JP3161820B2 - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents
自動車のエアバッグ装置Info
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- JP3161820B2 JP3161820B2 JP18315492A JP18315492A JP3161820B2 JP 3161820 B2 JP3161820 B2 JP 3161820B2 JP 18315492 A JP18315492 A JP 18315492A JP 18315492 A JP18315492 A JP 18315492A JP 3161820 B2 JP3161820 B2 JP 3161820B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のエアバッグ装置
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近の自動車においては、衝突による乗
員の安全性向上の観点から、衝突時に車室内に向けてエ
アバッグを展開させるエアバッグ装置を備えたものが多
くなっている。このエアバッグ装置のなかには、サイド
エアバッグ装置と呼ばれるように、側方衝突時にサイド
ドアと乗員との間にサイドエアバッグを展開させるよう
にしたものが提案されている。
員の安全性向上の観点から、衝突時に車室内に向けてエ
アバッグを展開させるエアバッグ装置を備えたものが多
くなっている。このエアバッグ装置のなかには、サイド
エアバッグ装置と呼ばれるように、側方衝突時にサイド
ドアと乗員との間にサイドエアバッグを展開させるよう
にしたものが提案されている。
【０００３】特願平２−８６６９９号（特開平３−２８
４４４３号公報対応）には、車体の側壁部材としてのサ
イドドアのベルトライン付近から、サイドエアバッグを
上方へ向けて展開させるようにしたものが提案されてい
る。
４４４３号公報対応）には、車体の側壁部材としてのサ
イドドアのベルトライン付近から、サイドエアバッグを
上方へ向けて展開させるようにしたものが提案されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体の側壁
部材は、サイドドアは勿論のこと、このサイドドアに連
なる部分にも、かなりの大きな開口面積とされる開口部
すなわち窓が形成されて、この開口部がサイドガラスに
より覆われるものである。この場合、展開されるサイド
エアバッグは、そのかなりの部分が上記開口部に臨むこ
とになる。
部材は、サイドドアは勿論のこと、このサイドドアに連
なる部分にも、かなりの大きな開口面積とされる開口部
すなわち窓が形成されて、この開口部がサイドガラスに
より覆われるものである。この場合、展開されるサイド
エアバッグは、そのかなりの部分が上記開口部に臨むこ
とになる。
【０００５】しかしながら、開口部を覆うサイドガラス
が開閉式とされて、サイドエアバッグの展開時に当該サ
イドガラスが開位置にある場合、あるいはサイドガラス
は閉位置にあるものの側方衝突時の衝撃により割れてし
まった場合が考えられる。このような場合においては、
サイドエアバッグに対して乗員が車体内方側から衝突し
た際に、サイドガラスによってはサイドエアバッグを車
体外方側へ逃げないように支承する機能が期待できない
ことになり、この点で何等かの対策が望まれることにな
る。
が開閉式とされて、サイドエアバッグの展開時に当該サ
イドガラスが開位置にある場合、あるいはサイドガラス
は閉位置にあるものの側方衝突時の衝撃により割れてし
まった場合が考えられる。このような場合においては、
サイドエアバッグに対して乗員が車体内方側から衝突し
た際に、サイドガラスによってはサイドエアバッグを車
体外方側へ逃げないように支承する機能が期待できない
ことになり、この点で何等かの対策が望まれることにな
る。
【０００６】したがって、本発明の目的は、展開された
サイドエアバッグの車体外方側への逃げを防止あるいは
抑制し得るようにした自動車のエアバッグ装置を提供す
ることにある。
サイドエアバッグの車体外方側への逃げを防止あるいは
抑制し得るようにした自動車のエアバッグ装置を提供す
ることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、車体の側壁部材がサイドガラスにより覆われる開
口部を有し、該開口部の下方において側壁部材に配設さ
れたサイドエアバッグが、側方衝突時に上方に向けて展
開されて該開口部に臨むようにされた自動車のエアバッ
グ装置において、前記開口部の下縁部近傍に設けられ、
前記サイドエアバッグの展開時に、前記開口部の下縁か
ら上方に突出して該開口部の開口面積を小さくするよう
に作動される規制板が設けられている、ような構成とし
てある。
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、車体の側壁部材がサイドガラスにより覆われる開
口部を有し、該開口部の下方において側壁部材に配設さ
れたサイドエアバッグが、側方衝突時に上方に向けて展
開されて該開口部に臨むようにされた自動車のエアバッ
グ装置において、前記開口部の下縁部近傍に設けられ、
前記サイドエアバッグの展開時に、前記開口部の下縁か
ら上方に突出して該開口部の開口面積を小さくするよう
に作動される規制板が設けられている、ような構成とし
てある。
【０００８】前記規制板としては、例えば、常時は前記
側壁部材の内面材を構成していて、前記展開されるサイ
ドエアバッグによって前記開口部に突出されるように強
制的に押し開かれるリッド部とすることができる。ま
た、前記規制板としては、前記開口部の下縁部にスライ
ド自在に設けられて、前記側壁部材内に収納された収納
位置と、前記サイドエアバッグを展開させるためのガス
圧を受けて前記開口部へ突出する作動位置とをとり得る
ように構成することができる。
側壁部材の内面材を構成していて、前記展開されるサイ
ドエアバッグによって前記開口部に突出されるように強
制的に押し開かれるリッド部とすることができる。ま
た、前記規制板としては、前記開口部の下縁部にスライ
ド自在に設けられて、前記側壁部材内に収納された収納
位置と、前記サイドエアバッグを展開させるためのガス
圧を受けて前記開口部へ突出する作動位置とをとり得る
ように構成することができる。
【０００９】
【発明の効果】請求項１によれば、サイドガラスによっ
てはサイドエアバッグの車体外方側への逃げ防止を期待
し得ない状態のときでも、規制板により開口部の開口面
積を小さくして、この分サイドエアバッグの車体外方側
への逃げを防止あるいは抑制することができる。請求項
２に記載したような構成とすることにより、側壁部材の
内面材をそのまま有効に利用して規制板を構成すること
ができる。請求項３に記載したような構成とすることに
より、サイドエアバッグ展開時のガス圧を利用して、規
制板を確実に開口部の開口面積を小さくする作動位置と
することができる、しかも規制板を比較的大きいものと
して、サイドエアバッグの逃げを効果的に防止あるいは
抑制することができる。
てはサイドエアバッグの車体外方側への逃げ防止を期待
し得ない状態のときでも、規制板により開口部の開口面
積を小さくして、この分サイドエアバッグの車体外方側
への逃げを防止あるいは抑制することができる。請求項
２に記載したような構成とすることにより、側壁部材の
内面材をそのまま有効に利用して規制板を構成すること
ができる。請求項３に記載したような構成とすることに
より、サイドエアバッグ展開時のガス圧を利用して、規
制板を確実に開口部の開口面積を小さくする作動位置と
することができる、しかも規制板を比較的大きいものと
して、サイドエアバッグの逃げを効果的に防止あるいは
抑制することができる。
【００１０】
【実施例】以下本発明の実施例を参考例と共に添付した
図面に基づいて説明するが、図１〜図４が参考例を示
し、図４〜図８が本発明の実施例を示す。
図面に基づいて説明するが、図１〜図４が参考例を示
し、図４〜図８が本発明の実施例を示す。
【００１１】参考例の説明（図１〜図４） まず、参考例を示す図１において、１は側壁部材として
のサイドドアを示し、運転席用のサイドドアとされてい
る。サイドドア１は、インナパネル２とアウタパネル３
とにより閉断面状に形成されて、インナパネル２は内面
材４によって被覆されている。この内面材４は、その一
部を車体内方側は膨出形成されて、ア−ムレスト５を構
成している。
のサイドドアを示し、運転席用のサイドドアとされてい
る。サイドドア１は、インナパネル２とアウタパネル３
とにより閉断面状に形成されて、インナパネル２は内面
材４によって被覆されている。この内面材４は、その一
部を車体内方側は膨出形成されて、ア−ムレスト５を構
成している。
【００１２】サイドドア１が閉じている時には、図２に
示すように、車体と協動して、開口部６（窓）が構成さ
れる。すなわち、サイドドア１そのものは窓枠を有しな
いいわゆるハ−ドトップタイプとされて、上記開口部６
の上縁部がル−フ７（ル−フサイドレ−ル）により構成
され、下縁部がサイドドア１の上縁部１ａ（ベルトライ
ン部）によって構成され、前縁部がフロントピラ−８に
よって構成され、後縁部がセンタピラ−９によって構成
される。勿論、サイドドア１は、窓枠を有するものであ
ってもよい。上記開口部６は、昇降式のサイドガラス１
０により開閉されるもので、図、１図２ではこのサイド
ガラス１０が最下降位置にある全開の状態を示してい
る。
示すように、車体と協動して、開口部６（窓）が構成さ
れる。すなわち、サイドドア１そのものは窓枠を有しな
いいわゆるハ−ドトップタイプとされて、上記開口部６
の上縁部がル−フ７（ル−フサイドレ−ル）により構成
され、下縁部がサイドドア１の上縁部１ａ（ベルトライ
ン部）によって構成され、前縁部がフロントピラ−８に
よって構成され、後縁部がセンタピラ−９によって構成
される。勿論、サイドドア１は、窓枠を有するものであ
ってもよい。上記開口部６は、昇降式のサイドガラス１
０により開閉されるもので、図、１図２ではこのサイド
ガラス１０が最下降位置にある全開の状態を示してい
る。
【００１３】インナパネル２には、ア−ムレスト５の位
置に対応して、エアバッグユニット２１が装備されてい
る。このエアバッグユニット２１は、ケ−シング２２内
にインフレ−タ２３と折畳まれたサイドエアバッグ２４
とを収納してなるものである。このエアバッグユニット
２１に対応して、内面材４には、図２に示すように弱化
線部４ａが形成されて、この弱化線部４ａで囲まれる部
分がサイドエアバッグ２４の展開時に開かれるリッド部
４ｂとされる（図１一点鎖線参照）。図１、図２では、
サイドエアバッグ２４が展開された状態を一点鎖線で示
してある。
置に対応して、エアバッグユニット２１が装備されてい
る。このエアバッグユニット２１は、ケ−シング２２内
にインフレ−タ２３と折畳まれたサイドエアバッグ２４
とを収納してなるものである。このエアバッグユニット
２１に対応して、内面材４には、図２に示すように弱化
線部４ａが形成されて、この弱化線部４ａで囲まれる部
分がサイドエアバッグ２４の展開時に開かれるリッド部
４ｂとされる（図１一点鎖線参照）。図１、図２では、
サイドエアバッグ２４が展開された状態を一点鎖線で示
してある。
【００１４】展開されたときのサイドエアバッグ２４の
先端部に相当する位置には、係合部としてのフック３１
が取付けられている。このフック３１は、合成樹脂等に
よって、強度的に優れている一方、極力丸みをもたせて
鋭利とならないように形成されている。このフック３１
に対応して、開口部６の上縁部を構成するル−フ７に
は、係止部としての引っ掛けバ−３２が固定されてい
る。フック３１とバ−３２との詳細を図４に示してあ
る。
先端部に相当する位置には、係合部としてのフック３１
が取付けられている。このフック３１は、合成樹脂等に
よって、強度的に優れている一方、極力丸みをもたせて
鋭利とならないように形成されている。このフック３１
に対応して、開口部６の上縁部を構成するル−フ７に
は、係止部としての引っ掛けバ−３２が固定されてい
る。フック３１とバ−３２との詳細を図４に示してあ
る。
【００１５】以上のような構成において、側方衝突が図
示を略すＧセンサ（一種の加速度センサ）により検出さ
れると、インフレ−タが起爆されてガス圧が発生され、
このガス圧を受けてサイドエアバッグ２４が、リッド部
４ｂを強制的に押し開いて車室内へ向けて展開される。
このリッド部４ｂが開かれるときの回動支点を符号４ｃ
で示すが、この回動支点４ｃは、内面材４を部分的に薄
肉とすることにより形成される。
示を略すＧセンサ（一種の加速度センサ）により検出さ
れると、インフレ−タが起爆されてガス圧が発生され、
このガス圧を受けてサイドエアバッグ２４が、リッド部
４ｂを強制的に押し開いて車室内へ向けて展開される。
このリッド部４ｂが開かれるときの回動支点を符号４ｃ
で示すが、この回動支点４ｃは、内面材４を部分的に薄
肉とすることにより形成される。
【００１６】展開されたサイドエアバッグ２４は、開口
部６のかなりの面積部分を覆うような格好となる。この
展開されたサイドエアバッグ２４に対して、乗員Ｊが車
体外方側へ向かうように衝突すると、図３に示すよう
に、サイドエアバッグ２４の先端部に設けたフック３１
が車体に設けたバ−３２に係合される。これにより、サ
イドエアバッグ２４は、ケ−シング２１とバ−３２との
両端部で車体側に連結されることになり、当該サイドエ
アバッグ２４の車体外方側への逃げが防止あるいは抑制
されて、乗員Ｊに加わる衝撃が効果的に緩和される。
部６のかなりの面積部分を覆うような格好となる。この
展開されたサイドエアバッグ２４に対して、乗員Ｊが車
体外方側へ向かうように衝突すると、図３に示すよう
に、サイドエアバッグ２４の先端部に設けたフック３１
が車体に設けたバ−３２に係合される。これにより、サ
イドエアバッグ２４は、ケ−シング２１とバ−３２との
両端部で車体側に連結されることになり、当該サイドエ
アバッグ２４の車体外方側への逃げが防止あるいは抑制
されて、乗員Ｊに加わる衝撃が効果的に緩和される。
【００１７】前述した参考例のものでも、開口部６を通
して展開されたサイドエアバッグが車体外方側へ逃げる
のを防止することが可能であるが、サイドエアバッグ２
４に対して係合用のフック３１を設ける必要があるとい
う点において不利となり、またフック３１とバー３２と
を確実に係合させなければならないという点において不
利となる。
して展開されたサイドエアバッグが車体外方側へ逃げる
のを防止することが可能であるが、サイドエアバッグ２
４に対して係合用のフック３１を設ける必要があるとい
う点において不利となり、またフック３１とバー３２と
を確実に係合させなければならないという点において不
利となる。
【００１８】(2)本発明の実施例（図５〜図８） 図５、図６は本発明の第１実施例を示すものであり、前
記参考例と同一構成要素には同一符号を付してその説明
は省略する（このことは以下のさらに他の実施例につい
ても同様である）。各実施例共に、サイドエアバッグの
展開時には側壁部材に設けた規制板を用いて開口部の開
口面積を小さくするという手法によって、展開されたサ
イドエアバッグの車体外方前記への逃げを防止あるいは
抑制するようにしてある。
記参考例と同一構成要素には同一符号を付してその説明
は省略する（このことは以下のさらに他の実施例につい
ても同様である）。各実施例共に、サイドエアバッグの
展開時には側壁部材に設けた規制板を用いて開口部の開
口面積を小さくするという手法によって、展開されたサ
イドエアバッグの車体外方前記への逃げを防止あるいは
抑制するようにしてある。
【００１９】図５、図６に示す実施例では、内面材４
は、リッド４ｂの上端部を境にして、かつ当該リッド部
４ｂと同じ幅の範囲分だけ、分段部４ｄによって上下に
分断されている。また、内面材４には、上下方向に伸び
る弱化線部４ａに連なるように、ベルトライン１ａ付近
までさらに上方へ延長された弱化線部４ｅが形成されて
いる。そして、内面材４には、弱化線部４ｅの間におい
て、ベルトライン１ａよりも若干下方位置において、車
体前後方向に伸びる部分的に薄肉とされた回動支点部４
ｆが形成されている。このように、分段部４ｄと弱化線
部４ｅと回動支点部４ｆとで囲まれた部分は、規制板４
１とされる。
は、リッド４ｂの上端部を境にして、かつ当該リッド部
４ｂと同じ幅の範囲分だけ、分段部４ｄによって上下に
分断されている。また、内面材４には、上下方向に伸び
る弱化線部４ａに連なるように、ベルトライン１ａ付近
までさらに上方へ延長された弱化線部４ｅが形成されて
いる。そして、内面材４には、弱化線部４ｅの間におい
て、ベルトライン１ａよりも若干下方位置において、車
体前後方向に伸びる部分的に薄肉とされた回動支点部４
ｆが形成されている。このように、分段部４ｄと弱化線
部４ｅと回動支点部４ｆとで囲まれた部分は、規制板４
１とされる。
【００２０】以上のような構成において、サイドエアバ
ッグ２４が展開されるとき、リッド４ｂの他に、規制板
４１も強制的に押し開かれる。そして、サイドエアバッ
グ２４がサイドドア１の内面に沿って展開するので（図
５は展開途中の状態を示す）、規制板４１は、図６に示
すように、回動支点部４ｆを中心にして略１８０度回動
されて、上下方向に伸びた状態で開口部６へ突出される
ことになる。これにより、展開されたサイドエアバッグ
２４は、規制板４１によって車体外方側へ逃げるのが少
なからず抑制されることになる。なお、規制板４１は、
回動支点部４ｆがベルトライン１ａよりも若干下方に設
定されているので、規図６の状態からさらに車体外方側
へ回動するのが規制される。
ッグ２４が展開されるとき、リッド４ｂの他に、規制板
４１も強制的に押し開かれる。そして、サイドエアバッ
グ２４がサイドドア１の内面に沿って展開するので（図
５は展開途中の状態を示す）、規制板４１は、図６に示
すように、回動支点部４ｆを中心にして略１８０度回動
されて、上下方向に伸びた状態で開口部６へ突出される
ことになる。これにより、展開されたサイドエアバッグ
２４は、規制板４１によって車体外方側へ逃げるのが少
なからず抑制されることになる。なお、規制板４１は、
回動支点部４ｆがベルトライン１ａよりも若干下方に設
定されているので、規図６の状態からさらに車体外方側
へ回動するのが規制される。
【００２１】図７、図８は本発明の第２実施例を示すも
のである。この図７、図８では、インナパネル２と内面
材４との間において、規制板５１が上下方向にスライド
自在に設けられている。この規制板５１は、実線で示す
ように、常時は最下降位置にあって、サイドドア１内す
なわち開口部６から引っこんだ収納位置とされる。ま
た、規制板５１は、上方へスライドさせることにより、
一点鎖線で示すように、ベルトライン１ａよりも上方へ
突出して開口部６の開口面積を小さくする作動位置とさ
れる。なお、規制板５１の所定以上の上方への変位は、
受圧部５１ａが、インナパネル２に形成された係止段部
２ａに当接することにより規制される。
のである。この図７、図８では、インナパネル２と内面
材４との間において、規制板５１が上下方向にスライド
自在に設けられている。この規制板５１は、実線で示す
ように、常時は最下降位置にあって、サイドドア１内す
なわち開口部６から引っこんだ収納位置とされる。ま
た、規制板５１は、上方へスライドさせることにより、
一点鎖線で示すように、ベルトライン１ａよりも上方へ
突出して開口部６の開口面積を小さくする作動位置とさ
れる。なお、規制板５１の所定以上の上方への変位は、
受圧部５１ａが、インナパネル２に形成された係止段部
２ａに当接することにより規制される。
【００２２】規制板５１の下端には、略水平方向に短く
伸びる受圧部５１ａが形成され、この受圧部５１ａに向
けて、エアバッグユニット２１のケ−シング２２に形成
されたガス圧供給口２２ａが下方から臨まされている。
なお、インナパネル２と内面材４とのうち、規制板５１
に臨む面には、当該規制板５１のスライドを滑らかに行
なうため、例えばテフロン板を張りつける等の手法によ
り摩擦抵抗が小さくなるように加工されている。
伸びる受圧部５１ａが形成され、この受圧部５１ａに向
けて、エアバッグユニット２１のケ−シング２２に形成
されたガス圧供給口２２ａが下方から臨まされている。
なお、インナパネル２と内面材４とのうち、規制板５１
に臨む面には、当該規制板５１のスライドを滑らかに行
なうため、例えばテフロン板を張りつける等の手法によ
り摩擦抵抗が小さくなるように加工されている。
【００２３】以上のような構成において、インフレ−タ
２３が起爆されてサイドエアバッグ２４が展開されると
き、インフレ−タ２３で発生されたガス圧の一部が供給
口２２ａを通して規制板５１の受圧部５１ａに作用す
る。これにより、規制板５１は）強制的に上方へ押圧変
位され、一点鎖線で示す作動位置とされる。これによ
り、図５、図６に示す実施例と同様に、展開されたサイ
ドエアバッグ２４が車体外方側へ逃げるのが抑制され
る。
２３が起爆されてサイドエアバッグ２４が展開されると
き、インフレ−タ２３で発生されたガス圧の一部が供給
口２２ａを通して規制板５１の受圧部５１ａに作用す
る。これにより、規制板５１は）強制的に上方へ押圧変
位され、一点鎖線で示す作動位置とされる。これによ
り、図５、図６に示す実施例と同様に、展開されたサイ
ドエアバッグ２４が車体外方側へ逃げるのが抑制され
る。
【００２４】上述のような規制板５１は、開口部７の全
周縁部のうち適宜の位置に複数分散配置することもでき
る。この場合は、分散配置された複数の規制板５１に対
しては、ガス圧供給管を介してインフレ−タ２３からガ
ス圧を供給すればよい。
周縁部のうち適宜の位置に複数分散配置することもでき
る。この場合は、分散配置された複数の規制板５１に対
しては、ガス圧供給管を介してインフレ−タ２３からガ
ス圧を供給すればよい。
【００２５】供給口２２ａから吐出されるガス量を低減
させるために、供給口２２ａと規制板５１の周囲に、ガ
ス拡散防止用のシ−ルを施しておくことができる。ま
た、規制板５１の受圧部５１ａをピストン部として形成
する一方（断面円形に限らず、偏平でも化）、このピス
トン部を摺動案内するシリンダを別途用意して、このシ
リンダに対して供給口２２ａを気密に接続するようにし
てもよい。このシリンダを利用する場合は、規制板５１
をシリンダにあらかじめユニット化しておいて、この後
にサイドドア１に組込むことができる。
させるために、供給口２２ａと規制板５１の周囲に、ガ
ス拡散防止用のシ−ルを施しておくことができる。ま
た、規制板５１の受圧部５１ａをピストン部として形成
する一方（断面円形に限らず、偏平でも化）、このピス
トン部を摺動案内するシリンダを別途用意して、このシ
リンダに対して供給口２２ａを気密に接続するようにし
てもよい。このシリンダを利用する場合は、規制板５１
をシリンダにあらかじめユニット化しておいて、この後
にサイドドア１に組込むことができる。
【００２６】以上実施例について説明したが、本発明が
適用される側壁部材としては、サイドドアに限らず、当
該サイドドアに連なる側壁部材にも同様に適用し得るも
のである。
適用される側壁部材としては、サイドドアに限らず、当
該サイドドアに連なる側壁部材にも同様に適用し得るも
のである。
【図１】参考例を示す縦断面図。
【図２】図１を車体内方側から見たときの図。
【図３】展開されたサイドエアバッグに乗員が衝突した
ときの状態を示すもので、図１に対応した断面図。
ときの状態を示すもので、図１に対応した断面図。
【図４】図１に示されたフックとバ−との詳細を示す斜
視図。
視図。
【図５】本発明の第１実施例を示すもので、図１に対応
した断面図。
した断面図。
【図６】図５に示される規制板部分を車体内方側から見
たときの斜視図。
たときの斜視図。
【図７】本発明の第２実施例を示すもので、図１に対応
した断面図。
した断面図。
【図８】図７に示される規制板部分を車体内方側から見
たときの斜視図。
たときの斜視図。
１：サイドドア ６：開口部 ７：ル−フ １０：サイドガラス ２１：エアバッグユニット ２２：ケ−シング ２２ａ：ガス圧供給口 ２３：インフレ−タ ２４：サイドエアバッグ ４１：規制板 ５１：規制板 ５１ａ：受圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−284443（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−238347（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−238346（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−139238（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60R 21/16 - 21/22
Claims (3)
- 【請求項１】車体の側壁部材がサイドガラスにより覆わ
れる開口部を有し、該開口部の下方において側壁部材に
配設されたサイドエアバッグが、側方衝突時に上方に向
けて展開されて該開口部に臨むようにされた自動車のエ
アバッグ装置において、 前記開口部の下縁部近傍に設けられ、前記サイドエアバ
ッグの展開時に、前記開口部の下縁から上方に突出して
該開口部の開口面積を小さくするように作動される規制
板が設けられている、 ことを特徴とする自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項２】請求項１において、 前記規制板が、常時は前記側壁部材の内面材を構成して
いて、前記展開されるサイドエアバッグによって前記開
口部に突出されるように強制的に押し開かれるリッド部
とされている、ことを特徴とする自動車のエアバッグ装
置。 - 【請求項３】請求項１において、 前記規制板が、前記開口部の下縁部にスライド自在に設
けられて、前記側壁部材内に収納された収納位置と、前
記サイドエアバッグを展開させるためのガス圧を受けて
前記開口部へ突出する作動位置とをとり得るように構成
されている、ことを特徴とする自動車のエアバッグ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18315492A JP3161820B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 自動車のエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18315492A JP3161820B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 自動車のエアバッグ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061198A JPH061198A (ja) | 1994-01-11 |
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