JP3164265U - 点字ブロック - Google Patents

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加藤 伸一
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安本 貴志
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Abstract

【課題】 発熱体の発熱ムラによって温度分布が不均一となったり、経年劣化によって発熱体が断線したりするおそれが極めて少ない、融雪機能を備えた点字ブロックの提供。【解決手段】 表面に点状の突起T1を形成した点字パネル2A、または、表面に線状の突起T2を形成した点字パネル2Bと、点字パネル2A、2Bに積もった雪を融かすための融雪手段3とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段3を、上下一対の平板状の保温部材4、5間にフィルム状の面状発熱体6を介在させて構成した。【選択図】 図3

Description

本考案は、視覚障害者の歩行を補助するための点字ブロックに関し、特に、寒冷地において積雪時等にも支障なく使用することが可能な点字ブロックに関する。
視覚障害者の歩行を補助するために、表面に一定の凹凸部を形成した視覚障害者誘導用ブロック(いわゆる点字ブロックであり、以下点字ブロックという)が、歩道等に設置されている。一般に、点字ブロックは、接着剤等を使用して歩道等に直接貼付する等して設置されるため、寒冷地における積雪時等には、点字ブロックが雪に覆い隠されてしまい用をなさないという問題や、点字ブロック上に積もった雪が踏み固められること等によって視覚障害者や一般の歩行者が滑って転倒し、怪我をするという問題があった。
このため近年では、例えば、点字ブロックに線状発熱体(ヒータ)を内蔵し、この線状発熱体による発熱を利用して雪を融かし、点字ブロックの機能を維持することが行われている(特許文献1、2参照)。
特開2002−250016号公報 実用新案登録第3097614号公報
然るに、特許文献1、2に記載されている点字ブロックにおいては、線状発熱体を蛇行させた状態で配設しているため、発熱体周辺は温められやすく、発熱体から離れた位置(例えば、発熱体と発熱体との間の空間等)は温められにくい、つまり、発熱体との位置関係によって発熱ムラが発生して温度分布が不均一となり、融雪機能にムラが生じるおそれがあった。また、線状発熱体は、点字ブロックの表層近くに配設されるため、視覚障害者等の通行に際し継続して圧力が加わることにより、経年的に劣化して断線するおそれがあり、この場合には、融雪機能が有効に働かないという問題があった。
本考案は、前記の問題点に鑑み、発熱体の発熱ムラによって温度分布が不均一となったり、経年劣化によって発熱体が断線したりするおそれが極めて少ない、融雪機能を備えた点字ブロックの提供を目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、上下一対の平板状の保温部材間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする。
請求項2記載の考案は、表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、平板状の上部保温部材と中空状の筺体からなる下部保温部材との間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする。
請求項3記載の考案は、表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、蓋状に形成した上部保温部材と中空状の筺体からなる下部保温部材との間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする。
請求項4記載の考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の点字ブロックにおいて、平板状及び蓋状に形成した保温部材が、亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板からなることを特徴とする。
請求項5記載の考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の点字ブロックにおいて、融雪手段が、点字パネルを複数枚並べることが可能な大きさを備えて構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、面状発熱体において発生する熱は、下部保温部材により歩道等へ逃げるのを阻止される一方、上部保温部材を介して点字パネルに伝達され、点字パネル上に積もった雪を良好に融かすことが可能となり、この結果、積雪時等においても支障なく点字ブロックを使用することができるとともに、視覚障害者等が転倒して怪我をするという問題も確実に回避することができる。また、面状発熱体の使用により、点字パネルを面全体で均一に加熱することができるとともに、断線が発生するおそれが極めて少なくなるため、安定した融雪効果を発揮することができる。
請求項2記載の考案によれば、下部保温部材が中空状の筺体からなるので、平板状の下部保温部材を使用する場合に比べて更に断熱(保温)効果を高めることが可能となり、この結果、面状発熱体において発生する熱が歩道等へ逃げるのを良好に阻止することができる。
請求項3記載の考案によれば、上部保温部材が蓋状に形成されているので、例えば、あらかじめ内面に面状発熱体を貼付した状態の上部保温部材を、中空状の筺体からなる下部保温部材に対して、接着剤等を使用することなく揺動不能に被嵌して融雪手段を構成することが可能となり、大変利便である。
請求項4記載の考案によれば、平板状及び蓋状に形成した保温部材として、保温効果の高い亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用することで、例えば、面状発熱体への通電を一定時間毎に停止しても、保温部材において保たれている熱を利用して融雪効果を持続することが可能となり、この結果、省エネルギー効果を見込むことができる。しかも、亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用することにより、経年使用によって点字パネルが損傷した時等に、貼替作業を容易に行うことができる。
請求項5記載の考案によれば、複数枚の点字パネルを備えて点字ブロックを構成することが可能となるので、点字ブロックの設置数を低減することができるとともに、面状発熱体の結線作業の手間を省くことが可能となり、この結果、点字ブロックの設置作業におけるコスト低減を図ることができるという利点がある。
本考案の第1実施例における点字ブロックを示す斜視図である。 第1実施例における融雪手段を分解して示す斜視図である。 第1実施例における融雪手段に点字パネルを貼付する状況を示す斜視図である。 第1実施例における点字ブロックを歩道等に設置する状況の一例を示す斜視図である。 融雪手段を構成する面状発熱体の結線状態の一例を示す図である。 第1実施例の変形例に係る融雪手段を分解して示す斜視図である。 第1実施例の変形例に係る点字ブロックを示す斜視図である。 本考案の第2実施例における点字ブロックを示す斜視図である。 第2実施例における融雪手段を分解して示す斜視図である。 第2実施例における融雪手段に点字パネルを貼付する状況を示す斜視図である。 第2実施例における点字ブロックを歩道等に設置する状況の一例を示す斜視図である。 第2実施例の変形例に係る融雪手段を分解して示す斜視図である。 第2実施例の変形例に係る点字ブロックを示す斜視図である。 本考案の第3実施例における点字ブロックを示す斜視図である。 第3実施例における融雪手段を分解して示す斜視図である。 第3実施例において、融雪手段に点字パネルを貼付する状況を示す斜視図である。 第3実施例における点字ブロックを歩道等に設置する状況の一例を示す斜視図である。 第3実施例の変形例に係る融雪手段を分解して示す斜視図である。 第3実施例の変形例に係る点字ブロックを示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図1ないし図19を参照しながら説明する。はじめに、図1ないし図7を参照しながら、本考案の第1実施例について説明する。図1は、本考案の第1実施例における警告用の点字ブロック(以下、警告用ブロックという)1A及び誘導用の点字ブロック(以下、誘導用ブロックという)1Bを示す斜視図である。図1(a)において、2Aは警告用ブロック1Aの一方を構成する警告用の点字パネル(以下、警告用パネルという)であり、表面に点状の突起T1を並列配列して視覚障害者に注意喚起・警告を促す。なお、点状の突起T1の数や配列等は、図1(a)の状態に限定されるものではない。図1(b)において、2Bは誘導用ブロック1Bの一方を構成する誘導用の点字パネル(以下、誘導用パネルという)であり、表面に線状の突起T2を平行に配列して視覚障害者に移動の方向を示す。なお、線状の突起T2の数や形状等は、図1(b)の状態に限定されるものではない。警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bは、例えば、300mm四方の大きさで形成したものを使用する。また、警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bは、ゴム製、樹脂製、コンクリート製、磁器製等のいずれであってもよいが、融雪後の水分による滑りを防ぐ上から、ゴム製のものが好ましい。
図1(a)、(b)において、3は警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bの他方を構成する融雪手段であり、以下、その構造について、図2を参照しながら説明する。図2は、本考案の第1実施例における融雪手段3を分解して示す斜視図である。図2において、4、5は上下一対の平板状の保温部材であり、例えば、所定厚さ寸法の亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板からなる。6は上部保温部材4と下部保温部材5との間に介在されるフィルム状の面状発熱体、6aは面状発熱体6に通電を行うためのリード線である。なお、リード線6aの引出し位置は図2の位置に限定されるものではない。また、上部保温部材4、下部保温部材5及び面状発熱体6は、それぞれ警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bと同寸法(300mm四方)で形成されている。そして、例えば、面状発熱体6を下部保温部材5上に接着剤等を用いて貼付するとともに、上部保温部材4を面状発熱体6上に接着剤等を用いて貼付し、面状発熱体6を上部保温部材4と下部保温部材5との間に挟み込む(介在させる)ことにより、図3に示す融雪手段3が構成される。
図3は、本考案の第1実施例における融雪手段3に、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを択一的に貼付する状況を示す斜視図であり、図3で示すように、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを、融雪手段3を構成する上部保温部材4の上面に、接着剤等を用いて択一的に貼付することにより、図1(a)で示す警告用ブロック1Aまたは図1(b)で示す誘導用ブロック1Bが構成される。
次に、本考案の第1実施例における警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを、歩道等に設置する場合について、図4、5を参照しながら説明する。図4は、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを、例えば、T字路に設置する場合の斜視図、図5は、融雪手段3を構成する面状発熱体6の結線状態の一例を示す図である。なお、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bは、T字路に限らず、十字路等の交差点や曲がり角、行き止まり等にも同様にして設置することが可能であることはいうまでもない。図4で示すように、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1BをT字路に設置する場合は、T字路の合流地点に、警告用ブロック1Aを、接着剤等を用いて複数個(図4では6個)矩形状に並べた状態で貼付する。また、T字状に交わる各歩道等(図4における左上方向、右上方向及び右下方向)には、誘導用ブロック1Bを、その線状の突起T2が移動可能な方向へ沿うようにして、接着剤等を用いて直線状に必要数並べた状態で貼付する。
この際、各警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを構成する融雪手段3の面状発熱体6は、そのリード線6aを、例えば、図5で示すように、コネクタ6b等を介して互いに並列に接続した上で、温度調節手段7を介して交流電源8に接続する。また、各面状発熱体6のリード線6aは、防水対策等を施した上で、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1B近傍の歩道等を掘削する等して埋設する。なお、図4においては、リード線6aの図示を省略している。
つづいて、歩道等に設置した警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bの積雪時等における作用について説明する。積雪時等において、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを構成する融雪手段3の面状発熱体6に通電を行うと、面状発熱体6において発生した熱は、下部保温部材5の存在により歩道等へ逃げるのを阻止される一方、上部保温部材4を介して警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bに伝達され、警告用パネル2A及び誘導用パネル2B上に積もった雪を良好に融かすことが可能となる。この結果、積雪時等においても警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを支障なく使用することができるとともに、視覚障害者等が転倒して怪我をするという問題も確実に回避することができる。また、フィルム状の面状発熱体6を使用することにより、警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bを面全体で均一に加熱することができるとともに、断線が発生するおそれが極めて少なくなるため、安定した融雪効果を発揮することができる。
また、上下一対の保温部材4、5として、保温効果の高い亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用しているため、例えば、面状発熱体6への通電を一定時間毎に停止しても、保温部材4、5において保たれている熱を利用して、融雪効果を持続することが可能となり、この結果、省エネルギー効果を見込むことができる。しかも、亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用することにより、経年使用によって警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bが損傷した時等に、貼替作業を容易に行うことができる。また、警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを歩道等に設置して使用する際に、下部保温部材5により面状発熱体6を、歩道等との直接の接触から保護し、損傷を良好に防ぐことができる。その上、融雪手段3は、平板状の上下一対の保温部材4、5と、その間に介在されるフィルム状の面状発熱体6とによって構成されるため、厚みを非常に薄くすることが可能となり、この結果、本考案の融雪手段3を備えた警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bを歩道等に段差を抑えた状態で設置することができる。
図6は、本考案の第1実施例における融雪手段3の変形例を示す斜視図である。即ち、図6(a)は、上下一対の保温部材4′、5′及び面状発熱体6′を、例えば、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを横方向に2枚並べることが可能な大きさ(300mm×600mm)で形成した融雪手段3′を、図6(b)は、上下一対の保温部材4″、5″及び面状発熱体6″を、例えば、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを横方向に3枚並べることが可能な大きさ(300mm×900mm)で形成した融雪手段3″をそれぞれ示している。なお、ここで示す融雪手段3′、3″の大きさはあくまでも一例であり、これに限定されるものではない。つまり、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを横方向に4枚以上並べることが可能な大きさ(300mm×1200mm以上)で形成したり、警告用パネル2Aを縦及び横方向に複数枚ずつ並べることが可能な大きさ(例えば、900mm×900mm)で形成したりしてもよい。また、図6(a)、(b)においては、面状発熱体6′、6″に通電を行うためのリード線6a′、6a″を、面状発熱体6′、6″の長手方向中央部分から引き出した場合を一例として示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、長手方向の端部から引き出すようにしてもよい(後述する図7においても同様である)。
図7は、本考案の第1実施例における警告用ブロック1A及び誘導用ブロック1Bの変形例を示す斜視図である。即ち、図7(a)は、図6(a)で示す融雪手段3′の上部保温部材4′上に接着剤等を用いて警告用パネル2Aを2枚貼付して構成した警告用ブロック1A′を、図7(b)は、図6(b)で示す融雪手段3″の上部保温部材4″上に接着剤等を用いて警告用パネル2Aを3枚貼付して構成した警告用ブロック1A″を、図7(c)は、図6(a)で示す融雪手段3′の上部保温部材4′上に接着剤等を用いて誘導用パネル2Bを2枚貼付して構成した誘導用ブロック1B′を、図7(d)は、図6(b)で示す融雪手段3″の上部保温部材4″上に接着剤等を用いて誘導用パネル2Bを3枚貼付して構成した誘導用ブロック1B″をそれぞれ示している。
この場合、図1(a)で示す警告用ブロック1A及び図1(b)で示す誘導用ブロック1Bを歩道等に複数個並べて設置する場合に比べ、その設置数を低減することができるとともに、面状発熱体6の結線作業の手間も省けるため、良好にコスト低減を図ることができる。つまり、図4の例に置き換えて説明すると、警告用ブロック1Aを6個並べて設置する代わりに、例えば、図7(b)で示す警告用ブロック1A″を2個並べて設置すればよく、また、誘導用ブロック1Bを必要数並べて設置する代わりに、例えば、図7(d)で示す誘導用ブロック1B″を、必要数並べて設置すればよいことになる。
次に、図8ないし図13を参照しながら、本考案の第2実施例について説明する。図8は、第2実施例における警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを示す斜視図、図9は、第2実施例における融雪手段13を分解して示す斜視図である。なお、第1実施例との相違点は、融雪手段13を構成する下部保温部材15の構造にあり、その他の部分の構成は基本的に同一であるため、ここでは主に下部保温部材15の構造について説明する。
下部保温部材15は、図9で示すように、例えば、矩形状の天面部15aと、その外周に所定の高さ寸法で垂設した側壁部15bとを備え、かつ、下部に開口部15cを有する中空状の筺体からなり、天面部15a及び各側壁部15bの所定位置には、それぞれ孔部15dが設けられている。また、下部保温部材15は、例えば、リサイクルプラスチックを使用し、人が乗っても破損しない強度を備えて形成されている。なお、下部保温部材15の天面部15aは、警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bと同寸法(300mm四方)で形成されている。また、下部保温部材15は下部に開口部15cを有しない中空状の筺体としてもよい。そして、例えば、面状発熱体6のリード線6aを下部保温部材15の天面部15a及び一側壁部15bに設けた孔部15dに挿通した状態で、面状発熱体6を下部保温部材15の天面部15aに接着剤等を用いて貼付するとともに、上部保温部材4を面状発熱体6の上面に接着剤等を用いて貼付し、面状発熱体6を上部保温部材4と下部保温部材15の天面部15aとの間に挟み込む(介在させる)ことにより、図10に示す融雪手段13が構成される。
図10は、本考案の第2実施例における融雪手段13に、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを択一的に貼付する状況を示す斜視図であり、図10で示すように、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを、融雪手段13を構成する上部保温部材4の上面に、接着剤等を用いて択一的に貼付することにより、図8(a)で示す警告用ブロック11Aまたは図8(b)で示す誘導用ブロック11Bが構成される。
次に、本考案の第2実施例における警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを、歩道等に設置する場合について、図5、11を参照しながら説明する。図11は、警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを、例えば、T字路に設置する場合の斜視図である。なお、警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bは、T字路に限らず、十字路等の交差点や曲がり角、行き止まり等にも同様にして設置することが可能であることはいうまでもない。警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11BをT字路に設置する場合は、例えば、警告用ブロック11Aの点状の突起T1及び誘導用ブロック11Bの線状の突起T2が歩道等から突出する状態となるように、あらかじめ歩道等を所定の深さ寸法(下部保温部材15の側壁部15bの高さ寸法と同程度)で、T字状に掘削しておく。つづいて、図11で示すように、T字路の合流地点に、警告用ブロック11Aを、複数個(図11では6個)矩形状に連結した状態で設置するとともに、T字状に交わる各歩道等(図11における左上方向、右上方向及び右下方向)には、誘導用ブロック11Bを、その線状の突起T2が移動可能な方向へ沿うようにして、直線状に必要数連結した状態で設置する。この後、歩道等の掘削部分を必要に応じて埋め戻す等して、警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bの歩道等への設置(埋設)を完了する。
この際、隣接する各警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bは、面状発熱体6のリード線6aが挿通されていない下部保温部材15の側壁部15bに設けた孔部15dを利用して、図示しないボルト等により固定する。また、各警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを構成する融雪手段13の面状発熱体6は、そのリード線6aを、例えば、図5で示すように、コネクタ6b等を介して互いに並列に接続した上で、温度調節手段7を介して交流電源8に接続する。更に、各面状発熱体6のリード線6aは、警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bの近傍に、防水対策等を施した上で埋設する。なお、図11においては、リード線6aの図示を省略している。
つづいて、歩道等に設置した警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bの積雪時等における作用について説明する。積雪時等において、警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを構成する融雪手段13の面状発熱体6に通電を行うと、面状発熱体6において発生した熱は、下部保温部材15の存在により歩道等へ逃げるのを阻止される一方、上部保温部材4を介して警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bに伝達され、警告用パネル2A及び誘導用パネル2B上に積もった雪を良好に融かすことが可能となる。この結果、積雪時等においても警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bを支障なく使用することができるとともに、視覚障害者等が転倒して怪我をするという問題も確実に回避することができる。また、フィルム状の面状発熱体6を使用することにより、警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bを面全体で均一に加熱することができるとともに、断線が発生するおそれが極めて少なくなるため、安定した融雪効果を発揮することができる。
また、下部保温部材15は、リサイクルプラスチックを使用して中空状に形成されているため断熱効果が高く、面状発熱体6において発生する熱が歩道等へ逃げるのを良好に阻止できるとともに、上部保温部材4として、保温効果の高い亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用しているため、例えば、面状発熱体6への通電を一定時間毎に停止しても、上部保温部材4において保たれている熱を利用して、融雪効果を持続することが可能となり、この結果、省エネルギー効果を見込むことができる。更に、リサイクルプラスチックの使用により、環境問題にも配慮して融雪手段13を構成することができる。しかも、亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板を使用することにより、経年使用により警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bが損傷した時等に、貼替作業を容易に行うことができる。
図12は、本考案の第2実施例における融雪手段13の変形例を示す斜視図である。即ち、図12(a)は、上部保温部材4′、下部保温部材15′及び面状発熱体6′を、例えば、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを横方向に2枚並べることが可能な大きさ(300mm×600mm)で形成した融雪手段13′を、図12(b)は、上部保温部材4″、下部保温部材15″及び面状発熱体6″を、例えば、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを横方向に3枚並べることが可能な大きさ(300mm×900mm)で形成した融雪手段13″をそれぞれ示している。なお、ここで示す融雪手段13′、13″の大きさや、面状発熱体6′、6″に通電を行うためのリード線6a′、6a″の引出し位置はあくまでも一例であり、これに限定されるものではない。この点については、第1実施例と同様である(段落番号0025参照)。
図13は、本考案の第2実施例における警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bの変形例を示す斜視図である。即ち、図13(a)は、図12(a)で示す融雪手段13′の上部保温部材4′上に接着剤等を用いて警告用パネル2Aを2枚貼付して構成した警告用ブロック11A′を、図13(b)は、図12(b)で示す融雪手段13″の上部保温部材4″上に接着剤等を用いて警告用パネル2Aを3枚貼付して構成した警告用ブロック11A″を、図13(c)は、図12(a)で示す融雪手段13′の上部保温部材4′上に接着剤等を用いて誘導用パネル2Bを2枚貼付して構成した誘導用ブロック11B′を、図13(d)は、図12(b)で示す融雪手段13″の上部保温部材4″上に接着剤等を用いて誘導用パネル2Bを3枚貼付して構成した誘導用ブロック11B″をそれぞれ示している。
この場合、図8(a)で示す警告用ブロック11A及び図8(b)で示す誘導用ブロック11Bを歩道等に複数個連結して設置する場合に比べ、その設置数を低減することができるとともに、面状発熱体6の結線作業の手間も省けるため、良好にコスト低減を図ることができる。つまり、図11の例に置き換えて説明すると、警告用ブロック11Aを6個連結して設置する代わりに、例えば、図13(b)で示す警告用ブロック11A″を2個連結して設置すればよく、また、誘導用ブロック11Bを必要数連結して設置する代わりに、例えば、図13(d)で示す誘導用ブロック11B″を必要数連結して設置すればよいことになる。
次に、図14ないし図19を参照しながら、本考案の第3実施例について説明する。図14は、第3実施例における警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bを示す斜視図、図15は、第3実施例における融雪手段23を分解して示す斜視図である。なお、第1、第2実施例との相違点は、融雪手段23を構成する上部保温部材24の構造にあり、その他の部分の構成は基本的に同一であるため、ここでは主に上部保温部材24の構造について説明する。
上部保温部材24は、図15で示すように、矩形状の天面部24aと、その外周に所定高さ寸法で垂設した側壁部24bとを備えて蓋状に形成されている。上部保温部材24は、例えば、所定厚さ寸法の亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板からなり、これらの鋼板をプレス成型等することにより蓋状に形成される。なお、上部保温部材24の天面部24aの大きさは、当該天面部24aに貼付される警告用パネル2A及び誘導用パネル2Bの大きさ(300mm四方)と同寸法となっている。また、下部保温部材15の天面部15a及び面状発熱体6の大きさは、上部保温部材24の天面部24aの大きさよりやや小さめ(天面部24aの大きさから側壁部24bの板厚を差し引いた大きさ)となっている。そして、例えば、蓋状の上部保温部材24の天面部24a内面に接着剤等を用いて面状発熱体6を貼付するとともに、面状発熱体6のリード線6aを下部保温部材15の天面部15a及び一側壁部15bに設けた孔部15dに挿通した状態で、蓋状の上部保温部材24を下部保温部材15の天面部15aにガタツキなく被嵌し、面状発熱体6を上部保温部材24と下部保温部材15との間に介在させることにより、図16に示す融雪手段23が構成される。
図16は、本考案の第3実施例における融雪手段23に、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを択一的に貼付する状況を示す斜視図であり、図16で示すように、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを、融雪手段23を構成する上部保温部材24の天面部24aに、接着剤等を用いて択一的に貼付することにより、図14(a)で示す警告用ブロック21Aまたは図14(b)で示す誘導用ブロック21Bが構成される。
図17は、本考案の第3実施例における警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bを、例えば、T字路に設置する場合の斜視図である。なお、警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bは、T字路に限らず、十字路等の交差点や曲がり角、行き止まり等にも同様にして設置することが可能であることはいうまでもない。
本考案の第3実施例における警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bを、図17で示すようにT字路に設置する場合は、基本的に第2実施例における警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11BをT字路に設置する場合と同様に行えばよい(図11及び段落番号0031、0032参照)。また、図17で示すように設置した第3実施例の警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bの積雪時等における作用についても、基本的には第2実施例の警告用ブロック11A及び誘導用ブロック11Bによる作用(段落番号0033、0034参照)と同様であるが、第3実施例においては、更に、上部保温部材24を蓋状に形成したことにより、あらかじめ内面に面状発熱体6を貼付した上部保温部材24を、下部保温部材15に対して接着剤等を使用することなく揺動不能に(ガタツキなく)被嵌して融雪手段23を構成することが可能となり、大変利便である。
図18は、本考案の第3実施例における融雪手段23の変形例を示す斜視図、図19は、本考案の第3実施例における警告用ブロック21A及び誘導用ブロック21Bの変形例を示す斜視図である。本考案の第3実施例においても、第1、第2実施例と同様に、例えば、図18で示す上部保温部材24′、24″、下部保温部材15′、15″及び面状発熱体6′、6″を、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを複数枚(例えば、図18(a)においては横方向に2枚、図18(b)においては横方向に3枚)並べることが可能な大きさで形成した融雪手段23′、23″に、図19で示すように、警告用パネル2Aまたは誘導用パネル2Bを所定数(例えば、図19(a)、(c)においては2枚、図19(b)、(d)においては3枚)貼付して警告用ブロック21A′、21A″または誘導用ブロック21B′、21B″を構成するようにしてもよい。なお、ここで示す融雪手段23′、23″の大きさや、融雪手段23′、23″への警告用パネル2A、誘導用パネル2Bの貼付枚数、面状発熱体6′、6″に通電を行うためのリード線6a′、6a″の引出し位置はあくまでも一例であり、これに限定されるものではない。この点については、基本的に第1、第2実施例と同様である(段落番号0025、0026、0035、0036参照)。また、この場合の作用についても、基本的には第2実施例と同様である(段落番号0037参照)。
本考案の融雪手段は、点字ブロック以外に、屋外等に設置される舗装用タイル、敷石等の融雪を行う際にも適用することが可能である。
1A、1A′、1A″、11A、11A′、11A″、21A、21A′、21A″ 警告用の点字ブロック(警告用ブロック)
1B、1B′、1B″、11B、11B′、11B″、21B、21B′、21B″ 誘導用の点字ブロック(誘導用ブロック)
2A 警告用の点字パネル(警告用パネル)
2B 誘導用の点字パネル(誘導用パネル)
3、3′、3″、13、13′、13″、23、23′、23″ 融雪手段
4、4′、4″、24、24′、24″ 上部保温部材
5、5′、5″、15、15′、15″ 下部保温部材
6、6′、6″ 面状発熱体
T1 点状の突起
T2 線状の突起

Claims (5)

  1. 表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、上下一対の平板状の保温部材間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする点字ブロック。
  2. 表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、平板状の上部保温部材と中空状の筺体からなる下部保温部材との間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする点字ブロック。
  3. 表面に点状または線状の突起を形成した点字パネルと、点字パネルに積もった雪を融かすための融雪手段とを備えた点字ブロックにおいて、融雪手段を、蓋状に形成した上部保温部材と中空状の筺体からなる下部保温部材との間にフィルム状の面状発熱体を介在させて構成したことを特徴とする点字ブロック。
  4. 平板状及び蓋状に形成した保温部材が、亜鉛鋼板もしくはステンレス鋼板からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の点字ブロック。
  5. 融雪手段が、点字パネルを複数枚並べることが可能な大きさを備えて構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の点字ブロック。
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JP2015010428A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 積水化成品工業株式会社 融雪用ブロックと視覚障害者誘導用ブロックおよびそれを用いた道路融雪構造

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