JP3167135U - 立体構造マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの使用時に、口及び鼻梁部分を空隙を開けて確実に覆うことができる立体構造マスクを提供する。【解決手段】口8e及び鼻梁部8bを覆う被覆面2と、上部支持面3と、下部支持面4とを有し、上部支持面3の縁部3cを補強部材7の埋設により補強する一方、下部支持面4の縁部4cを超音波加工により補強部4c′を形成した。【選択図】 図5

Description

本考案は、塵埃及び細菌等の異物の進入を防止するための、口及び鼻梁部分を覆う立体構造マスクに関する。
この種の立体構造マスクとして、例えば、特許文献1には、中部構造面の上縁,下縁に上部構造面,下部構造面を一体形成するとともに、前記中部構造面及び上部,下部構造面の外側のコーナ部を切り落とした構造の立体構造マスクが開示されている。
実用新案登録第3101352号公報
ところで、前記従来の立体構造マスクでは、中部構造面及び上部,下部構造面の外側のコーナ部を切り落としており、そのため使用時に展開し顔面に装着したとき、切り落とした箇所と顔部とに隙間ができ易く、口及び鼻梁部分を確実に覆うことができないという問題がある。
本考案は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、マスクの使用時に、口及び鼻梁部分を覆う際の空隙を大きくして圧迫感を防止でき、かつマスクと顔面との密着性を向上でき、異物の進入を確実に防止できる立体構造マスクを提供することを課題としている。
請求項1の考案は、口及び鼻梁部を覆う被覆面と、該被覆面の上縁から該被覆面の裏面に位置するように下方に折られた上部支持面と、前記被覆面の下縁から該被覆面の裏面に位置するように上方に折られた下部支持面とを有し、使用時に前記上部,下部支持面を起立させることにより被覆面を隆起させ、該被覆面により前記口及び鼻梁部を空隙を開けて覆う立体構造マスクであって、前記上部支持面の縁部に帯板状の補強部材を埋設する一方、前記下部支持面の縁部に超音波加工により帯状の補強部を形成したことを特徴としている。
請求項2の考案は、請求項1に記載の立体構造マスクにおいて、前記被覆面は、横長の長方形状に形成され、前記上部支持面及び下部支持面は、前記被覆面の高さ寸法の1/2より大きな高さ寸法を有することを特徴としている。
請求項3の考案は、請求項2に記載の立体構造マスクにおいて、前記上部支持面及び下部支持面の左,右端部の、高さ寸法の前記折られた側の略1/2部分は前記被覆面のコーナ部に結合され、残りの部分は非結合状態となっていることを特徴としている。
請求項4の考案は、請求項3に記載の立体構造マスクにおいて、前記上部支持面及び下部支持面の前記被覆面への結合ラインは、前記コーナ部の反対側を中心とする円弧状をなしていることを特徴としている。
請求項1の考案によれば、上部支持面の縁部に補強部材を埋設する一方、下部支持面の縁部に超音波加工により帯状の補強部を形成したので、被覆面を大きく隆起させることができ、口及び鼻梁部を覆う際の空隙を大きくでき、圧迫感を軽減できる。
また、上部支持面に埋設された補強部材を鼻梁部に密着するよう変形させることにより上部支持面を鼻梁部から左右の頬にかけて密着させることができる。また、下部支持面には超音波加工により補強部を形成したので、下部支持面を下顎から左右の頬にかけて密着させることができる。その結果マスクと顔面との密着性を向上して異物の進入を確実に防止することができる。
請求項2の考案によれば、被覆面を横長の長方形状にするとともに、前記上部支持面及び下部支持面を、前記被覆面の高さ寸法の1/2より大きな高さ寸法を有するように形成したので、マスク使用時、前記被覆面を上部支持面及び下部支持面により大きく隆起させることができ、口及び鼻梁部と前記被覆面との空隙が大きくなり、口及び鼻梁部を覆ったことによる圧迫感をより一層軽減できる。
請求項3の考案によれば、上部,下部支持面の高さ寸法の折られた側の略1/2部分を前記被覆面のコーナ部に結合し、残りの部分を非結合状態としたので、マスク使用時、口及び鼻梁部と前記被覆面との空隙を大きく確保しつつ、各コーナ部に隙間が生じるのを防止でき、外部からの異物の進入をより確実に防止することができる。
請求項4の考案によれば、前記上部,下部支持面の被覆面への結合ラインを前記コーナ部の反対側を中心とする円弧状としたので、マスク使用時、前記上部支持面及び下部支持面と顔面との密着性をさらに向上することができる。
本考案の実施例1に係る立体構造マスクの正面図である。 前記立体構造マスクの上部支持面を上にして折り畳んだ状態の背面図である。 前記立体構造マスクの下部支持面を上にして折り畳んだ状態の背面図である。 前記立体構造マスクの上部支持面及び下部支持面を隆起させた状態の背面図である。 前記立体構造マスクの装着状態を示す側面図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本考案の実施例1による立体構造マスクを説明するための図である。
図において、1は合成樹脂繊維製の不織布シートを重ね合わせて構成された立体構造マスクである。該立体構造マスク1は、口8e及び鼻梁部8bを覆う被覆面2と、該被覆面2の上縁2aから該被覆面2の裏面に位置するように下方に折り曲げられた上部支持面3と、前記被覆面2の下縁2bから該被覆面2の裏面に位置するように上方に折り曲げられた下部支持面4とを有し、これらは一体形成されている。
前記被覆面2は横長の長方形状に形成され、前記上部支持面3及び下部支持面4は、前記被覆面2の高さ寸法Hの1/2より大きな高さ寸法hを有する。
前記被覆面2の上縁2aと、前記上部支持面3の折り曲げ部3aとは左右に延びる超音波加工ラインa1により結合されている。また前記被覆面2の下縁2bと、前記下部支持面4の折り曲げ部4aとは超音波加工ラインa2により結合されている。
また前記上部支持面3の左,右端部3b,3bの前記高さ寸法hの前記折り曲げられた側の略1/2部分は、前記被覆面2の左,右の上部コーナ部2c,2cに、該コーナ部2cの反対側に中心Oを有する円弧状の超音波加工ラインa3により結合されている。また前記左,右端部3b,3bの残りの略1/2部分は、前記被覆面2からフリーの非結合状態となっている。同様に、前記下部支持面4の左,右端部4b,4bの前記高さ寸法hの前記折り曲げられた側の略1/2部分は、前記被覆面2の左,右の下部コーナ部2d,2dに、該コーナ部2dの反対側に中心Oを有する円弧状の超音波加工ラインa4により結合されている。また前記左,右端部4b,4bの残りの略1/2部分は、前記被覆面2からフリーの非結合状態となっている。
前記被覆面2の左,右の縁部2e,2e及び前記上部支持面3,左,右端部3b,3b及び下部支持面4の左,右端部4b,4bには、合成樹脂繊維製の帯状の不織布シート5が表裏を覆うように配設され、上下方向に延びる超音波加工ラインa7により結合されている。また、前記上部,下部支持面3,4の左,右端部3b,4bと前記不織布シート5との間には、ゴム製の装着紐6の端部6aが挿入固定されている。
前記上部支持面3の折り畳み状態で下側に位置する縁部3cには、プラスチック製の帯板状の補強部材7が埋設されている。詳細には前記上部支持面3の前記縁部3cを裏側に折り畳むとともに、該折り畳み部に前記補強部材7が介在され、左右に延びる超音波加工ラインa5で結合されている。
前記下部支持面4の折り畳み状態で上側に位置する縁部4cには、超音波加工により補強部4c′が形成されている。詳細には該補強部4c′は、前記下部支持面4の縁部4cを裏側に折り畳むとともに、該折り畳み部を多数の左右に延びる超音波加工ラインa6により結合することにより形成されている。
本実施例の立体構造マスク1の使用時には、使用者は、図4に示すように前記上部支持面3及び下部支持面4を上下に展開させることにより、前記被覆面2を隆起させて空隙Aを作る。該空隙A内に前記口8e,鼻梁部8bが位置するように前記被覆面2でこれらを覆うとともに、前記装着紐6を耳8aに掛ける。そして前記補強部材7を前記鼻梁部8bの形状に合わせて折り曲げることにより上部支持面3の裏面3dを鼻梁部8bから左右の頬8cにかけて密着させる。また、前記下部支持面4の補強部4c′を下顎8dから前記左右の頬8cにかけて密着させる。
本実施例では、上部支持面3の縁部3cに補強部材7を埋設する一方、下部支持面4の縁部4cに超音波加工により帯状の補強部4c′を形成したので、被覆面2を大きく隆起させることができ、口8e及び鼻梁部8bを覆う際の空隙Aを大きくでき、圧迫感を軽減できる。
また、上部支持面3に埋設された補強部材7を鼻梁部8bに密着するよう変形させることにより上部支持面3を鼻梁部8bから左右の頬8cにかけて密着させることができる。また、下部支持面4には超音波加工により補強部4c′を形成したので、下部支持面4を下顎8dから左右の頬8cにかけて密着させることができる。その結果マスクと顔面との密着性を向上して異物の進入を確実に防止することができる。
また、被覆面2を横長の長方形状にするとともに、前記上部支持面3及び下部支持面4を、前記被覆面2の高さ寸法の1/2より大きな高さ寸法を有するように形成したので、マスク使用時、前記被覆面2を上部支持面3及び下部支持面4により大きく隆起させることができ、口8e及び鼻梁部8bと前記被覆面2との空隙Aが大きくなり、口8e及び鼻梁部8bを覆ったことによる圧迫感を軽減できる。
また、上部,下部支持面3,4の高さ寸法の折られた側の略1/2部分を前記被覆面2のコーナ部2c,2dに結合し、残りの部分を非結合状態としたので、マスク使用時、口8e及び鼻梁部8bと前記被覆面2との空隙Aを大きく確保しつつ、前記被覆面2のコーナ部2c,2dに隙間が生じるのを防止でき、外部からの異物の進入をより一層確実に軽減することができる。
また、前記上部,下部支持面3,4の被覆面2への結合ラインa3,a4を前記被覆面2のコーナ部2c,2dの反対側に中心Oを有する円弧状としたので、マスク使用時、前記上部支持面3及び下部支持面4と顔面との密着性をさらに向上することができる。
1 立体構造マスク
2 被覆面
2a 被覆面の上縁
2b 被覆面の下縁
2c,2d 被覆面のコーナ部
3 上部支持面
3c 上部支持面の縁部
4 下部支持面
4c 下部支持面の縁部
4c′ 補強部
7 補強部材
8b 鼻梁部
8e 口
a3,a4 結合ライン

Claims (4)

  1. 口及び鼻梁部を覆う被覆面と、該被覆面の上縁から該被覆面の裏面に位置するように下方に折られた上部支持面と、前記被覆面の下縁から該被覆面の裏面に位置するように上方に折られた下部支持面とを有し、
    使用時に前記上部,下部支持面を起立させることにより被覆面を隆起させ、該被覆面により前記口及び鼻梁部を空隙を開けて覆う立体構造マスクであって、
    前記上部支持面の縁部に帯板状の補強部材を埋設する一方、
    前記下部支持面の縁部に超音波加工により帯状の補強部を形成した
    ことを特徴とする立体構造マスク。
  2. 請求項1に記載の立体構造マスクにおいて、
    前記被覆面は、横長の長方形状に形成され、前記上部支持面及び下部支持面は、前記被覆面の高さ寸法の1/2より大きな高さ寸法を有する
    ことを特徴とする立体構造マスク。
  3. 請求項2に記載の立体構造マスクにおいて、
    前記上部支持面及び下部支持面の左,右端部の、高さ寸法の前記折られた側の略1/2部分は前記被覆面のコーナ部に結合され、残りの部分は非結合状態となっている
    ことを特徴とする立体構造マスク。
  4. 請求項3に記載の立体構造マスクにおいて、
    前記上部支持面及び下部支持面の前記被覆面への結合ラインは、前記コーナ部の反対側を中心とする円弧状をなしている
    ことを特徴とする立体構造マスク。
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