JP3162503B2 - 改良された超低硬度ポリウレタン樹脂 - Google Patents

改良された超低硬度ポリウレタン樹脂

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JP3162503B2 JP25047292A JP25047292A JP3162503B2 JP 3162503 B2 JP3162503 B2 JP 3162503B2 JP 25047292 A JP25047292 A JP 25047292A JP 25047292 A JP25047292 A JP 25047292A JP 3162503 B2 JP3162503 B2 JP 3162503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、改良された性能を有
する超低硬度ポリウレタンに関する。更に詳しくは、本
発明は従来の超低硬度ポリウレタン(粘弾性ポリウレタ
ン樹脂)における粘着性(べたつき)を低減する技術に
関し、また従来の超低硬度ポリウレタンにおける強度を
向上させる技術に関する。
【0002】高分子量ポリオールと低分子量ポリオール
との混合物に、ポリイソシアネートをOH過剰の条件で
反応させて超低硬度ポリウレタンを製造する方法は従来
知られており、例えば、特公昭62−26330号公報
には、ポリ(1,2−プロピレングリコール)と、N,
N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピ
ル)エチレンジアミンとの配合物を化学量論量未満の少
なくとも一種の芳香族イソシアネートと反応させること
からなるポリウレタンエラストマーの製造方法が記載さ
れている。この方法に従えば、低い圧縮永久ひずみを有
し且つ圧縮からの回復が遅いポリウレタンエラストマー
が製造され、衝撃あるいは衝突による損傷に対して改善
された防御を与えるエネルギー吸収材料が提供される。
【0003】しかし、このポリウレタンエラストマーは
温度に依存したエネルギー吸収性(衝撃減衰性)を示す
ので、それを改善するために、更に一価のアルコール成
分を添加することが特開昭61−19618号により提
案された。またポリオールとイソシアネートは当量で反
応され、過剰なヒドロキシ基は含んでいないと記載され
ている。また特にショア00硬度では70以下(ショア
A硬度が20以下)が好ましいとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術による超
低硬度ポリウレタン樹脂は次の欠点を有する。 (1)物理的強度が、特に硬度が低い場合(ショア00
硬度が10〜30の場合)に極端に低い。これでは応用
分野が狭められることになるので、当然強度の大きい超
低硬度ポリウレタン樹脂が求められている。 (2)超低硬度ポリウレタン樹脂の表面が粘着性(べた
つき)を有する。これは電子・電気製品の各種ダンパ
ー、防振部品に使用する場合に、組立作業性を著しく阻
害する要因となる。このべたつきは別途の処理で除去で
きるが、本来的にべたつきがないまたは少ない製品がこ
の種部品への応用に際しては有利になる。本発明は、低
硬度ポリウレタン樹脂の有する広い温度域での高い損失
係数(tanδ値)及び遅れ戻り(圧縮からの回復が遅
いこと)に象徴される優れた衝撃吸収特性を損なうこと
なく、上記の欠点を改良することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
行った結果、べたつきの生じない組成として次の組成を
有するポリウレタン樹脂が好適であることが分かった。
分子量1000〜6000のポリオキシプロピレンポリ
オール90〜65wt%と、分子量60〜700の低分
子量多価アルコール10〜35wtと、ポリイソシアネ
ートと、プロピレンポリオールに対する当量比で表して
炭素数10以下の1価アルコール0.15〜0.5と
を、OH/NCO比1.0で反応させたことを特徴とす
る、超低硬度ポリウレタン。この超低硬度ポリウレタン
は粘弾性体の好ましい特性を実質的に保存しながら表面
のべとつきがない。
【0006】このうち、更に低硬度のポリウレタンとし
て、ショア00硬度が10〜30であり、引張強度がシ
ョア00硬度30では5.0kg/cm2 以上であり、
ショア00硬度20では4.0kg/cm2 以上であ
り、ショア00硬度10では3.0kg/cm2 以上で
あるような、超低硬度ポリウレタンは、上記組成のうち
特に次の組成で得られる。分子量1500〜2500の
ポリ(1,2−プロピレングリコール)90〜65wt
%と、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキ
シプロピル)エチレンジアミン10〜35wt%と、M
DI、TDIまたはそれらの誘導体と、プロピレンポリ
オール総量に対する当量比で表して炭素数3〜10の1
価アルコール0.15〜0.5とを、OH/NCO比
1.0で反応させたことを特徴とする、超低硬度ポリウ
レタン。このような超低硬度ポリウレタン樹脂は引張強
度が従来のものよりも大きい。この超低硬度ポリウレタ
ン樹脂の用途としては特に柔らかいポリウレタン樹脂が
必要な靴の部品、靴の中敷き、人体用の緩衝パッド、マ
ットレス、その他の医療用のパッド等がある。
【0007】以下、本発明の超低硬度ポリウレタン樹脂
を製造するに当たって用いることができる各種成分を説
明する。多官能性ポリオキシプロピレンポリオールとし
ては先に挙げた特公昭62−26330号公報、及び特
開昭61−19613号に示されたものが使用できる
が、好ましくは分子量1000〜6000の2〜3官能
基のポリオキシプロピレングリコール、特にポリオキシ
(1,2−プロピレングリコール)である。本発明で使
用できる多価アルコールは同じく特公昭62−2633
0号公報、及び特開昭61−19613号に示された分
子量60〜700のものが使用できるが、好ましくはポ
リキシプロピレングリコール及びN,N,N’,N’−
テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミ
ンである。本発明で使用できる一価アルコールは、炭素
数10個以下の脂肪族第1アルコール、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコール等を上げることができる。またアルキル
エーテルアルコールを用いることもできる。特にショア
00硬度が10〜30の超低硬度ポリウレタンを製造す
るには炭素数3以上のものを使用する。炭素数が小さい
と硬度が大きくなる。炭素数は大きいと硬度が低下する
が余り大きくても効果は上がらない。イソシアネートと
しては、MDI、液状MDI、ポリマー状のMDIもし
くはこれらの誘導体、またはTDIもしくはその誘導体
を用いることができる。
【0008】そのほかに、触媒としては、通常使用され
る金属系の触媒を用いることができる。特に鉛、錫、コ
バルト系の触媒が適する。充填剤としては、通常使用さ
れる無機系の充填剤、例えば、炭酸カルシウム、ガラス
繊維、等が使用できる。可塑剤としてはDOPのような
通常使用されるものを挙げることができる。また、脱水
剤、安定剤等の当技術分野において周知の他の添加剤を
用いることもできる。
【0009】
【実施例】
実施例1〜3 以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。A
−002(三進興産(株)製の分子量2000のポリプ
ロピレングリコール87.6wt%と、分子量400の
ポリオキシプロピレングリコール8.7wt%と、N,
N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピ
ル)エチレンジアミン3.7wt%の混合物に、充填剤
及び可塑剤を配合したOH価が52.5のもの)100
重量部、及び表1に示す各種割合のn−ブチルアルコー
ルを混合して十分攪拌し、次いでB−002(三進興産
(株)製の分子量356のMDI系液状ポリイソシアネ
ート(NCO%=23.6)を表1に示す割合で添加し
て30秒間強く攪拌してから型に注入した。水平に保持
して泡の上昇破壊を待ってから、60℃において20〜
30分硬化させて脱型した。
【0010】比較例1〜3 比較のため、特開昭61−19618号の実施例3にし
たがって、表2に示した配合の製品を試作した。結果を
表1、2に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】 └──────────┴───┴───┴───┘
【0013】
【発明の効果】表1、2の結果から分かるように、 (1)本発明の超低硬度ポリウレタン樹脂はべたつきが
ない。このため、製品の直積みができ、離型紙が不要と
なり、あるいは製品の組立時の問題がなくなる。 (2)一方物性的には本発明のものは従来のものと同等
以上である。特に注目すべき点は、実施例1〜3(ショ
ア00硬度30〜10)と比較例1〜3(ショア00硬
度30〜10)から分かるように、本発明の引張強度及
び引裂き強度の方が高い点である。これにより、本発明
の製品の用途はひろがる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)分子量1000〜6000のポリ
    オキシプロピレンポリオール90〜65wt%と、分子
    量60〜700の低分子量多価アルコール10〜35w
    t%と、ポリイソシアネートと、プロピレンポリオール
    総量に対する当量比で表して炭素数10以下の1価アル
    コール0.15〜0.5とを、OH/NCO比1.0で
    反応させたことを特徴とする、超低硬度ポリウレタン。
  2. 【請求項2】 ショア00硬度が10〜30であり、引
    張強度がショア00硬度30では5.0kg/cm2
    上であり、ショア00硬度20では4.0kg/cm2
    以上であり、ショア00硬度10では3.0kg/cm
    2 以上である、請求項1に記載の、超低硬度ポリウレタ
    ン。
  3. 【請求項3】 分子量1500〜2500のポリオキシ
    (1,2−プロピレングリコール)90〜65wt%
    と、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシ
    プロピル)エチレンジアミン10wt%以下と、MD
    I、TDIまたはそれらの誘導体と、プロピレンポリオ
    ール総量に対する当量比で表して炭素数3〜10の1価
    アルコール0.15〜0.5とを、OH/NCO比1.
    0で反応させたことを特徴とする、請求項2の超低硬度
    ポリウレタン。
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