JP3165118U - 塔内一人乗り昇降機 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の設備に取り付け可能とし、取り付けのスペースを余計に必要としない塔内一人乗り昇降機を提供する。【解決手段】地上面にそびえる中空体の中空部内にレールを垂直に敷設し、レールに作業員が搭乗できる昇降体を昇降自在に装着した塔内一人乗り昇降機において、昇降体は、作業員が搭乗する搭乗部を上部に、昇降体を昇降させる駆動部を下部に具備し、駆動部は、駆動モータと駆動モータの出力軸に設けたピニオンとにより構成すると共に、レールに形成したラックにピニオンを噛合させることにより、通電による駆動モータの駆動を介して、昇降体を中空円柱体内で昇降作動するように構成し、搭乗部は、一人の作業員が立ち状態で搭乗可能とする。【選択図】図9

Description

本考案は塔内一人乗り昇降機、詳しくは中空円柱体を有する風力発電塔等の塔内を昇降可能とする塔内一人乗り昇降機に関するものである。
例えば、風力発電塔の風車を上端で支持する塔や展望台を上端に支持した柱体などのように、上空に高くそびえる風車や展望台に関しては、これらを支持するための塔や柱体が地上高に立設されている。
これらの塔や柱体等の内部は、中空になっており、この中空部には塔内壁に沿って昇り降りするための梯子が設置されており、風車や展望台のメンテナンスや修理に際しては、作業員が地上より上端の風車などの風車部までこの梯子を利用して昇り、作業終了後は梯子を利用して降下して戻るようにしている。
この梯子の高さは、高いものでは70〜80m程もあり、このため、作業者にとって昇り降りは重労働であり、肉体的な負担と危険を伴う大変な作業となっている。このため、梯子とは別に昇降機を設置する場合があり、かかる昇降機として例えば、特許文献1に記載のように、昇降体とカウンターウェイトをワイヤーロープを介して連結し、昇降体の昇降に応じてカウンターウェイトが下降、上昇するように構成したものがある。又は、塔内の高所位置に巻上用装置を設置し、昇降体をワイヤーロープを介して連結して、巻上用装置により昇降自在としたものがある。
特開2008−056411号公報
ところが、従来の昇降機では、ワイヤーロープにより昇降体を巻き上げるカウンターウェイトや巻上用装置が必要であるため、設備が大がかりとなり、また塔内に梯子と離れた位置にそれらを設置する場所とスペースが必要であった。また、かご型の昇降体を設置した場合には形状も大きくなり、塔内の中空の設置スペースが狭いと、そのかご型の昇降体で大きく場所が占有されてしまい、また、昇降機の他の設備を設置するスペースの確保が困難になっていた。
この考案は、上記問題を解決するためになされたもので、自走式であり、既存の梯子等の設備に取り付け可能とし、取り付けのためのスペースを可及的に少なくしたコンパクトタイプの塔内一人乗り昇降機を提供することを目的とする。
そこで、請求項1に記載の考案は、地上面にそびえる中空体の中空部内にレールを垂直に敷設し、レールに作業員が搭乗できる昇降体を昇降自在に装着した塔内一人乗り昇降機において、昇降体は、作業員が搭乗する搭乗部を上部に、昇降体を昇降させる駆動部を下部に具備し、駆動部は、駆動モータと駆動モータの出力軸に設けたピニオンとにより構成すると共に、レールに形成したラックにピニオンを噛合させることにより、通電による駆動モータの駆動を介して、昇降体を中空円柱体内で昇降作動するように構成し、搭乗部は、一人の作業員が立ち状態で搭乗可能とすることを特徴とする塔内一人乗り昇降機である。
請求項2に記載の考案は、上記搭乗部には、昇降時に作業員を支持する支持フレームを作業員の前後及び一側方に配設すると共に、作業員の他側方を開放された空間とすることにより、開放された空間より作業員が搭乗部に乗降自在とすることを特徴とする請求項1に記載の塔内一人乗り昇降機である。
請求項3に記載の考案は、上記昇降体は、中空円柱体の既存施設に取り付けることができる取付体を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塔内一人乗り昇降機である。
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
(1)本考案では、風力発電塔などの中空円柱体の中空部にラックを付設したレールを敷設し、駆動モータを駆動させてピニオンをラックに噛み合いさせながら昇降体を上下に自由に昇降させる、自走式の昇降機とすることができる。また、従来のワイヤーロープ式の昇降体のようなカウンターウェイトや巻取装置が不要であり、設置スペースを可及的に少なくできる効果を有する。また、本考案では、昇降体は作業員が一人で立ち状態で搭乗可能としているので、作業員が搭乗する昇降体をコンパクトにすることができ、昇降体を設置する塔内のスペースを有効利用することができる。
(2)本考案では、上記搭乗部には、昇降時に作業員を支持する支持フレームが作業員の前後及び一側方に配設すると共に、作業員の他側方を開放された空間とすることにより、開放された空間より作業員が搭乗部に乗降自在としているので、作業員を最低減の支持フレームで昇降時に支持することができ、また、開放された空間より自由に搭乗部に乗降可能とすることができる。しかも、作業員の支持フレームを簡素化して昇降体全体の軽量化を図ることができ、製作費用も安くなる。
(3)本考案では、上記昇降体は、中空円柱体の既存施設に取り付ける取付体を有するので、昇降機を中空円柱体の施工時に取り付けなくても、取付体を介して、後付で自由に既存設備に取り付け可能であり、設置費用も安く済む。
本実施形態における風力発電塔の全体構成を示す側面図である。 本実施形態における風力発電塔の一部を拡大した構成を示す側面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の取り付けの構成を示す平面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機のレールと梯子との取り付け状態を示す平面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機のレールと梯子との取り付け状態を示す側面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の全体構成を示す左側面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の全体構成を示す正面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の全体構成を示す右側面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の駆動部の構成を示す正面図である。 本実施形態における塔内一人乗り昇降機の駆動部の構成を示す平面図である。
以下に、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本考案に係る塔内一人乗り昇降機の11は、例えば、地上面にそびえる中空円柱体の風力発電塔10の中空部内に装備されるものである。
風力発電塔10は、図1及び図2に示すように、地上面にそびえる中空円柱体の支持塔10aを立設し、その支持塔10aの頂部に発電用の風車(図示せず)を配設している。しかしながら、風車で安定した電力を生成するためにメンテナンスが必要であり、支持塔10a下部にはメンテナンスする作業員Pが出入りする出入口(図示せず)が配設されている。
また、図3に示すように、支持塔10a内には、作業員Pが通常時又は非常時に使用する梯子16が配設されている。梯子16の踏桟16aの両端部には側方フレーム29a,29bが配設されている。側方フレーム29a,29bの先端側は、支持塔10aの内周面91に支持体取付部材93を介して取り付けられている。
図3に示すように、本実施形態では側方フレーム29a,29bは、昇降機11の支持体として機能し、梯子16の支持体としても機能する。側方フレーム29a,29bは、梯子16のように、上下方向に所定間隔を有して複数個配設されている。なお、図3に示す92は、支持塔10aの接続部のフランジ面である。
図3に示すように、踏桟16a、左右の側方フレーム29a,29b及び風力発電塔10の内周面91に取り付けた支持体取付部材93により枠形状に構成し、その枠内において昇降機11が昇降自在としている。
本考案に係る昇降機11は、上記梯子16の既存設備に取付体58を介して取り付けられるようにしている。すなわち、取付体58は、図4及び図5に示すように、レール13側に取付けるレール側ブラケット64と、梯子16側に取り付ける梯子側ブラケット74とにより構成されている。
図4及び図5に示すように、梯子側ブラケット74は、その本体が断面視してL字形状で形成された細長の接続片を有する。レール側ブラケット64は、レール13の一側面に取り付ける板状の取付片67と、その取付片67の取付面と反対の面より垂直方向に突出した板状の連結片69とにより構成されている。
梯子側ブラケット74の一側部を梯子16の踏桟16aにU字ボルト77で締結し、また、レール側ブラケット64の取付片67をレール13の一側面に当接させて締結ボルト68により締結する。そして、梯子側ブラケット74の他側部と、レール側ブラケット64の連結片69とを連結ボルト70により連結することにより、レール13と梯子16とを連結する。
このようにして、レール13を既存設備の梯子16に取付体58を介して簡単に取付可能としている。そして、レール13を中空円柱体内に上下方向に伸延させ、同レール13に沿って昇降体14を昇降自在に配設している。
昇降体14は、図6〜図9に示すように、上部に搭乗部17を、下部に駆動部18を配設している。
搭乗部17では、図6に示すように、作業員P一人のみが立った状態で搭乗可能としている。搭乗部17は、作業員Pが立つ床部19と、作業員Pの周囲を固定する支持フレーム20とで構成されている。支持フレーム20は、作業員P前方に配設する前側フレーム94と、作業員Pの背中部分に配設する後側フレーム21と、昇降体14の上部に配設する上部フレーム22と、作業員Pの左側方に配設する側方フレーム23とで構成されている。
このようにして、図9に示すように、作業員Pの前後を前側フレーム94及び後側フレーム21で支持し、作業員Pの左側方を側方フレーム23で支持すると共に、作業員Pの右側方には開放された空間を形成している。
そして、作業員Pは右側方から作業員Pが搭乗できるようにしている。なお、筐体32の側方外周面には作業員Pが搭乗できるようにステップ体95が配設されている。
支持塔10aの中空部内のスペースが少ないときには、昇降機11を設置するスペースが限られてしまうが、本考案に係る昇降機11は、一人の作業員Pが立った状態で搭乗するようにしている。これにより、本考案に係る昇降機11は、昇降体14をコンパクトにすることができ、支持塔10a内の占有スペースを可及的に少なくして有効利用することができる。しかも、作業員Pを支持する支持フレーム20をできるだけ簡素化して昇降体14全体の軽量化を図っている。
また、支持フレーム20は、図7に示すように、左右一対の縦フレーム片24a,24bとその24a,24bに横架される複数個の横フレーム片25とで略矩形状に構成されている。そして、左右一対の縦フレーム片24a,24bの中途部には取っ手26,26が配設されている。取っ手26,26は、作業員Pが昇降体14から落下しないように掴まるものである。
さらに、図7及び図8に示すように、支持フレーム20の右縦フレーム片24bの下側には、手動降下機構28のブレーキ解放レバー71を配設している。手動降下機構28について後で詳細に説明する。
また、図3に示すように、上下方向に所定間隔を有して複数個配設された側方フレーム29aに給電レール30を上下方向に伸延させている。そして、この給電レール30に昇降体14の給電部31を摺動させて、昇降体14は給電レール30から給電部31に給電されることで昇降可能としている。
さらに、図6に示すように、搭乗部17の上部には、レール13に沿って回転する上部フレーム22に固設された車輪支持体83を介して補助用の走行車輪84が配設されている。
さらに、図7に示すように、支持フレーム20の右縦フレーム片24bの上側には、昇降用スイッチ27が配設されている。作業員Pは、この昇降用スイッチ27のスイッチ片を上側に押し上げると、昇降体14を上昇させることができ、スイッチ片を下側に押し下げると、昇降体14を降下させることができる。
次に、駆動部18は、搭乗部17の下部に箱形状の筐体32(図9に示す)内に配設されている。
駆動部18は、図10〜図11に示すように、筐体32の下部に、昇降体14を昇降駆動させる駆動モータ33を配設すると共に、駆動モータ33の上部に、昇降体14を一定速度で降下させるための制動機構34を配設している。また、制動機構34の上部にはピニオン停止機構60を配設している。
なお、図6に示すように、駆動部18には、昇降体14がさらに上方に上昇しないように、走行上限用リミッタ85が配設されており、また、昇降体14がさらに下方に降下しないように、走行下限用リミッタ86が配設されている。
駆動モータ33は、ピニオン駆動軸36を介して駆動用ピニオン37を回動自在に取付け、駆動用ピニオン37はラック15に噛合している。また、上記駆動用ピニオン37とは別にブレーキ用ピニオン38がラック15に噛合している。駆動用ピニオン37及びブレーキ用ピニオン38は、図11に示すように、その外周端部の中央に凹部39を有する。その凹部に外周端部にラック15の凹凸部に噛み合う凹凸部40が形成されている。そして、駆動用ピニオン37及びブレーキ用ピニオン38をラック15上で回動させることにより、昇降体14がラック15に沿って自走により走行する。
また、駆動モータ33には、電源から駆動モータ33への電力供給が停止した場合に、駆動モータ33のピニオン駆動軸36を保持して、駆動モータ33を停止する停止機構(図示せず)が内蔵されている。
すなわち、駆動モータ33は、一般のスプリングクローズ方式の電磁ブレーキ付モータで、コイルに電圧を加えると、スプリングによって抑制されたアーマチュアが吸入されて、スプリングを押してアーマチュアとディスクプレートとの間に隙間を形成して、制動力を解除する構造を備えたものである。また、コイルへの電圧の供給が無くなると、スプリングの付勢が解除されて、アーマチュアがディスクプレートに押え付けられ、制動力が与えられるものである。
通常運転時には、駆動モータ33への電力供給を停止することにより、昇降体14を停止できるようにしている。また、停電時になると、駆動モータ33への電力の供給が断たれ、駆動モータ33内のスプリングの付勢が解除され昇降体14を停止できるようにしている。
駆動モータ33は、入力軸41をその上端部から上方に突出させ、その入力軸41にドラムブレーキ42を連動連結している。入力軸41は、駆動モータ33内においてピニオン駆動軸36と連動連結している。したがって、ピニオン駆動軸36の回転に伴い、入力軸41も回転するように構成されている。
次に、図10に示すように、入力軸41の上端側には制動機構34であるドラムブレーキ42が配設されている。このドラムブレーキ42は、図10に示すように、略円筒状のブレーキドラム43と、同ブレーキドラム43の内部に収容し、かつ、駆動モータ33の入力軸41に連動連結したブレーキシュー44とにより構成されている。図10中、45は軸受、46は軸受支持体、47は軸端カバー取付用ボルトである。
ブレーキシュー44は、図10に示すように、駆動モータ33の入力軸41に連設したボス48の外周面に8個のシュー支持体49を放射状に突設し、各シュー支持体49の先端部に断面円弧状のシュー50を連設している。
そして、本実施形態における昇降機11は、停電時に停止した場合に手動で降下する手動降下機構28を具備する。手動降下機構28により以下のように昇降体を手動降下させるようにしている。
まず、図8に示すように、上記ブレーキ解放レバー71に設置されたロックピン75を取り外して、ブレーキ解放レバー71を回動自在とする。次いで、ブレーキ解放レバー71を手で持ち、図8に示すA方向に下方に引き下げて回動軸73を軸にして回動し、ブレーキ解放レバー71の中途部に設けたワイヤ78をその一端から引張する。
これにより、そのワイヤ78の他端側であって、駆動モータ33のブレーキ機能の手動開放用レバー80の軸部81を軸として上方に回動することができる。また、駆動モータ33内には、手動開放用レバー80の回動により、スプリングを付勢させる機構が設けられている。
すなわち、手動開放用レバー80の回動によりスプリングを付勢させて、駆動モータ33内のアーマチュアとディスクプレートとの間に隙間を形成することにより、制動力を解除するようにしている。このようにして、駆動モータ33のブレーキ動作を解除することができる。
そして、ドラムブレーキ42は、図10に示すように、駆動モータ33の入力軸41の回動に伴って遠心力の作用によりブレーキシュー44のシュー支持体49が伸張し、それによってシュー50の外周面が外側方に広がり、シュー50の外周面がブレーキドラム43の内周面に当接し、その摩擦力によって駆動モータ33の入力軸41の回動を低減させ、同入力軸41に連動連結したピニオン駆動軸36の回動を低減させることにより、駆動用ピニオン37の回転速度を低減させて、昇降体14を一定速度で昇降させるようにしている。
また、本実施形態では、上記手動降下中に過剰降下速度になった場合に昇降体14を停止するようにしている。
すなわち、昇降体14は、ブレーキドラム43に過荷重による回転速度の負荷がかかり、トルクリミッター51がブレーキドラム43に所定値以上のトルクが作用した場合には、トルクリミッター51による連結体52の保持を解除する。
これにより、トルクリミッター51とブレーキドラム43との間に連結された保持体57による保持が解除されて、ブレーキドラム43が回転自在になる。そして、ブレーキドラム43が左回りに回転し、ブレーキドラム43の上部に配設したスパーギヤ53も左回りに回転する。さらに、スパーギヤ53に噛合されているピニオンギヤ54が回動し、そのピニオンギヤ54に連結した連結板55も右回りに回動する。
このようにして、連結板55に連結した連結紐65が引っ張り込まれ、連結紐65はレバー当接部材63を引張することにより、レバー当接部材63による無励磁作動形ブレーキ61の解放レバー62への当接が解除された状態になる。
そして、無励磁作動形ブレーキ61の制動作動が働き、無励磁作動形ブレーキ61に連動連結したブレーキ用ピニオン軸66を制動するようにしている。これにより、昇降体14が過剰降下速度で降下している場合には、ブレーキ用ピニオン38を制動させてその昇降を停止させる。
以上のように、本実施例における昇降機11は、停電などの非通電時や駆動系統の故障で作動した駆動モータ33のブレーキ機能を、手動降下機構28で解除することにより駆動用ピニオン37をフリー状態にし、昇降体14をその自重で降下させ、駆動用ピニオン37の回転力を受けたドラムブレーキの制動により、昇降体14を一定速度で降下するようにしている。
これにより、停電時や駆動系統の故障で昇降体14が停止した状態であっても、昇降体14に乗っている人は安全な場所まで降りることができる。
また、手動で降下した場合に、例えば過荷重がかかって過剰降下速度になっている場合でも、駆動部18に設けたトルク検出手段でその過剰降下速度を検出して、ピニオン停止機構60により昇降機11を停止するようにしているので、万が一の場合においても安全性を備えるようにしている。
なお、本実施形態では、風力発電塔10の支持塔10a内に設置される昇降機11について説明したが、これに限られず、例えば、ダム内や所定勾配の傾斜面を昇降する昇降機11などにも適用することができる。また、展望塔等の昇降機11としても適用することができる。
P 作業員
10 風力発電塔
11 昇降機
13 レール
14 昇降体
15 ラック
17 搭乗部
18 駆動部
20 支持フレーム
37 駆動用ピニオン
38 ブレーキ用ピニオン
33 駆動モータ
58 取付体

Claims (3)

  1. 地上面にそびえる中空体の中空部内にレールを垂直に敷設し、レールに作業員が搭乗できる昇降体を昇降自在に装着した塔内一人乗り昇降機において、
    昇降体は、作業員が搭乗する搭乗部を上部に、昇降体を昇降させる駆動部を下部に具備し、
    駆動部は、駆動モータと駆動モータの出力軸に設けたピニオンとにより構成すると共に、レールに形成したラックにピニオンを噛合させることにより、通電による駆動モータの駆動を介して、昇降体を中空円柱体内で昇降作動するように構成し、
    搭乗部は、一人の作業員が立ち状態で搭乗可能とすることを特徴とする塔内一人乗り昇降機。
  2. 上記搭乗部には、昇降時に作業員を支持する支持フレームを作業員の前後及び一側方に配設すると共に、作業員の他側方を開放された空間とすることにより、開放された空間より作業員が搭乗部に乗降自在とすることを特徴とする請求項1に記載の塔内一人乗り昇降機。
  3. 上記昇降体は、中空円柱体の既存施設に取り付ける取付体を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塔内一人乗り昇降機。
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