血管で147°、比
較例4の人工血管で90°であった。この結果より、本
発明に係る実施例4,5および比較例3の人工血管は、
優れた抗キンク性を発揮することが確認された。
【0054】(実験4)さらに、実施例4,5、比較例
3,4の人工血管を、成犬のけい動脈に移植し、1カ月
後にこれを摘出し、その組織変化を観察した。その結
果、実施例1および2の人工血管を移植した例では、吻
合部付近には肥厚が存在せず、また血栓の付着もほとん
ど認められなかったのに対し、未補強の人工血管(比較
例2)を移植した例では、生体血管とのコンプライアン
スの相違に起因すると思われる吻合部付近の肥厚および
血栓の存在が確認された。また、比較例の人工血管を移
植した例においても肥厚および血栓の存在が確認され
た。
【0055】
【発明の効果】本発明の人工血管用補強材は、巻数が1
から3という短い螺旋状であるので、取り付けられる人
工血管本体に抗キンク性を付与するとともに、人工血管
は、コンプライアンスの低下が少なく、外圧変化、およ
び内圧変化に対する良好な追従性を発揮することができ
る。
【0056】また、本発明の人工血管は、補強材は、巻
数が1から3という短い螺旋状であるが、十分に人工血
管本体に抗キンク性を付与するとともに、ある程度の人
工血管本体のもつ柔軟性、圧縮性を維持し、さらに、補
強材が設けられていない部分は、人工血管本体のもつ柔
軟性、圧縮性を維持するので、人工血管全体として、コ
ンプライアンスの低下が少なく、外圧変化、および内圧
変化に対する良好な追従性を発揮することができる。
【0057】また、本発明の人工血管用補強材は、始端
および終端と、補強すべき人工血管の内周面または外周
面に沿った形状を呈する人工血管接触面とを有してなる
円弧状部材から構成されているので、人工血管の操作性
を良好に維持し、しかもコンプライアンスの低下を伴わ
ずに、抗キンク性を発揮することが可能である。
【0058】また、本発明の人工血管用補強材は、圧力
吸収用の空隙部と、補強すべき人工血管の内周面または
外周面に沿った形状を呈する人工血管接触面とを有して
なるリング状部材から構成されているので、人工血管の
操作性を良好に維持し、しかもコンプライアンスの低下
を伴わずに、抗キンク性を発揮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の人工血管の一実施例の正面図
である。
【図2】図2は、図1に示した人工血管の側面図であ
る。
【図3】図3は、図1に示した人工血管の一実施例の斜
視図である。
【図4】図4は、本発明の人工血管の他の実施例の正面
図である。
【図5】図5は、図4に示した人工血管の側面図であ
る。
【図6】図6は、本発明の人工血管の他の実施例の斜視
図である。
【図7】図7は、本発明の人工血管の他の実施例の側面
図である。
【図8】図8は、本発明の人工血管の製造方法を説明す
るための説明図である。
【図9】図9は、本発明の人工血管用補強材の他の実施
例の斜視図である。
【図10】図10は、本発明の人工血管用補強材の他の
実施例の斜視図である。
【図11】図11は、本発明の人工血管の他の実施例の
斜視図である。
【符号の説明】
1 人工血管 2 人工血管本体 5 人工血管用補強材 6 突起 10 人工血管 20 人工血管 21 人工血管用補強材 23 間隙部 30 人工血管 31 人工血管用補強材 32 空隙部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−52755(JP,A) 特開 昭61−272047(JP,A) 特開 昭61−293451(JP,A) 特表 昭59−500502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 2/06 A61L 27/00 WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始端および終端と、補強すべき人工血管
    の内周面または外周面に沿った形状を呈する人工血管接
    触面とを有してなる円弧状部材から構成されたことを特
    徴とする人工血管用補強材。
  2. 【請求項2】 前記人工血管用補強部材は、前記始端と
    前記終端間に存在する間隙部を備え、間隙部の大きさ
    は、該補強材を構成する円弧状部材の中心に対して、角
    度θが5〜30゜をなす大きさとなっている請求項1に
    記載の人工血管用補強材。
  3. 【請求項3】 圧力吸収用の空隙部と、補強すべき人工
    血管の内周面または外周面に沿った形状を呈する人工血
    管接触面とを有してなるリング状部材から構成されたこ
    とを特徴とする人工血管用補強材。
  4. 【請求項4】 前記空隙部の形状は、円形、楕円状、三
    角形、四角形、スリット状のいずれかである請求項3に
    記載の人工血管用補強材。
  5. 【請求項5】人工血管本体の外周面に、請求項1ないし
    4のいずれかに記載の人工血管補強材を、軸方向に対し
    て垂直になるように、所定間隔離間して配置したことを
    特徴とする人工血管。
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