JP3165821B2 - 新規フタルイミド誘導体及びそれを有効成分とする植物生長調節剤 - Google Patents

新規フタルイミド誘導体及びそれを有効成分とする植物生長調節剤

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JP3165821B2
JP3165821B2 JP03195593A JP3195593A JP3165821B2 JP 3165821 B2 JP3165821 B2 JP 3165821B2 JP 03195593 A JP03195593 A JP 03195593A JP 3195593 A JP3195593 A JP 3195593A JP 3165821 B2 JP3165821 B2 JP 3165821B2
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博 木本
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経済産業省産業技術総合研究所長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフタルイミド誘導
体に関し、該誘導体は植物の生長を制御し、農業場面あ
るいは園芸工場面等に用いられる植物生育抑制剤として
有用である。
【0002】
【従来の技術】フタルイミド誘導体 例えばAC943
77が植物の生長促進作用のうちのいわゆるジベレリン
様活性を有することは知られている(J. Agri
c.Food Chem.1991,39,554〜5
59)。
【0003】植物生長調節剤は、現在でも生長を促進す
る剤だけでなく、草丈の伸長を抑制したり、果実の落果
を防止したり、果色・葉色をよくしたり、果実を肥大し
たり、発根を促進したり、使用目的に応じ様々な剤が用
いられている。
【0004】本発明者はこれら植物生長の様々な調節を
行いうる化合物を探索すべく鋭意研究した。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、フタル酸誘導
体の無水物とアミノ酸類又はその誘導体とを反応させ得
られる式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Xはフッ素原子を示し、Rは水酸
基又は低級アルコキシ基を示し、Yは炭素数3〜6のア
ルキル基又はベンジル基を示し、nは1の整数を示す。
但し、CY間の結合は単結合又は二重結合を示し、該結
合が二重結合のときは、イミド基の窒素原子の置換基は
−C(COOH)=CHCH3基を示す。)で示される
新規フタルイミド誘導体が植物の生長促進及び抑制作用
を有することを見い出し本発明を完成させた。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の式(1)のフタルイミド誘導体は
例えば以下のようにして製造することができる。
【0010】次式
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Xはフッ素原子を示し、nは
整数を示す)で示されるフタル酸誘導体の無水物1モル
と式
【0013】
【化4】
【0014】(式中、Rは水酸基又は低級アルコキシ基
を示し、は炭素数3〜6のアルキル基、1−ヒドロキ
シエチル基又はベンジル基を示す)で示されるアミノ
酸誘導体においてRが水酸基である化合物とを不活性溶
媒中好ましくは40〜150℃、時には溶媒の沸点で反
応させることにより式(1)においてRが水酸基である
フタルイミド誘導体を製造することができる。
【0015】不活性溶媒としては例えば、ジオキサン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルなどのエーテル類、ヘプタン、
オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族
及び芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、1,
1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、モノ
クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンなどの脂肪族及
び芳香族ハロゲン化炭化水素類が挙げられるがこれらに
限定されるものではない。
【0016】次に上記の式(1)においてRが水酸基で
あるフタルイミド誘導体にジアゾメタン又はジアゾエタ
ンを例えばエーテル、ジオキサンなどに溶解した溶液
を、好ましくは0℃〜30℃で加え反応させることによ
り式(1)においてRがメトキシ基又はエトキシ基のフ
タルイミド誘導体を製造することができる。
【0017】式(1)のフタルイミド誘導体は、式
(3)においてRが水酸基であるアミノ酸類の代りに、
Rが低級アルコキシ基であるアミノ酸のエステル類と式
(2)のフタル酸誘導体の無水物と前記と同様に反応さ
せて製造する事もできる。
【0018】本発明の式(1)に含まれる化合物として
は例えば以下のものが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0019】N−(3−フルオロフタロイル)−L−イ
ソロイシン N−(3−フルオロフタロイル)−L−バリン N−(3−フルオロフタロイル)−L−イソロイシンメ
チルエステル N−(3−フルオロフタロイル)−L−バリンメチルエ
ステル (2Z)−2−(3−フルオロフタルイミド)−2−ブ
テン酸 N−(3−フタロイル)−L−フェニルアラニン
【0020】本発明の式(1)のフタルイミド誘導体を
植物生長調節剤に使用する場合、使用目的に応じてその
ままか、または効果を助長あるいは安定にするために農
薬補助剤を混用して、農薬製造分野において一般に行わ
れている方法により粉剤、顆粒剤、粒剤、水和剤、フロ
アブル剤および乳剤等の製造形態にして使用することが
できる。
【0021】これらの種々の製剤は実際の使用に対して
は直接そのまま使用するか、または水で所望の濃度に希
釈して使用することができる。
【0022】ここに言う農薬補助剤としては担体(希釈
剤)およびその他の補助剤たとえば展着剤、乳化剤、湿
展剤、分散剤、固着剤、崩壊剤等をあげることができ
る。
【0023】液体担体としてはトルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、メタノール、ブタノール、グリコール
等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のス
ルホキシド類、メチルナフタレン、シクロヘキサン、動
植物油、脂肪酸、脂肪酸エステル等があげられる。
【0024】固体担体としてはクレー、カオリン、タル
ク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、長石、石英、アルミナ、鋸屑等があ
げられる。
【0025】また乳化剤または分散剤としては通常界面
活性剤が使用され、たとえば高級アルコール硫酸ナトリ
ウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラウリ
ルベタイン等の陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面
活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性
剤があげられる。
【0026】いずれの製剤もそのまま単独で使用できる
のみならず殺菌剤や殺虫剤、他の植物生長調節剤、殺ダ
ニ剤、農園芸用殺菌剤、土壌殺菌剤、土壌改良剤あるい
は殺虫剤と混合してもよくさらに肥料や除草剤と混合し
て使用することもできる。
【0027】本発明植物生長調節剤における有効成分化
合物含量は、製剤形態、施用する方法、その他の条件に
よって種々異なり、場合によっては有効成分化合物のみ
でもよいが、通常は0.5〜95%(重量)好ましくは
2〜50%(重量)の範囲である。
【0028】また本発明植物生長調節剤を施用する場
合、その使用量は使用化合物および適用場所等によって
異なるが、通常1アール当り有効成分化合物が10-6
〜10gの範囲で、水溶液の場合は0.001〜100
0ppmの濃度を1アール当り1リットル〜20リット
ルの散布水量で使用される。
【0029】
【実施例】
合成例1 N−(3−フルオロフタロイル)L−イソロイシン
(5)の合成;L−イソロイシン(1.31g,9.9
9mmol)と3−フルオロフタル酸無水物(1.66
g,10.01mmol)の混合物をトルエン(20m
l)中で21時間加熱還流した。反応混合物を減圧下で
濃縮し、得られた粗フタロイルイソロイシンをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製してN−(3−フル
オロフタロイル)−L−イソロイシン2.53g(9
0.7%収率)を得た。
【0030】mp. 107−109℃ IR (νKBr cm-1) 2950, 1786, 1718, 1610, 1475, 1380, 1340, 1270, 12
40, 1130, 1070,902, 815, 742, 675 MS (70 eV, relative intensity(%)) 279 (M+ ,32), 234(70), 223(61), 205(100), 192(11),
178(92), 166(74), 150(65), 148(51), 122(55), 114
(28), 94(35), 69(16) H1 −NMR (90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 0.86(3H, t, J=7.0 Hz), 1.15(3H, d, J=6.8 Hz), 0.8-
1.4(1H, m), 1.4-1.85(1H, m), 2.3-2.7(1H, m), 4.64
(1H, d, J=8.1 Hz), 7.61(1H, ddd,J=9.2, 8.1, 1.3 H
z), 7.75(1H, ddd, J=7.5, 1.3, 0.9 Hz), 7.97(1H, dd
d, J=8.1, 7.5, 4.4 Hz).
【0031】
【化5】
【0032】合成例2 N−(3−フルオロフタロイル)−L−イソロイシンメ
チルエステル(6)の合成;N−(3−フルオロフタロ
イル)−L−イソロイシン(370mg,1.33mm
ol)のジエチルエーテル溶液(5ml)にジアゾメタ
ンのジエチルエーテル溶液をジアゾメタンの色が消えな
くなるまで加えた。5分後に反応混合物を減圧濃縮し、
得られた粗メチルエステルをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製してN−(3−フルオロフタロイル)
−L−イソロイシンメチルエステル380mg(97.
8%収率)を得た。
【0033】colorless oil IR (νKBr cm-1) 2955, 2930, 2880, 1773, 1720, 1608, 1478, 1380, 13
38, 1250, 1195,1072, 812, 740 MS (70 eV, relative intensity(%) ) 293 (M+ ,12), 237(36), 234(100), 205(48), 192(11),
178(75),166(42), 150(30), 148(27), 128(21), 122(2
8), 94(21), 69(15) H1 −NMR ( 90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 0.85(3H, t, J=7.0 Hz), 1.12(3H, d, J=6.6 Hz), 0.8-
1.4(1H, m), 1.4-1.85(1H, m), 2.3-2.7(1H, m), 3.67
(3H, s), 4.64(1H, d, J=8.1 Hz),7.61(1H, ddd, J=9.
0, 8.1, 1.1 Hz), 7.74(1H, ddd, J=7.3, 1.1, 0.7 H
z), 7.97(1H, ddd, J=8.1, 7.3, 4.4 Hz).
【0034】
【化6】
【0035】合成例3 N−(3−フルオロフタロイル)−L−バリン(7)の
合成;L−バリン(1.15g,9.82mmol)と
3−フルオロフタル酸無水物(1.65g,9.94m
l)の混合物をトルエン(20ml)中で20時間加熱
還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗フ
タロイルイソバリンをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製してN−(3−フルオロフタロイル)−L−
バリン1.91g(72.1%収率)を得た。
【0036】mp. 105−106℃ IR (νKBr cm-1) 2960, 1780, 1718, 1610, 1480, 1385, 1342, 1257, 12
45, 1148, 1090,1025, 816, 750, 740 MS (70 eV, relative intensity(%)) 265 (M+ ,28), 220(100), 205(44), 178(35), 166(86),
150(50), 148(55), 122(52), 100(18), 94(40), 82(1
6) H1 −NMR (90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 0.93(3H, d, J=6.8 Hz), 1.17(3H, d, J=6.6 Hz), 2.71
(1H, dtt, J=8.1,6.8, 6.6 Hz), 4.57(1H, d, J=8.1 H
z), 7.62(1H, ddd, J=9.2, 8.1, 1.3Hz), 7.75(1H, dd
d, J=7.5, 1.3, 0.9 Hz), 7.97(1H, ddd, J=8.1, 7.5,
4.4 Hz).
【0037】
【化7】
【0038】合成例4 N−(3−フルオロフタロイル)−L−バリンメチルエ
ステル(8)の合成;N−(3−フルオロフタロイル)
−L−バリン(430mg,1.62mmol)のジエ
チルエーテル溶液(5ml)にジアゾメタンのジエチル
エーテル溶液をジアゾメタンの色が消えなくなるまで加
えた。5分後に反応混合物を減圧濃縮し、得られた粗メ
チルエステルをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製してN−(3−フルオロフタロイル)−L−バリン
メチルエステル430mg(94.9%収率)を得た。
【0039】colorless oil IR (νKBr cm-1) 2955, 1775, 1750, 1720, 1612, 1490, 1382, 1340, 12
70, 1255,1205,1140, 1075, 1025, 1012, 915, 805, 78
0, 744 MS (70 eV, relative intensity(%)) 279 (M+ ,14), 220(60), 205(9), 178(12), 166(22), 1
49(100), 122(13), 94(11), 83(6) H1 −NMR (90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 0.91(3H, d, J=6.8 Hz), 1.14(3H, d, J=6.8 Hz), 2.70
(1H, dtt, J=7.9,6.8, 6.8 Hz), 3.68(3H, s), 4.58(1
H, d, J=7.9 Hz), 7.62(1H, ddd, J=9.2, 8.1, 1.1 H
z), 7.75(1H, ddd, J=7.5, 1.1, 0.7 Hz), 7.97(1H, dd
d, J=8.1, 7.5, 4.4 Hz).
【0040】
【化8】
【0041】合成例5 (2Z)−2−(3−フルオロフタルイミド)−2−ブ
テン酸(9)の合成:L−スレオニン(1.20g,1
0.07mmol)と3−フルオロフタル酸無水物
(1.67g,10.06mmol)の混合物をトルエ
ン(20ml)中で19時間加熱還流した。反応混合物
を減圧下で濃縮し、得られた粗ブテン酸をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して(2Z)−2−(3
−フルオロフタルイミド)−2−ブテン酸1.62g
(60.6%収率)を得た。
【0042】mp. 149−152℃ IR (νKBr cm-1) 3535, 1787, 1725, 1700, 1650, 1610, 1478, 1400, 13
75, 1278, 1140,1112, 950, 870, 745, 680 MS (70 eV, relative intensity(%)) 249 (M+ ,7), 231(100), 204(12), 178(15), 150(71),
122(92), 94(49),75(10) H1 −NMR (90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 1.85(3H, d, J=7.0 Hz), 7.42(1H, q, J=7.0 Hz), 7.64
(1H, ddd, J=9.2,8.1, 1.3 Hz), 7.78(1H, ddd, J=7.5,
1.3, 0.9 Hz), 7.99(1H, ddd, J=8.1, 7.5, 4.4 Hz).
【0043】
【化9】
【0044】合成例6 N−(3−フルオロフタロイル)−L−フェニルアラニ
ン(10)の合成:L−フェニルアラニン(1.66
g,10.05mmol)と3−フルオロフタル酸無水
物(1.65g,9.94mmol)の混合物をトルエ
ン(20ml)中で20時間加熱還流した。反応混合物
を減圧下で濃縮し、得られたフタロイルフェニルアラニ
ンをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN
−(3−フタロイル)−L−フェニルアラニン2.64
g(84.9%収率)を得た。 mp. 167−169℃ IR (νKBr cm-1) 3040, 1775, 1730(sh), 1715, 1610, 1480, 1380, 125
2, 1097, 957, 814, 750, 697 MS (70 eV, relative intensity(%)) 313 (M+ ,11), 268(5), 267(6), 250(5), 220(20), 205
(3), 178(9), 166(14), 148(100), 122(12), 103(8), 9
4(15), 91(26), 77(7) H1 −NMR (90MHz, acetone-d6 ,TMS, ppm) 3.54(1H, d, J=10.1 Hz), 3.56(1H, d, J=6.3 Hz), 5.2
1(1H, dd, J=10.1, 6.3 Hz), 7.1-7.4(5H, m), 7.56(1
H, ddd, J=9.2, 8.1, 1.1 Hz), 7.66(1H, ddd, J=7.5,
1.1, 0.7 Hz), 7.91(1H, ddd, J=8.1, 7.5, 4.4 Hz)
【0045】
【化10】
【0046】試験例1 イネ(品種:短銀坊主)生長抑
制試験 径2.3cm、高さ11.7cmのガラス製管瓶に石英
砂を厚さ1cmに敷き、そこに所定濃度に希釈した被験
水溶液を2mlずつ処理した。なお、化合物を水に溶解
させるため、アセトンを5%添加した。処理後、室温に
て15時間放置し水溶液中のアセトンをとばしたのち、
水をさらに1ml添加して、石英砂上にイネ催芽種子を
5粒ずつ播種した。播種後ラップで覆い25℃、600
0lux、16時間日長条件のグロウスキャビネット内
で12日間栽培した後、草丈を調査した。
【0047】試験結果および考察 表1に示すように、供試化合物のサンプルは草丈の伸長
を抑制した。
【0048】
【表1】
【0049】試験例2 イネ(品種:短銀坊主)生長促
進試験 試験方法 径2.3cm、高さ11.7cmのガラス製管瓶に石英
砂を厚さ1cmに敷き、そこに所定濃度に希釈した被験
水溶液を2mlずつ処理した。なお、化合物を水に溶解
させるため、アセトンを5%添加した。処理後、室温に
て15時間放置し水溶液中のアセトンをとばしたのち、
水をさらに1ml添加して、石英砂上にイネ催芽種子を
5粒ずつ播種した。播種後ラップで覆い25℃、600
0lux、16時間日長条件のグロウスキャビネット内
で12日間栽培した後、草丈および根長を調査した。
【0050】試験結果 表2に示すように、供試化合物は草丈の伸長を促進し
た。特に化合物(9)は草丈の伸長ばかりでなく、根長
も顕著に促進していた。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の新規フタルイミド誘導体は化合
物により、作物の草丈の伸長を抑制したり、促進したり
するので作物の倒伏軽減剤はじめ様々な分野での活用が
期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 209/48 A01N 37/32 A01N 37/32 101 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中Xはフッ素原子を示し、Rは水酸基又は低級アル
    コキシ基を示し、Yは炭素数3〜6のアルキル基又はベ
    ンジル基を示し、nは1の整数を示す。但し、CY間の
    結合は単結合又は二重結合を示し、該結合が二重結合の
    ときは、イミド基の窒素原子の置換基は−C(COO
    H)=CHCH3基を示す。)で示されるフタルイミド
    誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示されるフタルイミド誘
    導体を有効成分として含有することを特徴とする植物生
    長調節剤。
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