JP3165384B2 - 喫煙物品の燃料ロッド製造機 - Google Patents

喫煙物品の燃料ロッド製造機

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JP3165384B2 JP34943896A JP34943896A JP3165384B2 JP 3165384 B2 JP3165384 B2 JP 3165384B2 JP 34943896 A JP34943896 A JP 34943896A JP 34943896 A JP34943896 A JP 34943896A JP 3165384 B2 JP3165384 B2 JP 3165384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シガレットタイ
プの喫煙物品において、その燃料コンポーネントを製造
するための燃料ロッド製造機に関する。
【0002】
【関連する背景技術】シガレットや葉巻、また、パイプ
たばこは、タバコ材を使用したポピュラーな喫煙物品で
あるが、このような喫煙物品の代替品として従来から種
々の喫煙物品が提案されている。例えば、特開平6−7
139号公報には、燃料コンポーネント、エアゾール発
生部及びマウスピースからなる喫煙物品が開示されてい
る。この種の喫煙物品によれば、燃料コンポーネントの
発生する熱でもって、エアゾール発生部から煙状のエア
ゾールを発生させ、このエアゾールをマウスピースを通
じて喫煙することができる。
【0003】また、上記公報には、燃料コンポーネント
のための製造機が開示されている。この製造機は、先
ず、押出し成形装置から可燃組成物を連続的に押し出し
ながらロッド素材を成形し、次に、その包被装置にて、
ロッド素材を外被部材により包み込みながら燃料ロッド
とした後、この燃料ロッドを所定の長さ毎、例えば燃料
コンポーネントの数倍の長さ毎の燃料ロッド部材に切断
するものになっている。
【0004】なお、このようにして製造された燃料ロッ
ド部材は、個々の燃料コンポーネントに切断され、そし
て、その個々の燃料コンポーネントが前記エアゾール発
生部及びマウスピースと組み合わされることで、前述し
た喫煙物品が得られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した製造機におい
て、押出し成形装置の運転開始直後のようにロッド素材
の送り速度がまだ安定していない状態や、また、包被装
置側の準備が整っていない状態では、押出し成形装置か
ら送出されるロッド素材を包被装置に向けて供給せず
に、回収ボックスに向けて排出するようにし、そして、
ロッド素材の供給条件が満たされた時点から、そのロッ
ド部材を包被装置に供給することが望まれる。
【0006】このためには、押出し成形装置と包被装置
との間にて、ロッド素材を切断する必要があるが、ロッ
ド素材は粘性が高く、また、ロッド素材が走行中にある
ために、手作業でロッド部材を切断するのは容易ではな
い。また、手作業による切断が可能であるとしても、押
出し成形装置の送り出し速度、つまり、製造機の製造速
度を高速化することはできない。
【0007】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、ロッド素材の切
断を簡単且つ安定して行え、更に、押出し成形装置から
包被装置へのロッド素材の供給の自動化、また、燃料ロ
ッドの製造速度の高速化を可能とした喫煙物品の燃料ロ
ッド製造機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の燃料ロッド製
造機は、その押出し成形装置と包被装置との間にロッド
素材の切断装置を配置しており、この切断装置は、押出
し成形装置から送出されてくるロッド素材を支持し且つ
その送出を案内する一方、その上面に逃げ溝を有した受
け台と、この受け台に向けて降下し受け台上にて、逃げ
溝と協働してロッド素材を切断する切断ワイヤとを備
、この切断ワイヤの降下方向はロッド素材の送出方向
に向けて斜めに傾斜している。
【0009】請求項2の燃料ロッド製造機は、その受け
台にロッド素材の走行を案内し、逃げ溝により上流部分
及び下流部分に分割されたガイド溝が設けられており、
このガイド溝の下流部分の底は上流部分の底よりも所定
の間隔だけ下方に位置付けられている。請求項1の燃料
ロッド製造機によれば、押出し成形装置から包被装置へ
のロッド素材の供給準備が整っていない場合、押出し成
形装置から送出されたロッド素材は、切断装置の受け台
上を通過した後、その下方に配置された回収ボックスに
排出され、包被装置に供給されることはない。
【0010】この後、ロッド素材の供給準備が整うと、
切断装置の切断ワイヤが降下され、この切断ワイヤは受
け台上のロッド素材を切断し、その逃げ溝内に進入す
る。この後、ロッド素材は、その切断端が受け台に案内
されながら、包被装置に向けて自動的に供給される。請
求項2の燃料ロッド製造機によれば、切断ワイヤによる
ロッド素材の切断時、ロッド素材の切断端にばりが発生
しても、ガイド溝の上流部分と下流部分との間に段差の
存在により、そのばりが逃げ溝に引っ掛かることはな
く、ロッド素材の切断端は安定して包被装置に向けて送
り出される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、燃料コンポー
ネントを使用した喫煙物品の一例が示されている。この
喫煙物品は、その先端に燃料コンポーネント2を有し、
この燃料コンポーネント2はその中心の棒状をなした燃
料素子4と、燃料素子4を包み込む外被部材6とからな
っている。燃料素子4は可燃組成物を押出し成形したも
ので、その外周面には、図2から明らかなように周方向
に所定の間隔を存して複数の溝8が形成され、これら溝
8は空気通路として燃料素子4の全長に亘って延びてい
る。従って、燃料コンポーネント2の一端面には、溝8
の一端が開口している。
【0012】外被部材6は4層構造をなし、燃料素子4
の外周面から内側断熱層10、タバコ紙層12、外側断
熱層14及び巻紙層16を有している。内側及び外側の
断熱層10,14のそれぞれはガラス繊維材からなり、
タバコ紙層12は刻みたばこからなる紙材、又は、タバ
コ材を含有した紙材からなっている。更に、巻紙層16
は、通常のシガレットの巻紙からなっている。
【0013】上述した燃料コンポーネント2の他端に
は、円筒状の基材20の一端が隣接しており、この基材
20にはエアゾール創生物質が担持されている。また、
基材20の他端には適当な円筒状のフィルタ材38が隣
接しており、これら燃料コンポーネント2、基材20及
びフィルタ材38は同軸上に配置されている。更に、エ
アゾール創生物質を担持した基材20及びフィルタ材3
8は、チップペーパ片からなるチップチューブ42によ
り覆われている。このチップチューブ42は燃料コンポ
ーネント2の他端を越えて延び、基材20及びフィルタ
材38を燃料コンポーネント2に接続している。
【0014】上述した燃料コンポーネント2の燃料素子
4は、燃料ロッド製造機により製造した燃料ロッドを所
定の長さに切断して得られるものであり、燃料ロッド製
造機は図3にブロック図で概略的に示されている。燃料
ロッド製造機は押出し成形装置46を備えており、この
押出し成形装置46は、前述したペースト状の可燃組成
物をダイス(図示しない)を通じて連続的に押出し、長
尺な燃料素子2、即ち、ロッド素材44を成形する。成
形されたロッド素材44は、押出し成形装置46から切
断装置48を通じて包被装置50に供給され、この包被
装置50は、ロッド素材44の搬送とその送出を案内す
るコンベアガイド52と、ロッド素子44を前述した外
被部材6により包み込む包被装置本体54とから構成さ
れている。
【0015】図4を参照すると、前記切断装置48を含
む押出し成形装置46からコンベアガイド52までの部
分がより具体的に示されている。押出し成形装置46
は、その装置本体56と、この装置本体56の前方に順
次配置された一対のガイドローラ58,60を備えてお
り、これらガイドローラ58、60は回転自在に支持さ
れている。ガイドローラ58,60の外周面には半円形
の周溝が形成されており、各周溝の大きさは、ロッド素
材44の直径に応じて設定されている。従って、装置本
体56から送出されたロッド素材44は、ガイドローラ
58,60の周溝に案内されながら、切断装置48に向
けて供給される。図4から明らかなように切断装置48
側のガイドローラ60は、ガイドローラ58に比べ所定
の距離だけ低いレベルに配置されている。
【0016】切断装置48は受け台62を備えており、
この受け台62は支持フレーム64上に傾斜して固定さ
れている。受け台62の上面には、断面半円形をなした
ガイド溝66が形成されており、このガイド溝66は、
ロッド素材44の送出方向に受け台62の全長に亘って
延びている。ここで、ガイド溝66の底面は、ガイドロ
ーラ58、60の配置レベルの相違に応じ、これらガイ
ドローラ58,60の周溝の底面を結ぶ接線上に位置付
けられている。
【0017】受け台62の上面中央には、スリット状の
逃げ溝68が形成されている。この逃げ溝68はロッド
素材44の送出方向を横切って延び、その両端は受け台
62の正面及び背面にそれぞれ開口している。また、逃
げ溝68は、その深さ方向でみても、ロッド素材44の
送出方向に対して傾斜し、その傾斜方向はロッド素材4
4の送出速度に応じて設定されている。
【0018】更に、逃げ溝68は、ガイド溝66よりも
十分に深く、ガイド溝66をロッド素材44の送出方向
でみて、上流部分66aと下流部分66bに分割してい
る。ここで、図5に示されているようにガイド溝66の
下流部分66bはその底面が上流部分66aの底面によ
りも所定の間隔Dだけ下げられており、この間隔Dは例
えば0.5〜2.0mmに設定されている。
【0019】受け台62の背面からは支持脚70が上方
に延びており、この支持脚70の先端にはホルダプレー
ト72が回動可能に取付けられている。このホルダプレ
ート72の下部にはガイドレール74が固定されてお
り、このガイドレール74は、受け台62の逃げ溝68
と同一の軸線上に位置したレール溝76を有している。
レール溝76には、U字形の保持枠78の一方のストレ
ート部分が図6に示されるように摺動自在に嵌合されて
いる。保持枠78はその開口端側が下向きとなってお
り、その両ストレート部分間の間隔は受け台62の奥行
きよりも十分に広く確保されている。
【0020】保持枠78の開口端部には、その両ストレ
ート部分間に亘って切断ワイヤ80が張り渡されてお
り、この切断ワイヤ80は例えばピアノ線からなってい
る。保持枠78の閉塞端からは連結ロッド84が延びて
おり、この連結ロッド84はエアシリンダ82のピスト
ンロッド86の先端に連結されている。エアシリンダ8
2は、ホルダプレート72の上端を折曲した得た取付け
板88に固定されており、そのピストンロッド86は取
付け板88を貫通して延びている。
【0021】図4に示されているように、前述したガイ
ドローラ60と受け台62との間には、可動ガイド90
が配置されており、この可動ガイド90はその基端がヒ
ンジを介して受け台62の前面に取付けられている。可
動ガイド90の上面には、受け台62のガイド溝66と
同様なガイド溝92が形成されている。可動ガイド90
が図4に示す回動位置にあるとき、可動ガイド90は受
け台62からガイドローラ60の近傍まで延び、そし
て、そのガイド溝92は受け台62のガイド溝66、即
ち、その上流部分と一線に並んだ状態にある。なお、図
4中、参照符号94は、可動ガイド90の先端と受け台
62との間を連結する引張りコイルばねを示し、図4の
回動位置にある可動ガイド90は、引張りコイルばね9
4の付勢力に抗して保持されている。
【0022】一方、受け台62と前述したコンベアガイ
ド52の先端との間にも、前述したガイドローラ58、
60と同様なガイドローラ96が配置されており、この
ガイドローラ96は、コンベアガイド52から延びるね
じ軸98の先端に、ブラケット100を介して回転自在
に支持されている。従って、ガイドローラ96は、その
ねじ軸98を進退させることにより、受け台62とコン
ベアガイド52との間の任意の位置に配置可能となって
いる。
【0023】コンベアガイド52に関しては詳細に図示
されていないが、このコンベアガイド52は、エアジェ
ットの助けをかりて、ロッド素材44を搬送することが
できる。次に、図7を参照すると、包被装置本体54の
構成が概略的に示されている。この包被装置本体54
は、シガレット製造機、いわゆる巻上機と同様な構成を
有しているので、ここでは、包被装置本体54の構成を
簡単に説明する。
【0024】包被装置本体54は、コンベアガイド52
の後方に成形部102を備えており、成形部102の直
下には、この成形部102を通過するようにして無端状
のガニチャテープ104が配置されている。このガニチ
ャテープ104は、成形部102の前後に回転自在に配
置された一対のローラ106間に掛け回され、駆動ロー
ラ108の回転に伴い一方向に走行可能となっている。
なお、駆動ローラ108の近傍には、一対のテンション
ローラ110が回転自在に配置されており、これらテン
ションローラ110により、駆動ローラ108に対する
ガニチャテープ104の巻付け角を大きく確保すること
ができる。
【0025】前述した一対のローラ106のうち、コン
ベアガイド52側に位置するローラ106の近傍には、
外被ガイドローラ112が回転自在に配置されており、
巻紙ロール114から繰り出された巻紙116は、外被
ガイドローラ112を介してガニチャテープ104上を
延びている。更に、この包被装置本体54の場合にあっ
ては、前述の巻上機とは異なり、巻紙ロール114の他
に、一対の断熱ウエブロール118,120と、タバコ
紙ロール122を備えており、これらロール118,1
20,122から繰り出されたガラス繊維からなる断熱
ウエブ124,126及びタバコ紙128のそれぞれ
は、複数のローラ130を介して前述した外被ガイドロ
ーラ112に導かれ、この外被ガイドローラ112上の
巻紙116に順次重ね合わされた後、この巻紙116と
ともにガニチャテープ104に沿って延びている。ここ
で、断熱ウエブ124,126は、燃料コンポーネント
2の前述した側及び側断熱層10,14となるもの
であり、また、タバコ紙128は、そのタバコ紙層12
となるものである。それ故、ガニチャテープ104上に
は、巻紙116、断熱ウエブ124、タバコ紙128及
び断熱ウエブ126をこの順番で重ね合わした外被部材
のウエブが形成される。
【0026】前述した成形部102には、コンベアガイ
ド522から送出されてくるロッド素材44もまた供給
され、このロッド素材44は外被部材、即ち、その断熱
ウエブ126上に重ね合わされ、ガニチャテープ116
の走行に伴い、外被部材のウエブとともに成形部102
を通過する。成形部102は、前述した巻上機の成形部
と同様に、ガニチャテープ106の通過に伴い、ガニチ
ャテープ104とともに外被部材のウエブを曲成して、
この外被部材のウエブでロッド素材44を連続的に包み
込み、そして、巻紙116の両側縁が相互に糊付けされ
て閉じられることにより、燃料ロッド132が連続して
成形される。この後、成形部102では、巻紙116の
糊付け部を乾燥処理して、その成形した燃料ロッド13
2を送出する。
【0027】なお、ロッド素材44と断熱層126との
密着性を良好にするため、断熱層126を水で湿潤させ
れば、そのガラス繊維に少量含まれているペクチン(結
合剤)を再活性させることも可能である。成形部102
の後方には切断部134が配置されており、成形部10
2から送出された燃料ロッド132は切断部134を通
過する際、所定の長さ毎のコンポーネントロッド136
に切断されて、切断部134から送出される。ここで、
コンポーネントロッド136は、燃料コンポーネント2
の複数倍の長さを有している。
【0028】次に、前述した燃料ロッド製造機の切断装
置48の作用に関して説明する。先ず、燃料ロッド製造
機の運転開始時、切断装置48は図4の状態にある。こ
の状態で、押出し成形装置46が駆動されると、この押
出し成形装置46からロッド素材44が連続的に成形さ
れ始める。このようにして成形されたロッド素材44
は、一対のガイドローラ58,60を経て切断装置48
に向かう。この切断装置48にて、ロッド素材44は可
動ガイド90及び受け台62のガイド溝92,66に案
内及び支持されながら進み、受け台62からガイドロー
ラ96に到達する。押出し成形装置46の駆動開始直後
にあっては、ロッド素材44の成形やその送出速度が安
定していないので、このような状況にあっては、ガイド
ローラ96を通過したロッド素材44はオペレータの手
作業により、その送出方向が図4に示す如く下方に向け
られ、包被装置50、即ち、そのコンベアガイド52へ
のロッド素材44の供給は阻止されている。この際、ロ
ッド素材44は、切断装置48の下方に配置された回収
ボックスに排出される。
【0029】押出し成形装置46にて成形されたロッド
素材44の成形や送出速度が安定し、また、包被装置5
0側の準備が完了すると、切断装置48では、そのエア
シリンダ82のピストンロッド86が伸張され、これに
伴い、保持枠78がガイドレール74に沿って降下す
る。この降下により、図8に示されるように保持枠78
の切断ワイヤ80は、受け台62上のロッド素材44を
押し切った後、その逃げ溝68内に進入して停止され
る。この際、保持枠78は受け台62を跨いだ状態とな
っている。なお、切断ワイヤ80は、ロッド素材44の
送出方向に対し斜め下方に降下するので、ロッド素材4
4の切断端面はその軸線に対して略直角となる。
【0030】このようにしてロッド素材44が切断され
ると、その切断端によりも前側の部分はガイドローラ9
6から回収ボックス内に落下し、そして、後側部分のロ
ッド素材44は、その切断端がガイドローラ96に案内
されながら、コンベアガイド52に自動的に進入し、こ
のコンベアガイド52を介して前述した包被装置本体5
4に連続して供給される。
【0031】この後、切断装置48の可動ガイド90
は、図8中2点鎖線で示されているように下方に向けて
回動されて、ロッド素材44から離間する。これによ
り、受け台62とガイドローラ60との間に、ロッド素
材44の撓みを許容する空間を確保できて、ロッド素材
44の送出速度の変動を補償することができる。なお、
包被装置本体54に供給されたロッド素材44は、その
成形部102にて、前述したように外被部材のウエブ、
つまり、断熱層126,タバコ層128、断熱層124
及び巻紙106により連続的に包み込まれて、燃料ロッ
ド132に成形された後、切断部134にて、燃料ロッ
ド132はコンポーネントロッド136に切断される。
【0032】上述した切断装置48によれば、押出し成
形装置46にて成形された直後のロッド素材44をその
切断ワイヤ80を使用して切断するようにしたから、そ
のロッド素材44の粘性が比較的高くても、ロッド素材
44を良好に切断することができる。また、ロッド素材
44の切断を手作業ではなく機械的に行えることから、
燃料ロッド製造機の定常運転が高速化しても、その定常
運転の開始を自動化できることになる。
【0033】更に、ロッド素材44の切断時、その切断
端面にばりが発生しても、受け台62のガイド溝66に
あっては、図5に示したようにその下流部分66bの底
が上流部分66aの底よりも下げられているので、切断
端面のばりが逃げ溝68に侵入して引っ掛かることもな
く、ロッド素材44の切断と、この後のロッド素材44
の切断端の走行案内を安定して行うことができる。
【0034】この発明は、上述した一実施例に制約され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、ロ
ッド素材44の断面形状は上述したものに限らず、その
外周に溝を形成する代わりに、その内部に空気通路とし
ての貫通孔を形成するようにしてもよい。また、一実施
例では、受け台62が斜めに傾斜して配置されている
が、押出し成形装置からのロッド素材の送出方向が水平
であれば、受け台62もまた水平に配置することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の燃料ロッ
ド製造機によれば、押出し製造装置と包被装置との間に
切断装置を配置し、この切断装置の受け台上にて、押出
し成形されたロッド素材を切断ワイヤにより押し切るよ
うにしたので、ロッド素材の粘性が比較的高くても、ロ
ッド素材を安定且つ確実に切断することができる。ま
た、ロッド素材の切断後、切断ワイヤが受け台の逃げ溝
内に入り込むので、切断ワイヤはロッド素材の走行を妨
げることはなく、ロッド素材を後段の包被装置に向けて
自動的に導くことができる。さらに、切断ワイヤの降下
方向がロッド部材の送出方向に向けて斜めに傾斜してあ
るので、ロッド素材の切断端をその軸線に対して略直角
にすることができる。請求項2の燃料ロッド製造機によ
れば、受け台上にてロッド素材の案内及び支持をなすガ
イド溝は、逃げ溝よりも下流部分の底が上流部分の底よ
りも下げられているので、切断時、ロッド素材の切断端
面にばりが発生しても、このばりが逃げ溝に引っ掛かる
ことはなく、切断後のロッド素材の走行を確実に案内で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】喫煙物品の一例を示した断面図である。
【図2】図1の喫煙物品の先端を示した端面図である。
【図3】喫煙物品の燃料コンポーネントとして使用され
る燃料ロッドを製造する製造機を示したブロック図であ
る。
【図4】図3の製造機中の切断装置を示した正面図であ
る。
【図5】図4の切断装置中、受け台の上部を破断して示
した図である。
【図6】図4の切断装置のガイドレールと保持枠との関
係を示した斜視図である。
【図7】包被装置の本体を概略的に示した構成図であ
る。
【図8】図4の状態から切断装置が作動した状態を示す
図である。
【符号の説明】
46 押出し成形装置 48 切断装置 50 包被装置 62 受け台 66 ガイド溝 66a 上流部分 66b 下流部分 68 逃げ溝 72 ガイドレール 78 保持枠 80 切断ワイヤ 82 エアシリンダ 90 可動ガイド 96 ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24C 5/00 A24F 47/00 B29D 23/14 C06B 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃組成物を連続的に押し出し、所定の
    断面形状を有したロッド素材を成形する押出し成形装置
    と、 前記押出し成形装置から送出されたロッド素材を受取
    り、このロッド素材を外被部材により包み込みながら燃
    料ロッドを連続的に成形する包被装置と、 前記押出し成形装置と前記包被装置との間に配置され、
    ロッド素材を切断する切断装置とを具備し、 前記切断装置は、前記押出し成形装置から送出されてく
    ロッド素材を支持し且つその送出を案内する受け台
    と、前記受け台の上面に前記ロッド素材の送出方向を横
    切って形成された逃げ溝と、前記受け台の上方に昇降可
    能に配置され、前記受け台の上方から前記逃げ溝内に降
    下して、前記受け台上にて前記ロッド素材を切断する切
    断ワイヤとを備え 前記切断ワイヤの降下方向は前記ロッド素材の送出方向
    に向けて斜めに傾斜している ことを特徴とする喫煙物品
    の燃料ロッド製造機。
  2. 【請求項2】 前記受け台は、前記ロッド素材の走行を
    案内し、前記逃げ溝にて上流及び下流部分に分割された
    ガイド溝を有し、このガイド溝の前記下流部分の底は、
    前記上流部分の底よりも所定の間隔だけ下げられている
    ことを特徴とする請求項1の喫煙物品の燃料ロッド製造
    機。
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