JP3165467B2 - 二次加工可能なフェノール樹脂発泡体 - Google Patents
二次加工可能なフェノール樹脂発泡体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二次加工可能なフェノー
ル樹脂発泡体と、その応用に関するものである。本発明
の二次加工可能なフェノール樹脂発泡体は、機械的強
度、防火性、断熱性、耐腐食性に優れており、この発泡
体を芯材とした複合材料は、曲げ加工、表面エンボス、
ハニカムエンボス加工等によって立体形状への成形加工
を必要とする車両、船舶、自動車、航空機等の内装部材
や天井、壁等の建築部材の製造に適している。
ル樹脂発泡体と、その応用に関するものである。本発明
の二次加工可能なフェノール樹脂発泡体は、機械的強
度、防火性、断熱性、耐腐食性に優れており、この発泡
体を芯材とした複合材料は、曲げ加工、表面エンボス、
ハニカムエンボス加工等によって立体形状への成形加工
を必要とする車両、船舶、自動車、航空機等の内装部材
や天井、壁等の建築部材の製造に適している。
【0002】
【従来技術】フェノール樹脂発泡体としは下記のものが
既に公知である: レゾール型フェノール樹脂発泡体:これは液状のレ
ゾール型フェノール樹脂にフロンガス等の発泡剤と、シ
リコーン系非イオン界面活性剤等の整泡剤と、フェノー
ルスルホン酸等の酸硬化剤とを混合し、 100℃以下の温
度で発泡硬化させて得られる。 ノボラック型フェノール樹脂発泡体:これは粉末状
のノボラック型フェノール樹脂に、ジニトロンペンタメ
チレンテトラミン等の発泡剤と、シリコーン系非イオン
界面活性剤等の整泡剤と、ヘキサメチレンテトラミン等
の硬化剤とを混合し、 150〜 200℃の温度で発泡硬化さ
せて得られる。 ウレタン変性フェノール樹脂発泡体:これは液状の
ベンジリックエーテル型フェノール樹脂ポリオールと、
ジフェニルメタンジイソシアネート等のイソシアネート
化合物と、フロンガス等の発泡剤と、シリコーン系非イ
オン界面活性剤等の整泡剤と、カルボン酸アルカリ金属
塩との混合物に第三級アミン等の硬化触媒を混合した配
合物を 100℃以下の温度で発泡硬化させて得られる。上
記フェノール樹脂発泡体の中でとの発泡体は、発泡
硬化の段階で樹脂が三次元架橋して柔軟性がなくなるた
め、発泡体を更に 100℃以上の温度で加熱加圧成型した
場合、発泡体の強度や表面硬度が大巾に低下し、脆くな
り、粉状化するので、実質的に曲げ加工や表面エンボス
加工等の二次加工が出来ないのが現状である。また、
の発泡体は、ウレタン変性を反映するため、 100℃以上
の温度で可成りの曲げ加工と表面エンボス加工が可能で
あるが、深い表面エンボス加工やハニカムエンボス加工
あるいは曲率半径の小さな曲げ加工は出来ないのが現状
である。また、の発泡体の場合には、発泡硬化前の形
状が粉末状、シート状またはペレット状であるので、最
終形状を有する金型に充填して加熱発泡硬化させること
によって二次加工手段を経ずに目的形状の発泡体が直接
得られるが、金型を発泡体で均一に充填するのが困難で
あり、また、寸法の大きな成形物を金型成型するのは困
難であるため、大型部材を経済的に製造することができ
ないという問題がある。
既に公知である: レゾール型フェノール樹脂発泡体:これは液状のレ
ゾール型フェノール樹脂にフロンガス等の発泡剤と、シ
リコーン系非イオン界面活性剤等の整泡剤と、フェノー
ルスルホン酸等の酸硬化剤とを混合し、 100℃以下の温
度で発泡硬化させて得られる。 ノボラック型フェノール樹脂発泡体:これは粉末状
のノボラック型フェノール樹脂に、ジニトロンペンタメ
チレンテトラミン等の発泡剤と、シリコーン系非イオン
界面活性剤等の整泡剤と、ヘキサメチレンテトラミン等
の硬化剤とを混合し、 150〜 200℃の温度で発泡硬化さ
せて得られる。 ウレタン変性フェノール樹脂発泡体:これは液状の
ベンジリックエーテル型フェノール樹脂ポリオールと、
ジフェニルメタンジイソシアネート等のイソシアネート
化合物と、フロンガス等の発泡剤と、シリコーン系非イ
オン界面活性剤等の整泡剤と、カルボン酸アルカリ金属
塩との混合物に第三級アミン等の硬化触媒を混合した配
合物を 100℃以下の温度で発泡硬化させて得られる。上
記フェノール樹脂発泡体の中でとの発泡体は、発泡
硬化の段階で樹脂が三次元架橋して柔軟性がなくなるた
め、発泡体を更に 100℃以上の温度で加熱加圧成型した
場合、発泡体の強度や表面硬度が大巾に低下し、脆くな
り、粉状化するので、実質的に曲げ加工や表面エンボス
加工等の二次加工が出来ないのが現状である。また、
の発泡体は、ウレタン変性を反映するため、 100℃以上
の温度で可成りの曲げ加工と表面エンボス加工が可能で
あるが、深い表面エンボス加工やハニカムエンボス加工
あるいは曲率半径の小さな曲げ加工は出来ないのが現状
である。また、の発泡体の場合には、発泡硬化前の形
状が粉末状、シート状またはペレット状であるので、最
終形状を有する金型に充填して加熱発泡硬化させること
によって二次加工手段を経ずに目的形状の発泡体が直接
得られるが、金型を発泡体で均一に充填するのが困難で
あり、また、寸法の大きな成形物を金型成型するのは困
難であるため、大型部材を経済的に製造することができ
ないという問題がある。
【0003】一方、車両、船舶、自動車、航空機、建材
等で使用される断熱内装部材としては、近年、軽量で防
火性が高く且つ機械的強度の優れたものが強く要求され
ている。特に、航空機分野に於いては、防火性、即ち高
難燃性〜不燃性であると同時に、火災時に発煙性、有毒
ガスの発生が極端に少ない断熱内装部材が求められてお
り、欧米では既に法規制化されている。これらの要求に
対しては、上記の発泡体は、硬質ウレタン樹脂発泡体
に比較して難燃性が高く、発煙性や有毒ガスの発生量が
少ないが、上記およびによりも劣り、防火性に対す
る要求は満たしていない。以上の理由より、高難燃性〜
不燃性、低発煙性、低ガス毒性で且つ曲げ加工または表
面エンボス、ハニカムエンボス加工等の二次加工が可能
な発泡体の製造技術は確立されていないのが現状であ
る。
等で使用される断熱内装部材としては、近年、軽量で防
火性が高く且つ機械的強度の優れたものが強く要求され
ている。特に、航空機分野に於いては、防火性、即ち高
難燃性〜不燃性であると同時に、火災時に発煙性、有毒
ガスの発生が極端に少ない断熱内装部材が求められてお
り、欧米では既に法規制化されている。これらの要求に
対しては、上記の発泡体は、硬質ウレタン樹脂発泡体
に比較して難燃性が高く、発煙性や有毒ガスの発生量が
少ないが、上記およびによりも劣り、防火性に対す
る要求は満たしていない。以上の理由より、高難燃性〜
不燃性、低発煙性、低ガス毒性で且つ曲げ加工または表
面エンボス、ハニカムエンボス加工等の二次加工が可能
な発泡体の製造技術は確立されていないのが現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の欠点を解決して、高難燃性、低発泡性、低ガス毒
性で、機械的強度に優れ、しかも、80℃以上の温度で曲
げ加工、表面エンボス加工等の二次加工が可能なフェノ
ール樹脂発泡体を提供する事にある。
技術の欠点を解決して、高難燃性、低発泡性、低ガス毒
性で、機械的強度に優れ、しかも、80℃以上の温度で曲
げ加工、表面エンボス加工等の二次加工が可能なフェノ
ール樹脂発泡体を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、レゾール型フ
ェノール樹脂20〜70重量%と融点が50〜100 ℃であるフ
ェノール樹脂オリゴマー30〜80重量%とを含有するフェ
ノール樹脂混合物と、反応促進兼可塑化希釈剤と、反応
抑制兼可塑化希釈剤と、希釈剤兼発泡剤と、硬化剤とを
主要成分とする組成物を100℃以下の温度で発泡して得
られる二次加工可能なフェノール樹脂発泡体を提供す
る。
ェノール樹脂20〜70重量%と融点が50〜100 ℃であるフ
ェノール樹脂オリゴマー30〜80重量%とを含有するフェ
ノール樹脂混合物と、反応促進兼可塑化希釈剤と、反応
抑制兼可塑化希釈剤と、希釈剤兼発泡剤と、硬化剤とを
主要成分とする組成物を100℃以下の温度で発泡して得
られる二次加工可能なフェノール樹脂発泡体を提供す
る。
【0006】
【作用】本発明の発泡体は、通常の硬質ウレタン樹脂発
泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体の成型発泡硬化
工程と同様な成型性を有するので、既存の製造ラインで
連続成型して製造することができる。また、本発明のフ
ェノール樹脂発泡体は、80℃以上の温度で曲げ加工、表
面エンボス、ハニカムエンボス加工等の二次加工が可能
であり、こうして加工されたフェノール樹脂発泡体成形
品は高難燃性、低発煙性、低ガス毒性で、機械的強度お
よび腐食性に優れた製品となる。また、本発明のフェノ
ール樹脂発泡体を芯材として、その表面にアルミニウム
板、鋼板、銅板、ステンレス板等の難燃または不燃性の
シートまたはハニカムを積層して複合材料とすることも
できる。
泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体の成型発泡硬化
工程と同様な成型性を有するので、既存の製造ラインで
連続成型して製造することができる。また、本発明のフ
ェノール樹脂発泡体は、80℃以上の温度で曲げ加工、表
面エンボス、ハニカムエンボス加工等の二次加工が可能
であり、こうして加工されたフェノール樹脂発泡体成形
品は高難燃性、低発煙性、低ガス毒性で、機械的強度お
よび腐食性に優れた製品となる。また、本発明のフェノ
ール樹脂発泡体を芯材として、その表面にアルミニウム
板、鋼板、銅板、ステンレス板等の難燃または不燃性の
シートまたはハニカムを積層して複合材料とすることも
できる。
【0007】本発明のレゾール型フェノール樹脂は公知
方法で製造したものが使用できる。すなわち、このレゾ
ール型フェノール樹脂は、一般に、水酸化ナトリウム、
水酸化バリュウム、アンモニア、アミン等のアルカリ性
触媒の存在下でフェノール、クレゾール、キシレノー
ル、P−ブチルフェノール、P−ノニルフェノール等の
アルキルフェノール、P−クロロフェノール等のハロゲ
ン化フェノールを含むフェノール類と、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド等のアル
デヒド類とを、フェノール類:アルデヒド類のモル比を
1.0:1.0 〜 1.0:2.5 の範囲で縮合して得られる分子
量1000以下のレゾール型フェノール樹脂であり、遊離フ
ェノール、遊離ホルマリンおよび含水量が出来る限り少
ないものが良く、固形分が75重量%以上で、常温での粘
度が10000cps以下のレゾール型フェノール樹脂が適して
いる。
方法で製造したものが使用できる。すなわち、このレゾ
ール型フェノール樹脂は、一般に、水酸化ナトリウム、
水酸化バリュウム、アンモニア、アミン等のアルカリ性
触媒の存在下でフェノール、クレゾール、キシレノー
ル、P−ブチルフェノール、P−ノニルフェノール等の
アルキルフェノール、P−クロロフェノール等のハロゲ
ン化フェノールを含むフェノール類と、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド等のアル
デヒド類とを、フェノール類:アルデヒド類のモル比を
1.0:1.0 〜 1.0:2.5 の範囲で縮合して得られる分子
量1000以下のレゾール型フェノール樹脂であり、遊離フ
ェノール、遊離ホルマリンおよび含水量が出来る限り少
ないものが良く、固形分が75重量%以上で、常温での粘
度が10000cps以下のレゾール型フェノール樹脂が適して
いる。
【0008】本発明のレゾール型フェノール樹脂に配合
する可塑化剤としてのフェノール樹脂系オリゴマーは常
温で固形粉末状または含水固形状で、融点が50〜100 ℃
のものである。このフェノール樹脂系オリゴマーの融点
を50〜100 ℃に限定した理由は以下の通りである。すな
わち、融点が50℃以下の場合には、通常の硬質ウレタン
樹脂発泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体と同様な
常温〜加温方式(温度 100℃以下)を用いた連続成型発
泡硬化工程で発泡体に収縮や亀裂が発生し易く、外観が
均一な良好な発泡体を得ることができない。逆に、融点
が 100℃以上になると樹脂液の粘度が著しく増大して、
各成分が均一に混合されなくなって、外観良好なフォー
ムが得られず、また、本発明の目的とする80℃以上の温
度での曲げ加工、表面エンボス、ハニカムエンボス加工
等の二次加工の加工性が悪くなる。以上の理由から、フ
ェノール樹脂系オリゴマーの融点は50〜100 ℃の範囲、
好ましくは60〜90℃の範囲に限定される。本発明による
融点が50〜100 ℃である本発明のフェノール樹脂系オリ
ゴマーは乾燥状態のものでも、含水状態のものでもよ
い。
する可塑化剤としてのフェノール樹脂系オリゴマーは常
温で固形粉末状または含水固形状で、融点が50〜100 ℃
のものである。このフェノール樹脂系オリゴマーの融点
を50〜100 ℃に限定した理由は以下の通りである。すな
わち、融点が50℃以下の場合には、通常の硬質ウレタン
樹脂発泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体と同様な
常温〜加温方式(温度 100℃以下)を用いた連続成型発
泡硬化工程で発泡体に収縮や亀裂が発生し易く、外観が
均一な良好な発泡体を得ることができない。逆に、融点
が 100℃以上になると樹脂液の粘度が著しく増大して、
各成分が均一に混合されなくなって、外観良好なフォー
ムが得られず、また、本発明の目的とする80℃以上の温
度での曲げ加工、表面エンボス、ハニカムエンボス加工
等の二次加工の加工性が悪くなる。以上の理由から、フ
ェノール樹脂系オリゴマーの融点は50〜100 ℃の範囲、
好ましくは60〜90℃の範囲に限定される。本発明による
融点が50〜100 ℃である本発明のフェノール樹脂系オリ
ゴマーは乾燥状態のものでも、含水状態のものでもよ
い。
【0009】本発明の50〜100 ℃の融点を有するフェノ
ール樹脂系オリゴマーには天然タイプと合成タイプの2
つがあり、天然タイプには長鎖アルキル含有フェノール
化合物であるカルダノールまたはカルドールがあり、合
成タイプとしてはストレートタイプと変性タイプとがあ
る。合成タイプ(ストレートタイプ)は以下のようにし
て得られる。先ず、上記のようなフェノール類とアルデ
ヒド類とを 1.0:0.6 〜0.9 のモル比で混合し、蓚酸ま
たは酢酸亜鉛のような酸性触媒または2価の金属塩の存
在下で、80〜90℃の温度で、30〜120 分間縮合させる。
次いで、KOH等のアルカリで中和した後、100 〜150
℃の温度範囲で減圧脱水して液状のフェノール樹脂系オ
リゴマーとする。これを冷却し、200 メッシュ以下に粉
砕することによって部分含水状態 (含水量が10重量%以
下) の乾燥した融点が50〜100 ℃である目的とするフェ
ノール樹脂系オリゴマーが得られる。この場合、上記の
モル比、反応時間および含水率を変えることによってオ
リゴマーの融点を50〜100 ℃の範囲で変えることができ
る。合成タイプ(変性タイプ)は、上記のフェノール類
および/またはアルデヒド類の代わりに変性フェノール
類または変性アルデヒド類を使用して、縮合と同時に変
性タイプのフェノール樹脂系オリゴマーとするか、上記
ストレートタイプのフェノール樹脂系オリゴマーに変性
剤を添加する、例えば変性剤をアルカリ触媒下でストレ
ートタイプのオリゴマーに付加することによって得られ
る。
ール樹脂系オリゴマーには天然タイプと合成タイプの2
つがあり、天然タイプには長鎖アルキル含有フェノール
化合物であるカルダノールまたはカルドールがあり、合
成タイプとしてはストレートタイプと変性タイプとがあ
る。合成タイプ(ストレートタイプ)は以下のようにし
て得られる。先ず、上記のようなフェノール類とアルデ
ヒド類とを 1.0:0.6 〜0.9 のモル比で混合し、蓚酸ま
たは酢酸亜鉛のような酸性触媒または2価の金属塩の存
在下で、80〜90℃の温度で、30〜120 分間縮合させる。
次いで、KOH等のアルカリで中和した後、100 〜150
℃の温度範囲で減圧脱水して液状のフェノール樹脂系オ
リゴマーとする。これを冷却し、200 メッシュ以下に粉
砕することによって部分含水状態 (含水量が10重量%以
下) の乾燥した融点が50〜100 ℃である目的とするフェ
ノール樹脂系オリゴマーが得られる。この場合、上記の
モル比、反応時間および含水率を変えることによってオ
リゴマーの融点を50〜100 ℃の範囲で変えることができ
る。合成タイプ(変性タイプ)は、上記のフェノール類
および/またはアルデヒド類の代わりに変性フェノール
類または変性アルデヒド類を使用して、縮合と同時に変
性タイプのフェノール樹脂系オリゴマーとするか、上記
ストレートタイプのフェノール樹脂系オリゴマーに変性
剤を添加する、例えば変性剤をアルカリ触媒下でストレ
ートタイプのオリゴマーに付加することによって得られ
る。
【0010】本発明で使用可能なフェノール樹脂系オリ
ゴマーの具体例としては、長鎖アルキル含有フェノール
化合物としてのカルダノールやカルドール、イソプロペ
ニルフェノール系オリゴマー、フェノールホルムアルデ
ヒド系ノボラック樹脂、エポキシ変性ノボラック樹脂、
長鎖アルキルエステル型フェノール化合物、エポキシカ
ストール油系フェノール化合物、メチルグリコシッドま
たはグリコサミン変性フェノール樹脂で、融点が50〜10
0 ℃の範囲に入るものが挙げられる。
ゴマーの具体例としては、長鎖アルキル含有フェノール
化合物としてのカルダノールやカルドール、イソプロペ
ニルフェノール系オリゴマー、フェノールホルムアルデ
ヒド系ノボラック樹脂、エポキシ変性ノボラック樹脂、
長鎖アルキルエステル型フェノール化合物、エポキシカ
ストール油系フェノール化合物、メチルグリコシッドま
たはグリコサミン変性フェノール樹脂で、融点が50〜10
0 ℃の範囲に入るものが挙げられる。
【0011】本発明の二次加工可能なフェノール樹脂発
泡体を得るためには、レゾール型フェノール樹脂に上記
のフェノール樹脂系オリゴマーを固形分で30〜80重量%
配合する必要がある。フェノール樹脂系オリゴマーの配
合量が30重量%以下では得られるフェノール樹脂発泡体
の曲げ加工や、表面エンボス、ハニカムエンボス加工等
の二次加工性が不充分であり、逆に、80重量%以上で
は、二次加工性に関しては問題ないが、硬質ウレタン樹
脂発泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体と同様な連
続成型発泡硬化条件を満足することは出来ない。レゾー
ル型フェノール樹脂と50〜100 ℃の融点を有するフェノ
ール樹脂系オリゴマーとの混合は、通常の混合方法で行
うことができる。例えば、液状のレゾール型フェノール
樹脂に上記のフェノール樹脂系オリゴマーを混合した
後、他の成分を添加・混合する方法あるいは全ての成分
を同時に添加・混合する方法で行うことができる。
泡体を得るためには、レゾール型フェノール樹脂に上記
のフェノール樹脂系オリゴマーを固形分で30〜80重量%
配合する必要がある。フェノール樹脂系オリゴマーの配
合量が30重量%以下では得られるフェノール樹脂発泡体
の曲げ加工や、表面エンボス、ハニカムエンボス加工等
の二次加工性が不充分であり、逆に、80重量%以上で
は、二次加工性に関しては問題ないが、硬質ウレタン樹
脂発泡体やレゾール型フェノール樹脂発泡体と同様な連
続成型発泡硬化条件を満足することは出来ない。レゾー
ル型フェノール樹脂と50〜100 ℃の融点を有するフェノ
ール樹脂系オリゴマーとの混合は、通常の混合方法で行
うことができる。例えば、液状のレゾール型フェノール
樹脂に上記のフェノール樹脂系オリゴマーを混合した
後、他の成分を添加・混合する方法あるいは全ての成分
を同時に添加・混合する方法で行うことができる。
【0012】本発明の二次加工可能なフェノール樹脂発
泡体は、通常の硬質ウレタン樹脂発泡体又はレゾール型
フェノール樹脂発泡体と同様な連続成型で製造すること
ができるが、本発明のフェノール樹脂系オリゴマーを配
合したフェノール樹脂単独は高粘性であるため、混合吐
出が困難であるので、本発明の発泡性樹脂液を従来と同
様な混合・吐出・発泡硬化を含む成型方法に適合させる
ためには、粘度調整をし、また、混合吐出後にバランス
の取れた発泡硬化体となる様に調整しなければならな
い。本発明者は種々検討した結果、この対策として、反
応を促進する可塑化希釈剤 (反応促進兼可塑化希釈剤)
と、反応を抑制する可塑化希釈剤 (反応抑制兼可塑化希
釈剤) と、発泡剤を兼ねた希釈剤 (発泡剤兼希釈剤) と
をフェノール樹脂液に配合することによって解決するこ
とができるという事を見出した。
泡体は、通常の硬質ウレタン樹脂発泡体又はレゾール型
フェノール樹脂発泡体と同様な連続成型で製造すること
ができるが、本発明のフェノール樹脂系オリゴマーを配
合したフェノール樹脂単独は高粘性であるため、混合吐
出が困難であるので、本発明の発泡性樹脂液を従来と同
様な混合・吐出・発泡硬化を含む成型方法に適合させる
ためには、粘度調整をし、また、混合吐出後にバランス
の取れた発泡硬化体となる様に調整しなければならな
い。本発明者は種々検討した結果、この対策として、反
応を促進する可塑化希釈剤 (反応促進兼可塑化希釈剤)
と、反応を抑制する可塑化希釈剤 (反応抑制兼可塑化希
釈剤) と、発泡剤を兼ねた希釈剤 (発泡剤兼希釈剤) と
をフェノール樹脂液に配合することによって解決するこ
とができるという事を見出した。
【0013】本発明で用いられる反応促進兼可塑化希釈
剤は、常温で液状である炭素数が2以上のアルデヒド
類、活性水酸基を有するアルコールおよび環状ホルマー
ル類の中から選択することができる。具体的にはフルフ
リルアルコールやブチルアルデヒド等の炭素数が2以上
のアルデヒド類、フルフラール等の活性水酸基を有する
アルコール、トリオキサン等の環状ホルマール類を挙げ
る事ができる。
剤は、常温で液状である炭素数が2以上のアルデヒド
類、活性水酸基を有するアルコールおよび環状ホルマー
ル類の中から選択することができる。具体的にはフルフ
リルアルコールやブチルアルデヒド等の炭素数が2以上
のアルデヒド類、フルフラール等の活性水酸基を有する
アルコール、トリオキサン等の環状ホルマール類を挙げ
る事ができる。
【0014】本発明で用いられる反応抑制兼可塑化希釈
剤はアルキレングリコール類およびアルコール類の中か
ら選択することができる。具体的にはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等の
グリコール類およびヘキサノール等のアルコール類を挙
げることができる。これら、働きの異なる3種類の希釈
剤を、フェノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂
の固形分 100重量部に対して夫々5〜15重量の総計45重
量部以下の量だけ配合する事によって混合吐出性に優れ
且つ、吐出後に発泡と同時に進行する硬化のバランスを
取る事が可能となる。
剤はアルキレングリコール類およびアルコール類の中か
ら選択することができる。具体的にはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等の
グリコール類およびヘキサノール等のアルコール類を挙
げることができる。これら、働きの異なる3種類の希釈
剤を、フェノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂
の固形分 100重量部に対して夫々5〜15重量の総計45重
量部以下の量だけ配合する事によって混合吐出性に優れ
且つ、吐出後に発泡と同時に進行する硬化のバランスを
取る事が可能となる。
【0015】実際には、フェノール樹脂系オリゴマー配
合フェノール樹脂と上記希釈剤の他に、下記の発泡剤、
硬化剤、整泡剤、中和剤等のその他の添加剤を加えた発
泡性原液をミキサーで混合し、所望の形状に発泡させ
る。混合・発泡方法は特に限定されないが、基本的に
は、フェノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂に
希釈剤を添加混合した第一成分と、この第一成分に発泡
剤を添加した第二成分と、硬化剤を含むその他の第三成
分との3成分系、あるいは第一成分+第二成分と硬化剤
を含むその他の第三成分との3成分系を混合器、例え
ば、高速回転するミキサー中で混合し、吐出することに
よって行うのが好ましい。実際の混合・発泡は、上記発
泡性原液をミキサーで混合した後、ミキシングヘッドよ
り、下部面材を敷きつめたダブルスチールベルト上に吐
出し、上部スチールベルトで発泡厚さを設定しながら40
〜100 ℃の温度の硬化炉に導入して発泡硬化させる。こ
れによって、収縮亀裂やボイドや反りのない外観が良好
で、しかも密度が30〜 500kg/m3程度の低密度から高密
度のフェノール樹脂発泡体を連続的に製造することがで
きる。
合フェノール樹脂と上記希釈剤の他に、下記の発泡剤、
硬化剤、整泡剤、中和剤等のその他の添加剤を加えた発
泡性原液をミキサーで混合し、所望の形状に発泡させ
る。混合・発泡方法は特に限定されないが、基本的に
は、フェノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂に
希釈剤を添加混合した第一成分と、この第一成分に発泡
剤を添加した第二成分と、硬化剤を含むその他の第三成
分との3成分系、あるいは第一成分+第二成分と硬化剤
を含むその他の第三成分との3成分系を混合器、例え
ば、高速回転するミキサー中で混合し、吐出することに
よって行うのが好ましい。実際の混合・発泡は、上記発
泡性原液をミキサーで混合した後、ミキシングヘッドよ
り、下部面材を敷きつめたダブルスチールベルト上に吐
出し、上部スチールベルトで発泡厚さを設定しながら40
〜100 ℃の温度の硬化炉に導入して発泡硬化させる。こ
れによって、収縮亀裂やボイドや反りのない外観が良好
で、しかも密度が30〜 500kg/m3程度の低密度から高密
度のフェノール樹脂発泡体を連続的に製造することがで
きる。
【0016】本発明で使用可能な硬化剤としては、一般
に知られたルイス酸、塩酸、硫酸、フェノールスルホン
酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸等の無機酸または有機酸、あるいはレゾ
ルシン等のレゾルシノール類を単独または混合物で使用
する事ができる。この硬化剤をフェノール樹脂系オリゴ
マー配合フェノール樹脂 100重量部に対して5〜30重量
部の割合で添加することによって、常温〜加温で発泡硬
化させる事が出来る。
に知られたルイス酸、塩酸、硫酸、フェノールスルホン
酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸等の無機酸または有機酸、あるいはレゾ
ルシン等のレゾルシノール類を単独または混合物で使用
する事ができる。この硬化剤をフェノール樹脂系オリゴ
マー配合フェノール樹脂 100重量部に対して5〜30重量
部の割合で添加することによって、常温〜加温で発泡硬
化させる事が出来る。
【0017】本発明で用いられる発泡剤兼希釈剤はSP
値(solubility parameter)が 6.5〜9.0 で、沸点が50℃
以下の脂肪族炭化水素またはハロゲン化物にすることが
できる。具体的な発泡剤兼希釈剤としては塩化メチレ
ン、ペンタン、ヘキサン等を挙げる事が出来る。本発明
では、この発泡剤兼希釈剤以外に、トリクロロモノフル
オロメタン(フロン11)、1,1,2-トリクロロ- 1,2,2-ト
リフルオロエタン(フロン 113)、ジクロロジフルオロ
メタン(フロン12)、ヘキサン、ペンタン等の低沸点脂
肪族炭化水素またはハロゲン化合物、更には、炭酸カル
シュウム、炭酸バリュウム、重ソウ等の炭酸塩を単独ま
たは混合して使用することができる。この発泡剤をフェ
ノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂 100重量部
に対して25重量部以下の比率で添加することによって低
発泡(高密度発泡体)から高発泡(低密度発泡体)のフ
ェノール樹脂発泡体を得る事が出来る。
値(solubility parameter)が 6.5〜9.0 で、沸点が50℃
以下の脂肪族炭化水素またはハロゲン化物にすることが
できる。具体的な発泡剤兼希釈剤としては塩化メチレ
ン、ペンタン、ヘキサン等を挙げる事が出来る。本発明
では、この発泡剤兼希釈剤以外に、トリクロロモノフル
オロメタン(フロン11)、1,1,2-トリクロロ- 1,2,2-ト
リフルオロエタン(フロン 113)、ジクロロジフルオロ
メタン(フロン12)、ヘキサン、ペンタン等の低沸点脂
肪族炭化水素またはハロゲン化合物、更には、炭酸カル
シュウム、炭酸バリュウム、重ソウ等の炭酸塩を単独ま
たは混合して使用することができる。この発泡剤をフェ
ノール樹脂系オリゴマー配合フェノール樹脂 100重量部
に対して25重量部以下の比率で添加することによって低
発泡(高密度発泡体)から高発泡(低密度発泡体)のフ
ェノール樹脂発泡体を得る事が出来る。
【0018】また、本発明のフェノール樹脂発泡体に均
一な細胞を形成させるための整泡剤をフェノール樹脂系
オリゴマー配合フェノール樹脂 100重量部に対して 0.5
〜5重量部配合するのが好ましい。この整泡剤として
は、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、ポリシロキサ
ン−ポリオキシアルキレン共重合体、アルキレンオキサ
イド−アルキルフェノール縮合物等の脂肪酸エステル系
ノニオン界面活性剤またはシリコーン系ノニオン界面活
性剤を挙げる事が出来る。中和剤としては炭酸バリウム
等を必要に応じて添加することができる。
一な細胞を形成させるための整泡剤をフェノール樹脂系
オリゴマー配合フェノール樹脂 100重量部に対して 0.5
〜5重量部配合するのが好ましい。この整泡剤として
は、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、ポリシロキサ
ン−ポリオキシアルキレン共重合体、アルキレンオキサ
イド−アルキルフェノール縮合物等の脂肪酸エステル系
ノニオン界面活性剤またはシリコーン系ノニオン界面活
性剤を挙げる事が出来る。中和剤としては炭酸バリウム
等を必要に応じて添加することができる。
【0019】本発明のフェノール樹脂発泡体の腐食性を
改良するために、亜鉛、アルミニウム等の金属粉、酸化
アルミニウム等の金属酸化物粉末、フッ化ホウ素等のホ
ウ素系化合物、亜硫酸ソーダ等の亜硫酸塩、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシュウム等の炭酸塩をフェノール樹脂系オ
リゴマー配合フェノール樹脂 100重量部に対して5〜10
重量部配合することもできる。その他、本発明のフェノ
ール樹脂発泡体の防火性、機械的強度、防水性を高める
目的で、水酸化アルミニウム、無水ホウ酸、三酸化アン
チモン、ポリリン酸アンモニウム、マイカ、タルク、ガ
ラス繊維、珪酸マグネシュウム系繊維、フェノール繊
維、シリコーン系撥水剤等のその他の添加剤を必要に応
じて適宜配合することができる。以下、本発明の実施例
を説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
はない。
改良するために、亜鉛、アルミニウム等の金属粉、酸化
アルミニウム等の金属酸化物粉末、フッ化ホウ素等のホ
ウ素系化合物、亜硫酸ソーダ等の亜硫酸塩、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシュウム等の炭酸塩をフェノール樹脂系オ
リゴマー配合フェノール樹脂 100重量部に対して5〜10
重量部配合することもできる。その他、本発明のフェノ
ール樹脂発泡体の防火性、機械的強度、防水性を高める
目的で、水酸化アルミニウム、無水ホウ酸、三酸化アン
チモン、ポリリン酸アンモニウム、マイカ、タルク、ガ
ラス繊維、珪酸マグネシュウム系繊維、フェノール繊
維、シリコーン系撥水剤等のその他の添加剤を必要に応
じて適宜配合することができる。以下、本発明の実施例
を説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
はない。
【0020】
【実施例】実施例1 レゾール型フェノール樹脂の合成 温度計、撹拌器、冷却器および減圧脱水器を備えた2リ
ットルのフラスコ中に470 gのフェノールと、 608gの
37%ホルマリンと、21gの40%苛性カリ水溶液とを入
れ、80℃で 4.5時間反応させた。反応終了後に、パラト
ルエンスルホン酸を用いて反応液のpHが 7.0〜7.5 にな
る様に中和し、更に、減圧脱水冷却して、固形分が78重
量%、水分が15重量%の粘度(25℃)700cpsのレゾール
型フェノール樹脂を合成した。融点が74℃のフェノール樹脂オリゴマーの合成 温度計、撹拌器、冷却器および減圧脱水器を備えた2リ
ットルのフラスコ中に564 gのフェノールと、 389gの
フェノールの37%ホルマリンと、 2.5gの蓚酸とを入
れ、95℃で30分間反応させた。続いて、KOHで中和
し、さらに脱水工程として、4時間で 150℃まで昇温さ
せ、脱水した。脱水後、冷却し、ロールミルで粉砕し、
200メッシュの篩を通過させて、粉末状のノボラック型
フェノール樹脂オリゴマーを得た。このオリゴマーの融
点 (JIS K 6910 法) は74℃であった。エポキシ変性ノポラック型フェノール樹脂オリゴマーの
合成 上記で得られた融点が74℃のフェノール樹脂オリゴマー
10重量部に、20%カセイソーダーを20重量部加えて、60
℃に加温した。一方、別のフラスコに10重量部のエピク
ロルヒドリンと、10重量部のエタノールとからなる60℃
の溶液を用意し、この溶液中に上記のオリゴマー/カセ
イソーダー液を滴下させる。滴下時間は90分にした。滴
下完了後、30分間攪拌する。その後、冷却、水洗、乾燥
粉砕してエポキシ変性ノポラック型フェノール樹脂オリ
ゴマー (融点:80℃) を得た。融点が 102℃のフェノール樹脂オリゴマーの合成 温度計、撹拌器、冷却器および減圧脱水器を備えた2リ
ットルのフラスコ中に564 gのフェノールと、 292gの
フェノールの37%ホルマリンと、 2.5gの蓚酸とを入
れ、95℃で 120分間反応させた。続いて、KOHで中和
し、さらに脱水工程として、4時間で 150℃まで昇温さ
せ、脱水した。脱水後、冷却し、ロールミルで粉砕し、
200メッシュの篩を通過させて、粉末状のノボラック型
フェノール樹脂オリゴマーを得た。このオリゴマーの融
点 (JIS K 6910 法) は 102℃であった。
ットルのフラスコ中に470 gのフェノールと、 608gの
37%ホルマリンと、21gの40%苛性カリ水溶液とを入
れ、80℃で 4.5時間反応させた。反応終了後に、パラト
ルエンスルホン酸を用いて反応液のpHが 7.0〜7.5 にな
る様に中和し、更に、減圧脱水冷却して、固形分が78重
量%、水分が15重量%の粘度(25℃)700cpsのレゾール
型フェノール樹脂を合成した。融点が74℃のフェノール樹脂オリゴマーの合成 温度計、撹拌器、冷却器および減圧脱水器を備えた2リ
ットルのフラスコ中に564 gのフェノールと、 389gの
フェノールの37%ホルマリンと、 2.5gの蓚酸とを入
れ、95℃で30分間反応させた。続いて、KOHで中和
し、さらに脱水工程として、4時間で 150℃まで昇温さ
せ、脱水した。脱水後、冷却し、ロールミルで粉砕し、
200メッシュの篩を通過させて、粉末状のノボラック型
フェノール樹脂オリゴマーを得た。このオリゴマーの融
点 (JIS K 6910 法) は74℃であった。エポキシ変性ノポラック型フェノール樹脂オリゴマーの
合成 上記で得られた融点が74℃のフェノール樹脂オリゴマー
10重量部に、20%カセイソーダーを20重量部加えて、60
℃に加温した。一方、別のフラスコに10重量部のエピク
ロルヒドリンと、10重量部のエタノールとからなる60℃
の溶液を用意し、この溶液中に上記のオリゴマー/カセ
イソーダー液を滴下させる。滴下時間は90分にした。滴
下完了後、30分間攪拌する。その後、冷却、水洗、乾燥
粉砕してエポキシ変性ノポラック型フェノール樹脂オリ
ゴマー (融点:80℃) を得た。融点が 102℃のフェノール樹脂オリゴマーの合成 温度計、撹拌器、冷却器および減圧脱水器を備えた2リ
ットルのフラスコ中に564 gのフェノールと、 292gの
フェノールの37%ホルマリンと、 2.5gの蓚酸とを入
れ、95℃で 120分間反応させた。続いて、KOHで中和
し、さらに脱水工程として、4時間で 150℃まで昇温さ
せ、脱水した。脱水後、冷却し、ロールミルで粉砕し、
200メッシュの篩を通過させて、粉末状のノボラック型
フェノール樹脂オリゴマーを得た。このオリゴマーの融
点 (JIS K 6910 法) は 102℃であった。
【0021】実施例2〜4 二次加工可能なフェノール樹脂発泡体の製造 実施例1で得られたレゾール型フェノール樹脂およびオ
リゴマーとを用いて、表1に示す配合割合の3成分系か
らなる組成物を作り、小型混合吐出機に投入して 4000
rpm で混合した。得られた混合液を、下面に離形紙を敷
き込んだ30×30×1cmの型枠中に、発泡体の密度が60kg
/m3となる量だけ吐出し、更に、上面に離形紙を乗せた
後、温度85℃のホットプレスにセットして10分間加熱発
泡硬化させた。得られた発泡体は、性能評価前に、更
に、60℃、5時間養生した。また、得られた発泡体の一
部を用いて、外径が11.4cmと16.9cmで、肉厚が 5.0mmで
ある一組の判割二重円筒鋼管による曲げ加工試験と、高
さ3mmのランダム表面エンボス模様を有する一組の平鋼
板とφ=10mm、高さ5mmの円柱形の凹凸からなるハニカ
ム型エンボスを有する一組の平鋼板とによる表面加工試
験を実施した。この時の加工条件は温度 150℃、時間3
分とした。これらの評価結果を含めた結果は表1に示し
てある。なお、表1には比較例も記載してある。
リゴマーとを用いて、表1に示す配合割合の3成分系か
らなる組成物を作り、小型混合吐出機に投入して 4000
rpm で混合した。得られた混合液を、下面に離形紙を敷
き込んだ30×30×1cmの型枠中に、発泡体の密度が60kg
/m3となる量だけ吐出し、更に、上面に離形紙を乗せた
後、温度85℃のホットプレスにセットして10分間加熱発
泡硬化させた。得られた発泡体は、性能評価前に、更
に、60℃、5時間養生した。また、得られた発泡体の一
部を用いて、外径が11.4cmと16.9cmで、肉厚が 5.0mmで
ある一組の判割二重円筒鋼管による曲げ加工試験と、高
さ3mmのランダム表面エンボス模様を有する一組の平鋼
板とφ=10mm、高さ5mmの円柱形の凹凸からなるハニカ
ム型エンボスを有する一組の平鋼板とによる表面加工試
験を実施した。この時の加工条件は温度 150℃、時間3
分とした。これらの評価結果を含めた結果は表1に示し
てある。なお、表1には比較例も記載してある。
【0022】
【表1】 表1の結果は、50〜 100℃の融点を有するフェノール樹
脂系オリゴマーを配合した実施例2のフェノール樹脂発
泡体が機械的強度、外観、難燃性に優れ、曲げ加工等の
二次加工性を有する事が分る。
脂系オリゴマーを配合した実施例2のフェノール樹脂発
泡体が機械的強度、外観、難燃性に優れ、曲げ加工等の
二次加工性を有する事が分る。
【0023】実施例5〜8 レゾール型フェノール樹脂と、融点74℃のノボラック型
フェノール樹脂オリゴマーとの配合割合(固形分)を表
2の様に変化させて、実施例2〜4と同様の成型・性能
評価を実施した。結果は表2に示してある。
フェノール樹脂オリゴマーとの配合割合(固形分)を表
2の様に変化させて、実施例2〜4と同様の成型・性能
評価を実施した。結果は表2に示してある。
【0024】
【表2】 表2の結果から、二次加工性を有するフェノール樹脂発
泡体とするには、レゾール型フェノール樹脂に対するフ
ェノール樹脂系オリゴマーの配合量は、30〜80重量%、
好ましくは40〜70重量%の範囲にする必要があるという
ことが理解される。
泡体とするには、レゾール型フェノール樹脂に対するフ
ェノール樹脂系オリゴマーの配合量は、30〜80重量%、
好ましくは40〜70重量%の範囲にする必要があるという
ことが理解される。
【0025】実施例9〜13 レゾール型フェノール樹脂と、融点74℃のノボラック型
フェノールオリゴマーとの配合割合を40:60重量%にし
たフェノール樹脂を使用し、表3に示した配合割合で、
実施例2と同様な方法で密度の異なるフェノール樹脂発
泡体を成形し、評価した。結果は表3に示してある。
フェノールオリゴマーとの配合割合を40:60重量%にし
たフェノール樹脂を使用し、表3に示した配合割合で、
実施例2と同様な方法で密度の異なるフェノール樹脂発
泡体を成形し、評価した。結果は表3に示してある。
【0026】
【表3】
【0027】注1 熱伝導率:非定常法、Shotherm−Q
TMD2 法による測定値。 注2 耐腐食性:発泡体とアルミ板を接触させた状態
で、温度40℃、湿度 100%、時間2000時間放置後のアル
ミ板の表面状況及び重量変化率で評価。 注3 寸法変化率:温度35℃、湿度30%、時間24時間、
及び、温度35℃、湿度90%、時間24時間放置させた時の
寸法変化率(%)。
TMD2 法による測定値。 注2 耐腐食性:発泡体とアルミ板を接触させた状態
で、温度40℃、湿度 100%、時間2000時間放置後のアル
ミ板の表面状況及び重量変化率で評価。 注3 寸法変化率:温度35℃、湿度30%、時間24時間、
及び、温度35℃、湿度90%、時間24時間放置させた時の
寸法変化率(%)。
【0028】表3の結果から、本発明のフェノール樹脂
発泡体は低密度から高密度に至るまで機械的強度、防火
性、耐食性に優れ、しかも二次加工性を有する事が理解
される。
発泡体は低密度から高密度に至るまで機械的強度、防火
性、耐食性に優れ、しかも二次加工性を有する事が理解
される。
【0029】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂発泡体は、低密
度から高密度に至るまで機械的強度、防火性、耐食に優
れ、しかも、従来のフェノール樹脂発泡体では成し得な
かった曲げ加工、表面エンボス、ハニカムエンボス加工
等の二次加工性ができるので、車両、船舶、自動車、航
空機、建材等の立体形状の加工を必要とする部材への成
形加工が可能となり、この分野への用途拡大が可能とな
る。
度から高密度に至るまで機械的強度、防火性、耐食に優
れ、しかも、従来のフェノール樹脂発泡体では成し得な
かった曲げ加工、表面エンボス、ハニカムエンボス加工
等の二次加工性ができるので、車両、船舶、自動車、航
空機、建材等の立体形状の加工を必要とする部材への成
形加工が可能となり、この分野への用途拡大が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C08L 61:06 (56)参考文献 特開 昭60−229934(JP,A) 特開 昭57−78448(JP,A) 特開 昭64−1752(JP,A) 特開 昭57−70150(JP,A) 特開 昭53−133271(JP,A) 特開 昭57−25335(JP,A) 特開 昭50−127962(JP,A) 特開 昭54−162789(JP,A) 特開 平3−72536(JP,A) 特公 昭48−13338(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42 B32B 3/12 B32B 5/18 B32B 27/42 101 C08L 61/00 - 61/34
Claims (18)
- 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂20〜70重量%
と融点が50〜100 ℃であるフェノール樹脂オリゴマー30
〜80重量%とを含有するフェノール樹脂混合物と、反応
促進兼可塑化希釈剤と、反応抑制兼可塑化希釈剤と、希
釈剤兼発泡剤と、硬化剤とを主要成分とする組成物を10
0 ℃以下の温度で発泡して得られる二次加工可能なフェ
ノール樹脂発泡体。 - 【請求項2】 50〜100 ℃の融点を有するフェノール樹
脂系オリゴマーがカルダノールまたはカルドールである
請求項1に記載の発泡体。 - 【請求項3】 50〜100 ℃の融点を有するフェノール樹
脂系オリゴマーが、フェノール類とアルデヒド類とを
1.0: 0.6〜0.9 のモル比で混合し、酸性触媒または2
価の金属塩の存在下で縮合させ、中和後、加熱・減圧脱
水したものである請求項1に記載の発泡体。 - 【請求項4】 上記の縮合を80〜90℃の温度で、30〜12
0 分間行う請求項3に記載の発泡体。 - 【請求項5】 フェノール類およびアルデヒド類の少な
くとも一方が変性フェノール類または変性アルデヒド類
である請求項3または4に記載の発泡体。 - 【請求項6】 反応促進兼可塑化希釈剤が、常温で液体
の炭素数が2以上のアルデヒド類、活性水酸基を有する
アルコールおよび環状ホルマール類によって構成される
群の中から選択される請求項1〜5のいずれか一項に記
載の発泡体。 - 【請求項7】 反応促進兼可塑化希釈剤がフルフリルア
ルコール、ブチルアルデヒド、フルフラールおよびトリ
オキサンによって構成される群の中から選択される請求
項6に記載の発泡体。 - 【請求項8】 反応抑制兼可塑化希釈剤がアルキレング
リコールまたはアルコール類の中から選択される請求項
1〜7のいずれか一項に記載の発泡体。 - 【請求項9】 反応抑制兼可塑化希釈剤がエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール
およびヘキサノールによって構成される群の中から選択
される請求項8に記載の発泡体。 - 【請求項10】 希釈剤兼発泡剤がSP値が 6.5〜9.0
で、沸点が50℃以下の脂肪族炭化水素またはハロゲン化
物である請求項1〜9のいずれか一項に記載の発泡体。 - 【請求項11】 希釈剤兼発泡剤が塩化メチレン、ペンタ
ンおよびヘキサンによって構成される群の中から選択さ
れる請求項10に記載の発泡体。 - 【請求項12】 上記組成物が整泡剤と中和剤とをさらに
含む請求項1〜12項のいずれか一項に記載の発泡体。 - 【請求項13】 難燃剤および繊維補強剤をさらに含む請
求項1〜12のいずれか一項に記載の発泡体。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項に記載の二
次加工可能なフェノール樹脂発泡体を、更に80℃以上の
温度で成形加工して得られるフェノール樹脂発泡体の成
形品。 - 【請求項15】 成形加工が曲げ加工、表面エンボスまた
はハニカムエンボス加工である請求項14に記載の成形
品。 - 【請求項16】 請求項1〜13のいずれか一項に記載の二
次加工可能なフェノール樹脂発泡体を芯材とし、この芯
材の表面にシートを積層した後に、80℃以上の温度で成
形加工して得られる複合材料。 - 【請求項17】 シートが難燃または不燃性のシートまた
はハニカムである請求項16に記載の複合材料。 - 【請求項18】 シートまたはハニカムがアルミニウム
板、鋼板、銅板またはステンレス板である請求項17に記
載の複合材料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21452091A JP3165467B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 二次加工可能なフェノール樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21452091A JP3165467B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 二次加工可能なフェノール樹脂発泡体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532814A JPH0532814A (ja) | 1993-02-09 |
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Family
ID=16657086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21452091A Expired - Fee Related JP3165467B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 二次加工可能なフェノール樹脂発泡体 |
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---|---|
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US5589016A (en) * | 1994-04-29 | 1996-12-31 | The Boeing Company | Prescored foam for panel fabrication |
CH689941A5 (fr) * | 1995-05-18 | 2000-02-15 | Transdiffusia S A | Résine phénolique réticulée en forme de mousse, procédé pour sa fabrication, et installation pour la mise en oeuvre du procédé. |
JP2007070512A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Nitto Boseki Co Ltd | フェノール樹脂発泡体 |
JP6139769B2 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-31 | 積水化学工業株式会社 | 積層板及びその製造方法 |
MX2019014911A (es) * | 2017-06-15 | 2020-08-06 | Ppg Coatings Kunshan Co Ltd | Composicion de revestimiento intumescente. |
US11326036B2 (en) | 2018-04-27 | 2022-05-10 | Asahi Kasei Construction Materials Corporation | Flame-retardant phenolic resin foam |
KR102383660B1 (ko) * | 2021-07-12 | 2022-04-11 | 명일폼테크주식회사 | 준불연 페놀 발포폼 조성물 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP21452091A patent/JP3165467B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532814A (ja) | 1993-02-09 |
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