JP2019181510A - 溶接システム - Google Patents

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大輔 浅見
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Abstract

【課題】溶接電源の数の削減を図りながら、溶接を適切に行うことが可能な溶接システムを提供する。【解決手段】溶接システム100は、ワーク150をスポット溶接する溶接ガン13を有する溶接ロボット1aおよび1bと、溶接ロボット1aおよび1bに電力を供給する溶接電源3とを備える。溶接ロボット1aは、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に、溶接の実行が禁止されるように構成されている。溶接ロボット1bは、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に、溶接の実行が禁止されるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、溶接システムに関する。
従来、被溶接部材をスポット溶接する溶接ヘッドを有する溶接装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1の溶接装置では、溶接ヘッドに複数の溶接電極対が設けられ、各溶接電極対にそれぞれ溶接電源が接続されている。
また、溶接ヘッドに1つの溶接電極対が設けられる溶接装置の場合には、その溶接装置に1つの溶接電源が接続されている。すなわち、一般的に、1つの溶接装置に対して1つの溶接電源が設けられている。なお、溶接電源の最大電流(許容電流)は、溶接装置での消費電流よりも高く設定されている。
特開2017−30042号公報
ここで、溶接電源の数の削減を図るために、1つの溶接電源によって複数の溶接装置に電力を供給することが考えられるが、複数の溶接装置の作動状況によっては、溶接電源の最大電流を複数の溶接装置での消費電流が上回り、溶接を適切に行えなくなるおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、溶接電源の数の削減を図りながら、溶接を適切に行うことが可能な溶接システムを提供することである。
本発明による溶接システムは、被溶接部材をスポット溶接する溶接部を有する複数の溶接装置と、複数の溶接装置に電力を供給する溶接電源とを備える。複数の溶接装置のうちの所定の溶接装置は、所定条件が成立する場合に溶接の実行が禁止されるように構成されている。なお、所定条件が成立する場合とは、たとえば、所定の溶接装置以外の溶接装置が溶接を実行している場合、または、所定の溶接装置以外の溶接装置が溶接を実行しているときにおいて所定の溶接装置が溶接を実行すると複数の溶接装置での消費電流が溶接電源の最大電流を上回る場合である。
このように構成することによって、所定の溶接装置では所定条件が成立する場合に溶接の実行が禁止されるので、複数の溶接装置での消費電流が溶接電源の最大電流を上回ることを抑制することができる。
本発明の溶接システムによれば、溶接電源の数の削減を図りながら、溶接を適切に行うことができる。
第1実施形態による溶接システムを説明するための概略図である。 第2実施形態による溶接システムを説明するための概略図である。 第3実施形態による溶接システムを説明するための概略図である。 第1実施形態の変形例による溶接システムを説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態による溶接システム100について説明する。
溶接システム100は、たとえば車両の生産ラインに設置され、ワーク150をスポット溶接するように構成されている。ワーク150は、たとえば車両を構成する金属製の板材151および152であり、その板材151および152が積層されている。なお、ワーク150は、本発明の「被溶接部材」の一例である。溶接システム100は、図1に示すように、溶接ロボット1と、ロボット制御部2と、溶接電源3と、工程制御部4とを備えている。
溶接ロボット1は、ワーク150をスポット溶接する機能を有する。この溶接ロボット1は、ベース11と、多関節アーム12と、溶接ガン13と、溶接電極14と、モータ15とを含んでいる。なお、溶接ロボット1は、本発明の「溶接装置」の一例であり、溶接ガン13は、本発明の「溶接部」の一例である。
ベース11は、床などに固定され、多関節アーム12が設けられている。多関節アーム12は、先端に溶接ガン13が設けられ、その溶接ガン13を移動させるように構成されている。溶接ガン13には、溶接電極14が設けられ、溶接電極14は、対向電極141と可動電極142とを有する。モータ15は可動電極142を昇降させるために設けられており、可動電極142が対向電極141に対して進退可能に構成されている。そして、溶接ロボット1は、溶接電極14によってワーク150を挟み込んで加圧した状態で、溶接電極14間に電流を流すことにより、ワーク150にナゲット(溶融凝固部)を形成するように構成されている。
また、溶接ロボット1は、溶接システム100において複数設けられている。第1実施形態では、2つの溶接ロボット1aおよび1bが設けられ、各溶接ロボット1aおよび1bは同様に構成されている。
ロボット制御部2は、溶接ロボット1を制御するために設けられている。たとえば、ロボット制御部2は、多関節アーム12の駆動や溶接ガン13での溶接などを制御するように構成されている。ロボット制御部2は、溶接ロボット1毎に設けられている。このため、第1実施形態では、溶接ロボット1aに対応するロボット制御部2aと、溶接ロボット1bに対応するロボット制御部2bとが設けられている。ロボット制御部2aは、信号線21aを介して溶接ロボット1aに接続され、ロボット制御部2bは、信号線21bを介して溶接ロボット1bに接続されている。
溶接電源3は、複数の溶接ロボット1に電力を供給するように構成されている。すなわち、溶接電源3は、溶接ロボット1aおよび1bの両方に電力を供給するように構成されている。具体的には、溶接電源3は、電力線31aおよび32aを介して溶接ロボット1aの溶接電極14に接続されるとともに、電力線31bおよび32bを介して溶接ロボット1bの溶接電極14に接続されている。つまり、溶接ロボット1aでのスポット溶接時には、溶接電源3によって溶接ロボット1aの溶接電極14間に通電され、溶接ロボット1bでのスポット溶接時には、溶接電源3によって溶接ロボット1bの溶接電極14間に通電されるようになっている。なお、溶接電源3の最大電流(許容電流)は、1つの溶接ロボット1でのスポット溶接時の消費電流よりも高く設定されている。
工程制御部4は、複数の溶接ロボット1を制御するために設けられている。この工程制御部4は、信号線41aを介してロボット制御部2aに接続されるとともに、信号線41bを介してロボット制御部2bに接続されている。すなわち、工程制御部4は、ロボット制御部2aを用いて溶接ロボット1aを制御するとともに、ロボット制御部2bを用いて溶接ロボット1bを制御するように構成されている。
また、工程制御部4は、溶接ロボット1aに溶接を実行させている場合に、溶接ロボット1bに対して溶接の実行を指示しないように構成され、溶接ロボット1bに溶接を実行させている場合に、溶接ロボット1aに対して溶接の実行を指示しないように構成されている。すなわち、工程制御部4は、溶接ロボット1aおよび1bの両方が同時に溶接を実行しないように、溶接ロボット1aおよび1bの溶接タイミングを制御するように構成されている。
したがって、溶接ロボット1aは、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に溶接の実行が禁止されている。溶接ロボット1aは、本発明の「所定の溶接装置」の一例であり、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合は、本発明の「所定条件が成立する場合」の一例である。同様に、溶接ロボット1bは、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に溶接の実行が禁止されている。溶接ロボット1bは、本発明の「所定の溶接装置」の一例であり、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合は、本発明の「所定条件が成立する場合」の一例である。
−効果−
第1実施形態では、上記のように、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1aの溶接の実行を禁止することによって、溶接ロボット1aおよび1bの両方で同時に溶接が実行されないので、溶接ロボット1aおよび1bでの消費電流(溶接ロボット1aの消費電流と溶接ロボット1bの消費電流との合計値)が溶接電源3の最大電流を上回ることを抑制することができる。同様に、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1bの溶接の実行を禁止することによって、溶接ロボット1aおよび1bの両方で同時に溶接が実行されないので、溶接ロボット1aおよび1bでの消費電流が溶接電源3の最大電流を上回ることを抑制することができる。したがって、溶接電源3の数の削減を図りながら、溶接を適切に行うことができる。
また、第1実施形態では、工程制御部4により溶接ロボット1aおよび1bを制御することによって、容易に、溶接ロボット1aおよび1bの両方が同時に溶接を実行しないようにすることができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態による溶接システム100aについて説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、工程制御部4(図1参照)が設けられていない。
溶接システム100aでは、図2に示すように、ロボット制御部2aおよび2bが信号線22によって接続されており、ロボット制御部2aおよび2bが通信可能である。このため、ロボット制御部2aは、溶接ロボット1bの作動状況を取得可能であり、ロボット制御部2bは、溶接ロボット1aの作動状況を取得可能である。
そして、ロボット制御部2aは、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1aに溶接を実行させずに待機させるように構成されている。また、ロボット制御部2aは、溶接ロボット1bの溶接が完了した後に、溶接ロボット1aに溶接を実行させるように構成されている。同様に、ロボット制御部2bは、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1bに溶接を実行させずに待機させるように構成されている。また、ロボット制御部2bは、溶接ロボット1aの溶接が完了した後に、溶接ロボット1bに溶接を実行させるように構成されている。
なお、溶接システム100aのその他の構成は、上記した溶接システム100と同様である。
−効果−
第2実施形態では、上記のように、信号線22によりロボット制御部2aおよび2bを接続することによって、溶接ロボット1aおよび1bの作動状況を互いに取得することができるので、工程制御部4が設けられていない場合であっても、溶接ロボット1aおよび1bの両方が同時に溶接を実行しないようにすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態による溶接システム100bについて説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、工程制御部4(図1参照)が設けられていない。
溶接システム100bでは、図3に示すように、溶接電源3が信号線23aを介してロボット制御部2aに接続され、溶接電源3が信号線23bを介してロボット制御部2bに接続されている。この溶接電源3は、ロボット制御部2aおよび2bから溶接ロボット1aおよび1bの作動状況を取得するように構成されている。
そして、溶接電源3は、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1aでの溶接を禁止させるように構成されている。また、溶接電源3は、溶接ロボット1bの溶接が完了した後に、ロボット制御部2aに対して溶接ロボット1aでの溶接を許可するように構成されている。同様に、溶接電源3は、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1bでの溶接を禁止させるように構成されている。また、溶接電源3は、溶接ロボット1aの溶接が完了した後に、ロボット制御部2bに対して溶接ロボット1bでの溶接を許可するように構成されている。
なお、溶接システム100bのその他の構成は、上記した溶接システム100と同様である。
−効果−
第3実施形態では、上記のように、ロボット制御部2aおよび2bに溶接電源3を接続することによって、溶接電源3が溶接ロボット1aおよび1bの作動状況を取得することができるので、工程制御部4が設けられていない場合であっても、溶接ロボット1aおよび1bの両方が同時に溶接を実行しないようにすることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(他の実施形態)
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、1つの溶接電源3に対して2つの溶接ロボット1aおよび1bが設けられる例を示したが、これに限らず、1つの溶接電源3に対して3つ以上の溶接ロボット1が設けられていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、溶接ロボット1aおよび1bが同様に構成される例を示したが、これに限らず、溶接ロボット1aおよび1bが異なるように構成されていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、溶接ロボット1bが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1aの溶接の実行が禁止される例を示したが、これに限らず、溶接ロボット1bが溶接を実行しているときにおいて溶接ロボット1aが溶接を実行すると溶接ロボット1aおよび1bでの消費電流が溶接電源3の最大電流を上回る場合(本発明の「所定条件が成立する場合」の一例)に、溶接ロボット1aの溶接の実行が禁止されるようにしてもよい。同様に、溶接ロボット1aが溶接を実行している場合に、溶接ロボット1bの溶接の実行が禁止される例を示したが、これに限らず、溶接ロボット1aが溶接を実行しているときにおいて溶接ロボット1bが溶接を実行すると溶接ロボット1aおよび1bでの消費電流が溶接電源3の最大電流を上回る場合(本発明の「所定条件が成立する場合」の一例)に、溶接ロボット1bの溶接の実行が禁止されるようにしてもよい。このように構成しても、溶接ロボット1aおよび1bでの消費電流が溶接電源3の最大電流を上回ることを抑制することができる。
また、上記第1実施形態では、電力線31bおよび32bにより溶接電源3と溶接ロボット1bの溶接電極14とが接続される例を示したが、これに限らず、図4に示した変形例による溶接システム100cのように、電力線31a、33および32bにより溶接電源3と溶接ロボット1bの溶接電極14とが接続されていてもよい。すなわち、溶接ロボット1bと溶接電源3とが溶接ロボット1aを介して接続されていてもよい。つまり、溶接電源3に対して溶接ロボット1aおよび1bが並列的に接続されていてもよいし、溶接電源3に対して溶接ロボット1aおよび1bが直列的に接続されていてもよい。なお、第2および第3実施形態についても同様である。
本発明は、複数の溶接装置と溶接電源とを備える溶接システムに利用可能である。
1、1a、1b 溶接ロボット(溶接装置)
3 溶接電源
13 溶接ガン(溶接部)
100、100a、100b、100c 溶接システム
150 ワーク(被溶接部材)

Claims (1)

  1. 被溶接部材をスポット溶接する溶接部を有する複数の溶接装置と、
    前記複数の溶接装置に電力を供給する溶接電源とを備え、
    前記複数の溶接装置のうちの所定の溶接装置は、所定条件が成立する場合に溶接の実行が禁止されるように構成されていることを特徴とする溶接システム。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07314149A (ja) * 1994-05-26 1995-12-05 Amada Metrecs Co Ltd スポット溶接装置およびその装置を用いた給電方法

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