JP3163713B2 - 両凹面ガラスプレスレンズ用成形予備材及び両凹面ガラスプレスレンズの製造方法 - Google Patents

両凹面ガラスプレスレンズ用成形予備材及び両凹面ガラスプレスレンズの製造方法

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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/025Re-forming glass sheets by bending by gravity
    • C03B23/0258Gravity bending involving applying local or additional heating, cooling or insulating means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光学系レンズ
の製造に適用して好適な、両凹面ガラスプレスレンズ用
成形予備材及び両凹面ガラスプレスレンズの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学系レンズの製造は、研削、研
磨による方法が主流であったが、近年、能率の高いレン
ズの生産方法として、プレス成形によるレンズの製造技
術の開発が注目されてきている。
【0003】ここで、プレス成形の原理は、ガラス予備
材を加熱軟化させることにより、対向する金型により塑
性変形させて、所望のレンズ形状とするものである。
【0004】また、ガラス予備材の形状としては、円
盤、球、レンズ状、円筒、回転楕円体などの種々のもの
が供されているが、これらのうちどの形状のガラス予備
材を選択するかは、所望のレンズ形状に合わせて行なわ
れるのが一般的である。一方、成形の原理からいって、
ガラス予備材は金型の中心近傍に置くことが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
かの金型が凹面の場合、凹面を成形時の下型とすれば、
球状予備材を用いることで上述の要件は満足されるが、
いずれの金型も凸面からなる両凹面レンズを成形するに
は、いかなる予備材を用いても上述の要件を満足させる
ことが困難であり、これが、両凹面レンズへのプレス成
形法の適用の障害となっているという問題があった。
【0006】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、両凹面レンズのプレス成形が容易に行える
両凹面ガラスプレスレンズ用成形予備材の製造方法を提
供することを目的とする。また、本発明はこの両凹面ガ
ラスプレスレンズ用成形予備材を使用した両凹面ガラス
プレスレンズの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の両凹面ガラスプ
レスレンズ用成形予備材の製造方法は、例えば、図1に
示すように、円盤状ガラス部材1を、その外形よりも若
干小さい円形開口部2を有する水平の支持部材3上の所
定の位置に載せ、このガラス部材1の屈伏点以上軟化点
以下の所定の温度まで加熱し、所定の時間保持すること
により、このガラス部材1の鉛直断面をカテナリー曲線
に近似する形状とする方法である。また、本発明の両凹
面ガラスプレスレンズの製造方法は、円盤状ガラス部材
1を、その外形よりも若干小さい円形開口部2を有する
水平の支持部材3上の所定の位置に載せ、このガラス部
材1の屈伏点以上軟化点以下の所定の温度まで加熱し、
所定の時間保持することにより、このガラス部材1の鉛
直断面をカテナリー曲線に近似する形状とされた予備材
を金型によってプレス加工して成形する方法である。
【0008】
【作用】本発明の両凹面ガラスプレスレンズ用成形予備
材の製造方法によれば、円盤状ガラス部材1を、その外
形よりも若干小さい円形開口部2を有する水平の支持部
材3上の所定の位置に載せ、このガラス部材1の屈伏点
以上軟化点以下の所定の温度まで加熱し、所定の時間保
持することによって、このガラス部材1の鉛直断面をカ
テナリー曲線に近似する形状とすることにより、従来困
難であった両凹面レンズのプレス成形が容易に行えるよ
うになる。また、本発明の両凹面ガラスプレスレンズの
製造方法によれば、円盤状ガラス部材1を、その外形よ
りも若干小さい円形開口部2を有する水平の支持部材3
上の所定の位置に載せ、このガラス部材1の屈伏点以上
軟化点以下の所定の温度まで加熱し、所定の時間保持す
ることにより、このガラス部材1の鉛直断面をカテナリ
ー曲線に近似する形状とされた予備材を金型によってプ
レス加工して成形することにより、従来困難であった両
凹面レンズのプレス成形が容易に行えるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明両凹面ガラスプレスレンズ用成
形予備材及び両凹面ガラスプレスレンズの製造方法の一
実施例について図1〜図3を参照して説明する。
【0010】まず、図1Aに示すように、予め、所定の
形状寸法に研削、研磨などの加工法により調製した円盤
状のガラス部材1を、その円盤1の外形より若干小さな
開口部2を持つ支持材3上の所定の位置に載せる。
【0011】支持材3は、加熱時に生じるおそれのある
ガラスとの融着を防ぐため、成形金型と同等の、従っ
て、ガラスと濡れない材料を用いるか、水酸化アルミニ
ウム、炭酸マグネシウム、カーボンなどの離型材を塗布
することとする。
【0012】次に、加熱操作に入るが、このときの温度
−時間スケジュールはこのガラス材料の屈伏点から軟化
点、すなわち、粘度換算で1011ポイズから107.6
イズの領域で設定されるのが望ましい。この温度領域よ
り低いと変形に要する時間が長く実用的ではない。ま
た、逆にこの温度領域より高いと、変形が急速に生じ、
制御が困難となってしまう。
【0013】軟化変形した形状は、ガラス部材の自重に
よる自由懸垂曲線すなわち、カテナリー曲線で近似する
ことができる(図1B参照)。
【0014】そこで、種々の条件で成形予備材を製造
し、その成形予備材についてガラスプレス用に適してい
るか否かを評価したので,その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】ここでは、サンプル1〜サンプル6の6ケ
ースについて検討してみた。表1の結果からわかるよう
に、変形の終点は、下型に相当する金型の凸面の中心近
傍の曲率半径よりわずかに大きくなるところ(図2及び
図3参照)とするのが最も望ましい。サンプル1、3、
及び5は、この条件を満足している。
【0017】また、ガラス部材の上下面の仕上げ精度に
関しては、通常研磨面相当Ra<0.01μmがよい
が、温度−時間スケジュールの調節を行ない研削面相当
にとどめた場合でも、いわゆるファイヤーポリッシュ効
果により、表面を滑らかにすることもできる。サンプル
1及び2のグループとサンプル3及び4のグループを比
較すると、それぞれ加熱前の表面粗さは、Ra=1μm
であるが、加熱時のガラスの粘度は、それぞれ1011
イズ、107.6 ポイズであり、サンプル3及び4のグル
ープの方が粘度が低いので、加熱によりファイヤーポリ
ッシュ効果が現われることがわかる。
【0018】成形評価は、○、△、及び×で表わしてい
る。ここで、○はレンズに欠陥がない場合を表わし、△
は、レンズに一部欠陥が認められる場合を表わし、ま
た、×はレンズに空気溜りなどの外観上の欠陥が認めら
れる場合を表わしている。この評価より、サンプル3お
よび5が良好な結果を示している。
【0019】以上のことから、本例によれば、円盤状ガ
ラス部材1を、その外形よりも若干小さい円形開口部2
を有する水平の支持部材3上の所定の位置に載せ、この
ガラス部材1の屈伏点以上軟化点以下の所定の温度まで
加熱し、所定の時間保持することによって、このガラス
部材1の鉛直断面をカテナリー曲線に近似する形状とす
ることにより、ガラス予備材を金型の中心近傍に置くこ
とができるので、従来困難であった両凹面レンズのプレ
ス成形が容易に行えるようになった。また、研削面相当
にとどめた場合でも、温度−時間スケジュールの調節を
行なうことにより、いわゆるファイヤーポリッシュ効果
を利用して、表面を滑らかにすることもできた。また、
ラインによりレンズの大量生産もできるようになった。
【0020】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来困難であった両凹面レンズのプレス成形が容易に行
えるようになる。また、研削面相当にとどめた場合で
も、温度−時間スケジュールの調節を行なうことによ
り、いわゆるファイヤーポリッシュ効果を利用して、表
面を滑らかにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明両凹面ガラスプレスレンズ用成形予備材
の製造方法の一実施例のを示す構成図である。
【図2】本例による成形予備材の金型への設置を示す構
成図である。
【図3】本例による成形予備材のプレス成形を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 ガラス部材 2 開口部 3 支持材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状ガラス部材を、その外形よりも若
    干小さい円形開口部を有する水平の支持部材上の所定の
    位置に載せ、該ガラス部材の屈伏点以上軟化点以下の所
    定の温度まで加熱し、所定の時間保持することにより、
    上記ガラス部材の鉛直断面をカテナリー曲線に近似する
    形状とすることを特徴とする両凹面ガラスプレスレンズ
    用成形予備材の製造方法。
  2. 【請求項2】 円盤状ガラス部材を、その外形よりも若
    干小さい円形開口部を有する水平の支持部材上の所定の
    位置に載せ、該ガラス部材の屈伏点以上軟化点以下の所
    定の温度まで加熱し、所定の時間保持することにより、
    上記ガラス部材の鉛直断面をカテナリー曲線に近似する
    形状とされた予備材を金型によってプレス加工して成形
    することを特徴とする両凹面ガラスプレスレンズの製造
    方法。
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