JP3165795B2 - 芋加工保存食品及び芋加工食品の製造方法 - Google Patents

芋加工保存食品及び芋加工食品の製造方法

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JP3165795B2 JP20473297A JP20473297A JP3165795B2 JP 3165795 B2 JP3165795 B2 JP 3165795B2 JP 20473297 A JP20473297 A JP 20473297A JP 20473297 A JP20473297 A JP 20473297A JP 3165795 B2 JP3165795 B2 JP 3165795B2
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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Fish Paste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芋加工保存食品及
び芋加工食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、馬鈴薯を味付けする食品としてバ
ターが良いことが知られている。特に、吹かした馬鈴薯
は、バターと共に食すると馬鈴薯の風味が増して非常に
美味である。また、バターで味付けした馬鈴薯は、酒の
さかなとして最適であるため、居酒屋等では、メニュー
の1つとして挙げられ、人気がある。
【0003】従って、馬鈴薯をバターで味付けする方法
や食品についての特許出願等も多く、実公昭56−01
8286号公報、実開昭61−118288号公報、特
開平8−140619号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に挙げた
公報及び従来居酒屋等でメニューの1つとして出されて
いた馬鈴薯は、単に馬鈴薯にバターをつけただけのもの
で、創意工夫がなかった。
【0005】また、馬鈴薯にバターを付けて食する場
合、固形の馬鈴薯はバターが染み込みにくいので、バタ
ーが付いた部分と付いていない部分とができ、風味にム
ラができるという問題があった。さらに、固形の馬鈴薯
は、油で揚げる等しても比較的硬く、箸等で切るとき、
馬鈴薯が皿から飛び出る事があり、扱い難いという問題
があった。
【0006】そこで、本発明では、食用に供するエマル
ジョンにより風味を増し、しかも風味にムラの無い、扱
い易い芋加工食品を作製するための芋加工保存食品を
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するための請求項1記載の発明は、食用に供する
エマルジョンと、該エマルジョンを包み込んで積層した
潰した芋と、該芋の表面に積層した卵を混ぜた魚介類の
すり身とからなり、エマルジョンが溶けない程度に食用
油で揚げてなることを特徴とする芋加工保存食品であ
る。
【0008】請求項1記載の芋加工保存食品では、ま
ず、食用に供するエマルジョン(例えば、バター、マー
ガリン、マヨネーズ、チーズ等)を、潰した芋によって
包んでいる。従って、エマルジョンを包み込んだ潰した
芋を熱するだけで、溶けたエマルジョンが、潰した芋に
まんべんなく染み渡って味付けが行われ、エマルジョン
が芋の風味をよりよく醸し出し、風味にムラのない美味
な芋加工食品を作ることができる。しかし、潰した芋は
時間が経つと表面が乾燥して剥離してしまい、また、こ
のまま食しようとすると、箸でつまむだけで芋がバラバ
ラに分解してしまい食べにくい。そこで、芋の表面の剥
離及び分解を防止するため食用油で芋を揚げることを考
えた。ところが、潰した芋を食用油で揚げる際、芋が剥
離してしまい、うまく揚げることができなかった。そこ
で、鋭意検討を重ねた結果、魚介類のすり味に卵を混ぜ
芋の表面にまんべんなく積層し、食用油で揚げた。する
と、芋の剥離を防止して型くずれせず、見かけにおいし
そうなだけでなく、たいへん美味で食べ易い芋加工食品
ができた。
【0009】この請求項1記載の芋加工保存食品はエマ
ルジョンが溶けない程度に食用油で揚げられているの
で、食前に電子レンジで温めるだけで芋にエマルジョン
が染み込んだ非常に美味な芋加工食品を手軽に食するこ
とができる。しかも居酒屋等で、この芋加工食品をメニ
ューとして出して客の注文に応じる場合、芋加工保存食
品を電子レンジ等で暖めるだけで芋加工食品をすぐに客
に出せるので、客の注文に素早く対応することができ
る。
【0010】尚、請求項2、及び請求項3記載の発明の
ように、芋として馬鈴薯、エマルジョンとしてバターを
用いるともっとも風味がよい芋加工保存食品が作成でき
るが、芋としては薩摩芋をもちいても良いし、エマルジ
ョンとしてはマヨネーズ、マーガリンあるいはチーズ等
を用いてもよい。
【0011】また、バタ−としては、有塩のものを用い
るとよい。有塩のバターを用いると全体に塩味がでてよ
り美味となる。さらに、例えば、マヨネーズにからし入
りのものを用いたりしてもよく、上記に例示したものに
限られるものではない。
【0012】次に、請求項4記載の発明では、請求項1
〜3何れか記載の芋加工保存食品において、前記魚介類
のすり身は、イカあるいは鱈のすり身であることを特徴
とする芋加工保存食品である。この請求項4記載の発明
のようにイカや鱈のような白い肉材の魚介類を用いれ
ば、芋加工保存食品を揚げるとき、食用油で揚げられる
ときに生じる色と卵の黄色とのバランスで、色彩のよい
芋加工保存食品が出来上がる。
【0013】尚、魚介類のすり身としては、例えば、か
に、鮫、ふぐ、タラ、ワラズカ、エソ等どの様なすり身
を用いてもよい。芋加工食品は、請求項5記載の発明の
ように、請求項1〜4記載の芋加工保存食品を食前に暖
めてエマルジョンを溶かして作製するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1の図
面と共に説明する。図1は、本実施例の芋加工食品1の
断面図である。図1に示すように、本実施例の芋加工食
品1は、3層の食材からなっており、中心にバター1
0、その周りに潰した馬鈴薯12、さらに馬鈴薯12の
周りに鶏卵を混ぜたイカのすり身14が覆っているもの
である。その1つ当りの配合は次の[表1]の通りであ
る。
【0015】
【表1】
【0016】以下に芋加工食品1の製造方法を工程〜
の製造手順に従って説明する。 馬鈴薯12の皮を剥いて、4分の1の大きさに切る。 水を張った鍋に馬鈴薯を入れて、10分程度さらして
アクを抜き、アクを抜いた水を捨て、新たに水を加えて
火にかけ30〜40分程度ゆがす。
【0017】竹串を馬鈴薯12に刺し、火が通って軟
らかくなっていることを確認したら、湯を切り水気を飛
ばす。 馬鈴薯12を当り棒で潰し、バターが溶けない程度の
温度まで外気で冷やす。
【0018】潰した馬鈴薯12が冷えたらバター10
を中心に入れて、馬鈴薯12を丸める。 すり鉢にイカのすり身14を入れ、鶏卵を入れながら
すり伸ばす。 すり伸ばしたイカのすり身14が耳タブより少し軟ら
かくなったら、先に作った丸めたの馬鈴薯12の表面
に、鶏卵を入れて摺伸ばしたイカの摺身14をまんべん
なく(暑さが3mm〜5mm程度)塗り付ける。
【0019】イカの摺身14を塗り付けた丸めた馬鈴
薯12を、170℃に温めたテンプラ用油(サラダオイ
ル等)で色が付く程度にかるく揚げる。 尚、本実施例の芋加工食品1は、鶏卵を混ぜたイカのす
り身14を馬鈴薯12の表面にまんべんなく積層してい
るので、テンプラ用油で揚げても馬鈴薯12が崩れるこ
とはない。即ち、当り棒で潰した団子状の馬鈴薯12を
そのままテンプラ用油で揚げると馬鈴薯12が崩れてし
まうが、鶏卵を混ぜたイカのすり味が馬鈴薯12の型く
ずれを防いでいる。
【0020】また、イカのすり身14に鶏卵を混ぜてい
るので、イカのすり身14を塗った馬鈴薯12をテンプ
ラ用油で揚げるとき、白地のイカのすり身14に生じる
色と鶏卵の黄色とのバランスで、色彩のよい芋加工食品
1が出来上がる。ところで、この芋加工食品1は、中央
に配置されたバター10が溶けない程度に、テンプラ用
油で軽く揚げられているので、実際に食べる時は電子レ
ンジで60秒から90秒程度(冷凍したものは120秒
程度がよい。)温めバター10を溶かして食する。この
様にして食するのは、一度溶けたバターはしばらく時間
が経つと成分が分離して風味が落ちてしまうので、食前
までバターを溶かさないようにすることが肝要だからで
ある。また、軽く揚げないと、余り高温あるいは長時間
テンプラ用油で揚げた場合、その表面が焦げ、見た目に
悪くなるという弊害がある。
【0021】以上のようにして製作された芋加工食品1
は、以下の様な特徴がある。まず、電子レンジで温めら
れた芋加工食品1は、全体が膨らみ、見た目にふっくら
して、おいしそうに仕上がるばかりでなく、中心にある
バター10が溶けて周囲の馬鈴薯12及びイカのすり味
に浸透し、見た目に非常においしそうである。
【0022】またこの芋加工食品1は、馬鈴薯12及び
イカのすり味14の風味を染みだしたバター10が引立
て、食すると非常に美味である。次に、この芋加工食品
1を電子レンジで温めることなく、複数製作して保存し
ておけば、電子レンジで温めるだけで手早くバターによ
り風味の増した馬鈴薯を食することができる。従って、
居酒屋等の飲食店でこれをメニューに用た場合、予め複
数の芋加工食品1を作っておけば、電子レンジ等で暖め
るだけですぐに客に出せるので、注文に応じる応答時間
を短くすることができる。
【0023】次に、この芋加工食品1は、一度潰した芋
を使っており、たいへん軟らかく、箸で容易に挟んで切
ることができて扱い易い。尚、馬鈴薯12の変わりに薩
摩芋、バター10の変わりにマヨネーズあるいはマーガ
リンを用いてもよい。また、イカのすり身14の変わり
に、かに、鮫、ふぐ、タラ、ワラズカ、エソ等どの様な
魚介類のすり身を用いてもよい。また、鶏卵の代わりに
うずらの卵等どの様な卵を使ってもよい。
【0024】また、魚介類は白地に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の芋加工食品の断面図である。
【符号の説明】
1…芋加工食品、10…バター、12…馬鈴薯、14…
イカのすり身

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食用に供するエマルジョンと、 該エマルジョンを包み込んで積層した潰した芋と、 該芋の表面に積層した卵を混ぜた魚介類のすり身とから
    なり、エマルジョンが溶けない程度に 食用油で揚げてなること
    を特徴とする芋加工保存食品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の芋加工保存食品におい
    て、 前記芋は、 馬鈴薯であることを特徴とする芋加工保存食品。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2何れか記載の芋加工保存
    食品において、 前記エマルジョンは、 バターであることを特徴とする芋加工保存食品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか記載の芋加工保存
    品において、 前記魚介類のすり身は、 イカあるいは鱈のすり身であることを特徴とする芋加工
    保存食品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4何れか記載の芋加工保存食
    品を食前に温めてエマルジョンを溶かして作製されるこ
    とを特徴とする芋加工食品の製造方法。
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