JP3166046B2 - 回収機能を有する検査機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、生産ラインにおいて、
検査ユニットで発生した不良品を検査ユニットを停止せ
ず回収し、検査ユニットの動作と関係なくオペレータに
よる修正作業ができ検査ユニットへ再投入される回収機
能を有する検査機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、生産ラインにおいて自動化が進む
中、小人数のオペレータによる高い稼動率が要求されて
いる。そこで、検査機などライン内の設備の停止時間の
削減が必要となって来ている。

【０００３】以下、図面を参照しながら、従来の検査機
の不良品発生時の一例を説明する。図４は従来の検査機
の要部平面図、図５は図４の側面図である。矢印Ｓ方向
より搬送コンベア41によって流れて来た製品42は検査ユ
ニット43の所で停止し検査され不良と判定されると、停
止の状態で不良発生を知らせオペレータにて修正後下流
へ流していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では、不良品発生後、オペレータによ
る修正作業完了までラインは停止するという問題を有し
ていた。

【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、不良
品が発生してもラインを停止せず下流にて回収し修正作
業も行うことが可能な回収機能を有する検査機を提供す
ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の回収機能を有する検査機は、検査ユニット
と、検査後の製品を下流へ流す搬送部と、不良品のみを
搬送部より引き込む引き込み部と、搬送部とは逆方向の
流れ方向に引き込まれた不良品を回収するストック部
と、このストック部の引き込み位置と反対側の検査ユニ
ットの上流側において不良品を持ち上げる持上げユニッ
トと、この持上げユニットにより持ち上げられた前記ス
トック部の不良品を、検査前の製品が通過する前記搬送
部の上方位置まで押し出す押し出し部とを有し、前記搬
送部の上方位置に押し出され、修正された不良品を前記
搬送部の前記検査ユニットの上流へ投入し、前記検査ユ
ニットで再検査することを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明によれば、検査ユニットにて検査され発
生した不良品のみをストック部に回収し、この不良品を
オペレータにて修正可能な搬送部上部に押し出すことに
より、ラインを停止することなく、かつ検査ユニットの
動作と関係なく任意の時間に修理作業ができるようにな
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。

【０００９】図１は本発明の一実施例の回収機能を有す
る検査機の平面図である。図２，図３は図１における検
査機の引き込み部と押し出し部の側面図である。１は製
品でパレット２上に載り、搬送部３で矢印Ｘ方向に搬送
される。４は検査ユニットであり、製品１の良、不良の
判定後、パレット２をＸ方向の下流へ流す。５は引き込
み部であり、Ａの位置まで来た不良品の製品１の載った
パレット２をパレット持上げユニット６でＹ方向(図２
参照)に持ち上げ後、レバー７でＺ方向に中間ガイド８
を通してＢの位置のパレット持上げユニット９まで引き
込む。10はストック部であり、パレット持上げユニット
９が下方向に下降して置れたパレット２をＷ方向に送る
と共にストックする。11は押し出し部であり、反対側の
Ｃの位置まで送られたパレット２をパレット持上げユニ
ット12でＶ方向(図３参照）に持ち上げ後、レバー13で
Ｕ方向にパレットガイド14のＤの位置まで押し込む。Ｄ
の位置は搬送部３の上部となり、この下を別のパレット
２が通過することができる。また検査ユニット４とＤの
位置の間のＥの位置は空スペースとなっており、パレッ
ト２を搬送部３上に置くことが可能である。

【００１０】以上のように構成された回収機能を有する
検査機について、その動作を説明する。製品１はパレッ
ト２に載り検査ユニット４まで到着し不良と判定される
と、ラインを停止せずＡの位置まで送られ、引き込み部
５でストック部10へ引き込まれストックされる。したが
って検査ユニット４は良、不良の判定の結果に関係なく
停止せず連続して検査ができる。

【００１１】一方ストックされた不良の製品１はパレッ
ト２ごと押し出し部11でＤの位置まで順次押し出され、
オペレータは任意の時間にこの位置で修理作業を行い修
理完了後は、パレット２ごと搬送部３のＥの位置へ戻さ
れ、再び検査ユニット４で検査され、良品であればＡの
位置で引き込まれることなく下流へ送られることとな
る。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明の回収機能を
有する検査機は、検査ユニットと、搬送部と、不良品の
引き込み部と、ストック部と、持上げユニットと、押し
出し部とを設けることにより、検査ユニットにて不良と
判定されても、ラインを停止させることなく、不良品を
回収でき、またラインの稼働とは関係なく不良品修理が
行え、修理後は検査ユニットで再検査できるという効果
を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の回収機能を有する検査機の
平面図である。

【図２】図１の引き込み部の側面図である。

【図３】図１の押し出し部の側面図である。

【図４】従来の検査機の要部平面図である。

【図５】図４の側面図である。

【符号の説明】

１…製品、 ２…パレット、 ３…搬送部、 ４…検査
ユニット、 ５…引き込み部、 ６，９，12…パレット
持上げユニット、 ７，13…レバー、 ８…中間ガイ
ド、 10…ストック部、 11…押し出し部、 14…パレ
ットガイド。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G01M 19/00 B07C 5/34 B65G 43/08 B65G 47/68

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検査ユニットと、検査後の製品を下流へ
   流す搬送部と、不良品のみを搬送部より引き込む引き込
   み部と、搬送部とは逆方向の流れ方向に引き込まれた不
   良品を回収するストック部と、このストック部の引き込
   み位置と反対側の検査ユニットの上流側において不良品
   を持ち上げる持上げユニットと、この持上げユニットに
   より持ち上げられた前記ストック部の不良品を、検査前
   の製品が通過する前記搬送部の上方位置まで押し出す押
   し出し部とを有し、前記搬送部の上方位置に押し出さ
   れ、修正された不良品を前記搬送部の前記検査ユニット
   の上流へ投入し、前記検査ユニットで再検査することを
   特徴とする回収機能を有する検査機。