JP3164801U - ヒートプレス - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で電気代を節約でき廉価なコストで嵩張った樹脂系ゴミを減容できるヒートプレスを提供する。【解決手段】ヒートプレス10は、門型状の本体フレーム11を有している。本体フレーム11の上部には、上下方向に移動可能なスライダ13を配置し、本体フレーム11の下部には樹脂系ゴミを載置するゴミ受台16を配置している。スライダ13にはヒータ装着板17を装着し、ゴミ受台16の周りにヒータ装着版を装着する。ゴミ受台16に複数個の発砲スチロール片を投入すると、スライダ13は下降して発砲スチロール片を圧縮させて圧縮ゴミを形成する。その後ヒータを加熱して圧縮ゴミの表面を溶融固着して板状ゴミを形成する。【選択図】図1
Description
本考案は、樹脂系ゴミ(以下、単にゴミとも言う。)をリサイクルするために、加熱圧縮して縮小化できるヒートプレスに関する。
一般に、ビニルシートや、ペットボトル又は発泡スチロール或いは梱包材等の樹脂系ゴミをリサイクルとして処理する際、それぞれビニル系のゴミ袋に収納して処理業者まで搬送するケースが多い。しかし、各樹脂系ゴミをそれぞれゴミ袋に収容すると、それぞれのゴミ袋は嵩張ってその容量を大きくしてしまう。そのため、例えば、トラックに1回で積み込む量が制限されてしまう。また、作業者の持ち運びも多くなって、全体的に搬送効率を減少してしまうことになる。このため、複数のゴミを直接又は複数のゴミを収納したゴミ袋を小さくしてコンパクトにする(以下、減容という)試みがなされている。例えば、ゴミが収納されたゴミ袋を手で圧縮して小さくしたり、専用のプレス装置で圧縮したりして減容する。しかし、手や専用のプレス装置で圧縮しても、縮小された状態で固着するわけではないことから、自然に元の状態に戻ってしまう。そのため、圧縮した状態で加熱することによって固着することが考えられている。
従来、ヒートプレスを対象にして出願している特許文献は、特許文献1に示すように、ICカードを製造する装置が多く、シート材をヒートプレス装置に移動する際に、予備加熱、圧着加熱、又は冷却する処理を行うような大掛かりな設備を備えたものを対象にしていた。また、特許文献2の加熱装置は、熱可塑性樹脂シートを成形する際、偏肉度の大きいシートを使用した場合でも、効率よく良好な成形品を製造できるようにした装置である。つまり、加熱部、成型、成型打ち抜き部を順に配列した大掛かりな加熱装置として開示されていた。
しかし、特許文献1及び特許文献2では、いずれも製品精度を高く形成するとともに大掛かりで複雑な装置を構成するものであり、設備費用が高価なものとなっていた。今回、樹脂系ゴミを減容しようとするヒートプレスは、リサイクル用に収集した樹脂系ゴミの処理を取扱うものであり、樹脂系ゴミを減容することができれば大掛かりな装置を必要とするものではない。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、樹脂系ゴミが収納されたゴミ袋を減容して効率的に搬送できるようなコンパクトな形状にするものであり、そのために簡単な構成で廉価に構成できるヒートプレスを提供することを目的とするものである。本考案に係るヒートプレスは、以下のように構成する。すなわち、
請求項1記載のヒートプレスは、本体フレームと、前記本体フレームの下部に配設されて樹脂系ゴミを収容するゴミ受台と、前記ゴミ受台に収容された樹脂系ゴミに向かって移動可能なスライダと、を備え、前記スライダが、前記本体フレームの上部に配設されたスライダ昇降手段により下降して前記ゴミを圧縮することにより前記樹脂系ゴミを圧縮ゴミとして形成し、前記圧縮ゴミを加熱することにより前記圧縮ゴミを固着する板状ゴミとするヒートプレスであって、前記スライダ及び前記本体フレームに配設された加熱手段により前記板状ゴミの表面部だけを加熱固着していることを特徴とするものである。
請求項1記載のヒートプレスは、本体フレームと、前記本体フレームの下部に配設されて樹脂系ゴミを収容するゴミ受台と、前記ゴミ受台に収容された樹脂系ゴミに向かって移動可能なスライダと、を備え、前記スライダが、前記本体フレームの上部に配設されたスライダ昇降手段により下降して前記ゴミを圧縮することにより前記樹脂系ゴミを圧縮ゴミとして形成し、前記圧縮ゴミを加熱することにより前記圧縮ゴミを固着する板状ゴミとするヒートプレスであって、前記スライダ及び前記本体フレームに配設された加熱手段により前記板状ゴミの表面部だけを加熱固着していることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記加熱手段が、前記スライダの下面部位に配設された電気ヒータと、前記ゴミ受台を収容するヒータ装着部に配設された電気ヒータと、を含んでいることを特徴としている。
請求項3記載の考案は、請求項2の考案に係るものであって、前記電気ヒータが、前記スライダの前記樹脂系ゴミへの押圧後、90〜110℃で3〜10分間加熱することを特徴としている。
請求項4の考案は、請求項1,2又は3の考案に係るものであって、前記スライダ昇降手段が、流体圧で駆動されるピストンを備えた流体圧シリンダを有して構成されていることを特徴としている。
本考案に係るヒートプレスによれば、収集された樹脂系ゴミは、ゴミ袋に収納されてヒートプレスのゴミ受台に収容される。ゴミ受台にゴミが直接収納されるか又はゴミ袋が収容されると、ゴミ又はゴミ袋に向かってスライダを下降させるように作動させ、ゴミ又はゴミ袋を圧縮させる。これによって、ゴミ又はゴミ袋は嵩張っていた状態から板状の圧縮ゴミとして形成される。圧縮されている状態で加熱手段が板状に形成された圧縮ゴミの表面部を加熱する。圧縮ゴミは全周面にわたってその表面部を固めることにより減容された板状ゴミとして形成される。板状ゴミはその表面部だけが加熱されていることから、短時間で完成することができ、電気代も少なくすることができる。減容された板状ゴミは、トラックに積み込まれリサイクルを行う工場に搬送される。これによって、トラック内では、多数の板状ゴミを積み込む作業者も効率よく作業することができる。
請求項2の考案によれば、加熱手段が、電気ヒータを含んでスライダの下面部位と、前記ゴミ受台を収容するヒータ装着部に配設されているから、電気ヒータを加熱することにより圧縮ゴミの表面だけを固着することができる。
請求項3の考案によれば、電気ヒータは、スライダが樹脂系ゴミを圧縮した後、90〜110℃で3〜5分間加熱するだけで圧縮ゴミの周辺を固めることができることから、短時間で作用できる。
請求項4の考案によれば、スライダを昇降させるスライダ昇降手段を流体圧シリンダで構成すれば、装置全体を簡単な構造で構成することができる。
次に、本考案のヒートプレスの実施形態について図面に基づいて説明する。実施形態のヒートプレスは、樹脂系ゴミをリサイクルするために、収集した複数の樹脂系ゴミを一体的に圧縮固着して減容するものである。第1の実施形態では、樹脂系ゴミが発泡スチロール片である場合として説明する。図1に示すように、ヒートプレス10は、門型に形成された本体フレーム11を有して形成されている。
本体フレーム11は、上部フレーム部111、中部フレーム部112、下部フレーム部113を有し、中部フレーム部112内には空間部114が形成されている。上部フレーム部111の上方には、上部フレーム部111から立ち上がるように上部フレーム部111の上面に支持された油圧シリンダ12が配置されている。
油圧シリンダ12は下方の空間部114に向かってピストン部121が配置され、ピストン部121の下端部は、中部フレーム部112内を上下方向に摺動するスライダ13に連結されている。中部フレーム部112の前部は、空間部114を開閉する開閉ドア14が装着されている。
下部フレーム部113上には、図2に示すように、形成された板状ゴミ5(図5参照)の側面・底面に対向してヒータを埋設しているヒータ装着板15が配置されている。ヒータ装着板15は底板部151と底板部151の4辺周囲から立ち上がる側板部152を有して形成されている。側板部152にはヒータ153(図4参照)が埋設され、底板部151上には、ゴミ受台16が載置される。
また、図3に示すように、スライダ13には、スライダ13の下面と側面を囲むようにヒータ装着板17が装着され、ヒータ装着板17におけるスライダ13の下面を覆う部位にヒータ171(図4参照)が埋設されている。下部フレーム部113に装着されたヒータ装着板15及びスライダ13に装着されたヒータ装着板17に配置されているヒータ153、171の位置を、図4における発泡スチロール片1以外の濃い墨入部分で示す。なお、図4に示すように、ヒータ装着板17は、ゴミ受台16に載置された各種の樹脂系ゴミを圧縮して加熱できるように、ゴミ受台16の内方に嵌入される大きさに形成されている。
実施形態のヒートプレス10で減容する樹脂系ゴミとして、第1の実施形態で示すように、図5(a)では複数の発泡スチロール片1であり、その他の形態の場合、図5(b)ではビニル袋2に収納されたビニル板3であり、図5(c)では、ビニル袋2に収納されたペットボトル4である。いずれもヒートプレス10で減容されて板状ゴミ5として形成される。
次に、上述のように構成されたヒートプレス10を使用して、樹脂系ゴミから板状ゴミ5を形成するまでの作用を図1、図4〜5及び図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
ヒートプレス10の下部フレーム部113にヒータ153を含んだヒータ装着板15及びゴミ受台16を装着する。スライダ13の廻りには、ヒータ171を含んだヒータ装着板17が装着されている。そして、ヒータ装着板15に複数の発泡スチロール片1を投入する(S1)。発泡スチロール片1が適量投入された時点で、開閉ドア14を閉めた後、スライダ13を下降させる(S2)。この操作は、本体フレーム11の上部フレーム部111上に配置された制御盤18のタッチパネル19を操作することによって行われる。
スライダ13が下降して発泡スチロール片1を圧縮させて圧縮ゴミとして形成した(S3)後、ヒータ153、171を加熱する(S4)。ヒータ153、171の加熱は、90〜110℃の温度で3〜10分(望ましくは105℃で約5分程)で行う。これにより、圧縮ゴミはその廻りの表面が加熱されて溶けることによって、複数の発泡スチロール片1は一体的に固着され板状ゴミ5として形成される(S5)。
一旦、板状ゴミ5として形成されると、スライダ13は上昇する(S6)。この場合、形成された板状ゴミをゴミ受台16に残したまま新たな樹脂系ゴミを追加することができる。つまり開閉ドア14を開けて、続いて2回目の作業を行う。加熱して形成した板状ゴミ5上に、新たに複数の発泡スチロール片1を投入して、同様の作用を繰り返す。1回目の減容で形成する板状ゴミ5の厚みは小さいことから、この繰り返し作業は必要に応じて何回も繰り返すことができる。
複数個の板状ゴミ5が一体的に形成されるとスライダ13は再び上昇する。そして作業者は開閉ドア14を開けて積み上げられて一体となった板状ゴミ5を取り出し(S7)、トラックに積み込むことになる。図5に示すように、ビニル袋2に収納された複数枚のビニル板3(b)や、複数本のペットボトル4(c)においても、発泡スチロール片1と同様に板状ゴミ5に形成されてトラックに積み込まれることになる。
上述のように、実施形態のヒートプレス10では、複数個の発泡スチロール片1や、複数枚のビニル板3、或いは複数本のペットボトル4等の樹脂系ゴミを押しつぶしてその廻りを加熱して固着することによって、多くの容量のゴミを減容することができる(減容率アップ)。そのため、以下に示す効果を得ることができる。
(1)板状ゴミ5の表面だけを溶かすので僅かな電気代で済むことができる。
(2)固めたゴミを有価物として処理することができる。
(3)減容された樹脂系ゴミを回収できることから、回収回数が減って、回収作業にかかわる人件費や、燃料代の削減に繋がる。
(4)樹脂製品をリサイクルできることから、地球温暖化に防止に役立つとともに、エコイメージを強調することができる。
なお、本考案のヒートプレスは、上述に限定するものではなく、例えば、図5に示すもの以外の樹脂系梱包材やその他の樹脂製品にも適用することができる。
また、スライダ13を昇降させる駆動装置は、油圧シリンダ12ではなく、エアシリンダであってもよい。
更に、板状ゴミ5の表面を固着させる場合、板状ゴミ5の全周でもよく、側面部又は、上下面だけでもよい。
1、発泡スチロール片(樹脂系ゴミ)
3、ビニル板(樹脂系ゴミ)
4、ペットボトル(樹脂系ゴミ)
10、ヒートプレス
11、本体フレーム
12、油圧シリンダ
13、スライダ
15、ヒータ装着板
153、ヒータ
16、ゴミ受台
17、ヒータ装着板
171、ヒータ
3、ビニル板(樹脂系ゴミ)
4、ペットボトル(樹脂系ゴミ)
10、ヒートプレス
11、本体フレーム
12、油圧シリンダ
13、スライダ
15、ヒータ装着板
153、ヒータ
16、ゴミ受台
17、ヒータ装着板
171、ヒータ
Claims (4)
- 本体フレームと、前記本体フレームの下部に配設されて樹脂系ゴミを収容するゴミ受台と、前記ゴミ受台に収容された樹脂系ゴミに向かって移動可能なスライダと、を備え、前記スライダが、前記本体フレームの上部に配設されたスライダ昇降手段により下降して前記樹脂系ゴミを圧縮することにより前記樹脂系ゴミを圧縮ゴミとして形成し、前記圧縮ゴミを加熱することにより前記圧縮ゴミを固着する板状ゴミとするヒートプレスであって、
前記スライダ及び前記本体フレームに配設された加熱手段により前記板状ゴミの表面部だけを加熱固着していることを特徴とするヒートプレス。 - 前記加熱手段が、前記スライダの下面部位に配設された電気ヒータと、前記ゴミ受台を収容するヒータ装着部に配設された電気ヒータと、を含んでいることを特徴とする請求項1記載のヒートプレス。
- 前記電気ヒータが、前記スライダの前記樹脂系ゴミへの押圧後、90〜110℃で3〜10分間加熱することを特徴とする請求項2記載のヒートプレス。
- 前記スライダ昇降手段が、流体圧で駆動されるピストンを備えた流体圧シリンダを有して構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載のヒートプレス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006621U JP3164801U (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | ヒートプレス |
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CN108341196A (zh) * | 2018-02-10 | 2018-07-31 | 南安市瑞泰智能机器开发有限公司 | 自动污水垃圾中转站 |
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2010
- 2010-10-05 JP JP2010006621U patent/JP3164801U/ja not_active Expired - Lifetime
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