JP3163583U - 花卉包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】花卉を収納する内部空間を容易に形成することができる花卉包装材の提供する。【解決手段】花卉包装袋100では、第1袋片101と第2袋片103とが側部S101で接合される。側部S101は、45度よりも小さい傾きβで中心軸に向かって傾斜する第2側辺を有している。側部S101の一部では、第1袋片101と第2袋片103とは接合されない。これにより、花卉包装袋100に花卉束を挿入した際に、花卉包装袋100の側部S101に側部開口A105が形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、花卉を包装する花卉包装材に関し、特に花卉を収納する内部空間を容易に形成するものに関する。
従来の花卉包装材である包装スリーブ10について図14、図15を用いて説明する。図14
(A)は包装スリーブ10を示す正面図であり、図14 (B)は図14(A)のa−a線に沿って包装スリーブ10を示す断面図である。また、図15は包装スリーブ10の使用状態を示す斜視図である。
まず、図14 (A)、(B)に示すように、包装スリーブ10は、ほぼ台形状の表側シート12と裏側シート13とを備えており、それぞれのシート12、13は熱可塑性樹脂を用いて形成されている。このようなシート12、13の両側辺部12c、12d、13c、13dは相互に接合されるようになっている。それぞれのシート12、13は熱可塑性樹脂によって形成されていることから、表側シート12と裏側シート13との両側辺部12c、12d、13c、13dを重ねた状態で加熱することにより、両側辺部12c、12d、13c、13dを溶融させて相互に接合することが可能となっている。
このような包装スリーブ10では、図15に示すように、花束Fをその根元からシート12、13間に挿入して、花束Fを容易かつ迅速に包装することが可能となる。
特開2006−137472号公報
前述の従来の包装スリーブ10には、以下に示すような改善すべき点がある。図15に示すように、包装スリーブ10は、花や葉を包装スリーブ10によって包装せずに、包装スリーブ10の外側に配置する場合に使用される。したがって、花や葉を含めて包装する場合、例えば、榊や仏花を包装する場合に、包装スリーブ10を用いると、包装スリーブ10では花や葉を収納するために必要な内部空間が十分に形成されず、花や葉を綺麗に保持することができない、といった改善すべき点がある。
そこで、本考案は、花卉を収納する内部空間を容易に形成することができる花卉包装材の提供を目的とする。
本考案における課題を解決するための手段及び考案の効果を以下に示す。
本考案に係る花卉包装材は、左右の側部が相互に接合される第1袋片及び第2袋片を有し、前記第1袋片と前記第2袋片との間に花卉を収容する花卉包装材であって、前記側部は、前記第1袋片及び前記第2袋辺は、それぞれ、前記側部の上端点から所定の傾きで中心軸に向かって傾斜する第1側辺、前記中心軸に向かって傾斜する第2側辺であって、前記第1側辺の前記傾きよりも緩い傾きを有する第2側辺、前記第2側辺の下端点から所定の傾きで前記中心軸方向に傾斜する第3側辺、を有し、前記第2側辺の前記傾きが、前記中心軸からの傾きが45度よりも小さいこと、を特徴とする。
これにより、大きく水平に広がるように葉等が配置された三角形形状を有する花卉であっても、広がった葉等の形状を壊すことなく、均整の取れた状態で花卉束を収納することができる。
本考案に係る花卉包装材は、左前記側部の一部が接合されないこと、を特徴とする。
これにより、使用の際に側部に開口を形成することができる。よって、第1袋片と第2袋片との間に、花卉を収納するために十分な内部空間を形成することができる。
また、内部空間は、側部の周辺において第1袋片側及び第2袋片側に拡張される。よって、従来のように収納した花卉を花卉包装袋自身によって圧迫することがなくなるので、均整の取れた状態で花卉を収納することができる。
さらに、大きな開口を形成することができるので、内部空間の通気性が良くなる。このため、収納する花卉束の鮮度をより長く維持することができる。
本考案に係る花卉包装材では、少なくとも前記第1側辺と前記第2側辺との交点が接合されていないこと、を特徴とする。
これにより、使用時における内部空間の形成の際に障害となる第1側辺と第2側辺との交点を取り除くことができる。よって、内部空間を容易に拡張することができる。
本考案に係る花卉包装材では、前記第1袋片及び前記第2袋辺は、それぞれ、前記交点を取り除くように、前記第1側辺と前記第2側辺とを接続する第4側辺、を有する。
これにより、第4側辺の大きさを調整することによって、側部に形成される開口の大きさを容易に調整することができる。
本考案に係る花卉包装材では、前記第4側辺は、円弧形状を有していること、を特徴とする。
これにより、第4側辺を容易に形成することができる。
本考案に係る花卉包装材の一実施例である花卉包装袋100の使用状態を示す図である。 花卉包装袋100の正面図である。 花卉包装袋100の上面図である。 花卉包装袋100の底面図である。 花卉包装袋100の右側面図である。 花卉包装袋100の図2のa−a断面における断面図である。 花卉包装袋100の使用参考図である。 花卉包装袋100の使用参考図である。 花卉包装材の他の実施例を示す図である。 花卉包装材の他の実施例を示す図である。 花卉包装材の他の実施例を示す図である。 花卉包装材の他の実施例を示す図である。 花卉包装材の他の実施例を示す図である。 従来の花卉包装材を示す図である。 従来の花卉包装材を示す図である。
以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
1.概要
本考案に係る花卉包装材の一実施例である花卉包装袋100は、複数の花卉が一体となった束(以下、花卉束とする。)を包装するものである。花卉包装袋100の使用例を図1に示す。図1では、榊からなる花卉束に花卉包装袋100を用いた状態を示している。花卉包装袋100は、第1袋片101と第2袋片103とが側部S101で接合されることによって形成される。
側部S101は、45度よりも小さい傾きβで中心軸J1に向かって傾斜する第2側辺S101cを有している。これにより、仏花や榊等、大きく水平に広がるように葉等が配置された三角形形状を有する花卉束であっても、広がった葉等の形状を壊すことなく、均整の取れた状態で花卉束を収納することができる。
また、側部S101の一部において、第1袋片101と第2袋片103とは接合されない。これにより、花卉包装袋100に花卉束を挿入した際に、花卉包装袋100の側部S101に側部開口A105が形成される。
使用の際に側部S101に側部開口A105を形成することによって、花卉束を収納するために十分な内部空間を形成することができる。また、形成される内部空間は、側部S101の周辺において第1袋片101側及び第2袋片103側(つまり、矢印a100方向)に拡張される。よって、従来のように収納した花卉束を花卉包装袋によって圧迫することがなくなるので、均整の取れた状態で花卉束を収納することができる。
さらに、大きな側部開口A105を形成することができるので、内部空間の通気性が良くなる。このため、収納する花卉束の鮮度をより長く維持することができる。
2.構成
花卉包装袋100の構成について、図2〜図5を用いて説明する。図2は花卉包装袋100の正面図を、図3は花卉包装袋100の平面図を、図4は花卉包装袋100の底面図を、図5は花卉包装袋100の右側面図を、それぞれ示している。
なお、花卉包装袋100の背面図については、図2に示す正面図と同一に現れるので省略する。また、花卉包装袋100の左側面図については、図5に示す右側面図と同一に現れるので省略する。
花卉包装袋100は、図1に現れる第1袋片101と、第1袋片101の背面に現れる第2袋片103と、を有している。第1袋片101及び第2袋片103は、透明な熱可塑性材料、例えばポリプロピレンを用いて形成されている。
花卉包装袋100は、茎部包装領域A101及び花葉部包装領域A103を有している。茎部包装領域A101は、主として花卉束の茎の部分を包装するための領域である。花葉部包装領域A103は、主として花卉束の花や葉の部分を包装するための領域である。
第1袋片101と第2袋片103とは、左右の側部S101において熱融着によって接合されている。これにより、側部S101が閉じられ、上端に上部開口A107(図1参照)、下端に下部開口A109(図1参照)を有する環状構造を有する花卉包装袋100を形成することができる。なお、花卉包装袋100の使用の際には、上部開口A107から、第1袋片101と第2袋片103との間に花卉束を挿入し、下部開口A109から花卉束の茎を突出させる。これにより、第1袋片101と第2袋片103との間に形成される内部空間に、花卉束の葉や花を適切に配置することができる。
側部S101は、第1側辺S101a、第4側辺S101b、第2側辺S101c、及び第3側辺S101dを有している。花卉包装袋100では、第1側辺S101a及び第2側辺S101cにおいて第1袋片101と第2袋片103とを接合することによって、花葉部包装領域A103を形成する。一方、第3側辺S101dにおいて第1袋片101と第2袋片103とを接合することによって、茎部包装領域A103を形成する。
第1側辺S101aは、側部S101の上端点T1から傾きαで中心軸J1に向かって傾斜するように形成される。第2側辺S101cは、傾きβで中心軸J1に向かって傾斜するように形成されている。ここで、傾きβは、傾きαよりも小さい。また、傾きβは、45度よりも小さい。第3側辺S101dは、第2側辺S101cの下端点T2から角度γで中心軸J1に向かって傾斜するように形成される。第4側辺S101bは、第1側辺S101aと第2側辺S101cとを接続するように形成される。
平面状態における花葉包装領域A103の左右の第1側辺S101aの間の距離W3は、包装する花卉束の葉や花を包含できる大きさとなる。一方、茎部包装領域A101の左右の第3側辺S101dの間の距離W1は、包装する花卉束の茎を包含できる大きさとなる。このため、距離W3は距離W1に比して、大きくなる。第2側辺S101cは、第3側辺S101dから連続して形成され、第4側辺S101bを介して第1側辺S101aに接続される。
このように、側部S101に、第3側辺S101dから連続して、第4側辺S101bを介して第1側辺S101aに接続されるように形成され、かつ、45度よりも小さい傾きβで中心軸J1に向かって傾斜する第2側辺S101cを配置することによって、大きく水平に広がるように葉等が配置された三角形形状を有する花卉束であっても、広がった葉等の形状を壊すことなく、均整の取れた状態で花卉束を収納することができる。
また、第4側辺S101bは、第1側辺S101aと第2側辺S101cとの交点P近傍に、交点Pを取り除くように形成される。これにより、使用時における花卉束を収納するための収納空間の形成に対して障害となる交点Pを取り除くことができる。このように、交点Pを取り除くように第4側辺S101bを形成することによって、使用時において側部開口A105を形成することができる。ひいては、花卉束を収納するために必要な収納空間を容易かつ十分に形成することができる。
図6は、図2におけるa−a線に沿った花卉用包装材100の断面図である。また、花卉包装袋100の使用参考として、花卉束として仏花に使用した状態を使用参考図として図7、図8に示す。なお、図7は正面から見た状態を、図8は左側面から見た状態を、それぞれ示している。
[その他の実施例]
(1)第1袋片101及び第2袋片103を形成する材料 : 前述の実施例1においては、第1袋片101及び第2袋片103を透明な熱可塑性材料を用いて形成するとしたが、例示のものに限定されない。例えば、第1袋片101、第2袋片103を、共に、又は、いずれか一方を不透明の材料により形成するようにしてもよい。また、全体を透明又は不透明とするのみならず、一部が透明でその残部が不透明、又はその逆とするようにしてもよい。さらに、一部又は全体に透明又は不透明な模様を配置するようにしてもよい。
(2)第1袋片101及び第2袋片103の表面形状 : 前述の実施例1において、さらに、第1袋片101及び第2袋片103の表面に、位置又は複数の開口を配置するようにしてもよい。この場合、例えば、円形の開口を、所定の位置に配置するようにしてもよい。また、微小な開口を第1袋片101、第2袋片103の表面に均等に配置するようにしてもよい。このように、第1袋片101、第2袋片103の表面に開口を形成することによって、さらに、内部空間の通気性を良くすることができる。このため、収納する花卉束の鮮度をより長く維持することができる。
(3)第1袋片101と第2袋片103との接合 : 前述の実施例1では、第1袋片101と第2袋片103とを熱融着により接合するとしたが、両者を接合できるものであれば例示のものに限定されない。例えば、両者を接着剤により接着するようにしてもよい。
(4)第2側辺S101c、第3側辺S101d : 前述の実施例1においては、直線上の第2側辺S101c及び第3側辺S101dを連結することとしたが、曲線状の第2側辺S101c及び第3側辺S101dを用いて連続するように両者を連結するようにしてもよい。この場合における花卉包装袋の正面図、上面図、底面図、右側面図を図9に示す。なお、背面図は正面図と同一であり、また、左側面図は右側面図と同一であるため省略する。
(5)開口A105 : 前述の実施例1においては、側部S101の一部である第4側辺S101bにおいて、第1袋片と第2袋片とが接続されず、開口A105が形成されるとしたが、第4側片S101bを配置しないようにしてもよい。この場合、第2側辺S101cは、第1側片S101aの下端点から連続して配置される。この場合における花卉包装袋の使用例を図10に、正面図、上面図、底面図、右側面図を図11に、それぞれ示す。なお、背面図は正面図と同一であり、また、左側面図は右側面図と同一であるため省略する。また、花卉束として仏花に使用した状態を使用参考図として図12、図13に示す。なお、図12は正面から見た状態を、図13は左側面から見た状態を、それぞれ示している。
本考案に係る花卉包装材は、例えば榊や仏花の包装に用いることができる。
100・・・・・花卉包装袋
101・・・・・第1袋片
103・・・・・第2袋片
S101・・・・側部
S101a・・第1側辺
S101b・・第4側辺
S101c・・第2側辺
S101d・・第3側辺
A105・・・・側部開口
A107・・・・上部開口
A109・・・・下部開口


Claims (5)

  1. 左右の側部が相互に接合される第1袋片及び第2袋片を有し、前記第1袋片と前記第2袋片との間に花卉を収容する花卉包装材であって、
    前記側部は、
    前記第1袋片及び前記第2袋辺は、それぞれ、
    前記側部の上端点から所定の傾きで中心軸に向かって傾斜する第1側辺、
    前記中心軸に向かって傾斜する第2側辺であって、前記第1側辺の前記傾きよりも緩い傾きを有する第2側辺、
    前記第2側辺の下端点から所定の傾きで前記中心軸方向に傾斜する第3側辺、
    を有し、
    前記第2側辺の前記傾きが、
    前記中心軸からの傾きが45度よりも小さいこと、
    を特徴とする花卉包装材。
  2. 請求項1に係る花卉包装材において、
    前記側部の一部が接合されないこと、
    を特徴とする花卉包装材。
  3. 請求項2に係る花卉包装材において、
    少なくとも前記第1側辺と前記第2側辺との交点が接合されていないこと、
    を特徴とする花卉包装材。
  4. 請求項3に係る花卉包装材において、
    前記第1袋片及び前記第2袋辺は、それぞれ、
    前記交点を取り除くように、前記第1側辺と前記第2側辺とを接続する第4側辺、
    を有する花卉包装材。
  5. 請求項4に係る花卉包装材において、
    前記第4側辺は、
    円弧形状を有していること、
    を特徴とする花卉包装材。
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JP5661966B1 (ja) * 2014-07-24 2015-01-28 株式会社P.Bouquet 花用包装材

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