JP3164804B1 - 粉体製造装置及び方法 - Google Patents

粉体製造装置及び方法

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JP3164804B1 JP2000002933A JP2000002933A JP3164804B1 JP 3164804 B1 JP3164804 B1 JP 3164804B1 JP 2000002933 A JP2000002933 A JP 2000002933A JP 2000002933 A JP2000002933 A JP 2000002933A JP 3164804 B1 JP3164804 B1 JP 3164804B1
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Abstract

【要約】 【課題】 粉砕機に供給される原料の量を適切に制御で
きる粉体製造装置及び方法を提供する。 【解決手段】 PID調節計17は、粉砕機12に供給
される原料の量を所定の量に制御する。このPID調節
計17には、モータ13aの定常時の電力負荷、及び、
モータ11aの定常時の回転数が予め設定されている。
PID調節計17は、モータ13aの電力負荷が変動し
た場合、必要となるモータ11aの回転数の変更量を求
める。さらに、PID調節計17は、分級機14に設定
された分級のレベル,外部ファン16の吸引量を考慮し
てモータ11aの回転数を決める。これにより、PID
調節計17は、より的確な制御ができ、粉砕機12に供
給される原料の量を、所定の量とする事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料を粉砕し粉体
を製造する粉体製造装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の粉体製造装置の構成を示
すブロック図である。この図において、符号1は、原料
を粉砕機2に供給する原料供給機である。符号1aは、
原料供給機1を駆動するモータである。符号2は、原料
供給機1及び分級機4から供給された原料を粉砕する粉
砕機であり、例えば、ボールミルである。符号3は、粉
砕機2が排出した粉砕された原料(以下、粉砕物)を分
級機4に搬送する搬送機である。符号3aは、搬送機3
を駆動するモータである。
【0003】符号4は、粉砕物を、所定粒度より粗い粗
粉と、所定粒度より細かい細粉とに分級する分級機であ
る。この分級機4は、分級のレベルを設定によって変更
できるものであり、例えば、図3に示す機械型の遠心式
風力分級機である。なお、分級された粗粉は原料として
再び粉砕機2に戻され、細粉は外部ファン6に吸引され
ることにより排出される
【0004】図3において、符号41は、粉砕物が供給
される原料供給管である。符号42は、重力によって落
下した粗粉が排出される粗粉排出管である。符号43
は、回転することによって発生する遠心力で粗粉を分級
機の内壁側へ導く回転羽根である。なお、この遠心力の
大きさは回転羽根43の回転数に応じて変わる。従っ
て、回転羽根43の回転数を変えることによって、この
分級機が排出する粒子の大きさが変化する。つまり、回
転羽根43の回転数で、分級のレベルを変えることがで
きる。符号44は、外部ファン6によって吸い上げられ
た細粉を排出する細粉排出管である。
【0005】この分級機において、原料供給管41から
粉砕物が供給されると、回転羽根43は、その粉砕物の
粗粉を分級機の内壁側へ導くので、細粉だけが上方に吸
い上げられる。吸い上げられた細粉は、細粉排出管44
から排出され、吸い上げられなかった粗粉は、粗粉排出
管42から排出されて、原料として再び粉砕機2に戻さ
れる。
【0006】符号5は、外部ファン6の吸引によって細
粉を捕集するバッグフィルタである。符号6は、バック
フィルタ5内の空気を吸引し、外部に排出する外部ファ
ンである。この外部ファン6は、吸引量を変更できる。
例えば、外部ファン6に、オペレータによって制御され
る電動開閉弁が設けられており、その開度によって吸引
する空気の量を変更することができる。外部ファン6の
吸引量を変えると、分級機4が細粉を排出する力が大き
くなるので、結果的に、分級機4に設定された分級のレ
ベルを変化させる。
【0007】符号7は、粉砕機2に供給される原料の量
を所定の量に制御するPID調節計である。このPID
調節計7には、モータ3aの定常時の電力負荷、及び、
モータ1aの定常時の回転数が予め設定されている。P
ID調節計7は、モータ3aの電力負荷が変動した場
合、以下の式(1)を用いて、モータ1aの回転数の変
更量を求める。
【0008】 Δu=Kc{(1−α)(en−en-1)十△t×en/Ti} −α×Kc(PVn-1−PVn) ・・・(1) Kc:比例定数,Ti:計測時間,SV:定常時のモー
タ3aの電力負荷,PV:計測されたモータ3aの電力
負荷,α:パラメータ,△t:サンプル周期△u:モー
タ1aの回転数の変更量,en:SVn−PVn n:今回値,n−1:前回値 なお、比例定数Kc,パラメータαは、実験やシュミレ
ーション等から得たデータにより算出する。PID調節
計7は、モータ1aの回転数を上記の式(1)を用いて
得られたΔuだけ変更する。これにより粉砕機2に供給
される原料の量を所定の量に制御できる。
【0009】次に、以上の様に構成された粉体製造装置
の動作を説明する。粉砕機2は、原料供給機1から供給
された原料を粉砕し、搬送機3に排出する。搬送機3
は、粉砕機2から粉砕物が供給されると、それを分級機
4に搬送する。分級機4は、投入された粉砕物を、粗粉
と細粉とに分級し、粗粉を粉砕機2へ排出する。粉砕機
2へ排出された粗粉は、再度粉砕機2へかけられる。分
級機4によって分級された細粉は、外部ファン6によっ
て吸引され、バックフイルタ5によって捕集される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の粉体製造装置に
おいて、バッグフィルタ5に捕集される細粉の粉末度
は、一定であることが望ましい。そのため、原料の品種
が変更された場合、分級機4の分級のレベルを変更する
ために、分級機4に設定されたレベルや外部ファン6の
吸引量を変える。しかし、分級レベルの変更を行うと、
分級機4が排出する粗粉の量が変わり、これは、PID
調節計7が行うフィードバック制御において外乱とな
る。
【0011】外乱が印加した場合、処理時間の長い粉砕
機(例えばボールミル)では、モータ3aの電力負荷に
影響が現れてからの対応では遅く、最悪の場合ミル詰ま
りを誘発する。従来は、これを避ける為、オペレータが
計器等を監視しながら、手動で原料の供給量や散水量を
制御していたので定常状態になるまでに時間がかかって
いた。
【0012】本発明は、以上のことに鑑みてなされたも
のであり、その目的は、粉砕機に供給される原料の量を
適切に制御できる粉体製造装置及び方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原料供給機と、供給された原料を粉砕す
る粉砕機と、前記粉砕機によて粉砕された原料が供給さ
れると、内部に設けられた回転羽根の回転数を設定する
ことにより、分級のレベルが設定され、設定されたレベ
ルで粗粉と細粉とに分級して、粗粉を前記粉砕機に供給
する機械型遠心式風力分級機と、前記機械型遠心式風力
分級機によって分級された細粉を吸引するとともに、吸
引量に応じて前記設定されたレベルを変更させるファン
と、前記回転羽根の回転数または前記ファンの吸引量に
応じて前記粉砕機に供給する原料を制御する制御装置
と、を有することを特徴とする粉体製造装置である。上
記の構成とすることにより、粉体製造装置において、
記回転羽根の回転数またはファンの吸引量を考慮した制
御ができる。従って、原料の被粉砕性が変わった場合等
において、前記回転羽根の回転数またはファンの吸引量
を変更しても安定した品質の製粉ができる。つまり、品
種切り替え時の変動が減少するので、オペレータによる
状態監視および操作も必要としなくなる。さらに、無駄
な操作が行われなくなるので、立ち上げから定常運転ま
での時間が短縮され、能力ロスを削減することができ
る。
【0014】本発明は、上記粉体製造装置において、前
記制御装置は、前記粉砕機の粉砕した原料の量を検出す
る粉砕量検出手段をさらに有し、前記制御装置が、前記
粉砕量検出手段によって得られた粉砕された原料の量も
利用して、前記回転羽根の回転数または前記ファンの吸
引量による影響を算出し、前記粉砕機に供給する原料を
制御するものであることを特徴とする。
【0015】本発明は、上記粉体製造装置において、前
記粉砕機が、ボールミルであることを特徴とする。
【0016】
【0017】本発明は、上記粉体製造装置において、前
記ファンが、内部に設けられた開閉弁の開度に応じて、
吸引量を変化させるものであることを特徴とする。
【0018】本発明は、粉砕機により粉砕された原料
を、機械型遠心式風力分級機により粗粉と細粉とに分級
し、分級された粗粉は、新たな原料と共に再度前記粉砕
機において粉砕され、分級された細粉は、外部のファン
に吸引されて排出される粉体製造方法において、前記機
械型遠心式風力分級機の回転羽根の回転数または前記フ
ァンの吸引量に応じて原料の供給量を変更することを特
徴とする粉体製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態によ
る粉体製造装置の構成を示すブロック図である。この図
において、符号11は原料供給装置、符号11aはモー
タ、符号12は粉砕機、符号13は搬送機、符号13a
はモータ、符号14は分級機、符号15はバッグフィル
タ、符号16は外部ファンであり、これらの構成は、図
2のものと同じである。
【0020】この粉体製造装置が、図2の粉体製造装置
と異なる点は、PID調節計17が制御する量である。
PID調節計17には、モータ13aの電力負荷,分級
機14に設定された分級のレベル,外部ファン16の吸
引量がそれらを測定・検出するセンサより入力され、P
ID調節計17は、これらの入力値からモータ11aの
適切な回転数を算出する。そして、PID調節計17
は、算出した回転数に相当する信号をモータ11aに出
力し、その信号によって、モータ11aの回転数を算出
した回転数に制御する。それによって、粉砕機12に供
給される原料の量を所定の量に制御することができる。
【0021】また、このPID調節計17には、モータ
13aの定常時の電力負荷、及び、モータ11aの定常
時の回転数(以下、定常回転数u)が予め設定されて
いる。なお、これらの値は、モータ11aの回転数を制
御するときに使われる。PID調節計17は、モータ1
3aの電力負荷が変動した場合、式(1)を用いて、モ
ータ11aの回転数の変更量を求め、この変更量に相当
する信号をそれまでの信号に加えて、モータ11aに出
力する。ただし、この時、式(1)のSVは定常時のモ
ータ13aの電力負荷、PVは計測されたモータ13a
の電力負荷、△uはモータ11aの回転数変更量とす
る。
【0022】さらに、PID調節計17は、分級機14
に設定された分級のレベル(以下、設定分級レベル
),外部フアン16の吸引量(以下、外部フアン吸
引量B)を考慮してモータ11aの回転数を算出し、こ
の回転数に相当する信号をモータ11aに出力する。こ
れにより、PID調節計17は、より的確な制御によ
り、粉砕機12に供給される原料の量を、所定の量とす
る事ができる。
【0023】次に、PID調節計17が分級機14の分
級レベル,外部ファン16の吸引力に応じてモータ11
aの回転数を制御することで、粉砕機12にて供給する
原料を制御する方法について説明する。まず、入力がモ
ータ11aの回転数、出力がモータ13aの電力負荷の
伝達関数G,入力が設定分級レベルL、出力がモー
タ13aの電力負荷の伝達関数GD1,入力が外部ファン
吸引量B、出力がモータ13aの電力負荷の伝達関数G
D2を求める。ただし、これらの伝達関数は、すべて「1
次遅れ十無駄時間」の形で近似したものとする。また、
一般的に、「一時遅れ十無駄時間」の伝達関数G(s)
は、以下のような式になる。 G(s)=K/(1+Ts)×e-Ls s:変数,K:比例定数,T:時定数,L:無駄時間
【0024】ここでは、伝達関数GP,GD1,GD2が、
実験,シュミレーション等から以下の式(2),
(3),(4)のように算出されたとする。 GP(s)=KP/(1+TPs)×e-LPs ・・・(2) GD1(s)=KD1/(1+TD1s)×e-LD1s ・・・(3) GD2(s)=KD2/(1+TD2s)×e-LD2s ・・・(4)
【0025】これらの式から、入力が設定分級レベルL
e、出力がモータ11aの回転数の伝達関数G1,入力が
外部ファン吸引量B、出力がモータ11aの回転数の伝
達関数G2は、以下の式(5),(6)のようになる。 G1(s)=GD1(s)/GP(s) =(KD1/KP)×((1+TPs)/(1+TD1s))×e-(LD1-LP)s ・・・(5) G2(s)=GD2(s)/GP(s) =(KD2/KP)×((1+TPs)/(1+TD2s)×e-(LD2-LP)s ・・・(6)
【0026】式(5)を用いると、設定分級レベルLe
に対する、モータ11aの回転数を算出することができ
る。従って、PID調節計17は、式(1)で算出され
たモータ11aの回転数の変更量Δuに定常回転数u0
を足した回転数から、式(5)で算出されたモータ11
aの回転数を減じた回転数でモータ11aの回転数を制
御することにより、外乱である設定分級レベルLeを考
慮した制御をすることができる。
【0027】また、式(6)を用いると、外部ファン吸
引量Bに対する、モータ11aの回転数を算出すること
ができる。従って、PID調節計17は、式(1)で算
出されたモータ11aの回転数の変更量Δuに定常回転
数u0を足した回転数から、式(6)で算出されたモー
タ11aの回転数を減じた回転数でモータ11aの回転
数を制御することにより、外乱である外部ファン吸引量
Bを考慮した制御をすることができる。
【0028】また、設定分級レベルLe,外部ファン吸
引量Bは、どちらか一方を考慮しても良いし、両方とも
考慮しても良い。なお、設定分級レベルLeと外部ファ
ン吸引量Bの両方を変える場合、一方を変えた影響が、
他方にも生じることも考えられる。そこで、設定分級レ
ベルLeと外部ファン吸引量Bの両方を変える場合、設
定分級レベルLeを変えた数分後に外部ファン吸引量B
を変えるか、もしくは、外部ファン吸引量Bを変えた数
分後に設定分級レベルLeを変えることが望ましい。
【0029】なお、LD1=LP、LD2=LPとする
と、G1,G2は、以下のようになる。 但し、α=TP/TD1,TP>TD1、α=TP
D2,TP>TD2である。 G1(s)=KD1/KP{α+(1−α)/(1+TD1s)}・・・(7) G2(s)=KD2/KP{α+(1−α)/(1+TD2s)}・・・(8)
【0030】ここで、分級機14が、例えば、図3に示
すようなものであり、分級のレベルが内部の回転羽根の
回転数により設定される場合、式(3)における入力を
分級機14の内部に設けられた回転羽根の回転数として
も良い。この場合、式(5)及び(7)の入力も分級機
14の内部に設けられた回転羽根の回転数となる。
【0031】また、外部ファン16が、内部に設けられ
た電動開閉弁の開度により吸引量を変更できるものであ
る場合、式(4)における入力を外部ファン16の内部
に設けられた電動開閉弁の開度としても良い。この場
合、式(6)及び(8)の入力も外部ファン16の内部
に設けられた電動開閉弁の開度となる。また、本実施形
態では、モータ13aの電力負荷から搬送機13によっ
て搬送されている粉砕物の量を算出しているが、他の方
法で粉砕物の量を検出しても良い。例えば、搬送機13
の代わりに計量コンベヤを設け、粉砕機12が排出した
粉砕物の重量を直接量って粉砕物の量を求めても良い。
【0032】さらに、本実施形態では、PID調節計1
7は、モータ11aの回転数を制御対象とし、粉砕機1
2に供給される原料の量を制御しているが、他の制御対
象により原料の量を制御しても良い。例えば、モータ1
1aに供給する電力を制御対象とすることによって、粉
砕機2に供給される原料の量を制御しても良い。なお、
その場合、式(2)で算出する量,式(2)における入
力,式(5)〜(8)における出力が変わるが、それら
の式は、本実施形態と同様の形式になることはいうまで
もない。
【0033】次に、実施例を示す。 [実施例1] 能力1350kwのボールミル(粉砕機)、バケットエ
レベータ(搬送機)、能力150トン/hの機械型遠心
式風力分級機(以下、セパレータ),風量調整用ダンパ
ーが設けられた外部ファンを有する閉回路粉砕系を用い
てセメントを製造した。定常状態から外乱としてセパレ
ータの内部に設けられた回転羽根の回転数(以下、セパ
レータ回転数)を1rpm変更した。なお、式(7),
(8)を用いた結果、セパレータがボールミルに供給す
る原料の量は、セパレータ回転数1rpm当たり約0.
19トン/h、風量調整用ダンパー開度1%当たり約
0.40トン/h増加することもわかった。
【0034】図4は、バケットエレベータの電力負荷を
示したものである。この図において実線は、セパレータ
回転数及び風量調整用ダンパーの開度を考慮した運転で
あり、破線は、セパレータ回転数及び風量調整用ダンパ
ーの開度を考慮しない運転である。図5は、ボールミル
に供給される原料の量を示ものである。この図におい
て、実線は、セパレータ回転数及び風量調整用ダンパー
の開度を考慮した運転であり、破線は、セパレータ回転
数及び風量調整用ダンパーの開度を考慮しない運転であ
る。
【0035】図4,5より、セパレータ回転数及び風量
調整用ダンパーの開度を考慮しない場合に比べ、セパレ
ータ回転数及び風量調整用ダンパーの開度を考慮した場
合は、ミル出口粉砕物量が非常に安定していることが解
かる。 従って、実施例1では安定して高いミルの能力を引き
出すことができたことが解かる。
【0036】[実施例2] 能力5500kwのボールミル(粉砕機),バケットエ
レベータ(搬送機),能力510トン/hの機械型遠心
式風力分級機(以下、セパレータ),風量調整用ダンパ
ーが設けられた外部ファンを有する閉回路粉砕系を用い
てセメントを製造した。その際、原料の供給を開始して
からバケットエレベータを駆動するモータの電力負荷が
安定するまでの時間及びプレーン比表面積の測定による
製品の粉末度が安定するまでの時間を測定した。
【0037】図6は、その結果を示したものである。な
お、Aは、セパレータ回転数及び風量調整用ダンパーの
開度を考慮した運転であり、Bは、セパレータ回転数及
び風量調整用ダンパーの開度を考慮しない運転である。
図6より、セパレータ回転数及び風量調整用ダンパーの
開度を考慮しない場合に比べ、セパレータ回転数及び風
量調整用ダンパーの開度を考慮した場合は、原料の供給
開始から運転が安定するまでの時間が短く、ロスが少な
いことが解かる。
【0038】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、この発明には、上述した実施形態の
みならず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計,変
更等も勿論含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
粉体製造装置において、原料供給機と、供給された原料
を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機によって粉砕された原
料が供給されると、内部に設けられた回転羽根の回転数
を設定することにより、分級のレベルが設定され、設定
されたレベルで粗粉と細粉とに分級して、粗粉を前記粉
砕機に供給する機械型遠心式風力分級機と、前記機械型
遠心式風力分級機によって分級された細粉を吸引すると
ともに、吸引量に応じて前記設定されたレベルを変更さ
せるファンと、前記回転羽根の回転数または前記ファン
の吸引量を考慮して前記粉砕機に供給する原料を制御す
る制御装置とを設けた。これにより、原料の被粉砕性に
影響されないことによる操業、品質が安定する効果、品
種切り替え時の変動が減少したことによる品質の変動、
オペレータの操作量が減少する効果、立ち上げから定常
までの時間が短縮されることによる能力ロスが削減され
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による粉体製造装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 従来の粉体製造装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】 機械型遠心式風力分級機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 実施例1の結果を示すグラフである。
【図5】 実施例1の結果を示すグラフである。
【図6】 実施例2の結果を示す表である。
【符号の説明】
11 原料供給機 11a モータ 12 粉砕機 13 搬送機 13a モータ 14 分級機 15 バッグフィルタ 16 外部ファン 17 PID調節計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−285386(JP,A) 特開 平1−293147(JP,A) 特開 平11−76847(JP,A) 特開 昭60−241940(JP,A) 実開 昭62−72145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 1/00 - 7/18 B02C 15/00 - 17/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料供給機と、 供給された原料を粉砕する粉砕機と、 前記粉砕機によって粉砕された原料が供給されると、
    部に設けられた回転羽根の回転数を設定することによ
    り、分級のレベルが設定され、設定されたレベルで粗粉
    と細粉とに分級して、粗粉を前記粉砕機に供給する機械
    型遠心式風力分級機と、 前記機械型遠心式風力分級機 によって分級された細粉を
    吸引するとともに、吸引量に応じて前記設定されたレベ
    ルを変更させるファンと、前記回転羽根の回転数 または前記ファンの吸引量に応じ
    て前記粉砕機に供給する原料を制御する制御装置と、 を有することを特徴とする粉体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記粉砕機の粉砕した
    原料の量を検出する粉砕量検出手段をさらに有し、 前記制御装置が、前記粉砕量検出手段によって得られた
    粉砕された原料の量も利用して、前記回転羽根の回転数
    または前記ファンの吸引量による影響を算出し、前記粉
    砕機に供給する原料を制御するものである ことを特徴とする請求項1に記載の粉体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記粉砕機は、ボールミルであることを
    特徴とする請求項1または2に記載の粉体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ファンは、内部に設けられた開閉弁
    の開度に応じて、吸引量を変化させるものであることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の粉体製
    造装置。
  5. 【請求項5】 粉砕機により粉砕された原料を、機械型
    遠心式風力分級機により粗粉と細粉とに分級し、分級さ
    れた粗粉は、新たな原料と共に再度前記粉砕機において
    粉砕され、分級された細粉は、外部のファンに吸引され
    て排出される粉体製造方法において、前記機械型遠心式風力分級機の回転羽根の回転数 または
    前記ファンの吸引量に応じて原料の供給量を変更するこ
    とを特徴とする粉体製造方法。
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