JP3167717B2 - 多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法および装置 - Google Patents

多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法および装置

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JP3167717B2 JP33914590A JP33914590A JP3167717B2 JP 3167717 B2 JP3167717 B2 JP 3167717B2 JP 33914590 A JP33914590 A JP 33914590A JP 33914590 A JP33914590 A JP 33914590A JP 3167717 B2 JP3167717 B2 JP 3167717B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、板材の周縁を鋸断したり、あるいは板材
を複数本に小割り鋸断したりする多刃鋸盤の移動制御方
法および装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、複数の丸鋸を用いる多刃鋸盤の各丸鋸は、モー
タによりドライブされる主軸に筒状の位置決めスペーサ
ーと共に嵌装し、ナットの締付けにより各丸鋸を定位置
に取付けている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来の多刃鋸盤では、材料の切断幅を変
更する場合、まず機械の運転を止め、次いでナットを緩
めてナットと共に主軸からスペーサー及び丸鋸を取り外
す。
そして希望する切断幅用のスペーサーを選び出して、
主軸にスペーサーと共に丸鋸を嵌装したのち、ナットに
より締付けるので、著しく手数がかかると共に、変更の
際の機械の運転停止時間が長くなって稼働率が低下する
という問題があった。
また、寸法の相違する数多くのスペーサーを必要と
し、面倒な選び出しや管理に手数がかかるという問題も
あった。
この発明の課題は、上記のような従来の鋸盤の問題点
を解決して各丸鋸の間隔を簡単かつ迅速に調整できる鋸
盤を得ることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、主
軸と、この主軸と共に回転し、かつ軸方向に移動自在な
複数の丸鋸を設けた多刃鋸盤を用い、主軸と平行に移動
する往復動機構に設けた結合手段により、上記丸鋸と共
に移動する丸鋸保持具と上記往復動機構を結合してこの
丸鋸保持具と共に丸鋸を所望の位置まで移動させて、各
丸鋸保持具に設けた拘束手段により丸鋸を所定の位置に
設定したのち、結合を解いて往復動機構を次の丸鋸保持
具の位置まで移動させて、この丸鋸保持具と往復動機構
とを結合手段により結合する操作の繰返しにより各丸鋸
を主軸上に所望の位置まで順次移動させる多刃鋸盤にお
ける丸鋸移動制御方法において、上記各丸鋸のボス部の
両側に凸部と凹部を形成すると共に、隣接する各丸鋸の
凹部と凸部の位相を円周方向に対してずらせることによ
って、丸鋸同士が密接する時に各凹部と凸部を相互に嵌
合させるようにした構成を採用したものである。
請求項2の発明は、上記結合手段を設けた往復動機構
の複数を上記主軸に対して平行に配置し、上記各往復動
機構のそれぞれに、複数のガイドレールを主軸と平行に
設け、これらのガイドレールに装着した前記各丸鋸保持
具を互に位相をずらせて隣接させ、前記往復動機構の送
りねじにより移動するカーソルを丸鋸保持具とともに主
軸上の任意の位置に移動させて、丸鋸保持具で保持され
た丸鋸を順次または同時に移動させる構成を採用したも
のである。
請求項3の発明は、上記各丸鋸保持具の拘束手段を一
旦解除して、上記往復移動機構により主軸上の任意位置
へ上記丸鋸保持具によって保持した状態で順次移動した
のち、各丸鋸保持具を所望の位置に拘束し、次いで当該
位置において往復移動機構を丸鋸保持具から分離する構
成を採用したものである。
請求項4の発明は、上記往復動機構により主軸上の任
意の位置へ上記丸鋸保持具によって保持した丸鋸を順次
移動し、各丸鋸保持具を所望の位置において拘束手段に
よって拘束したのち、再び当該位置に一たん丸鋸保持具
の拘束解除し、ついで拘束する構成を採用したものであ
る。
請求項5の発明は、上記主軸に対して任意間隔を置い
て複数列の往復動機構を主軸に平行に、接近離反自在に
配置し、この往復動機構により往復動する丸鋸保持具を
設けて、停止或いは低速回転状態とした主軸上の丸鋸の
両側を上記丸鋸保持具により保持し、この丸鋸を主軸上
の任意位置まで移動させた後、各往復動機構を主軸より
離反させることによって各保持具を各丸鋸から分離させ
る構成を採用したものである。
請求項6の発明は、上記結合手段を備えた往復動機構
を主軸に対して放射方向に複数配置し、上記各往復動機
構の各丸鋸保持具を結合して丸鋸の放射方向から同期的
に介在し、丸鋸を所望の位置まで移動させて、各丸鋸保
持具に設けた拘束手段により丸鋸を所定の位置に設定し
たのち、往復動機構を主軸より離反させることによっ
て、丸鋸から丸鋸保持具を分離させる構成を採用したも
のである。
請求項7の発明は、上記丸鋸保持具に設けた保持部材
を任意間隔を置いて複数個所に配置した構成を採用した
ものである。
請求項8の発明は、上記丸鋸保持具に設けた一対の保
持部材の間隔を丸鋸の厚みより大きく設定し、丸鋸保持
具を上記往復動機構に結合させて前記一方の保持部材に
よって主軸上の丸鋸の一側を押送し、この丸鋸を主軸上
の任意の位置まで移動させたのち、丸鋸保持具を若干後
退させることにより一対の保持部材と丸鋸との接触状態
を解除させる構成を採用したものである。
請求項9の発明は、前記往復動機構の原点からの移動
距離をパルス信号として演算器へ出力し、一方この演算
器内には上記各丸鋸保持具の位置検知器からの信号が入
力され、さらに、板材寸法が入力される板材寸法入力部
と、製品寸法を設定した製品寸法設定器が接続され、こ
の演算器の演算結果に基づいて、主軸上における丸鋸間
隔を選択して往復動機構の結合手段を進退させ、また、
製品の総板数を入力した記憶器を前記演算器と接続して
その演算結果に基づいてその都度減算記憶し、かつ、こ
の制御系統と連係している制御器の表示パネル部へ制御
系統からのデータを表示し、管理する構成を採用したも
のである。
請求項10の発明は、前記演算器内には各丸鋸毎に鋸断
される板材の長さに厚みが乗算された鋸断面積と、所要
丸鋸枚数と、丸鋸の寿命としてあらかじめ設定された所
要面積が入力され、この演算器内において得られた各丸
鋸の鋸断面積を、各丸鋸に接続している記憶器にその都
度積算し、この記憶器の積算量が所定面積に達したと
き、制御系と連係している制御器の表示パネルへ表示せ
しめる構成を採用したものである。
請求項11の発明は、主軸と、この主軸と共に回転し、
かつ軸方向に移動自在な複数の丸鋸を設けた多刃鋸盤に
おいて、主軸の放射方向に対して任意間隔を置いて複数
列の往復動機構を主軸に平行に、かつ接近離反自在に配
置し、この往復動機構により往復動し、主軸上の丸鋸を
その両側より保持して移動させる丸鋸保持具を設け、上
記往復動機構を主軸に接近させたとき丸鋸保持具が丸鋸
を保持し、同往復動機構が主軸から離れると、上記丸鋸
保持具が丸鋸から離れるようにした構成を採用したもの
である。
請求項12の発明は、主軸の放射方向に対して任意間隔
を置いて複数列のガイドレールと複数の送りねじを平行
に配置し、上記ガイドレールに摺動自在に装置するとと
もに、上記送りねじにより移動するカーソルを設け、こ
のカーソルには、上記ガイドレールに摺動自在に装着し
た丸鋸保持具と上記カーソルとを結合または分離する結
合手段を設けた構成を採用したものである。
請求項13の発明は、前記結合手段を設けた往復動機構
を主軸と平行に、且つ接離自在に配置し、この往復動機
構と結合する各丸鋸保持具に中空状の枠体を立設し、こ
の枠体に丸鋸の回転を許容する受渡しガイドの支持棒を
緩挿して往復動機構の接離動に対して受渡しガイドを追
従させ、鋸断時、板材の搬送面に受渡しガイドを支持さ
せる構成を採用したものである。
〔実施例〕
図面に示す実施例において1はベースフレームで、板
材からなる材料の送り手段Aを有している。
第1図、第2図に示す送り手段Aは無限軌道式などの
無端ベルト2とし、このベルトをモータ、減速機からな
る駆動手段3により第2図の矢印方向に駆動している。
また、上記ベースフレーム1上には第1図のように平
面形が長方形の上部フレーム4を固定し、この上部フレ
ーム4内にガイド5に沿って昇降する昇降フレーム6を
設ける。
上記の上部フレーム4の両端上に機台7を設け、この
各機台7上にギヤボックス8を設けて、この両ギヤボッ
クス8に設けた軸受で伝動軸9の両端部を回転自在に支
承させ、この伝動軸9はモータ10により適宜の伝動手段
を介して正逆転させるものである。
さらに、上記各ギヤボックス8にはそれぞれ垂直の送
りねじ11を回転自在に装着して、この送りねじ11と伝動
軸9とをウォームギヤなどによって連動させる。
上記送りねじ11は第2図のように昇降フレーム6の両
端に固定した雌ねじ12にねじ込んで伝動軸9の正逆回転
に連動する送りねじ11の正逆回転により昇降フレーム6
を昇降させる構造とする。
また、上記上部フレーム4の両側前後に垂直のガイド
レール13を設け、このレールに沿って昇降する昇降体14
の下端に内方へ向く枠15を固定し、この各枠15の下側に
それぞれ複数の押さえローラ16を設ける。
前記の上部フレーム4の前後に固定したブラケット17
には垂直の送りねじ18をそれぞれ設け、この各送りねじ
18を各昇降体14上の雌ねじにねじ込んで、送りねじ18の
正逆転により昇降体14が上下するようにする。
また、上記各送りねじ18は各ブラケット17′上に設け
たモータ、伝動機構などからなる駆動手段19により駆動
される。
20は上部フレーム4に回転自在に装置した主軸で、こ
の主軸に複数の丸鋸21を軸方向摺動自在に装着するが、
スライドキーなどにより主軸20に対して共に回転するよ
うに結合している。
22は昇降フレーム6内に固定した左右一対の支持枠
で、第2図のように相対向するL形である。この両支持
枠22の上端には主軸20と平行するガイドレール23を固定
し、この両ガイドレール23の両側には相対向する一対の
カーソル24の後部下側のブラケット28に設けた複数の溝
車25を第3図のように係合させてある。
26は各レール23上に位置する送りねじで、支持枠22に
回転自在に装着すると共に各カーソル24のねじ孔にねじ
込まれ、サーボモータなどの駆動手段27により正逆転さ
せることによりカーソル24をガイドレール23に沿って往
復させるもので、これらにより往復移動機構Bを構成す
る。
上記各カーソル24の先端には第3図のように軸30、31
を中心に揺動する前後の挟持部材32、33を設け、その下
方にガイドレール34に沿って移動する複数の移動枠35を
設け、この枠35の下端に左右一対の2叉枠36を固定して
丸鋸保持具Cを構成する。
上記ガイドレール34は第3図のように各支持枠22の相
対向する側に固定した2列からなるもので、各移動枠35
の後方に設けた長短のブラケット38にそれぞれ上下各2
個で計4個の溝車37が第3図、第5図のように前部また
は後部のレール37の上下に係合して隣接する移動枠35が
十分に接近できるようにしてある。
上記移動枠35は各丸鋸毎に設けられ、各2叉枠36の丸
鋸に対向する面にはローラあるいは滑りのよい材料から
なる片のような複数の保持部材36′が適当な間隔を置い
て設けてあり、この保持部材36′により丸鋸21の両側を
挟み、第3図のように主軸20に跨がって丸鋸21と共に軸
方向に移動するものである。
上記各移動枠35の上端後側には前記挟持部材33の下端
が後方から係脱する切欠40を設け、この切欠40の前部に
は前記挟持部材32の下端のローラ41を受ける受片42を設
ける。
第3図の43は上記挟持部材32、33の駆動手段としての
流体シリンダで、軸により挟持部材33の上部に連結し、
そのピストンロッド44を挟持部材32の上端に連結してロ
ッド44の進退により挟持部材32、33が開閉する機構の結
合手段Dを構成する。
また、上記挟持部材33のストッパ45をカーソル24の下
部に設け、解放位置の挟持部材33の下部をこのストッパ
45に押し付けて位置決めするばね46を設ける。
第3図ないし第5図は片側のみを示しているが他の側
にも第2図のように同様の機構が対称的に設けられ、両
側の各2叉枠36が第1図、第2図のように交互に主軸20
上に跨がり各丸鋸21を移動させるように構成してある。
上記各移動枠35には第3図のように駆動手段50により
進退する拘束手段51を設ける。上記駆動手段50は流体シ
リンダなどを用い、レール34の側面に圧着して移動枠35
をレール34に固定する。また、移動枠35を移動させると
きは拘束手段51を引込めてレール34から離す。
第1図、第2図の52は前記主軸20の駆動モータで適宜
の伝動手段により主軸20を駆動する。
上記送り手段Aは第6図、第7図のような機構を用い
る場合もある。
すなわち、第6図、第7図においては送り手段Aとし
て複数の送りローラ53を用い、この送りローラ53を図示
省略してある駆動手段により駆動して材料を矢印方向に
送るものである。
また、前記第1図、第2図に示す押えローラ16の昇降
手段の他に第6図に示すものもある。
この第6図において、54は送りねじ、エアシリンダな
どの昇降手段により昇降する昇降フレームで、このフレ
ーム54に設けた揺動アーム55の外端に押えローラ16を設
けたもので、アーム55はエアシリンダなどにより駆動す
る。
第7図、第8図は主軸20に対して往復動機構Bを求心
方向へ接近離反自在としたもので、図示例では往復動機
構Bが昇降機箱56内に設けてある。
そして、上記機箱56を、その両端の雌ねじ58にねじ込
んだ垂直の送りねじ57を駆動手段59により正逆回転させ
ることにより昇降させる。
上記機箱56内には主軸20と平行する送りねじ60を設
け、機箱56内には上記送りねじ60により移動するカーソ
ル64を設ける。
また、上記機箱56上には各丸鋸毎に設けた複数の移動
枠61を設け、この各枠61上に丸鋸保持具65を設け、この
保持具65に設けた一対のローラ62で丸鋸21のボスを挟む
ものである。
また、上記カーソル64と各移動枠61の何れかを係脱自
在に結合する結合手段66を設け、この結合手段66により
結合した移動枠61を移動させて丸鋸21を所望位置まで移
動させ、丸鋸21の回転時に機箱56を下げて、ローラ62を
丸鋸21のボスから外し、丸鋸21の回転の妨げにならない
ようにする。
また、第7図の69はカーソル64上に固定した管状枠体
で、この枠体69の上端に受渡しガイド70の後端下部の支
持棒71が一定範囲で昇降自在にはまり込み、昇降機箱56
の下降時に上記ガイド70がベースフレーム1に固定した
ストッパ72で支持されるまで下り、同機箱56の上昇時実
線の位置まで上昇して板材の搬送面にガイド70の上面を
位置させる。
上記の各実施例の場合、主軸20と丸鋸21の結合手段は
本出願人が特願平2−50371号として出願した結合手
段、すなわち、主軸20と丸鋸21の軸孔の間に、主軸20が
丸鋸21と共に回転したとき遠心力により作動して主軸20
と丸鋸21を一体に結合する可動結合部材を設けたものと
する。
また、第9図のように各丸鋸21のボス73の両側に互に
係合する凹部74と凸部75を設けると、左右の丸鋸21を接
近させると図のように丸鋸の間隔aを短かくでき、しか
もボス73の有効全長bを長くして丸鋸21の移動をスムー
ズにすることができる。
前記往復動機構Bにはカーソル24、64の移動量を測定
する距離測定器が接続されているが、上記機構が例えば
流体シリンダ、ロッドレスシリンダなどの流体作動機構
とした場合には、ロッドの伸縮量を回転角に変えて測定
するロータリーエンコーダ、また図示例のように送りね
じ26、60とした場合には、第10図のように送りねじ26、
60を駆動するサーボモータなどの原動機からなる駆動手
段27に、回転をパルス信号に変換するパルス発生器29な
どにより得られたパルス信号をディジタル信号として演
算器39へ出力している。
上記のロータリーエンコーダなどの回転式の測定器の
他に磁気スケールなどの移動量を直線的に検出するもの
も利用でき、これらを利用して上記のカーソル24、64の
位置測定の他に、各丸鋸保持具Cの位置なども演算器39
に出力する。
そして、演算器39では入力してきたディジタル信号を
データ変換器39によりそれぞれの移動量のデータとす
る。
さらに、この演算器39には、搬入される板材の寸法を
入力する板材寸法入力部47と、板材から小割に鋸断する
製品寸法を設定した寸法設定器48が接続され、演算結果
に基づいて、主軸20上における丸鋸21の間隔を選択して
往復動機構B上のカーソル24、64を進退させるものであ
る。
また、上記の制御系統と連係している制御盤の表示パ
ネル部へは、制御系統からのデータが表示され、作業者
の目視による確認が行えるようにする。
さらに第11図には主軸20上に複数装着される各丸鋸21
の寿命を管理する場合のブロック図が示されている。
これは従来のスペーサを用いて丸鋸間隔をセットする
多刃鋸盤においては、セットされた全ての丸鋸が同一条
件で板材を鋸断することになり、各丸鋸の寿命管理はほ
ぼ同等に取扱えることになるのに対し、この発明の場合
は主軸20上に複数の丸鋸21をあらかじめ装着し、鋸断さ
れる板材の巾と製品の巾に応じて使用される丸鋸21の数
が特定されるこの発明方式においては板材の搬送方向に
直交する何れか一側、例えば定規側に位置する丸鋸21ほ
ど使用頻度が高く、各丸鋸21の寿命にバラツキが生じる
ことに対応するものである。
すなわち、使用される各丸鋸21には各々積算用の記憶
器49が接続されており、一方使用された各丸鋸21の記憶
器49には板材寸法のうち、長さX厚みTを積算した丸鋸
断面積が演算器63より出力されており、その都度積算さ
れる。
このとき、主軸20上に装着されている丸鋸21の全数の
うち、使用される丸鋸21数は鋸断される板材寸法の巾W
を製品巾で割算して得られる製品本数より1を減算し
て、また、逆に直角度がない板材であれば板材の搬送方
向と直交する両側部を耳屑として処理するため製品本数
に1を加算して求められ、実際に使用される丸鋸21は板
材の搬送方向に直交する何れか一側に位置するものから
順に特定されることになる。
各丸鋸21の積算用の記憶器63が、丸鋸21の寿命とに予
め設定された所要面積にいたるとき、前記記載した制御
系統と連係している制御盤の表示パネル部へ表示し、任
意の丸鋸21の寿命を目視で確認することによって、当該
丸鋸21の新製への取替を的確に管理できるものである。
なお、新製の丸鋸21への取替時点、当該記憶器の積算量
はリセットされることになる。
つぎに、上記実施例の作用を説明する。
最初は制御系統からの信号によりモータ10を回転さ
せ、伝動軸9、送りねじ11を回転させて昇降フレーム6
を下降させ、各丸鋸保持具Cの2叉枠36の各保持部材3
6′を各丸鋸21のボス部両側に接触させる。
また、第1図は全ての丸鋸21が片側へ寄っているが、
この状態で、制御系統からの信号で駆動手段27を働かせ
ることにより第1図の左方の送りねじ26を回転させて第
1図の左方のカーソル24を丸鋸21群の左方上へ向けて移
動させ、所定長移動すると制御系統からの停止信号で最
端部(第1図の最上端)の移動枠35上に停止させる。
このとき、カーソル24の前部の挟持部材32、33の下端
は第3図の鎖線のように開いている。
また、上記カーソル24の直下の移動枠35の拘束手段51
はレール34に圧着して移動枠35をレール34に固定してい
る。
上記のようにカーソル24が停止した条件で、シリンダ
43が働いて、ロッド44が前方へ進出すると、まず、挟持
部材32が回動してその下端のローラ41を受片42の上端前
側に押付け、ついで、シリンダ43が後退して挟持部材33
の下端を切欠40に係合させて第3図のようにカーソル24
を移動枠35に結合する。
上記のようにカーソル24と移動枠35が結合した条件
で、駆動手段50が働き、拘束手段51が引込んでレール34
から離れる。
つぎに駆動手段27が送りねじ26を逆転させ、カーソル
24を移動枠35、丸鋸21などと共に目的の個所まで移動さ
せて、送りねじ26を止め、駆動手段50で拘束手段51をレ
ール34に圧着せしめて移動枠35を固定すると、丸鋸21が
所望の位置にセットされる。
このように、丸鋸21をセットする際拘束手段51により
移動枠35を固定したのち拘束手段51を一たん弛めて、丸
鋸21の姿勢を正したのち再び拘束手段51で固定する二段
作用を行うとよい。
その後シリンダ43を作動させてピストンロッド44を引
込めると、ばね46の作用で挟持部材33が回動してその下
端が切欠40から離脱してストッパ45で支持され、その後
挟持部材32が回ってその下端ローラ41が受片42から離れ
る。
従って、カーソル24は自由となり、前記の作用と同じ
作用によりつぎの位置に移動してつぎの丸鋸21を所望の
位置まで移動させる。
上記の操作の繰返えしにより各丸鋸21が所定の個所に
配置される。
つぎにモータ10の逆転により昇降フレーム6を上昇さ
せて各保持部材36′を丸鋸21のボス部から離して丸鋸21
の回転に支障のないようにする。
つぎに各駆動手段19により各送りねじ18を回して各昇
降体14を下げ、下部の押えローラ16を、切断する板材の
厚さに見合う位置まで下げる。
つぎにモータ52により主軸20を駆動しながら、第2図
の右方から板材を供給して、無端ベルト2により板材を
矢印方向に移動させながら各丸鋸21により板材を所定巾
に鋸断する。
こうして鋸断後に前記の逆の順序で各部を元の位置に
戻す。
なお、各実施例において、2叉枠36やローラ62が主軸
20に対して半径方向に逃げるようにしてあるが、2叉枠
36を軸を中心として鋏のように開閉するようにしたり、
ローラ62を蝶番のような開閉式の枠に取付けて丸鋸21の
ボス部から逃げるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
この発明は上記のように、主軸と共に回転する複数の
丸鋸を主軸に対して軸方向移動自在としてこの丸鋸を往
復動機構のカーソルと結合手段および丸鋸保持具などに
より所定の位置に自動的に移動させるものであるから、
従来の手作業による丸鋸の間隔調整方法に比較してきわ
めて能率よく多刃鋸盤の丸鋸の間隔調整が行える。
また、各丸鋸のボスの両側に互に係合する凹部と凸部
を設けることにより、左右の丸鋸を接近させると丸鋸の
間隔を短かくでき、しかもボスの有効全長を長くして丸
鋸の移動をスムーズにすることができる。
また、丸鋸をセットする際、拘束手段により移動枠を
固定したのち拘束手段を一たん弛めて、丸鋸の姿勢を正
したのち再び拘束手段で固定する二段作用を行うことに
より丸鋸を正しい姿勢で保持できる。
さらに各丸鋸の寿命を別々に管理して寿命がきた丸鋸
から新製の丸鋸に取替えていくことにより全ての丸鋸を
有効に利用できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施した多刃鋸盤の平面図、第2図
は同上の一部切欠正面図、第3図は同上の要部の一部を
縦断した拡大正面図、第4図は同上の拡大側面図、第5
図は同じく拡大平面図、第6図は他の実施例の正面図、
第7図はさらに他の実施例を示す一部縦断正面図、第8
図は同上要部の平面図、第9図は丸鋸ボス部の拡大正面
図、第10図、第11図は制御系統を示すブロック図であ
る。 5、23、34……ガイドレール、 20……主軸、21……丸鋸、 A……送り手段、B……往復動機構、 C……丸鋸保持具、D……結合手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 淳二 大阪府堺市野尻町88―25 (72)発明者 唄 徹司 大阪府和泉市池田下町1779―3 1― 108号 (56)参考文献 特公 昭57−50667(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27B 5/34

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸と、この主軸と共に回転し、かつ軸方
    向に移動自在な複数の丸鋸を設けた多刃鋸盤を用い、主
    軸と平行に移動する往復動機構に設けた結合手段によ
    り、上記丸鋸と共に移動する丸鋸保持具と上記往復動機
    構を結合してこの丸鋸保持具と共に丸鋸を所望の位置ま
    で移動させて、各丸鋸保持具に設けた拘束手段により丸
    鋸を所定の位置に設定したのち、結合を解いて往復動機
    構を次の丸鋸保持具の位置まで移動させて、この丸鋸保
    持具と往復動機構とを結合手段により結合する操作の繰
    返しにより各丸鋸を主軸上に所望の位置まで順次移動さ
    せる多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法において、上記
    各丸鋸のボス部の両側に凸部と凹部を形成すると共に、
    隣接する各丸鋸の凹部と凸部の位相を円周方向に対して
    ずらせることによって、丸鋸同士が密接する時に各凹部
    と凸部を相互に嵌合させるようにしたことを特徴とする
    多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法。
  2. 【請求項2】上記結合手段を設けた往復動機構の複数を
    上記主軸に対して平行に配置し、上記各往復動機構のそ
    れぞれに、複数のガイドレールを主軸と平行に設け、こ
    れらのガイドレールに装着した前記各丸鋸保持具を互に
    位相をずらせて隣接させ、前記往復動機構の送りねじに
    より移動するカーソルを丸鋸保持具とともに主軸上の任
    意の位置に移動させて、丸鋸保持具で保持された丸鋸を
    順次または同時に移動させることを特徴とする請求項
    (1)記載の多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法。
  3. 【請求項3】上記各丸鋸保持具の拘束手段を一旦解除し
    て、上記往復移動機構により主軸上の任意位置へ上記丸
    鋸保持具によって保持した状態で順次移動したのち、各
    丸鋸保持具を所望の位置に拘束し、次いで当該位置にお
    いて往復移動機構を丸鋸保持具から分離することを特徴
    とする請求項(1)記載の多刃鋸盤における丸鋸移動制
    御方法。
  4. 【請求項4】上記往復動機構により主軸上の任意の位置
    へ上記丸鋸保持具によって保持した丸鋸を順次移動し、
    各丸鋸保持具を所望の位置において拘束手段によって拘
    束したのち、再び当該位置に一たん丸鋸保持具の拘束解
    除し、ついで拘束することを特徴とする請求項(1)記
    載の多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法。
  5. 【請求項5】上記主軸に対して任意間隔を置いて複数列
    の往復動機構を主軸に平行に、接近離反自在に配置し、
    この往復動機構により往復動する丸鋸保持具を設けて、
    停止或いは低速回転状態とした主軸上の丸鋸の両側を上
    記丸鋸保持具により保持し、この丸鋸を主軸上の任意位
    置まで移動させた後、各往復動機構を主軸より離反させ
    ることによって各保持具を各丸鋸から分離させることを
    特徴とする請求項(1)記載の多刃鋸盤における丸鋸移
    動制御方法。
  6. 【請求項6】上記結合手段を備えた往復動機構を主軸に
    対して放射方向に複数配置し、上記各往復動機構の各丸
    鋸保持具を結合して丸鋸の放射方向から同期的に介在
    し、丸鋸を所望の位置まで移動させて、各丸鋸保持具に
    設けた拘束手段により丸鋸を所定の位置に設定したの
    ち、往復動機構を主軸より離反させることによって、丸
    鋸から丸鋸保持具を分離させることを特徴とする請求項
    (1)記載の多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法。
  7. 【請求項7】上記丸鋸保持具に設けた保持部材を任意間
    隔を置いて複数個所に配置したことを特徴とする請求項
    (1)ないし(6)の何れかに記載の多刃鋸盤における
    丸鋸移動制御方法。
  8. 【請求項8】上記丸鋸保持具に設けた一対の保持部材の
    間隔を丸鋸の厚みより大きく設定し、丸鋸保持具を上記
    往復動機構に結合させて前記一方の保持部材によって主
    軸上の丸鋸の一側を押送し、この丸鋸を主軸上の任意の
    位置まで移動させたのち、丸鋸保持具を若干後退させる
    ことにより一対の保持部材と丸鋸との接触状態を解除さ
    せることを特徴とする請求項(1)ないし(7)の何れ
    かに記載の多刃鋸盤における丸鋸移動制御方法。
  9. 【請求項9】前記往復動機構の原点からの移動距離をパ
    ルス信号として演算器へ出力し、一方この演算器内には
    上記各丸鋸保持具の位置検知器からの信号が入力され、
    さらに、板材寸法が入力される板材寸法入力部と、製品
    寸法を設定した製品寸法設定器が接続され、この演算器
    の演算結果に基づいて、主軸上における丸鋸間隔を選択
    して往復動機構の結合手段を進退させ、また、製品の総
    板数を入力した記憶器を前記演算器と接続してその演算
    結果に基づいてその都度減算記憶し、かつ、この制御系
    統と連係している制御器の表示パネル部へ制御系統から
    のデータを表示し、管理することを特徴とする請求項
    (1)ないし(8)の何れかに記載の多刃鋸盤における
    丸鋸移動制御方法。
  10. 【請求項10】前記演算器内には各丸鋸毎に鋸断される
    板材の長さに厚みが乗算された鋸断面積と、所要丸鋸枚
    数と、丸鋸の寿命としてあらかじめ設定された所要面積
    が入力され、この演算器内において得られた各丸鋸の鋸
    断面積を、各丸鋸に接続している記憶器にその都度積算
    し、この記憶器の積算量が所定面積に達したとき、制御
    系と連係している制御器の表示パネルへ表示せしめるこ
    とを特徴とする請求項(9)記載の多刃鋸盤における丸
    鋸移動制御方法。
  11. 【請求項11】主軸と、この主軸と共に回転し、かつ軸
    方向に移動自在な複数の丸鋸を設けた多刃鋸盤におい
    て、主軸の放射方向に対して任意間隔を置いて複数列の
    往復動機構を主軸に平行に、かつ接近離反自在に配置
    し、この往復動機構により往復動し、主軸上の丸鋸をそ
    の両側より保持して移動させる丸鋸保持具を設け、上記
    往復動機構を主軸に接近させたとき丸鋸保持具が丸鋸を
    保持し、同往復動機構が主軸から離れると、上記丸鋸保
    持具が丸鋸から離れるようにしたことを特徴とする多刃
    鋸盤における丸鋸移動制御装置。
  12. 【請求項12】主軸の放射方向に対して任意間隔を置い
    て複数列のガイドレールと複数の送りねじを平行に配置
    し、上記ガイドレールに摺動自在に装置するとともに、
    上記送りねじにより移動するカーソルを設け、このカー
    ソルには、上記ガイドレールに摺動自在に装着した丸鋸
    保持具と上記カーソルとを結合または分離する結合手段
    を設けたことを特徴とする請求項(11)に記載の多刃鋸
    盤における丸鋸移動制御装置。
  13. 【請求項13】前記結合手段を設けた往復動機構を主軸
    と平行に、且つ接離自在に配置し、この往復動機構と結
    合する各丸鋸保持具に中空状の枠体を立設し、この枠体
    に丸鋸の回転を許容する受渡しガイドの支持棒を緩挿し
    て往復動機構の接離動に対して受渡しガイドを追従さ
    せ、鋸断時、板材の搬送面に受渡しガイドを支持させる
    ことを特徴とする請求項(12)に記載の多刃鋸盤におけ
    る丸鋸移動制御装置。
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