JP3162245B2 - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

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JP3162245B2 JP10604594A JP10604594A JP3162245B2 JP 3162245 B2 JP3162245 B2 JP 3162245B2 JP 10604594 A JP10604594 A JP 10604594A JP 10604594 A JP10604594 A JP 10604594A JP 3162245 B2 JP3162245 B2 JP 3162245B2
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processing
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32137Radio frequency generated discharge controlling of the discharge by modulation of energy
    • H01J37/32155Frequency modulation
    • H01J37/32165Plural frequencies

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ処理方法並び
にプラズマ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば半導体製造プロセスにお
いては、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)など
の表面処理を行うために、処理室内に処理ガスを導入す
ると共に、この処理室内に対向して設けられた第1の電
極と第2の電極とに、それぞれ高周波電力を印加してプ
ラズマを発生させ、処理室内のウエハに対して、前記プ
ラズマ雰囲気の下で所定の処理、例えばエッチングやス
パッタリングなどを施すプラズマ処理方法が実施されて
いる。そして例えばエッチング処理の場合には、処理室
内に導入したエッチングガスを前記プラズマ雰囲気で解
離させ、それによって生じたイオンによって、前記ウエ
ハをエッチングするようにしている。
【0003】ところでプラズマ処理による処理加工は、
半導体デバイスの高集積化に伴ってますます微細な加工
や、処理速度の向上が要求されている。そのため電極間
に発生させるプラズマの密度も、より高密度化すること
が必要となってくるが、高真空度の下で単に周波数を上
げて密度を高くするだけでは、被処理体にダメージを与
え好ましくない。この点、例えば第1の電極と第2の電
極に周波数の異なった電力を印加するようにし、高い方
の周波数電力でプラズマを発生させ、低い方の周波数電
力でイオンを引き寄せて処理をコントロールすることが
提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら処理室内に導入された処理ガ
スをプラズマ化した際、周波数によって、当該プラズマ
中のイオンの動きには差が生ずる。即ち高低2つの周波
数を用いた場合、イオンエネルギーとプラズマ密度とを
独立に制御することが可能であるが、周波数によってイ
オンの追従性が不安定で変化する周波数領域(いわゆる
遷移周波数領域)があり、特に分子ガスを使用する場合
には、解離の度合いの変化によりプラズマシース中の荷
電粒子の追従性が変化し、イオン電流密度などのプラズ
マ諸特性が不安定になる。このことは処理自体を不安定
なものとし、歩留まり低下の原因につながる。また前記
した遷移周波数領域での追従性の変化の仕方も、イオン
(質量)によって異なっており、特にエッチングやCV
Dなどで用いられる分子ガスでは、例えば高周波電力の
わずかな増加で電子温度が高くなると、解離が必要以上
に進んでしまい、シース内のイオンの振る舞いが変化し
てしまう。そしてプラズマ密度を高めるにあたっても、
前記したように単に周波数を上げるだけでは例えば解離
が過度に進みすぎるなど問題があるので、周波数の高低
には関係のない所で、プラズマ密度を向上させる好適な
手段が望まれるところである。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その第1の目的は、プラズマ中のイオンの追従性
を良好にしてプラズマ特性を安定化させ、さらにはイオ
ンの解離のコントロール、入射を促進させて選択性の高
い、微細加工を実現することにある。また第2の目的
は、パワーをさほど上げずにプラズマ密度を高くして、
ダメージの少ない微細加工を可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1によれば、処理室内に処理ガスを導入する
と共に、この処理室内に対向して設けられた第1の電極
と第2の電極とに、それぞれ高周波電力を印加してプラ
ズマを発生させ、第1の電極側に載置される被処理体に
対して、前記プラズマ雰囲気の下で所定の処理を施すプ
ラズマ処理方法において、前記第2の電極には、前記第
1の電極に印加される高周波よりも高い周波数の高周波
を前記第1の電極に印加される高周波と同じ周波数で振
幅変調した電力を印加させることを特徴とする、プラズ
マ処理方法が提供される。
【0007】かかる方法において、前記第1の電極に
は、請求項2のように,前記処理ガス固有の下端イオン
遷移周波数(LITF:Lower Ion Transit Frequenc
y)よりも低い周波数の高周波電力を印加し、前記第2
の電極には、前記処理ガス固有の上端イオン遷移周波数
(UITF:Upper Ion Transit Frequency)よりも高
い周波数の高周波電力を印加するようにしてもよい。
理ガスとして複数のガスを混合した処理ガスを使用する
場合には、各個別ガスについての固有の下端イオン遷移
周波数の中で最も低い周波数の高周波電力を前記第1の
電極に印加し、各個別ガスについての固有の上端イオン
遷移周波数の中で、最も高い周波数の高周波電力を前記
第2の電極に印加すればよい。
【0008】
【0009】
【0010】前記請求項1,2のプラズマ処理方法にお
いて、請求項に記載したように、第1の電極に印加さ
れる高周波の位相を制御するようにしてもよい。さらに
また、これら請求項1,2,3に記載される各プラズマ
処理方法において振幅変調する際には、請求項に記載
したように、正弦波、三角波、矩形波、鋸歯状波のいず
れか、又はこれらの合成波形によって行うようにしても
よい。
【0011】
【0012】また本発明のプラズマ処理装置は,第1の
電極と第2の電極とを処理室内において対向して有し、
被処理体を載置する第1の電極は整合回路を介して相対
的低周波電源に接続され、第2の電極は整合回路を介し
て高周波電源と接続されたプラズマ処理装置において、
前記第1の電極に印加される相対的低周波と同じ周波数
で、前記第2の電極に印加される高周波を振幅変調する
振幅変調装置を備えたことを特徴としている。この場
合、請求項に記載したように、前記第1の電極に印加
される相対的低周波の位相を制御する位相コントローラ
を設けてもよい。
【0013】
【0014】
【0015】また請求項1,2のプラズマ処理方法によ
れば、処理室内に処理ガスを導入すると共に、この処理
室内に対向して設けられた第1の電極と第2の電極と
に、それぞれ高周波電力を印加してプラズマを発生さ
せ、第1の電極側に載置される被処理体に対して、前記
プラズマ雰囲気の下で所定の処理を施すプラズマ処理方
法において、前記第2の電極には、前記第1の電極に印
加される高周波よりも高い周波数の高周波を前記第1の
電極に印加される高周波と同じ周波数で振幅変調した電
力を印加させるようにしたので、解離が過度に進まない
ようにすると同時に、イオンあるいはラジカル発生と、
イオンの被処理体への加速の位相を制御することによ
り、処理に必要なイオン、ラジカルを必要なタイミング
に発生させ、これを被処理体に入射させることができ
る。しかもプラズマを発生させるために第2の電極に印
加される電力は、より低い周波数の電力によって振幅変
調されているから、被処理体への損傷も少なくなる。
【0016】
【0017】この場合の変調は、請求項6のように、正
弦波、三角波、矩形波、鋸歯状波のいずれか、又はこれ
らの合成波形によって行うようにすれば、それによって
イオンの加速などをコントロールできるので、種々の処
理状況に応じて好適に対処することができる。
【0018】
【0019】
【0020】請求項5,6のプラズマ処理装置によれ
ば、プラズマを発生させるために第2の電極に印加され
る電力は、より低い周波数の電力によって振幅変調され
ているから、被処理体への損傷も少なくなる。さらに請
求項のプラズマ処理装置によれば、解離が過度に進ま
ないようにすると同時に、イオンあるいはラジカル発生
と、イオンの被処理体への加速の位相を制御することに
より、処理に必要なイオン、ラジカルを必要なタイミン
グに発生させ、これを被処理体に入射させることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき説
明すると、図1は本実施例を実施するために用いたエッ
チング処理装置1の断面を模式的に示しており、このエ
ッチング処理装置1は、電極板が平行に対向した所謂平
行平板型エッチング装置として構成されている。
【0022】このエッチング処理装置1は、例えば表面
が酸化アルマイト処理されたアルミニウムなどからなる
円筒形状に成形された処理容器2を有しており、この処
理容器2は接地されている。前記処理容器2内に形成さ
れる処理室内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介
して、被処理体、例えば半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」という)Wを載置するための略円柱状のサセプタ支
持台4が収容され、さらにこのサセプタ支持台4の上部
には、下部電極を構成するサセプタ5が設けられてい
る。
【0023】前記サセプタ支持台4の内部には、冷媒室
6が設けられており、この冷媒室6には例えば液体窒素
などの温度調節用の冷媒が冷媒導入管7を介して導入可
能であり、導入された冷媒はこの冷媒室6内を循環し、
その間生ずる冷熱は冷媒室6から前記サセプタ5を介し
て前記ウエハWに対して伝熱され、このウエハWの処理
面を所望する温度まで冷却することが可能である。なお
冷媒として、例えば前記したような液体窒素を用いた場
合、その核沸騰により生じた窒素ガスは冷媒排出管8よ
り処理室2外へと排出されるようになっている。そして
前記絶縁板3、サセプタ支持台4、サセプタ5内部に
は、後述の静電チャック11を通して被処理体であるウ
エハWの裏面に、伝熱媒体、例えばHeガスなどを供給
するためのガス通路9が形成されており、このウエハW
は所定の温度に維持されるようになっている。
【0024】前記サセプタ5は、その上面中央部が凸状
の円板状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電
チャック11が設けられている。この静電チャック11
は、2枚の高分子ポリイミド・フィルムによって導電層
12が挟持された構成を有しており、この導電層12に
対して、処理容器2外部に設置されている直流高圧電源
13から、例えば1.5kVの直流高電圧を印加するこ
とによって、この静電チャック11上面に載置されたウ
エハWは、クーロン力よってその位置で吸着保持される
ようになっている。
【0025】前記サセプタ5の上端周縁部には、静電チ
ャック11上に載置されたウエハWを囲むように、環状
のフォーカスリング14が配置されている。このフォー
カスリング14は反応性イオンを引き寄せない絶縁性の
材質からなり、プラズマよって発生した反応性イオン
を、その内側のウエハWにだけ効果的に入射せしめるよ
うに構成されている。
【0026】前記サセプタ5の上方には、このサセプタ
5と平行に対向して、これより約15〜20mm程度離
間させた位置に、上部電極21が、絶縁材22を介し
て、処理容器2の上部に支持されている。この上部電極
21は、前記サセプタ5との対向面に、多数の吐出孔2
3を有する、例えばSiC又はアモルファスカーボンか
らなる電極板24と、この電極板24を支持する導電性
材質、例えば表面が酸化アルマイト処理されたアルミニ
ウムからなる、電極支持体25とによって構成されてい
る。
【0027】前記上部電極21における支持板25の中
央にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス導入
口26には、ガス導入管27が接続されている。このガ
ス導入管27には、ガス供給管28が接続されており、
さらにこのガス供給管28は3つに分岐されて、各々バ
ルブ29、30、31 、並びにマスフローコントロー
ラ32、33、34を介して、それぞれ対応する処理ガ
ス供給源35、36、37に通じている。本実施例にお
いては、処理ガス供給源35からはCF4ガス、処理ガ
ス供給源36からはO2ガス、処理ガス供給源37から
は不活性のパージガスであるN2ガスが供給されるよう
に設定されている。
【0028】前記処理容器2の下部には排気管41が接
続されており、この処理容器2とゲートバルブ42を介
して隣接しているロードロック室43の排気管44共
々、ターボ分子ポンプなどの真空引き手段45に通じて
おり、所定の減圧雰囲気まで真空引きできるように構成
されている。そして前記ロードロック室43内に設けら
れた搬送アームなどの搬送手段46によって、被処理体
であるウエハWは、前記処理容器2とこのロードロック
室43との間で搬送されるように構成されている。
【0029】また前記エッチング処理装置1の処理容器
2内にプラズマを発生させるための高周波電力構成は次
のようになっている。即ち、周波数が380kHzの高
周波を発振させる発振器51からの高周波信号は、位相
コントローラ52(パス可能)、例えばRFジェネレー
タなどの増幅器53、デカップリング・コンデンサを含
んだ整合器54を経て、給電棒55を通じて処理容器2
内のサセプタ5に印加されるように構成されている。そ
して当該給電棒55には、グランドとの間にキャパシタ
ンス56が、スイッチSW1の切換によって挿入自在と
なるように構成されている。
【0030】他方、周波数が13.56MHzの高周波
を発振させる発振器61からの高周波信号は、振幅変調
装置62へと入力自在であり、かつこの振幅変調装置6
2をパスして例えばRFジェネレータなどの増幅器63
へと直接入力させることも自在である。前記振幅変調装
置62へは、変調波として、前記380kHzの高周波
を発振させる発振器51からの信号も入力されることが
自在になっており、それによって周波数が13.56M
Hzの高周波は振幅変調された後、増幅器63、デカッ
プリング・コンデンサを含んだ整合器64を経て、給電
棒65を通じて処理容器2内の上部電極21に印加する
ことが自在になるように構成されている。
【0031】そしてこの給電棒65とグランドとの間に
は、直列になったキャパシタンス66とインダクタンス
67がスイッチSW2の切換によって挿入自在となるよ
うに構成されている。このように、上部電極21側の給
電棒65が、インダクタンス67をも含んでいるのは、
既述したように、サセプタ5側には、静電チャック1
1、ガス通路9、冷媒室6、さらには既述の搬送手段4
6との間でウエハWを授受する際のリフターピン(図示
せず)など様々な機構を含んで厚くなっており、給電棒
55自体も長いため、結局サセプタ5自体が大きなイン
ダクタンスを持っているためである。
【0032】なおそのように上部電極21、サセプタ5
へは、夫々独立した増幅器64、5によって高周波電
力が印加されるようになっているので、これら上部電極
21、サセプタ5に印加する電圧は、夫々独立して可変
となっている。
【0033】本実施例にかかるエッチング処理装置1は
以上のように構成されており、例えば、このエッチング
処理装置1を用いて、シリコン基板を有するウエハW上
のシリコン酸化膜(SiO2)のエッチングを実施する
場合について説明すると、まず被処理体であるウエハW
は、ゲートバルブ42が開放された後、搬送手段46に
よってロードロック室43から処理容器2内へと搬入さ
れ、静電チャック11上に載置される。そして高圧直流
電源13の印加によって前記ウエハWは、この静電チャ
ック11上に吸着保持される。その後搬送手段46がロ
ードロック室43内へ後退したのち、処理容器2内は排
気手段45によって真空引きされていく。
【0034】他方バルブ29が開放されて、マスフロー
コントローラ32によってその流量が調整されつつ、処
理ガス供給源35からCF4ガスが、バルブ30が開放
されて、マスフローコントローラ33によってその流量
が調整されつつ、処理ガス供給源36からO2ガスがガ
ス供給管28、ガス導入管27、ガス導入口26を通じ
て上部電極21へと導入され、さらに電極板24の吐出
孔23を通じて、図1中の矢印に示される如く、前記ウ
エハWに対して均一に吐出される。
【0035】そして処理容器2内の圧力が、例えば1P
aに設定、維持された後、所定の高周波電力をサセプタ
5、上部電極21へと印加して所定のエッチング処理を
実施するのであるが、かかる場合のまず1つの例として
は、まず図1に示したようにスイッチSW1、SW2を切
り離して、キャパシタンス56、並びにキャパシタンス
66とインダクタンス67を、対応する各々の給電棒5
5、56から切り離しておく。
【0036】その状態で発振器61、発振器51、振幅
変調装置62、増幅器63、53を作動させると、上部
電極21へは、例えば図2に示したような波形の高周波
電力が印加され、対向するサセプタ5との間にプラズマ
が発生する。他方、サセプタ5へは、発振器51によっ
て図3に示した波形の高周波(相対的低周波)電力が印
加され、前記プラズマ中のイオンを加速してサセプタ5
側へと引き寄せ、それによってウエハWに対して所定の
エッチングがなされるのである。
【0037】この場合、プラズマを発生させる高周波
は、図2に示した波形であるから、処理容器2内に導入
した処理ガスの解離を過度に進めることはない。また他
方プラズマ中のイオンを加速してウエハWに引き寄せる
380kHzの高周波は、位相コントローラ52によっ
てその位相を制御することが可能である。従って、図2
の高周波によってイオン解離が過度に進まない時に、当
該イオンをウエハWに引き寄せることが可能である。即
ち、所定のエッチングに最も適したイオンが生成された
時にこれをウエハWに入射させることが可能となるので
ある。従って選択比の高いエッチングを実施することが
可能である。
【0038】なおプラズマ中のイオンをウエハWに引き
寄せる380kHzの高周波の位相の制御は、そのよう
に過度に解離が進まない状態を指標とするだけなく、例
えば解離が最終段階にまで進み、その後また再結合して
エッチングに適したラジカルになった状態を指標、目安
としてもよい。
【0039】さらにいえば、実際の処理においては、例
えばダミーウエハを使用して、380kHzの高周波の
位相をずらす度合いを確認して処理してもよく、その場
合、例えば処理ガス、エッチング、下地などの種類によ
って、予め380kHzの高周波の位相をずらすタイミ
ングを設定しておいても良い。
【0040】次に前出エッチング処理装置1を使用した
他のエッチング処理方法について説明すると、この例で
は、スイッチSW1、SW2を投入して、キャパシタンス
56、並びにキャパシタンス66とインダクタンス67
を、対応する各々の給電棒55、56に接続しておく。
そして高周波電力をサセプタ5、上部電極21に夫々印
加するにあたり、サセプタ5へは、位相コントローラ5
2をパスして発振器51からの380kHzの高周波信
号を増幅器53で直接に増幅させ、これを整合器54を
介してサセプタ5へと印加させる。他方発振器61から
発振される13.56MHzの高周波も、振幅変調装置
62をパスしてそのまま増幅させて、整合器64を介し
て給電棒65から上部電極21へと印加させる。
【0041】この場合、サセプタ5側の整合器54は、
380kHzの高周波に対しては整合が取れている状態
で、上部電極21から入射される13.56MHzの高
周波に対しては、なんら手当をしない状態では高インピ
ーダンスとなって、上部電極21から入射された高周波
はサセプタ5へは流れにくくなる。そのため、従来はプ
ラズマの拡散を引き起こし、プラズマ密度の低下、処理
の不均一性の原因となっていた。
【0042】しかしながら、本実施例では、給電棒55
とグランドとの間にキャパシタンス56が挿入されてい
るため、上部電極21から導入される高周波に対して、
直列共振回路を形成することができる。従って、分布回
路定数を考慮してこのキャパシタンス56の値を適宜調
整することにより、合成インピーダンスを数Ω以下にす
ることができ、上部電極21からの高周波をサセプタ5
へと流れやすくして電流密度を上げることが可能にな
り、発生するプラズマ密度を高くすることができるので
ある。
【0043】他方、上部電極21側の給電棒65にも、
直列になったキャパシタンス66とインダクタンス67
が挿入されているので、前記と同様な理由により380
kHzの高周波に対して直列共振回路を形成し、サセプ
タ5側に印加された380kHzの高周波は、上部電極
21に流れやすくなって、プラズマ中のイオンのウエハ
Wへの入射をより促進させることができる。
【0044】従って高いプラズマ密度の下で、高微細加
工のエッチングをウエハWに対して施すことができる。
また前記したように、上部電極21−サセプタ5間の各
高周波が流れやすくなっているため、パワーをさほど上
げなくてもプラズマ密度を高くすることが可能になり、
従来よりもウエハWにダメージを与える可能性が低下し
ている。従って歩留まりも向上する。
【0045】なお前記した例では、上部電極21には1
3.56MHz、サセプタ5には380kHzの高周波
を夫々印加したが、かならずしもかかる周波数にこだわ
る必要はなく、処理ガスの種類に応じて、夫々の周波数
を設定しても良い。この場合、プラズマ中のイオンの追
従性に鑑みれば、導入する処理ガス固有のイオン遷移周
波数を基準にすると好ましい結果が得られる。
【0046】即ちサセプタ5には、下端イオン遷移周波
数(LITF)よりも低い周波数、例えば1MHz以下
の高周波電力を印加するようにし、上部電極21には、
上端イオン遷移周波数(UITF)よりも高い周波数、
例えば10MHz以上の高周波電力を印加するようにす
ればよい。そうすることにより、低いパワーでイオンが
効率よく加速され、ガス系の混合比や真空度を僅かに変
化させた場合にも、シース内のイオンのバイアス高周波
への追従性が安定する。従って、シース内で散乱を受け
ないでイオンをウエハWに入射させることができるの
で、微細な加工を高速で行うことができる。またウエハ
Wに安定した入射エネルギーでイオンを入射させること
ができるので、安定したプロセスを実施できる条件が従
来より広がり、処理速度、選択比、形状などを同時に満
足できるプロセス条件を実現させることができる。もち
ろん従来よりパワーを小さくできるので、ウエハWの損
傷が少なくなり、歩留まりも向上する。
【0047】なお処理容器2内に導入するガスが、例え
ばA、B、Cの3種類のガスの混合ガスであって、図4
に示したようにそれぞれの遷移周波数領域Az、Bz、
Czが各々異なっている場合には、各遷移周波数領域A
z、Bz、Czの各上端イオン遷移周波数Au、Bu、
Cuの中で最も高い周波数(図4の例ではBu)よりも
高い周波数を上部電極21に印加し、各遷移周波数領域
Az、Bz、Czの各下端イオン遷移周波数Al、B
l、Clの中で最も低い周波数(図4の例ではCl)よ
りも低い周波数をサセプタ5に印加するようにすればよ
い。
【0048】なお前記した各実施例は、いずれも被処理
体が半導体ウエハであって、処理がエッチングの場合で
あったが、本発明はこれに限らず、例えばLCD基板を
処理対象とする処理にも適用でき、また処理自体の種類
もエッチングに限らず、スパッタリング、CVD処理に
対しても適用することが可能である。
【0049】
【0050】
【発明の効果】 本発明 によれば、解離が過度に進まない
ようにすると同時に、イオンあるいはラジカル発生とイ
オンの被処理体への加速の位相(第1の電極側に印加さ
れる電力の位相)を制御することにより、処理に必要な
イオンあるいはラジカルを必要なタイミングに発生さ
せ、かつこれらを被処理体に入射させることができる。
従って、選択性の良好なプラズマ処理が可能である。ま
た被処理体の損傷も抑えられる。また特に請求項によ
れば、種々の処理状況に適切に対処できるコントロール
が可能である。
【0051】請求項7、8によれば、高周波電力のパワ
ー、周波数を上げることなく、プラズマ密度が高くする
ことができ、しかもイオンコントロールをより容易なら
しめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるエッチング処理装置の
断面説明図である。
【図2】実施例において上部電極に印加される高周波の
波形を示すグラフである。
【図3】実施例においてサセプタに印加される高周波の
波形を示すグラフである。
【図4】異なった遷移周波数領域を持つガスを使用する
場合の、採用すべき上端イオン遷移周波数、下端イオン
遷移周波数を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エッチング処理装置 2 処理容器 5 サセプタ 21 上部電極 51、61 発振器 52 位相コントローラ 53、63 増幅器 54、64 整合器 56、66 キャパシタンス 67 インダクタンス W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−77123(JP,A) 特開 昭62−280378(JP,A) 特開 平1−148865(JP,A) 特開 昭62−125626(JP,A) 特開 昭60−102743(JP,A) 特開 平3−204925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/50 H01L 21/31

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に処理ガスを導入すると共に、
    この処理室内に対向して設けられた第1の電極と第2の
    電極とに、それぞれ高周波電力を印加してプラズマを発
    生させ、第1の電極側に載置される被処理体に対して、
    前記プラズマ雰囲気の下で所定の処理を施すプラズマ処
    理方法において、前記第2の電極には、前記第1の電極に印加される高周
    波よりも高い周波数の高周波を前記第1の電極に印加さ
    れる高周波と同じ周波数で振幅変調した電力を印加させ
    ことを特徴とする、プラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極には、前記処理ガス固有
    の下端イオン遷移周波数よりも低い周波数の高周波電力
    を印加し、前記第2の電極には、前記処理ガス固有の上
    端イオン遷移周波数よりも高い周波数の高周波電力を印
    加することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極に印加される高周波の位
    相を制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載
    プラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】 前記振幅変調は、正弦波、三角波、矩形
    波、鋸歯状波のいずれか、又はこれらの合成波形によっ
    て行うことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の
    プラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 第1の電極と第2の電極とを処理室内に
    おいて対向して有し、被処理体を載置する第1の電極は
    整合回路を介して相対的低周波電源に接続され、第2の
    電極は整合回路を介して高周波電源と接続されたプラズ
    マ処理装置において、 前記第1の電極に印加される相対的低周波と同じ周波数
    で、前記第2の電極に印加される高周波を振幅変調する
    振幅変調装置を備えた ことを特徴とする、プラズマ処理
    装置
  6. 【請求項6】 前記第1の電極に印加される相対的低周
    波の位相を制御する位相コントローラを備えたことを特
    徴とする、請求項に記載のプラズマ処理装置
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