JP3165945U - 包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋 - Google Patents

包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】野菜、果物などの青果物を連続的に包装し、包装された青果物の鮮度を長く持続できる一方で、包装後の開封が簡単な包装用長尺フィルム。【解決手段】ピロー包装機に使用して被包装物を連続包装する包装用長尺フィルムにおいて、長手方向に所定の長さ及び長手方向と直交する方向に所定の幅長を有する第1の長尺プラスチックフィルム2と、第1の長尺プラスチックフィルム2と略同じ長さ及び幅長を有する第2の長尺プラスチックフィルム3とを有し、第1、第2の長尺プラスチックフィルム2、3はそれらの長手方向の一端辺部を所定幅長重合して、重合した部分4は、いずれか一方の長尺プラスチックフィルム3の長手方向一端辺の縁辺を他方の長尺プラスチックフィルム2に接合して、他端辺の縁辺と接合箇所23bと間を非接合状態の自由端にして、自由端を包装後に接合した箇所23bを引き剥がして開封する剥し開封片4となっている。【選択図】図7

Description

本考案は、包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋に係り、さらに詳しくは、野菜、果物などの青果物を簡易汎用機のピロー包装機に掛けて連続包装し、包装した青果物の鮮度を長く保持できて、しかも包装後の開封操作が簡単にできる包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋に関するものである。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店頭では、菓子、野菜、果物、刺身、肉、惣菜などの多種様々な食品や食材(以下、纏めて食品という)が陳列、販売されており、これらの食品は、その殆どが様々なタイプの包装袋で包装されている。これらの包装袋は、それぞれの食品を流通、保存などに適合した仕様のものとなっている。
これらの食品のうち、例えば、新鮮な野菜や果物などの青果物は、収穫後も呼吸をしている。すなわち、新鮮な青果物は、収穫した後でも青果物自体が自らを修復するために圃場にあるときよりも活発な呼吸活動をしている。しかしながら、この呼吸活動が収穫後にも活発に継続されると、青果物の栄養分が消費されてしまい、成熟、老化がより急速に進行することになる。青果物は、通常、包装袋に詰めて、袋口を密封した密封包装となっている。このために、包装時に袋内に存在している酸素が時間と共に呼吸活動により消費されて減少し、時間が経つと袋内の酸素が殆ど無くなった、いわゆる嫌気状態となる。この嫌気状態になると、青果物が呼吸活動できない状態に陥って青果物の腐敗がより進行する。この呼吸量は、青果物の種類によって違っている。したがって、青果物の包装は、それぞれの青果物の種類及び流通や保管条件(特に温度)などに合わせて、包装袋は気体(ガス)透過性などを調節したものにしなければならない。
そこで、包装袋内の空気を青果物が自ら行う呼吸活動とのバランスにより、高濃度の二酸化炭素で且つ低濃度の酸素の雰囲気にして青果物がほぼ冬眠状態になるようにして、青果物の成長や劣化を遅らせて品質を長持ちさせる、すなわち、この呼吸量をできるだけ低く抑えることによって、品質低下のスピードを遅らせて品質を保持する包装技術が開発された。この包装技術は、MA(Modified Atmosphere)と呼ばれおり、このMA包装技術を採用した包装袋も知られている。
その包装袋の代表的なものの一つが、例えば、下記特許文献1に紹介されている。この特許文献1の包装袋は、ポリプロピレンフィルムと、ポリエチレンフィルムとをそれらの端部を接合した単層フィルムで形成したものとなっている。この包装袋によれば、包装袋の表面の一部がガス透過度の比較的低いポリプロピレンフィルム、他の部分がガス透過度の比較的大きいポリエチレンフィルムで形成されるので、ガス透過性が制御されて青果物の鮮度が保持される。
しかしながら、この包装袋は、単体袋であり、被包装物の袋詰めは袋毎に袋口を開口して、その開口から詰め込む手作業となるので、この作業が面倒で時間が掛かり非効率なものとなっている。そこで、このような包装を自動化する方法が例えば下記特許文献2に記載されている。この方法は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを捲回した第1のロールと、無延伸ポリプロピレンフィルムを捲回した第2のロールとを用いて、以下の(a)〜(c)工程を含む工程で行われる。すなわち、
(a)前記第1のロールから引き出した二軸延伸ポリプロピレンフィルムと、前記第2のロールから引き出した無延伸ポリプロピレンフィルムとを、それぞれ搬送しながら重ねる重ね工程、
(b)前記工程(a)で重ねたフィルムを、所定の方向に搬送しつつ、同所定方向に沿って熱処理しながらシールする底部形成工程、
(c)前記底部形成工程(b)で形成した底部の形成方向に交差する方向において、熱処理しながらシールして側部を形成し、フィルムを袋状とする側部形成工程。
この製袋法によれば、一方の面を経済性、透明性、熱溶着性(ヒートシール性ともいう)及び見栄え性を備える二軸延伸ポリプロピレンフィルムとし、他方の面をガス透過度が良好な無延伸ポリプロピレンフィルムとすることができるので、包装袋を密封しても、中に詰込んだ青果物の鮮度を保つことが可能になる。なお、下記特許文献3にも、上記(a)〜(c)の一連の工程を含んだ同様の製袋法が記載されている。これらの製袋法によれば、被包装物を自動包装により上述した特許文献1のような包装袋を製袋することができる。
特開2005−112442号公報(段落〔0010〕〜〔0021〕、図1) 特開2008−37010号公報(段落〔0021〕〜〔0032〕、図2) 特開2009−184277号公報(段落〔0027〕〜〔0032〕、図2) 特開平8−91307号公報(段落〔0017〕〜〔0022〕、図1)
上記特許文献1の包装袋は、その表面の一部がガス透過度の比較的低いフィルム及び他の部分がガス透過度の比較的大きいフィルムで形成されるので、ガス透過性が制御されて袋詰めされた青果物の鮮度を保持できる。しかしながら、この包装袋は、その構成から密封した袋口を片手で開封できず、両手で引っ張ってもフィルム材が伸びるだけで引裂きができず、また、袋口以外の箇所でも開封が難しく、全体として開封が困難なものとなっている。また、この包装袋への被包装物の袋詰めは、袋毎の手作業による詰め込み作業となり、自動詰め込みが困難で、自動包装は上記特許文献2、3にみられるような製袋法を採用せざるを得ないものとなっている。しかしながら、これらの製袋法は、いずれも上記(a)〜(c)の一連の工程を必要とする方法である一方で、この方法を採用した包装機或は包装装置が複雑なものとなり、しかも、大型化し、高価なものとなる。そのために、このような包装機などは、大規模経営の製造メーカ向けのものとなり、一般農家などの小規模経営ではその設置導入が難しい。なお、このような小規模経営では、概ね、簡易なピロー包装機(例えば、上記特許文献4参照)が使用されている。
また、包装袋は、通常、被包装物などの内容及び取扱いなどを説明する印刷がなされるが、印刷時の版代が以外と掛かり、また、その殆どがカラー印刷となるので、このカラー印刷は、フィルム材の幅長に応じて大型の印刷機が必要になり、設置するとなると設備費が高価となり、その結果、包装袋のコスト高を招来することになる。なお、上記特許文献2,3の製袋法では、第1、第2ロールのフィルム幅長が決まってしまうので、自在な印刷ができず印刷コストを低減させることができない。
さらに、野菜や果物などの青果物は、その種類によって必要とするガス透過量が大幅に異なっている。例えば、レタス、葉ねぎ、ニラ、エリンギ、カット野菜(ミックス)、もやし、アスパラガス、ほうれん草などでは、それらの酸素透過量が大幅に異なる。なお、キムチ、白菜漬物、ラッキョウ漬物が出すガス量もそれぞれ異なり、これらのガス透過量は野菜より多くなっている。そのために、上記特許文献1〜3の包装袋では、ガス透過量が不足することがある。
したがって、野菜や果物などの青果物の鮮度を長く保持させるためには、それらの包装材は、それぞれの青果物の種類、量及び流通や保管条件(特に温度)などに適合した特性、例えば、これらに適合した酸素、二酸化炭素を透過させる気体透過性(ガス透過性ともいう)及び水蒸気を透過させる水蒸気透過性を備え、しかも、これらの特性に加え、他の特性、例えば製袋する際に接合を容易・堅固にするヒートシール性、包装袋から内容物を簡単に取出すことができる開封の容易性、すなわち易開封性、被包装物の商品性を高め売行きをアップさせる透明性・光沢性及び見栄え性、さらに印刷コストを抑えるとともに簡単に生産できて低コスト化が図れる生産性などを備えたものを使用する必要がある。
そこで、本願の考案者は、包装材には上記の特性を備えたものが必要であることから、これらを如何にすれば実現できるか、また、これらの特性を備えた包装材を実現できたとしても、上記特許文献2、3のような高価な包装機(装置)などを使用せずに、如何にすれば簡易汎用のピロー包装機に使用して包装ができるかを検討した。その結果、包装材は、包装袋を構成するプラスチックフィルム素材の選択とそれらの組合せ、選択したフィルム素材の厚さ、大きさの調節、さらに選定したフィルム素材への印刷、並びにこれらのフィルム材の表面加工などをすれば概ね実現でき、また、これらの特性を備えた包装材を組合せ貼り合せにより、簡易汎用機のピロー包装機にも使用できて、しかも易開封性も実現できることを見出して、本考案を完成させるに至ったものである。
そこで本考案は、上記の従来技術が抱える課題の解決及び上記の検討結果に基づいてなされたもので、本考案の目的は、野菜、果物などの青果物を簡易・汎用の包装機に掛けて連続包装し、包装された青果物の鮮度を長く持続できる一方で、包装後の開封操作が簡単にできる包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋を提供することにある。
本考案の他の目的は、上記目的を有し、且つ、経済性、透明性、ヒートシール性、見栄え性及び生産性を備えた包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋を提供することにある。
本考案のまた他の目的は、高価となる印刷を一方のプラスチックフィルム素材に集中させて行うことにより、印刷コスト低減をはかり低コストの包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の態様の包装用長尺フィルムは、包装機に使用して被包装物を連続包装する包装用長尺フィルムにおいて、
長手方向に所定の長さ及び該長手方向と直交する方向に所定の幅長を有する第1の長尺プラスチックフィルムと、前記第1の長尺プラスチックフィルムと略同じ長さ及び所定の幅長を有する第2の長尺プラスチックフィルムとを有し、
前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、それらの長手方向の一端辺部を互いに所定幅長重ね合わせて、前記重ね合わせた部分は、いずれか一方の長尺プラスチックフィルムの長手方向一端辺の縁辺を他方の長尺プラスチックフィルムに接合して、他端辺の縁辺と前記接合した箇所との間を非接合状態の自由端にして、前記自由端を包装後に前記接合した箇所を引き剥がして開封する剥し開封片としたことを特徴とする。
また、第2の態様の包装用長尺フィルムは、第1の態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、いずれか一方の長尺プラスチックフィルムの幅長が他の長尺プラスチックフィルムの幅長より長くすると共にガス透過度を大きくしたものであることを特徴とする。
また、第3の態様の包装用長尺フィルムは、第1又は2の態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、前記幅狭にした長尺プラスチックフィルムに印刷がされていることを特徴とする。
また、第4の態様の包装用長尺フィルムは、第1〜3のいずれかの態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、少なくともいずれか一方の前記長尺プラスチックフィルムに、連続又は不連続のスリットからなる気体透過部が設けられていることを特徴とする。
また、第5の態様の包装用長尺フィルムは、第4の態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記スリットは、長手方向と直交した断面形状において、前記長尺プラスチックフィルムの一面から他面に向けて所定深さ凹ませ膨らませて底部を他表面から外方へ突出させると共に、上方の開口部から底部に向かって肉厚が徐々に薄肉にして底部が最も肉薄にした凹み部で形成されていることを特徴とする。
また、第6の態様の包装用長尺フィルムは、第1の態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記スリットは、前記剥し開封片は、非接合の前記長尺プラスチックフィルムの端辺縁から2mm以上離れた箇所で接合されていることを特徴とする。
また、第7の態様の包装用長尺フィルムは、第1〜4のいずれかの態様の包装用長尺フィルムにおいて、前記スリットは、前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、一方の長尺プラスチックフィルムがOPP、CP、PE、共押出しフィルムのいずれかであり、他方の長尺プラスチックフィルムがPE、CP、共押出し、OPPフィルムのいずれかであることを特徴とする。
また、第8の態様の包装用ロールフィルムは、第1〜7のいずれかの態様の包装用長尺フィルムをロール状に巻回したことを特徴とする。
また、第9の態様の包装袋は、請求項1〜7のいずれかの包装用長尺フィルムを使用して作製したことを特徴とする。
本考案の第1又は2の態様の包装用長尺フィルムによれば、野菜、果物などの青果物を高価な包装機(装置)を使用せずに、簡易汎用の包装機に掛けて連続して密閉包装し、包装した青果物の鮮度を長く保持できて、しかも包装後の開封操作が簡単にできる包装用長尺フィルムを提供できる。すなわち、この包装用長尺プラスチックフィルムは、2枚の長尺プラスチックフィルム、すなわち、第1、第2の長尺プラスチックフィルムで形成されるので、第1、第2の長尺プラスチックフィルムに所定特性の素材フィルムが選択でき、この選択により、被包装物、例えば、青果物の場合、その青果物の種類、量及び流通条件(特に温度)などに適合した特性、例えば、これらに適合した酸素、二酸化炭素を透過させるガス透過性及び水蒸気を透過させる水蒸気透過性を備え、しかも、これらの特性に加え、他の特性、例えば製袋する際に接合を容易・堅固にするヒートシール性、包装袋から内容物を簡単に取出すことができる開封の容易性、すなわち易開封性、被包装物の商品性を高め売行きをアップさせる透明性・光沢性及び見栄え性、さらに印刷コストを抑えるとともに簡単に生産できて低コスト化が図れる生産性などを備えた包装用長尺フィルムを提供できる。
また、本考案の第3の態様の包装用長尺フィルムによれば、印刷を幅狭の長尺プラスチックフィルムに集中させて行うことができるので、印刷に掛かる版代が安くなり、高価な大型印刷機を使用することなく、小型のものでも効率よく印刷が可能になり印刷コストの低減を図ることがきる。
また、本考案の第4又は5の態様の包装用長尺フィルムによれば、気体透過性能が向上するので、広い範囲の用途、特に多種多様の物品などを包装するのに使用が可能になる。また、このフィルムは、一方向からの気体の透過性がよく逆方向からの気体透過性がし難くなるので、例えば二重包装に使用すると、顕著な作用効果を奏することが可能になる。
また、本考案の第6の態様の包装用長尺フィルムによれば、長尺プラスチックフィルムを用いて製袋したときに、袋体の開封が簡単になる。すなわち、剥し開封片は、非接合の長尺プラスチックフィルムの端辺縁から、所定の長さ、すなわち指で摘まんで剥離できる長さの2mm以上離れた箇所で接合された片となって、しかも袋体の幅方向に延設されているので、この剥し開封片を剥離方向へ引っ張ることにより、片手で簡単に接合を剥離し袋体を開封できる。剥し開封片を引っ張り剥離した後は、袋体の両側縁が熱溶断シートとしておくとこの部分から簡単に広く開封される。特に、被包装物が葉物野菜であると、広く開封されるので、簡単に取出しできる。
また、本考案の第7の態様の包装用長尺フィルムによれば、第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、一方の長尺プラスチックフィルムがOPP、CP、PE、共押出しフィルムのいずれかであり、他方の長尺プラスチックフィルムがPE、CP、共押出し、OPPフィルムのいずれかであるので、これらの長尺プラスチックフィルムに所定特性の素材フィルムが選択でき、この選択により、それぞれの青果物の種類、量及び流通条件(特に温度)などに適合した特性、例えば、これらに適合した酸素、二酸化炭素を透過させるガス透過性及び水蒸気を透過させる水蒸気透過性を備え、しかも、これらの特性に加え、他の特性、例えば製袋する際に接合を容易・堅固にするヒートシール性、包装袋から内容物を簡単に取出すことができる開封の容易性、すなわち易開封性、被包装物の商品性を高め売行きをアップさせる透明性・光沢性及び見栄え性、さらに印刷コストを抑えるとともに簡単に生産できて低コスト化が図れる生産性などを備えたものとなる。
また、本考案の第8の態様の包装用ロールフィルムによれば、包装用長尺フィルムをロール状に巻回したので、汎用の包装機、例えばピロー包装機などに使用できる。
また、本考案の第9の態様の包装袋によれば、包装袋は、包装した青果物の鮮度を長く保持できて、しかも包装後の開封操作が簡単にできる。
図1は本考案の実施形態1に係る包装用長尺フィルムを示し、図1Aは平面図、図1Bは一側面図である。 図2は図1の包装用長尺フィルムの変形例を示し、図2Aは平面図、図2Bは一側面図である。 図3は図1、図2の包装用長尺フィルムの製造工程ブロック図である。 図4は図1の包装用長尺フィルムを構成する第1、第2の長尺フィルムを示し、図4Aは第1の長尺フィルムの平面図、図4Bは一側面図、図4Cは第2の長尺フィルムの平面図、図4Dは一側面図である。 図5は包装用長尺フィルムの印刷を説明する平面図である。 図6は公知のピロー包装機の概略斜視図である。 図7は図6のピロー包装機で製袋された包装袋の斜視図である。 図8は本考案の実施形態2に係る包装用長尺フィルムを示し、図8Aは平面図、図8Bは一側面図である。 図9は図8の包装用長尺フィルムに設けられた1個のスリットを示し、図9Aはスリットの平面図、図9Bは図9AのIXB−IXB線で切断し拡大した断面図である。 図10は図8の包装用長尺フィルムの製造工程ブロック図である。 図11Aは図8の包装用長尺フィルムを構成する第2の長尺フィルムを加工する加工装置の概略図、図11Bは図11AのXIB部分の拡大図、図11Bは図11AのXIC部分の拡大図である。 図12は図11のスリットの気体透過作用を説明する図であって、図12Aはスリットの断面図、図12Bは気体透過時のスリット形状の断面図、図12Cは逆方向からの気体透過時のスリット形状の断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本考案の技術思想を具体化するための包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋を例示するものであって、本考案をこれらに特定することを意図するものではなく、実用新案登録請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1を参照して、本考案の実施形態1に係る包装用長尺フィルムを説明する。なお、図1は本考案の実施形態1に係る包装用長尺フィルムを示し、図1Aは平面図、図1Bは一側面図である。
本考案の実施形態1に係る包装用長尺フィルム1は、図1に示すように、長手方向に所定の長さL及び該長手方向と直交する方向に所定の幅長Wを有する第1の長尺フィルム2と、この第1の長尺フィルム2と略同じ長さで長手方向と直交する方向に所定の幅長Wを有する第2の長尺フィルム3とを長手方向で一部重ね合わせて貼り合せた構成を有している。これらの第1、第2の長尺フィルム2、3は、製袋されたときに、第1の長尺フィルム2が一方の面、例えば表面側、第2の長尺フィルム3が他方の面、すなわち裏面側になるように、第1の長尺フィルム2の幅長Wを第2の長尺フィルム3の幅長Wより短長(W<W)にしてある。第2の長尺フィルム3の幅長を長くしたことにより、この長尺フィルム3は、折返し線3cから折返して、両長尺フィルム2、3の端辺2a、3aに袋口が形成されるようにする。
折返し線3cは、一端辺3aから他端辺に向かって所定の幅長W21の位置に設定してある。第1、第2の長尺フィルム2、3は、長手方向の一端辺において一方の端辺3bを他の端辺2bの上位に位置するようにして所定の幅長Dに亘って重ね合わせる。この重ね合わせた部分4では、下側に位置する端辺2bを第2の長尺フィルム3に接合し、この端辺3bと接合箇所23bとの間を非接合状態の自由端にして、この自由端が包装後にこの接合した個所を引き剥がして開封する剥し開封片4となっている。したがって、第2の長尺フィルム3の幅長Wは、幅長W22とW21との合計となる。Dは、第1、第2の長尺フィルムの重ね幅となっている。また、この包装用長尺フィルム1は、長手方向の長さがL及び幅長がWを有するものとなる。
図1Bにおける符号2、3は表面、符号2、3は裏面を表し、折返し線3cで折り返したときに、面2、3が外壁面、面2、3は内壁面となる。第2の長尺フィルム3の端辺3bを第1の長尺フィルム2の端辺2bの上方に位置させることにより、製袋された包装袋への被包装物を詰込む際に、この被包装物が接合箇所23bに引っ掛かることがない。第1、第2の長尺フィルム2、3の幅長W、Wは、固定した長さでなく、被包装物の種類により変更される。すなわち、幅長W22は、被包装物の種類により変更されることになる。
この包装用長尺フィルム1は、後述するようにロール状に巻回して包装機用ロールフィルムを作製し、この包装機用ロールフィルムをピロー包装機に装着して、被包装物を連続包装し、包装時に被包装物がピロー状の包装体、すなわち包装袋で包装される。この包装袋は、種々の被包装物を包装するので、包装用長尺フィルム1は、これらの被包装物に適合するようにするために、以下の特性を備えたフィルム材を使用する。
第1、第2の長尺フィルム2、3のうち、前者はガス透過性よりも透明性、光沢性及び見栄え性にウエートを置き、一方、後者はガス透過性にウエートを置いてフィルム材を選定する。なお、この透過(度)性は、織物などと違って気体(ガス)分子を通すわけでなく、気体分子がプラスチック内部に溶解して通り抜けるという気体分子の透過させる特性(度合)となっている。これらのフィルム材は後述する。
また、剥し開封片4は、非接合の長尺フィルムの端辺縁から、所定の長さ、すなわち指で摘まんで剥離できる長さ、例えば2mm以上離れた箇所で接合した片となっている。剥し開封片4は、袋体の幅方向に長く延設されているので、この剥し開封片4のいずれかの部分を剥離方向へ引っ張ることにより、片手で簡単に剥離させて袋体を開封できる。剥し開封片4を引っ張り剥離した後は、袋体の両側縁がピロー包装機に掛けると熱溶断シールされたものとなっているので、この部分から簡単に広く大きく開封される。特に、被包装物が葉物野菜であると、広く大きく開封されるので、これらを簡単に取出できる。
図2は図1の包装用長尺フィルムの変形例を示し、図2Aは平面図、図2Bは一側面図である。
変形例に係る包装用長尺フィルム1Aは、上記包装用長尺フィルム1と第1、第2の長尺フィルム2、3の重ね合わせ順序が異なるのみで、他の構成が同じになっている。この異なる構成を説明する。実施形態1の包装用長尺フィルム1では、一方の端辺3bが他の端辺2bの上位に位置するようにして所定の幅長Dに亘って重ね合わせたが、この変形例に係る包装用長尺フィルム1Aは、その順序を逆にして、一方の端辺3bを他の端辺2bの下位に位置させる。この重ね合わせた部分4では、下側に位置する端辺3bを第1の長尺フィルム2に接合し、この端辺3bと接合箇所23b'との間を非接合状態の自由端にして、この自由端が包装後に接合を引き剥がして開封する剥し開封片4となっている。
図3、図4を参照して、包装用長尺フィルムの製造方法を説明する。なお、図3は図1の包装用長尺フィルムの製造工程ブロック図、図4は第1、第2の長尺フィルムを示し、図4Aは第1の長尺フィルムの平面図、図4Bは一側面図、図4Cは第2の長尺フィルムの平面図、図4Dは一側面図である。
包装用長尺フィルム1、1Aは、図3の製造工程で作製する。
a フィルム素材の選定工程I
a−1.フィルム素材の選定
第1、第2の長尺フィルム2、3の素材を選定する。第1の長尺フィルム2は、製袋したときに一方の面、すなわち表面側になるもので、ガス透過性をあまり考慮せず、それ以外の特性を重視して選定する。すなわち製袋したときに、袋をよく見せ、購入者に強くアピールできる文字や絵文字などが綺麗に印刷などできる素材、すなわち、透明性・光沢性や見栄え性を備えたものを選定する。このフィルムは、ポリプロピレン(PP)、このポリプロピレンとポリエチレン(PE)とを組合せた共押出しの中から選択する。これらの中でもポリプロピレン(PP)が好ましく、このポリプロピレンは、延伸したもの(OPP)、無延伸のもの(CPP)のいずれでもよい。これらの厚さは、10〜40μm、好ましくは15〜30μmとする。これより薄いと強度が低くなりすぎて、包装材としての実用性を失う。この第1の長尺フィルム2は、図4A、図4Bに示すように、長手方向の長さL、幅長がW及び肉厚がdを有し、長手方向の両端辺が2a、2b及び表面が2、裏面が2となっている。
また、第2の長尺フィルム3は、製袋したときに裏面側になるもので、透明性・光沢性や見栄え性がなくても、ガス透過性が優れたものを選定する。この素材のフィルムには、ポリエチレン(PE)、このポリエチレンとポリプロピレン(PP)とで積層した積層フィルムから選択する。これらの中でも積層フィルムが好ましい。この積層フィルムは、低密度高圧ポリエチレン層を低密度高圧ポリプロピレン層でサンドイッチ状にしたものを使用する。これらの厚さは、ポリプロピレン(PP)は、8〜30μm、積層フィルムは、中間の低密度高圧ポリエチレン層を10〜30μm、両面のポリプロピレン層を1〜7μmにする。この第2の長尺フィルム3の構成は、図4C、図4Dに示すように、長手方向の長さL、幅長がW及び肉厚がdを有し、長手方向の両端辺が3a、3b及び表面が3、裏面が3となっている。なお、第1、第2の長尺フィルムは、上記の素材のものに限定されるのでなく、それぞれの特性、機械的強度、ガスバリヤ性、ヒートシール強度などを考慮して、共押出し或いはラミネートした多層フィルムを使用してもよく、PPやPEは本考案の効果を阻害しない範囲で防曇剤、界面活性剤、ブロッキング剤、酸化防止剤等の公知の添加剤を配合したものでもよい。
a−2 フィルム素材の組合せ
第1の長尺フィルム(表面側)2のフィルム素材と、第2の長尺フィルム(裏面側)3のフィルム素材と組合せる。この組合せにおいて、PPフィルムとPEフィルムのガス透過度(特に、酸素透過度)の差ができるだけ大きいものが好ましい。この点から、本考案において用いられるのに特に好ましいのは、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムと低密度のポリエチレン(LDPE)フィルムとの組合せである。このように、ガス透過度の差の大きいPPフィルムとPEフィルムとを用い、そのPPフィルムとPEフィルムとの面積比を変えることにより、鮮度保持の対象となる青果物の種類に応じてガス透過性を制御した多様な包装袋を得ることができる。
a−3.フィルム素材の大きさの設定
包装用長尺フィルム1(1A)は、第1、第2の長尺フィルム2、3の長さLを同じにして、幅長W、WをW<Wにしたが、これらの面積比で表したときに、両者の比を4;6程度にするのが好ましい。面積比を4;6程度にすると、透明性・光沢性や見栄え性を良くして、ガス透過量が適量に保持できる。なお、面積比は、これに限定されるものでなく、被包装物の種類などによって決める。
a−4.フィルムへの印刷P
第1、第2の長尺フィルム2、3のうち、幅狭の第1の長尺フィルム2を選定して、このフィルムに文字や絵文字などを印刷する。幅狭フィルムを選定すると、印刷に掛かる版代が安くなり、高価な大型印刷機を使用することなく、小型のものでも効率よく印刷できる。その結果、包装用長尺フィルム及びこのフィルムで製袋した包装袋のコストを低減できる。図5を参照して、包装用長尺フィルムの印刷形態の例をイメージで説明する。図5Aは製袋物イメージで一方のフィルム2に印刷したもの(なお、このフィルムは図1のものに対応している)。図5Bはロール物イメージで同様にフィルム2に印刷したもの、図5C〜図5Eは製造時の製袋物のイメージであって、図5Cは二丁取りイメージのもので、二丁が同じ方向になっているものであり、図5Dは片方を反転して二丁にしたもの、さらに図5Eは複数丁にしたものである。これらの印刷に見られるように、印刷を一方の幅狭フィルムに集中させることにより、印刷に掛かる版代が安くなり、高価な大型印刷機を使用することなく、小型のものでも効率よく印刷できる。
b.フィルム素材の貼り合せ・剥し開封片形成工程II
この工程は、前記工程aで選定した第1、第2の長尺フィルム2、3を長手方向に一部重ねて貼り合せると共に、この貼り合せ箇所に剥し開封片を形成する工程となっている。
第1、第2の長尺フィルム2、3は、長手方向の一端辺において一方の端辺3bを他の端辺2bの上位に位置するようにして所定の幅長D、例えば2.0mm程度に亘って重ね合わせる。この重ね合わせた部分4では、下側に位置する端辺2bを第2の長尺フィルム3に接合し、この端辺3bと接合箇所23bとを非接合状態の自由端にして、この自由端が包装後に接合を引き剥がして開封する剥し開封片4となっている。接合は、フィルムの種類によって異なるが、熱溶着(ヒートシール)で行うことが簡単であり最も好ましい。なお、高周波シール、超音波シール、開閉式チャック、接着剤などのどのような手段でもよい。
c.包装機用ロールフィルム形成工程III
この工程は、前記工程IIで貼り合せ・剥し開封片を形成した長尺なフィルムを巻回してロール状、すなわち包装機用ロールフィルムを形成にする工程であり、この工程においてロール状の巻回し包装機用ロールフィルムRを形成する。この包装機用ロールフィルムRは、ピロー包装機に使用できるものとなり、この包装機に用いて、野菜、果物などの青果物を連続包装して、この包装機からは、剥し開封片が付いた所定形状の包装袋で個々の青果物が包装されて送り出される(工程IV)。このピロー包装機で製袋される包装袋は、素材が異なる2枚のフィルムをそれらの端部で接合したものとなる。
図6及び図7を参照して、包装機用ロールフィルムをピロー包装機に用いて被包装物の包装を説明する。なお、図6は公知のピロー包装機の概略斜視図、図7は図6のピロー包装機で包装した包装体の斜視図である。
ピロー包装機5は、図6に示すように、包装機用ロールフィルムRを取付ける支持軸(図示省略)、この支持軸に取付けた包装機用ロールフィルムRから包装用長尺フィルム1(1A)を繰出す繰出しローラ6、被包装物8を搬送する搬送ベルト7、被包装物を包装する製袋器9、包装用長尺フィルム1(1A)をヒートシールし溶断するシールカッタ10などを有している。製袋器9へは、包装機用ロールフィルムRから包装用長尺フィルム1(1A)が供給され、折り畳まれて前方へ送り込まれる。一方、被包装物8は、搬送ベルト7に載置されて製袋器9へ搬送される。なお、搬送ベルト7は製袋器9まで延出されて、被包装物8が包装用長尺フィルムへ送り込まれる。
次いで、この被包装物8は包装用長尺フィルムと共に、図示を省略した搬送ブラシを通過する際に空気が除去されて、シールカッタ10の方へ移送される。このシールカッタ10はシートの移動速度に同期して回転し、折り畳まれた包装用長尺フィルムと被包装物8との間をカットする。このシールカッタ10により、包装用長尺フィルム1(1A)がその前後がカット・アンド・シールされて排出コンベヤに被包装物を包装した包装体が送り出される。この包装体は、包装袋11内に被包装物8を包装したものとなる。包装用長尺フィルム1(1A)がその前後がカット・アンド・シールされて、カット・アンド・シールした箇所が熱溶断シールされて包装袋11が形成される。
この包装袋11は、図7に示すように、内部に被包装物8が収納されて、折り返し部3cを除く3方辺がそれぞれ熱シールされたものとなっている。3方辺のうち、辺23aが熱シールされ、他の2辺23、23が熱溶断によるシールとなっている。
この実施形態1の包装用長尺フィルムによれば、野菜、果物などの青果物を高価な包装機(装置)を使用せずに、簡易汎用機のピロー包装機に掛けて連続して密閉包装し、包装した青果物の鮮度を長く保持できて、しかも包装後の開封操作が簡単にできる。すなわち、この包装用長尺プラスチックフィルムは、2枚の長尺プラスチックフィルム、すなわち、第1、第2の長尺プラスチックフィルムで形成されるので、第1、第2の長尺プラスチックフィルムに所定特性の素材フィルムが選択でき、この選択により、それぞれの青果物の種類、量及び流通条件(特に温度)などに適合した特性、例えば、これらに適合した酸素、二酸化炭素を透過させるガス透過性及び水蒸気を透過させる水蒸気透過性を備え、しかも、これらの特性に加え、他の特性、例えば製袋する際に接合を容易、堅固にするヒートシール性、包装袋から内容物を簡単に取出すことができる開封の容易性、すなわち易開封性、被包装物の商品性を高め売行きをアップさせる透明性・光沢性及び見栄え性、さらに印刷コストを抑えるとともに簡単に生産できて低コスト化が図れる生産性などを備えた包装用長尺フィルムを提供できる。
[実施形態2]
図8〜図12を参照して、本考案の実施形態2に係る包装用長尺フィルムを説明する。なお、図8は本考案の実施形態2に係る包装用長尺フィルムを示し、図8Aは平面図、図8Bは一側面図、図9は図8の包装用長尺フィルムに設けられた1個のスリットを示し、図9Aはスリットの平面図、図9Bは図9AのIXB―IXB線で切断し拡大した断面図である。
本考案の実施形態2に係る包装用長尺フィルム1Bは、実施形態1の包装用長尺フィルム1、1Aを構成する第2の長尺フィルム3にスリットを設けたもので、この構成が異なるのみで他の構成は同じになっている。そこで、以下、両者に共通する構成は、同一符号を付して重複説明を省き、異なる構成を詳述する。
実施形態2に係る包装用長尺フィルム1Bは、図8に示すように、第2の長尺フィルム3に複数本のスリット12からなるスリット群12Lを形成したものとなっている。第2の長尺フィルム3は、上記のものを使用するが、その厚さは、スリット形成を考慮して、所定の厚さ、例えば15〜100μmの範囲が好ましい。その厚さが15μmより薄いとスリットの形成が難しく、しかも十分な強度が得られないことがある。また、100μm以上を超えるとスリットの加工が困難となる。したがって、フィルム素材の厚さは、これらの範囲内でフィルム樹脂の種類、用途などにより適宜選択する。
スリット群12Lは、第2の長尺フィルム3に所定長さのスリット12を複数本略等間隔に配設したものからなり、これらのスリットは同じ構成となっている。このスリット12は、図9Bに示すように、第2の長尺フィルム3の長手方向に、一面から他面に向けて所定深さ凹ませ膨らませて底部が他表面から外方へ膨出した凹み部で構成されている。すなわち、この凹み部は、上方の開口部から底部に向かって肉厚が徐々に薄肉にして底部が最も肉薄に形成したものとなっている。
スリット12は、細溝からなる未貫通溝となっており、図9に示すように、上方の開口溝12aから底部に向かって肉厚が徐々に薄肉に山なり状に膨らませて、底部を他表面から外方へ膨出させ、しかも、この底部12cが最も肉薄なるようにし、断面形状が略U字状に形成されている。具体的には、図9Bに示すように、長尺フィルム3の長手方向と直交する方向に幅長S1、この長手方向に長さS2及び所定の深さを有している。幅長、長さ及び深さは、特に限定しないが、幅長S1は100〜500μm、長さS2は1.2〜2.6mmが好ましい。また、深さは、フィルム表面から計測して1.2〜2.2倍程度、これらの倍率でも、フィルム厚さの1.2〜2.2倍の深さにするのが好ましい。さらに、底部12cの最も薄い肉厚は、3μm〜70μmにするのが好ましい。また、スリット群12Lの隣接するスリット間の間隔も特に限定されないが、1.5〜3.0mm程度が好ましい。したがって、このスリットは、フィルム樹脂の種類、用途などにより適宜選択する。
スリット12は、断面形状を略U字状にしたが、これに限定するものでなく、他の形状、例えば断面形状V字状或はその他の形状にしてもよい。また、スリット群12Lは、所定長さの複数本のスリットを非連続に配列したが、連続させてもよい。スリット及びスリット群は、それらの形状及び底部の肉厚を変更することによって、気体(ガス)透過量を調整することができる。なお、スリットに代えて、凹み穴にしてもよい。さらに、スリットは、第2の長尺フィルムに設けたが、第1の長尺フィルムに設けてもよい。すなわち、第1、第2の長尺フィルムの少なくともいずれかのフィルムに設ければよい。
次に、図10〜図12を参照して、包装用長尺フィルム1Bの製造方法を説明する。なお、図10は図8の包装用長尺フィルムの製造工程ブロック図、図11Aは図8の包装用長尺フィルムを構成する第2の長尺フィルムを加工する加工装置の概略図、図11Bは図11AのXIB部分の拡大図、図11Bは図11AのXIC部分の拡大図、図12は図11のスリットの気体透過作用を説明する図であって、図12Aはスリットの断面図、図12Bは気体透過時のスリット形状の断面図、図12Cは逆方向からの気体透過時のスリット形状の断面図である。
包装用長尺フィルム1Bは、図10に示すように、フィルム素材選定工程I、印刷工程P、フィルム表面加工工程Ia、フィルム素材貼り合せ工程II及びロールフィルム形成工程IIIを含む工程で作製される。この製造工程は、包装用長尺フィルム1(1A)の製造工程において、フィルム素材選定工程I後に、フィルム表面加工工程Iaを設けたもので、他の工程は同じになっている。以下、共通する工程の重複説明を省略して、異なるフィルム表面加工工程Iaを詳述する。
このフィルム表面加工工程Iaは、加工装置13を用いてスリットを形成する。この加工装置13は、図11Aに示すように、第2の長尺フィルム3を前処理する前処理装置14と、この第2の長尺フィルム3にスリット群12Lを形成するスリット形成装置15とを備えている。前処理装置14は、第2の長尺フィルム3を該フィルム材のガラス転移点を超え且つ融点未満の温度になるように処理する温度調節装置となっている。
この前処理装置14での温度調節は、第2の長尺フィルム3にスリットを形成するのに重要になっている。第2の長尺フィルム3は、前述したプラスチックフィルム、すなわち、高分子材料からなり、この高分子材料は、低温下において結晶部分と非結晶部分とが共存した状態にあり、分子運動が小さいガラス状態となっている。この状態から加熱されて温度が上がると分子運動が大きくなってゴム状態となり、更に加熱されると溶けた溶融状態となる。ガラス状態からゴム状態へ移行する境目がガラス転移点、ゴム状態から溶融状態になる境目が融点となっている。したがって、長尺フィルム3のフィルム材をガラス転移点の超える温度に加熱して柔らかくすることによって、スリットを山なりにしかも底部を最も薄く圧延できる。また、この温度では、ガスバリア性を保ったままで圧延することができるので、フィルムの特性を損なわずに薄肉にしたスリットを形成できる。また、ピンホールなどがないスリットを形成できる。
ガラス転移点及び融点は、フィルムの素材によって異なる。フィルム素材にPPを使用する場合、このPPのガラス転移点がマイナス18℃で融点は163℃となっているので、常温より高い温度の40〜120℃の間に調節する。以下、同様にして、PETは、ガラス転移点が81℃で融点は264℃となっているので、温度を約85〜200℃の間、LDPEは、ガラス転移点が−125℃で融点が115℃となっているので、常温より高い温度20〜100℃に調節する。また、PETとLDPEをラミネートした多層構造フィルムでは、温度85〜100℃の範囲に調節する。
PP、PEは、常温では既にガラス転移点を超えているが、融点は190℃であるので、その範囲で加工の度合いを調整することとなる。同じ基材でも、ガラス転移点を超え、融点未満の範囲の温度によってフィルムの柔らかさが異なるため、次のスリット形成装置において、軽い押圧でも温度を上げることによって容易にスリットが形成できる。
スリット形成装置15は、外周囲に所定間隔をあけて複数本のスリット形成歯17が配設された円板状の押圧ロール16Aと、この押圧ロールとの間で長尺フィルム3を挟み込む受けロール16Bとを有している。押圧ロール16Aは所定の直径、肉厚及び硬度を有する金属性の円板状の歯車で形成されており、軸16aを中心に回転し、スリット12を形成しながら長尺フィルム3をX方向へ送り出す。複数本のスリット形成歯17は、図11Bに示すように、所定ピッチp及び高さhを有する略鋸歯状の歯となっている。このスリット形成歯17は、頂部先端17aに所定のR1及び底部17bにR2のR(なお、このRはロールフィルムとは異なる)が付けられている。
ピッチpは、特に限定されないがが、2.094mm、高さhは2.0mmとなっている。R2は、0.05〜1.0mmの範囲であり、この範囲でも0.1〜0.2mmが好ましい。0.1mm以下にすると、機械的摩耗が激しいとフィルム材に傷がつきピンホールがあきやすくなる。1.0mm以上にすると押圧する面積を広くできる。また、R1は、0.5mmとする。なお、ピッチを零にして連続した歯にしてもよい。この場合は、十分な押圧力を確保するために幅長を狭くする。すなわち、連続させると歯数が多くなり、その結果、単位面積が大きくなるため全体の押圧力が小さくなってしまうので、幅長を狭め、面積を小さくすることで所望の押圧力を確保する。
押圧ロール16Aは円板状の歯車にしたが、ロール状、すなわち円筒体、円柱体にしてもよい。ロール状にすることにより、長いスリット及び連続したスリットを形成できる。スリット形成歯を設けた歯車は、特に限定されないが、例えば平歯を設けた歯車を使用するのが好ましい。この平歯は、平面視で長方形をなし、長さが1.5〜2.6mm、幅長は30〜500μm、及び立面視でフィルムの厚さに対して1.2〜2.4倍のものを使用する。この平歯を使用すると、フィルム材の総厚50μmとすると、このフィルム材の底から計測して、山の頂点までは60〜120μmとなる。この度合いは透過させたいガス量によって決める。
受けロール16Bは、押圧ロール16Aと同様に、軸16bを中心に回転しながら、押圧ロール16Aによって長尺フィルム3にスリット12が形成される際の押圧を受け、長尺フィルム3をX方向へ送り出す。押圧ロール16Aは、その硬度を60〜63とし、受けロール16Bより低い硬度の金属材料で形成する。受けロール16Bは、所定の直及び硬度を有する金属性の円筒体、円柱体で形成されており、硬度は63〜67にする。押圧ロール16Aは、その硬度を受けロール16Bの硬度より低くすることによって、受けロール16Bが押圧ロール16Aによって押圧を受ける際に例えば100万m加工しても削られることがない。
この加工装置13は、長尺フィルム3を前処理装置14でガラス転移点を超える温度に処理して、スリット形成装置15に送り、このスリット形成装置15で所定温度となった長尺フィルム3を押圧ロール16Aと受けロール16Bとの間に挟み込んで、押圧ロール16Aに所定の押圧力をかけてフィルム材を圧延してスリットを形成する(図11C参照)。このスリットは、フィルム材の種類、その厚さに応じて、その素材の前処理温度及び押圧ロールの押圧力を調節して形成する。このスリットは、底部を薄くすると、薄くなった分だけ気体透過度が高くなるが、一方で、強度が低下する。その度合いは、前処理温度或は押圧力の少なくともいずれか一方で調節して決める。例えば、フィルム材のガラス転移点が50℃で融点が125℃であるとすると、前処理温度を60℃或は120℃にすると、前者より後者が柔らかくなり、一方で押圧力は前者より後者が軽い押圧力で形成ができることになる。この押圧度は、例えば0〜0.5MPaの間で調整する。0.2MPa前後が好ましい。なお、0.5Mpaは約5kg/平方センチメートルである。
この加工装置13では、用途に応じてフィルム材の前処理温度及び押圧ロールの押圧力を調節して、それぞれの用途に適合するスリットを形成する。例えば、野菜包装では、厚さ25μmのOPP防曇フィルムの単体フィルムを用い、このフィルムに凹み部を袋内側から形成する。凹み部の最低厚さを約3μmにする。野菜によってはこの押圧度合を異ならせて、例えば、小松菜では0.2MPaで押圧し、ピッチ2mmの平歯で押圧する部分の形状を長方形で長さ2mm×幅200μmにする。袋体の大きさ200mm×320mmにする。
図12を参照して、スリットの気体透過作用を説明する。なお、図12は図11のスリットの気体透過作用を説明する図であって、図12Aはスリットの断面図、図12Bは気体透過時のスリット形状の断面図、図12Cは逆方向からの気体透過時のスリット形状の断面図である。
長尺フィルム3を用いて所定大きさの包装袋を作成し、この包装袋に物品を収納する際にこの物品から気体(蒸気など)が放出されて包装袋内に圧力が掛かる例でこの透過作用を説明する。図12Aのスリット12は、内圧が掛かっていない状態となっている。なお、この図12Aは、図9Bと同じものとなっている。このスリット12に矢印A方向から内圧が掛かると、図12Bに示すように、その圧力によりスリットの底部が延伸、膨張して風船状に膨らんでその肉厚がさらに肉薄になって、この肉薄部分12cから気体が透過する。このスリット12は、その気体透過が従来技術のスリットに比べて、透過量の調節が容易になると共に、他の作用効果を奏するものとなる。具体的には、従来技術の凹み穴は、底部の肉厚が略均一になっているので、極限まで薄肉にできず、現在の加工技術では8μm程度が限度であるが、このスリット12は、略極限(3.0μm程度)まで薄肉にできるので、透過量の調節が容易になる。
また、図12Cに示すように、逆方向から圧力A'が掛かると、スリットの底部12cが逆方向へ押圧されるが、気体透過量が図12Bの方向に比べて格段に少なくなる。この現象は、実験により確認されており、開口側から透過量を10とすると逆方向からの透過量は1〜2程度となった。その結果、長尺フィルム3は、一方向からの気体の透過性がよく逆方向からの気体透過性がし難くなるので、例えば、MA包装或は二重包装などに使用すると顕著な作用効果を奏する。すなわち、MA包装には、長尺フィルム3の開口溝が内側、底部が外側に位置するようにして包装袋を作成して使用する。また、二重包装は、詰める物品に応じて、フィルムの開口溝が内側又は外側、底部が外側又は内側になるようにして包装袋を作成して使用する。例えば、アルコールガス透過のお菓子包装は、外袋と数多くの内袋があり外袋内にアンチモールド(アルコールガスを発生させるもの)を入れ内袋に外側から押圧山なり加工する。そうするとアルコールガスが数多い内袋の中に入っていく。外袋はガスバリア性のある袋になっており、内袋はOPP単体20μmのフィルムを用い、その袋の大きさは50mm×70mmにする。
この実施形態2の包装袋によれば、凹み部の底部をフィルム材の肉厚から略極限(例えば3.0μm程度)まで薄肉化が可能となり、この薄肉化により気体透過度の範囲が拡大されて、広い分野への使用が可能になる。特に、野菜、発酵食品などの包装材並びに発酵食品用及び電子レンジ加熱用などの容器に使用して有用なものとなる。また、気体透過を一方向から良好になり、逆方向から難くなるので、MA包装、二重包装などにも効果的なものとなる。
1、1A、1B 包装用長尺フィルム
2 第1の長尺フィルム
3 第2の長尺フィルム
3c 折返し線
23b、23b' 接合箇所
4 剥し開封片
5 ピロー包装機
6 繰出しローラ
7 搬送ベルト
8 被包装物
9 製袋器
10 シールカッタ
11 包装袋
12 スリット
12L スリット群
12a 開口溝
12c 底部
13 加工装置
14 前処理装置
15 スリット形成装置
16A 押圧ロール
16B 受けロール
17 スリット形成歯
R、R' 包装用ロールフィルム

Claims (9)

  1. 包装機に使用して被包装物を連続包装する包装用長尺フィルムにおいて、
    長手方向に所定の長さ及び該長手方向と直交する方向に所定の幅長を有する第1の長尺プラスチックフィルムと、前記第1の長尺プラスチックフィルムと略同じ長さ及び所定の幅長を有する第2の長尺プラスチックフィルムとを有し、
    前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、それらの長手方向の一端辺部を互いに所定幅長重ね合わせて、前記重ね合わせた部分は、いずれか一方の長尺プラスチックフィルムの長手方向一端辺の縁辺を他方の長尺プラスチックフィルムに接合して、他端辺の縁辺と前記接合した箇所との間を非接合状態の自由端にして、前記自由端を包装後に前記接合した箇所を引き剥がして開封する剥し開封片としたことを特徴とする包装用長尺フィルム。
  2. 前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、いずれか一方の長尺プラスチックフィルムの幅長が他の長尺プラスチックフィルムの幅長より長くすると共にガス透過度を大きくしたものであることを特徴とする請求項1に記載の包装用長尺フィルム。
  3. 前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、前記幅狭にした長尺プラスチックフィルムに印刷がされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用長尺フィルム。
  4. 前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、少なくともいずれか一方の前記長尺プラスチックフィルムに、連続又は不連続のスリットからなる気体透過部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装用長尺フィルム。
  5. 前記スリットは、長手方向と直交した断面形状において、前記長尺プラスチックフィルムの一面から他面に向けて所定深さ凹ませ膨らませて底部を他表面から外方へ突出させると共に、上方の開口部から底部に向かって肉厚が徐々に薄肉にして底部が最も肉薄にした凹み部で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の包装用長尺フィルム。
  6. 前記剥し開封片は、非接合の前記長尺プラスチックフィルムの端辺縁から2mm以上離れた箇所で接合されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用長尺フィルム。
  7. 前記第1、第2の長尺プラスチックフィルムは、一方の長尺プラスチックフィルムがOPP、CP、PE、共押出しフィルムのいずれかであり、他方の長尺プラスチックフィルムがPE、CP、共押出し、OPPフィルムのいずれかであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の包装用長尺フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれかの包装用長尺フィルムをロール状に巻回したことを特徴とする包装用ロールフィルム。
  9. 請求項1〜7のいずれかの包装用長尺フィルムを使用して作製したことを特徴とする包装袋。
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