JP3167833U - 家庭用ミシン糸 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストでかつ引き剥がし易い包装を施した包装ミシン糸を提供する。【解決手段】円筒部2の両端に鍔部1を形成したボビン4と、前記ボビン4の円筒部2に巻回されたミシン糸1と、シートを丸めて両辺付近を所定寸法重ねて接着して筒状に形成されて前記ミシン糸巻回済みボビン4を筒内部に収納した状態で収縮させたシュリンクフィルム5により構成する。さらに、ミシン糸1がシュリンクフィルム5に密着して被覆された包装ミシン糸において、前記シュリンクフィルム5の両辺を重ねて接着した継ぎ目6部分が、下層フィルムの辺端部から途中まで上層フィルムと接着された接着部8と、上層フィルムの辺端部から途中まで下層フィルムと接着されていない非接着部9とからなる。【選択図】図1
Description
この発明は、家庭用ミシン糸の包装を改良した包装ミシン糸に関するものである。
熱を加えると収縮する特性を有するシュリンクフィルムにより梱包物を包み、加熱によりシュリンクフィルムを収縮させ、梱包物を固定したり包装したりすることが広く一般的に行われており、食料品や各種製品にこのシュリンクフィルムによる包装を行えば、シュリンクフィルムの透明性により包装を剥がさずに中身を確認できると共に、流通過程や小売りの段階で、製品をシュリンクフィルムにより保護し、更に汚れが直接製品に付着することを防ぐことができる。
家庭用ミシン糸についても、シュリンクフィルムによる包装が行われており、ミシン糸は筒状で両端部に鍔部を設けた糸巻き(所謂ボビン)の側面に巻回された上で、筒状で透明なシュリンクフィル内に入れられて加熱等でシュリンクフィルムを収縮させるにより、シュリンクフィルムがボビン側面の糸が巻回された部分に密着し、ミシン糸は外気から遮断された状態で収納され、製品の包装ミシン糸として流通する。
図3は、従来のシュリンクフィルムを包装に用いたミシン糸を示すもので、ミシン糸1は、円筒部2の両端に鍔部3,3を設けたボビン4の円筒部2の周囲に巻回されており、このミシン糸1が巻回された状態のボビンの円筒部2全体と、両端の鍔部3の最外縁までが透明なシュリンクフィルム5により覆われている。
シュリンクフィルム5は、熱により収縮する合成樹脂で、長方形のシート状のシュリンクフィルを丸めて、ボビン4が余裕で入る程度の内径の円筒状にし、円筒状にした際にシートの端辺付近を重ねた部分を熱溶着するか接着剤を用いて接着して継ぎ目6を形成し、その後、この円筒状シュリンクフィルム5を適宜長さに切断した後、糸巻き済みボビン4を入れて、熱を加えることでシュリンクフィルム5が収縮して図示のような包装ミシン糸になる。
ところで、家庭用ミシン糸等の家庭で使用する製品は、購買者(使用者)がミシン糸を使用する際にミシン糸1を覆っているシュリンクフィルムを開封して取り出さなければならないが、フィルム自体に強度があり簡単に剥がせないことが多かった。
そのため、使用者はミシン糸1を取り出すために、まず、一例として図4に示すようにハサミ7、或いはカッター等を用いてシュリンクフィルム5の端部に切り目を入れて、この切り目からシュリンクフィルム5を引き裂いて開封する。
又は図5で示すように、指を継ぎ目6(図3参照)に当てて力を入れることで、継ぎ目6のフィルムの接着を強く引き剥がして開封することが考えられる。
しかしながら、包装ミシン糸からシュリンクフィルム5を取り去るのは、図4の方法の場合は、ハサミ7を用意する手間がかかるし、ハサミ7によるシュリンクフィルム5の切断時にハサミ7の刃先でミシン糸1を切断してしまったりするおそれがあり、また不注意でハサミ7により手に怪我をするおそれもある。
また、図5の場合は、シュリンクフィルム5の引き剥がしを手に力を入れて行う必要があるため、うまく引き剥がすのにコツが要り、シュリンクフィルム5の継ぎ目6の接着力如何によってはうまく剥がれないことや手を痛めたりすることがあったりする。
このような問題は、シュリンクフィルム包装に用いた一般需用者が使用する製品一般について問題となっており、これを解決してシュリンクフィルムを剥がしやすいように、予めシュリンクフィルムに線上に連続する小穴を複数開けて(所謂ミシン目)、この部分を線上に沿って破断しやすくしてある製品が数多く存在し(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、家庭用ミシン糸についても、同様にシュリンクフィルム表面にミシン目を設けて破断手段としているものがあった。
ところで、特許文献1や特許文献2のミシン目の破断手段を用いたシュリンクフィルムで包装した包装ミシン糸では、ミシン目の穴を通じて、外部から塵や埃、又は油分等の液体が入り込んでしまい、使用前の保管、流通、又は販売段階で内部の糸を汚染してしまい、包装を剥がした際にミシン目の穴の部分に汚れが付着しているという問題があった。
また、シュリンクフィルムに前もってミシン目の穴を開けておく作業が必要なため、製造効率が悪くそのミシン目を設けるための製造コストもかかるという問題があった。
その他、シュリンクフィルムの素材を変更し、ミシン目を用いずに剥がしやすさを追求することも考えられるが、素材変更が直接剥がしやすさ等の効果に比例せず、素材変更によるコストアップ分の効果が伴わないことが多かった。
そこで、この考案の課題は、上記のような課題を解決し、家庭用に用いられるミシン糸に、低コストで引き剥がし易い包装を施した包装ミシン糸を得ることにある。
上記の課題を解決するために、この考案は、円筒部の両端に鍔部を形成したボビンと、前記ボビンの円筒部に巻回されたミシン糸と、シートを丸めて両辺付近を所定寸法重ねて接着して筒状に形成されて前記ミシン糸巻回済みボビンを筒内部に収納した状態で収縮させたシュリンクフィルムとからなり、ミシン糸がシュリンクフィルムに密着して被覆された包装ミシン糸において、前記シュリンクフィルムの両辺を重ねて接着した継ぎ目部分が、下層フィルムの辺端部から途中までが上層フィルムと接着され、上層フィルムの辺端部から一定幅で接着されていない部分を有する構成を採用したものである。
上記この考案の包装ミシン糸によると、購買者がミシン糸を使用する際、シュリンクフィルムの継ぎ目部分に、上層となったフィルムの辺端部から一定幅で接着されずに浮いている部分があるので、この部分を指でつまんで引き上げれば、シュリンクフィルムは継ぎ目部分で上層フィルムと下層フィルムとが引き剥がされ、購買者は容易にシュリンクフィルムを取り外すことができる。
また、従来のようにシュリンクフィルムにミシン目を入れるといった余分な行程を必要とせず、低コストで購買者がシュリンクフィルムを引き剥がし易い包装ミシン糸を製造することができる。
更に、シュリンクフィルムには穴が開いておらず、ミシン糸は完全に被覆されており、ミシン目を入れた包装ミシン糸のように、使用前の保管、流通、又は販売段階でミシン目の穴を通じて外部から塵や埃、又は油分等の液体が入り込んで内部の糸を汚染して製品の見栄えや品質を落とすといったことがない。
以下、この考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
この考案の包装ミシン糸は、図1に示すように、円筒部2とその両端の鍔部3からなるボビン4の円筒部2の周囲にミシン糸1が巻回されており、このミシン糸1が巻回された状態のボビン4の円筒部2全体と、両端の鍔部3の最外縁までが透明なシュリンクフィルム5により覆われている。
この考案の包装ミシン糸は、図1に示すように、円筒部2とその両端の鍔部3からなるボビン4の円筒部2の周囲にミシン糸1が巻回されており、このミシン糸1が巻回された状態のボビン4の円筒部2全体と、両端の鍔部3の最外縁までが透明なシュリンクフィルム5により覆われている。
このシュリンクフィルム5は、熱により収縮する合成樹脂で、予め長方形のシート状のシュリンクフィルムを丸めて、ボビン4が余裕で入る程度の内径の円筒状にし、円筒状にした際にシートの両辺の端部付近を重ねた部分を熱溶着するか接着剤を用いて接着して継ぎ目6を形成しておく。
その際、前記シュリンクフィルムの両辺を重ねて接着した継ぎ目6が、重ねた時の円筒状体の内側(下層フィルム)の辺端部から途中まで円筒状体の外側(上層フィルム)と接着された接着部8としておき、上層フィルムの辺端部から途中まで下層フィルムと接着されていない非接着部9としておく。
こうしてシュリンクフィルム5の円筒状体を形成した後、ミシン糸1を巻回済みのボビン4を入れて、熱を加えることでシュリンクフィルム5は収縮して図1のような包装ミシン糸になる。
包装ミシン糸は、この状態で保管、流通、販売が行われ、その際、図3に示す従来のシュリンクフィルム5で被覆された包装ミシン糸と全く同様に、ミシン糸1を密着被覆して保護しており、また、このシュリンクフィルム5にミシン目等の破断手段が無いので、ミシン目の穴から汚れが混入するおそれもない。
この包装ミシン糸を購買者が使用する際に包装を開封する手順を説明すると、まず、図2(a)に示すように、シュリンクフィルム5の継ぎ目6にある非接着部9の部分の上層フィルムを爪などで引っ掛けて指で摘める程度まで引き起し、この上層フィルムを剥がし口として親指と人差し指などで摘む。
或いは、図1中で矢印で示す継ぎ目6の非接着部9の上層フィルムの浮き上がった端部を摘むようにしてもよい。
次に、図2(b)に示すように、指で摘んだ部分(非接着部9の上層フィルム)を引っ張ることで接着部8の上層フィルムも下層フィルムから引き剥がされ、筒状となっていたシュリンクフィルム5はシート状となることでミシン糸は開封される。
なお、この考案の包装ミシン糸は、上記実施形態に限定されることはなく、例えば、ミシン糸1の種類やボビン4の大きさや形状は、実施形態のものの他、種々のものに適用でき、また、シュリンクフィルムの継ぎ目の接着部、非接着部の寸法やその形状についてもこの考案の目的を達成できる範囲内で適宜変更して実施することができる。
1 ミシン糸
2 円筒部
3 鍔部
4 ボビン
5 シュリンクフィルム
6 継ぎ目
8 接着部
9 非接着部
2 円筒部
3 鍔部
4 ボビン
5 シュリンクフィルム
6 継ぎ目
8 接着部
9 非接着部
Claims (1)
- 円筒部の両端に鍔部を形成したボビンと、前記ボビンの円筒部に巻回されたミシン糸と、シートを丸めて両辺付近を所定寸法重ねて接着して筒状に形成されて前記ミシン糸巻回済みボビンを筒内部に収納した状態で収縮させたシュリンクフィルムとからなり、ミシン糸がシュリンクフィルムに密着して被覆された包装ミシン糸において、
前記シュリンクフィルムの両辺を重ねて接着した継ぎ目部分が、下層フィルムの辺端部から途中まで上層フィルムと接着された接着部と、上層フィルムの辺端部から途中まで下層フィルムと接着されていない非接着部とからなることを特徴とする包装ミシン糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001054U JP3167833U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 家庭用ミシン糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001054U JP3167833U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 家庭用ミシン糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3167833U true JP3167833U (ja) | 2011-05-19 |
Family
ID=54878884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011001054U Expired - Lifetime JP3167833U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 家庭用ミシン糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3167833U (ja) |
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2011
- 2011-02-28 JP JP2011001054U patent/JP3167833U/ja not_active Expired - Lifetime
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