JP3164680U - バックル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てやすく、良好な押圧感触を有し、材料疲労、割れ及び摩耗が生じにくいバックル装置を提供する。【解決手段】バックル装置3は、第一部分31、第二部分32、弾性部33、及び少なくとも一つの押圧部37を備える。弾性部33は第一部分31と第二部分32との間に配置される。第二部分32は、ベルト4と噛み合い、ベルト4は留められる。少なくとも一つの押圧部37は弾性部33と一体的に形成され、第一部分31と第二部分32から露出している。少なくとも一つの押圧部37は、弾性部33を外方へ突出させるために、外力によって内方へ押されることに適合する。これにより、第二部分32が、ベルト4を解除するために、外方へ動かされる。【選択図】図3B

Description

本考案は、バックル装置に関し、特に、ベルトを留めるためのバックル装置に関する。
水中活動に参加する時、ユーザーは常にマスクと水かきを装着しなければならない。マスクは、水泳用ゴーグル、ダイビング用めがね、又はユーザーの顔の輪郭を覆うための他の種類の装置であってもよい。通常、マスクも水かきも、ベルトの長さを各ユーザーの体型に合わせて調節できるような、バックル装置とベルトを備えている。ベルトは、それにより、ユーザーの体のまわりで、バックル装置によって固定される。
図1Aから図1Cでは、従来のバックル装置1は、本体11、スナップ係合要素12、弾性要素13、第一枢軸17、及び第二枢軸16、を備える。スナップ係合要素12は、噛み合い端部15と、反対端部14とを備える。反対端部14は、弾性要素13と接触し、一方、噛み合い端部15は、第二枢軸16の回りに巻かれたベルト(図示せず)に噛み合っている。ユーザーが、スナップ係合要素12を上方へ持ち上げたとき、反対端部14は、第一枢軸17の回りを内方に回転し、弾性要素13に当接する(すなわち、図1Cに示されるスナップ係合要素12が反時計回りに回転する)。これにより、弾性要素13は、外方へ変形させられ、押圧前弾性復元力を生み出す。噛み合い端部15も同様に、外方に向かって傾き、マスク、水かき又は同種のもののベルトから離れる。そのとき、ユーザーの体に、マスク、水かき又は同種のものを、しっかり且つ適切に取り付けるため、ベルトの長さはユーザーの体型に合わせて調節できる。
しかし、弾性要素13は本体11と一体的に形成されているため、弾性要素13は十分な強度を有する必要があり、そのために、ユーザーが反対端部14に力を加えるとき、材質の柔軟性が十分でなくなる。その結果、ユーザーは、スナップ係合要素12をすぐに外方へ引くことができず、そのため、ユーザーはベルトを調節するとき、大きな力を加えなければならない。結果として、ユーザーがスナップ係合要素12を直接引くときに、しばしば過度な力が加えられ、それにより、弾性要素13に材料疲労、さらには割れをも引き起こしている。
図2Aから図2Cは、別の従来のバックル装置2を示す。バックル装置2は、本体21、スナップ係合要素22、及び2つの押圧部24、を備える。本体21は、枢軸26を備え、枢軸26は、マスク、水かき又は同種のもののベルト(図示せず)がその回りに適合して巻き付けられる。スナップ係合要素22は、スナップ係合突起23と、噛み合い端部25と、を備える。2つの押圧部24は、互いに対向し、枢軸26の軸方向に沿ったスナップ係合要素22の2面(図2A及び図2Bに示すように)に配置されている。噛み合い端部25は、スナップ係合要素22の枢軸26に近い側に配置され、枢軸26の回りに巻かれたベルト(図示せず)に当接する。スナップ係合要素22のスナップ係合突起23は、スナップ係合要素22が弾性力を得ることができるように、本体21の穴に、スナップ係合される。2つの押圧部24が、同時に内側方向へ押圧力を受けるとき、スナップ係合要素22の2つの端部は、直接押圧部24に押圧されて、外方に向かってアーチ状になり、これにより、噛み合い端部25と、マスク、水かき、又は同種のもののベルトとの間の隙間が大きくなる。そのとき、ベルトの長さはユーザーの体型に合わせて調節でき、マスク又は水かきを、ユーザーの体に快適にフィットするように、ベルトをユーザーの回りに巻き付けることができる。ユーザーが、一旦押圧部24を放すと、スナップ係合突起23の弾性力により、スナップ係合要素22は元の位置に戻る。押圧部24も押圧部24の間に配設されたばねによって、元の位置に戻る。
前記バックル装置1と同様に、スナップ係合突起23は、スナップ係合要素22と一体的に形成されているので、ベルトと噛み合うためには、十分な強度と剛性が要求される。しかし、スナップ係合突起23の材質は非常に堅く、スナップ係合突起23もまた柔軟さが不十分であるため、ユーザーによって押圧された時、スナップ係合要素22が即座に外方にアーチ状になることは難しい。それゆえ、ユーザーがベルトを調節する時、押圧部24の押圧感触が悪くなる。結果として、ユーザーが押圧部24を押圧する時、しばしば過度な力が加えられ、それにより、やはり、スナップ係合突起23が材料疲労、さらには割れを、引き起こしている。さらに、スナップ係合要素22が外方にアーチ状になるように押圧部24により直接押圧される時、スナップ係合要素22と押圧部24との間に激しい抵抗が生じ、摩耗しやすくなる。その摩耗の結果、噛み合い端部25がベルトと噛み合う時、十分な噛み合い力が得られず、ベルトにしっかりと押しつけられることができない。さらに悪いことに、使用中にベルトは抜け落ち、ユーザーの命を危険にさらすかもしれない。
このような事情に鑑みて、良好な押圧感触を有し、材料疲労、割れ及び摩耗が生じにくいバックル装置を提供する技術が早急に必要とされている。
本考案の目的は、組み立てやすく、良好な押圧感触を有し、材料疲労、割れ及び摩耗が生じにくいバックル装置を提供することである。
前記目的を達成するため、本考案で開示されたバックル装置は、ベルトを留めるのに適する。バックル装置は、第一部分、第二部分、弾性部、及び少なくとも一つの押圧部を備える。弾性部は、第一部分と第二部分との間に配置される。第二部分は、ベルトを留めるためにベルトと噛み合う。少なくとも一つの押圧部は、弾性部と一体的に形成され、第一部分と第二部分から露出している。少なくとも一つの押圧部は、外力によって内方へ押圧されることに適し、弾性部を外方へ押し出すので、ベルトを解除するために第二部分が外方へ動かされる。
本考案が実施される詳細な技術及び望ましい実施形態は、当業者が請求された考案の特徴をよく理解するように添付された図面とともに、以下の段落に記載されている。
従来のバックル装置の概略斜視図である。 従来のバックル装置の平面図である。 従来のバックル装置のA−A線に沿った概略断面図である。 他の従来のバックル装置の概略斜視図である。 他の従来のバックル装置の平面図である。 他の従来のバックル装置のB−B線に沿った概略断面図である。 本考案の第一実施形態に従ったバックル装置の概略斜視図である。 本考案の第一実施形態に従ったバックル装置の分解図である。 本考案の第一実施形態に従ったバックル装置の平面図である。 本考案の第一実施形態に従ったバックル装置のC−C線に沿った概略断面図である。 本考案の第二実施形態に従ったバックル装置の概略斜視図である。 本考案の第二実施形態に従ったバックル装置の分解図である。 本考案の第二実施形態に従ったバックル装置の平面図である。 本考案の第二実施形態に従ったバックル装置のD−D線に沿った概略断面図である。 弾性部に中空部が形成された例を説明する概略図である。 弾性部が押圧部より硬い場合の例を説明する概略図である。 図6Aに示されたE−E線に沿った概略断面図である。 弾性部が押圧部より柔らかい場合の例を説明する概略図である。 図7Aに示されたF−F線に沿った概略断面図である。 弾性部が押圧部より柔らかい場合の他の例を説明する概略図である。 図8Aに示されたG−G線に沿った概略断面図である。
図3Aから図3Dに示すように、本考案の第一実施形態に従ったバックル装置3は、ベルト4を留めるのに適する。バックル装置3は、第一部分31、第二部分32、弾性部33及び少なくとも一つの押圧部37を備える。バックル装置3の枢軸36は、第一部分31に固定され、ベルト4は枢軸36の回りに巻かれている。弾性部33は、第一部分31と第二部分32との間に配置されている。ベルト4を留めるため、第二部分32は、ベルト4を枢軸36に押し付けている。
本考案では、押圧部37が、弾性部33と一体的に形成されており、第一部分31及び第二部分32から露出していることに注意すべきである。弾性部33を変形させ外方へ押し出させるために、押圧部37が外力によって内方に押圧されると、弾性部33は、ベルト4を解除するために第二部分32を外方へ移動させるようになり、第二部分32をベルト4から離す。それによって、ユーザーが、ベルト4を相応の適した長さに調節できるようになる。
さらに具体的には、バックル装置3の第二部分32は、噛み合い端部322と、噛み合い端部322とは反対側にある反対端部323と、を有している。反対端部323は、第一部分31に固定されているので、バックル装置3の押圧部37に力がかけられていないとき、噛み合い端部322はベルト4と噛み合い、ベルト4を固定するようになっている。第二部分32の噛み合い端部322は、第一突出部321を有しており、一方、反対端部323は、スナップ係合突起323aを有している。第一部分31は、スナップ係合突起323aに対応するスナップ係合孔313を有しており、一方、反対端部323のスナップ係合突起323aは、第一部分31と第二部分32とを固定的に接続するためにスナップ係合孔313にスナップ係合されるようになる。その結果、第二部分32が弾性部33に当接するとき、第一突出部321は、ベルト4の複数の第二突出部41と噛み合い、ベルト4を留める。ユーザーによるベルト4の長さの調節を楽にするため、ベルト4の第二突出部41も、第一突出部321も、枢軸36と平行に配置されていることが望ましい。さらに、スナップ係合突起323aは、他の物体(例えば、マスク又は水かき)に枢動可能に取り付けられることができるので、枢軸としてのスナップ係合突起323aを有するバックル装置3は、他の物体(例えば、マスク又は水かき)に対して、回転することができる。
図3Aと図3Cに示すように、本考案の、この実施形態のバックル装置3は、2つの押圧部37を備え、それらは、第二部分32の2つの側面に配置され、枢軸36の軸方向と平行である。押圧部37は、第一部分31の2つの開口315から突出しているので、それぞれ、第一部分31及び第二部分32から露出する。ここで、本考案のバックル装置3を使用したベルト4の長さの調節の詳しい過程を、図3Bと図3Dを参照して説明する。
ユーザーによってかけられた押圧力により、同時に内方に押されると、2つの押圧部37は、弾性部33を押圧し、変形させるので、弾性部33は外方に突出する。第二部分32を変形させるため、突出した弾性部33は、第二部分32の噛み合い端部322を、さらに、外方に押圧するので、噛み合い端部322は第一部分31に対して外方に回転する(すなわち、図3Dに示されている第二部分32が反時計回りに回転する)。それにより、噛み合い端部322に配置された第一突出部321とベルト4との間の隙間は、ベルト4の第二突出部41を解除するために広げられる。その結果、ユーザーは、ユーザーの体にマスク、水かき又は同種のもの(図示せず)を固定するため、必要に応じてベルト4の長さを適切に調節することができる。
さらに、第二突出部41を解除するため、噛み合い端部322を外方に回転するように第二部分32が変形されると、弾性部33、弾性部33と一体的に形成された押圧部37及び第二部分32のそれぞれには、弾性復元力が蓄積される。ユーザーがベルト4の長さの調節を完了し、押圧部37にかけられた押圧力を除去すると、弾性部33の弾性復元力は、突出した弾性部33を元の形に復元するように開放される。その結果、弾性部33によって第二部分32に及んでいた外方への押圧動作はなくなり、第二部分32の弾性復元力は、第二部分32をその元の形に復元するために開放される。それに応じて、噛み合い端部322は、その元の位置に戻るために第二部分32の動きに合わせて内方に回転し(すなわち、図3Dに示されている第二部分32が時計回りに回転し)、そのため、噛み合い端部322に配置された第一突出部321は、再びベルト4を固定するために、ベルト4の第二突出部41のうちの一つと噛み合う。
図4Aから図4Dに示すように、第一実施形態のバックル装置3と同様に、本考案の第二実施形態のバックル装置5は、ベルト6を固定するためのものである。第一実施形態と同様に、バックル装置5は、第一部分51、第二部分52、弾性部53及び少なくとも一つの押圧部57を備える。バックル装置5の枢軸56は、第一部分51に固定され、一方、ベルト6は、枢軸56の回りに巻かれている。弾性部53は、第一部分51と第二部分52との間に配置され、一方、第二部分52はベルト6を固定するため、ベルト6を枢軸56に押しつけている。図4Aと図4Cに示すように、本考案の第二実施形態のバックル装置5は、2つの押圧部57を備え、それらは、第二部分52の2つの側面に配置され、枢軸56の軸方向に平行である。押圧部57は、弾性部53と一体的に形成され、第一部分51及び第二部分52から露出している。押圧部57は、第一部分51の2つの開口515から突出しているので、それぞれ、第一部分51と第二部分52から露出する。
しかし、第一実施形態のバックル装置3とは違い、第二実施形態のバックル装置5は、さらに、一体的に形成された第一部分51と第二部分52とを有している。そのような構造であるため、第二実施形態のバックル装置5では、第一部分51と第二部分52とを組み立てるコストが抑えられる。第二実施形態のバックル装置5の第一部分51と第二部分52は、一体的に形成されているので、第一部分51は、反対端部523のスナップ係合突起523aとスナップ係合するための、第一実施形態のようなスナップ係合孔313が形成される必要はない。第二実施形態のスナップ係合突起523aは、他の物体(例えば、マスクや水かき)に枢動可能に取り付けられることにのみ使用されるので、枢軸としてのスナップ係合突起523aを有するバックル装置5は、他の物体(例えば、マスクや水かき)に対して回転することができる。
ユーザーによってかけられた押圧力により、同時に内方に押されると、2つの押圧部57は、弾性部53を変形させ、押圧するので、弾性部53は外方に突出する。第二部分52を変形させるため、突出した弾性部53は、第二部分52の噛み合い端部522を、さらに外方へ押圧するので、噛み合い端部522は第一部分51に対して外方へ回転する(すなわち、図4Dに示されている第二部分52が反時計回りに回転する)。それにより、噛み合い端部522に配置された第一突出部521とベルト6との間の隙間は、ベルト6の第二突出部61を解除するために広げられる。その結果、ユーザーは、ユーザーの体にマスク、水かき又は同種のもの(図示せず)を固定するため、必要に応じてベルト6の長さを適切に調節することができる。
さらに、第二突出部61を解除するため、噛み合い端部522を外方に回転するように第二部分52が変形されると、弾性部53、弾性部53と一体的に形成された押圧部57及び第二部分52のそれぞれには、弾性復元力が蓄積される。ユーザーがベルト6の長さの調節を完了し、押圧部57にかけられた押圧力を除去すると、弾性部53の弾性復元力は、突出した弾性部53を元の形に復元するように開放される。その結果、弾性部53によって第二部分52に及ぼされた外方への押圧動作はなくなり、第二部分52の弾性復元力は、第二部分52をその元の形に復元するために開放される。それに応じて、噛み合い端部522は、その元の位置に戻るために第二部分52の動きに合わせて内方に回転し(すなわち、図4Dに示されている第二部分52が時計回りに回転し)、そのため、噛み合い端部522に配置された第一突出部521は、再びベルト6を固定するために、ベルト6の第二突出部61のうちの一つと噛み合う。
前記実施形態の弾性部の弾性及び変形の程度を調節するため、図5に示すように、弾性部73は、弾性部73をより簡単に変形させるように、中央部分に中空部73aが形成されていてもよい。押圧部77が、ユーザーによってかけられた押圧力により、同時に内方に押されるとき、弾性部73は、ある程度外方へ変形し、突出するので、第二部分32、52の、噛み合い端部322、522をより簡単に押し出すことができる。
前記実施形態の中で、弾性部と、弾性部と一体的に形成された押圧部は、共に、ショア硬さが実質的にA10からA95の間である第一材料から形成されており、弾性部は、第一部分の弾性係数より小さく、かつ、20Gpaより低い弾性係数を有している。すなわち、弾性部と押圧部は、第一部分よりも柔軟性を有している。弾性部及び押圧部の第一材料は、望ましくは、シリコン、熱可塑性ゴム(TPR)、熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、天然ゴム、合成ゴム及びその組み合わせからなるグループの中から選択される。第一部分の材料は、ポリカーボネート(PC)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性ゴム(TPR)、ナイロン、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU) 及びその組み合わせからなるグループの中から選択される。
しかし、上述の弾性部と押圧部は、異なる硬度の材料により形成されていてもよい。弾性部と押圧部は、より柔らかい第一材料、又はより硬い第二材料により形成されていてもよい。例えば、図6A及び図6Bに示すように、弾性部83は、より硬い第二材料により形成されており、一方、押圧部87は、より柔らかい第一材料により形成されている。このような場合、弾性部83の第二材料は、高硬度のシリコンにより形成され、さらに、弾性部83は、押圧部87にインサート成形され、接着又は他の固定手段によって押圧部87に接合されている。対照的に、例えば、図7A及び図7Bに示すように、弾性部83は、より柔らかい第一材料により形成されており、一方、押圧部87は、より硬い第二材料により形成されている。このような場合、第二材料は、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン (ABS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ガラス、高硬度シリコン及びその組み合わせからなるグループの中から選択され、押圧部87は、弾性部83にインサート成形される。例えば、図8A及び図8Bの双方に示すように、弾性部83はより柔らかい第一材料から形成され、押圧部87はより硬い第二材料から形成されている場合、押圧部87は、スナップ係合、挿入又は接着によって、弾性部83に接合されていてもよい。弾性部83を外方へ突出させるために押圧部87がユーザーによって押圧されたときの、弾性部83の感触及び変形は、前記の多様な弾性部83及び押圧部87の材料により、ユーザーの要求とバックル装置の設計次第で大きく変え、そして調節することができる。
さらに、本考案の弾性部は、好ましい柔軟性を有する材料から形成されているので、
ベルトによって固定されるべき対象物の柔軟部に、容易に一体的に形成することができる。例えば、弾性部は、マスクの裾部分から延び、裾部分と一体的に形成されていてもよい。あるいは、本考案の弾性部は、水かきの側端から延び、側端と一体的に形成されていてもよい。マスクは、水泳用ゴーグル、ダイビング用めがね、又はユーザーの顔の輪郭を覆う他の種類の装置であってもよく、これらに制限されない。
上記の記述によれば、本考案のバックル装置の弾性部は、高い柔軟性を有する柔らかい材料から形成されているので、弾性疲労又は疲労による割れのような欠点は解消されており、ユーザーは、バックル装置を操作するために、押圧部と弾性部を小さな力で簡単に押圧することができる。従来のバックル装置は、押圧感触が悪く、硬い部分の部品のみ、又は、ばねのような金属製弾性部品のみが、弾性蓄積構造として使用されているため、ユーザーが大きすぎる押圧力を加える傾向にあり、さらに、そのことが弾性蓄積構造として使用されている硬い部品の疲労又は割れを引き起こす、という問題を、本考案のバックル装置は回避する。結果として、この装置は、壊れやすくも、割れやすくもなく、従って、この考案のバックル装置は、長期の耐用年数を得る。さらに、弾性部と一体的に形成された押圧部を有することにより、押圧部は、それらの間にばねを配置する必要がなく、元の位置に戻ることができる。前記実施形態に記載された位置、変形方向、弾性部及び押圧部の材料、また、一体的に形成される部品は、本考案の範囲を限定するものではなく、当業者は、本考案と同じコンセプトに基づいて、他の例を考案することができることは、注意すべきである。
上記の開示は、詳細な技術内容とその特徴に関する。当業者は、その特徴から逸脱することなく、記載された考案の開示及び示唆に基づいて、様々な変更と交換を考案するかもしれない。そのような変更と交換は、上記の記述の中で完全に開示されていないが、それでもなお、実質的に、添付された以下のクレームの範囲に含まれる。
この出願は、2009年12月4日に出願された台湾実用新案出願第098222723号、及び、2010年1月7日に出願された台湾実用新案出願第099200227号の優先権の利益を主張し、上記に開示されているものは、それらの全体を参照することにより組み込まれている。
1 バックル装置
11 本体
12 スナップ係合要素
13 弾性要素
14 反対端部
15 噛み合い端部
16 第二枢軸
17 第一枢軸
2 バックル装置
21 本体
22 スナップ係合要素
23 スナップ係合突起
24 押圧部
25 噛み合い端部
26 枢軸
3 バックル装置
31 第一部分
313 スナップ係合孔
315 開口
32 第二部分
321 第一突出部
322 噛み合い端部
323 反対端部
323a スナップ係合突起
33 弾性部
36 枢軸
37 押圧部
4 ベルト
41 第二突出部
5 バックル装置
51 第一部分
515 開口
52 第二部分
521 第一突出部
522 噛み合い端部
523 反対端部
523a スナップ係合突起
53 弾性部
56 枢軸
57 押圧部
6 ベルト
61 第二突出部
73 弾性部
73a 中空部
77 押圧部
83 弾性部
87 押圧部

Claims (20)

  1. ベルトを留めるためのバックル装置であって、
    第一部分と、
    前記ベルトに噛み合うことに適合する第二部分と、
    前記第一部分と前記第二部分との間に配置される弾性部と、
    前記弾性部と一体的に形成され、前記第一部分と前記第二部分から露出し、前記弾性部を外方へ押し出して前記第二部分を外方へ移動し前記ベルトを解除するために外力によって内方へ押圧されるようにされた少なくとも一つの押圧部と、
    を備えるバックル装置。
  2. 前記第二部分は、噛み合い端部と、前記噛み合い端部とは反対側の反対端部とを備え、前記反対端部は前記第一部分に固定され、一方、前記噛み合い端部は前記ベルトと噛み合う、請求項1に記載のバックル装置。
  3. 前記反対端部はスナップ係合突起を備え、前記第一部分はスナップ係合孔を備え、前記スナップ係合突起と前記スナップ係合孔とが共にスナップ係合する、請求項2に記載のバックル装置。
  4. 前記第一部分と前記第二部分は一体的に形成されている、請求項2に記載のバックル装置。
  5. 前記第一部分は少なくとも一つの開口を備え、少なくとも一つの前記押圧部は、少なくとも一つの前記開口から突出している、請求項2に記載のバックル装置。
  6. バックル装置は2つの前記押圧部を備え、前記第一部分は2つの前記開口を備え、前記押圧部はそれぞれ前記開口から突出している、請求項5に記載のバックル装置。
  7. 前記第二部分は第一突出部を備え、前記ベルトは複数の第二突出部を有し、前記第一突出部は前記ベルトの前記第二突出部と噛み合うために前記噛み合い端部に配置されている、請求項2に記載のバックル装置。
  8. バックル装置はさらに前記第一部分に固定された枢軸を備え、前記ベルトは前記枢軸の回りに巻かれている、請求項7に記載のバックル装置。
  9. 前記第一突出部と前記第二突出部は前記枢軸に平行に配置されている、請求項8に記載のバックル装置。
  10. 前記弾性部には中空部が形成されている、請求項1に記載のバックル装置。
  11. 前記弾性部と少なくとも一つの前記押圧部は第一材料又は第二材料から形成されており、第二材料は第一材料より硬く、第一材料はショア硬さが実質的にA10からA95の間である、請求項1に記載のバックル装置。
  12. 前記第一材料は、シリコン、熱可塑性ゴム(TPR)、熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、天然ゴム、合成ゴム及びその組み合わせからなるグループの中から選択される、請求項11に記載のバックル装置。
  13. 前記弾性部と少なくとも一つの前記押圧部は前記第一材料から形成されている、請求項11に記載のバックル装置。
  14. 前記弾性部は前記第二材料から形成され、少なくとも一つの前記押圧部は前記第一材料から形成されている、請求項11に記載のバックル装置。
  15. 前記第二材料は高硬度シリコンである、請求項14に記載のバックル装置。
  16. 前記弾性部は少なくとも一つの前記押圧部にインサート成形又は接合されている、請求項14に記載のバックル装置。
  17. 前記弾性部は前記第一材料から形成され、少なくとも一つの前記押圧部は前記第二材料から形成されている、請求項11に記載のバックル装置。
  18. 前記第二材料は、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン (ABS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ガラス、高硬度シリコン及びその組み合わせからなるグループの中から選択される、請求項17に記載のバックル装置。
  19. 少なくとも一つの前記押圧部は前記弾性部にインサート成形又は接合されている、請求項17に記載のバックル装置。
  20. 前記第一部分は、ポリカーボネート(PC)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性ゴム(TPR)、ナイロン、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU) 及びその組み合わせからなるグループの中から選択される材料からなる、請求項1に記載のバックル装置。
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