JP3162952B2 - マイクロモータ - Google Patents
マイクロモータInfo
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- JP3162952B2 JP3162952B2 JP15961795A JP15961795A JP3162952B2 JP 3162952 B2 JP3162952 B2 JP 3162952B2 JP 15961795 A JP15961795 A JP 15961795A JP 15961795 A JP15961795 A JP 15961795A JP 3162952 B2 JP3162952 B2 JP 3162952B2
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- Japan
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- stator
- loop
- rotor
- coil
- micromotor
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Windings For Motors And Generators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロモータ、より
詳細には、歯科治療等において歯牙の切削等に用いられ
るマイクロエンジン等に用いて好適なマイクロモータに
関する。
詳細には、歯科治療等において歯牙の切削等に用いられ
るマイクロエンジン等に用いて好適なマイクロモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、本発明によるマイクロモータが
適用される一例としてのマイクロエンジンの一例を示す
分解斜視図で、図中、1はマイクロモータが収容されて
いるモータ部、2はシャンク部、3はヘッド部で、通
常、これらは一体的に連結されている。モータ部1内の
マイクロモータは、ホース4内に配設された電源線を通
して供給される電力によって回転され、その回転が、回
転軸5、シャンク部2内の動力伝達軸(図示せず)を介
してヘッド部3の回転軸6に伝達され、歯牙切削バー7
を回転するようになっている。
適用される一例としてのマイクロエンジンの一例を示す
分解斜視図で、図中、1はマイクロモータが収容されて
いるモータ部、2はシャンク部、3はヘッド部で、通
常、これらは一体的に連結されている。モータ部1内の
マイクロモータは、ホース4内に配設された電源線を通
して供給される電力によって回転され、その回転が、回
転軸5、シャンク部2内の動力伝達軸(図示せず)を介
してヘッド部3の回転軸6に伝達され、歯牙切削バー7
を回転するようになっている。
【0003】周知のように、モータは、回転磁界を発生
するためのステータと該ステータ内にあって前記回転磁
界の回転に追従して回転するロータとから成り、該ロー
タの回転が回転軸を通して取り出されるものであるが、
前記回転磁界を発生するために、前記ステータには回転
磁界発生用のコイルが巻回されている。而して、上記歯
科治療用マイクロエンジンは、モータ部1内にマイクロ
モータを内蔵し、該マイクロモータの回転を切削バー7
に伝達して歯牙等の切削を行うものであるが、歯科治療
時、術者がモータ部1及びシリンジ部2を手に持って施
術するものであるため、モータ部1の外径をできるだけ
小さくするため、マイクロモータの径を小さくするよう
に工夫している。
するためのステータと該ステータ内にあって前記回転磁
界の回転に追従して回転するロータとから成り、該ロー
タの回転が回転軸を通して取り出されるものであるが、
前記回転磁界を発生するために、前記ステータには回転
磁界発生用のコイルが巻回されている。而して、上記歯
科治療用マイクロエンジンは、モータ部1内にマイクロ
モータを内蔵し、該マイクロモータの回転を切削バー7
に伝達して歯牙等の切削を行うものであるが、歯科治療
時、術者がモータ部1及びシリンジ部2を手に持って施
術するものであるため、モータ部1の外径をできるだけ
小さくするため、マイクロモータの径を小さくするよう
に工夫している。
【0004】図3(A)は、前述のごときマイクロモー
タのステータを拡大して示す概略図で、図示のように、
コイル巻線11は、ステータ10の軸方向長さに相当す
る長さにわたって複数本のワイヤ111,122を綴って
並列にし、両端部で結束するようにしている。このよう
にすると、コイル巻線11に対して並行線111,112
の直径を小さくすることができ、従って、マイクロエン
ジンのモータ部1の外径を小さくすることができ、手に
持ちやすく、使い勝手のよいマイクロエンジンを製作す
ることができる。
タのステータを拡大して示す概略図で、図示のように、
コイル巻線11は、ステータ10の軸方向長さに相当す
る長さにわたって複数本のワイヤ111,122を綴って
並列にし、両端部で結束するようにしている。このよう
にすると、コイル巻線11に対して並行線111,112
の直径を小さくすることができ、従って、マイクロエン
ジンのモータ部1の外径を小さくすることができ、手に
持ちやすく、使い勝手のよいマイクロエンジンを製作す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コイル線を上
述のように複数本の並列分岐線にした場合、図3(B)
に拡大して示すように、並行線111,122によって短
絡ロープができ、ロータ12が回転することによって発
生する誘起電圧によってループ内に短絡電流iが流れ、
このループ電流iによるジュール熱によってモータ部1
が加熱し、長時間にわたる歯科治療に支障があった。本
発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特
に、ステータ部に並列巻線を有するステータコイルにお
いて、上記ループ部に発生する誘起電圧を相殺させ、も
って、ループ電流の発生を阻止し、ループ電流による発
熱を防止したマイクロモータを提供することを目的とし
てなされたものである。
述のように複数本の並列分岐線にした場合、図3(B)
に拡大して示すように、並行線111,122によって短
絡ロープができ、ロータ12が回転することによって発
生する誘起電圧によってループ内に短絡電流iが流れ、
このループ電流iによるジュール熱によってモータ部1
が加熱し、長時間にわたる歯科治療に支障があった。本
発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特
に、ステータ部に並列巻線を有するステータコイルにお
いて、上記ループ部に発生する誘起電圧を相殺させ、も
って、ループ電流の発生を阻止し、ループ電流による発
熱を防止したマイクロモータを提供することを目的とし
てなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)回転磁界を発生させるコイルを有
するステータと、該ステータ内において前記回転磁界に
追従して回転するロータとからなり、前記コイルが前記
ロータと対向するステータ内において並列分岐されてル
ープを形成しているマイクロモータにおいて、前記ルー
プが該ループの略中央において半回転して交差している
こと、或いは、(2)固定磁界を発生させる磁石を有す
るステータと、該ステータ内において回転するロータと
から成り、該ロータに巻回されたコイルに電流を流して
該ロータを回転するマイクロモータにおいて、前記コイ
ル巻線が前記ステータに対向する部分において分岐され
てループを形成するとともに、前記ループが略中央にお
いて半回転されて交差していることを特徴としたもので
ある。
決するために、(1)回転磁界を発生させるコイルを有
するステータと、該ステータ内において前記回転磁界に
追従して回転するロータとからなり、前記コイルが前記
ロータと対向するステータ内において並列分岐されてル
ープを形成しているマイクロモータにおいて、前記ルー
プが該ループの略中央において半回転して交差している
こと、或いは、(2)固定磁界を発生させる磁石を有す
るステータと、該ステータ内において回転するロータと
から成り、該ロータに巻回されたコイルに電流を流して
該ロータを回転するマイクロモータにおいて、前記コイ
ル巻線が前記ステータに対向する部分において分岐され
てループを形成するとともに、前記ループが略中央にお
いて半回転されて交差していることを特徴としたもので
ある。
【0007】
【作用】ステータに巻回されたコイル巻線のループ部を
その略中央において半回転して交差させ、ロータの回転
によってロープ内に発生する誘起電圧を相殺させ、もっ
て、該誘起電圧によって生ずるループ循環電流をなく
し、モータの加熱を防止する。
その略中央において半回転して交差させ、ロータの回転
によってロープ内に発生する誘起電圧を相殺させ、もっ
て、該誘起電圧によって生ずるループ循環電流をなく
し、モータの加熱を防止する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明によるマイクロモータの要部
斜視図、及び、該マイクロモータのステータに巻回され
たコイル巻線の一部を拡大して示す図で、図中、図3に
示した従来技術と同様の作用をする部分には、図3の場
合と同じ参照番号が付してある。而して、本発明におい
ては、図1に示すように、並列コイル巻線111,112
はループの略中央において半回転ねじられて交差されて
おり、並列分岐線111は111a部と111b部に発生さ
れる誘起電圧が逆方向となって打ち消され、同様に、分
岐線112も112a部と112b部に発生される誘起電
圧が逆方向となって打ち消されるので、ループ内には、
これら誘起電圧によって発生されるループ電流は流れな
い。なお、上述のようにして、ループ部をその略中央で
半回転してよじることにより、ループ部を交差させる
と、この交差部では、2本のコイル線が重なるため、こ
の部分でステータの外径が大きくなるが、この大きくな
った分は、例えば、モータ部ケースの内側に該大きくな
った部分に沿って円環状の溝を設け、この溝内に前記大
きくなった部分を収容するようにする等して、モータ部
の外径をできるだけ大きくしないようにする。
斜視図、及び、該マイクロモータのステータに巻回され
たコイル巻線の一部を拡大して示す図で、図中、図3に
示した従来技術と同様の作用をする部分には、図3の場
合と同じ参照番号が付してある。而して、本発明におい
ては、図1に示すように、並列コイル巻線111,112
はループの略中央において半回転ねじられて交差されて
おり、並列分岐線111は111a部と111b部に発生さ
れる誘起電圧が逆方向となって打ち消され、同様に、分
岐線112も112a部と112b部に発生される誘起電
圧が逆方向となって打ち消されるので、ループ内には、
これら誘起電圧によって発生されるループ電流は流れな
い。なお、上述のようにして、ループ部をその略中央で
半回転してよじることにより、ループ部を交差させる
と、この交差部では、2本のコイル線が重なるため、こ
の部分でステータの外径が大きくなるが、この大きくな
った分は、例えば、モータ部ケースの内側に該大きくな
った部分に沿って円環状の溝を設け、この溝内に前記大
きくなった部分を収容するようにする等して、モータ部
の外径をできるだけ大きくしないようにする。
【0009】なお、以上には、本発明を交流モータに適
用した例について説明したが、本発明が直流モータにも
適用可能であることは明らかであり、その場合には、ス
テータ側に固定磁石が配設され、ロータ側にコイルが配
設されることになり、周知のように、このコイルに電流
を流し、該コイルに流れる電流とステータによって発生
される磁界との相生作用によって、前記コイルに回転力
が発生して、前記ロータが回転することになる。この場
合にも、前記コイル巻線をステータに対向する部分にお
いて、2本に分岐してループ状にしておくことにより、
ロータの径を小さくすることができ、その場合にも、前
述のように、前記ループをその略中央において半回転し
て交差させることにより、ロータの径を更に小さくする
ことができる。
用した例について説明したが、本発明が直流モータにも
適用可能であることは明らかであり、その場合には、ス
テータ側に固定磁石が配設され、ロータ側にコイルが配
設されることになり、周知のように、このコイルに電流
を流し、該コイルに流れる電流とステータによって発生
される磁界との相生作用によって、前記コイルに回転力
が発生して、前記ロータが回転することになる。この場
合にも、前記コイル巻線をステータに対向する部分にお
いて、2本に分岐してループ状にしておくことにより、
ロータの径を小さくすることができ、その場合にも、前
述のように、前記ループをその略中央において半回転し
て交差させることにより、ロータの径を更に小さくする
ことができる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、マイクロモータのコイル巻線の並列分岐線に
流れるループ電流をなくし、もって、該ループ電流によ
って発生するジュール熱の発生を防止し、マイクロモー
タの発熱を防止することができる。
によると、マイクロモータのコイル巻線の並列分岐線に
流れるループ電流をなくし、もって、該ループ電流によ
って発生するジュール熱の発生を防止し、マイクロモー
タの発熱を防止することができる。
【図1】 本発明によるマイクロモータの一実施例を説
明するための要部斜視図、及び、コイル巻線の一例を説
明するための図である。
明するための要部斜視図、及び、コイル巻線の一例を説
明するための図である。
【図2】 本発明によるマイクロモータが適用される一
例としての歯科用マイクロエンジンの例を示す分解斜視
図である。
例としての歯科用マイクロエンジンの例を示す分解斜視
図である。
【図3】 従来のマイクロモータの一例を説明するため
の要部斜視図、及び、コイル巻線の一例を説明するため
の図である。
の要部斜視図、及び、コイル巻線の一例を説明するため
の図である。
1…モータ部、2…シリンジ部、3…ヘッド部、4…給
電・給水ホース、5,6…回転軸、7…切削バー、10
…ステータ、11…コイル巻線、111,111a,11
1b,112,112a,112b…コイル巻線、12…ロー
タ。
電・給水ホース、5,6…回転軸、7…切削バー、10
…ステータ、11…コイル巻線、111,111a,11
1b,112,112a,112b…コイル巻線、12…ロー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/06 H02K 3/00 - 3/28
Claims (2)
- 【請求項1】 回転磁界を発生させるコイルを有するス
テータと、該ステータ内において前記回転磁界に追従し
て回転するロータとからなり、前記コイルが前記ロータ
と対向するステータ内において分岐されてループを形成
しているマイクロモータにおいて、前記ループが該ルー
プの略中央において半回転されて交差していることを特
徴とするマイクロモータ。 - 【請求項2】 固定磁界を発生させる磁石を有するステ
ータと、該ステータ内において回転するロータとから成
り、該ロータに巻回されたコイルに電流を流して該ロー
タを回転するマイクロモータにおいて、前記コイル巻線
が前記ステータに対向する部分において分岐されてルー
プを形成するとともに、前記ループが略中央において半
回転されて交差していることを特徴とするマイクロモー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15961795A JP3162952B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | マイクロモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15961795A JP3162952B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | マイクロモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0910226A JPH0910226A (ja) | 1997-01-14 |
JP3162952B2 true JP3162952B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=15697638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15961795A Expired - Fee Related JP3162952B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | マイクロモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162952B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4611242B2 (ja) * | 2006-05-09 | 2011-01-12 | アスモ株式会社 | ブラシレスモータ |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP15961795A patent/JP3162952B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0910226A (ja) | 1997-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |