JP3162481B2 - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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JP3162481B2
JP3162481B2 JP15129492A JP15129492A JP3162481B2 JP 3162481 B2 JP3162481 B2 JP 3162481B2 JP 15129492 A JP15129492 A JP 15129492A JP 15129492 A JP15129492 A JP 15129492A JP 3162481 B2 JP3162481 B2 JP 3162481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーキングブレーキ操作
装置に関するものであり、特に、操作レバーを動力によ
って操作する動力装置を備えたパーキングブレーキ操作
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力装置を備えたパーキングブレーキ操
作装置として、本出願人は、特願平4−61384号の
装置を出願中である。この装置は、(1)ガイド部材に
よって軸方向に移動可能に案内され、パーキングブレー
キに接続される操作レバーと、(2)その操作レバーを
動力によって操作する動力装置と、(3)前記パーキン
グブレーキから操作レバーに加えられる反力を検出する
反力検出器と、(4)その反力検出器により検出される
反力が設定された大きさとなるまで動力装置を作動させ
る制御装置とを備えている。
【0003】反力検出器は、例えば、検出子等の入力
部、入力された力を検出する検出部、検出された値から
パーキングブレーキ反力を演算する演算回路等を備えた
ものとすることも、パーキングブレーキ反力が設定され
た大きさを越えるか否かでON・OFFの状態が変わる
ものとすることも可能であるが、いずれにしても反力の
検出方向が操作レバーの操作方向とほぼ平行、すなわち
操作レバーに加えられる反力の方向とほぼ平行となる姿
勢で車体に固定される。
【0004】操作レバーが運転者によって操作され、パ
ーキングブレーキが作用状態とされたとき、パーキング
ブレーキから操作レバーに加えられる反力が所定の大き
さに達していない場合には、反力検出器から制御装置に
供給される信号に基づいて、制御装置から動力装置に作
動指令信号が出力される。それにより、動力装置が作動
させられ、操作レバーが動力により操作される。反力が
所定の大きさに達すれば、反力検出器の信号に基づいて
制御装置から動力装置に作動停止指令信号が出力され、
動力装置が停止させられる。それにより、パーキングブ
レーキが常に適正な強さの作用状態となるのである。
【0005】また、運転者が操作レバーを全く操作する
ことなく座席を離れたことを、操作レバー近傍と座席と
に設けた2個の検知スイッチにより検出し、あるいは自
動車が一定時間以上停止状態にあることを車速センサと
タイマとにより検出する等によって、制御装置に動力装
置を作動させるようにすれば、パーキングブレーキを自
動的に作用状態とすることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
ーキングブレーキ操作装置には設計の自由度が低いとい
う問題があった。インタミディエイトレバーを車室内に
配設し、これに操作レバーを相対回動可能に連結すれ
ば、パーキングブレーキ操作装置全体の構造を簡略化し
得るのであるが、上記操作装置においては、ガイド部材
が車体に固定されているため、これに案内される操作レ
バーをインタミディエイトレバーに連結することはでき
なかったのである。操作レバーは直線運動をするのに対
し、インタミディエイトレバーの操作レバーとの連結部
は円弧運動をするからである。本発明は、以上の事情を
背景として、動力装置を備えたパーキングブレーキ操作
装置において、操作レバーをインタミディエイトレバー
に連結することを可能にすることを課題としてなされた
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明に係るパ
ーキングブレーキ操作装置は、(a) 車体に第一回動軸線
のまわりに回動可能に取り付けられるガイド部材と、
(b) そのガイド部材により第一回動軸線に直角な軸方向
に移動可能に案内された操作レバーと、(c) 車体に第一
回動軸線と平行な第二回動軸線のまわりに回動可能に取
り付けられるとともに、操作レバーと相対回動可能に連
結され、かつ、ブレーキケーブルを介してパーキングブ
レーキと接続されるインタミディエイトレバーと、(d)
ガイド部材に、操作レバーの軸方向に摺動可能に案内さ
れたスライダと、(e) そのスライダに操作レバーの軸方
向に直角な第三回動軸線のまわりに回動可能に取り付け
られ、先端部に操作レバーの外周面に沿って形成された
ラチェット歯と噛合可能な係合部を備えた爪部材と、
(f) スライダに、ブレーキケーブルとは別のケーブルを
介して、パーキングブレーキを作用状態とする向きの動
力操作力を付与する動力装置と、(g) ガイド部材に相対
回動不能に保持され、パーキングブレーキから操作レバ
ーへの反力を検出する反力検出器と、(h) 動力装置を制
御し、反力検出器により検出される反力が設定値に達し
た場合に停止させる制御装置とを含むように構成され
る。
【0008】本発明に係るパーキングブレーキ操作装置
の望ましい態様の一つにおいては、反力検出器がガイド
部材に固定されるとともに、スライダに、操作レバーの
軸方向と直角な回転軸線のまわりに回転可能にプーリが
取り付けられ、そのプーリに別のケーブルが巻き掛けら
れ、その別のケーブルの一端部が動力装置に、他端部が
反力検出器にそれぞれ接続される。
【0009】
【作用】上記のように構成されたパーキングブレーキ操
作装置においては、運転者によって手動で操作レバーが
操作されることにより、あるいは動力装置の作動により
ケーブル,スライダおよび爪部材を介して操作レバーが
操作されることにより、パーキングブレーキが作用状態
とされる。このとき、操作レバーが回動可能なガイド部
材により案内されているため、操作レバーは直線運動の
みならず回動運動も行うことができる。そのために、
ンタミディエイトレバーに操作レバーを相対回動可能に
連結することができる。
【0010】しかも、反力検出器がガイド部材に相対回
動不能に保持され、ガイド部材および操作レバーと共に
回動するため、操作レバーがいかなる位置へ回動して
も、反力検出器の反力検出方向と実際の反力の作用方向
とが平行な状態に保たれる。力検出器は車体に固定さ
れている場合には、ガイド部材とともに操作レバーが回
動すれば、反力検出器の反力検出方向と、実際の反力の
作用方向との間にずれが生じ、反力の検出精度が低下し
てしまうのであるが、反力検出器をガイド部材に相対回
動不能に保持させれば、その不都合を回避できるのであ
る。
【0011】また、動力装置と操作レバーとの間にケー
ブル,スライダおよび爪部材が設けられるとともに、
ライダがガイド部材に摺動可能に保持されていて、爪部
材の係合部とラチェット歯との噛合いによってスライダ
操作レバーを一体的に移動させるようになっている。
したがって、動力装置によりケーブルを介してスライダ
が移動させられるとき、操作レバーが動力により操作さ
れることとなるが、この際のパーキングブレーキの反力
が、操作レバーのラチェット歯から爪部材およびスライ
ダを介してケーブルに伝達され、ケーブルの張力として
反力検出器により検出される。反力検出器およびスライ
ダは共にガイド部材に保持されるため、ガイド部材およ
び操作レバーの回動にもかかわらず、反力検出器の検出
方向とケーブルの張力方向、すなわちパーキングブレー
キ反力の方向とを常に平行状態に保つことができる。
【0012】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、操作レ
バーが直線運動のみならず回動運動をも行うことが可能
となるため、操作レバーをインタミディエイトレバーに
連結することが可能となる。また、操作レバーと反力検
出器とが、共にガイド部材に相対回動不能に保持されて
いるため、パーキングブレーキの反力の方向反力検出
器の検出方向とが平行な状態が確実に維持され、高い精
度でパーキングブレーキ反力を検出することができ、高
い精度でパーキングブレーキを制御することができる。
【0013】特に、本発明の望ましい態様においては、
反力検出器がガイド部材に固定されるとともに、スライ
ダに回転可能にプーリが取り付けられ、そのプーリに巻
き掛けられたケーブルの一端部が動力装置に、他端部が
反力検出器にそれぞれ接続されたるため、反力検出器が
スライダに取り付けられ、その反力検出器に動力装置が
ケーブルによって接続される別の態様に比較して、操作
レバーの操作に伴う反力検出器の移動が小さくて済み、
かつ、反力検出器に加えられる力が検出すべき反力の半
分で済む利点がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において、10はパーキングブレーキ
操作レバー(以下、単に操作レバーという)である。操
作レバー10はスティック状を成し、筒状のガイド部材
12内に軸方向に移動可能かつ軸心まわりに90度回転
可能に保持されている。ガイド部材12には、半径方向
外向きに延びる耳片14が形成されている。
【0015】車体16には、ブラケット18,20,2
2等が固定されており、ブラケット18と二点鎖線で存
在位置のみを示すブラケット20との間には、L字形の
断面形状を有するブラケット24が固定されている。ガ
イド部材12は、耳片14において、ピン26によりブ
ラケット24に回動可能に取り付けられ、ブラケット1
8,20を介して車体16に保持されている。ピン26
は操作レバー10の軸方向に直角な方向に延びており、
ガイド部材12はピン26まわりに回動させられるよう
になっている。また、ブラケット20とブラケット22
とは、二点鎖線で存在位置のみを示す連結部材27によ
り連結されている。
【0016】操作レバー10のガイド部材12からの一
方の突出端部にはグリップ28が設けられる一方、反対
側の端部には、連結部材30を介してインタミディエイ
トレバー32の一端部が連結されている。インタミディ
エイトレバー32はベルクランク状を成しており、他端
部にブレーキケーブル34が連結されるとともに、中間
部がピン36によってブラケット24に回動可能に取り
付けられ、ブラケット20を介して車体16に保持され
ている。したがって、操作レバー10の引上げによっ
て、インタミディエイトレバー32が、図1に実線で示
す位置から二点鎖線で示す位置まで、ピン36のまわ
り、すなわち操作レバー10の軸方向に直角な回動軸線
のまわりに回動させられる。
【0017】ブレーキケーブル34はアウタチューブ3
8に案内されて延び、その先端部には、ロッド40,イ
コライザ42およびブレーキケーブル44を介して、車
輪46,48に設けられたパーキングブレーキ50,5
2が連結されている。操作レバー10がグリップ28側
へ軸方向に移動させられることにより、その力がインタ
ミディエイトレバー32に伝達され、インタミディエイ
トレバー32によって倍力された力でブレーキケーブル
34が引き締められる。そして、その引締め力がイコラ
イザ42により等分され、ブレーキケーブル44を経て
パーキングブレーキ50,52に伝達され、パーキング
ブレーキ50,52が作用状態とされる。
【0018】操作レバー10の外周面の一部には、軸方
向に沿って多数のラチェット歯60が並んでおり、それ
らラチェット歯60の一部は、図2に示すように、ガイ
ド部材12の長手方向に延びる開口62内に位置してい
る。
【0019】一方、操作レバー10の外周面からは突起
64が直角に突出させられている。突起64は、操作レ
バー10が図1の原位置にある状態では、ガイド部材1
2の溝66内に位置し、操作レバー10の軸方向移動を
許容するとともに回転を阻止する一方、操作レバー10
が図3,図4に示す操作位置にある状態ではガイド部材
12の溝66から離脱し、操作レバー10の90度の回
転を許容する。操作レバー10が操作位置において軸心
まわりに90度回転させられた後ガイド部材12内を下
降させられれば、突起64がガイド部材12の溝66に
連続する図示しない斜面に係合し、操作レバー10が時
計方向に90度回転させられ、突起64が溝66に嵌入
して操作レバー10が原位置に復帰させられる。
【0020】なお、操作レバー10は連結部材30との
嵌合部に突起67を備えており、その突起67が連結部
材30の周方向に延びる長穴68に係合させられること
により、操作レバー10と連結部材30との軸方向の相
対移動が阻止される一方、90度の相対回転は許容され
るようになっている。
【0021】操作レバー10が図1に示す原位置にある
状態では、突起64がガイド部材12に固定されたブレ
ーキスイッチ70の接触子に当接し、ブレーキスイッチ
70がOFF状態にあるが、操作レバー10が少し引き
出されれば突起64が接触子から離間し、ブレーキスイ
ッチ70がON状態となる。ブレーキスイッチ70は制
御装置たる制御回路72に接続されており、ブレーキス
イッチ70の出力信号が制御回路72に入力される。
【0022】ガイド部材12には、スライダ76が操作
レバー10の軸方向に摺動可能に取り付けられている、
スライダ76にはラチェット爪78が取り付けられてい
る。ラチェット爪78は、ピン80によって操作レバー
10の軸方向に直角な回動軸線のまわりに回動可能とさ
れており、図示しないスプリングにより、先端部に形成
された係合部82においてラチェット歯60と噛み合う
方向に付勢されている。
【0023】操作レバー10がパーキングブレーキ5
0,52のリターンスプリングの付勢力に抗して操作位
置に引き上げられた状態では、操作レバー10にかかる
パーキングブレーキ50,52からの反力がラチェット
歯60からラチェット爪78を経てスライダ76に伝達
される。ガイド部材12にはブラケット84が固定され
ており、スライダ76は、ブラケット84に設けられた
ピン86との間に配設されたリターンスプリング88の
付勢力により、常には図1〜図3に示す原位置に保持さ
れている。この状態では、スライダ76に固定された接
触片92がブラケット84に固定された原点スイッチ9
4に作用し、原点スイッチ94がOFF状態にある。原
点スイッチ94は制御回路72に接続されており、原点
スイッチ94の出力信号が制御回路72に入力される。
【0024】車体16には、正逆両方向に回転可能な電
動モータ(以下、単にモータという)100が配設され
ている。モータ100の出力軸には、減速装置102を
介してプーリ104が相対回転不能に取り付けられてい
る。減速装置102は、出力軸の回転を減速してプーリ
104に伝達するとともに、プーリ104に加えられる
回転力によりモータ100が回転させられることを防止
するものであり、例えば、うち歯車揺動装置やうち歯車
差動装置等により構成される。モータ100は制御回路
72に接続されている。制御回路72は、ブレーキスイ
ッチ70,原点スイッチ94および次に述べる反力検出
器たる張力センサ106からそれぞれ入力される各信号
に基づいて、モータ100を正方向または逆方向に駆動
し、あるいは停止させる。本実施例においては、モータ
100,減速装置102,プーリ104により動力装置
が構成されているのである。
【0025】ブラケット18およびスライダ76には、
それぞれプーリ110,112が回転可能に取り付けら
れており、プーリ104,110,112間にケーブル
114が巻き掛けられている。ケーブル114のプーリ
112側の端部は、連結部材116を介して張力センサ
106の検出子に連結されている。なお、プーリ104
とプーリ110との間にはプーリ120が設けられてお
り、ケーブル114がプーリ120にも巻き掛けられて
いる。プーリ120の支持軸121は、ブラケット24
のアーム部122に設けられた上下方向に延びる長穴1
24に嵌合されており、常には、ブラケット24との間
に配設された引張コイルスプリング126により下方へ
付勢され、プーリ120がケーブル114の弛みを防止
するようにされている。
【0026】張力センサ106は、その検出子が操作レ
バー10の軸方向と平行となり、かつ、検出子の移動方
向すなわち検出方向とケーブル114の引張方向とが同
一直線上に位置する状態で、ガイド部材12に固定され
ている。張力センサ106は制御回路72に接続されて
おり、検出張力に対応する信号が制御回路72に入力さ
れるようになっている。モータ100の非作動状態にお
いても、ケーブル114には一定の張力が生じさせられ
ており、この張力がプーリ112,ケーブル114を介
して張力センサ106により検出されるようになってい
る。
【0027】以上のように構成されたパーキングブレー
キ操作装置において、操作レバー10が原位置にある状
態では、ブレーキスイッチ70からOFF信号が発せら
れるとともに、スライダ76がリターンスプリング88
の付勢力により原位置に保持されて、原点スイッチ94
からもOFF信号が発せられる。また、ケーブル114
の張力が張力センサ106により検出され、検出信号が
制御回路72に入力される。これらの入力信号に基づい
て制御回路72がモータ100を停止状態に保つ。
【0028】一方、運転者によりグリップ28が握られ
て操作レバー10が引き上げられれば、図3に示すよう
に、インタミディエイトレバー32がピン36まわりに
回動してブレーキケーブル34が引き締められ、パーキ
ングブレーキ50,52が作用状態とされる。この際、
インタミディエイトレバー32と操作レバー10との連
結部は円弧を描くため、操作レバー10は軸方向に移動
すると同時に、その軸方向に直角な回動軸線のまわりの
回動運動も行う。この操作レバー10の回動はガイド部
材12がピン26まわりに回動することによって許容さ
れ、引き上げられた操作レバー10が、ラチェット歯6
0とラチェット爪78との噛合いによって操作位置に保
持される。
【0029】このとき、スライダ76にかかるパーキン
グブレーキ反力がプーリ112に伝達され、その1/2
の力がプーリ110に、残りの1/2の力が張力センサ
106の検出子に伝達される。プーリ112を保持する
スライダ76および張力センサ106がガイド部材12
に固定されているため、操作レバー10の回動に伴って
これらもガイド部材12と共に回動することとなり、常
に、張力センサ106の検出子の軸方向と、ケーブル1
14の引張方向すなわちパーキングブレーキ反力の方向
とが同心状態に保たれる。したがって、操作レバー10
の回動にかかわらず、パーキングブレーキ反力を精度よ
く検出することができる。
【0030】操作レバー10の引上げに伴って突起64
がブレーキスイッチ70の接触子から離間するため、ブ
レーキスイッチ70からON信号が発せられ、制御回路
72に入力される。このON信号に応じて制御回路72
内のタイマが起動され、設定時間経過後に時間経過信号
を発する。
【0031】この時間経過信号の発生時に、張力センサ
106により検出されたパーキングブレーキ反力が、制
御回路72内の比較器により、設定値と比較される。パ
ーキングブレーキ反力が設定値以上であれば、パーキン
グブレーキ操作力も設定値以上であるから、制御回路7
2がモータ100を停止状態に保ち、図3に示すように
スライダ76も原位置に保持される。
【0032】それに対して、運転者による操作レバー1
0の引上げが不十分で、張力センサ106により検出さ
れたパーキングブレーキ反力が設定値に満たない場合に
は、制御回路72がモータ100を正方向に回転させ、
プーリ104が回転してケーブル114の巻取りが開始
される。したがって、ケーブル114が引っ張られ、図
4に示すように、スライダ76がプーリ112と共に操
作レバー10の軸方向に、ガイド部材12に沿って上昇
させられる。ラチェット爪78がラチェット歯60と噛
み合っているため、スライダ76の移動に伴って操作レ
バー10も上昇させられる。したがって、ブレーキケー
ブル114が引き締められ、パーキングブレーキ操作力
が増大する。
【0033】このときには、操作レバー10がさらに回
動させられるが、張力センサ106およびスライダ76
が、ガイド部材12および操作レバー10と共に回動さ
せられることにより、張力センサ106のパーキングブ
レーキ反力の検出精度が低下することが防止される。ま
た、スライダ76の移動に伴って、接触片92が原点ス
イッチ94の接触子から離間するため、原点スイッチ9
4からON信号が発せられ、制御回路72に入力され
る。
【0034】操作レバー10の上昇に伴って張力センサ
106により検出されるパーキングブレーキ反力が設定
値に達すれば、その出力信号により制御回路72がモー
タ100を停止させる。したがって、プーリ112,ス
ライダ76および操作レバー10の上昇が停止する。前
述のように、モータ100側からプーリ104を回転さ
せることはできるが、プーリ104側からモータ100
を回転させることはできないため、モータ100が非作
動状態にされても、パーキングブレーキ50,52が、
予め定められたパーキングブレーキ操作力で作用状態に
保持される。
【0035】パーキングブレーキを解除する際には、運
転者が操作レバー10のグリップ28を把持してわずか
に引き上げ、操作レバー10を軸心まわりに90度回転
させることにより、ラチェット歯60とラチェット爪7
8との噛合いが外れる。この状態で引上力を弱めれば、
パーキングブレーキ反力により操作レバー10がガイド
部材12内へ引き戻され、パーキングブレーキ50,5
2が解除される。操作レバー10が原位置に復帰すれ
ば、突起64がブレーキスイッチ70の接触子に当接
し、ブレーキスイッチ70からOFF信号が発せられ
る。
【0036】図4に示すように、パーキングブレーキ操
作時にスライダ76が上昇させられた場合には、ブレー
キスイッチ70からのOFF信号が発せられる状態にな
っても、原点スイッチ94からはON信号が発せられた
ままであるため、制御回路72がモータ100を逆方向
に回転させる。それによりプーリ104からケーブル1
14が延び出させられ、プーリ112およびスライダ7
6の移動が許容されるため、リターンスプリング88の
付勢力によりスライダ76がガイド部材12に沿って下
降させられ、原位置に戻る。その結果、接触片92が原
点スイッチ94の接触子に接触すれば、原点スイッチ9
4からOFF信号が発せられ、それに応じて制御回路7
2がモータ100を停止させる。この状態では、スライ
ダ76はさらに下降可能な状態にあるが、モータ100
の停止に伴ってスライダ76も停止する。
【0037】なお、本実施例において、制御回路72,
モータ100等が故障して作動しなくなった場合にも、
通常のパーキングブレーキ操作装置として支障なく使用
することができる。また、制御回路72等に異常が生じ
てモータ100が異常に作動する場合には、連結部材1
16によるケーブル114と張力センサ106との連結
を断てば、通常のパーキングブレーキ操作装置として使
用することができる。
【0038】本実施例においては、スライダ76および
張力センサ106がガイド部材12に保持されており、
その検出子にケーブル114が直結されているため、張
力センサ106の検出方向とパーキングブレーキ反力の
方向とを常に同一直線上に位置させることができ、反力
検出精度が高い。
【0039】なお付言すれば、上記実施例においては、
運転者により操作レバー10が引き上げられた後、その
パーキングブレーキ操作力が予め設定された操作力未満
であったときに、動力装置が作動してパーキングブレー
キ操作力を増大させるようになっていたが、運転者によ
る操作レバー10の引上げ力が大き過ぎて、パーキング
ブレーキ操作力が設定操作力を超えた場合に、動力装置
の作動により操作力を減少させるようにすることも可能
である。例えば、原点スイッチ94を接触片92の通過
を許容する形式のスイッチ手段(リミットスイッチでも
光電スイッチでも可)とし、制御回路を、スライダ76
が原点位置のどちら側にあるかを記憶する手段を有する
ものとして、運転者による操作レバー10の引上げ終了
後、スライダ76を正逆いずれの方向にも移動させ得る
ようにするのである。このようにすれば、ブレーキケー
ブル114等の伸びや劣化を低減し得、寿命を向上させ
ることができる。
【0040】また、上記実施例においては、運転者によ
り操作レバー10が引き上げられた後、動力装置が作動
させられるようになっていたが、運転者によりパーキン
グブレーキ作動スイッチ等のスイッチ操作が行われるこ
とにより動力装置が作動させられて操作レバーの引き上
げが行われ、パーキングブレーキが作動させられるよう
にすることも可能である。
【0041】さらに、車両が停止してから一定時間(例
えば数秒)後に自動的に動力装置に作動指令信号を発す
るようにすれば、運転者が何ら手動操作を行うことな
く、パーキングブレーキを作動させることができる。ま
た、運転者が運転席に居るか否かを検知する検知スイッ
チを設け、運転者がパーキングブレーキを作用状態にす
ることなく運転席を離れた場合には、警報音等により警
報が発せられるとともに自動的に動力装置が作動し、パ
ーキングブレーキが作用状態とされるようにすることも
可能である。
【0042】反力検出器として、上記張力センサ106
に代えて圧縮力センサを用いることも可能である。例え
ば、図5に示すように、ガイド部材12に操作レバー1
0の軸方向と平行に圧縮力センサ200を固定し、操作
レバー10の軸方向と直交する方向にレバー202を回
動可能に取り付けて、そのレバー202の中央にケーブ
ル114を連結するとともに、レバー202の先端に圧
縮力センサ200の検出子を押圧可能な押圧部204を
設けるのである。このようにすれば、ケーブル114に
かかるパーキングブレーキ反力によりレバー202が回
動させられ、それによりパーキングブレーキ反力の1/
4の力で圧縮力センサ200の検出子がレバー202の
押圧部204により押されることとなり、圧縮力センサ
200によりパーキングブレーキ反力が検出される。こ
の実施例においては、圧縮力センサ200およびレバー
202により反力検出器が構成されるのである。
【0043】また、図6に示すように、スライダ76に
直接張力センサ250を固定し、その検出子にケーブル
114の端部を連結することも可能である。この場合に
は、操作レバー10の回動に伴って、ガイド部材12と
共にスライダ76および張力センサ250が回動させら
れ、操作レバー10にかかるパーキングブレーキ反力そ
のものが張力センサ250により検出される。なお、ケ
ーブル114は、ガイド部材12を回動可能に支持して
いるピン26に回転可能に支持させたプーリに巻き掛け
るなどにより、ガイド部材12および操作レバー10が
回動してもケーブル114の張力センサ250に対する
方向が変化しないようにすることが望ましい。
【0044】さらに、反力検出器がパーキングブレーキ
反力に比例する検出信号を出力するものであることは不
可欠ではない。例えば、予荷重を与えられた弾性体を備
え、パーキングブレーキ反力がその予荷重を越えたとき
リミットスイッチが作動させられるものとすることも可
能なのである。
【0045】反力検出器の出力信号に基づいて動力装置
を制御する制御装置も、反力検出器のON・OFF状態
に応じて動力装置にエネルギを供給,遮断する単純なも
のから、コンピュータにより構成され、路面の勾配等の
条件に応じてパーキングブレーキ操作力を適正な大きさ
に設定し得る高級なものまで種々のものの採用が可能で
ある。
【0046】また、パーキングブレーキは車輪に設けら
れるものに限らず、例えばトランスミッションの出力軸
に設けられるもの等、他の形式のパーキングブレーキの
操作装置に本発明を適用することも可能である。
【0047】その他、当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパーキングブレーキ操
作装置を示す正面図である。
【図2】図1の拡大A矢視図である。
【図3】上記パーキングブレーキ操作装置の要部の、図
1とは別の作動状態を示す正面図である。
【図4】上記パーキングブレーキ操作装置の要部の、図
1および図3とは別の作動状態を示す正面図である。
【図5】本発明の別の実施例であるパーキングブレーキ
操作装置の要部を概略的に示す正面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例であるパーキングブ
レーキ操作装置の要部を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
10 パーキングブレーキ操作レバー 12 ガイド部材 32 インタミディエイトレバー 34 ブレーキケーブル 50,52 パーキングブレーキ 60 ラチェット歯 72 制御回路 76 スライダ 78 ラチェット爪 100 電動モータ 102 減速装置 104 プーリ 106 張力センサ 114 ケーブル 200 圧縮力センサ 202 レバー 250 張力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島津 勲 愛知県安城市今本町4丁目14番24号 万 能工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−270667(JP,A) 特開 平5−286424(JP,A) 実開 昭63−159370(JP,U) 実開 平3−82257(JP,U) 特公 昭49−24093(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/02 B60T 7/10 B60T 13/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に第一回動軸線のまわりに回動可能
    に取り付けられるガイド部材と、 そのガイド部材により前記第一回動軸線に直角な軸方向
    に移動可能に案内された操作レバーと、 前記車体に前記第一回動軸線と平行な第二回動軸線のま
    わりに回動可能に取り付けられるとともに、前記操作レ
    バーと相対回動可能に連結され、かつ、ブレーキケーブ
    ルを介してパーキングブレーキと接続されるインタミデ
    ィエイトレバーと、 前記ガイド部材に、前記操作レバーの軸方向に摺動可能
    に案内されたスライダと、 そのスライダに前記操作レバーの軸方向に直角な第三回
    動軸線のまわりに回動可能に取り付けられ、先端部に操
    作レバーの外周面に沿って形成されたラチェット歯と噛
    合可能な係合部を備えた爪部材と、 前記スライダに、前記ブレーキケーブルとは別のケーブ
    ルを介して、前記パーキングブレーキを作用状態とする
    向きの動力操作力を付与する動力装置と、 前記ガイド部材に相対回動不能に保持され、前記パーキ
    ングブレーキから前記操作レバーへの反力を検出する反
    力検出器と、 前記動力装置を制御し、前記反力検出器により検出され
    る反力が設定値に達した場合に停止させる制御装置とを
    含む ことを特徴とするパーキングブレーキ操作装置。
  2. 【請求項2】 前記反力検出器が前記ガイド部材に固定
    されるとともに、前記スライダに、前記操作レバーの軸
    方向と直角な回転軸線のまわりに回転可能にプーリが取
    り付けられ、そのプーリに前記別のケーブルが巻き掛け
    られ、その別のケーブルの一端部が前記動力装置に、他
    端部が前記反力検出器にそれぞれ接続されたことを特徴
    とする請求項1に記載のパーキングブレーキ操作装置。
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