JP3167145B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP3167145B2 JP19190491A JP19190491A JP3167145B2 JP 3167145 B2 JP3167145 B2 JP 3167145B2 JP 19190491 A JP19190491 A JP 19190491A JP 19190491 A JP19190491 A JP 19190491A JP 3167145 B2 JP3167145 B2 JP 3167145B2
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嘉一 矢部
太 来住野
俊介 田口
哲也 高梨
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Fujitsu Frontech Ltd
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Fujitsu Frontech Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子に関し、特
に、歩留まりが良好であり、且つ、品質、信頼性の向上
を達成し得るネマティックーコレステリック相転移型の
液晶表示素子に係る。
【0002】
【従来の技術】ネマティックーコレステリック相転移型
液晶は固有螺旋ピッチを有するカイラルネマティック液
晶をネマティック液晶に混合して作られる。一方、相対
向するよう透明電極付きガラス基板でセルを形成し、前
記透明電極間の6μm程度の隙間に前記ネマティック−
コレステリック相転移型液晶を封入して前記透明電極を
介して電圧を印加し、その電圧を変化させる。すると、
前記セルは図4に示すような電圧対光透過率変化を呈す
る。
【0003】同図から分かるように、無電界の状態で
は、液晶分子は螺旋構造を採るコレステリック相であっ
て白濁しており、光はこれに散乱されて透過率が低いフ
ォーカルコニック状態(略してF状態)を呈している。
電圧Vdを高めて電界を漸増して行くと、液晶分子が電
界の方向に配向し、ネマティック相に相が転移してく
る。そして、配向の程度が進むにつれて透過率は上昇し
て行き、遂に透明状態となり、透過率の大きなホメオト
ロピック状態(略してH状態)になる。
【0004】次に、このH状態から前記電圧Vdを低め
て電界を減少させて行くと、前記ネマティック−コレス
テリック相転移型液晶はネマティック相から再びコレス
テリック相に変わってF状態に戻る。しかし、その際の
電界に対する透過率の変化曲線は透過率が上昇してきた
ときの同じ行程を辿らず、同図に示すようなヒステリシ
スループを呈する。そのため、セルに印加する電圧は同
じ電圧であるにもかかわらず、液晶は透明なH状態と白
濁したF状態の二つの状態を採る。相転移型液晶表示素
子は前述した液晶の双安定性を利用して表示を行い得る
ため(液晶のメモリ効果)、大容量表示が可能となり、
また、偏光板を必要としないため、投写光量或いは反射
光量の減衰が極めて少ないと云った特徴がある。
【0005】ここで、相転移型液晶表示素子としての必
要条件はヒステリシスループの立ち上がり曲線と立ち
下がり曲線の電圧幅(ヒステリシス幅)Δが十分に広
いことが必要である。なお、Δは、曲線の透過率が9
0%を示す電圧と曲線の透過率が10%を示す電圧と
の差として定義されている。
【0006】図5は相転移型液晶表示素子を示す概略断
面図である。同図において、ガラス基板2には透明電極
1を形成してあり、透明電極1には配向膜3を被着して
ある。このように形成されるガラス基板2、2をスペー
サ6を介して対向させ、その隙間に相転移型液晶4を封
入してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】相転移型液晶素子を安
定に駆動するためには前記ヒステリシス幅Δが大きくな
るようにする必要があり、そのためには均一な配向膜を
形成する必要がある。しかしながら、製造上の再現性に
優れ、且つ、むらのない配向膜を透明基板上に形成する
のは困難であると云った問題があった。
【0008】そこで、本発明は配向膜の塗れ性が良好
で、ヒステリシス幅Δを大きくでき、その結果、製造上
の再現性に優れ、且つ、信頼性を向上し得る相転移型の
液晶表示素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ネマティック−コレステリック相転移型
液晶を用いて表示を行うネマティック−コレステリック
相転移型液晶表示素子において、対向する透明電極面上
に無機絶縁膜を形成し、且つ、この無機絶縁膜の上に配
向膜を形成し、更に、対向する配向膜間に上記ネマティ
ック−コレステリック相転移型液晶を封入して液晶表示
素子を構成する。しかも、上記無機絶縁膜がSiO2
らなり、その対向する一対の無機絶縁膜の合計の膜厚が
1000Å〜2000Åであり、また、上記配向膜がP
VAからなり、その対向する一対の配向膜のそれぞれの
膜厚が500Å〜2000Åである。
【0010】
【作 用】透明電極面上に形成した無機絶縁膜は透
明電極と配向膜の双方に対して親和力を増すよう作用
し、且つ、耐電圧を高めるよう作用する。
【0011】
【実 施 例】以下、本発明の実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1は本発明の相転移型液
晶表示素子を示す概略断面図である。同図において、ガ
ラス基板2には透明電極(ITO)1を形成してあり、
この透明電極1にはSiO2 による無機絶縁膜5を被着
してある。なお、無機絶縁膜としてはSiO 2 の他にS
iO、Al2 3 、Cr2 3 、MgF2 、MgO等を
用いることができる。
【0012】前記絶縁膜5の前記透明電極1との非接触
側の面にはPVA(ポリビニールアルコール)による配
向膜3を被着してあり、こうして形成したガラス基板
2、2をスペーサ6を介して対向させ、前記配向膜3、
3に挟まれる隙間に相転移型液晶4を封入してある。
【0013】前記絶縁膜5の厚みは前記ガラス基板2、
2の絶縁膜5、5を合わせてほぼ2000Å、即ち、片
側のガラス基板2の絶縁膜5の厚みはほぼ1000Åに
設定してあり、且つ、前記配向膜3の厚みは500Å〜
2000Åほどに設定している。なお、前記PVAは鹸
化率90%のものを好適に使用することができる。ま
た、前記SiO2 による絶縁膜5の厚みを増せば増すほ
ど前記ヒステリシス幅Δは大きくなり、駆動電圧の許容
量が大きくなるが、実施例のものは液晶表示素子を駆動
するドライバにCMOSトランジスタを使用することを
念頭に置いているため、耐圧を考慮し、液晶表示素子へ
の印加電圧は±12V〜±14Vで前記ヒステリシス幅
Δが大きくなるよう前記絶縁膜5の厚みを1000Å程
度にしてある。
【0014】図2は、絶縁膜の厚さと電極間印加電圧V
dを定めたとき、ヒステリシス幅Δがどのような値にな
るかを示すグラフである。なお、このグラフの横軸の目
盛りにおいて、分子に示してある数値が共通(COM)
電極側の絶縁膜の厚さであり、分母に示してある数値が
セグメント(SEG)電極側の絶縁膜の厚さである。
【0015】図3は絶縁膜の有無に対するPVAの塗れ
性、電極間耐圧、ヒステリシス幅、電極間印加電圧の比
較結果を示す表である。同図において、×は不可、○は
良い、◎は非常に良いに対応している。
【0016】而して、本発明の液晶表示素子では、透明
電極と配向膜間に無機絶縁膜が介在するよう構成したた
め、図3に示すように種々の点で改善が見られた。実
際、絶縁膜を形成せずに直接透明電極にPVAを塗布し
ようとしてもなかなか均一に塗布できず、難しい。とこ
ろが、本発明を適用すると、透明電極に絶縁膜を形成す
ることによりPVA配向膜を均一に形成できるようにな
る。その結果、ヒステリシス幅Δを大きくでき、且つ、
耐電圧も高くすることができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、膜厚の均一な配向膜を容易に形成できるようにな
り、その結果、ヒステリシス幅Δを大きくでき、液晶表
示素子に対する配向制御を安定に行い得るようになる。
そのため、表示品位を大幅に改善することができる。ま
た、配向膜に挟まれた隙間(液晶層)に若干の異物が存
在していても電極間ショートに至るようなことが激減す
る。従って、歩留りが大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の相転移型液晶表示素子を示す概略断面
図である。
【図2】絶縁膜の厚さと電極間印加電圧Vdを定めたと
き、ヒステリシス幅Δがどのような値になるかを示すグ
ラフである。
【図3】絶縁膜の有無に対するPVAの塗れ性、電極間
耐圧、ヒステリシス幅、電極間印加電圧の比較結果を示
す表である。
【図4】ネマティック−コレステリック相転移型液晶に
おける電極間印加電圧対光透過率変化曲線がヒステリシ
ス曲線となることを説明する説明図である。
【図5】従来の相転移型液晶表示素子を示す概略断面図
である。
【符合の説明】
1 透明電極 2 ガラス基板 3 配向膜 4 相転移型液晶 5 無機絶縁膜 6 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 哲也 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通機 電株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−75616(JP,A) 特開 昭63−77021(JP,A) 特開 平2−124531(JP,A) 特開 平2−71225(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/137 - 1/141 G02F 1/1333 G02F 1/1337 G09F 9/00 - 9/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極をスペーサを介して対向させて
    形成するネマティック−コレステリック相転移型液晶表
    示素子において、 前記透明基板の対向面に透明電極を形成し、該透明電極
    の面に無機絶縁膜を被着し、且つ、該無機絶縁膜の面に
    配向膜を被着し、前記対向する透明基板の双方に形成さ
    れた前記配向膜間の隙間にネマティック−コレステリッ
    相転移型液晶を封入したものであって前記無機絶縁膜がSiO 2 からなり、その対向する一対
    の無機絶縁膜の合計の膜厚が1000Å〜2000Åで
    あり、 前記配向膜がPVAからなり、その対向する一対の配向
    膜のそれぞれの膜厚が500Å〜2000Åである こと
    を特徴とするネマティック−コレステリック相転移型液
    晶表示素子。
JP19190491A 1991-07-31 1991-07-31 液晶表示素子 Expired - Lifetime JP3167145B2 (ja)

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