JP3164357B2 - テーププレーヤのヘッド移動機構 - Google Patents

テーププレーヤのヘッド移動機構

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JP3164357B2 JP30676990A JP30676990A JP3164357B2 JP 3164357 B2 JP3164357 B2 JP 3164357B2 JP 30676990 A JP30676990 A JP 30676990A JP 30676990 A JP30676990 A JP 30676990A JP 3164357 B2 JP3164357 B2 JP 3164357B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明テーププレーヤのヘッド移動機構を以下の項目
に従って詳細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.カセットホルダー、リール台、キャプスタン等[第
1図至第3図、第6図乃至第8図] b.プレイモードの種類等[第1図、第6図、第7図] c.ヘッド移動機構[第1図乃至第8図] c−1.磁気ヘッド、ヘッドベース、戻しバネ c−2.制御スライダー c−3.磁気ヘッドの移動等 d.モード形成機構[第1図、第4図、第6図乃至第8
図] e.磁気ヘッドの移動タイミングとテープに対する負荷
[第8図、第9図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテーププレーヤのヘッド移動機構に関
する。詳しくは、プレイモードからテープの走行を停止
させるとき、即ち、ストップモードを形成するときはス
トップモードの形成が完了する直前まで磁気ヘッドがテ
ープの走行に対する負荷となるようにし、それにより、
テープのオーバーランを抑制することができる新規なテ
ーププレーヤのヘッド移動機構を提供しようとするもの
である。
(B.発明の概要) 本発明テーププレーヤのヘッド移動機構は、磁気ヘッ
ドが設けられ、磁気ヘッドがテープから離間される後退
位置と磁気ヘッドがテープに当接される前進位置との間
を移動されるヘッドベースと、ヘッドベースを後退位置
へ向けて付勢する弾発手段と、ヘッドベースに設けら
れ、少なくとも1つの保持面及び保持面に連続して形成
され保持面に対して傾斜した被押圧面を有するカム部
と、プレイモードを形成するプレイ位置とストップモー
ドを形成するストップ位置との間を移動される移動部材
と、移動部材のカム部と対向する位置に設けられる押圧
部と、プレイモードのとき供給側テープリールからのテ
ープを磁気ヘッドを介して巻取側テープリールに送るテ
ープ送り手段とを備え、移動部材がストップ位置からプ
レイ位置へと移動されるとき、押圧部がカム部の被押圧
面を押圧し次いで保持面に乗り上げることによりヘッド
ベースが前進位置へと移動され、逆に移動部材がプレイ
位置からストップ位置へ移動される間に、テープ送り手
段によるテープ送りが停止され、かつ押圧部により保持
面が押圧され磁気ヘッドがテープに当接された状態に保
持された後、押圧部による押圧が解除されて弾発手段に
よってヘッドベースが後退位置に戻されるようにカム部
に設けられる被押圧面を保持面に対して傾斜させて形成
することにより、テープのオーバーランを抑制可能に
し、それにより、移動部材がプレイ位置からストップ位
置に戻るときは移動部材がストップ位置に到達する直前
までその押圧部が保持面に接触されていてヘッドベース
を前進位置に保持するようにしたものであり、これによ
り、プレイモードにおいて走行されていたテープにはス
トップモードの形成が完了する直前まで磁気ヘッドが接
触されてその走行に対する負荷が与えられるので、テー
プを走行させるための手段を回転させるモータの回転の
慣性等によって生ずるテープのオーバーランを抑制する
ことができる。
(C.従来技術) テーププレーヤにおけるテープの走行、特に、テープ
に対する記録又は再生が行なわれるプレイモードにおけ
るテープの送りは、通常、モータにより回転されるキャ
プスタンと該キャプスタンにテープを挟んで圧着される
ピンチローラとにより行なわれ、そのように送られるテ
ープはモータによって回転されるリール台と一体的に回
転するテープリールにより巻き取られる。
そして、プレイモードにおいては、磁気ヘッドがテー
プと接触する位置へと移動され、また、プレイモードを
解除してテープの早送りや巻戻を行ない得るストップモ
ードが形成されるときは磁気ヘッドがテープから離間し
た位置に戻されると共にピンチローラがキャプスタンか
ら離間される。
尚、磁気ヘッドは、通常、後退位置と前進位置との間
を移動されるヘッドベースに支持され、また、該ヘッド
ベースには弾発手段により後退位置への移動力を付勢さ
れており、該ヘッドベースが後退位置に来ている状態で
磁気ヘッドがテープから離間し、ヘッドベースが前進位
置へと移動されることにより磁気ヘッドがテープと接触
するように構成される。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、テーププレーヤにおけるテープの走行は前
記したように行なわれるので、テープが走行されている
状態ではモータや該モータにより回転されるキャプスタ
ン及びリール台等には回転の慣性が生じており、従っ
て、テープの走行を停止させるためにモータへの通電を
解除しても、モータやキャプスタ及びリール台の回転が
直ちに停止することは無く、更にある程度回転したとこ
ろで停止する。
このため、プレイモードからストップモードを形成す
るための操作をしても、テープはその時点で直ちに停止
すること無く、更にある程度先まで走行する所謂オーバ
ーランを起してしまうという問題があった。
尚、一般に、リール台には摩擦手段等による回転の負
荷を与えておくことで回転力の入力が断たれたときはよ
り早く停止するようにされてはいるが、これだけではテ
ープのオーバーランを充分抑えることはできない。
(E.課題を解決するための手段) ところで、磁気ヘッドがテープに接触している状態で
は磁気ヘッドはテープの走行に対して負荷になる。
そこで、本発明テーププレーヤのヘッド移動機構は、
上記課題を解決するために、磁気ヘッドが設けられ、磁
気ヘッドがテープから離間される後退位置と磁気ヘッド
がテープに当接される前進位置との間を移動されるヘッ
ドベースと、ヘッドベースを後退位置へ向けて付勢する
弾発手段と、ヘッドベースに設けられ、少なくとも1つ
の保持面及び保持面に連続して形成され保持面に対して
傾斜した被押圧面を有するカム部と、プレイモードを形
成するプレイ位置とストップモードを形成するストップ
位置との間を移動される移動部材と、移動部材のカム部
と対向する位置に設けられる押圧部と、プレイモードの
とき供給側テープリールからのテープを磁気ヘッドを介
して巻取側テープリールに送るテープ送り手段とを備
え、移動部材がストップ位置からプレイ位置へと移動さ
れるとき、押圧部がカム部の被押圧面を押圧し次いで保
持面に乗り上げることによりヘッドベースが前進位置へ
と移動され、逆に移動部材がプレイ位置からストップ位
置へ移動される間に、テープ送り手段によるテープ送り
が停止され、かつ押圧部により保持面が押圧され磁気ヘ
ッドがテープに当接された状態に保持された後、押圧部
による押圧が解除されて弾発手段によってヘッドベース
が後退位置に戻されるようにカム部に設けられる被押圧
面を保持面に対して傾斜させて形成することにより、テ
ープのオーバーランを抑制可能にしたものである。
従って、本発明テーププレーヤのヘッド移動機構にあ
っては、移動部材がストップ位置に戻るときは該ストッ
プ位置に到達する直前まで押圧部が保持面と接触されて
いてヘッドベースを前進位置に保持するので、磁気ヘッ
ドはストップモードの形成が完了する直前までテープと
接触されていて該テープに負荷を与えることにより、こ
れにより、テープのオーバーランを抑制することができ
る。
(F.実施例) 以下に、本発明テーププレーヤのヘッド移動機構の詳
細を図示した実施例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明を、プレイモードが2
種類あってその2種類のプレイモードは常に一定の順序
で形成されるようにしたテーププレーヤ1のヘッド移動
機構に適用したものである。
(a.カセットホルダー、リール台、キャプスタン等)
[第1図乃至第3図、第6図乃至第8図] 2はテーププレーヤ1の外筐、3は該外筐2の内部に
固定されたメカシャーシ、4は該メカシャーシ3の後端
部(第1図における下方へ向う方向を後側とし、上方へ
向う方向を前側とする。また、同図における左方へ向う
方向を左側とし、右方へ向う方向を右側とする。以下の
説明において向きを示すときはこの方向によるものとす
る。)に支持されたカセットホルダーである。
カセットホルダー4は左右方向に長い帯状板をした天
板4aと該天板4aの左右両端から下方へ突出した被支持片
4b、4bと天板4aの後側縁から下方へ突出した背面壁4cと
天板4aの前側縁から突出した2つのカセット保持片4d、
4d(第3図に1個のみ示してある。)等が金属板により
一体に形成されて成り、被支持片4b、4bの先端部がメカ
シャーシ3に固定された支持部材5、5に略上下方向へ
回動自在に支持されており、第3図に示すように前方に
向って正対したカセット装着位置と略上前方を向いたイ
ジェクト位置との間を移動され、カセットホルダー4に
対するテープカセット6の保持及び取出はカセットホル
ダー4がイジェクト位置に来ている状態で行なわれ、テ
ープカセット6がカセットホルダー4に保持された状態
からカセットホルダー4がカセット装着位置へと移動さ
れると、テープカセット6がメカシャーシ3の上面に載
置される(第3図参照)。
7及び7′はメカシャーシ3に回転自在に支持された
リール台、8、8′は該リール台7、7′のリール係合
軸、9、9′は該リール係合軸8、8′と一体的に回転
されるギヤ部であり、リール係合軸8、8′はメカシャ
ーシ3から上方へ突出するように位置され、ギヤ部9、
9′はメカシャーシ3の下側に位置されている。
10及び10′はキャプスタンであり、メカシャーシ3の
うちカセットホルダー4に前方から近接した位置に互い
に左右方向へ離間して配置され、かつ、回転自在に支持
されており、モータ11を駆動源とする駆動系12(図面で
はモータ11のみ示してある。)により回転され、右側の
キャプスタン10(以下、「N側キャプスタン」と言う。
は上方から見て反時計回り方向へ回転され、左側のキャ
プスタン10′(以下、「R側キャプスタン」と言う。)
は時計回り方向へ回転される。
そして、テープカセット6がメカシャーシ3上に載置
されるとき、そのカセットケース13内に回転自在に収納
された2つのテープリール14、14′にリール台7、7′
のリール係合軸8、8′が各別に係合されると共に、カ
セットケース13の前端部に形成された図示しない2つの
孔にキャプスタン10、10′が各別に挿入される。
尚、カセットケース13の前側面には被操作用凹部13a
(第3図参照)が形成されており、両端がテープリール
14、14′に各別に固定された磁気テープ15の一部は上記
被操作用凹部13aを通されることでカセットケース13外
へ臨まされる。
16、16′はピンチローラ17、17′を回転自在に支持し
たピンチローラアームであり、その一端部がカセットホ
ルダー4の天板4aの左右両端寄りの位置に垂設された支
持軸18、18に回動自在に支持され、その他端部にピンチ
ローラ17、17′が回転自在に支持されており、テープカ
セット6がカセットホルダー4に保持されると、ピンチ
ローラ17、17′が磁気テープ15を挟んでキャプスタン1
0、10′と各別に近接対向される。
19、19′は圧着バネであり、略鋏形バネ状をしてお
り、そのコイル部19a、19′aはピンチローラアーム1
6、16′の略円筒状をした基端部に外嵌状に支持され、
一方の腕19b、19′bの先端部はピンチローラアーム1
6、16′の背面に弾接され、他方の腕19c、19c(以下、
「被押圧腕」と言う。)の中間部はピンチローラアーム
16、16′の背面に突設されたバネ当部16a、16′a(第
2図参照)に前方から弾接されており、外被押圧腕19
c、19′cの先端部は上方から見てV字状に屈折されそ
のV字の屈曲点から先の部分19d、19′dは先端に行く
に従って前方へ変位するように傾斜した被押圧部となっ
ており、該被押圧部19d、19′dが後述する制御スライ
ダーに設けられた押圧ピンによって押圧されることでピ
ンチローラアーム16、16′が略前方へ向けて回動され、
それにより、ピンチローラ17、17′がキャプスタン10、
10′に圧着されるようになっている。
(b.プレイモードの種類等)[第1図、第6図、第7
図] このテーププレーヤ1により形成されるプレイモード
には、ノーマルプレイモードとリバースプレイモードの
2種類である。
即ち、磁気テープ15が2つのテープリール14、14′の
左側のもの14′(以下、「Sリール」と言う。)から引
き出されて右側のテープリール14(以下、「Tリール
と」と言う。)に巻き取られて行く方向(以下、「ノー
マル方向」と言う。)へ走行される状態で記録又は再生
が行なわれるモードがノーマルプレイモード(第6図は
このノーマルプレイモードを示している。)であり、磁
気テープ15が上記ノーマル方向と反対の方向(以下、
「リバース方向」と言う。)へ走行される状態で記録又
は再生が行なわれるモードがリバースプレイモード(第
7図はこのリバースプレイモードを示している。)であ
る。
そして、ノーマルプレイモードにおいては、Tリール
14が係合されたリール台7(以下、「T側リール台」と
言う。)がテープ巻取方向、即ち、上方から見て反時計
回り方向へ回転され、かつ、2つのピンチローラアーム
16、16′のうち右側のもの16(以下、「N側ピンチロー
ラアーム」と言う。)が前方へ回動されてそのピンチロ
ーラ17(以下、「N側ピンチローラ」と言う。)が磁気
テープ15を挟んでN側キャプスタン10に圧着され(第6
図参照)、それにより、磁気テープ15がノーマル方向へ
走行される。
また、リバースプレイモードにおいては、Sリール1
4′が係合されたリール台7′(以下、「S側リール
台」と言う。)がテープ巻取方向、即ち、上方から見て
時計回り方向へ回転され、かつ、左側のピンチローラア
ーム16′(以下、「R側ピンチローラアーム」と言
う。)が前方へ回動されてそのピンチローラ17′(以
下、「R側ピンチローラ」と言う。)が磁気テープ15を
挟んでR側キャプスタン10′に圧着され(第7図参
照)、それにより、磁気テープ15がリバース方向へ走行
される。
尚、プレイモードを解除した状態がストップモード
(第1図はこのストップモードを示している。)であ
り、磁気テープ15の早送りや巻戻し等はこのストップモ
ードで行なわれる。
そして、機械的構成の上では、プレイモードは、常
に、ノーマルプレイモード−リバースプレイモードの順
序で形成され、従って、ストップモードからのプレイモ
ードとしてはノーマルプレイモードが形成され、リバー
スプレイモードはその後で形成され、また、ストップモ
ードへの移行は常にリバースプレイモードから行なわれ
る。
(c.ヘッド移動機構)[第1図乃至第8図] 20はヘッド移動機構であり、該ヘッド移動機構20は、
磁気テープ15に対する信号の記録又は読取りを行なう磁
気ヘッドと、該磁気ヘッドを支持した回動自在なヘッド
ベースと、該ヘッドベースを移動させるための制御スラ
イダー及び戻しバネ等から成る。
(c−1.磁気ヘッド、ヘッドベース、戻しバネ) 21は磁気ヘッド、22は該磁気ヘッド21を保持したヘッ
ドホルダであり、該ヘッドホルダ22は前後方向から見て
略四角い枠状をしており、その左右両側部の前端縁がテ
ープガイドになっている。
23はヘッドベースである。該ヘッドベース23は、前後
方向から見て上方に向って開口し略コ字状をした主部24
と、該主部24の右側部上端から右方へ向って水平に延び
た腕25と、該腕25の右端部から垂設され円筒状をした被
支持部26と、主部24の左側上端から左方へ突出した被押
圧部27とが一体に形成されて成り、上記被支持部26に前
記N側ピンチローラアーム17を支持している支持軸18が
挿通されることにより、カセットホルダー4に略前後方
向へ回動自在に支持される。
そして、主部24はカセットホルダー4の左右方向にお
ける略中間の部分と対応したところに位置され、この主
部24にヘッドホルダ22が磁気ヘッド21のテープ接触面21
aが前方を向く向きで保持されている。従って、ヘッド
ベース23が回動されることによって磁気ヘッド21が略前
後方向へ移動されることになる。
28は鋏形バネ状をした戻しバネであり、そのコイル部
28aがカセットホルダー4の天板4aに垂設されたピン29
に外嵌状に支持されると共に、その一方の腕28bの先端
部がカセットホルダー4の背面壁4cに、他方の腕28cの
先端部はヘッドベース23の被押圧部27にそれぞれ前方か
ら弾接されている。
従って、この戻しバネ28の弾発力により、ヘッドベー
ス23に上方から見て反時計回り方向への回動力が付勢さ
れており、ヘッドベース23は時計回り方向へ押圧されて
いない間は、第1図に示すように、カセットホルダー4
の背面壁4aに当接した位置(以下、「後退位置」と言
う。)に保持され、ヘッドベース23がこの後退位置に来
ている状態では、磁気ヘッド21が磁気テープ15と僅かに
離間したところに位置される。
尚、ヘッドベース23は、プレイモードが形成されると
きに、後述する制御スライダーに設けられた押圧ピンに
より押圧されて第6図乃至第8図に示す前進位置へと移
動され、ヘッドベース23がこの前進位置に来ることによ
って磁気ヘッド21のテープ接触面21aが磁気テープ15に
完全に接触される。
30はヘッドベース23に設けられたカム部であり、ヘッ
ドベース23を前進位置へと移動させるための押圧はこの
カム部30に対して行なわれる。該カム部30はヘッドベー
ス23の主部24の下端部背面の略中間の部分に形成されて
おり、水平断面で見て、その左右方向における中間部31
は後方に向って開いた略V字状をしており、該中間部31
の左右両脇の部分32a、32b(以下、「保持面」と言
う。)はその一端が中間部31の2つの斜面31a、31b(以
下、「被押圧面」と言う。)の後端にそれぞれ連続して
略左右方向へ延びる平坦な面をしており、これら保持面
32a、32bは主部24の下端部の後面のその余の部分より稍
前方へ引っ込むように位置されている。そして、中間部
31の前端と保持面32a、32bとの間の左右方向から見た距
離L(第5図参照)はヘッドベース23が後退位置に来て
いるときの磁気ヘッド21の位置とヘッドベース23が前進
位置へと移動されたときの磁気ヘッド21の位置との間の
距離と同じになっている。また、2つの被押圧面31a、3
1bのうちの左側のもの31b(以下、「リバース時被押圧
面」と言う。)のこれに続く保持面32b(以下、「リバ
ース時保持面」と言う。)に対する傾きθは他方の被
押圧面31a(以下、「ノーマル時被押圧面」と言う。)
のこれに続く保持面32a(以下、「ノーマル時保持面」
と言う。)に対する傾きθより大きくされており、そ
れにより、後方から見て、リバース時被押圧面31bの長
さl1はノーマル時被押圧面31aの長さl2より短くされて
いる。換言すれば、リバース時保持面32bの一端はノー
マル時保持行面32aの一端に比べて中間部31の前端によ
り近いところまで延びている。
尚、このようなカム部30は主部24の下面に形成されて
いる。
(c−2.制御スライダー) 33は制御スライダーである。該制御スライダー33は左
右方向に長い帯状をしており、その左右両端部に長手方
向に長い長孔33a、33aが形成され、該長孔33a、33aにメ
カシャーシ3に形成された打出突出34、34(第2図参
照)が摺動自在に係合されることにより、カセットホル
ダー4の下方の位置に左右方向へ一定の範囲内で移動自
在に支持されている。
そして、制御スライダー33の上面には3本の押圧ピン
35、36a及び36bが立設されており、押圧ピン35(以下、
「ヘッド押圧ピン」と言う。)が制御スライダー33の左
右方向における中央の位置に押圧ピン36a、36b(以下、
「ピンチローラ押圧ピン」と言う。)は長孔33a、33aに
ヘッド押圧ピン35側から近接した位置にそれぞれ配置さ
れ、ヘッド押圧ピン35は背が低く、ピンチローラ押圧ピ
ン36a、36bは比較的背が高く、いずれも略円柱状をして
いる。
尚、ヘッド押圧ピン35の太さは、前記カム部30の中間
部31に略すっぽり収まる位の太さになっている。
37は制御スライダー33の前側縁のうち左右方向におけ
る中央より稍左方へ寄った位置から前方へ向けて突出さ
れた比較的小さな係合部であり、その前端部が下方へ向
けて屈曲されている。
このような制御スライダー33は後述するモード形成機
構によって移動され、ストップモードにおいてはその移
動範囲における中間の位置(以下、「ストップ位置」と
言う。)に保持され、ノーマルプレイモードが形成され
るときはその移動範囲における右端の位置(以下、「ノ
ーマル位置」と言う。)へと移動され、リバースプレイ
モードが形成されるときはその移動範囲における左端の
位置(以下、「リバース位置」と言う。)へと移動され
る。
そして、カセットホルダー4がカセット装着位置へと
移動されると、ヘッド押圧ピン35が、相対的に、後退位
置に来ているヘッドベース23のカム部30の中間部31に略
すっぽり収まるように位置され(第1図参照)、それに
より、該ヘッド押圧ピン35が上記カム部30の2つの被押
圧31a及び31bと軽く接触もしくは近接して対向される。
また、カセットホルダー4がカセット装着位置に来る
と、ピンチローラ押圧ピン36a、36bが前記圧着バネ19、
19′の被押圧部19d、19′dに後方から各別に近接対向
される(第1図参照)。
(c−3.磁気ヘッドの移動等) 前記したように、ストップモードにおいては、制御ス
ライダー33がストップ位置に来ており、この状態ではヘ
ッド押圧ピン35がカム部30の中間部31にその被押圧面31
a、31bを押圧すること無く位置され、それにより、ヘッ
ドベース23は戻しバネ28の弾発力によって後退位置に保
持される。
この状態から制御スライダー33がノーマル位置又はリ
バース位置へと移動されるとヘッドベース23が前進位置
へと移動される。即ち、制御スライダー33がストップ位
置からノーマル位置へ向けて移動して行くと、ヘッド押
圧ピン35がノーマル時被押圧面31aを略右前方へ向けて
押圧するので、ヘッドベース23が上方から見て時計回り
方向へ回動されて行き、ヘッド押圧ピン35が第6図に示
すようにノーマル時保持面32aに相対的に乗り上げたと
ころでヘッドベース23が前進位置に到達し、かつ、この
時点で制御スライダー33がノーマル位置で到達してヘッ
ドベース23が前進位置に保持される。また、この状態か
ら制御スライダー33がストップ位置を経てリバース位置
へ向けて移動して行くと、ヘッド押圧ピン35がリバース
時被押圧面31bを略左前方へ向けて押圧するので、ヘッ
ドベース23が時計回り方向へ回動れて行き、ヘッド押圧
ピン35がリバース時保持面32bに相対的に乗り上げた後
該リバース時保持面32bの反中間部31側の端部と接触し
たとこ(第7図参照)でヘッドベース23が前進位置に到
達し、かつ、この時点で制御スライダー33がリバース位
置に到達してヘッドベース23が前進位置に保持される。
そして、制御スライダー33がノーマル位置からストッ
プ位置に戻され、あるいはリバース位置からストップ位
置に戻されるとヘッド押圧ピン35によるカム部30に対す
る押圧が解除されるので、ヘッドベース23は戻しバネ28
の弾発力によって後退位置に戻される。
一方、制御スライダー33がノーマル位置へと移動した
ときはその右側のピンチローラ押圧ピン36aがN側ピン
チローラアーム16のの圧着バネ19の被押圧部19dを略右
前方へ向って押圧し、それにより、該N側ピンチローラ
アーム16が時計回り方向へ回動されてそのピンチローラ
17がN側キャプスタン10に圧着され、制御スライダー33
がリバース位置へと移動したときはその左側のピンチロ
ーラ押圧ピン36bがR側ピンチローラアーム16′の圧着
バネ19′の被押圧部19′dを略左前方へ向って押圧し、
それにより、該R側ピンチローラアーム16′が反時計回
り方向へ回動されてそのピンチローラ17′がR側キャプ
スタン10′に圧着される。
(d.モード形成機構)[第1図、第4図、第6図乃至第
8図] 38は各リール台7、7′が有する2つのギヤ部9と
9′との間の略中間の位置に位置されたS側入力ギヤで
あり、伝達ギヤ39及び40(第1図にのみ示してある。)
を介してS側リール台7′のギヤ部9′と噛合されてい
る。
41はストップモードと2つのプレイモードの一を選択
的に形成するモード形成機構であり、ディレクションレ
バーと、カムギヤと、首振レバーと、連結レバー等とか
ら成る。
42はディレクションレバーであり、左右方向に長く、
メカシャーシ3の下面に左右方向へ一定の範囲内で摺動
自在なるように支持されると共に、その前側縁の略中間
の部分に横長な略台形状をした規制部43が後方へ向けて
突設され、また、その右端部下面に小さな被押圧ピン44
が突設されている。
45はメカシャーシ3の下面に回転自在に支持されたカ
ムギヤであり、その円板状をした主部46の上面に無端状
に延びるカム溝47が形成されると共に、主部46の外周面
には3つの欠歯部48、48、48と3つの歯部49、49、49が
交互に形成されており、3つの欠歯部48、48、48が駆動
ギヤ50と対応した3つの停止位置で回転を阻止され、ま
た、その阻止を解除するトリガー動作によって反時計回
り方向へ稍回転されたところでその歯部49、49、49のう
ちそれまで駆動ギヤ50に反時計回り方向側端が対向して
いた歯部49が駆動ギヤ50と噛合され、それによって、カ
ムギヤ45が回転される。
尚、カムギヤ45の3つ停止位置とは、第1図に示す位
置、即ち、ストップモードが形成されているときの第1
の停止位置と、第6図に示す位置、即ち、ノーマルプレ
イモードが形成されているときの第2の停止位置と、第
7図に示す位置、即ち、リバースプレイモードが形成さ
れているときの第3の停止位置である。
そして、上記カム溝47にディレクションレバー42の被
押圧ピン44がカムギヤ45の中心より左側の位置で摺動自
在に係合されており、カムギヤ45が第1の停止位置に来
ている状態ではカム溝47による被押圧ピン44に対する位
置規制が解除されており、この状態でディレクションレ
バー42は後述するセンタリングバネの弾発力によって、
第1図に示す中立位置、即ち、その移動範囲における中
間の位置に保持され、この状態からカムギヤ45が第2の
停止位置へと移動されるとカム溝47が被押圧ピン44を左
方へ向けて押圧して行きディレクションレバー42を第6
図に示すノーマル位置、即ち、移動範囲における左端の
位置へと移動させ、更に、この状態カムギヤ45が第3の
停止位置へと移動されると先ずセンタリングバネの弾発
力によってディレクションレバー42が中立位置に戻され
てからカム溝47が被押圧ピン44を右方へ向けて押圧して
行きディレクションレバー42を第7図に示すリバース位
置、即ち、移動範囲における右端の位置へと移動させ、
その状態からカムギヤ45が第1の停止位置に戻されると
ディレクションレバー42が中立位置に戻される。
51は略菱形をした連結レバーであり、その略中央の位
置がメカシャーシ3に回動自在に支持されると共に、そ
の前端縁に形成されコ字状をした切欠51aにディレクシ
ョンレバー42の後側縁の左端部から下方へ向けて突出さ
れた係合部42aが回動自在に係合され、また、その後端
縁に形成されたコ字形をした切欠51bに制御スライダー3
3の係合部37が回動自在に係合されている。
これにより、ディレクションレバー42と制御スライダ
ー33とが連結レバー51を介して互いに連結され、ディレ
クションレバー42が中立位置に来ているときは連結レバ
ー51がその長手方向が前後方向に延びる中立位置に保持
されて制御スライダー33がストップ位置に保持され、そ
の状態からディレクションレバー42がノーマル位置へと
移動されたときは連結レバー51が反時計回り方向へ回動
されて制御スライダー33がノーマル位置へと移動され、
更に、この状態からディレクションレバー42がリバース
位置へと移動されると連結レバー51が時計回り方向へ回
動されて制御スライダー33がストップ位置を経てリバー
ス位置へと移動される。
52は鋏形バネ状をしたセンタリングバネであり、連結
レバー51が中立位置以外の位置へ移動したときはこのセ
ンタリングバネ52の弾発力によって連結レバー51に中立
位置へ向けての移動力が付勢され、この移動力によっ
て、ディレクションレバー42に中立位置への戻り力が、
制御スライダー33にストップ位置への戻り力がそれぞれ
付勢される。
53は首振りレバーである。該首振りレバー53はその後
端寄りの位置がメカシャーシ3の下面に回動自在に支持
されており、その後端縁に横長の略コ字状をした切欠54
が形成されると共に、その前端部に支持軸55が垂設さ
れ、該支軸55に互いに一体的に回転される大小2つのギ
ヤ56及び57が回転自在に支持され、該2つのギヤ56及び
57のうち小径なもの57はT側リール台7のギヤ部9と前
記S側入力ギヤ38との間に移動可能な状態で位置されて
いる。
尚、上記大ギヤ56には駆動系12による回転力が入力さ
れ、通常は上方から見て時計回り方向へ回転される。
そして、ディレクションレバー42が中立位置に来てい
るときはその規制部43の前部が首振りレバー53の切欠54
内に位置され、それにより、首振りレバー53の回動が阻
止されて該首振りレバー53が第1図に示すように、その
小ギヤ57がギヤ部9とS側入力ギヤ38との間の中間に位
置した中立位置に保持される。また、ディレクションレ
バー42がノーマル位置へと移動すると、その規制部43が
切欠54の左側縁54aを押圧して首振りレバー53を時計回
り方向へ回動させ、それにより、首振りレバー53の小ギ
ヤ57が第6図に示すようにギヤ部9と噛合されてT側リ
ール台7をテープ巻取方向へ回転させる。更に、ディレ
クションレバー42がリバース位置へと移動されると、そ
の規制部43が切欠54の右側縁54bを押圧して首振りレバ
ー53を反時計回り方向へ回動させ、それにより、首振り
レバー53は、中立位置を経て、第7図に示すようにその
小ギヤ57がS側入力ギヤ38と噛合した位置へと移動さ
れ、S側リール台7′をテープ巻取方向へ回転させる。
しかして、ノーマルプレイモードにおいてはN側キャ
プスタン10とN側ピンチローラ17とによって磁気テープ
15がノーマル方向へ送られると共にそのように送られて
行く磁気テープ15はTリール14に巻き取られて行き、ま
た、リバースプレイモードにおいてはR側キャプスタン
10′とR側ピンチローラ17′とによって磁気テープ15が
リバース方向へ送られると共にそのように送られて行く
磁気テープ15はSリール14′に巻き取られて行き、そし
て、これらのプレイモードにおいては磁気ヘッド21が磁
気テープ15と接触され、それにより、磁気ヘッド21によ
る磁気テープ15に対する信号の記録又は読取りが行なわ
れる。
(e.磁気ヘッドの移動タイミングとテープに対する負
荷)[第8図、第9図] 前記したように、ヘッドベース23の後退位置から前進
位置への移動は制御スライダー33のヘッド押圧ピン35が
ヘッドベース23に形成されたカム部23の被押圧面31a又
は31bを押圧してこれら被押圧面に連続した保持面32a、
32bに乗り上げることで完了し、また、前進位置から後
退位置への移動はヘッド押圧ピン35が保持面32a、32bよ
り外れた時点から開始され、ヘッドベース23が前進位置
から後退位置への移動を開始した直後に磁気ヘッド21が
磁気テープ15から離間される。
従って、磁気ヘッド21はヘッド押圧ピン35が保持面32
a、32bから外れた直後まで磁気テープ15と接触されてい
る。
そして、前記したように、カム部30のリバース時保持
面32b、即ち、ストップモードが形成される直前のプレ
イモードであるリバースプレイモードが形成されている
状態でヘッドベース23を前進位置に保持する保持面32b
の一端の、左右方向、即ち、ヘッド押圧ピン35の移動方
向におけるカム部30の中間部31からの距離l1は、これに
続く被押圧面31bの傾きθを大きくすることで極く短
くされているので、磁気ヘッド21はモードがリバースプ
レイモードからストップモードへ移行するときは、スト
ップモードの形成が完了する直前まで磁気テープ15と接
触されている(第8図参照)。即ち、制御スライダー33
がリバース位置からストップ位置に戻るとき、ヘッド押
圧ピン35は制御スライダー33がストップ位置に到達する
直前までリバース時保持面32bと接触していてヘッドベ
ース23を前進位置に保持しているからである。
しかし、リバースプレイモードからストップモードに
移行する際、即ち、磁気テープ15の走行を停止させると
き、磁気ヘッド21はストップモードの形成が完了する直
前まで磁気テープ15と接触されていて磁気テープ15の走
行に対する負荷を与えており、それにより、磁気テープ
15のオーバーランが抑制される。
、尚、制御スライダー33がリバース位置から移動して
ストップ位置に到達する直前の位置に来た時点では、第
8図に示すように、左側のピンチローラ押圧ピン36bの
R側ピンチローラアーム16′の圧着バネ19′の被押圧部
19′dに対する押圧は略解除されているのでR側ピンチ
ローラ17′のR側キャプスタン10′に対する圧着が解か
れてこれらキャプスタン10′とピンチローラ17′とによ
る磁気テープ15の送りは停止され、また、この時点では
カムギヤ45が第1の停止位置と略同じ位置まで来ていて
ディレクションレバー42は中立位置に極く近いところま
で移動して来ており、それにより、首振りレバー53がそ
の中立位置近くまで戻されているので、小ギヤ57はS側
入力ギヤ38から離間されてS側リール台7′への回転力
の入力を停止しており、駆動系12のモータ11への通電は
略この時点で解除される。
従って、上記時点では事実上ストップモードになっ
て、キャプスタン10′とピンチローラ17′とによる磁気
テープ15の送りは停止され、また、Sリール14′のそれ
までの回転による慣性はこの時点まで磁気テープ15に接
触されている磁気ヘッド21の負荷によって略停止され、
これらにより、磁気テープ15のオーバーランは略完全に
抑制される。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明テ
ーププレーヤのヘッド移動機構は、磁気ヘッドが設けら
れ、磁気ヘッドがテープから離間される後退位置と磁気
ヘッドがテープに当接される前進位置との間を移動させ
るヘッドベースと、ヘッドベースを後退位置へ向けて付
勢する弾発手段と、ヘッドベースに設けられ、少なくと
も1つの保持面及び保持面に連続して形成され保持面に
対して傾斜した被押圧面を有するカム部と、プレイモー
ドを形成するプレイ位置とストップモードを形成するス
トップ位置との間を移動される移動部材と、移動部材の
カム部と対向する位置に設けられる押圧部と、プレイモ
ードのとき供給側テープリールからのテープを磁気ヘッ
ドを介して巻取側テープリールに送るテープ送り手段と
を備え、移動部材がストップ位置からプレイ位置へと移
動されるとき、押圧部がカム部の被押圧面を押圧し次い
で保持面に乗り上げることによりヘッドベースが前進位
置へと移動され、逆に移動部材がプレイ位置からストッ
プ位置へ移動される間に、テープ送り手段によるテープ
送りが停止され、かつ押圧部により保持面が押圧され磁
気ヘッドがテープに当接された状態に保持された後、押
圧部による押圧が解除されて弾発手段によってヘッドベ
ースが後退位置に戻されるようにカム部に設けられる被
押圧面を保持面に対して傾斜させて形成することによ
り、テープのオーバーランを抑制可能にしたことを特徴
とする。
従って、本発明テーププレーヤのヘッド移動機構にあ
っては、移動部材がストップ位置に戻るときは該ストッ
プ位置に到達する直前まで押圧部が保持面と接触されて
いてヘッドベースを前進位置に保持するので、磁気ヘッ
ドはストップモードの形成が完了する直前までテープと
接触されていて該テープに負荷を与えることになり、こ
れにより、テープのオーバーランを抑制することができ
る。
尚、前記実施例においては、本発明を、プレイモード
が2種類あってその形成は常に一定の順序で行なわれる
テーププレーヤのヘッド移動機構に適用したので、カム
部の2つの被押圧面のうちストップモードの直前のプレ
イモードを形成するときに機能する被押圧面のみこれに
対応した保持面に対する傾きを大きくしたが、2種類の
プレイモードへの移行がいずれもストップモードから直
接行なわれるテーププレーヤにあっては、2つの被押圧
面を共にそれらに各別に対応した保持面に対する傾きを
大きくすれば良い。
この他、上記実施例に示した各部の形状や構造等は本
発明を実施するに当っての具体化のほんの一例を示した
ものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限
定的に解釈されてはならない。特に、ヘッドベースの移
動形態は直線方向へ移動される形態であっても良いし、
カム部はヘッドベースと別部品で形成してそれをヘッド
ベースに固定するようにしても良いし、また、カム部を
押圧するための移動部材はプレイモードを形成するとき
の位置とストップモードを形成するときの位置との間を
移動されるものであればその本来の機能はどのようなも
のであっても良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明テーププレーヤのヘッド移動機構の実施の
一例を示すものであり、第1図は一部を切り欠いて示す
テーププレーヤの平面図、第2図は一部を切り欠いて示
す要部の背面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う要
部の拡大断面図、第4図は要部の斜視図、第5図はカム
部を拡大して示す水平断面図、第6図はノーマルプレイ
モードにおける要部を示す水平断面、第7図はリバース
プレイモードにおける要部示す水平断面図、第8図はリ
バースプレイモードからストップモードが形成される直
前の状態における要部を示す水平断面図、第9図はタイ
ムチャート図である。 符号の説明 1……テーププレーヤ、7、10、16、17……テープ送り
手段、14……巻取側テープリール、14′……供給側テー
プリール、 15……テープ、 20……ヘッド移動機構、 21……磁気ヘッド、 23……ヘッドベース、 28……弾発手段、30……カム部、 31b……被押圧面、 32b……保持面、33……移動部材、 35……押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−113842(JP,A) 実開 昭55−144644(JP,U) 実開 昭58−176235(JP,U) 実開 平2−46931(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドが設けられ、該磁気ヘッドがテ
    ープから離間される後退位置と該磁気ヘッドがテープに
    当接される前進位置との間を移動されるヘッドベース
    と、 上記ヘッドベースを上記後退位置へ向けて付勢する弾発
    手段と、 上記ヘッドベースに設けられ、少なくとも1つの保持面
    及び該保持面に連続して形成され該保持面に対して傾斜
    した被押圧面を有するカム部と、 プレイモードを形成するプレイ位置とストップモードを
    形成するストップ位置との間を移動される移動部材と、 上記移動部材の上記カム部と対向する位置に設けられる
    押圧部と、 上記プレイモードのとき供給側テープリールからのテー
    プを上記磁気ヘッドを介して巻取側テープリールに送る
    テープ送り手段とを備え、 上記移動部材が上記ストップ位置から上記プレイ位置へ
    と移動されるとき、上記押圧部が上記カム部の上記被押
    圧面を押圧し次いで上記保持面に乗り上げることにより
    上記ヘッドベースが上記前進位置へと移動され、逆に上
    記移動部材が上記プレイ位置から上記ストップ位置へ移
    動される間に、上記テープ送り手段による上記テープ送
    りが停止され、かつ上記押圧部により上記保持面が押圧
    され上記磁気ヘッドがテープに当接された状態に保持さ
    れた後、上記押圧部による上記押圧が解除されて上記弾
    発手段によって上記ヘッドベースが上記後退位置に戻さ
    れるように上記カム部に設けられる上記被押圧面を上記
    保持面に対して傾斜させて形成することにより、上記テ
    ープのオーバーランを抑制可能にした ことを特徴とするテーププレーヤのヘッド移動機構。
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