JP3164780B2 - 放電型平面表示装置 - Google Patents

放電型平面表示装置

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JP3164780B2
JP3164780B2 JP18403097A JP18403097A JP3164780B2 JP 3164780 B2 JP3164780 B2 JP 3164780B2 JP 18403097 A JP18403097 A JP 18403097A JP 18403097 A JP18403097 A JP 18403097A JP 3164780 B2 JP3164780 B2 JP 3164780B2
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清寿 寺井
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正昭 玉谷
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平面表示装置に
係り、特に、発光効率が改善されるプラズマ放電を用い
た表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネセンスパネル、発光ダ
イオードパネル、プラズマ放電型表示装置ディスプレ
イ、蛍光表示装置、液晶表示装置等の表示装置は、表示
部分を薄くできることから、携帯用および移動用の小型
機器、事務機器およびコンピュータ等の端末表示装置等
への用途が高まっている。
【0003】中でも、プラズマ放電型平面表示装置は、
視野角が広く、しかも光源光学等を必要としないため、
大画面テレビへの適用が実用化されている。プラズマ放
電型平面表示装置は、互いに対向される2枚の絶縁基板
間に放電用ガスを充填し、両基板間でガス放電により紫
外線を発生させ、その紫外線を用いて蛍光体を発光させ
て、画像を表示するものである。
【0004】通常、放電用ガスとしては、Ne(ネオ
ン)とXe(キセノン)の混合ガスが利用される。な
お、それぞれの混合比率は、Neが9に対し、Xeが1
程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプラズマ放電型平面表示装置は、液晶表示装置に比較
して視野角を広くできるものの、CRT(カソード・レ
イ・チューブ、通常ブラウン管とよばれ、商用のテレビ
の受像管として利用されている陰極線管)に比較して画
面の明るさが暗い(すなわち発光効率が低い)問題があ
る。また、CRTや液晶表示装置に比較して寿命が短い
問題がある。この発明の目的は、発光効率が改善され、
高い表示輝度の確保が可能な放電型平面表示装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、対向配置される一対の基
板と、前記基板間に封入される放電用ガスと、前記一対
の基板間に配置され、前記放電用ガスを励起させて紫外
線を発生せしめる励起手段と、前記紫外線に基づいて所
定の可視光を放出せしめる光変換手段とを備えた放電型
平面表示装置において、前記放電用ガスは、ハロゲンを
実質的に含まない主放電ガスと放電を制御する放電制御
ガスとの混合ガスとからなり、前記励起手段に基づいて
エキシマ発光されるよう調圧されてなることを特徴とす
る放電型平面表示装置を提供するものである。
【0007】また、この発明は、対向配置される一対の
基板と、前記基板間に封入される放電用ガスと、前記一
対の基板間に配置され、前記放電用ガスを励起させて紫
外線を発生せしめる励起手段と、前記紫外線に基づいて
所定の可視光を放出せしめる光変換手段とを備えた放電
型平面表示装置において、前記光変換手段の他の基板側
または前記一対の基板の内の前記光変換手段から離れた
基板の前記光変換手段側に、紫外線を反射する紫外線反
射膜を有することを特徴とする放電型平面表示装置を提
供するものである。さらに、この発明は、対向配置され
る一対の基板と、前記基板間に封入される放電用ガス
と、前記一対の基板間に配置され、前記放電用ガスを励
起させて紫外線を発生せしめる励起手段と、前記紫外線
に基づいて所定の可視光を放出せしめる光変換手段とを
備えた放電型平面表示装置において、前記放電用ガス
は、少なくとも分圧が15%以上の主放電ガスと、放電
を制御する放電制御ガスとの混合ガスとからなり、前記
励起手段に基づいてエキシマ発光されるよう調圧されて
なることを特徴とする放電型平面表示装置を提供するも
のである。 またさらに、この発明は、対向配置される一
対の基板と、前記基板間に封入される放電用ガスと、前
記一対の基板間に配置され、前記放電用ガスを励起させ
て紫外線を発生せしめる励起手段と、前記紫外線に基づ
いて所定の可視光を放出せしめる光変換手段とを備えた
放電型平面表示装置において、 前記放電用ガスは、Xe
のみからなる主放電ガスと、放電を制御する放電制御ガ
スとの混合ガスとからなり、前記励起手段に基づいてエ
キシマ発光されるよう調圧されてなることを特徴とする
放電型平面表示装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、この
発明の実施例に係かる放電型平面表示装置すなわちプラ
ズマ放電型平面表示装置の一例を示す概略図である。
【0009】図1に示されるように、プラズマ放電型平
面表示装置(以下、単に放電型表示装置と示す)1は、
耐熱性が高く光を透過する例えばガラス等により形成さ
れ、入力された画像信号に対応する表示光(可視光)を
放射する前面基板11、前面基板11に対して所定の間
隔、例えば200マイクロメートル(以下、μmと示
す)の間隔で対向され、前面基板11が表示する表示光
に対応する可視光を発生する発光基板21とを有してい
る。なお、前面基板11と発光基板21との間には、主
放電ガスであるXe(キセノン)と放電制御ガスである
Ne(ネオン)とが所定比率で混合された紫外線放電用
の混合ガスGが、所定の圧力で注入されている。また、
前面基板11の発光基板21に面する側の面と発光基板
21の前面基板11に面する側の面との間の距離をdと
するとき、混合ガスGの圧力pは、 p・d ≧ 7.5 (torr・cm)、 を満足するよう設定されている。なお、圧力pは、好ま
しくは、760torrより低い圧力、より好ましく
は、概ね500torrに設定される。
【0010】図2は、図1に示した放電型表示装置1の
1画素を拡大した部分断面図である。図2に示されるよ
うに、前面基板11の発光基板21と対向する面には、
例えばITO等の透明な材質により形成され、第1の方
向(ここでは図1に示したX軸方向とする)に、複数本
延出された表示電極12aと一体的に形成された金属電
極(母線)12bが配置されている。なお、表示電極1
2aと母線12bは、放電型表示装置1の大きさおよび
解像力に基づいて規定されるピッチで所定本数配置さ
れ、例えば、対角42インチで、アスペクト比が16:
9のNTSC/VGA(ビデオ・グラフィック・アレ
イ)においては、例えば852×480ドットの画素を
提供するために、1.08mmピッチで、480本配置
される。
【0011】表示電極12aと母線12bは、それぞれ
の電極を、放電によりXeから放射される紫外線から保
護するための誘電体層13により覆われている。誘電体
層13には、Xeが発生する紫外線を発光基板21側に
反射する紫外線反射コーティング(以下、UV(ウルト
ラ・バイオレット)反射層と略称する)14が形成され
ている。UV反射層14は、誘電体多層膜であって、X
eにより発生される所定の波長の紫外線の多くを反射す
るとともに、前面基板11を透過すべき可視光を透過す
る特性が与えられている。なお、UV反射層14は、放
電ガスであるXeが発生する紫外線の波長を効率よく反
射するために、反射特性がXe* およびXe2 **
は、励起状態にあることを示す)に対して良い(吸収率
の小さい)YF3 (フッ化イットリウム)を含んでい
る。
【0012】UV反射層14には、放電により発生され
たイオンにより放出する2次電子の放出効率(2次電子
放出係数)が高く、しかも前面基板11と発光基板21
との間で発生される放電からUV反射層14を保護する
保護膜15が形成されている。なお、保護膜15として
は例えばMgO(酸化マグネシウム)が利用される。ま
た、保護膜15の厚さは、例えば40nm以下、好まし
くは20nmに設定されている。
【0013】発光基板21の前面基板11と対向する面
には、第1の方向と直交する第2の方向(ここでは図1
に示したY軸方向とする)に複数本延出され、前面基板
11の表示電極12aとの間に所定の電圧が印加される
ことで、発光基板21と前面基板に注入された混合ガス
Gから紫外線を発生させるための、表示(対向)電極2
3が設けられている。この対向電極23は、前面基板1
1を表示面11a側から見た状態で前面基板11の母線
12bと交差する点に位置する各ドットの対応表示色
(R,G,Bのいづれか)を選択的に駆動する。なお、
対向電極23は、カラー画像を表示可能とするために、
1画素あたり、R(赤)表示用、G(緑)表示用および
B(青)表示用である3本配置され、上述したサイズの
パネルにおいては、852×3=2556本配置され
る。この場合、ピッチは、1画素の1/3であることか
ら、0.36mmとなる。
【0014】対向電極23はまた、それぞれの電極と平
行に延出された障壁24により区分されることで、それ
ぞれ、前面基板11との間で放電室26を構成する。な
お、障壁24の高さすなわち発光基板21からの長さ
は、それぞれ、図11を用いて後述するように、発光基
板21と前面基板11との間の実効的な間隔を、150
μm以上とした場合に、概ね70%程度に、また障壁2
4の幅は、画素の密度および画面サイズに応じて規定さ
れる所定幅に設定されている。
【0015】放電室26の内側すなわち1本の対向電極
23を区分する2つの障壁24の側面および障壁24に
挟まれた発光基板21の前面基板11に面した面には、
以下に説明する蛍光面が発生する可視光を前面基板11
に向けて反射する背面反射層27が形成されている。背
面反射層27は、蛍光面により発生された可視光が発光
基板21を通り抜けることを防止することにより、前面
基板11の表示面11aから目視可能な表示光の光量を
増大させることができ、例えばAl23 (アルミ
ナ),TiO2 (チタニア),MgOまたはMgF2
(フッ化マグネシウム)などが利用される。なお、背面
反射層27は、可視光を反射することを主要な目的とす
るもので、例えば白色塗装であってもよい。
【0016】放電室26の内側において背面反射層27
が形成された領域または障壁24を覆う全ての領域に
は、Xeが発生する紫外線により励起されて可視光を放
射する蛍光体からなる蛍光面28が形成されている。こ
の蛍光面28は、図14を用いて後段に詳述する製造方
法を用いて、平均粒径が3μm以下、好ましくは2μm
以下、より好ましくは1μm以下の球形に形成された複
数の球状蛍光体が利用される。なお、蛍光面28の厚さ
は、上述した蛍光体を用いることにより、例えば5μm
に設定される。
【0017】このように、小粒径の蛍光体を用いて蛍光
面の厚さを5μmとすることは、2つの障壁24相互間
の空間すなわち放電空間を拡大可能であり、プラズマ損
失が低減される結果として発光効率を向上できる。な
お、放電空間の大きさは、画素ピッチすなわち解像度と
画面の大きさに依存することから特定の数値を示すこと
ができないが、例えば1画素のピッチが0.66mm
で、各放電室26の間隔が0.22mmである場合、従
来利用されていた塗布厚さ20μmの蛍光体を使用した
場合に比較して、発光効率を概ね20%増加できる。
【0018】蛍光面28は、例えばMgOとMgF2
含む蛍光面保護膜29により覆われている。なお、蛍光
面保護膜29は、蛍光面28を構成する球状蛍光体粒子
の粒子毎に、それぞれの外周面にコーティングされても
よい。
【0019】図3は、図1および図2に示した放電型表
示装置1に、画像を表示させる駆動回路の一例を示すブ
ロック図である。図3に示されるように、放電型表示装
置1には、X軸方向の画像信号に応じて表示電極12a
および母線12bに所定の電圧を供給する列駆動回路2
01と、Y軸方向の画像信号に応じて対向電極23に所
定の電圧を供給する行駆動回路203と、外部から供給
される画像信号を記憶するフレームメモリ207とが接
続されている。なお、フレームメモリ207には、外部
からの画像信号を受け入れるビデオインタフェイス20
9を経由して画像信号が入力される。
【0020】列駆動回路201ならびに行駆動回路20
3のそれぞれは、主制御回路211の制御により、周知
のサブフィールド法に従って所定数に分割された複数の
サブフィールド毎に、列駆動回路201および行駆動回
路203のそれぞれから画像表示用の放電電圧を放電室
26に印加する。なお、主制御回路211には、放電型
表示装置1に固有の駆動条件および制御データ等が記憶
されているROM(プログラムメモリ)213、基本ク
ロックを発生する基本クロック発生回路215、フレー
ムメモリ207に格納された画像信号と垂直方向の同期
を取るための垂直同期信号V−syncを発生する垂直
同期信号発生回路217、フレームメモリ207に格納
された画像信号と水平方向の同期を取るための水平同期
信号H−syncを発生する水平同期信号発生回路21
9等の周知の画像表示用回路群が接続されている。
【0021】列駆動回路201および行駆動回路203
のそれぞれは、駆動パルスの立ち上がり時間が、Xe2
* の持続時間(励起状態にある準安定原子の寿命)より
も短いパルスを発生するもので、パルスの立ち上がり時
間は、好ましくは図6を用いて後段に説明するように、
200ないし10ナノ秒(以下、nsと示す)に設定さ
れている。なお、パルスの立ち上がり時間は、パルスの
大きさが10%から90%に変化するために要求される
時間を示すものとする。
【0022】図4は、図1および図2に示した放電型表
示装置1において、各放電室26内で発生される紫外線
の波長分布を示すグラフである。なお、図4において、
強度を示すスケールは、ピーク値を1として正規化した
ものである。
【0023】図4から明らかなように、図1および図2
に示した放電型表示装置1においては、図5を用いて以
下に説明するように、Xeの分圧すなわち放電制御ガス
Neに対する主放電ガスXeの比率が15%ないし10
0%の範囲で高められていることから、周知の放電型表
示装置により発生される紫外線の内のXe* 共鳴線であ
る147ナノメートル(以下、nmと示す)の波長の紫
外線に加えて、Xe2 * エキシマ発光による172nm
の波長の紫外線が発生される。
【0024】すなわち、混合ガスG中のXeの分圧を高
めることにより、従来は、 e + Xe → e +Xe* Xe* → Xe + 波長147nmの紫外線 により、147nmの波長の紫外線を得ていたが、 Xe* + 2Xe → Xe2 * + Xe Xe2 * → 2Xe + 波長172nmの紫外
線 により、172nmの波長の紫外線が得られる。
【0025】蛍光面28の蛍光体を励起するエネルギー
は、Xe2 * エキシマ発光により発生される波長172
nmの紫外線の方が147nmの紫外線に比較して低い
ことから、発光効率が増大される。なお、図4に示され
るように、Xeの分圧が10%である場合、147nm
の紫外線も多く含まれ、Xeの分圧としては15%より
高いことが好ましい。
【0026】図5は、混合ガスGのXeの分圧と発光効
率の関係を示すグラフである。なお、図5において、効
率を示すスケールは、任意目盛りである。図5に示され
るように、Xeの分圧の程度を15%より高くすること
で、発光効率が概ね2倍に改善されることが認められ
る。なお、Xeの分圧を高めることは放電開始電圧を高
めることになるが、上述した実施例の如く、放電形式を
対向電極タイプとすることで、放電開始電圧を、例え
ば、350ボルト(以下、Vと示す)以内に抑えること
を可能にする。
【0027】図6は、図3に示した列駆動回路201お
よび行駆動回路203のそれぞれにより、放電型表示装
置1の各放電室26すなわち前面基板11の表示電極1
2aおよび母線12bと発光基板21の表示電極23と
の間に、サブフィールド内で印加される画像表示パルス
のパルスの立ち上がり時間と発光効率との関係を示すグ
ラフである。なお、図6において、効率を示すスケール
は、任意目盛りである。
【0028】図7は、図1および図2に示した放電型表
示装置1の前面基板11のUV反射層14に用いられる
誘電体多層膜の反射特性を示すグラフである。なお、誘
電体多層膜には、既に説明したように少なくとも1層の
YF3 層が形成されている。
【0029】図7に示されるように、UV反射層14
は、反射層14自身への紫外線の入射角度が法線方向
(0°)および法線から30°のそれぞれの場合におい
て、概ね172nmの紫外線に対して最大の反射率を提
供できる。また、入射角度が法線45°の場合において
は、反射波長のピークは172nm以外の波長となる
が、放電により発生した全ての紫外線エネルギーの反射
率を高めることに有益であることが認められる。なお、
前面基板11の発光基板21側の面にUV反射膜14を
配置することにより、発光基板21側へ向けられる全紫
外線エネルギーは、15%以上増強される。
【0030】図8は、図1および図2に示した放電型表
示装置1において、図7に示した反射特性を有するUV
反射膜14を設けたことにより、放電室26から放射さ
れる可視光の発光効率が改善される様子を示すグラフで
ある。なお、図8において、発光効率を示すスケール
は、任意目盛りである。
【0031】図8に示されるように、例えば、混合ガス
のXeの分圧が15%である場合、UV反射層14を付
加することにより、発光効率は、概ね25%増大され
る。また、例えばXeの分圧が40%であれば、反射効
率の増加率は、概ね20%となる。なお、既に説明した
ように、図1および図2に示した放電型表示装置1にお
いては、UV反射膜14の発光基板21側の面には、厚
さ20μmの保護膜15が設けられていることから、各
分圧での発光効率は、それぞれ、さらに概ね20%程度
増大されることが認められている。
【0032】図9は、図1および図2に示した放電型表
示装置1において、各放電室26内で発生される可視光
のうち、外へ取り出される光の割合と各放電室26の発
光基板21側に形成される背面反射層27の反射率との
関係を示すグラフである。なお、図9において、取り出
される光の割合を示すスケールは、任意目盛りである。
【0033】図9に示されるように、背面反射層27と
して、例えばAl23 (アルミナ)等により白色に着
色することで、未処理の場合(図9における縦軸上で
0.4)に比較して、概ね2倍(図9における縦軸上で
0.8)の可視光量が得られる。
【0034】図10は、図1および図2に示した放電型
表示装置1において、各放電室26に対し、前面基板1
1の表示電極12aおよび母線12bと発光基板21の
表示電極23とに印加される電圧とXeの分圧との関係
を示すグラフである。
【0035】図10に示されるように、放電形式を対向
放電としたことにより、混合ガス中のXeの分圧が概ね
60%よりも低い場合に、放電開始電圧を350Vより
低い電圧に設定できることが認められる。従って、Xe
の分圧の最適値は、放電開始電圧を低くするという観点
からは、15%〜60%が好ましい。なお、同一条件に
おける周知の面放電型の放電型表示装置の放電開始電圧
は、Xeの分圧が15%程度であっても400Vを越え
ることから、対向放電に比べて高耐圧の駆動素子を用い
る必要となる。
【0036】図11は、図1および図2に示した放電型
表示装置1において、各放電室26を構成する障壁24
の高さと発光効率との関係を示すグラフである。なお、
図11において、発光効率を示すスケールは、任意目盛
りである。また、図11に示す結果は、蛍光面保護膜2
9を伴った状態で計測したものである。
【0037】図11に示されるように、放電形式を対向
放電としたことにより、障壁24の高さと発光効率は、
概ね比例することが認められる。従って、発光効率の向
上という観点から、発光基板21と前面基板11との間
の実効的な間隔は、好ましくは150μm以上に設定さ
れる。また、障壁24の高さは、上述、発光基板21と
前面基板11との間の実効的な間隔の70%以上がクロ
ストークの低減のために望ましい。
【0038】図12は、図1および図2に示した対向放
電型表示装置とは異なる面放電型の平面表示装置の実施
の形態を、1画素を取り出して断面図として示した概略
図である。なお、図1および図2に示した構成と類似し
た同一の構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略
する。また、図4ないし図11を用いて説明した各要素
の特性は、共通であるものとする。
【0039】図12に示されるように、放電型表示装置
101は、Neに対するXeの分圧が15ないし40%
に設定された混合ガスGを密閉する前面基板111およ
び発光基板121を有している。
【0040】前面基板111の発光基板121と対向す
る面には、可視光線の波長に対して透明な材質で形成さ
れ、第1の方向に所定本数延出されたX表示電極112
aとX表示電極112aと一体的に形成された金属の母
線電極112bおよびX表示電極112aと同様に可視
光線の波長に対して透明な材質で形成され、X表示電極
112aに平行に所定本数延出されたY表示電極113
aとY表示電極113aと一体的に形成された金属の母
線電極113bとが配列されている。なお、X表示電極
の母線112bならびにY表示電極の母線113bは、
それぞれ、図示しない行駆動線により、駆動回路と接続
されている。
【0041】X表示電極112aと母線112bおよび
Y表示電極113aと母線113bならびにそれぞれが
形成されていない前面基板111の露出された部分に
は、誘電体層13が形成されている。
【0042】誘電体層13には、Xe* およびXe2 *
に対して高い反射効率を呈するYF3 を含み、Xeが発
生する紫外線を発光基板121側に反射するUV反射層
14が形成されている。UV反射層14は、以下に説明
する放電室126内で発生する紫外線の利用効率を高め
るもので、発光効率を向上するために有益である。
【0043】UV反射層14には、前面基板111と発
光基板121と間で発生される放電からUV反射層14
を保護する保護膜15が形成されている。なお、保護膜
15としては、例えばMgOが利用される。
【0044】発光基板121の前面基板111と対向す
る面には、例えばY表示電極113aと平行に複数本延
出され、前面基板111に設けられたX表示電極112
aとY表示電極113aに所定の電圧が印加されること
による放電に先だって、以下に説明する放電室126に
おいて予備放電を実行するとともに、画像表示のための
X表示電極112aとY表示電極113aによる放電で
発光基板121と前面基板111との間に注入された混
合ガスGから紫外線を発生すべき放電室126を選択す
るためのアドレス電極122が、形成されている。アド
レス電極122はまた、各ドットの対応表示色(R,
G,Bのいづれか)に合わせて、1画素あたり3本用意
される。
【0045】アドレス電極122の両側には、それぞれ
の電極と平行に延出された障壁24が所定の間隔で配列
されている。すなわち、アドレス電極122は、2つの
障壁24により区分されることで、それぞれ、前面基板
111との間で放電室126を構成する。なお、障壁2
4の高さすなわち発光基板121からの長さは、それぞ
れ、図11を用いて上述したように、発光基板121と
前面基板111との間の実効的な間隔が好ましくは11
0μm以内に設定される場合にその間隔の概ね70%程
度に、また障壁24の幅は、画素の密度および画面サイ
ズに応じて規定される所定幅に設定されている。
【0046】放電室126の内側すなわちアドレス12
2を区分する2つの障壁24の側面および障壁24に挟
まれた発光基板121の前面基板111に面した面に
は、図2を用いて既に説明したと同様に、放電室126
内で混合ガスGから発生される紫外線により所定波長の
蛍光(可視光)を発生する蛍光面28と蛍光面28が発
生する可視光を前面基板111に向けて反射する背面反
射層27が形成されている。
【0047】図13は、図1および図2に示した対向放
電型表示装置および図12に示した面放電型表示装置の
それぞれとはさらに別のバリアリブタイプの放電型表示
装置の1画素を取り出した示す概略断面図である。な
お、図1および図2に示した構成と同一の構成には、同
じ符号を付して詳細な説明を省略する。また、図4ない
し図11を用いて説明した各要素の特性は、共通である
ものとする。
【0048】図13に示されるように、放電型表示装置
301は、前面基板311と発光基板321とを有して
いる。両基板の間には、Neに対するXeの分圧が15
%〜60%に設定された混合ガスGが密閉されている。
【0049】前面基板311の発光基板321と対向す
る面には、面方向に、複数本延出された透明電極312
aと母線312bが配置されている。この透明電極31
2aは、アドレス電極として利用される。
【0050】透明電極312aと母線312bおよび電
極が設けられていない前面基板311の露出された部分
には、誘電体層13が形成されている。誘電体層13に
は、可視光を透過する蛍光体を含む可視光透過蛍光体層
330が配置されている。なお、可視光透過蛍光体層3
30には、Xe* およびXe2 * に対して高い反射効率
を呈するYF3 を含み、Xeが発生する紫外線を発光基
板321側に反射するUV反射層314あるいは前面基
板311と発光基板321と間で発生される放電から蛍
光体層330を保護する保護膜315の少なくとも一方
が形成されている。なお、保護膜315としては、例え
ばMgOが利用される。また、UV反射層314および
保護層315の双方が利用されても良いことはいうまで
もない。
【0051】可視光透過蛍光体層330は、図2または
図12に既に説明した放電室26または126に類似し
た構成の放電室326において、混合ガスGにより発生
された紫外線により蛍光(可視光)を発生するもので、
これまで、発光基板により発生された可視光を透過する
のみであった前面基板においても、放電により到達する
光を直接可視光とすることができる。従って、放電室3
26内で発生する紫外線および蛍光の利用効率がより高
められ、発光効率がさらに改善される。なお、前面基板
311に可視光透過性蛍光体330を配置する場合、可
視光透過性蛍光体330を配置することにより、以下に
説明する隔壁324が前面基板311まで達していない
構造においては、隔壁324の端部(前面基板311に
対して平行となる領域)で乱反射が生じるおそれがある
ことから、前面基板311に可視光透過性蛍光層330
を用いる場合には、隔壁324の頂部に、反射率の低い
材質、例えば黒色塗料(図示しない)を塗布することが
好ましい。また、隔壁324の頂部に黒色塗料を塗布す
ることに代えて、前面基板311を平面方向すなわち表
示面311aから見た状態で、前面基板311が隔壁3
24を透視可能な領域すなわち隔壁324の頂部に対向
する前面基板311の保護層315に、フィルタ部材3
35を配置してもよい。
【0052】発光基板321には、前面基板311の透
明基板312aが延出されている第1の方向と直交する
第2の方向に延出されるとともに、発光基板321から
前面基板311に向けて発光基板321から概ね垂直
に、1画素当たり3本延出された複数の障壁324が形
成されている。なお、2つの障壁324により区分され
た領域は、前面基板311との間で放電室326を提供
する。
【0053】2つの障壁324が対向される面すなわち
放電室326の内壁であって、障壁324の高さ方向概
ね中央または発光基板321上には、放電室326毎に
対をなすよう配置された第1および第2の放電電極33
1および332が設けられている。なお、第1および第
2の放電電極331および332は、それぞれ、図1お
よび図2に示したパネル装置における表示電極12a
(母線12b)および対向電極23に対応されるもの
で、アドレス電極312aを併用して、図示しない制御
回路により任意の行と列とが指定された位置で、対応表
示色(R,G,Bのいづれか)を選択的に表示する。ま
た、第1および第2の放電電極331,332は、図1
および図2に示したパネル装置における母線12bおよ
び表示電極12aと表示電極23とにより提供される放
電間隔と同一に設定することにより、アドレス電極の無
い状態では、図10で示した対向放電と同等な放電開始
電圧でできることに加えて、アドレス電極による予備放
電を加えることにより、さらに放電開始電圧を下げるこ
とができる。
【0054】放電室326の内側すなわち第1および第
2の放電電極331,332を区分する各障壁324の
各放電電極331,332が配置されている面と発光基
板321の前面基板311に面した面により囲まれる部
分には、背面反射層333が形成されている。背面反射
層333は、以下に説明する反射膜333上に形成され
る小粒径球状蛍光体粒子からなる蛍光面から発生された
可視光が発光基板321を通り抜けることを防止するこ
とにより、前面基板311の表示面311aから目視可
能な表示光の光量を増大させるもので、好ましくは、A
23 ,TiO2 ,MgOまたはMgF2 等が利用さ
れる。なお、背面反射層333に利用する粒子には、好
ましくは、Xeにより発生された紫外線により励起され
た蛍光体が出力する可視光とXeにより発生された紫外
線そのものを反射することのできる特性が与えられる。
【0055】放電室326の内側において背面反射層3
33が形成された領域には、蛍光面28が形成されてい
る。蛍光面28は、上述した他例と同様に、平均粒径が
3μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1
μm以下の小球形に形成された複数の球状蛍光体が利用
される。なお、蛍光面28の厚さは、周知の放電型表示
装置の蛍光体厚さに比較して、数分の1の、例えば5μ
mに設定される。また、蛍光面28には、既に説明した
例と同様に、例えばMgOとMgF2 を含む蛍光面保護
膜29がコーティングされている。
【0056】図14は、図1および図2、図12あるい
は図13に示した放電型表示装置に利用される蛍光体の
製造方法を示す概略図である。図14に示されるよう
に、蛍光体は、熱プラズマ装置401により、最高温度
が3000°Cより低い環境下において、平均粒径が概
ね3μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは
1μm以下の球状に形成される。すなわち、排気ポンプ
411により、所定の圧力に減圧されたプラズマ容器本
体413内には、プラズマトーチ415が通過しうるフ
レーム炉417で加熱された粉体原料が、噴射口419
からプラズマ容器本体413の内壁に直接接することの
ないよう、放出される。これにより、複雑な組成であっ
ても、小粒径で、球形の蛍光体粉末が得られる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のプラズ
マ放電型平面表示装置は、前面基板側に、放電により生
じる紫外線を発光基板に設けられている蛍光体に向けて
反射する紫外線反射膜を有し、放電ガス中のXeの分圧
を15%〜60%の範囲とし、表示電極を対向配置し、
放電室内の蛍光体の平均粒径を小粒径としたことによ
り、低い放電開始電圧による放電開始を可能で、しかも
発光効率が向上されている。
【0058】また、放電室の壁面を反射層で覆い、蛍光
体層および表示電極を誘電体保護膜により保護したこと
により、寿命の増大および発光効率の向上を可能として
いる。従って、発光効率が高く、画面輝度の高い放電型
平面表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプラズマ放電型平面表示装置を示す
概略図。
【図2】図1に示した表示装置の単位画素を概略的に示
す部分断面図。
【図3】図1および図2に示した表示装置の駆動回路の
一例を示すブロック図。
【図4】図1および図2に示した表示装置の各放電室で
発生される紫外線の波長分布を示すグラフ。
【図5】図1および図2に示した表示装置の混合ガス中
のXeの分圧と発光効率の関係を示すグラフ。
【図6】図3に示した行駆動回路および列駆動回路のそ
れぞれにより、図1に示した表示装置の各放電室に、サ
ブフィールド内で印加される画像表示パルスのパルスの
立ち上がり時間と発光効率との関係を示すグラフ。
【図7】図1および図2に示した表示装置の前面基板の
UV反射層に用いられる誘電体多層膜の反射特性を示す
グラフ。
【図8】図1および図2に示した表示装置に図7に示し
た反射特性を有するUV反射膜を用いたことにより、放
電室から放射される可視光の発光効率が改善される様子
を示すグラフ。
【図9】図1および図2に示した表示装置の各放電室内
から取り出される可視光の割合と各放電室の発光基板側
に形成される背面反射層との関係を示すグラフ。
【図10】図1および図2に示した表示装置の放電室に
対し、前面基板の表示電極および母線と発光基板の表示
電極との間に印加される電極間電圧とXeの分圧との関
係を示すグラフ。
【図11】図1および図2に示した表示装置の各放電室
を構成する画素内障壁および障壁の高さと発光効率との
関係を示すグラフ。
【図12】図1および図2に示した表示装置とは異なる
別の実施の形態を、1画素を取り出して断面図として示
した概略図。
【図13】図1および図2に示した表示装置とは異なる
別の実施の形態を、1画素を取り出して断面図として示
した概略図。
【図14】図1および図2、および図11のそれぞれに
示した表示装置に利用される球形小粒径蛍光体の製造に
利用される熱プラズマ装置を示す概略図。
【符号の説明】
1 …放電型表示装置(プラズマ放電型平面表示装
置)、 11 …前面基板、 12a…表示電極、 12b…母線(金属電極)、 13 …誘電体層、 14 …UV反射層(紫外線反射膜)、 15 …保護膜、 21 …発光基板、 23 …表示電極(対向電極)、 24 …障壁、 26 …放電室、 27 …背面反射層、 28 …蛍光面、 29 …保護膜、 111 …前面基板、 112a…X表示電極、 112b…母線(金属電極)、 113a…Y表示電極、 113b…母線(金属電極)、 121 …発光基板、 122 …アドレス電極(第3の電極)、 126 …放電室、 201 …列駆動回路、 203 …行駆動回路、 207 …フレームメモリ、 209 …ビデオインタフェイス、 211 …主制御回路、 213 …ROM(プログラムメモリ)、 215 …基本クロック発生回路、 217 …垂直同期信号発生回路、 219 …水平同期信号発生回路、 301 …放電型表示装置、 321 …発光基板、 330 …可視光透過蛍光体層、 331 …第1の放電電極、 332 …第2の放電電極、 333 …背面反射層、 335 …黒色フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 清寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 保科 好一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 玉谷 正昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 沖田 裕二 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東芝エフエーシステムエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 津田 亮二 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東芝電子エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−120776(JP,A) 特開 昭62−157643(JP,A) 特開 平8−293262(JP,A) 特開 平6−325697(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02

Claims (60)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置される一対の基板と、前記基板間
    に封入される放電用ガスと、前記一対の基板間に配置さ
    れ、前記放電用ガスを励起させて紫外線を発生せしめる
    励起手段と、前記紫外線に基づいて所定の可視光を放出
    せしめる光変換手段とを備えた放電型平面表示装置にお
    いて、 前記放電用ガスは、ハロゲンを実質的に含まない主放電
    ガスと放電を制御する放電制御ガスとの混合ガスとから
    なり、前記励起手段に基づいてエキシマ発光されるよう
    調圧されてなることを特徴とする放電型平面表示装置。
  2. 【請求項2】前記放電用ガスは、主放電ガスと放電を制
    御する放電制御ガスとを含み、前記主放電ガスの分圧が
    15%以上に設定されていることを特徴とする請求項第
    1項記載の放電型平面表示装置。
  3. 【請求項3】前記放電用ガスは、主放電ガスがXeを含
    み、放電制御ガスがNeまたはHeの少なくとも一方を
    含むことを特徴とする請求項第1項または第2項のいづ
    れかに記載の放電型平面表示装置。
  4. 【請求項4】前記放電用ガスによるエキシマ発光の波長
    が172nmであることを特徴とする請求項第1項ない
    し第3項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  5. 【請求項5】前記励起手段は、前記一対の基板のそれぞ
    れの内側の主表面に対向配置される第1電極および第2
    電極を含むことを特徴とする請求項第1項ないし第4項
    のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  6. 【請求項6】前記励起手段は、前記一対の基板のそれぞ
    れの内側の主表面に対向配置されるアドレス電極および
    一対の放電電極を含むことを特徴とする請求項第1項な
    いし第4項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  7. 【請求項7】前記一対の基板間に、前記基板の一方から
    他の一方の基板に向けて延出された複数の隔壁を含むこ
    とを特徴とする請求項第1項ないし第4項のいづれかに
    記載の放電型平面表示装置。
  8. 【請求項8】前記隔壁は、前記一対の基板間において、
    前記隔壁の基部が形成される基板に対向する基板との間
    の距離が前記一対の基板間距離に比較して概ね70%で
    あることを特徴とする請求項第7項記載の放電型平面表
    示装置。
  9. 【請求項9】前記励起手段は、前記複数の隔壁のそれぞ
    れに、互いに対をなして形成される第1電極および第2
    電極を含むことを特徴とする請求項第7項記載の放電型
    平面表示装置。
  10. 【請求項10】前記光変換手段は、前記第2電極上に配
    置される蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第5項
    記載の放電型平面表示装置。
  11. 【請求項11】前記光変換手段は、前記アドレス電極上
    に配置された蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第
    6項記載の放電型平面表示装置。
  12. 【請求項12】前記光変換手段は、前記隔壁に形成され
    た前記励起手段上に配置される蛍光体層を含むことを特
    徴とする請求項第9項記載の放電型平面表示装置。
  13. 【請求項13】前記蛍光体層は、平均粒径が3μm以下
    の蛍光体粒子が分散されてなることを特徴とする請求項
    第10項ないし第12項のいづれかに記載の放電型平面
    表示装置。
  14. 【請求項14】前記基板の一方の基板と前記第2電極と
    の間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求項第
    5項および第9項のいづれかに記載の放電型平面表示装
    置。
  15. 【請求項15】前記基板の一方の基板と前記アドレス電
    極との間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求
    項第6項記載の放電型平面表示装置。
  16. 【請求項16】前記一対の基板間相互の距離をdとする
    とき、前記放電用ガスの圧力pが、 p・d ≧ 7.5 (torr・cm) を満足することを特徴とする請求項第1項ないし第15
    項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  17. 【請求項17】対向配置される一対の基板と、前記基板
    間に封入される放電用ガスと、前記一対の基板間に配置
    され、前記放電用ガスを励起させて紫外線を発生せしめ
    る励起手段と、前記紫外線に基づいて所定の可視光を放
    出せしめる光変換手段とを備えた放電型平面表示装置に
    おいて、 前記光変換手段の他の基板側または前記一対の基板の内
    の前記光変換手段から離れた基板の前記光変換手段側
    に、紫外線を反射する紫外線反射膜を有することを特徴
    とする放電型平面表示装置。
  18. 【請求項18】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第17項記載の放
    電型平面表示装置。
  19. 【請求項19】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置されるアドレス電極およ
    び一対の放電電極を含むことを特徴とする請求項第17
    項記載の放電型平面表示装置。
  20. 【請求項20】前記一対の基板間に、前記基板の一方か
    ら他の一方の基板に向けて延出された複数の隔壁を含む
    ことを特徴とする請求項第17項記載の放電型平面表示
    装置。
  21. 【請求項21】前記隔壁は、前記一対の基板間におい
    て、前記隔壁の基部が形成される基板に対向する基板と
    の間の距離が前記一対の基板間距離に比較して概ね70
    %であることを特徴とする請求項第20項記載の放電型
    平面表示装置。
  22. 【請求項22】前記励起手段は、前記複数の隔壁のそれ
    ぞれに、互いに対をなして形成される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第21項記載の放
    電型平面表示装置。
  23. 【請求項23】前記光変換手段は、前記第2電極上に配
    置される蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第18
    項記載の放電型平面表示装置。
  24. 【請求項24】前記光変換手段は、前記アドレス電極上
    に配置された蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第
    19項記載の放電型平面表示装置。
  25. 【請求項25】前記光変換手段は、前記隔壁に形成され
    た前記励起手段上に配置される蛍光体層を含むことを特
    徴とする請求項第20項記載の放電型平面表示装置。
  26. 【請求項26】前記蛍光体層は、平均粒径が3μm以下
    の蛍光体粒子が分散されてなることを特徴とする請求項
    第18項ないし第20項のいづれかに記載の放電型平面
    表示装置。
  27. 【請求項27】前記基板の一方の基板と前記第2電極と
    の間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求項第
    18項および第20項のいづれかに記載の放電型平面表
    示装置。
  28. 【請求項28】前記基板の一方の基板と前記アドレス電
    極との間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求
    項第19項記載の放電型平面表示装置。
  29. 【請求項29】前記一対の基板間相互の距離をdとする
    とき、前記放電用ガスの圧力pが、 p・d ≧ 7.5 (torr・cm) を満足することを特徴とする請求項第17項ないし第2
    8項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  30. 【請求項30】対向配置される一対の基板と、前記基板
    間に封入される放電用ガスと、前記一対の基板間に配置
    され、前記放電用ガスを励起させて紫外線を発生せしめ
    る励起手段と、前記紫外線に基づいて所定の可視光を放
    出せしめる光変換手段とを備えた放電型平面表示装置に
    おいて、 前記放電用ガスは、少なくとも分圧が15%以上の主放
    電ガスと、放電を制御する放電制御ガスとの混合ガスと
    からなり、前記励起手段に基づいてエキシマ発光される
    よう調圧されてなることを特徴とする放電型平面表示装
    置。
  31. 【請求項31】前記放電用ガスは、主放電ガスがXeを
    含み、放電制御ガスがNeまたはHeの少なくとも一方
    を含むことを特徴とする請求項第30項記載の放電型平
    面表示装置。
  32. 【請求項32】前記放電用ガスによるエキシマ発光の波
    長が172nmであることを特徴とする請求項第30項
    または第31項のいづれかに記載の放電型平面表示装
    置。
  33. 【請求項33】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第30項ないし第
    32項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  34. 【請求項34】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置されるアドレス電極およ
    び一対の放電電極を含むことを特徴とする請求項第30
    項ないし第32項のいづれかに記載の放電型平面表示装
    置。
  35. 【請求項35】前記一対の基板間に、前記基板の一方か
    ら他の一方の基板に向けて延出された複数の隔壁を含む
    ことを特徴とする請求項第30項ないし第32項のいづ
    れかに記載の放電型平面表示装置。
  36. 【請求項36】前記隔壁は、前記一対の基板間におい
    て、前記隔壁の基部が形成される基板に 対向する基板と
    の間の距離が前記一対の基板間距離に比較して概ね70
    %であることを特徴とする請求項第35項記載の放電型
    平面表示装置。
  37. 【請求項37】前記励起手段は、前記複数の隔壁のそれ
    ぞれに、互いに対をなして形成される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第35項記載の放
    電型平面表示装置。
  38. 【請求項38】前記光変換手段は、前記第2電極上に配
    置される蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第33
    項記載の放電型平面表示装置。
  39. 【請求項39】前記光変換手段は、前記アドレス電極上
    に配置された蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第
    34項記載の放電型平面表示装置。
  40. 【請求項40】前記光変換手段は、前記隔壁に形成され
    た前記励起手段上に配置される蛍光体層を含むことを特
    徴とする請求項第37項記載の放電型平面表示装置。
  41. 【請求項41】前記蛍光体層は、平均粒径が3μm以下
    の蛍光体粒子が分散されてなることを特徴とする請求項
    第38項ないし第40項のいづれかに記載の放電型平面
    表示装置。
  42. 【請求項42】前記基板の一方の基板と前記第2電極と
    の間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求項第
    33項および37項のいづれかに記載の放電型平面表示
    装置。
  43. 【請求項43】前記基板の一方の基板と前記アドレス電
    極との間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求
    項第34項記載の放電型平面表示装置。
  44. 【請求項44】前記一対の基板間相互の距離をdとする
    とき、前記放電用ガスの圧力pが、 p・d ≧ 7.5 (torr・cm) を満足することを特徴とする請求項第30項ないし第4
    3項のいづれかに記載の 放電型平面表示装置。
  45. 【請求項45】対向配置される一対の基板と、前記基板
    間に封入される放電用ガスと、前記一対の基板間に配置
    され、前記放電用ガスを励起させて紫外線を発生せしめ
    る励起手段と、前記紫外線に基づいて所定の可視光を放
    出せしめる光変換手段とを備えた放電型平面表示装置に
    おいて、 前記放電用ガスは、Xeのみからなる主放電ガスと、放
    電を制御する放電制御ガスとの混合ガスとからなり、前
    記励起手段に基づいてエキシマ発光されるよう調圧され
    てなることを特徴とする放電型平面表示装置。
  46. 【請求項46】前記混合ガスにおいて、前記主放電ガス
    の分圧が15%以上に設定されていることを特徴とする
    請求項第45項記載の放電型平面表示装置。
  47. 【請求項47】前記放電制御ガスがNeまたはHeの少
    なくとも一方を含むことを特徴とする請求項第45項記
    載の放電型平面表示装置。
  48. 【請求項48】前記放電用ガスによるエキシマ発光の波
    長が172nmであることを特徴とする請求項第45項
    ないし第47項のいづれかに記載の放電型平面表示装
    置。
  49. 【請求項49】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第45項ないし第
    48項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
  50. 【請求項50】前記励起手段は、前記一対の基板のそれ
    ぞれの内側の主表面に対向配置されるアドレス電極およ
    び一対の放電電極を含むことを特徴とする請求項第45
    項ないし第48項のいづれかに記載の放電型平面表示装
    置。
  51. 【請求項51】前記一対の基板間に、前記基板の一方か
    ら他の一方の基板に向けて延出された複数の隔壁を含む
    ことを特徴とする請求項第45項ないし第47項のいづ
    れかに 記載の放電型平面表示装置。
  52. 【請求項52】前記隔壁は、前記一対の基板間におい
    て、前記隔壁の基部が形成される基板に対向する基板と
    の間の距離が前記一対の基板間距離に比較して概ね70
    %であることを特徴とする請求項第51項記載の放電型
    平面表示装置。
  53. 【請求項53】前記励起手段は、前記複数の隔壁のそれ
    ぞれに、互いに対をなして形成される第1電極および第
    2電極を含むことを特徴とする請求項第51項記載の放
    電型平面表示装置。
  54. 【請求項54】前記光変換手段は、前記第2電極上に配
    置される蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第49
    項記載の放電型平面表示装置。
  55. 【請求項55】前記光変換手段は、前記アドレス電極上
    に配置された蛍光体層を含むことを特徴とする請求項第
    50項記載の放電型平面表示装置。
  56. 【請求項56】前記光変換手段は、前記隔壁に形成され
    た前記励起手段上に配置される蛍光体層を含むことを特
    徴とする請求項第53項記載の放電型平面表示装置。
  57. 【請求項57】前記蛍光体層は、平均粒径が3μm以下
    の蛍光体粒子が分散されてなることを特徴とする請求項
    第54項ないし第56項のいづれかに記載の放電型平面
    表示装置。
  58. 【請求項58】前記基板の一方の基板と前記第2電極と
    の間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求項第
    49項および53項のいづれかに記載の放電型平面表示
    装置。
  59. 【請求項59】前記基板の一方の基板と前記アドレス電
    極との間に紫外線反射膜を有することを特徴とする請求
    項第50項記載の放電型平面表示装置。
  60. 【請求項60】前記一対の基板間相互の距離をdとする
    とき、前記放電用ガスの圧力pが、 p・d ≧ 7.5 (torr・cm) を満足することを特徴とする請求項第45項ないし第5
    9項のいづれかに記載の放電型平面表示装置。
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