JP3166232U - 階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】階段において、踏み板を手前側から奧に向けて手前側が高くなるように傾斜させたことにより、階段の上りの負荷を低減して上り易くされた階段を提供する。【解決手段】階段10は、所定高さの垂直な蹴込み11と、これに続く踏み板12とを繰り返し配設したものである。踏み板12は、平坦な面で且つ、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜角度が2〜4?で傾斜した傾斜面となっている。踏み板12を足で踏んだとき、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことにより、つま先が踏み板12に触れると同時に踵側が踏み板12の手前側の高くなった部分で支持される。そのため、踵で踏み板12を蹴る力も通常の階段の水平な踏み板に比べて相対的小さくて済み、足に掛る負荷も小さくなるため、階段を上る負担が軽減され、階段登りが楽になる。【選択図】図1

Description

本考案は、階段に関する。
従来の階段は、例えば特許文献1等に示すように、所定奥行きの水平な踏み板と所定高さの垂直な蹴込みとを繰り返し配置させたものである。階段を上る場合は、通常は足先を踏み板に載せた後、踵側で蹴りあげて体を持ち上げるという動作が行われる。そのため、踵側に大きな力が集中して足への負担が大きくなり、階段を上る負荷が大きくなるという問題がある。そのため、例えば特許文献1の図2に示すように踏み板を階段手前側が低くなるように傾斜させるのでは、踵で体を持ち上げるための力がますます大きくなり、階段を上る負荷が大きくなってしまうことになる。
特開平7−286420号公報
本考案は、上記問題を解決しようとするもので、階段の上りの負荷を低減して上り易くされた階段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の構成上の特徴は、階段において、踏み板を手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことにある。なお、踏み板の傾斜角度については、1°以上で10°以下の範囲内であればよく、好ましくは2〜4°である。傾斜角度が1°より小さいと、踵を支える力が従来の階段と同等になってしまう。また、傾斜角度が10°より大きいと、踵が持ち上げられすぎるために前のめりになり易く、かえって上り難くなる。
上記のように構成した本考案においては、踏み板を足で踏んだとき、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことにより、足先が踏み板に触れるとき踵側が踏み板の手前側の高くなった部分で支持される。そのため、踵で踏み板を蹴りあげて体を持ち上げる力も小さくて済むため、階段を上る負担が軽減され、階段登りが楽になる。
また、本考案の特徴は、階段において、水平な踏み板上に、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜した薄板である傾斜板を貼り合わせたことにある。これにより、従来の踏み板が水平な階段に対して、傾斜部材を貼りつけることにより、従来の階段についても階段を上る負担が軽減され、階段登りが楽になるという本考案の効果を簡単に得ることができる。
また、本考案において、踏み板の少なくとも一方の側縁に、踏み板の手前から奥に延びる水平な溝を設けることができる。これにより、屋外に設けた階段については、傾斜した踏み板の奥に雨水等が吹き込んで溜まり易くなり、階段の上り下りの邪魔になるが、これらの水については側縁に設けた溝を通して簡単に下方に排出することができる。
本考案によれば、踏み板を手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことにより、階段の上りの負荷を低減して上り易くすることができる。
本考案の実施例1である階段を概略的に示す側面図である。 実施例2である階段を示す側面図である。 同階段を示す平面図である。 実施例3である階段を示す側面図である。 同階段に貼り付けられる傾斜板を示す平面図である。 同傾斜板を示す側面図である。
以下、本考案の一実施例について図面を用いて説明する。図1は実施例1である下の階1と上の階2間を繋ぐ階段10を側面図により概略的に示したものである。階段10は、所定高さの垂直な蹴込み11と、これに続く踏み板12とを繰り返し配設したものである。踏み板12は、平坦な面で且つ、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜角度が2〜4°で傾斜した傾斜面となっている。
実施例1においては、踏み板12を足で踏んだとき、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことにより、つま先が踏み板12に触れると同時に踵側が踏み板12の手前側の高くなった部分で支持される。そのため、踵で踏み板12を蹴る力も通常の階段の水平な踏み板に比べて相対的小さくて済み、足に掛る負荷も小さくなるため、階段を上る負担が軽減され、階段登りが楽になる。
つぎに、実施例2について図2、図3により説明する。
実施例2では、実施例1の傾斜した踏み板12の両側縁に、踏み板12の手前から奥に延びる水平な溝14を設けたものである。これにより、屋外に設けた階段10Aについては、傾斜した踏み板12の奥に雨水等が吹き込んで溜まり易くなり、階段の上り下りの邪魔になるが、これらの水については側縁に設けた溝14を通して簡単に下方に排出することができる。なお、溝14については、必要に応じて踏み板12の一側縁のみに設けてもよい。
つぎに、実施例3について説明する。
実施例3では、図4に示すように、従来の踏み板21が平坦な階段20の踏み板21に傾斜板23を貼りつけたものである。傾斜板23は、図5、図6に示すように、木、プラスチック、金属、コンクリート、強化ガラス、ゴム、セラミック、段ボール圧縮板、新建材等の材質で形成された踏み板21に合わせた前後に短く左右に長い長方形の薄板であり、互いに平行な長辺側の一側縁23aから他側縁23bに向けて一側縁23a側が高くなるような傾斜角度が2〜4°で傾斜したものである。傾斜板23は、踏み板21に一側縁23aを手前側に合わせて重ね合せ、接着剤や両面テープ等で貼り付けたり、ビス止めや、アンカーボルトによる締め付けにより簡単に貼り付けられる。
実施例3においては、従来の踏み板21が水平な階段20に対して、傾斜板23を貼りつけることにより、実施例1と同様に踏み板を簡単に傾斜面とすることができる。その結果、実施例1と同様、階段を上る負担が軽減され、階段登りが楽になるという効果を簡単に得ることができる。また、実施例3においては、傾斜板23の横方向の長さをわずかに短くして、傾斜板23を踏み板21に貼り付けたとき、踏み板21の一側縁を露出させることができる。この露出した側縁が傾斜板23に対して水平な溝として作用するため、実施例2に示したように、階段20が屋外に設置された場合に、この溝を通して吹き込んだ雨水等を簡単に排水することができる。
なお、上記各実施例に示した階段については一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施することができる。
10…階段、11…蹴込み、12…踏み板、14…溝、20…階段、21…踏み板、23…傾斜板。

Claims (3)

  1. 踏み板を手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜させたことを特徴とする階段。
  2. 水平な踏み板上に、手前側から奥に向けて手前側が高くなるよう傾斜した薄板である傾斜板を貼り合わせたことを特徴とする階段。
  3. 前記踏み板の少なくとも一方の側縁に、該踏み板の手前から奥に延びる水平な溝を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の階段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019173267A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 ダイキン工業株式会社 クリーンルーム用の透かし階段およびそれを備えた屋内システム
JP2020029659A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 大和ハウス工業株式会社 板材及び建築資材

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