JP3167057U

JP3167057U - 中板自動穴あけタップ加工機

Info

Publication number: JP3167057U
Application number: JP2010004300U
Authority: JP
Inventors: 信弘坂本
Original assignee: 信弘坂本
Priority date: 2010-06-08
Filing date: 2010-06-08
Publication date: 2011-04-07
Anticipated expiration: 2020-06-08

Abstract

【課題】あらかじめ機器を取り付けるための穴位置を罫書かれた中板の現物から位置データを計測、教示し、その教示された数値データに基づいて自動的に教示された位置に穴あけ及びタップ加工する中板自動穴あけタップ加工機を提供する。【解決手段】ヘッド部８は教示部の指示により上下左右に移動できる構造になっており、教示中はレーザー発光部にて中板１１にレーザーを照射し、その移動したパルス量を制御部にて記憶し、全ての穴位置の教示が終了後、タッチパネルの自動キーを押すことにより自動的に中板１１に穴あけおよびタップ加工する。【選択図】図１

Description

この考案は、配電盤や制御盤の中にある機器取り付け面の中板（これらを本明細書中において「中板」と称す）に機器を取り付けるための穴を自動的に穴あけおよびタップ加工するための中板自動穴あけタップ加工機に関するものである。

従来、中板に穴あけおよびタップ加工する作業は、中小企業や個人企業の場合、人手によって行われている。

同じ品種の中板を穴あけおよびタップ加工をする場合、マシニングセンタ、ＣＡＤ・ＣＡＭによる加工が知られている。

考案が解決しようとする課題

従来の中板に機器取り付けするための穴あけおよびタップ加工する作業は、次のような欠点があった。

（イ）、穴あけおよびタップ加工は手作業であり、非常に重労働である。

（ロ）、広い中板の中心部分を穴あけおよびタップ加工をする場合、作業者は無理な体勢で作業するか、中板に乗って作業しなければならず、作業者の負担は非常に多大なものである。

（ハ）、マシニングセンタ、ＣＡＤ・ＣＡＭにて穴あけおよびタップ加工をする場合、図面から穴位置を測定し、データ化しなければいけないため、穴位置が全く同じ位置の中板をリピート生産する場合はメリットがあるが、単品の中板ではその手間を考えると生産コストが上昇し採算が合わない。また、配線を通すための配線ダクトや機器を一括して取り付けるためのＤＩＮレールは、あらかじめ中板に取り付けるための穴をあけてあり長尺なので、切る位置によって穴位置が変わるため、図面によって測定された穴位置に合わせて切らなくてはならず、そのため端材が多く発生してしまい無駄が多い。

（ニ）、中小企業や個人企業などは、マシニングセンタ、ＣＡＤ・ＣＡＭなどの設備はあまりにも導入コストが高い。

この考案はこれらの欠点を除くためになされたものである。

課題を解決するための手段

この考案は、あらかじめ機器を取り付けるための穴位置を罫書かれた中板の現物から位置データを測定および教示し、その教示データに基づいて自動的に教示された位置に穴あけおよびタップ加工することに特徴がある。

また、穴あけ及びタップ加工にて発生するキリコを落下しやすくし、省スペース化を図り、中板（１１）をセットしやすくするために、中板（１１）をセットする面を傾斜させていることに特徴がある。

本考案は以上のような構成によりなる中板自動穴あけタップ加工機である。

横軸レール（２）の上に横軸スライダ（４）を乗せ、その上に縦軸レール（６）を乗せ、その上に縦軸スライダ（７）を乗せ、その上にヘッド部（８）を乗せる。

横軸スライダ（４）は、横軸送りねじ（１４）にて駆動させ、縦軸スライダ（７）は縦軸送りねじ（５）にて駆動させる。

これらの送りねじの駆動は、数値制御を付した横軸パルスモーター（１３）、縦軸パルスモーター（３）にて行う。

ヘッド部（８）のドリルヘッド（１６）は、制御部（１５）より指令を受けることにより自動で昇降できる構造になっている。

タッチパネル（１）の教示キーを入力し、教示部（１８）のヘッド上昇ボタン（１９）を押すとその信号が制御部（１５）に伝達され、制御部は縦軸パルスモーター（３）に正回転指令パルスを出し、ヘッド部（８）は上昇する。また、ヘッド下降ボタン（２０）を押すとその信号が制御部（１５）に伝達され、制御部は縦軸パルスモーター（３）に逆回転指令パルスを出し、ヘッド部（８）は下降する。同様に、ヘッド左行ボタン（２１）を押すとその信号が制御部（１５）に伝達され、制御部は横軸パルスモーター（１３）に正回転指令パルスを出し、ヘッド部（８）は図１の左方向に移動する。また、ヘッド右行ボタン（２２）を押すと、その信号が制御部（１５）に伝達され、制御部は横軸パルスモーター（１３）に逆回転指令パルスを出し、ヘッド部（８）は図１の右方向に移動する。この時のパルスの数は全て制御部（１５）で把握しており、教示部（１８）の教示確定ボタン（２３）を押すことによりその信号が制御部（１５）に伝達され、制御部ではその時のパルス数を記憶する。

タッチパネル（１）の教示キーを入力すると、ヘッド部（８）のレーザー発光部（１７）より中板（１１）に向かって直径２ｍｍのレーザー光が照射され、上記の操作でそれと実際中板（１１）に罫書かれた穴位置を合わせて教示する。自動運転で穴あけおよびタップ加工する際は、制御部（１５）にてレーザー発行部（１７）からドリルヘッド（１６）の位置データをオフセットした位置を演算し、中板（１１）に穴あけおよびタップ加工をする。

全ての穴位置の教示が終了したら、タッチパネル（１）の自動キーを押すことにより、ヘッド部（８）が制御部（１５）にて記憶したパルス数分、縦方向および横方向に自動的に移動し、穴あけおよびタップ加工をする。

本考案を使用する場合、中板（１１）をブロック（９）およびブロック（１０）に突き当てて位置を決め、永久磁石（１２）にて固定する。

考案の効果

手作業で行っていた中板の穴あけおよびタップ加工を自動で行うことができるので、生産コストの削減と加工精度の向上が図られる。

図面の寸法をデータ化するのではなく、実際に罫書かれた位置をデータ化するので、図面の穴位置に合わせて配線ダクトや機器を一括して取り付けるためのＤＩＮレールを切る作業が無くなり、無駄な端材が発生しなくなる。

中板（１１）のセット面を傾斜させることにより、キリコが自然落下し、後処理が楽になる。また、段取作業が楽になり、省スペース化できる。

正面図裏面図側面図ヘッド部図教示部図

１タッチパネル
２横軸レール
３縦軸パルスモーター
４横軸スライダ
５縦軸送りねじ
６縦軸レール
７縦軸スライダ
８ヘッド部
９ブロック
１０ブロック
１１中板
１２永久磁石
１３横軸パルスモーター
１４横軸送りネジ
１５制御部
１６ドリルヘッド
１７レーザー発光部
１８教示部
１９ヘッド上昇ボタン
２０ヘッド下降ボタン
２１ヘッド左行ボタン
２２ヘッド右行ボタン
２３教示確定ボタン

Claims

ヘッド部（８）に教示の際に使用するレーザー発行部（１７）を取り付け、あらかじめ罫書かれた中板にレーザーを照射しながら教示部（１８）にて穴位置を教示し、制御部（１５）にて実際罫書かれた現物の穴位置をデータ化し、そのデータに基づいて自動的に穴あけ及びタップ加工ができる中板自動穴あけタップ加工機。
図３で示すように、傾斜した構造になっている請求項１の中板自動穴あけタップ加工機。