JP3161918U - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子の使用寿命を長持ちさせるプレローディング装置を有する椅子を提供する。【解決手段】プレローディング装置20は、固定座21、プレローディングユニット、および接続座23を有する。固定座21は背当て部11の装着面111に装着され、かつ装着空間を有する。プレローディングユニットは、固定座21の装着空間に装着され、かつ制御座、環状弾性体および多段式定方向突出部を有する。接続座23は、多段式定方向陥没溝、および、支持部12に差し込まれる装着部を有する。多段式定方向陥没溝と多段式定方向突出部とが互いに対応して嵌合し、捩じれて生じた弾力を環状弾性体に蓄積し、かつプレローディング固定ユニットによってプレローディング固定状態を維持することが可能である。【選択図】 図1

Description

本考案は、椅子に関し、詳しくはプレローディング装置を有することによって使用寿命を延ばすことを可能にする斬新な設計に関するものである。
従来の椅子は種類が様々で数え切れないほど多い。その機能設計は人体工学に基づき、快適性を向上させる目的を達成することである。一般的な椅子は、シートと背もたれとが結合して固定されるため、背もたれを動かすことができない固定式椅子となる。従って、使用者が椅子に座る際、姿勢は一定されるため、長時間にわたって座る際、姿勢を様々に変えることができないという問題が発生する。このような問題に対し、弾力部材を有する椅子が椅子関連業者によって開発された。弾力部材を有する椅子は、シートと背もたれを装着する部位に弾力部材を有し、弾力部材のねじれによって背もたれを傾け、跳ね返し、座り心地を良くすることが可能である。
しかしながら、上述した弾力部材を有する椅子は設計に改善の余地がある。特に弾力部材を有する椅子の重要な問題点は弾力部材の設計にある。かつ従来の構造設計は弾性疲労現象を抑制することができないため、椅子の寿命を短縮するという欠点を有する。従って、いかに消費者に有利な方面から改善をはかるかということは、椅子関連業者において絶えず突きつめて考えなければならない重要な技術課題および目標である
それに対し、本考案者は、長い年月椅子関連製品の製造開発および設計に携わった経験によって独自の設計を加え、テストを行った結果、実用性が確実に高い本考案を完成させた。
本考案の主な目的は、椅子の使用寿命を長持ちさせるプレローディング装置を有する椅子を提供することである。
本考案による椅子は、装着面を有する背当て部、支持部、座部、およびプレローディング装置を有し、プレローディング装置によって弾性回復力を生じる。課題を解決する技術特徴は、次のとおりである。プレローディング装置は、固定座、プレローディングユニット、および接続座を有する。固定座は背当て部の装着面に装着され、かつ装着空間を有する。プレローディングユニットは、固定座の装着空間に装着され、かつ制御座、環状弾性体および多段式定方向突出部を有する。接続座は、多段式定方向陥没溝、および、支持部に差し込まれる装着部を有する。多段式定方向陥没溝と多段式定方向突出部とが互いに対応して嵌合し、捩じれて生じた弾力を環状弾性体に蓄積し、かつプレローディング固定ユニットによってプレローディング固定状態を維持することが可能である。
先行技術に対し、本考案は斬新な設計により、椅子の弾性回復力および構造強度を確実に強化し、耐用性を向上させ、使用寿命を延ばすことが可能である。
本考案の一実施形態の椅子を示す斜視図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置が組み立てる前の状態を示す平面図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置が組み立てる前の状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置が組み立てられた状態を示す平面図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置が二段式で組み立てられた状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態のプレローディング装置の作動状態を示す模式図である。
以下、本考案による椅子を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1から図4は、本考案の一実施形態による椅子10を示す。
椅子10は、装着面111を有する背当て部11、支持部12、座部13、およびプレローディング装置20を有する。プレローディング装置20は椅子10に弾性回復力を供給する。プレローディング装置20は、固定座21、プレローディングユニット22、接続座23、および、プレローディング固定ユニット30を有する。
固定座21は、背当て部11の装着面111に装着され、かつ装着空間210を有する。
プレローディングユニット22は、固定座21の装着空間210に装着され、かつ制御座221、環状弾性体222および多段式定方向突出部223を有する。
接続座23は、多段式定方向陥没溝233を有し、かつ多段式定方向陥没溝233と多段式定方向突出部223とが互いに対応して嵌合されることによって捩じれて蓄積された弾力を環状弾性体222に供給し、かつプレローディング固定ユニット30によってプレローディング固定状態を維持することが可能である。接続座23は、椅子10の支持部12に差し込まれる装着部234を有する。
プレローディング固定ユニット30は、制御座221に配置される突状固定部31および接続座23に配置される嵌合溝32を有する。嵌合溝32は幅が突状固定部31の幅より大きく、かつ角度差を呈するため、図7に示すように、突状固定部32を一定の角度で強制的に捩じって接続座23上の嵌合溝32内に嵌め込み、仰向いて傾く空間を形成することが可能である。使用者は仰向いて傾く空間に柔軟なスイング運動を行うことによってやや傾いて座ったり、跳ね返ったりする効果を有し、人体工学に相応しい湾曲度を形成し、比較的よい快適性を達成することが可能である。
背当て部11は、椅子10の背もたれである。本実施形態では椅子10の背もたれに適用されることで背もたれに弾性回復力を供給する。
多段式定方向突出部223および多段式定方向陥没溝233は、十字形および多辺形のうちの一つを呈する。
上述した構造および構築設計による本実施形態の作動状態は次の通りである。
図3および図4に示すように、まずプレローディングユニット22の制御座221を固定座21の装着空間210内に嵌め込む。この時、多段式定方向突出部223は制御座221の一側に突出する。図6aに示すように、続いて接続座23の多段式定方向陥没溝233と多段式定方向突出部223とを嵌め合わせることによって多段式定方向突出部223の一部分を接続座23の外部に突出させる。この時、突状固定部31および嵌合溝32は角度差を呈する。続いて接続座23を一定の角度まで反時計回りに回転させ、多段式定方向陥没溝233を介して多段式定方向突出部223を反時計回りに回転させることによって環状弾性体222を反時計回りに回転させ、プレローディング状態を呈する。この時、突状固定部31と嵌合溝32とが向かい合うため、突状固定部31を嵌合溝32内に嵌め込み、環状弾性体222を反時計回りに回転させ、プレローディング作用を生じることによって制御座221上の突状固定部31を嵌合溝32の一端に当接させ(図7から見ると突状固定部31が嵌合溝32の左側に当接する)、図6bに示すように多段式定方向陥没溝233と多段式定方向突出部223とを完全に嵌め合わせ、図5に示すようにプレローディング固定状態を維持することが可能である。最後に装着部234を椅子10の支持部12に差し込むと弾力のある組み合わせが完成する。
本実施形態におけるプレローディング装置20は、椅子の背もたれに装着される。具体的に実施する際、使用者がシートに座って背もたれを後に傾けると、プレローディング固定ユニット30の突状固定部31は傾いた角度によって時計回りに回転し、環状弾性体222を回転させることによって弾性回復力を蓄積する。かつ仰向いて傾く空間内に背もたれをスイング運動させることによって、背もたれを傾ける効果を達成することが可能である。使用者の背中が背もたれから離れると、突状固定部31は環状弾性体222の弾性回復力によって背もたれを復元させる。従って、使用者は椅子に座る時、仰向いて傾いたり、弾力のあるスイング運動をしたりすることが可能である。嵌合溝32は幅が突状固定部31の幅より大きいように設計されため、図7に示すように、嵌合溝32の大きさによって仰向いて傾く背もたれの角度に制限作用を果たすことが可能である。
本実施形態が達成した効果は次のとおりである。
従来技術に対し、本実施形態による椅子は、上述した通り、椅子とプレローディング装置とを結合させる斬新な設計を採用し、かつ固定座が椅子の背当て部の装着面に装着され、プレローディングユニットが固定座に装着されるため、椅子に弾性回復力を持たせることが可能である。プレローディングユニットの多段式定方向突出部と接続座の多段式定方向陥没溝とは互いに対応して嵌合されるため、プレローディングユニットの環状弾性体は捩じれて蓄積された弾力を獲得することが可能である。上述した設計により、本実施形態は椅子の弾性回復力および構造強度を確実に強化し、耐用性を向上させ、使用寿命を延ばすことが可能となる。
以上、本考案は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10 ・・・椅子、
11 ・・・背当て部、
111・・・装着面、
12 ・・・支持部、
13 ・・・座部、
20 ・・・プレローディング装置、
21 ・・・固定座、
210・・・装着空間、
22 ・・・プレローディングユニット、
221・・・制御座、
222・・・環状弾性体、
223・・・多段式定方向突出部、
23 ・・・接続座、
233・・・多段式定方向陥没溝、
234・・・装着部、
30 ・・・プレローディング固定ユニット、
31 ・・・突状固定部、
32 ・・・嵌合溝。

Claims (4)

  1. 装着面を有する背当て部と、座部と、支持部と、弾性回復力を生じさせるプレローディング装置とを備える椅子であって、
    前記プレローディング装置は、
    前記背当て部の前記装着面に装着され、かつ装着空間を有する固定座と、
    前記固定座の前記装着空間に装着され、かつ制御座、環状弾性体および多段式定方向突出部を有するプレローディングユニットと、
    多段式定方向陥没溝、および、前記支持部に差し込まれる装着部を有する接続座と、
    プレローディング固定ユニットと、を有し、
    前記多段式定方向陥没溝と前記多段式定方向突出部とが互いに対応して嵌合し、捩じれて生じた弾力を前記環状弾性体に蓄積し、かつ前記プレローディング固定ユニットによってプレローディング固定状態を維持することを特徴とする椅子。
  2. 前記プレローディング固定ユニットは、前記制御座に配置される突状固定部および前記接続座に配置される嵌合溝を有し、前記嵌合溝は幅が前記突状固定部の幅より大きく、かつ角度差を呈するため、前記突状固定部を前記嵌合溝内に嵌め込むと、仰向いて傾く空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記多段式定方向突出部および前記多段式定方向陥没溝は、十字形および多辺形のうちの一つを呈することを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  4. 前記背当て部は、背もたれであることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017158823A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 タカノ株式会社 椅子の背もたれ

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