JP3163470U - 袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部を封口する粘着剤を被覆するための離型テープを不要にすると共に、ユーザに提供される使用前の状態で、袋体がコンパクトに折畳まれ、折畳み状態を保持した袋を提供する。【解決手段】袋体1は、表シート部2の開口近傍位置の外側に添設した受片11を含む袋上部1aと、底部6を含む袋下部1bを構成し、袋上部と袋下部の間に位置する折曲自在部Uを介して、表シート部2を内側に向けた状態で袋上部1aと袋下部1bを相互に折曲して重合することにより折畳み自在に構成されている。袋体1は、物品収納室に物品を収納していない状態で、袋上部1aと袋下部1bを相互に折曲して重合することにより折畳まれており、受片11に設けた粘着剤10を袋下部1bのネット素材で形成された仮受部13に剥離自在に粘着することにより、折畳み状態を保持している。【選択図】図4

Description

本考案は、各種用途のために使用される袋に関し、特に、袋体の上部開口を封口する粘着剤を被覆するための離型テープを不要にすると共に、使用前の袋体をコンパクトに折畳んだ状態で保管・運搬できるようにしたものに関する。
従来、商品包装袋等の袋体は、表裏シート部により上部開口状の物品収納室を形成し、裏シート部の開口縁から上方に延設された封口片を表シート部の開口縁近傍部の外側に重なるように折返自在に構成し、折返した封口片を表シート部の開口縁近傍部の外側に添設した受片に対して粘着せしめるための粘着剤を設けている。
このような袋体は、製袋された状態で封口片が展開され、上部開口部を開口した状態で袋体として提供されるため、粘着剤を離型テープにより被覆されている。そこで、袋体の提供を受けたユーザが商品を包装するに際し、商品を上部開口部から物品収納室に挿入した後、離型テープを剥離することにより粘着剤を露出し、封口片を折返すと共に粘着剤を受片に粘着させ、これにより袋体の封口を行っている。
しかしながら、離型テープは、粘着剤層を被覆し保護するためのものであるから、剥離の後は廃棄される運命にあり、大量の袋体を消費するときには大量の離型テープがゴミとなり、廃棄物処理による環境問題を提起する。
このため、本考案者は、下記の特許文献1により、離型テープを不要にした袋体を提案したところである。
特許第4363570号公報
本考案者が提案した特許文献1によれば、使用前の状態で、封口片を折返して粘着剤により保持させ、粘着剤を袋体それ自体の一部分により被覆させるように構成しているので、離型テープ及びその代替物が不要になるという利点がある。
しかしながら、特許文献1により提案した袋は、粘着剤を封口片に設けているので、ユーザが商品を包装するために封口片を展開したとき、粘着剤が物品収納室の開口部の入口に臨んで露出し、商品の挿入経路に干渉する。このため、商品を物品収納室に挿入する際、商品が粘着剤に触れて粘着され、商品の挿入方向に封口片を巻き込んでしまうという問題がある。そして、このような問題があるため、商品の自動包装装置を使用できないという欠点がある。
本考案は、特許文献1がもたらす離型テープ及びその代替物を不要にするという利点を踏襲しつつ、ユーザが商品を包装するために物品収納室の開口部を開放させたとき、粘着剤が開口部の入口に臨んで商品等の挿入経路に干渉することがないように、粘着剤を開口部の入口から外れた外側に配置し、これにより、商品等の挿入を容易とした袋の提供を目的とする。
また、本考案は、ユーザに提供される使用前の状態において、袋体がコンパクトに折畳まれており、しかも、粘着剤により折畳み状態が保持された袋の提供を目的とする。
そして、製袋時又は製袋直後に袋体を折畳むとき、袋体を所定の折曲部位に沿って正確かつ容易に折畳み可能となるように構成することにより、折畳まれた袋の大きさを綺麗に揃えられた状態で梱包し出荷できるようにした袋の提供を目的とする。
本考案は、上記課題を解決した袋を提供するものであり、その手段として構成したところは、上部開口部と底部を有する物品収納室を形成する表裏シート部と、開口部の近傍で表シート部の外側に添設された受片と、開口部を越えて裏シート部から延びるように延設された封口片を備えており、前記封口片は、前記開口部を被うと共に前記受片の外側に重なるように折返自在に構成され、粘着剤を介して封口片を受片に粘着させるように構成した袋体において、前記袋体は、前記受片を含む袋上部と、前記底部を含む袋下部を構成し、袋上部と袋下部の間に位置する折曲自在部を介して、表シート部を内側に向けた状態で袋上部と袋下部を相互に折曲して重合することにより折畳み自在に構成され、前記粘着剤を受片に設け、表シート部のうち少なくとも袋体を折畳んだとき前記粘着剤が対面する部位をネット素材で形成することにより仮受部を構成しており、袋体は、物品収納室に物品を収納していない状態で、袋上部と袋下部を相互に折曲して重合することにより折畳まれており、粘着剤を前記仮受部に剥離自在に粘着することにより折畳み状態を保持して成る点にある。
本考案の実施形態は、前記受片及び/又は封口片の下縁を前記折曲自在部に沿わせることにより折曲ガイド部を形成することが好ましい。
前記折曲ガイド部の構成に関して、網目を有するネット素材により表シート部を形成し、該表シート部の外側に溶着した帯状フィルムにより受片を形成し、該受片の下縁により前記折曲ガイド部を構成することができる。
あるいは、網目を有するネット素材により裏シート部を形成し、該裏シート部の外側に溶着したフィルムにより封口片を形成し、該封口片の下縁により前記折曲ガイド部を構成することができる。
好ましくは、網目を有するネット素材により表シート部を形成すると共に、該表シート部の外側に溶着した帯状フィルムにより受片を形成し、網目を有するネット素材により裏シート部を形成すると共に、該裏シート部の外側に溶着したフィルムにより封口片を形成し、前記受片及び封口片の下縁を同一線上に揃えることにより前記折曲ガイド部を構成するのが良い。
請求項1に記載の本考案によれば、袋体1は、ユーザに提供される使用前の状態で、受片11に設けた粘着剤10を袋体1それ自体の一部分を構成する表シート部2の仮受部13により被覆しているので、離型テープが不要となり、このため、廃棄ゴミ処理の問題を生じない。しかも、離型テープの代替物としての封口片用舌片等を設ける必要もないので、低コストで提供することができる。
本考案において、粘着剤10は、網目を有するネット素材により構成された仮受部13に粘着されるので、面状の粘着ではなく、線状ないし点状の粘着状態を保持する。このため、袋体1の提供を受けたユーザは、商品等を包装する際、粘着剤10を仮受部13から簡単に剥離することができ、袋上部1aと袋下部1bを相互に展開するだけで物品収納室5の開口部4を簡単容易に開放することができる。そして、商品等を開口部4から物品収納室5に挿入した後は、封口片8を折返し、該封口片8の内側面を受片11の粘着剤13に粘着させれば、袋体1を好適に封口することができる。
ところで、本考案者が提案した特許文献1の袋の場合は、封口片を展開することにより開放した開口部から物品収納室に向けて商品等を挿入するとき、封口片に設けられた粘着剤が開口部の入口に臨んで露出し、商品等の挿入経路に干渉するため、物品収納室に向けて挿入中の商品等が粘着剤に触れて粘着され、商品等の挿入方向に封口片を巻き込む問題がある。これに対して、本考案は、粘着剤10を表シート部2の外側に添設された受片11に設けているので、粘着剤10は、商品等の挿入経路に干渉する開口部4の入口ではなく、開口部4の外側に外れた位置に設けられている。従って、ユーザが袋に商品等を収納する際、粘着剤10が露出した状態とされていても、物品収納室5に向けて挿入中の商品等が粘着剤10に触れるおそれは全くなく、商品等の挿入作業が格段に容易となる。しかも、これにより、袋体1の開口部4に商品等を自動で挿入する自動包装装置の使用が可能になる。
上記の利点に加えて、特に、本考案によれば、使用前の状態において、袋体1は、袋上部1aと袋下部1bを相互に折曲重合した状態で粘着剤10により保持され、このように、平面形状を小さくしたコンパクトな状態に折畳まれている。このため、多数枚の袋体1を梱包するための段ボールケース等のケースを小型化することが可能である。しかも、梱包時において、袋体1は、粘着剤10により折畳み状態が保持されているので、小型のケースに対する収納作業も容易とされる。このように小型ケースに梱包することにより、袋体1の枚数を小分けした保管が可能となり、少量出荷に便利となる。
そして、請求項2ないし5に記載の本考案によれば、製袋工程において又は製袋終了後において袋体1を折畳むとき、袋体1は、折畳まれる袋上部1aと袋下部1bの間の折曲自在部Uに沿って折曲ガイド部14を設けているので、表シート部2及び裏シート部3がネット素材やフィルム素材のような可撓性に富む素材により形成された結果、直線状に折曲し難い性質を有する場合であっても、折曲ガイド部17に沿って折曲自在部Uを所望の直線方向に正確かつ容易に折畳むことを可能とする。これにより、折畳まれた袋体1の大きさが不揃いとなることはなく、全ての袋体1が折畳み状態での大きさを綺麗に揃えられるという利点がある。
本考案に係る袋体の第1実施形態に関して、製袋後の袋体であってユーザに提供されるときの状態を示しており、(A)は正面図、(B)は中央縦断面図、(C)は底部の設計変更例を示す断面図、(D)は底部の別の設計変更例を示す断面図である。 本考案に係る袋体の第1実施形態に関して、袋体の提供を受けたユーザが商品等を収納するために開口部を開放した状態を示しており、(A)は正面図、(B)は中央縦断面図である。 本考案に係る袋体の第1実施形態に関して、ユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示しており、(A)は正面図、(B)は中央縦断面図である。 本考案の1実施形態に関して、(A)はユーザに提供されるときの状態の袋体を示す斜視図、(B)はユーザが商品等を収納するために開口部を開放した状態の袋体を示す斜視図、(C)はユーザが袋体に商品等を収納して封口片により封口した状態の袋体を示す斜視図である。 本考案の折曲ガイド部の作用を示しており、(A)は折曲ガイド部を備えた本考案の袋体の折畳み状態を示す断面図、(B)は折曲ガイド部を有しない比較例の折畳み状態を示す断面図である。 本考案に係る袋体の第2実施形態を示しており、(A)は製袋後の袋体であってユーザに提供されるときの状態を示す断面図、(B)は袋体の提供を受けたユーザが商品等を収納するために封口片を開放した状態を示す断面図、(C)はユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示す断面図である。 本考案に係る袋体の第3実施形態を示しており、(A)は製袋後の袋体であってユーザに提供されるときの状態を示す断面図、(B)は袋体の提供を受けたユーザが商品等を収納するために封口片を開放した状態を示す断面図、(C)はユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示す断面図である。
以下図面に基づいて本考案の好ましい実施形態を詳述する。
(袋体の第1実施形態)
図1ないし図4は、本発明に係る袋体の第1実施形態を示し、図1及び図4(A)は、折畳み状態に保持された袋体を示し、この状態でユーザに提供され、これが請求項1に記載された袋体の形態である。図2及び図4(B)は、ユーザが袋体に商品等を収納するために袋体を折畳み状態から展開することにより物品収納室の開口部を開放した状態を示している。図3及び図4(C)は、ユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示している。
(第1実施形態の構成)
図1において、袋体1は、オクラや枝豆その他の生鮮果菜類を収納するために適する通気性に優れた袋が例示されている。このため、袋体1は、網目を形成する伸縮性のある合成樹脂製のネット素材から成るネット状の表シート部2とネット状の裏シート部3により上部開口部4を有する物品収納室5を形成している。
表裏シート部2、3は、図1(B)に示すように、1枚のネット素材を半折することにより袋体1の底部6を形成しても良いが、図1(C)に示すように2枚のネット素材を相互に溶着6aすることにより袋体1の底部6を形成しても良く、更には、図1(D)に示すように、底部6にガゼット6bを形成しても良い(以下の実施形態においても同様である)。表裏シート部2、3の両側縁は溶着7、7されることによりサイドシール部を形成しており、これにより物品収納室5の両側部と底部の三方が閉塞されている。
裏シート部3は、袋体1の全幅にわたり上部開口部4を越えて延びる合成樹脂フィルム製の封口片8を延設している。該封口片8は、基部8aを裏シート部3の外側に重合されると共に袋体1の幅方向に向けて溶着線9、9により溶着されており、開口部4を越えて延びる延出部8bを表シート部2の開口縁近傍部の外側に重なるように折返自在とされている。
表シート部2は、上部開口部4に臨む開口縁部2aの外側に、袋体1の全幅にわたる合成樹脂フィルム製の受片11を添設しており、該受片11は開口縁部2aに対して袋体1の幅方向に向けて溶着線12、12により溶着され、該受片11の外側面に粘着剤10を設けている。
袋体1は、製袋機により自動製袋されるとき、図2(A)と同様の展開状態とされている。図示省略しているが、製袋方法の概略を説明すると、ロールから繰り出される長尺帯状のネット素材を半折重合することにより表シート部2と裏シート部3が形成され、このような半折の前又は半折の後に、ロールから繰り出される長尺テープ状のフィルム素材から成る受片11を前記表シート部2の外側に重ねて溶着12、12すると共に、ロールから繰り出される長尺帯状のフィルム素材から成る封口片9を前記裏シート部3の外側に重ねて溶着9、9することにより、図2(A)と同様の形態の展開状態とされたネット素材とフィルム素材の結合体から成る長尺の袋半製品が形成され、該半製品を移送しつつ、袋体1の側縁に沿うサイドシールラインS−Sに沿ってサイドシールを実施することにより、順次、展開状態とされた1個宛の袋体1を長尺の袋半製品から分離する。この際、受片11は、粘着テープを貼着することにより、離型テープで被覆されていない露出状態の粘着剤10が設けられる。このような粘着テープの貼着は、受片11のために供給される長尺テープ状のフィルム素材をロール状に巻回する段階で行うことが好ましいが、長尺テープ状のフィルム素材の繰り出し中に粘着テープを重ねて貼着することにより粘着剤10を形成しても良い。
このため、サイドシールにより長尺の半製品から分離された袋体1は、図2(A)に示す袋体と同様の形態とされており、前記受片11を含む袋上部1aと、前記底部6を含む袋下部1bを構成し、袋上部1aと袋下部1bの間に位置して、袋体1を折曲自在とする折曲自在部Uが構成されている。第1実施形態の場合、折曲自在部Uを構成する表シート部2及び裏シート部3は、両方ともネット素材により形成されている。
そこで、袋体1は、前記折曲自在部Uを介して、表シート部2を内側に向けた状態で袋上部1aと袋下部1bを相互に折曲して重合することにより折畳まれる。この際、折畳まれたとき、受片11の粘着剤10に対面する表シート部2(袋下部1bの表シート部2)には、ネット素材で形成された仮受部13が構成されており、該仮受部13に粘着剤10を粘着させることにより袋体1を折畳み状態に保持する。
このような袋体1の折畳み工程は、製袋機のサイドシール装置に引き続いて折畳み装置を連設することにより、製袋の最終工程として行っても良く、あるいは、サイドシール装置を経て製袋を完了した袋体1を製袋機とは別の折畳み装置により折畳むか、手作業により折畳んでも良い。
上述のように、第1実施形態の場合、袋体1の折曲自在部Uは、表シート部2及び裏シート部3を構成するネット素材により形成されており、好ましくは、網目を有するように一体成形された合成樹脂製のモノフィラメント状の糸状によりネット素材が構成されているので、可撓性に富んでいる。従って、このようなネット素材から成る袋体を折曲すると、図5(B)に示す比較例のように、ネット素材が円弧Rを描いて湾曲することにより大きく膨らんでしまい、折曲されたネット素材を相互に重合させることが困難である。
そこで、本考案は、前記受片11及び/又は封口片8の下縁を折曲自在部Uに沿わせることにより折曲ガイド部14を形成している。第1実施形態の場合、受片11及び封口片8の両方の直線状の下縁を折曲自在部Uに沿わせることにより、それぞれの下縁に折曲ガイド部14a、14bを形成し、両折曲ガイド部14a、14bを袋体1の表裏両面から同一線上にほぼ重なるように揃えて配置している。このため、袋上部1aと袋下部1bを相互に折曲すると、折曲自在部Uは、前記折曲ガイド部14a、14bに沿って直線状に折曲される。このため、折曲自在部Uは、前記比較例のように大きく膨らむことはなく、しかも、無造作に折曲した場合でも、折曲ガイド部14a、14bに沿って直線的に折曲される。そして、受片11の粘着剤10を仮受部13に粘着すると、図5(A)に示すように、折曲ガイド部14a、14bにより折曲自在部Uを大きく膨らまないように抑制した状態で、袋上部1aと袋下部1bを重ね合わせた折畳み状態を保持する。
このように、折畳まれた袋体1は、折曲ガイド部14a、14bが折曲自在部Uを大きく膨らまないように抑制することにより、該折曲自在部Uの復元力を減殺しているので、仮受部13に対する粘着剤10の粘着力が弱着状態であっても、折畳み状態の好適な保持を可能にする。
(第1実施形態の使用方法)
本考案の袋体1は、上記のように折畳まれ、折畳み状態を保持した状態でユーザに提供される。そこで、袋体1の提供を受けたユーザは、指先等で封口片8を摘むことにより袋上部1aを袋下部1bから離反させると、袋体1は、図2に示すように、袋上部1aと袋下部1bを展開し、物品収納室5の開口部4を開口する。この際、折畳み状態とされていた袋体1の粘着剤10は、ネット状の仮受部13に対して、面状の粘着ではなく、線状ないし点状に粘着された剥離容易な弱着状態とされているので、軽い力で簡単容易に剥離され、袋上部1aと袋下部1bを簡単に展開する。しかも、粘着剤10は、ネット素材の網目だけに粘着し、それ以外の部分は何ら粘着されない状態とされていたものであるから、仮受部13から剥離した後の粘着力を十分に保持している。
因みに、粘着剤10は、受片11のフィルム面にコロナ放電処理等を施すことにより、該受片11から剥離しないように強力に粘着させることが好ましいが、本考案の場合、粘着剤10は、ネット状の仮受部13に粘着させられるものであるから、コロナ放電処理等を施さなくても、剥離時に粘着剤10が受片11から仮受部13に転移することはない。
袋上部1aと袋下部1bを展開した状態で、袋体1は、図2に示すように、物品収納室5の開口部4を開口するので、ユーザは、包装すべき商品等を開口部4から物品収納室5に容易に挿入することができる。挿入中の商品等は、封口片8の延出部8bに沿って開口部4に好適に案内される。この際、上述のように、本考案者が提案した特許文献1に記載の袋の場合、封口片に設けた粘着剤が開口部の入口に臨んで露出するため、挿入中の商品等が粘着剤に触れて粘着され、商品等の挿入方向に封口片を巻き込む問題があるのに対して、本考案の場合、粘着剤10は表シート部2の外側に添設された受片11に設けているので、商品等の挿入経路に干渉することはない。そのため、商品等を封口片8の延出部8bに沿って開口部4に案内することが可能となり、商品等の挿入を容易とする。その結果、商品を自動的に挿入する自動包装装置の使用も可能となる。
物品収納室5に商品等を挿入した後は、図3に示すように、開口部4を覆うように封口片8を折返し、封口片8の延出部8bを受片11に重ね合わせれば、該延出部8bを粘着剤10に粘着した状態で物品収納室5が封口される。この際、封口片8は、合成樹脂フィルムにより形成されているので、粘着剤10に強着状態で強固に粘着され、袋体1を好適に封口する。尚、袋体1に包装された商品等を購入した消費者は、封口片8の先端を摘んで強く引き離すことにより粘着剤10から剥離し、商品等を袋体1から取出すことができる。この際、強着状態から剥離された粘着剤層10は粘着力を劣化するが、袋体1は包装の役割を終えているので、粘着剤10の粘着力は最早必要でない。
上述のように、本考案の袋体1は、受片11に粘着剤10を設けるため、封口片8に粘着剤を設ける必要がなく、これにより商品等を封口片8に沿って開口部4に向けて挿入する作業を容易とするが、受片11の粘着剤10に加えて、封口片8にも粘着剤を設けることを否定するものではない。このように封口片8にも粘着剤を設ける場合は、袋体1を折畳んだ状態で、封口片8を袋体1の底部6を超えて裏シート部3の背面に折返し、該裏シート部3のネット素材部分に粘着させるように構成すれば良い。
(袋体の第2実施形態)
図6は、本発明に係る袋体の第2実施形態を示している。図6(A)は、折畳み状態に保持された袋体を示し、この状態でユーザに提供され、これが請求項1に記載された袋体の形態である。図6(B)は、ユーザが袋体に商品等を収納するために袋体を折畳み状態から展開することにより物品収納室の開口部を開放した状態を示している。図6(C)は、ユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示している。
第2実施形態において、表シート部2は、ネット素材から形成されている。これに対して、裏シート部3は、合成樹脂フィルムから形成され、該フィルムを延長することにより封口片8を延設している。
ネット状の表シート部2の開口縁近傍部には合成樹脂フィルムから成る受片11が溶着され、該受片11の表面に粘着剤10を設けており、該受片11の下方に仮受部13を形成している。該仮受部13は表シート部2のネット素材それ自体により構成され、袋上部1aと袋下部1bを折曲したとき、受片11の粘着剤10を仮受部13に剥離容易に弱着状態で粘着し、袋体1を折畳み状態に保持する。
第2実施形態の場合、受片11の下縁により折曲ガイド部14aが形成されており、袋上部1aと袋下部1bを折曲したとき、ネット素材から成る表シート部2の折曲自在部Uが折曲ガイド部14aに沿って折曲され、その外周側で合成樹脂フィルムから成る裏シート部4が折曲ガイド部14aに沿って折曲される。
その他の構成及び使用方法は上述した第1実施形態と同様であるから、上述の説明を援用する。
(袋体の第3実施形態)
図7は、本発明に係る袋体の第3実施形態を示している。図7(A)は、折畳み状態に保持された袋体を示し、この状態でユーザに提供され、これが請求項1に記載された袋体の形態である。図7(B)は、ユーザが袋体に商品等を収納するために袋体を折畳み状態から展開することにより物品収納室の開口部を開放した状態を示している。図7(C)は、ユーザが袋体に商品等を収納した後、封口片を折返すことにより封口した状態を示している。
第3実施形態において、表シート部2のうち、開口縁部2aから底部6の上方に至る部分は、ネット素材から形成されている。これに対して、裏シート部3は、合成樹脂フィルムから形成され、該フィルムを上方に延長することにより封口片8を延設しており、該フィルムを下方において折曲することにより底部6を形成し、該底部6から延長された延長部3aを表シート部2のネット素材の下端部に溶着している。
ネット状の表シート部2の開口縁近傍部には合成樹脂フィルム製の受片11が溶着され、該受片11の表面に粘着剤10を設けており、該受片11の下方に仮受部13を形成している。該仮受部13は表シート部2のネット素材それ自体により構成され、袋上部1aと袋下部1bを折曲したとき、受片11の粘着剤10を仮受部13に剥離容易に弱着状態で粘着し、袋体1を折畳み状態に保持する。
第2実施形態の場合、受片11の下縁により折曲ガイド部14aが形成されており、袋上部1aと袋下部1bを折曲したとき、ネット素材から成る表シート部2の折曲自在部Uが折曲ガイド部14aに沿って折曲され、その外周側で合成樹脂フィルムから成る裏シート部3が折曲ガイド部14aに沿って折曲される。
その他の構成及び使用方法は上述した第1実施形態と同様であるから、上述の説明を援用する。
1 袋体
1a 袋上部
1b 袋下部
2 表シート部
3 裏シート部
4 開口部
5 物品収納室
6 底部
7 サイドシール溶着部
8 封口片
10 粘着剤
11 受片
13 仮受部
14(14a,14b) 折曲ガイド部
U 折曲自在部

Claims (5)

  1. 上部開口部(4)と底部(6)を有する物品収納室(5)を形成する表裏シート部(2,3)と、開口部の近傍で表シート部(2)の外側に添設された受片(11)と、開口部(4)を越えて裏シート部(3)から延びるように延設された封口片(8)を備えており、
    前記封口片(8)は、前記開口部(4)を被うと共に前記受片(11)の外側に重なるように折返自在に構成され、粘着剤(10)を介して封口片(4)を受片(11)に粘着させるように構成した袋体(1)において、
    前記袋体(1)は、前記受片(11)を含む袋上部(1a)と、前記底部(6)を含む袋下部(1b)を構成し、袋上部と袋下部の間に位置する折曲自在部(U)を介して、表シート部(2)を内側に向けた状態で袋上部(1a)と袋下部(1b)を相互に折曲して重合することにより折畳み自在に構成され、
    前記粘着剤(10)を受片(11)に設け、表シート部(2)のうち少なくとも袋体を折畳んだとき前記粘着剤(10)が対面する部位をネット素材で形成することにより仮受部(13)を構成しており、
    袋体(1)は、物品収納室(5)に物品を収納していない状態で、袋上部(1a)と袋下部(1b)を相互に折曲して重合することにより折畳まれており、粘着剤(10)を前記仮受部(13)に剥離自在に粘着することにより折畳み状態を保持して成ることを特徴とする袋。
  2. 前記受片(11)及び/又は封口片(8)の下縁を前記折曲自在部(U)に沿わせることにより折曲ガイド部(14)を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の袋。
  3. 網目を有するネット素材により表シート部(2)を形成し、該表シート部の外側に溶着した帯状フィルムにより受片(11)を形成しており、該受片(11)の下縁により前記折曲ガイド部(14a)を構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の袋。
  4. 網目を有するネット素材により裏シート部(3)を形成し、該裏シート部の外側に溶着したフィルムにより封口片(8)を形成しており、該封口片(8)の下縁により前記折曲ガイド部(14b)を構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の袋。
  5. 網目を有するネット素材により表シート部(2)を形成すると共に、該表シート部の外側に溶着した帯状フィルムにより受片(11)を形成し、
    網目を有するネット素材により裏シート部(3)を形成すると共に、該裏シート部の外側に溶着したフィルムにより封口片(8)を形成し、
    前記受片(11)及び封口片(8)の下縁を同一線上に揃えることにより前記折曲ガイド部(14a)(14b)を構成して成ることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の袋。
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