JP3162768U - フリッカー低減装置 - Google Patents

フリッカー低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3162768U
JP3162768U JP2010004521U JP2010004521U JP3162768U JP 3162768 U JP3162768 U JP 3162768U JP 2010004521 U JP2010004521 U JP 2010004521U JP 2010004521 U JP2010004521 U JP 2010004521U JP 3162768 U JP3162768 U JP 3162768U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
resistance
signal
output
welding machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010004521U
Other languages
English (en)
Inventor
孝三 伊藤
孝三 伊藤
Original Assignee
株式会社 アイチメンテナンス
株式会社 アイチメンテナンス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 アイチメンテナンス, 株式会社 アイチメンテナンス filed Critical 株式会社 アイチメンテナンス
Priority to JP2010004521U priority Critical patent/JP3162768U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162768U publication Critical patent/JP3162768U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】安価な構成でフリッカーを低減することができるフリッカー低減装置を実現する。【解決手段】フリッカー低減装置1は、共通の交流電源幹線Aに接続された複数の抵抗溶接機2に接続されて設けられ、電極チップの加圧電力を供給する加圧電力供給手段11と、抵抗溶接機に溶接指令信号を出力する溶接指令出力手段13と、溶接指令信号を受けて通電中の抵抗溶接機2を計数し、通電中の抵抗溶接機2の数が所定の許容台数未満か否かを判断する通電制御手段12と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本考案は、共通の交流電源幹線から複数の抵抗溶接機に溶接電流を通電する際のフリッカーを低減するフリッカー低減装置に関する。
従来より、自動車部品などの溶接には、被溶接点に溶接電流を通電して溶接を行うスポット溶接機などの抵抗溶接機が用いられてきた。
抵抗溶接機においる溶接は、一対の対向する電極チップにより被溶接物(ワーク)の溶接点を加圧し、通電することにより行う。電極チップへの通電は、溶接信号に基づいて、抵抗溶接機に設けられた溶接機タイマーにより制御される(例えば、特許文献1)。
特開平8−155655号公報
複数の抵抗溶接機を共通の交流電源幹線に接続して使用する場合、複数の抵抗溶接機が各抵抗溶接機に入力される溶接信号に基づいて独立して溶接を行うと、複数の抵抗溶接機に同時に溶接電流が流れることがある。同時に通電される抵抗溶接機の台数が多くなると、交流電源幹線において電圧降下現象(フリッカー)が生じることがある。ここで、「同時に通電」とは、同時に通電が開始される状態だけでなく、通電時間の一部が重なる状態も含む。フリッカーが生じると、溶接電流が不足して溶接品質が低下したり、同一交流電源幹線に接続された他の機器の動作に悪影響を及ぼしたりするという問題があった。
対策としては、交流電源幹線を太くしたり、抵抗溶接機のタイマーを電圧補償タイマー、定電流タイマーとすることなどが考えられるが、個々の抵抗溶接機にそれぞれ当該タイマーを用意する必要があるなど、設備コストが大幅に増大するという問題があった。
また、当該タイマーを備えている抵抗溶接機と当該タイマーを備えていない抵抗溶接機が混在した場合には、当該タイマーを備えていない抵抗溶接機はフリッカーの影響をより強く受け、溶接品質が低下する可能性が高くなってしまう。
当該タイマーを備えた場合でも、大電流対応の受電設備、抵抗溶接機容量の増大という問題が生じるおそれがあった。
そこで、本考案は、安価な構成でフリッカーを低減することができるフリッカー低減装置を実現することを目的とする。
この考案は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の考案では、共通の交流電源幹線に接続された複数の抵抗溶接機に接続して設けられるフリッカー低減装置であって、抵抗溶接機からの溶接信号を受け、溶接信号を出力した抵抗溶接機に電極チップにより被溶接物を加圧するための加圧電力を供給する加圧電力供給手段と、溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力する溶接指令出力手段と、溶接指令信号を受けて通電中の抵抗溶接機を計数し、通電中の抵抗溶接機の数が所定の許容台数未満か否かを判断する通電制御手段と、を備え、フリッカー低減装置が抵抗溶接機から新たな溶接信号を受信した場合に、前記通電制御手段が通電中の抵抗溶接機の数があらかじめ設定された許容台数未満であると判断した場合には、前記溶接指令出力手段は当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力し、前記通電制御手段が通電中の抵抗溶接機の数が許容台数以上であると判断した場合には、通電中のいずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力されるまで当該抵抗溶接機に溶接指令信号を出力せず電極チップを加圧状態で待機させ、いずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力された後に当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力する、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の考案によれば、フリッカー低減装置が抵抗溶接機から新たな溶接信号を受信した場合に、通電制御手段が通電中の抵抗溶接機の数が許容台数以上であると判断した場合には、通電中のいずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力されるまで当該抵抗溶接機に溶接指令信号を出力せず電極チップを加圧状態で待機させ、いずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力された後に当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力し、溶接を行うことができる。
これにより、許容台数以上の抵抗溶接機に同時に通電することを回避することができるので、フリッカーを低減することができる。ここで、本フリッカー低減装置では、フリッカー対策のための機器を個々の抵抗溶接機にそれぞれ用意する必要がなく、抵抗溶接機の改造も必要ないため、安価に構成することができる。
また、フリッカー低減装置が抵抗溶接機から新たな溶接信号を受信した場合に、通電制御手段により通電中の抵抗溶接機の数があらかじめ設定された許容台数未満であると判断した場合には、溶接指令出力手段により当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力し、速やかに溶接を行うことができ、効率よい溶接作業が可能である。
請求項2に記載の考案では、請求項1に記載のフリッカー低減装置において、優先して使用する抵抗溶接機を選択するとともに優先順位を設定し、設定された優先順位に基づき、溶接信号を出力した抵抗溶接機への通電順を判断する優先順位設定手段を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の考案のように、フリッカー低減装置が優先順位設定手段を備えることにより、使用頻度を高くしたい抵抗溶接機を優先して使用することができる。
請求項3に記載の考案では、請求項1または請求項2に記載のフリッカー低減装置において、接続された抵抗溶接機のうち、フリッカー低減装置により制御しない抵抗溶接機を選択する選択手段を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の考案のように、フリッカー低減装置が選択手段を備えることにより、接続された抵抗溶接機のうち、フリッカー低減装置により制御する必要のない抵抗溶接機を選択して制御しないようにすることができる。
本考案のフリッカー低減装置の構造を示すブロック図である。
本考案のフリッカー低減装置について、図を参照して説明する。
本考案のフリッカー低減装置1は、共通の交流電源幹線Aに接続された複数の抵抗溶接機2(2a、2b、2c...)に接続されて設けられている。
フリッカー低減装置1は、抵抗溶接機2の電極チップ(図示せず)がワークを加圧するための加圧電力を供給する加圧電力供給手段11と、抵抗溶接機に溶接指令信号を出力する溶接指令出力手段13と、溶接指令信号を受けて通電中の抵抗溶接機2を計数し、通電中の抵抗溶接機2の数が所定の許容台数未満か否かを判断する通電制御手段12と、を備えている。
加圧電力供給手段11は、加圧指令手段21及び被溶接物(ワーク)に通電する溶接電流の制御を行う溶接機タイマー23と電気的に接続されている。ここで、加圧指令手段21は、例えば、作業者が溶接作業を行う際に踏むペダルスイッチなどである。
加圧電力供給手段11は、加圧指令手段21から加圧指令信号(請求項における「溶接信号」)を受けると、その溶接信号を出力した抵抗溶接機2の加圧バルブ22にワークの溶接箇所を加圧するための加圧電力を供給する。これにより、ワークの溶接箇所が電極チップにより加圧された状態となる。
加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2から加圧指令信号を受け、加圧電力を供給したことを示す加圧開始信号を通電制御手段12に出力する。
通電制御手段12は、溶接機タイマー23と電気的に接続されており、同時に通電することを許可する抵抗溶接機の台数(許容台数)を設定可能に構成されている。
ここで、許容台数は、複数の抵抗溶接機の内、交流電源幹線の電圧降下を許容範囲内に抑制するために設定される抵抗溶接機の台数である。
通電制御手段12は、抵抗溶接機2から新たな加圧信号を受信した場合、つまり、加圧電力供給手段11から加圧開始信号を受信した場合に、通電中の抵抗溶接機2を計数し、その数が所定の許容台数未満か否かを判断する。
通電制御手段12が通電中の抵抗溶接機2の数が許容台数未満であると判断した場合には、溶接指令出力手段13に通電制御を行うことを示す通電制御信号を出力する。
溶接指令出力手段13は、溶接機タイマー23と電気的に接続されており、通電制御手段12から通電制御信号を受信すると、加圧指令信号を出力した抵抗溶接機2の溶接機タイマー23に溶接指令信号を出力する。
溶接機タイマー23は、溶接指令信号を受信するとオン動作して、溶接機タイマー23に設定されている通電パターンに従い交流電源幹線Aから抵抗溶接機2に溶接電流が通電され、溶接が実行される。
溶接が完了すると、溶接機タイマー23から通電制御手段12に溶接完了信号が出力される。
通電制御手段12が通電中の抵抗溶接機2の数が許容台数以上であると判断した場合には、通電中のいずれかの抵抗溶接機2から溶接機タイマー23から溶接完了信号が出力されるまで、新たに加圧指令信号を出力した当該抵抗溶接機2に溶接指令信号を出力せず、電極チップを加圧状態で待機させる。いずれかの抵抗溶接機2の溶接機タイマー23から溶接完了信号が出力されると、通電制御手段12は通電中の抵抗溶接機2の数が許容台数未満であると判断し、当該抵抗溶接機2に溶接指令信号を出力し、当該抵抗溶接機2において溶接が実行される。
ここで、電極チップは加圧状態で保持されているため、抵抗溶接機2が溶接指令信号を受信すると、すぐに通電を開始して溶接を実行することができる。
通電制御手段12は溶接完了信号を受信すると、加圧電力供給手段11に加圧解除信号を出力し、加圧電力供給手段11は加圧電力の供給を停止する。これにより、電極チップによる加圧が解除され、ワークの取り出しが可能となる。
ここで、フリッカー低減装置1による通電遅れは、溶接時間(通常10〜30サイクル)に装置内での遅延時間6サイクル程度に抑えられ、実用上問題とならない。
上述の構成により、フリッカー低減装置1では、複数の抵抗溶接機2から重なったタイミングで加圧指令信号が出力された場合でも、許容台数以上の抵抗溶接機に同時に通電することを回避することができるので、フリッカーを低減することができる。ここで、本フリッカー低減装置では、フリッカー対策のための機器を個々の抵抗溶接機にそれぞれ用意する必要がなく、抵抗溶接機2の改造も必要ないため、安価に構成することができる。
当フリッカー低減装置1は、同時通電回避により、個々の抵抗溶接機2で発生するフリッカーに留めるため、受電設備に容量の余裕が生じる。これらにより、省エネルギー・省資源化を達成することができる。
通電制御手段12は、優先順位設定手段12aと抵抗溶接機選択手段12bとを備えることができる。優先順位設定手段12aは、優先して溶接を行う抵抗溶接機2とその優先順位とを設定し、設定された優先順位に基づき、加圧指令信号を出力した抵抗溶接機2への通電順を判断する。
優先順位の判断は複数の抵抗溶接機2が同時に加圧信号を出力した場合に行われ、設定された優先順位が低い方の抵抗溶接機2の溶接機タイマー23のクロックの所定のサイクル数、例えば、6サイクルの時間だけ溶接指令信号の出力を遅延させることにより、優先順位通りの溶接順とすることができる。ここで、この所定のサイクル数の間に他の抵抗溶接機2から加圧信号が出力された場合には、その抵抗溶接機2の方が先に溶接を実行することになる。
抵抗溶接機選択手段12bは、フリッカー低減装置1により制御しない抵抗溶接機2を選択し、あらかじめ設定することができる。
フリッカー低減装置1と各抵抗溶接機2との結線は抵抗溶接機2毎に1束にして1ターミナルではめ込むことができるように構成されている。これにより、結線間違いを防止することができる。また、フリッカー低減装置1と各抵抗溶接機2との結線の容量が10Mを超える場合は、光ケーブル・シニアル伝送化することができる。長電線の電圧降下を防ぐため、増幅装置を設けることもできる。
次に、フリッカー低減装置1による抵抗溶接機2への通電制御の実施例について説明する。なお、本考案は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、同時に通電する抵抗溶接機2の設定台数を2台とし、優先順位設定手段12aを用いない場合について説明する。
まず、抵抗溶接機2aのペダルスイッチを踏むなどにより加圧指令手段21を作動させると、加圧電力供給手段11に加圧指令信号が出力される。加圧電力供給手段11は、加圧指令手段21から加圧指令信号を受けると、加圧バルブ22に加圧電力を供給する。これにより、ワークが電極チップにより加圧された状態となる。
続いて、加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2aから加圧指令信号を受けたこと示す加圧開始信号を通電制御手段12に出力する。通電制御手段12は、加圧開始信号を受けて通電中の抵抗溶接機2を計数し、通電中の抵抗溶接機2の数が2台未満か否かを判断する。ここで、他に通電中の抵抗溶接機2はないため、通電制御手段12は、所定の許容台数未満と判断し、溶接指令出力手段13に通電制御信号を出力する。
通電制御信号を受信した溶接指令出力手段13は、溶接機タイマー23に溶接指令信号を出力し、この信号に基づいて溶接機タイマー23がオン動作して、溶接機タイマー23に設定されている通電パターンに従い、交流電源幹線Aから抵抗溶接機2aに溶接電流が通電され、溶接が実行される。
抵抗溶接機2aに溶接電流が通電されているときに、抵抗溶接機2bから加圧指令信号が出力されると、加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2bの加圧バルブ22にワークの溶接箇所を加圧するための加圧電力を供給する。これにより、ワークが電極チップにより加圧された状態となる。
加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2bから加圧指令信号を受けたこと示す加圧開始信号を通電制御手段12に出力し、通電制御手段12は、加圧開始信号を受けて通電中の抵抗溶接機2を計数し、通電中の抵抗溶接機2の数が2台未満か否かを判断する。ここで、通電中の抵抗溶接機2は抵抗溶接機2aのみの1台であるため、通電制御手段12は、所定の許容台数未満と判断する。続いて、抵抗溶接機2aの場合と同様に溶接が実行される。
更に、抵抗溶接機2a及び抵抗溶接機2bに溶接電流が通電されているときに、抵抗溶接機2cから加圧指令信号が出力されると、加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2cの加圧バルブ22にワークの溶接箇所を加圧するための加圧電力を供給する。これにより、ワークが電極チップにより加圧された状態となる。
加圧電力供給手段11は、抵抗溶接機2cから加圧指令信号を受けたこと示す加圧開始信号を通電制御手段12に出力し、通電制御手段12は、加圧開始信号を受けて通電中の抵抗溶接機2を計数し、通電中の抵抗溶接機2の数が2台未満か否かを判断する。ここで、通電中の抵抗溶接機2は抵抗溶接機2a及び抵抗溶接機2bの2台であるため、通電制御手段12は、通電中の抵抗溶接機2の数が所定の許容台数以上であると判断する。
通電中の抵抗溶接機2a及び抵抗溶接機2bのいずれかの一方の溶接が完了し、溶接機タイマー23から溶接完了信号が出力されるまで、抵抗溶接機2cには溶接指令信号は出力されず、電極チップが加圧状態で待機する。
そして、抵抗溶接機2a及び抵抗溶接機2bのいずれかの一方の溶接機タイマー23から溶接完了信号が出力されると、通電制御手段12は溶接指令出力手段13に通電制御信号を出力し、溶接指令出力手段13が抵抗溶接機2cの溶接機タイマー23に溶接指令信号を出力する。そして、抵抗溶接機2cにおいて溶接が実行さえる。
これにより、抵抗溶接機2a、抵抗溶接機2b及び抵抗溶接機2cから重なったタイミングで加圧指令信号が出力された場合でも、許容台数以上同時に通電されることを回避することができるので、フリッカーを低減することができる。
ここで、抵抗溶接機2cから加圧指令信号が出力された時に、抵抗溶接機2aによる溶接が完了しており、抵抗溶接機2bにのみ溶接電流が通電されていた場合には、抵抗溶接機2cにおいて速やかに溶接が実行される。
(実施例2)
次に、優先順位設定手段12aを用いる場合を例に説明する。ここでは、2a、2b、2cの3台をこの順に優先して使用するように設定する。
(ケース1)
通電中の抵抗溶接機:抵抗溶接機2a、抵抗溶接機2b
加圧信号出力順:抵抗溶接機2c、抵抗溶接機2d同時
加圧信号の出力は抵抗溶接機2cと抵抗溶接機2dは同時であるが、優先順位設定手段12aにより抵抗溶接機2cを優先して使用するように設定されているため、抵抗溶接機2a、抵抗溶接機2bのいずれか一方の溶接が完了すると、抵抗溶接機2cにおいて溶接が実行される。そして、抵抗溶接機2a、抵抗溶接機2bの他方の溶接が完了すると、抵抗溶接機2dにおいて溶接が実行される。
(ケース2)
通電中の抵抗溶接機:抵抗溶接機2e、抵抗溶接機2f
加圧信号出力順:抵抗溶接機2a、抵抗溶接機2c同時→抵抗溶接機2d
優先順位設定手段12aにより抵抗溶接機2a、2b、2cをこの順に優先して使用するように設定されているため、加圧出力信号の出力を遅延させるサイクル数を6サイクルとすると、抵抗溶接機2cによる加圧出力信号の出力は、抵抗溶接機2aより12サイクル分遅延することになる。この12サイクルの後に抵抗溶接機2dの加圧信号が出力された場合には、抵抗溶接機2a→抵抗溶接機2c→抵抗溶接機2dの順に溶接が実行される。
一方、この12サイクルの前に抵抗溶接機2dの加圧信号が出力された場合には、抵抗溶接機2d→抵抗溶接機2a→抵抗溶接機2cの順に溶接が実行される。
なお、通電中の抵抗溶接機2が許容台数未満の場合には、加圧指令信号の出力順に溶接が実行される。
[実施形態の効果]
(1)本考案のフリッカー低減装置1によれば、フリッカー低減装置1が抵抗溶接機2から新たな溶接信号を受信した場合に、通電制御手段12が通電中の抵抗溶接機の数が許容台数以上であると判断した場合には、通電中のいずれかの抵抗溶接機2から溶接完了信号が出力されるまで当該抵抗溶接機2に溶接指令信号を出力せず電極チップを加圧状態で待機させ、いずれかの抵抗溶接機2から溶接完了信号が出力された後に当該溶接信号を出力した抵抗溶接機2に溶接指令信号を出力し、溶接を行うことができる。
これにより、許容台数以上の抵抗溶接機2に同時に通電することを回避することができるので、フリッカーを低減することができる。
また、フリッカー低減装置1では、フリッカー対策のための機器を個々の抵抗溶接機2にそれぞれ用意する必要がなく、抵抗溶接機2の改造も必要ないため、安価に構成することができる。
(2)優先順位設定手段12aを用いると、使用頻度を高くしたい抵抗溶接機2を優先して使用することができる。
(その他の実施形態)
抵抗溶接機選択手段12bにより、フリッカー低減装置1により制御しない抵抗溶接機2を選択すると、選択された抵抗溶接機2が加圧指令信号を出力したときに通電中の抵抗溶接機が許容台数であっても、溶接を実行することができる。
例えば、定置式スポット溶接機を用いて連続溶接手動打ちを行う場合などに適用することができる。連続溶接手動打ちでは、選択された抵抗溶接機は手動(足踏みペタル)で溶接指示を出している限り、溶接機タイマーで設定された時間間隔で、連続溶接を行う。
連続溶接手動打ちを行わない場合には、抵抗溶接機選択手段12bにより制御しない抵抗溶接機2として選択する必要はない。
1…フリッカー低減装置
2…抵抗溶接機
11…加圧電力供給手段
12…通電制御手段
12a…優先順位設定手段
12b…抵抗溶接機選択手段
13…溶接指令出力手段
21…加圧指令手段
22…加圧バルブ
23…溶接機タイマー

Claims (3)

  1. 共通の交流電源幹線に接続された複数の抵抗溶接機に接続して設けられるフリッカー低減装置であって、
    抵抗溶接機からの溶接信号を受け、溶接信号を出力した抵抗溶接機に電極チップにより被溶接物を加圧するための加圧電力を供給する加圧電力供給手段と、
    溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力する溶接指令出力手段と、
    溶接指令信号を受けて通電中の抵抗溶接機を計数し、通電中の抵抗溶接機の数が所定の許容台数未満か否かを判断する通電制御手段と、を備え、
    フリッカー低減装置が抵抗溶接機から新たな溶接信号を受信した場合に、前記通電制御手段が通電中の抵抗溶接機の数があらかじめ設定された許容台数未満であると判断した場合には、前記溶接指令出力手段は当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力し、
    前記通電制御手段が通電中の抵抗溶接機の数が許容台数以上であると判断した場合には、通電中のいずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力されるまで当該抵抗溶接機に溶接指令信号を出力せず電極チップを加圧状態で待機させ、いずれかの抵抗溶接機から溶接完了信号が出力された後に当該溶接信号を出力した抵抗溶接機に溶接指令信号を出力することを特徴とするフリッカー低減装置。
  2. 優先して使用する抵抗溶接機を選択するとともに優先順位を設定し、設定された優先順位に基づき、溶接信号を出力した抵抗溶接機への通電順を判断する優先順位設定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフリッカー低減装置。
  3. 接続された抵抗溶接機のうち、フリッカー低減装置により制御しない抵抗溶接機を選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフリッカー低減装置。
JP2010004521U 2010-07-05 2010-07-05 フリッカー低減装置 Expired - Fee Related JP3162768U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004521U JP3162768U (ja) 2010-07-05 2010-07-05 フリッカー低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004521U JP3162768U (ja) 2010-07-05 2010-07-05 フリッカー低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3162768U true JP3162768U (ja) 2010-09-16

Family

ID=54865558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010004521U Expired - Fee Related JP3162768U (ja) 2010-07-05 2010-07-05 フリッカー低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162768U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3203250U (ja) 単一の溶接モードを有する電源を用いた溶接の方法及びシステム
CA2266717C (en) Method and apparatus for initiating a welding arc
EP1475180B1 (en) Method and apparatus for pulse and short circuit arc welding
CA2924211C (en) Systems and methods for selecting a welding process
KR101631401B1 (ko) 두 개의 용접 토치를 갖는 용접 장치와, 두 개의 용접 공정을 사용하는 용접 방법
CA2266272C (en) Method of and apparatus for initiating a welding arc
JP3162768U (ja) フリッカー低減装置
US9101999B2 (en) Wire feed motor speed control
US20100072176A1 (en) Resistance welding apparatus and resistance welding method
US20220347782A1 (en) Systems and methods for control of primary input current in a welding program
US20210245286A1 (en) System and Method For Providing Welding Type Power on Multiple Outputs
JP2002263839A (ja) 溶接電源装置
CN112533723A (zh) 焊接电力供应器和用于控制焊接电力供应器的输出极性的用户界面
US7800018B2 (en) Method and system of welding with adaptive crater fill control
JP6583958B2 (ja) 溶接用電源装置および制御方法
WO2015118808A1 (ja) アーク溶接装置およびアーク溶接方法
JP3367034B2 (ja) 高電圧発生システム
JP2023157542A (ja) 溶接装置
JPS61137683A (ja) 抵抗溶接ラインの制御装置
JP2016007616A (ja) アーク溶接装置の溶接条件切り換え装置
KR101644566B1 (ko) 아크 안정화를 위한 용접 파형 제어방법
JP2019181510A (ja) 溶接システム
JP2021041413A (ja) 溶接電源装置
JPH0899183A (ja) スポット溶接機の制御方法
JPH0340666B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130825

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees