JP3164045B2 - 半導体ウエハー取付基台 - Google Patents

半導体ウエハー取付基台

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JP3164045B2
JP3164045B2 JP34082897A JP34082897A JP3164045B2 JP 3164045 B2 JP3164045 B2 JP 3164045B2 JP 34082897 A JP34082897 A JP 34082897A JP 34082897 A JP34082897 A JP 34082897A JP 3164045 B2 JP3164045 B2 JP 3164045B2
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハー研磨装置
に用いるウエハー取付基台に関し、特に半導体ウエハー
の取付基台に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、素子や
配線により生じる段差を研磨し平坦化したり、絶縁膜に
形成した穴や溝に金属を埋め込んだ後に穴や溝以外の金
属を除去したりするためにウエハー研磨装置が用いられ
ている。
【0003】図7はウエハー研磨装置の断面図、図8は
ウエハー研磨装置の平面図である。円盤状の研磨定盤1
5は回転運動する。研磨定盤15上に発泡ポリウレタン
を材料とする研磨布16が貼られている。研磨定盤15
の上方に研磨剤を供給する研磨剤供給口17と、ウエハ
ー取付基台19が設けられている。
【0004】ウエハー取付基台19の底部にウエハーが
保持される。ウエハー取付基台19の上方に、ウエハー
取付基台19を所定の位置へ上下させる昇降機構と、研
磨定盤15上の研磨布16へウエハーを押しつける押圧
機構と、ウエハーを研磨定盤15の回転と同じ方向へ回
転させる回転機構(いずれも図示せず)とが設けられて
いる。
【0005】半導体ウエハーの従来の取付基台を図を用
いて説明する。図9はウエハー取付基台の断面図、図1
0は同取付基台の平面図(底部)である。取付基台19
はプレート1と、裏面パッド21と、保持部材2とで構
成される。プレート1には、搬送時にウエハー7を吸着
したり、ウエハー7を取り出す際や研磨中にウエハー7
の裏面から加圧したりするための穴22が複数個あいて
いる。
【0006】裏面パッド21は発泡ポリウレタンのよう
な発泡合成樹脂を材料としプレート1に両面接着テープ
で貼られていて、プレート1の穴22に対応して穴が開
口されている。ウエハー7はデバイス面を研磨定盤15
に向けて裏面パッド21を介し基台19に装着される。
保持部材2は研磨中の研磨布16とウエハー7との摩擦
力が裏面パッド21とウエハー7との接着力よりも大き
くなっても、ウエハー7が取付基台19から外れるのを
防いでいる。
【0007】このように構成されたウエハー研磨装置に
おいて、回転する研磨定盤15に研磨剤供給口17より
研磨剤18を流し、ウエハー取付基台19を回転させな
がらウエハーを研磨布16に押しつける。これにより、
ウエハー上の段差が研磨される。例えば、図6に示すよ
うに、半導体基板14上に絶縁膜13を介して形成され
たAl配線11上のプラズマ酸化膜(層間絶縁膜)12
に対して、所定の条件での研磨を行ったとする。これに
より、プラズマ酸化膜12の凸部を選択的に研磨し、プ
ラズマ酸化膜12を平坦にすることができる。
【0008】しかし、ウエハー7表面の研磨量と比較し
てウエハー7の反り量は大きい。ウエハー7の裏面を基
準として加圧する上記研磨方法では、裏面パッド21は
ウエハー反り量に対するマージンは小さいため、ウエハ
ー全面を均等に加圧することが難しい。その結果、ウエ
ハー面内の研磨の均一性は悪くなる。
【0009】この問題の対策として特開平5−7474
9で提案された方法を説明する。図11は前記発明のウ
エハー取付基台の断面図、図12は同取付基台の平面図
である。保持部材2の内側のプレート1の下面側に例え
ば0.2mm〜1.2mm程度の厚さのゴム状の弾性薄
膜5が設置される。弾性薄膜5は弾性薄膜固定部材4に
よりプレート1に固定される。
【0010】プレート1には圧力流体供給路3が設けら
れており、圧力流体供給路3から供給される空気または
水の圧力流体31を充填した弾性薄膜5によるバックを
形成し、研磨布の上に載置したウエハー7をバックで押
しつけるものである。この方法により、ウエハー7の反
りを矯正しつつウエハー面内に等分圧力を確保すること
ができる。
【0011】ウエハー7は水張りによって弾性薄膜5に
装着され、ウエハー7を取り外す場合は弾性薄膜を膨ら
ませることにより密着面を減らし研磨装置のウエハー受
け取り部へ降下させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た圧力流体31を密封した弾性薄膜5を用いたウエハー
取付基台では以下の問題が生じる。第1の問題点は、円
形ウエハー周縁部が一部平坦に加工されたオリフラ部7
1付きのウエハーの研磨ではオリフラ部71近傍のみ研
磨速度が上昇しウエハー面内の研磨均一性が悪化するこ
とである。
【0013】オリフラ部近傍のみ研磨速度が上昇する原
因には次のことがある。図13は研磨中のウエハー取付
基台19のウエハーエッジ部を示すモデル図である。図
13に示すように、弾性薄膜5が保持部材2と研磨布1
6とウエハー7のオリフラ部71で囲まれた領域で大き
く変形する。その結果、オリフラ部71には圧力流体3
1による圧力の他に弾性薄膜5の変形により生じる力が
加わる。そのため、オリフラ部71近傍で圧力が上昇
し、他の領域よりも研磨速度が上昇する。その結果、オ
リフラ付きのウエハーの研磨ではウエハー面内の研磨の
均一性は1σで10%前後となる。
【0014】第2の問題点は、弾性薄膜5の交換頻度が
高いため、生産性が低いことである。交換頻度が高くな
る原因には次のことがある。図13に示すように、弾性
薄膜5が保持部材2と研磨布16とウエハー7のオリフ
ラ部71で囲まれた領域で大きく変形する。その結果、
変形部52は研磨布にこすられ弾性薄膜5の弾性特性が
変化し、圧力分布が均一でなくなり、ウエハー面内の研
磨の均一性が劣化する。安定した研磨の面内均一性を維
持するため、ウエハー処理枚数400枚程度で弾性薄膜
5の交換が必要となる。
【0015】弾性薄膜全体を例えば1.5mm程度に厚
膜化すると、変形量を小さくできるためオリフラ部近傍
の圧力の上昇を防ぐことができる。しかし、ウエハーを
取付基台からはずすのに必要な弾性薄膜の変形が不十分
になるため適用できない。また、弾性薄膜内の膜むらに
よってウエハーの反りに対する追随性が悪くなり、ウエ
ハー全面を均等に加圧することが難しい。その結果、ウ
エハー面内の研磨の均一性は悪いため適用できない。
【0016】よって、本発明の目的は、ウエハーの研磨
の均一性を向上させるウエハー取付基台を提供すること
にある。本発明の他の目的は、生産性を向上させるウエ
ハー取付基台を提供することにある。
【0017】
【課題を解決する為の手段】請求項1記載の発明の要旨
は、ウエハー表面研磨等においてウエハー面内に等分圧
力を確保できるようにウエハーを装着可能な部分を備え
た半導体ウエハー取付基台であって、圧力流体を密封す
る弾性薄膜を含み、その弾性薄膜におけるウエハーの外
周部に該当する領域の圧力に対する変化量が他の領域の
弾性薄膜の圧力に対する変化量よりも低いことを特徴と
する、半導体ウエハー取付基台に存する。請求項2記載
の発明の要旨は、弾性薄膜は、圧力流体を供給する穴を
持つプレートと、弾性薄膜をプレートに固定する弾性薄
膜固定部材と、円環状のウエハー保持部材とによって支
持されていることを特徴とする、請求項1記載の半導体
ウエハー取付基台に存する。請求項3記載の発明の要旨
は、円環状のウエハー保持部材は筒状であり、その内径
がウエハーの外径よりも大きいことを特徴とする、請求
項2記載の半導体ウエハー取付基台に存する。請求項4
記載の発明の要旨は、弾性薄膜の圧力流体の接触する側
のウエハーの外周部に該当する領域に、弾性薄膜よりも
圧力に対する変化量が低い変形抑制部材が貼り付けられ
ていることを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体
ウエハー取付基台に存する。請求項5記載の発明の要旨
は、弾性薄膜の延び弾性率に対する変形抑制部材の延び
弾性率が、1/100以下であることを特徴とする、請
求項4記載の半導体ウエハー取付基台に存する。請求項
6記載の発明の要旨は、変形抑制部材が硬質ゴムやプラ
スチックからなることを特徴とする、請求項4又は5記
載の半導体ウエハー取付基台に存する。請求項7記載の
発明の要旨は、変形抑制部材が円環状に形成されている
ことを特徴とする、請求項4〜6記載の半導体ウエハー
取付基台に存する。請求項8記載の発明の要旨は、弾性
薄膜のウエハーの外周部に該当する領域の圧力に対する
変化量が他の領域の弾性薄膜の圧力に対する変化量より
も低い性質に変質している硬化弾性薄膜部分を含むこと
を特徴とする、請求項1〜3記載の半導体ウエハー取付
基台に存する。請求項9記載の発明の要旨は、弾性薄膜
の延び弾性率に対する硬化弾性薄膜部分の延び弾性率
が、1/100以下であることを特徴とする、請求項
記載の半導体ウエハー取付基台に存する。
【0018】本発明によれば、圧力流体の接触する面の
ウエハーの外周部に該当する領域の圧力に対する変化量
が他の領域の弾性薄膜の圧力に対する変化量よりも低い
ことにより、ウエハーのオリフラ部近傍での弾性薄膜の
特異な変形を抑制できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の構成を示す断面図、図2は本発明の第1の実施の形態
の構成を示す平面図である。図1を参照すると、本発明
の実施の形態は、保持部材2の内側のプレート1の下面
側に例えば0.2mm〜1.2mm程度の厚さのゴム状
の弾性薄膜5が設置される。弾性薄膜5は弾性薄膜固定
部材4によりプレート1に固定される。プレート1には
圧力流体供給路3が設けられており、圧力流体供給路3
を通じてプレート1と弾性薄膜5が形成する空間に例え
ば空気や水といった圧力流体31が供給される。弾性薄
膜5に、圧力流体31が接触する側のウエハー外周部に
相当する領域に変形抑制部材6が貼り付けられる。
【0020】変形抑制部材6は弾性薄膜5と比較して、
圧力に対する変化量が低い材料、例えば弾性薄膜5より
伸び弾性率が100倍以上の材料を用いる。例えば、伸
び弾性率が2.0×10-4Paのゴム状の弾性薄膜に対
して、例えば、伸び弾性率が2.0×104 Paの硬質
ゴムやプラスチックなどを材質とする。このとき変形抑
制部材3は0.1mm〜0.8mm程度の厚さを持つ。
【0021】この厚さで変形抑制部材6はウエハー7の
反りに対して湾曲して追随でき、研磨中の弾性薄膜5の
変形を抑制しウエハー7の反りを矯正しつつ等分圧力を
確保することができるからである。
【0022】直径150mmのウエハーでオリフラが中
心から71mmの距離、すなわち最外周から4mm内側
へ位置する場合、変形抑制部材6は、最外周から内側へ
8mm〜12mmの領域に貼り付ける。この領域に貼り
付けることで、弾性薄膜5のウエハー7のオリフラ部7
1が接触する領域を変形抑制部材6で完全に覆うことが
できるからである。ウエハー7の裏面と接触する弾性薄
膜5の領域の最外周から外の保持部材2と接触する領域
にまで変形抑制部材6が貼り付けられていてもよい。
【0023】ウエハー7への圧力は、取付基台19上部
の研磨装置の押圧機構によりかけられる。圧力流体31
によってウエハー7への圧力を制御する場合、ウエハー
7への圧力が加わった圧力流体31によって弾性薄膜5
が変形しない位置に研磨装置の昇降機構で高さを調節す
る。
【0024】図1のウエハー取付基台の動作について図
面を参照して説明する。ウエハー7は、弾性薄膜5に密
着し、弾性薄膜5から圧力流体31の圧力を均一に受け
る。圧力を均一に受ける原因は、弾性薄膜5がウエハー
7に追随して反りを吸収するからである。また、変形抑
制部材6はウエハー7の反りに対して湾曲し追随する。
変形抑制部材6が反りに対する湾曲が可能な厚さである
からである。
【0025】オリフラ付きのウエハーの研磨では、オリ
フラ部71の存在により弾性薄膜5と研磨パッド16の
間に空間が存在する。図3は研磨中の本発明のウエハー
取付基台のオリフラの近傍のウエハーエッジ部を示すモ
デル図である。弾性薄膜5からオリフラ近傍にかかる圧
力は均一になる。弾性薄膜5に貼り付けられた変形抑制
部材6により、ウエハー7のオリフラ部71と保持部材
2との間の空間で弾性薄膜5が変形しないからである。
【0026】ウエハー7の裏面と接触する領域の弾性薄
膜5において、変形抑制部材6と弾性薄膜5との境界
は、研磨に影響を与えない。研磨中にはウエハー7は研
磨布16と弾性薄膜5に挟まれ、ウエハー7の裏面と接
触する領域の弾性薄膜5は変形しないからである。
【0027】保持部2の内側と接触し変形抑制部材6で
覆われていない領域の弾性薄膜5はオリフラ近傍で下方
向にのびない。研磨の圧力が変形抑制部材6上で均等に
釣り合い、保持部2の内側と接触し変形抑制部材6で覆
われていない領域の弾性薄膜5がオリフラ近傍で下方向
へのびる変形をしないからである。その結果、ウエハー
面内の研磨の均一性は1σで2%程度となる。
【0028】さらに、交換頻度を決定していた弾性薄膜
5のダメージは減少する。オリフラ部71と保持部材2
との間の空間で弾性薄膜5が変形しないため、弾性薄膜
5は研磨布16と接触しないからである。その結果、ウ
エハーの累積研磨枚数が1500枚程度まで安定した研
磨均一性を得る。
【0029】
【実施例】次に、実施例について説明する。本発明の第
1の実施の形態の実施例は、保持部材2の内側のプレー
ト1の下面側に例えば1.0mmの厚さのシリコンゴム
の弾性薄膜5が設置される。弾性薄膜5は弾性薄膜固定
部材4によりプレート1に固定される。プレート1には
圧力流体供給路3が設けられており、圧力流体供給路3
を通じてプレート1と弾性薄膜5が形成する空間に圧力
流体31として空気が供給される。弾性薄膜5に、圧力
流体31が接触する側のウエハー外周部に相当する領域
に変形抑制部材6が貼り付けられる。
【0030】変形抑制部材6は弾性薄膜5と比較して、
圧力に対する変化量が低い材料を用いる。伸び弾性率が
2.0×10-4Paのシリコンゴムの弾性薄膜5に対し
て、弾性率が2.0×104 Paのシリコンゴムを材質
とする。このとき変形抑制部材6は0.5mmの厚さを
持つ。この厚さで変形抑制部材6はウエハー7の反りに
対して湾曲して追随でき、研磨中の弾性薄膜5の変形を
抑制しウエハー7の反りを矯正しつつ等分圧力を確保す
ることができるからである。
【0031】直径150mmのウエハーでオリフラが中
心から71mmの距離、すなわち最外周から4mm内側
へ位置する場合、変形抑制部材6は、最外周から内側へ
10mmの領域に貼り付ける。この領域に貼り付けるこ
とで、弾性薄膜5のウエハー7のオリフラ部71が接触
する領域を、変形抑制部材6で完全に覆うことができる
からである。
【0032】ウエハー7の裏面と接触する弾性薄膜5の
領域の最外周から外の保持部材2と接触する領域にまで
変形抑制部材6が貼り付けられていてもよい。
【0033】ウエハー7への圧力は、取付基台上部の研
磨装置の押圧機構によりかけられる。圧力流体31によ
ってウエハー7への圧力を制御する場合、ウエハー7へ
の圧力が加わった圧力流体31によって弾性薄膜5が変
形しない位置に研磨装置の昇降機構で高さを調節する。
【0034】第1の実施の形態の実施例のウエハー取付
基台の動作について図面を参照して説明する。ウエハー
7は、弾性薄膜5に密着し、弾性薄膜5から圧力流体3
1の圧力を均一に受ける。圧力を均一に受ける原因は、
弾性薄膜5がウエハー7に追随して反りを吸収するから
である。また、変形抑制部材6はウエハー7の反りに対
して湾曲し追随する。変形抑制部材6が反りに対する湾
曲が可能な厚さであるからである。
【0035】オリフラ付きのウエハーの研磨では、オリ
フラ部71の存在により弾性薄膜5と研磨パッド16の
間に空間が存在する。図3は研磨中の本発明のウエハー
取付基台のオリフラの近傍のウエハーエッジ部を示すモ
デル図である。弾性薄膜5からオリフラ近傍にかかる圧
力は均一になる。弾性薄膜5に貼り付けられた変形抑制
部材6により、ウエハー7のオリフラ部71と保持部材
2との間の空間で弾性薄膜5が変形しないからである。
【0036】ウエハー7の裏面と接触する領域の弾性薄
膜5において、変形抑制部材6と弾性薄膜5との境界
は、研磨に影響を与えない。研磨中にはウエハー7は研
磨布16と弾性薄膜5に挟まれ、ウエハー7の裏面と接
触する領域の弾性薄膜5は変形しないからである。
【0037】保持部2の内側と接触し変形抑制部材6で
覆われていない領域の弾性薄膜5はオリフラ近傍で下方
向にのびない。研磨の圧力が変形抑制部材6上で均等に
釣り合い、保持部2の内側と接触し変形抑制部材6で覆
われていない領域の弾性薄膜5がオリフラ近傍で下方向
へのびる変形をしないからである。その結果、ウエハー
面内の研磨の均一性は1σで2%となる。
【0038】さらに、交換頻度を決定していた弾性薄膜
5のダメージは減少する。オリフラ部71と保持部材2
との間の空間で弾性薄膜5が変形しないため、弾性薄膜
5は研磨布16と接触しないからである。その結果、ウ
エハーの累積研磨枚数が1500枚まで安定した研磨均
一性を得る。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図4は本発明の第2の実施の形態の構成を示
す断面図、図5は本発明の第2の実施の形態の構成を示
す平面図である。この実施の形態では、先の実施の形態
の変形抑制部材6を設置した領域の弾性薄膜5に変形抑
制部材6を設置せずに弾性特性を変質させ硬化弾性薄膜
55とする。例えば、上記領域を薬液処理や熱処理を行
い、上記領域の伸び弾性率を2.0×104 Pa程度
(1/100以下)に変質させる。変質させることによ
り、この実施の形態では第1実施の形態と同様の動作を
行う。
【0040】
【発明の効果】第1の効果は、オリフラ付きのウエハー
を研磨する場合、ウエハー面内の研磨の均一性を向上す
ることができる。その理由は、ウエハー面内の圧力分布
の均一性を悪化させるオリフラ部での弾性薄膜の変形を
抑制する構造を持つためである。
【0041】第2の効果は、弾性薄膜の交換頻度が下が
り、装置の稼働率が向上する。その理由は、弾性薄膜の
劣化の原因となるウエハーと保持部材の間での弾性薄膜
の変形を抑制する構造を持つためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウエハー取付
基台の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウエハー取付
基台の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る研磨中のウエ
ハーエッジ部を示すモデル図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るウエハー取付
基台の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかわるウエハー
取付基台の平面図である。
【図6】研磨工程を説明するための図である。
【図7】従来のウエハー研磨装置の断面図である。
【図8】従来のウエハー研磨装置の平面図である。
【図9】従来のウエハー取付基台の断面図である。
【図10】従来のウエハー取付基台の平面図である。
【図11】特開平5−74749で提案されたウエハー
取付基台の断面図である。
【図12】特開平5−74749で提案されたウエハー
取付基台の平面図である。
【図13】特開平5−74749で提案されたウエハー
取付基台のの研磨中のウエハーエッジ部を示すモデル図
である。
【符号の説明】
1 プレート 2 保持部材 3 圧力流体供給路 31 圧力流体 4 弾性薄膜固定部剤 5 弾性薄膜 55 硬化弾性薄膜 6 変形抑制部材 7 ウエハー 71 オリフラ部 11 Al配線 12 プラズマ酸化膜 13 絶縁膜 14 半導体基板 15 研磨定盤 16 研磨布 17 研磨剤供給口 18 研磨剤 19 ウエハー取付基台 21 裏面パッド 22 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 622 B24B 37/00 B24B 37/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハー表面研磨等においてウエハー面
    内に等分圧力を確保できるようにウエハーを装着可能な
    部分を備えた半導体ウエハー取付基台であって、圧力流
    体を密封する弾性薄膜を含み、その弾性薄膜におけるウ
    エハーの外周部に該当する領域の圧力に対する変化量が
    他の領域の弾性薄膜の圧力に対する変化量よりも低いこ
    とを特徴とする、半導体ウエハー取付基台。
  2. 【請求項2】 弾性薄膜は、圧力流体を供給する穴を持
    つプレートと、弾性薄膜をプレートに固定する弾性薄膜
    固定部材と、円環状のウエハー保持部材とによって支持
    されていることを特徴とする、請求項1記載の半導体ウ
    エハー取付基台。
  3. 【請求項3】 円環状のウエハー保持部材は筒状であ
    り、その内径がウエハーの外径よりも大きいことを特徴
    とする、請求項2記載の半導体ウエハー取付基台。
  4. 【請求項4】 弾性薄膜の圧力流体の接触する側のウエ
    ハーの外周部に該当する領域に、弾性薄膜よりも圧力に
    対する変化量が低い変形抑制部材が貼り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体ウエハ
    ー取付基台。
  5. 【請求項5】 弾性薄膜の延び弾性率に対する変形抑制
    部材の延び弾性率が、1/100以下であることを特徴
    とする、請求項4記載の半導体ウエハー取付基台。
  6. 【請求項6】 変形抑制部材が硬質ゴムやプラスチック
    からなることを特徴とする、請求項4又は5記載の半導
    体ウエハー取付基台。
  7. 【請求項7】 変形抑制部材が円環状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項4〜6記載の半導体ウエハー
    取付基台。
  8. 【請求項8】 弾性薄膜のウエハーの外周部に該当する
    領域の圧力に対する変化量が他の領域の弾性薄膜の圧力
    に対する変化量よりも低い性質に変質している硬化弾性
    薄膜部分を含むことを特徴とする、請求項1〜3記載の
    半導体ウエハー取付基台。
  9. 【請求項9】 弾性薄膜の延び弾性率に対する硬化弾性
    薄膜部分の延び弾性率が、1/100以下であることを
    特徴とする、請求項記載の半導体ウエハー取付基台。
JP34082897A 1997-11-27 1997-11-27 半導体ウエハー取付基台 Expired - Fee Related JP3164045B2 (ja)

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