JP3164129U - Uvカットランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】発光ランプからの紫外線を充分にカットでき、しかも、発光ランプの機能とその取り扱い性を低下することのないUVカットランプを提供する。【解決手段】蛍光灯本体Aのソケットaの位置までカバーするプラスチック製の透明カバー1を設け、その透明カバー1の表面に、UVカット剤を塗布する。【選択図】図2
Description
本考案は、紫外線をカットする蛍光ランプ、いわゆるUVカットランプに関する。
従来から、蛍光灯、水銀灯、メタルハライドランプなどの蛍光灯によって紫外線が多く放射され、この紫外線によって、多くの虫が集まることによる被害、各種商品とくにプラスチック製品、繊維製品の変色、食品とくに生食品の鮮度の低下、金属精密部品の酸化、さらには、人体に対しては眼精疲労を起こすなどの問題があることは広く知られている。
そのため、下記の特許文献1,2には、紫外線をカットするための組成物が提案され、とくに、下記特許文献2には、「UVGカット性ランプ」として、発光ランプのガラス面に紫外線をカットする組成物を塗布することが提案されている。
ところが、ランプの発光面に紫外線をカットする素材を混合させたり、また、塗布する方式では、折角完成した発光面を傷つけたり、均一性を阻害して発光特性を劣化させる恐れがあった。
そのため、近年では、蛍光ランプの外面に、このカバー材を設け、このカバー材の作成過程の溶融体中に、紫外線をカットする高分子材、低分子材、あるいは金属粉を配合して、UVカット機能を持たせた透明プラスチック製のカバーを取り付けたものが開発されるようになった。
ところが、このUVカット機能を持たせたカバー材そのものは、UVカット機能を付与させるためには、プラスチックの溶製の段階でUVカット材を配合しなければならず、均一透明性の維持に困難性があった。
本考案の課題は、蛍光発光体に取り付けるための均質なUVカット機能を有するカバー材を簡単に得ることができ、確実にUVカット機能を付与したUVカットランプを提供することにある。
本考案は、紫外線放射ランプの外面に紫外線の透過を阻止する組成物を内外面または片面に塗布した透明カバーを設けたUVカットランプである。
とくに、前記特許文献1に記載のUVカット用の被膜形成用組成物は、その製品状態でも、また相当に希釈しても、垂直面上に塗布しても流れ落ちることがなく、均一性に優れ、その上、透明性に優れているという観点から、その被膜形成用組成物をカバー材の表面に塗布するのに都合がよい。
このUVカット用の被膜形成用組成物は、無機質微粒子を含有するアクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンに紫外線吸収剤を含有させた組成物である。
とくに、無機質微粒子を含有するアクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンは、コロイド領域の粒径の無機質微粒子の共存下にモノマー成分をエマルジョン重合することにより得たエマルジョンであること、前記紫外線吸収剤は、280〜400nmの中波長ないし長波長の紫外線を吸収しうる紫外線吸収剤であること、前記合成樹脂エマルジョン中の樹脂分1重量部に対する無機質微粒子および紫外線吸収剤の量は、それぞれ0.05〜1.5重量部および0.005〜0.8重量部である。
紫外線の透過を阻止する透明カバーとして、ランプの外面をほぼ密着状態に覆う形状に作成したカバーの内外面に紫外線防止剤を塗布したもの、紫外線防止剤を混合した透明プラスチックフィルムを貼着したものを使用することができる。
さらに、紫外線防止剤に赤、緑、青などの染料を入れて、カバー材を通しての蛍光発光体の光に種々の目的に合致した着色光とすることができる。
紫外線透過をカットできる紫外線防止剤を内外面あるいは外面のみに塗布したカバーを既製の蛍光灯のような紫外線放射ランプに取り付けるだけで高効率のUVカットランプが簡単に得られる。
また、本考案のUVカットランプは、通常の蛍光管ランプとして使用しても紫外線被害を完全に防止できる。
さらに、UV透過防止カバーが保護管となって蛍光管の破損防止に役に立つ。
以下、本考案の実施の形態を通常の蛍光灯に適用した実施例に基づいて説明する。
図1は、本考案を通常の蛍光灯に適用したUVカットランプ10の外観を示す。同図において、蛍光灯本体の外面を覆う透明カバー1とその両端にセットしたキャップ2からなる。
図2は、本考案に係るUVカットランプ10の断面を示すもので、蛍光灯本体Aのソケットaの位置までカバーするプラスチック製の透明カバー1を設け、その透明カバー1の両端にプラスチック製のキャップ2を取り付けたものである。
透明カバー1には、先の特許文献1に記載された紫外線を遮断する組成物3を内外何れかの片面、または両面に塗布して、(図示の場合は、外面のみに塗布した例を示している。)それ自体に紫外線の遮断性を持たせている。
片面へのUVカット被覆3は、刷毛塗りまたはスプレイによって行い、内外面への被覆は液状組成物のプールを形成し、どぶ漬けの要領で行うことで、均一なコーティングを得ることができる。
そして、このように紫外線の遮断機能を付与させた透明カバー1を蛍光灯Aの端部ソケットaの機能を阻害しないように、キャップ2を取り付け蛍光灯の両端から強く押し込むことによって固定する。
図3はキャップ2の断面を示す。このキャップ2の端部21をケース1の端部に押し押し込むことによって、ケース1の端部11が押し付けられて、キャップ2とケース1は固定され、さらに、キャップ2のソケットa側は、キャップ2に形成されたひだ22によって、蛍光管Aのソケットaは保護されるようになっている。
カバー1の端部に取り付けるキャップ2は、図3に示すように、ランプの差し込みに支障のない構造とすることによって、ランプの従来通りの取り付けとお取り外しに支障を生じることはない。
また、紫外線の遮断機能を有する組成物を被覆したカバー1の透明性は維持されており、これを、図2に示す要領で、ランプAの外形に密着して取り付けることによってランプによる光量を低減させることない。
食品販売店での蛍光灯紫外線による防虫防止と商品の変褪色劣化防止効果を持った発光体とすることができる。
衣料品店での商品の変褪色劣化防止効果を有する蛍光灯とすることができる。紫外線による。
幼稚園、学校の教室内の飛散防止の蛍光灯とすることができる。
劇場などの色付きランプとすることができる。
特定魚類の集魚灯とすることができる。
紫外線による眼精疲労防止を可能にする学習塾などにおける蛍光灯として使用できる。
衣料品店での商品の変褪色劣化防止効果を有する蛍光灯とすることができる。紫外線による。
幼稚園、学校の教室内の飛散防止の蛍光灯とすることができる。
劇場などの色付きランプとすることができる。
特定魚類の集魚灯とすることができる。
紫外線による眼精疲労防止を可能にする学習塾などにおける蛍光灯として使用できる。
10 UVカットランプ
1 透明カバー 11 端部
2 キャップ 21 端部 22 ひだ
3 UVカット被覆
A 蛍光灯本体 a ソケット
1 透明カバー 11 端部
2 キャップ 21 端部 22 ひだ
3 UVカット被覆
A 蛍光灯本体 a ソケット
Claims (2)
- 紫外線放射ランプの外面に紫外線の透過を阻止する組成物を内外面または片面に塗布した透明カバーを設けたUVカットランプ。
- 紫外線の透過を阻止する組成物が、無機質微粒子を含有するアクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンに紫外線吸収剤を含有させた組成物である請求項1に記載の透明カバーを設けたUVカットランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005953U JP3164129U (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | Uvカットランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005953U JP3164129U (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | Uvカットランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3164129U true JP3164129U (ja) | 2010-11-11 |
Family
ID=54875556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010005953U Expired - Fee Related JP3164129U (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | Uvカットランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164129U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015002151A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 株式会社明治 | 飲食品等の光安定性の向上方法 |
-
2010
- 2010-09-03 JP JP2010005953U patent/JP3164129U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015002151A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 株式会社明治 | 飲食品等の光安定性の向上方法 |
CN105358519A (zh) * | 2013-07-01 | 2016-02-24 | 株式会社明治 | 改善饮品和食品的光稳定性的方法 |
JPWO2015002151A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2017-02-23 | 株式会社明治 | 飲食品等の光安定性の向上方法 |
CN105358519B (zh) * | 2013-07-01 | 2017-06-20 | 株式会社明治 | 改善饮品和食品的光稳定性的方法 |
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