JP3165537B2 - 防腐防黴剤 - Google Patents

防腐防黴剤

Info

Publication number
JP3165537B2
JP3165537B2 JP30283792A JP30283792A JP3165537B2 JP 3165537 B2 JP3165537 B2 JP 3165537B2 JP 30283792 A JP30283792 A JP 30283792A JP 30283792 A JP30283792 A JP 30283792A JP 3165537 B2 JP3165537 B2 JP 3165537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antiseptic
group
antifungal agent
weight
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30283792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06128105A (ja
Inventor
孝美 田中
剛夫 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nicca Chemical Co Ltd filed Critical Nicca Chemical Co Ltd
Priority to JP30283792A priority Critical patent/JP3165537B2/ja
Publication of JPH06128105A publication Critical patent/JPH06128105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165537B2 publication Critical patent/JP3165537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/33Director till display
    • G05B2219/33263Conversion, transformation of coordinates, cartesian or polar

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防腐及び/又は防黴作
用を有する新規な防腐防黴剤に関するものであり、反応
基を有する点に特徴があり、さらに詳しくは、重合若し
くは縮合反応をすることにより耐久性のある防腐防黴性
を有し、かつ腐食性のない第4級アンモニウム塩を有効
成分とするものであり、繊維、紙、木材、建材、塗料分
野などの幅広い分野において防腐剤及び/又は防黴剤と
して利用できる防腐防黴剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から塩化ベンザルコニウム、ジメチ
ルジデシルアンモニウムクロライドなどで代表される第
4級アンモニウム塩は防腐防黴剤として、種々の物品に
塗布又は浸漬して使用する場合に、人体に対して比較的
安全で、良好な効果を示すことから広く利用されてい
る。しかし、第4級アンモニウム塩は水に溶解し易く、
いわゆる耐久性に乏しく長期間の効力の持続性を要求さ
れる分野に於いて十分満足するものではなかった。一
方、木材防腐剤として、従来、銅、クロム、砒素系薬剤
(通称:CCA薬剤)が広範に使用されているが、環
境、人畜に対する安全の面、またCCA処理木材の廃材
処理など多くの問題が生じている。また、第4級アンモ
ニウム塩を有効成分とする防腐剤に関してはニュージー
ランドでその防腐効果が確認され、日本に於いてもジメ
チルジデシルアンモニウムクロライド(通称:DDA
C)が使用されているが、効力の耐久性に乏しく、また
Clイオンを対イオンに用いているために、防腐防黴剤
液が接する鉄製使用機器、容器における錆の発生などの
問題が生ずる欠点があった。このような背景のもと、環
境、人畜に対して安全で耐久性があり、上記錆の発生が
無く、かつ、作用効果の大きい防腐防黴剤が望まれてい
るが、これらの要求特性を全て満足するものはなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の防腐防黴剤が有する欠点を克服し、高い防腐防黴
効力の長期間の耐久性があり、しかも接する使用機器に
錆の発生が無い新規な防腐防黴剤を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の優
れた性能を有する防腐防黴剤を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、有機酸を対イオンに持ち、反応性のあるビニ
ル残基又はシラン残基を導入した特定構造の第4級アン
モニア塩化合物が、耐久性ある防腐防黴作用を有し、錆
発生が無く、人体に対して安全である事を見い出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、 (1)下記一般式[1]
【化8】 (式中のR1は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基、R2は炭素数1〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基、R3は炭素数1〜5のアルキル基、R4は反応性
を有するビニル残基、対イオンXm-は有機酸残基でmは
1〜3の整数である)で表される第4級アンモニウム塩
化合物の中から選ばれた少なくとも1種を有効成分とし
て含有してなる防腐防黴剤であって、R4が下記一般式
[2]
【化9】 (式中のR5が、−CH2CH=CH2又は−CO−CH
=CH2若しくは−CO−C(CH3)=CH2である)
で表されるものであることを特徴とする防腐防黴剤、及
び (2)下記一般式[1]
【化10】 (式中のR1は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基、R2は炭素数1〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基、R3は炭素数1〜5のアルキル基、R4は反応性
を有するシラン残基、対イオンXm-は有機酸残基でmは
1〜3の整数である)で表される第4級アンモニウム塩
化合物の中から選ばれた少なくとも1種を有効成分とし
て含有してなる防腐防黴剤であって、R4が一般式
[3] −R6−R7 …[3] (式中のR6が、
【化11】 若しくは
【化12】 又は
【化13】 であり、R7が下記一般式[4]
【化14】 (式中のR8はメチル基又はエチル基で、aは0又は1
であり、a+b=3である))で表されるものであるこ
とを特徴とする防腐防黴剤、を提供するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。本発明防腐防黴剤に用い
る前記一般式[1]で表される化合物は、例えば、水性
媒体中において、下記一般式[5]
【0005】
【化15】 (式中のR1、R2及びR3は前記一般式[1]と同じア
ルキル基又はアルケニル基である)で表されるアミンと
有機酸とを反応させた後、ビニル基又はアルコキシシラ
ン基を持つグリシジル化合物を反応させることにより製
造することができる。また、一般式[5]で表されるア
ミンとしては、例えば、モノ長鎖アルキルジ低級アルキ
ルアミン及びジ長鎖アルキルモノ低級アルキルアミンを
使用することができる。モノ長鎖アルキルジ低級アルキ
ルアミンとして、例えば、オクチルジメチルアミン、デ
シルジメチルアミン、ラウリルジメチルアミン、ミリス
チルジメチルアミン、パルミチルジメチルアミン、ステ
アリルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン、オレ
イルジメチルアミン、オクチルジエチルアミン、デシル
ジエチルアミン、ラウリルジエチルアミン、ミリスチル
ジエチルアミン、パルミチルジエチルアミン、ステアリ
ルジエチルアミン、オレイルジエチルアミン等が挙げら
れる。一方、ジ長鎖アルキルモノ低級アルキルアミンと
しては、ジオクチルメチルアミン、ジデシルメチルアミ
ン、ジラウリルメチルアミン、ジパルミチルメチルアミ
ン、ジステアリルメチルアミン、ジオレイルメチルアミ
ン、ジオクチルエチルアミン、ジデシルエチルアミン、
ジラウリルエチルアミン、ジパルミチルエチルアミン、
ジステアリルエチルアミン、ジオレイルエチルアミン等
が使用することができる。
【0006】一般式[5]のアミンとしては、上記アミ
ンのアルキル基の全部又は一部を同一の炭素数のアルケ
ニル基で置換したアミン類も、本発明第4級アンモニウ
ム塩化合物の原料として好適に使用することができる。
本発明にかかわる一般式[1]で表される第4級アンモ
ニウム塩は、カチオン部位に反応性のあるビニル残基又
はシラン残基を有し、対イオンXm-が有機酸残基である
ことが重要である。本発明防腐防黴剤に用いる第4級ア
ンモニウム塩の対イオンXm-を構成するアニオンに用い
る酸としては、第4級アンモニウム塩になったとき、金
属に対する腐食性を有しない有機酸であれば特に制限な
く用いることができ、例えば、酢酸、グルコン酸、乳
酸、リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、クエ
ン酸、酒石酸、アジピン酸、炭素数6〜22の直鎖又は
分岐のアルキル又はアルケニル脂肪酸等のカルボン酸、
炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル又はアルケニ
ルリン酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、さら
に、アシッドホスホオキシエチルメタクリレートなどの
含リンメタアクリル酸エステル、含リンアクリル酸エス
テル、スチレンスルホン酸など、分子内にハロゲンを含
まない有機酸を好適に使用することができる。一方、本
発明の特徴の一つは、重合反応性のあるビニル残基や縮
合反応性のあるシラン残基を導入することにより、防腐
防黴性の耐久性が向上する点にある。本発明防腐防黴剤
に用いる第4級アンモニウム塩を構成する反応性のある
ビニル残基及びシラン残基は第4級アミン化合物の状態
で重合反応性や縮合反応性を発揮するもので、前記一般
式[1]におけるR4の重合性ビニル残基は、一般式
[2]
【0007】
【化16】 (式中のR5は、−CH2CH=CH2又は−CO−CH
=CH2若しくは−CO−C(CH3)=CH2である)
であり、又、縮合性シラン残基は、一般式[3] −R6−R7 …[3] (式中のR6は、
【化17】 若しくは
【化18】 又は
【化19】 であり、R7が下記一般式[4]
【化20】 (式中のR8はメチル基又はエチル基で、aは0又は1
であり、a+b=3である))である。
【0008】すなわち、前記の一般式[1]におけるR
4を導入するには、ビニル基又はアルコキシシラン基を
持つグリシジル化合物が好適に用いられ、例えば、アリ
ルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、β−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン等を使用することが
できる。本発明の防腐防黴剤は、前記のようにして得ら
れた一般式[1]で表される化合物を必須成分として含
有するものであり、該一般式[1]で表される化合物は
単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよく、また適当な溶媒やビニル基をもつ重合性モノマ
ーに混合して用いることができる。さらに重合開始剤を
添加して重合反応を促進することができる。本発明の防
腐防黴剤の使用方法については特に制限はなく、例え
ば、水又はその他の溶媒液を、塗布法、スプレー法、浸
漬法、注入法、減圧加圧法などにより、繊維、紙、木
材、建材などに処理したのち、加熱処理や紫外線、電子
線照射などの方法により反応させる方法を用いることが
できる。このように重合反応若しくは縮合反応させるこ
とにより、防腐防黴作用効果の耐久性を増大させること
ができる。
【0009】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって何等限定されるも
のではない。 (1)防錆性の測定 直径9cmのシャーレにガーゼを4枚重ねにして敷き、こ
れに試験防腐防黴剤の4%水溶液を10ml加えて、ガー
ゼが液に十分浸るようにする。このうえにアセトン洗浄
した虫ピン10本を置き45℃で48時間接触させた後
の錆の発生本数をパーセントで表す。
【0010】(2)抗菌性試験 供試試料を黄色ブドウ球菌を植種した寒天培地上に置
き、37℃で24時間菌の培養を行い、試料周辺の黄色
ブドウ球菌の成育の有無により、次の判定基準に従って
抗菌性を評価した。 判定基準 −:菌の発育が認められない。 +:菌の発育が認められる。 (3)耐久性試験 繊維試料を家庭用電気洗濯機を用い、中性洗剤ニュービ
ーズ[花王(株)製]2g/lを含有する40℃の水溶液
中で5分間洗濯した後、流水洗を2分間行い、脱水し、
さらに流水洗を2分間行い、脱水し乾燥する。この操作
を所定回数繰り返し行い、この布について抗菌性を試験
した。
【0011】(4)防黴性試験 防黴効力評価試験JIS Z-2911に準拠して評価し
た。すなわち、ケトミウム・グロボサム(Chaeto
mium globosum)IFO6347(ケトミ
ウム属)を植種した寒天培地上に供試試料を置き、28
℃で7日間黴の培養を行い、黴の生育の有無により、次
の判定基準に従って防黴性を評価した。 判定基準 −:黴の発育が認められない。 +:黴の発育が認められる。 また、ペニシリウム・シトリナム(Peniciliu
mu citrinum)IFO6026(アオカビ
属)についても同様に実施した。
【0012】(5)木材防腐効力試験 JIS A-9302(木材防腐剤の防腐効力試験方法)
に基づいて本発明の防腐防黴剤を試験した。尚、表中の
数字は木材腐朽後の重量減少率(%)をしめす。
【0013】実施例1 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、メタクリル酸
25.8重量部、水202重量部を反応釜に仕込み中和
する。この中和物の中に、70℃でグリシジルメタクリ
レート42.7重量部を仕込み、同温度で5時間反応し
本発明防腐防黴剤(1)を得た。 実施例2 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、アクリル酸2
1.6重量部、水196重量部を反応釜に仕込み中和す
る。この中和物の中に、70℃でグリシジルメタクリレ
ート42.7重量部を仕込み、同温度で5時間反応し本
発明防腐防黴剤(2)を得た。
【0014】実施例3 デシルジメチルアミン56.9重量部、メタクリル酸2
5.8重量部、水188重量部を反応釜に仕込み中和す
る。この中和物の中に、70℃でグリシジルメタクリレ
ート42.7重量部を仕込み、同温度で5時間反応し本
発明防腐防黴剤(3)を得た。 実施例4 ジラウリルメチルアミン110重量部、メタクリル酸2
5.8重量部、水167重量部、イソプロピルアルコー
ル100重量部を反応釜に仕込み中和する。この中和物
の中に、70℃でグリシジルメタクリレート42.7重
量部を仕込み、同温度で5時間反応し本発明防腐防黴剤
(4)を得た。
【0015】実施例5 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、メタクリル酸
25.8重量部、水190重量部を反応釜に仕込み中和
する。この中和物の中に、70℃でアリルグリシジルエ
ーテル34.2重量部を仕込み、同温度で5時間反応し
本発明防腐防黴剤(5)を得た。 実施例6 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、酢酸18重量
部、水190重量部を反応釜に仕込み中和する。この中
和物の中に、70℃でグリシジルメタクリレート42.
7重量部を仕込み、同温度で5時間反応し本発明防腐防
黴剤(6)を得た。
【0016】実施例7 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、n−ブタノー
ル3モルと無水リン酸1モルとから調整したモノ体/ジ
体の混合比が約1/1のアルキルリン酸エステル36重
量部、水218重量部を反応釜に仕込み中和する。この
中和物の中に、70℃でグリシジルメタクリレート4
2.7重量部を仕込み、同温度で5時間反応し本発明防
腐防黴剤(7)を得た。 実施例8 ラウリルジメチルアミン66.5重量部、メタクリル酸
25.8重量部、水238重量部を反応釜に仕込み中和
する。この中和物の中に、70℃でγ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシランを仕込み、同温度で5時
間反応し本発明防腐防黴剤(8)を得た。
【0017】実施例9 防錆性を調べるため、本発明の防腐防黴剤(1)〜
(8)の4%水溶液を調整し、前記防錆性の測定方法に
基づき試験を行った。比較品としてジデシルジメチルア
ンモニウムクロライドの40%水溶液を調整し、その4
%水溶液を同様に処理し防錆性をみた。その結果を第1
表に示す。表中の数字は錆の発生本数をパーセントで示
したものである。
【0018】
【表1】
【0019】実施例10 本発明の防腐防黴剤(1)〜(8)、および比較品とし
てジデシルジメチルアンモニウムクロライドの有効成分
として0.1%水溶液を綿ブロードに処理し、105℃
で3分間乾燥した後、160℃で2分間キュアリングを
行い、抗菌性を調べた。洗濯は30回まで行う。尚、
(1)〜(7)については、重合開始剤として過硫酸ア
ンモニウムを本発明の防腐防黴剤に対して1%併用して
処理を行った。その結果を第2表に示す。
【0020】
【表2】
【0021】注)L−0、L−10、L−20、L−3
0は洗濯回数を示す。 実施例11 本発明の防腐防黴剤(1)〜(8)の5%水溶液を調湿
したベイツガの試験片(50×10mm 厚さ5mm)に塗
布し、乾燥後電子線を照射して重合させた。比較品とし
てジデシルジメチルアンモニウムクロライド40%水溶
液の5%水溶液を同様に処理し、防黴性を調べた。耐水
性試験は処理した供試試料を40℃の温水中に24時間
激しい撹拌をしながら浸漬した後、乾燥し、同様に防黴
性を調べた。その結果を第3表に示す。
【0022】
【表3】
【0023】実施例12 調湿したベイツガの試験片(50×10mm× 厚さ5m
m)を3時間18torrで減圧した後、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1重量部を添加したメタクリル酸メ
チル30重量部と、本発明の防腐防黴剤(1)〜(8)
を各々5重量部、メタノール65重量部との混合液を注
入し10気圧で2時間加圧した。ついで常圧に戻し、ア
ルミ箔で包覆して70℃で24時間重合させた。重合
後、60℃で減圧乾燥した。比較品としてアゾビスイソ
ブチロニトリル0.1重量部を添加したメタクリル酸メ
チル30重量部とメタノール70重量部との混合液を同
様に注入し、重合させた試験片を用いた。このものにつ
いて、防黴性を調べた。その結果を第4表に示す。
【0024】
【表4】
【0025】実施例13 本発明の防腐防黴剤(1)〜(7)、比較品としてジデ
シルジメチルアンモニウムクロライドの40%水溶液を
調整し、JIS A-9302(木材防腐剤の防腐効力試
験方法)に基づいて木材防腐効力試験を行った。なお本
発明品は注入量(有効成分)に対してラジカル開始剤V
−50(和光純薬製)を0.2%含有するように液調合
し、加圧注入した。薬剤注入後、60℃で48時間乾燥
し、防腐効力試験を行った。その結果を第5表に示す。
【0026】
【表5】
【0027】
【発明の効果】本発明防腐防黴剤は、従来の第4級アン
モニウム塩から成る防腐防黴剤が有する欠点が改善され
たものであり、耐久性が大幅に増大して長期間効力が持
続し、しかも、環境、人畜に対して安全性であり、接す
る金属に錆を発生させない利点を有し、繊維、紙、木
材、建材、塗料、医療などの幅広い分野において、種々
の物品に防腐防黴効果を付与するのに好適に用いること
ができ、産業上有益である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−5205(JP,A) 特開 平3−188006(JP,A) 特開 平3−43483(JP,A) 特開 昭61−148285(JP,A) 特開 昭59−106493(JP,A) 特公 昭44−9286(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 33/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[1] 【化1】 (式中のR1は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基、R2は炭素数1〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基、R3は炭素数1〜5のアルキル基、R4は反応性
    を有するビニル残基、対イオンXm-は有機酸残基でmは
    1〜3の整数である)で表される第4級アンモニウム塩
    化合物の中から選ばれた少なくとも1種を有効成分とし
    て含有してなる防腐防黴剤であって、R 4 が下記一般式
    [2] 【化2】 (式中のR 5 が、−CH 2 CH=CH 2 又は−CO−CH
    =CH 2 若しくは−CO−C(CH 3 )=CH 2 である)
    で表されるものであることを特徴とする防腐防黴剤。
  2. 【請求項2】下記一般式[1] 【化3】 (式中のR 1 は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基、R 2 は炭素数1〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基、R 3 は炭素数1〜5のアルキル基、R 4 は反応性
    を有するシラン残基、対イオンX m- は有機酸残基でmは
    1〜3の整数である)で表される第4級アンモニウム塩
    化合物の中から選ばれた少なくとも1種を有効成分とし
    て含有してなる防腐防黴剤であって、R 4 が一般式
    [3] −R6−R7 …[3](式中のR 6 が、 【化4】 若しくは 【化5】 又は 【化6】 であり、R 7 が下記一般式[4] 【化7】 (式中のR 8 はメチル基又はエチル基で、aは0又は1
    であり、a+b=3である))で表されるものであるこ
    とを特徴とする防腐防黴剤。
JP30283792A 1992-10-15 1992-10-15 防腐防黴剤 Expired - Fee Related JP3165537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30283792A JP3165537B2 (ja) 1992-10-15 1992-10-15 防腐防黴剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30283792A JP3165537B2 (ja) 1992-10-15 1992-10-15 防腐防黴剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06128105A JPH06128105A (ja) 1994-05-10
JP3165537B2 true JP3165537B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=17913698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30283792A Expired - Fee Related JP3165537B2 (ja) 1992-10-15 1992-10-15 防腐防黴剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165537B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172117B1 (en) * 1998-02-27 2001-01-09 Akzo Nobel N.V. Biocidal preservatives

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06128105A (ja) 1994-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7781498B2 (en) Cationic latex as a carrier for bioactive ingredients and methods for making and using the same
US9220725B2 (en) Cationic latex as a carrier for bioactive ingredients and methods for making and using the same
US20080233062A1 (en) Cationic latex as a carrier for active ingredients and methods for making and using the same
JP3642795B2 (ja) クロム不含木材保護剤
KR20000070225A (ko) 목재용 방수 및 보존조성물
DE102006058956A1 (de) Antimikrobielle Zusammensetzung zur Ausrüstung von Textilien
US4877617A (en) Fungicidal and bactericidal method
RU2141491C1 (ru) Антисептический текстильный материал и способ антисептической защиты твердой подложки
JP3165537B2 (ja) 防腐防黴剤
RU2497857C1 (ru) Соль цинка или меди (ii) и ее применение в качестве биоцида
CN109810221A (zh) 一种甜菜碱类抗菌剂的制备方法及应用
JP3047962B2 (ja) 殺菌消毒剤
EP1436345A1 (de) Quaternierte polyamidamine, deren herstellung, entsprechende mittel und deren verwendung
JP5112734B2 (ja) 第4級アンモニウム塩組成物
JPS6364701A (ja) 木材防腐剤
Ibach et al. Wood preservation based on in situ polymerization of bioactive monomers. Part 1. Synthesis of bioactive monomers, wood treatments and microscopic analysis
JP3165235B2 (ja) 抗菌加工繊維製品およびその加工方法
JP2951715B2 (ja) 木材用抗菌防かび剤
JP3281640B2 (ja) 抗菌性繊維構造物の製造方法及びその抗菌性繊維構造物
US3708527A (en) Quaternary ammonium aryl carboxylic acid salts
US2536750A (en) Organic mercury compounds and germicidal compositions thereof
JP4014661B2 (ja) 木材防腐剤
JPH01113302A (ja) 殺菌剤
US20040014894A1 (en) Epoxidized trialkylammonium salt, synthesis method and uses
JPH0689507B2 (ja) 繊維用抗菌防臭剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees