JP3161746B2 - 撮像管及びその動作方法 - Google Patents

撮像管及びその動作方法

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JP3161746B2 JP11832091A JP11832091A JP3161746B2 JP 3161746 B2 JP3161746 B2 JP 3161746B2 JP 11832091 A JP11832091 A JP 11832091A JP 11832091 A JP11832091 A JP 11832091A JP 3161746 B2 JP3161746 B2 JP 3161746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターゲット電圧を高め
て使用するに好適な撮像管および該撮像管を用いた撮像
装置やカラ−カメラ装置並びにその動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光導電型撮像管ないしはX線用
撮像管(以下これらを総称して撮像管と呼ぶ)は、入射
した光又はX線(以下これらを総称して単に光と呼ぶ)
の像を電荷パターンに変換してこれを蓄積するためのタ
ーゲット部と、蓄積された電荷パターンを信号電流とし
て読み取るための走査電子ビーム発生部とを備えてお
り、上記ターゲット部が電子ビームの走査を受けた直後
は、走査側表面電位がカソード電位に平衡するように動
作する。撮像管の構造ならびに動作原理については、例
えば、二宮他:撮像工学,コロナ社(昭50年)第10
9頁から第116頁に詳しく論じられている。
【0003】かかる撮像管において、ターゲット部の走
査側表面が電子ビームの走査を受けた時に、過剰の2次
電子を放出すると、走査直後の表面電位がカソード電位
になりえず、正常な撮像管動作ができなくなる。特開昭
48−102919には、この2次電子放出比を低く抑えるため
に、ターゲット部の走査側表面に多孔質三硫化アンチモ
ン(Sb23)からなる電子ビームランディング層を設
けることが開示されている。
【0004】また、タ-ゲット部で一度反射された余剰
の電子ビームが管内の電極で反射されて再びターゲット
部に入射し、これが偽信号となって映像信号に重畳する
場合がある。このような現象を抑制するために、(1)特
開昭61−131349には、ターゲット部の光導電膜表面の非
走査領域に新たな導電膜を設けることが、また、(2)特
開昭63−72037には、ターゲット部の透光性導電膜を基
板上で有効走査領域の透光性導電膜と非走査領域の透光
性導電膜とに分割し、それぞれ異なる電源に接続して制
御することが開示されている。
【0005】さらに、撮像管の感度向上や容量性残像の
低減を図るために、光導電膜を厚くしたり、また、更な
る高感度化を実現するために、光導電膜内でのアバラン
シェ増倍現象を利用する方法が知られている。これらに
ついては、例えば、河村他:テレビジョン学会全国大会
講演予稿集(昭57年)第81頁から第82頁、アイ・
イー・イー・ イー エレクトロンデバイス レター
ス, イ デイ エルー8,ナンバー9(1987年)
第392頁から第394頁に記載されている。このよう
な撮像管では、高感度化を図るためにターゲット電極と
カソード電極間の電圧(以下、単にターゲット電圧と呼
ぶ)を高く設定して使用することが必要となる。しかし
ながら、ターゲット電圧を高めて撮像管を使用すると、
再生画像に図形歪やシェーディングが発生したり、さざ
波状に変化する異常パターンが再生画像の周辺部分に発
生する現象(以下、単にさざ波現象と呼ぶ)や、再生画
像の一部、特に周辺領域に対応する映像信号のレベルが
異常に低下したり、ないしは信号の極性が反転する現象
(以下、単に反転現象と呼ぶ)が生じやすくなる。これ
らの不良現象の発生を抑制するために、(3)特開平1−29
8630には、ターゲット部走査側表面の非走査領域の2次
電子放出比を、有効走査領域内の2次電子放出比より小
さくすることが、また、(4)特開平2−204944には、ター
ゲット部の有効走査領域外に絶縁性薄膜を設けることが
それぞれ開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術(3)や(4)
を用いて製造された撮像管は、ターゲット電圧がある程
度の高電圧域まではそれぞれ前述のさざ波現象や反転現
象等の不良現象を抑制する効果を有している。しかしな
がら、更に高感度化を図るために、ターゲット電圧を更
に高めて使用すると前述したさざ波現象や反転現象等の
不良が再び発生するという問題が生じる。
【0007】また、上記従来技術(1)を用いて製造され
た撮像管は、光導電膜表面の非走査領域に設けられた新
たな導電膜が光導電膜を介してタ-ゲット電極と接触す
る構成を有している。該光導電膜は、光の入射により抵
抗が下がるため、タ-ゲット電圧が高いと、タ-ゲット電
極と該導電膜との間で放電が生じて該光導電膜が破損す
るという問題があり、タ-ゲット電圧を高めることがで
きない。
【0008】さらに、上記従来技術(2)を用いて製造さ
れた撮像管は、タ-ゲット部の透光性導電膜が光導電膜
を介して基板上で有効走査領域の透光性導電膜と非走査
領域の透光性導電膜とに分割された構成を有している。
したがって、この場合にも、上記従来技術(1)を用いて
製造された撮像管と同じ問題があり、タ−ゲット電圧を
高めることができない。また、タ−ゲット部の製造工程
が複雑で、製造工程中にタ-ゲット部にゴミの付着や微
小欠陥が生じやすく、そのために局所的な画像欠陥が発
生しやすい欠点があり、歩留まりが低下するという問題
があった。
【0009】また、高感度の撮像管が得られないため、
高感度の撮像装置や高感度カメラを実現することができ
なかった。
【0010】本発明の目的は、さざ波現象や反転現象等
の不良のない高感度の撮像管及びその動作方法を提供す
ることにある。
【0011】本発明の他の目的は、ターゲット部の光導
電膜内でのアバランシェ増倍を起こしうる程の高電圧下
で、さざ波現象や反転現象等の不良のない良好な画質が
安定かつ容易に得られる撮像管及びその動作方法を提供
することにある。
【0012】本発明の他の目的は、さざ波現象や反転現
象等の不良のない撮像装置及びその動作方法を提供する
ことにある。
【0013】本発明の他の目的は、さざ波現象や反転現
象等の不良のない高感度カメラ及びその動作方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
光導電膜とターゲット電極を含む撮像管ターゲット部
と、これに対向して配備されたメッシュ電極と、該メッ
シュ電極と対向し該メッシュ電極に対して該撮像管ター
ゲット部と反対側に配備され電子ビ−ムを発射するカソ
−ド電極と該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査
電子ビーム発射手段を具備した撮像管において、該撮像
管の動作時に、撮像管ターゲット部の電子ビ−ムによる
非走査領域表面の電位を制御し、該タ−ゲット電極と絶
縁された電極手段を有する撮像管により達成される。
【0015】また、上記目的は、該電極手段により該非
走査領域表面の電位をほぼカソ−ド電位に制御して動作
させることにより達成される。
【0016】また、上記目的は、上記電極手段の電圧を
ターゲット電極の電圧より低く設定して動作させること
により達成される。
【0017】更にまた、上記目的は、上記電極手段の電
圧を電子ビームの走査と同期させて可変制御しながら用
いることにより、より一層効果的に達成される。
【0018】さらに、上記目的は、上記電極手段を有す
る撮像管を備えたカメラにより達成される。
【0019】
【作用】発明者らは、光導電型撮像管における前述の画
像歪,シェーディング,さざ波現象,ならびに反転現象
を詳細に検討した。その結果、これらの不良現象は以下
の要因によることが明らかとなった。
【0020】一般に光導電撮撮像管は、通常カソードに
対してメッシュ電極に200から2000V、ターゲッ
ト電極に数Vから数百Vの電圧を印加して使用する。こ
のとき、撮像管ターゲット表面の電子ビームで走査され
る領域(以下、有効走査領域と呼ぶ)は、動作時各フィ
ールド(有効走査領域全域を走査すること)毎に順次電
子ビームで走査されて電子の付着を受けるために、走査
直後、上記領域の表面電位はカソード電位にほぼ平衡
し、走査時の余剰電子はカソード側に戻る。これを戻り
電子ビームと呼ぶ。光の照射を受けると光導電膜内に光
電流が生じ、有効走査領域の表面電位は、フィールド期
間(有効走査領域全域を1回走査するに要する時間)内
に照射光量と光導電膜の静電容量により決定される電圧
変化分だけカソード電位より高くなる。この電圧上昇
は、通常動作では高々数Vから十数V程度であり、次の
電子ビーム走査により表面電位は再びほぼカソード電位
に戻る。
【0021】上記に対して、光導電膜表面の有効走査領
域外の部分(非走査領域)では、動作中、直接電子ビー
ムの走査を受けないので、この領域の表面電位は、ある
特定の値に定まることがなく、むしろカソード電位より
も高くなる。なぜなら、非走査領域で光導電膜の両面に
電位差が生じると、暗電流、ないしは迷光や管内散乱光
の入射により生じた光電流が流れて、上記電位差を消滅
させる方向に推移し、光導電膜表面の非走査領域の表面
電位は、むしろターゲット電極の電位に平衡しようとす
る。しかしながら、反面、非走査領域の表面電位が高く
なると、管内で発生する2次電子や先に述べた戻り電子
ビーム、ないしはこれらが電極壁で反射された散乱電子
等の管内を迷走する電子に作用して、これら迷走電子の
付着が活発になり、非走査領域の表面電位を下げる方向
に作用する。その結果、動作中は主として上述の2つの
作用が競合するために、非走査領域の表面電位は入射光
量,走査電子ビーム量,各電極の電圧等々に応じて変化
し、電子ビーム走査側表面の有効走査領域と非走査領域
の間に電位差が生じ、これが場所的,時間的に複雑に変
化することになる。
【0022】このために、特に有効走査領域の境界近傍
を走査する電子ビームは、上記有効走査領域内外の複雑
な表面電位差の影響を大きく受けてその軌道が曲げら
れ、ターゲットに垂直入射できなくなる。その結果、有
効走査領域の境界近傍で画像歪やシェーディング現象が
発生する。更にまた、ターゲット電圧が高くなると非走
査領域の表面電位も上昇し、この部分に引き込まれる迷
走電子の突入エネルギーが増すために2次電子の放出が
活発になり、その結果、さざ波現象が発生する。上記に
おいて、2次電子放出が更に活発になって放出比が1を
越えるようになると、上記非走査領域の表面電位はター
ゲット電極の電位を越えて加速的に上昇し、ターゲット
電極より更に高いメッシュ電極の電圧に近ずこうとす
る。このような状況では、ついには非走査領域内の高電
位の領域が有効走査領域内に侵入してくるようになり、
その結果、反転現象を引き起こすようになる。
【0023】以上述べたように、モニタ画像の周辺で起
こる画像歪,シェーディング,さざ波現象,反転現象等
の画像不良現象は、動作中に非走査領域の表面電位が変
動し、それが走査電子ビームないしは迷走電子に作用す
るために発生する。
【0024】したがって、上記画像不良現象の発生を防
止するためには上記非走査領域の表面電位を制御すれば
良いことを見出した。
【0025】本発明では、撮像管の動作時に、撮像管タ
ーゲット部の非走査領域表面の電位を制御し、かつ、タ
−ゲット電極と真空又は絶縁性薄膜からなる絶縁層を介
して設けられた電極手段を有する。該電極手段により該
非走査領域表面の電位が制御される。その結果、前述の
画像歪,シェーディング,さざ波現象,反転現象等の画
像不良現象の発生が抑制されることになる。また、該電
極手段と該タ−ゲット電極との間には真空又は絶縁性薄
膜からなる絶縁層が設けられており、高いタ−ゲット電
圧を印加して使用しても光導電膜が破壊されることはな
い。
【0026】該電極手段として、該タ−ゲット部とメッ
シュ電極の間にあって、該タ−ゲット部ともメッシュ電
極とも真空又は絶縁性薄膜で絶縁され、かつ、該タ−ゲ
ット部の非走査領域の上部に設けられた第3の電極を用
いることができる。
【0027】また、上記電極手段は、タ−ゲット電極に
対して光導電膜の反対側に設けられた絶縁性薄膜上であ
って、かつ、該タ−ゲット部の非走査領域上部に設けら
れた第3の電極であってもよい。
【0028】以下、本発明の作用を具体的実施形態を用
いて詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明による撮像管の基本構成を
示す構成図で、図1(a)は撮像管ターゲットを電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図1(b)は撮像管の主要
部分の概略断面図である。1は酸化シリコンまたは酸化
アルミニュウムを主体とする基板、2はターゲット電
極、3は光導電膜、4は電子ビーム走査側の表面層、5
はターゲット電極に接続された信号電極ピン、6は本発
明の第3の電極、7の破線は有効走査領域を示す境界線
で、この内側が電子ビームにより走査される。8は撮像
管の外管、9はメッシュ電極、10は基板1を外管8に
真空封着するためのインジュウムリング、11は金属リ
ング、12は走査電子ビーム、13は走査電子ビームを
発射するためのカソード、14は電子ビームを偏向集束
するためのコイルである。
【0030】本撮像管が従来型撮像管と異なる点は、図
1に示す第3の電極6を光導電膜とメッシュ電極9の間
に該ターゲット電極2,光導電膜3及びメッシュ電極9
と絶縁して配備したことである。本撮像管では、第3の
電極6を撮像管ターゲットの非走査領域に近接して配備
しているため、使用中に管内で発生する2次電子や散乱
電子等の迷走電子が非走査領域に降りかかることがなく
なり、非走査領域の表面電位の変動が防止される。ま
た、第3の電極6をタ−ゲット電圧以下、望ましくはカ
ソード電極13と同電位にして用いると、先に述べたよ
うな有効走査領域の外周近傍に形成される急激な電位変
化がなくなり、走査電子ビームが高電位側に曲げられ
て、2次電子を発生する現象が抑制される。このような
第3の電極6の作用により、前述のシェーディング,さ
ざ波現象,反転現象等の画像不良現象の発生が抑制され
る。
【0031】第3の電極6と光導電膜3との距離Lgを
大きく取りすぎると、モニタ画像の周辺部に図形歪が発
生しやすくなり、また小さすぎるとターゲット電極2と
第3の電極6間の静電容量が大きくなって画質を損なう
ようになるので、距離Lgは5μm以上2mm以下、更
に好ましくは10μm以上1mm以下が望ましい。
【0032】第3の電極6の開口部の形状は、図1
(a)に示すような中央部に有効走査領域よりわずかに
大きな角形の開口窓を有する円形状電極板に限られるも
のではなく、種々の形状を取り得る。
【0033】図2(a)〜(j)に、種々の第3の電極
の形状の例を示す。第3の電極6の開口部は,図に示す
ように角形の他、円形,だ円形等であってもよい。重要
なことは、撮像管ターゲットの有効走査領域7を除く非
走査領域の少なくとも一部をカバーするような形状とす
ることである。第3の電極の効果は、非走査領域全域を
カバーする形状とした場合が最も顕著である。図2
(a)〜(h)は、第3の電極6の開口部が有効走査領
域7より大なる場合で、図2(i),図2(j)は、開
口部が有効走査領域より小なる場合である。図2
(i),図(j)は、特に光学顕微鏡やX線イメージイ
ンテンシファイアの出力像を撮像する場合に好適であ
る。
【0034】第3の電極6は、ターゲット電極2やメッ
シュ電極9と異なる電圧を印加して動作させるために、
これらの電極とは絶縁された状態で配備することが必要
である。
【0035】第3の電極6をターゲット電極2、および
メッシュ電極9と絶縁するには、図1(b)のように第
3の電極6をメッシュ電極9と撮像管ターゲットの間隙
に配備する構造の他に、図3(a)に示すように、撮像
管ターゲットに絶縁層15を介して配備する構造や、図
3(b)に示すように、メッシュ電極9に絶縁層15を
介して配備する構造とすることで達成される。第3の電
極6の開口窓を絶縁層15の開口窓の大きさと同じまた
は、それ以上とすると絶縁層15の内壁に、撮像管内の
迷走電子が突入して、帯電しやすくなる。その結果、絶
縁層15の内壁は、図3(a)では光導電膜3と第3の
電極6の間で、また図3(b)ではメッシュ電極9と第
3の電極6の間で放電が生じる。これを抑制するには、
図に示すように第3の電極6の開口窓を絶縁層15の開
口窓より小さくすると良く、第3の電極6の開口窓が小
さいほど抑制効果がより顕著となって現れる。
【0036】製造方法の一例としては、撮像管ターゲッ
ト上に、真空蒸着法によりSiO2の絶縁層を30μm
形成した後、これより内径が2mm小さい厚さ0.05
mmのSUS403製の第3の電極を接着剤にて絶縁層
上に接合する。以上のようにして、図3(a)に示すよ
うな第3の電極付きの撮像管ターゲットが得られる。
【0037】絶縁層15としては、抵抗は光導電膜より
大であることが好ましく、例えば、Mg,Al,Si,T
i,Mn,Zn,Ge,Y,Nb,Sb,Ta、またはB
iの中の少なくとも一つからなる酸化物、ないしはL
i,Na,Mg,Al,K,Ca,Ge,Sr,Ln、
または、Baの中の少なくとも一つからなる弗化物、な
いしはB,Al、またはSiの少なくとも一つからなる
窒化物、ないしは炭化シリコン,硫化亜鉛,またはポリ
イミド系ポリマー,エポキシ系ポリマーの中の少なくと
も一種からなる単層、ないしは上記単層を2種以上積層
した複合層からなる薄板、ないしは蒸着薄膜が使用でき
る。
【0038】更にまた、図4(a)および図4(b)に
示すように酸化シリコンや酸化アルミニュウムを主成分
とする絶縁性薄板16を支持母体とし、その少なくとも
片面に導電性薄板を接合するか、ないしは導電性薄膜を
付着させたものを第3の電極6としてもよい。必要なこ
とは、撮像管ターゲットとメッシュ電極の間に、これら
と絶縁された第3の電極6を配備することである。
【0039】第3の電極6の表面の少なくともメッシュ
電極と対向する面は、管内迷走電子の突入による2次電
子の放出を起こしにくくしておくと更に良い。これを実
現するには、第3の電極6の表面を粗面にするか、ある
いは、例えば多孔質三硫化アンチモン,三セレン化砒素
テルル化カドミニュウム等の膜を表面に形成することに
より達成される。
【0040】図5(a)〜図5(d)は、第3の電極6
の配備の具体的実施形態の例を示したものである。なお
図中には、ターゲット電極2,信号電極ピン5,光導電
膜3は省略して示す。図5(c)および図5(d)に記
載の17は第3の電極取り出しピンで、管内で第3の電
極6に接続されている。図5(a),図5(b)は、第
3の電極6を管内でインジュウムと接続する構造、図5
(c)は、基板1を貫通した第3の電極の取り出しピン
17と第3の電極6を管内で接続する構造、図5(d)
は、撮像管の外管を貫通した第3の電極の取り出しピン
17と第3の電極6を管内で接続する構造の一例であ
る。
【0041】図6は、本発明による撮像管の他の具体的
実施例を示す構成図で、図6(a)は撮像管ターゲット
を電子ビーム走査側から見た平面図、図6(b)は撮像
管の主要部分の概略断面図である。1は透光性の絶縁性
基板、18は透光性の絶縁性薄層、19は信号光を通過
させるための開口部を有する第3の電極、他の番号は図
1と同じである。なお、絶縁性基板1はターゲット部の
機械的強度が充分である場合には省略しても良い。ま
た、ターゲット電極2の形状は、第3の電極19の開口
部と同形にして、ターゲット電極と第3の電極の重なり
を極力小さくした方が望ましい。
【0042】本撮像管が従来型撮像管と基本的に異なる
点は、図6(b)に示す第3の電極19を、絶縁性薄層
18を介してターゲット電極2と対向する位置に、ター
ゲット電極2,光導電膜3ならびにメッシュ電極9と絶
縁して設けたことである。本撮像管では、あらかじめ第
3の電極19をカソード電位と同電位にして使用する
と、管内の迷走電子は非走査領域に付着することができ
なくなる。その結果、非走査領域の表面電位は常にカソ
ード電位に保たれるために、前述の画像歪,シェーディ
ング,さざ波現象,反転現象等の不良現象の発生が抑止
されることになる。 図7(a)〜(c)は、図6
(b)に示した撮像管におけるターゲット電極2ならび
に第3の電極19に電圧を供給するための具体的形態を
示す概略断面図である。5は絶縁性基板1と絶縁性薄層
18を貫通して設けられた信号電極ピン、17は絶縁性
基板1を貫通して設けられた第3の電極取り出しピン、
20はターゲット電極2と信号電極ピン5ないしはイン
ジュウムリング10を電気的に接続するためのリード部
である。図7(a)では、第3の電極19がインジュウ
ムリング10に接触して電気的に接続されており、図7
(b)では、第3の電極19,ターゲット電極2ともそ
れぞれ個別の電極ピン17,5に接続され、図7(c)
ではターゲット電極2がインジュウムリング10に接続
されている。構成上は、図7(c)が最も簡単である
が、本発明の効果が最も顕著なのは図7(a)ないしは
図7(b)で、特に図7(b)においては、インジュウ
ムリングを例えばメッシュ電極(図示せず)と接触して
使用し得る等の利点がある。
【0043】図7(a)〜(c)では、すべて絶縁性基
板1が設けられているが、絶縁性薄層18の機械的強度
が充分な場合は、絶縁性基板の一部分(例えば、有効走
査領域に相当する部分)または全部を除去することがで
きる。
【0044】絶縁性薄層は、例えば、Mg,Al,Si,
Ti,Mn,Zn,Ge,Y,Nb,Sb,Ta、または
Biの中の少なくとも一つからなる酸化物、ないしはL
i,Na,Mg,Al,K,Ca,Ge,Sr,Ln、
または、Baの中の少なくとも一つからなる弗化物、な
いしはB,Al、またはSiの少なくとも一つからなる
窒化物、ないしは炭化シリコン,硫化亜鉛,またはポリ
イミド系ポリマー,エポキシ系ポリマーの中の少なくと
も一種からなる単層、ないしは上記単層を2種以上積層
した複合層からなる薄板、ないしは蒸着薄膜が使用でき
る。本発明の効果は、絶縁層の厚みが薄い程顕著となる
が、あまり薄すぎると、ターゲット電極と第3の電極の
間で放電する危険性があるので、ターゲット電圧等の使
用条件を考慮して決定すれば良い。
【0045】第3の電極19として金属板ないしは金属
薄膜を用いると、非走査領域に相当する部分から入射す
る光を遮光することもできるので、極めて好都合ではあ
るが、酸化インジュウム,酸化スズを主成分とする酸化
物導電体で形成しても、本発明の目的は達成される。
【0046】上述の絶縁性薄層は、単にターゲット電極
と第3の電極19を電気的に絶縁するだけでなく、非走
査領域における暗電流や光電流を阻止する働きも有して
いる。 更にまた、本発明の第3の電極19は、これを
金属等の非透光性材料で形成すれば、非走査領域に外部
から入射する光を遮光する効果もある。
【0047】第3の電極19は、必ずしも図6(a)に
示すように非走査領域に相当する部分の全域に設ける必
要はなく、必要に応じて部分的に削除することもでき
る。
【0048】本発明では、第3の電極19の開口部を有
効走査領域に相当する部分に限定した場合に、最も顕著
な効果が得られるが、必要に応じて開口部の形状を変更
しても、それなりの効果が得られる。
【0049】図8(a)〜(j)は、本発明で使用し得
る第3の電極の形状を示す図である。本発明の効果は、
図8(a),図8(b),図8(f),図8(i),図
8(j)に示した第3の電極19を用いた場合が最も顕
著であり、特に図8(i),図8(j)に示した第3の
電極19は、例えばイメージインテンシファイアの出力
画像,光学顕微鏡の画像等を撮像する場合に適してい
る。
【0050】以上、第3の電極6が図1(b)に示した
ように撮像管ターゲットとメッシュ電極の間に存在する
場合と、図6(b)に示したように絶縁性薄層上のター
ゲット電極と対向する側に存在する場合について述べた
が、第3の電極は必ずしも上記のいずれかに限られるも
のではなく、両者を組み合わせた構造とすることもでき
る。この場合、先に述べた不良現象の抑制効果は、更に
顕著なものとなる。
【0051】以上に述べた本発明の撮像管では、光導電
膜は必ずしも基板表面のほぼ全域にわたって設ける必要
はなく、少なくとも電子ビームの有効走査領域をカバー
する範囲にあればよい。
【0052】また、ターゲット電極も光導電膜と同様
に、少なくとも電子ビームの有効走査領域をカバーする
領域に設ければよい。ターゲット電極の面積が小さい方
がターゲット電極の静電容量が小さくなって、SN比の
大きな良質の画像が得られる。
【0053】更にまた、本発明の撮像管では、撮像管タ
ーゲットの有効走査領域外の表面に、2次電子放出比を
抑える多孔質性薄膜を設けてもよく、この場合は、本発
明の効果がより有効かつ安定に実現できる。
【0054】なお、本発明の撮像管における電子ビーム
発生部は、必ずしも図1から図8までに示したような電
磁偏向電磁集束方式に限られるものではなく、例えば、
従来から良く知られている電磁偏向静電集束方式,静電
偏向電磁集束方式,あるいは静電偏向静電集束方式等も
使用し得ることは言うまでもない。
【0055】以上、本発明の基本的構成と作用について
述べたが、使用時の第3の電極の電位は必ずしもカソー
ド電位に限定されるものではなく、ターゲット電極より
低い電位にして使用すれば、それなりの効果が得られ
る。
【0056】第3の電極を導入すると、撮像管ターゲッ
トとメッシュ電極の間の平衡電界分布が許容限界以上に
乱されて、その結果、画像の周辺部に図形歪が発生する
おそれがある。これを解消するために、図1(b)に示
したような撮像管、すなわち撮像管ターゲットとメッシ
ュ電極の間に第3の電極を設ける撮像管では、いま光導
電膜と第3の電極の距離をLg,光導電膜とメッシュ電
極の間の距離をLm,カソード電極電圧をVk,ターゲ
ット電極とカソード電極の電位差をVt,メッシュ電極
とカソード電極の電位差をVmとすると、第3の電極の
電圧VgをVk≦Vg≦Vm・(Lg/Lm)で、かつ
Vg<Vtとなるように設定することが望ましい。一
方、図6(b)に示したような撮像管,すなわち第3の
電極をターゲット電極と反対側の絶縁層上に設ける形態
の撮像管では、第3の電極の電圧Vgを−Vt≦Vg≦
Vkとすることが望ましい。
【0057】更にまた、本発明の撮像管では、第3の電
極の加工精度や実際に第3の電極を組み込む際の取付け
精度、すなわち第3の電極と光導電膜との平行度のず
れ,撮像管ターゲットとメッシュ電極の平行度のずれ,
撮像管ターゲットの有効走査領域と第3の電極の開口部
の不一致,第3の電極のゆがみ,ねじれ等により、撮像
管ターゲットとメッシュ電極の間の空間電界に乱れをき
たし、その結果、画面上に不均一な図形歪が発生する場
合がある。このような現象は、第3の電極に印加する電
圧を、前述の範囲内で電子ビームの走査に同期して可変
制御することにより抑止することができる。
【0058】図9は、本発明の撮像管を用いた撮像装置
およびその動作方法を説明するための概略断面図であ
る。21はターゲット電源、22は電子ビームの走査に
同期した可変制御電圧を発生する第3の電極用電源、2
3は同期信号発生装置、24は電子ビーム走査回路であ
る。本発明の撮像管では、図形歪が第3の電極6に印加
する電圧に応じて変化する。これを利用して、第3の電
極6に印加する電源22の電圧を電子ビームの走査と同
期させて時々刻々と変化させると、画面上の各点の図形
歪を最小となるように制御することができる。
【0059】なお、図9では、光導電膜3とメッシュ電
極9の間に第3の電極6を設ける形態の撮像管について
示したが、本発明の他の形態の撮像管でも、同様な方法
で図形歪が解消できることは言うまでもない。
【0060】本発明は、撮像管の光導電膜に何らの制約
を付すものではなく、種々の光導電膜を有する撮像管に
適用し得る。中でも、光導電膜の少なくとも一部がSe
ないしはSiを主体とする非晶質半導体からなる阻止型
構造の撮像管に本発明を実施すると、先に述べた画像不
良現象の発生を抑止した状態で高感度,高解像度,低残
像の極めて優れた画像が実現される。
【0061】更にまた、光導電膜の内部で電荷のアバラ
ンシェ増倍が起こる程にターゲット電圧を高めて使用す
る電荷増倍型撮像管に本発明を適用すれば、動作時の画
像歪,シェーディング,さざ波現象,反転現象等の画像
不良現象の発生を抑止した状態で量子効率1を越える高
い感度が実現できる。
【0062】以上、光導電型撮像管について説明した
が、本発明では、例えば、基板としてX線に対する透過
率の高いBe,BN,Ti薄板等を用い、また絶縁性薄
板としてBN等を用いれば、X線用撮像管にも適用し得
る。一般にX線用撮像管では、入射X線の吸収量を高め
るために、X線導電膜(以下、特に区別せず、総称して
単に光導電膜と呼ぶ)の厚みを増してターゲット電圧を
高くして動作させるので、先に述べた画像不良現象が発
生しやすくなるが、本発明により、これを大幅に抑制す
ることができる。
【0063】以上述べたように、本発明の第3の電極付
き撮像管は、構造が簡単で、光導電膜に何ら制限も付加
しないために、従来の製造方法で作製され、良好な特性
を有する撮像管を歩留まり良く製造することができる点
で工業的効果も極めて高い。
【0064】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0065】実施例1 図10により、本発明の実施例1を説明する。
【0066】本実施例に示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極6と、図5(a)に示した第3の
電極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例
で、図10(a)は撮像管ターゲットと第3の電極6を
電子ビーム走査側から見た平面図、図10(b)は撮像
管の主要部分の概略断面図である。
【0067】1吋サイズの透光性ガラスからなる基板1
に穴をあけ信号電極ピン5を溶着する。次に、上記ガラ
ス基板1の片面に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法により
酸化インジュウムを主体とする、広さ10.4×16.
4mm,膜厚20nmの透光性導電膜をターゲット電極
2として形成する。次に真空蒸着法により、その上にφ
20mm,膜厚10〜30nmの酸化セリュウムからな
る正孔注入阻止層を形成し、更にその上に真空蒸着法に
よりφ20mm,膜厚1〜30μmのSeを主体とする
非晶質半導体からなる光導電膜3を形成する。次に圧力
0.1〜0.4Torrのアルゴンガス雰囲気中で三硫
化アンチモンを蒸着し、φ20mm,膜厚0.1μmの
多孔質性表面層4を形成し、撮像管ターゲットを得る。
【0068】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
トと厚さ0.1mm,開口窓9.0×15.0mm,外
周直径23mmで、多孔質性表面層4とのギャップが3
0μmとなるようなSUS304製の第3の電極6を撮
像管筐体8にインジュウム10でシールし、内部を真空
封止して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0069】本実施例の撮像管では、ガラス基板1とイ
ンジュウム10で第3の電極6を固定するため、撮像管
ターゲットと第3の電極6の距離を容易に一定に保つこ
とができる。
【0070】実施例2 図11により、本発明の第2の実施例を説明する。
【0071】本実施例に示す撮像管は、図2(f)に示
した形状の第3の電極6と、図5(a)に示した第3の
電極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例
で、図11(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電
子ビーム走査側から見た平面図、図11(b)は撮像管
の主要部分の概略断面図である。
【0072】実施例1と同じ方法で得られた撮像管ター
ゲットと、厚さ0.2mm,開口窓9.0×15.0m
m,外周11.0×17.0mmで、多孔質性表面層4
とのギャップが0.1mmとなるようなアルミニュウム
製の第3の電極6を撮像管筐体8にインジュウム10で
シールし、内部を真空封止して、第3の電極付きの撮像
管を得る。
【0073】本実施例の撮像管では、実施例1に示した
撮像管に比べ、第3の電極6とインジュウム10の接触
面積が小さいので真空に対する信頼度を極めて高くでき
る。
【0074】実施例3 図12により、本発明の第3の実施例を説明する。
【0075】本実施例で示す撮像管は、図2(a)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図12(a)は撮像管ターゲットと第3の電極6を電子
ビーム走査側から見た平面図、図12(b)は撮像管の
主要部分の概略断面図である。
【0076】実施例1と同じ方法で得られた撮像管ター
ゲットと、厚さ0.2mm,開口窓11.0×17.0
mm,外周φ23mmで、多孔質性表面層4とのギャッ
プが0.5mmとなるようなSUS304製の第3の電
極6を撮像管筐体にインジュウム10でシールし、内部
を真空封止して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0077】本実施例の撮像管では、実施例1,2に示
した撮像管に比べ、ターゲット電極2と第3の電極6と
の重複面積が小さいので浮遊容量が少なく、S/Nの点
で有利である。
【0078】実施例4 図13により、本発明の第4の実施例を説明する。
【0079】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図13(a)は撮像管ターゲットと第3の電極6を電子
ビーム走査側から見た平面図、図13(b)は撮像管の
主要部分の概略断面図である。
【0080】3分の2吋サイズの透光性ガラスからなる
基板1に穴をあけ信号電極ピン5を溶着する。次に上記
ガラス基板1の片面にCVD法により酸化スズを主体と
する、広さ7.4×9.4mm,膜厚30nmの透光性
導電膜をターゲット電極2として形成する。次にスパッ
タリング法により、その上にφ14mm,膜厚10nm
の酸化シリコンからなる正孔注入阻止層を形成し、更に
その上にスパッタリング法によりφ14mm,膜厚5μ
mの水素化アモルファスシリコンを主体とする光導電膜
3を形成する。次に圧力0.3Torrのアルゴンガス
雰囲気中で三硫化アンチモンを蒸着し、φ14mm,膜
厚0.1μmの多孔質性表面層4を形成し、撮像管ター
ゲットを得る。
【0081】別途、厚さ0.1mm,開口窓7.0×
9.0mm,外周φ15mmで、多孔質性表面層4との
ギャップが50μmとなるようなSUS403製の第3
の電極6を準備し、その表面に圧力0.2Torrのア
ルゴンガス雰囲気中で三硫化アンチモンを蒸着し、膜厚
0.2μmの2次電子放出抑制層25を形成する。以上
により得られた撮像管ターゲットと第3の電極6を撮像
管筐体にインジュウム10でシールし、内部を真空封止
して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0082】本実施例の撮像管では、第3の電極6に電
圧を与えた時に、第3の電極自体から発生する2次電子
数を抑制する効果がある。
【0083】実施例5 図14により、本発明の第5の実施例を説明する。
【0084】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図14(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図第図14(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0085】3分の2吋サイズのサファイアからなる基
板1に穴をあけ、信号電極ピン5を溶着する。次に上記
基板1の片面に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法により酸
化インジュウムを主体とする、広さ7.4×9.4m
m,膜厚20nmの透光性導電膜をターゲット電極2と
して形成する。次に真空蒸着法により、その上にφ14
mm,膜厚15nmの酸化セリュウムからなる正孔注入
阻止層を形成し、更にその上に真空蒸着法によりφ14
mm,膜厚8μmのSeを主体とする非晶質半導体から
なる光導電膜3を形成する。次に圧力0.25Torr
のアルゴンガス雰囲気中で三硫化アンチモンを蒸着し、
φ14mm,膜厚0.1μmの多孔質性表面層4を形成
し、撮像管ターゲットを得る。
【0086】別途、厚さ0.3mm,開口窓7.0×
9.0mm,外周φ15mmで、多孔質性表面層4との
ギャップが100μmとなるようなガラスを主体とする
絶縁性薄板26を準備し、その表面に真空蒸着法により
膜厚1μmのアルミニュウムを主体とする導電膜27を
形成し、これを第3の電極とする。以上により得られた
撮像管ターゲットと第3の電極付絶縁性薄板をインジュ
ウム10で撮像管筐体にシールし、内部を真空封止し
て、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0087】本実施例の撮像管では、ターゲット電極2
と第3の電極6の間に絶縁性薄板26が設けられてお
り、これにより、ターゲット電極2と第3の電極6の真
空放電を抑止することができる。
【0088】実施例6 図15により、本発明の第6の実施例を説明する。
【0089】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図15(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図15(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0090】1吋サイズの凸形透光性ガラスからなる基
板1に穴をあけ信号電極ピン5を溶着する。次に上記ガ
ラス基板1の凸部に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法によ
り酸化インジュウムを主体とする、広さ10.4×1
6.4mm,膜厚25nmの透光性導電膜をターゲット
電極2として形成する。次に真空蒸着法により、その上
に面積10.4×16.4mm,膜厚12nmの酸化セ
リュウムからなる正孔注入阻止層を形成し、更にその上
に真空蒸着法により,広さ10.4×16.4mm,膜
厚20μmのSeを主体とする非晶質半導体からなる光
導電膜3を形成する。次に圧力0.35Torrのアル
ゴンガス雰囲気中で三硫化アンチモンを蒸着し、広さ1
0.4×16.4mm,膜厚0.1μmの多孔質性表面
層4を形成し、撮像管ターゲットを得る。
【0091】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
トと厚さ0.1mm,開口窓11.0×17.0mm,
外周φ23mmで、多孔質性表面層4との面が水平にな
るようなSUS304製の第3の電極6をインジュウム
10で撮像管筐体にシールし、内部を真空封止して、第
3の電極付きの撮像管を得る。
【0092】本実施例の撮像管では、撮像管ターゲット
と第3の電極6の面を同一面内に設置できるため、電子
ビームの走査に何ら影響を与えない。
【0093】実施例7 図16により、本発明の第7の実施例を説明する。
【0094】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(c)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図16(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図16(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0095】1吋サイズの透光性ガラスからなる基板1
に2つ穴をあけ、信号電極ピン5および第3の電極取り
出しピン17を溶着する。次に上記ガラス基板1の片面
に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法により酸化インジュウ
ムを主体とする、広さ10.4×16.4mm,膜厚3
0nmの透光性導電膜をターゲット電極2として形成す
る。次に真空蒸着法により、その上の第3の電極ピン近
傍を除いた部分ににφ20mm,膜厚15nmの酸化セ
リュウムからなる正孔注入阻止層を形成し、更にその上
に真空蒸着法により酸化セリュウムと同じ形状の膜厚1
0μmのSeを主体とする非晶質半導体からなる光導電
膜3を形成する。次に圧力0.2Torrのアルゴンガ
ス雰囲気中で酸化セリュウムと同じ形状の三硫化アンチ
モンを蒸着し、膜厚0.1μmの多孔質性表面層4を形
成し、撮像管ターゲットを得る。
【0096】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
トの第3の電極取り出しピン17と、厚さ0.1mm,
開口窓9.0×15.0mm,外周φ21mmで、多孔
質性表面層4とのギャップが0.1mmとなるようなS
US403製の第3の電極6を接着し、基板を撮像管筐
体にインジュウム10でシールし、内部を真空封止し
て、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0097】本実施例の撮像管では、インジュウム10
を他の用途に使うことができ、例えば、メッシュ電極9
をインジュウム10と電気的に接続して使用することも
できる。
【0098】実施例8 図17により、本発明の第8の実施例を説明する。
【0099】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(d)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図17(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図17(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0100】1吋サイズで厚さ0.5mmのベリリュウ
ムからなる基板1の片面を光学研磨し、これに1吋サイ
ズで厚さ30μmの薄板ガラス29を接着剤28で固定
する。次に、薄板ガラス29上に真空蒸着法に広さ1
0.4×16.4mm,膜厚10nmのアルミニュウム
膜をターゲット電極2として形成する。次に真空蒸着法
により、その上にφ20mm,膜厚20nmの酸化セリ
ュウムからなる正孔注入阻止層を形成し、更にその上に
真空蒸着法によりφ20mm,膜厚30μmのSeを主
体とする非晶質半導体からなる光導電膜3を形成する。
次に圧力0.4Torrのアルゴンガス雰囲気中でCd
Teを蒸着し、φ20mm,膜厚0.1μmの多孔質性
表面層4を形成し、撮像管ターゲットを得る。
【0101】別途、9.0×15.0mmの以上の開口
窓を有するSUS304製の第3の電極6を,多孔質性
表面層4とのギャップが0.5mmとなるような位置に
第3の電極取り出しピン17と接触するようにして撮像
管筐体に取り付ける。以上により得られた撮像管ターゲ
ットと撮像管筐体をインジュウム10でシールし、内部
を真空封止して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0102】本実施例の撮像管では、本実施例で示した
ように、ターゲット電極2をインジュウム10と接続し
て使用することができる。
【0103】実施例9 図18により、本発明の第9の実施例を説明する。
【0104】本実施例で示す撮像管は、図2(b)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図18(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図18(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0105】広さ13.0×19.0mm,厚さ0.5
mmのベリリュウムからなる基板1の片面を光学研磨
し、この上に、真空蒸着法により、広さ10.4×1
6.4mm,膜厚15nmの酸化セリュウムからなる正
孔注入阻止層を形成し、更にその上に真空蒸着法によ
り、広さ10.4×16.4mm,膜厚20μmのSe
を主体とする非晶質半導体からなる光導電膜3を形成す
る。次に圧力0.3Torrのアルゴンガス雰囲気中で
三硫化アンチモンを蒸着し、広さ10.4×16.4m
m,膜厚0.1μmの多孔質性表面層4を形成する。次
に、片面に真空蒸着法により0.5μmのアルミニュウ
ムを主体とする導電膜からなる第3の電極6を形成した
台ガラス30に、上記のベリリュウム基板を接着剤28
で固定する。次に、台ガラス30を撮像管筐体にインジ
ュウム10でシールし、内部を真空封止して、X線用撮
像管を得る。
【0106】本実施例の撮像管では、導電性の基板1を
用いた場合にも、インジュウム10から第3の電極6に
電圧を供給することができる。
【0107】実施例10 図19により、本発明の第10の実施例を説明する。
【0108】本実施例で示す撮像管は、図2(j)に示
した形状の第3の電極と、図5(a)に示した第3の電
極の電極取り出し方式を組み合わせた具体的実施例で、
図19(a)は撮像管ターゲットと第3の電極を電子ビ
ーム走査側から見た平面図、図19(b)は撮像管の主
要部分の概略断面図である。
【0109】実施例1と同じ方法で得られた撮像管ター
ゲットと、厚さ0.1mm,開口窓φ8.0mm,外周
φ23mmで、多孔質性表面層4とのギャップが0.1
mmとなるようなSUS304製の第3の電極6を撮像
管筐体にインジュウム10でシールし、内部を真空封止
して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0110】本実施例の撮像管では、画像出力が角形の
モニタ形状を必要としない、例えば顕微鏡の像を写し出
す場合等に用いることができる。
【0111】実施例11 図20により、本発明の第11の実施例を説明する。
【0112】本実施例で示す撮像管は、電極取り出し方
式図7(a)、第3の電極の形状図8(a)を組み合わ
せた具体的実施例で、図20(a)は撮像管ターゲット
部を電子ビーム走査側から見た平面図、図20(b)は
撮像管の主要部分の概略断面図である。
【0113】1吋サイズの透光性ガラスからなる基板1
上の信号電極ピン5の周辺を除く有効走査領域外の部分
へ、真空蒸着法により膜厚100nmの金属クロム膜か
らなる第3の電極19を形成する。次に、スパッタリン
グ法により、φ22mm,膜厚10μmの酸化シリコン
を主体とする絶縁性薄層18を形成する。以上のように
して得られた基板に、信号電極ピン5を取り付けるため
のφ1mmの孔を空け、信号電極ピン5を溶着する。次
に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法により酸化インジュウ
ムを主体とする、広さ10.4×16.4mm,膜厚2
0nmの透光性導電膜をターゲット電極2として形成す
る。次に真空蒸着法により、その上にφ20mm,膜厚
10〜30nmの酸化セリュウムからなる正孔注入阻止
層を形成し、更にその上に真空蒸着法によりφ20m
m,膜厚4〜50μmのSeを主体とする非晶質半導体
からなる光導電膜3を形成する。次に圧力0.1〜0.
4Torrのアルゴンガス雰囲気中で、三硫化アンチモ
ンを蒸着し、φ20mm,膜厚0.1μmの三硫化アン
チモンを主体とする多孔質性表面層4を形成し、撮像管
ターゲット部を得る。
【0114】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
ト部をインジュウム10でシールし、撮像管筐体に組み
込み、真空封止して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0115】本実施例の撮像管では、絶縁性薄層の絶縁
性を損なうことなしに薄く形成することができるので、
第3の電極導入の効果が顕著である。
【0116】実施例12 図21により、本発明の第12の実施例を説明する。
【0117】本実施例で示す撮像管は、電極取り出し方
式図7(b)、第3の電極の形状図8(a)を組み合わ
せた具体的実施例で、図21(a)は撮像管ターゲット
部を電子ビーム走査側から見た平面図、図21(b)は
撮像管の主要部分の概略断面図である。
【0118】1吋サイズのサファイアからなる基板1上
の信号電極ピン5の周辺を除く有効走査領域外の部分
へ、真空蒸着法により膜厚200nmの金属アルミニュ
ウム膜からなる第3の電極19を形成する。この上に、
1吋サイズで厚さ20μmの薄板ガラスを接着剤で固定
する。以上のようにして得られた基板に、信号電極ピン
5を取り付けるためのφ1mmの孔を空け、信号電極ピ
ン5および第3の電極取り出しピン17を溶着する。次
に酸素ガス雰囲気中の活性蒸着法により酸化インジュウ
ムを主体とする、広さ10.4×16.4mm,膜厚2
0nmの透光性導電膜をターゲット電極2として形成す
る。次に真空蒸着法により、その上にφ20mm,膜厚
10〜30nmの酸化セリュウムからなる正孔注入阻止
層を形成し、更にその上に真空蒸着法によりφ20m
m,膜厚4〜50μmのSeを主体とする非晶質半導体
からなる光導電膜3を形成する。次に圧力0.1〜0.
4Torrのアルゴンガス雰囲気中で、三硫化アンチモ
ンを蒸着し、φ20mm,膜厚0.1μmの三硫化アン
チモンを主体とする多孔質性表面層4を形成し、撮像管
ターゲット部を得る。
【0119】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
ト部をインジュウム10でシールし、撮像管筐体に組み
込み、真空封止して、第3の電極付きの撮像管を得る。
【0120】本実施例の撮像管では、第3の電極ならび
にターゲット電極をそれぞれ2つの電極ピンに接続する
ために、インジュウムリングをメッシュ電極用取り出し
部として使用することができ、外管の内壁に電子ビーム
偏向電極を形成するタイプの撮像管に好適である。
【0121】実施例13 図22により、本発明の第13の実施例を説明する。
【0122】本実施例で示す撮像管は、電極取り出し方
式図7(a)、第3の電極の形状図8(a)を組み合わ
せた具体的実施例で、図22(a)は撮像管ターゲット
部を電子ビーム走査側から見た平面図、図22(b)は
撮像管の主要部分の概略断面図である。
【0123】3分の2吋サイズ、厚さ0.2mmのBN
からなる絶縁性薄層18の片面に、3分の2吋サイズで
有効走査領域の部分に孔の空いた、厚さ2mmのSUS
304製の金属板を導電体31として接着剤で固定す
る。次に、金属板の付いていない面に、広さ7.4×
9.4mm,膜厚30nmの第3の電極をターゲット電
極2として形成する。この基板に、信号取り出し用のφ
0.8mmの孔を空け、信号電極ピン2を取り付けるた
めのφ1mmの孔を空け、信号電極ピン2を導電性接着
剤で固定する。更に、真空漏れ防止と機械的強度を強め
る目的で、大気にさらされる側のピン周辺部を絶縁性接
着剤で固定する。次に真空蒸着法により、信号電極の上
にφ14mm,膜厚10〜30nmの酸化セリュウムか
らなる正孔注入阻止層を形成し、更にその上に真空蒸着
法によりφ14mm,膜厚4〜50μmのSeを主体と
する非晶質半導体からなる光導電膜3を形成する。次に
圧力0.1〜0.4Torrのアルゴンガス雰囲気中
で、三硫化アンチモンを蒸着し、φ14mm,膜厚0.
1μmの三硫化アンチモンを主体とする多孔質性表面層
4を形成し、撮像管ターゲット部を得る。
【0124】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
ト部をインジュウム10でシールし、撮像管筐体に組み
込み、真空封止して、第3の電極付きのX線用撮像管を
得る。
【0125】本実施例の撮像管では、第3の電極として
金属板を用いるので、非走査領域から入射するX線を遮
蔽するとともに、撮像管ターゲット部の機械的強度が補
強される特徴がある。
【0126】実施例14 図23により、本発明の第14の実施例を説明する。
【0127】本実施例で示す撮像管は、電極取り出し方
式図7(b)、第3の電極の形状図8(a)を組み合わ
せた具体的実施例で、図23(a)は撮像管ターゲット
部を電子ビーム走査側から見た平面図、図23(b)は
撮像管の主要部分の概略断面図である。
【0128】あらかじめ信号電極ピン5と第3の電極取
り出しピン17が取り付けられた1吋サイズのBNから
なる基板1上の信号電極ピン5の周辺を除く有効走査領
域外の部分へ、真空蒸着法により膜厚100nmの金属
クロム膜からなる第3の電極19を形成する。次に、こ
の基板をスピンナーに乗せて回転させ、その上に絶縁性
薄層18としてポリイミド系ポリマー剤を塗布する。次
に、250℃で30分間熱処理を行い、膜厚1μmの絶
縁性薄層2を得る。次に、平滑性向上と絶縁性薄層18
からのガスの放出を防止する目的で、基板温度150℃
における真空蒸着により、1吋サイズ,膜厚4μmの三
セレン化砒素50を形成する。以上のようにして得られ
た基板の信号電極ピン部の絶縁性薄層18および三セレ
ン化砒素50を取り除いた後、酸素ガス雰囲気中の活性
蒸着法により酸化インジュウムを主体とする、広さ1
0.4×16.4mm,膜厚20nmの透光性導電膜を
ターゲット電極2として形成する。次に真空蒸着法によ
り、その上にφ20mm,膜厚10〜30nmの酸化セ
リュウムからなる正孔注入阻止層を形成し、更にその上
に真空蒸着法によりφ20mm,膜厚4〜50μmのS
eを主体とする非晶質半導体からなる光導電膜3を形成
する。最後に圧力0.1〜0.4Torrのアルゴンガ
ス雰囲気中で、三硫化アンチモンを蒸着し、φ20m
m,膜厚0.1μmの三硫化アンチモンを主体とする多
孔質性表面層4を形成し、撮像管ターゲット部を得る。
【0129】以上のようにして得られた撮像管ターゲッ
ト部をインジュウム10でシールし、撮像管筐体に組み
込み、真空封止して、第3の電極付きのX線用撮像管を
得る。
【0130】本実施例の撮像管では、絶縁性薄層を薄く
形成できるので、入射X線像の損失が少なくなり、高感
度X線画像が得られる特徴がある。
【0131】実施例15 図24により、本発明の第15の実施例を説明する。
【0132】本実施例で示す撮像管は、電極取り出し方
式図5(d)および図7(a)、第3の電極の形状図2
(a)および図8(a)を組み合わせた具体的実施例
で、図24(a)は撮像管ターゲット部を電子ビーム走
査側から見た平面図、図24(b)は撮像管の主要部分
の概略断面図である。
【0133】実施例11と同じ方法で得られた撮像管タ
ーゲット部と第3の電極6および第3の電極取り出しピ
ン17が外管8に溶着された撮像管筐体をインジュウム
10でシールし、撮像管筐体内部を真空封止して、第3
の電極付きの撮像管を得る。
【0134】本実施例の撮像管では、2つの方式の第3
の電極を用いているので、第3の電極導入の効果がより
顕著となる特徴がある。
【0135】上記実施例1から15によって得られた撮
像管を、テレビカメラに実装して第3の電極をカソード
と同電位にして使用した時には、いずれの撮像管におい
ても、ターゲット電圧を500Vにしても、前述のさざ
波,反転等の不良現象は認められなかった。また、動作
中に第3の電極とタ−ゲット電極との間のリ−ク電流
は、暗電流の10倍を超えることはなく、良好な画像が
安定して得られた。
【0136】実施例16 実施例1から実施例15により得られた撮像管を、図9
に示す構成で、電源21により500V以上のターゲッ
ト電圧を印加する。同期信号発生装置23は、電子ビー
ム走査に必要な同期信号を電子ビーム走査回路24へ出
力するとともに、電源22へ制御用電圧を発生させるた
めのタイミングパルスを発生する。電源22は、メモリ
内蔵電源で同期信号発生装置23からのタイミングパル
スにより、第3の電極6へ歪を少なくするための制御用
電圧を発生する。あらかじめ、電源22のメモリへ制御
用電圧を記憶させておけば、前述した画像不良現象が抑
止された高画質の映像が得られる。
【0137】実施例17 実施例1から実施例15により得られた撮像管を、図2
5に示す構成で電源21により500V以上のターゲッ
ト電圧を印加する。この状態でテストパターン36を撮
像して、その映像信号を演算器34に入力する。一方、
標準信号発生器32はテストパターン信号を電気的に発
生しており、信号は極性反転回路33を経て、演算器3
4へ入力される。このようにして入力された2種類の信
号は、演算器34で主に加算処理されて映像モニタ35
に再生される。また、電源22はメモリを内蔵してお
り、同期信号発生装置23からのタイミングパルス毎
に、第3の電極6へ歪を少なくするための制御電圧を発
生する。以上のようにすることで、モニタ画像は、逆極
性をもつテストパターン信号を重ね合わせたものとなる
ため、撮像管出力信号と標準信号発生装置の信号に違い
が生じていれば、すなわち、撮像管出力に歪が発生して
いれば、白と黒で描かれた二重のテストパターン像が観
測されるが、歪がなければ単一のテストパターン像が観
測される。
【0138】以上のような像歪判断基準をもとに、電源
22の電圧を可変して、モニタ上で二重のテストパター
ン像が見えなくなるような電圧を順次、内蔵メモリに入
力していけば、画面全体の像歪を抑制し得る制御電圧を
定めることができる。
【0139】実施例18 図26は、本発明による撮像管を用いる高解像度テレビ
ジョン用の3管式カラーカメラ装置の主要部を示す概略
構成図である。記号R,G,BはそれぞれR,G,Bチ
ャンネル用の本発明による撮像管、37は電源、38は
映像信号増幅部、39は電子ビーム制御電源部、40は
ビューファインダー、41はコントロールパネル、42
は色分解プリズム、43はレンズである。本カラーカメ
ラは、撮像管のターゲット電極がカソードに対して正に
なるように電源37から各撮像管に電圧を供給し、一例
として各撮像管の光導電膜内で電荷のアバランシェ増倍
が生ずる程の電界にして動作させる。この場合、実施例
5の方式を用い、光導電膜が膜厚8μmの非晶質Seを
主体とする非晶質半導体からなる本発明の撮像管を用
い、ターゲット電圧880V、第3の電極をカソード電
位とし、かつ走査線本数を1125本にして動作させた
ところ、画像歪,シェーディング,さざ波現象,反転現
象等の画像不良現象なしに、従来のカメラに比べて感度
約100倍の良質な超高感度ハイビジョン映像が得られ
た。
【0140】実施例19 図27は、本発明によるX線用撮像管を用いるX線像解
析システムの概略構成図である。44は本発明による撮
像管、45はX線被検体、46はX線源、47は照射X
線、48はフレームメモリ、49は画像処理装置、Rl
は負荷抵抗である。
【0141】一実施例として、膜厚20μmの非晶質S
eを光導電膜に用いた実施例9によるX線用撮像管を、
図27のX線像解析システムに実装し、ターゲット電極
に2000V,メッシュ電極をカソード電位として動作
せしめたところ、画像歪,シェーディング,さざ波現
象,反転現象なしに、光導電膜内で電荷のアバランシェ
増倍を生じせしめることができ、高感度,高S/NのX
線像解析処理ができた。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、画像歪,シェーディン
グ,さざ波現象,反転現象の発生を伴うことなしに、タ
ーゲット電極ないしはメッッシュ電極の電圧を高めて動
作しうる撮像管が得られるので、これによって、撮像管
の感度,解像度,残像等の諸特性が大幅に改善でき、高
品質の撮像システムが実現できる。
【0143】本発明による撮像管は、高画質が要求され
るテレビジョンカメラ、特にハイビジョン用カメラに最
適であり、また本発明によるX線像解析システムに適用
すれば、高S/Nの信号処理が可能になる等の効果が得
られる。
【0144】前記の実施例1から15によって得られた
第3の電極付きの撮像管をテレビカメラに実装し、ター
ゲット電圧を500V以上にして動作させても、第3の
電極をカソード電位もしくは、ある特定の電位にするこ
とにより、いずれの撮像管を使用したテレビカメラで
も、前述のシェーディング等の不良現象は全く認められ
なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)断
面図である。
【図2】本発明に係る撮像管の第3の電極の平面図であ
る。
【図3】本発明に係る撮像管の部分断面図である。
【図4】本発明に係る撮像管の部分断面図である。
【図5】本発明に係る撮像管の第3の電極の取り出し方
式を示す図である。
【図6】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)断
面図である。
【図7】本発明に係る撮像管の第3の電極の取り出し方
式を示す図である。
【図8】本発明に係る撮像管の第3の電極の平面図であ
る。
【図9】本発明に係る撮像装置およびその動作方法を説
明するための概略図である。
【図10】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図11】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図12】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図13】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図14】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図15】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図16】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図17】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図18】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図19】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図20】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図21】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図22】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図23】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図24】本発明に係る撮像管の(a)平面図、(b)
部分断面図である。
【図25】本発明に係る撮像装置の一実施例を示す概略
図である。
【図26】本発明に係る高解像度テレビジョン用3管式
カラ−カメラ装置の主要部を示す構成図である。
【図27】本発明に係るX線画像解析システムの構成図
である。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・ターゲット電極、3・・・光導電膜、4・
・・電子ビーム走査側の表面層、5・・・ターゲット電極ピ
ン、6・・・第3の電極、7・・・電子ビームの有効走査領域
を示す境界線、8・・・撮像管の外管、9・・・メッシュ電
極、10・・・インジュウムリング、11・・・金属リング、
12・・・走査電子ビーム、13・・・カソード、14・・・偏
向コイル、15・・・絶縁層、16・・・絶縁性薄板、17・・
・第3の電極取り出しピン、18・・・透光性の絶縁性薄
層、19・・・信号光を通過させるための開口部を有する
第3の電極、20・・・リード部、21・・・ターゲット電
源、22・・・第3の電極用電源、23・・・同期信号発生装
置、24・・・電子ビーム走査回路、25・・・2次電子放出
抑制層、26・・・絶縁体、27・・・導電膜、28・・・接着
剤、29・・・薄板ガラス、30・・・台ガラス、31・・・導
電体、32・・・標準信号発生器、33・・・極性反転回路、
34・・・演算器、35・・・映像モニタ、36・・・テストパ
ターン、37・・・テレビカメラ電源、38・・・映像信号増
幅部、39・・・電子ビーム制御電源部、40・・・ビューフ
ァインダー、41・・・コントロールパネル、42・・・色分
解プリズム、43・・・レンズR,G,B、44・・・本発明
による撮像管、45・・・X線被検体、46・・・X線源、4
7・・・照射X線、48・・・フレームメモリ、49・・・画像
処理装置、50・・・三セレン化砒素薄膜。
フロントページの続き (72)発明者 平井 忠明 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 ▲高▼嵜 幸男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所茂原工場内 (72)発明者 久保田 節 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 谷岡 健吉 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 設楽 圭一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特公 昭46−4281(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/38

Claims (39)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも光導電膜とターゲット電極とを
    含む撮像管ターゲット部と、該撮像管ターゲット部に対
    向して配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と対
    向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と反
    対側に配備され、電子ビ−ムを発射するカソ−ド電極と
    該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査電子ビーム
    発射手段とを具備する撮像管において、該撮像管の動作
    に、該撮像管ターゲット部の非走査領域表面の電位を
    制御し、該タ−ゲット電極と真空又は絶縁性薄膜からな
    る絶縁層を介して設けられた第3の電極を有することを
    特徴とする撮像管。
  2. 【請求項2】上記第3の電極は、上記撮像管ターゲット
    部とメッシュ電極の間にあり、上記メッシュ電極と絶縁
    され、かつ、上記非走査領域上に配備されていることを
    特徴とする請求項1記載の撮像管。
  3. 【請求項3】上記第3の電極は、表面に2次電子を放出
    しにくい層を有することを特徴とする請求項2記載の撮
    像管。
  4. 【請求項4】上記2次電子を放出しにくい層は、三硫化
    アンチモン、三セレン化砒素、またはテルル化カドミウ
    ムを主体とする多孔質状の薄層であることを特徴とする
    請求項3記載の撮像管。
  5. 【請求項5】上記第3の電極は、上記光導電膜の非走査
    領域表面上に設けられた絶縁性薄膜上に配備されている
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像管。
  6. 【請求項6】上記第3の電極は、上記撮像管タ−ゲット
    部と対向する側の上記メッシュ電極周辺表面上に設けら
    れた絶縁性薄膜上に配備されていることを特徴とする請
    求項2記載の撮像管。
  7. 【請求項7】上記絶縁性薄膜は、Mg,Al,Si,T
    i,Mn,Zn,Ge,Y,Nb,Sb,Ta、または
    Biの中の少なくとも一つからなる酸化物ないしはL
    i,Na,Mg,Al,K,Ca,Ge,Sr,Lnま
    たはBaの中の少なくとも一つからなる弗化物、ないし
    はB,Al、またはSiの少なくとも一つからなる窒化
    物、ないしは炭化物シリコン,硫化亜鉛、またはポリイ
    ミド系ポリマー,エポキシ系ポリマーの中から選ばれた
    少なくとも一つの単層、ないしは2種以上の上記単層を
    積層してなる複合層のいずれかからなることを特徴とす
    る請求項5または6記載の撮像管。
  8. 【請求項8】上記第3の電極は、真空を介してタ−ゲッ
    ト電極およびメッシュ電極と絶縁されていることを特徴
    とする請求項2記載の撮像管。
  9. 【請求項9】上記第3の電極は、少なくとも上記メッシ
    ュ電極と対向する側が粗面であることを特徴とする請求
    項2記載の撮像管。
  10. 【請求項10】上記電極手段は、上記タ−ゲット電極に
    対して上記光導電膜の反対側に設けられた絶縁性薄膜上
    であって、かつ、上記撮像管タ−ゲット部の非走査領域
    上に配備された第3の電極であることを特徴とする請求
    項1記載の撮像管。
  11. 【請求項11】上記第3の電極は中央部に角形の開口窓
    を有することを特徴とする請求項2または10に記載の
    撮像管。
  12. 【請求項12】上記第3の電極は中央部に円形の開口窓
    を有することを特徴とする請求項2または10に記載の
    撮像管。
  13. 【請求項13】上記第3の電極は中央部に楕円形の開口
    窓を有することを特徴とする請求項2または10に記載
    の撮像管。
  14. 【請求項14】上記第3の電極は金属からなることを特
    徴とする請求項2または10に記載の撮像管。
  15. 【請求項15】上記第3の電極は透光性導電膜からなる
    ことを特徴とする請求項10記載の撮像管。
  16. 【請求項16】一端が開口した外管と、該開口部をイン
    ジウムリングを介して外管内部を密閉する基板と、該外
    管内部の該基板上に設けられたタ−ゲット電極と該タ−
    ゲット電極上に設けられた光導電膜とを有する撮像管タ
    −ゲット部と、該撮像管タ−ゲット部に対向して該外管
    内部に配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と対
    向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と反
    対側に配備され、電子ビ−ムを発射するカソ−ド電極と
    該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査電子ビーム
    発射手段とを具備する撮像管において、上記撮像管ター
    ゲット部とメッシュ電極の間に、上記タ−ゲット電極、
    上記光導電膜および上記メッシュ電極と電気的に絶縁さ
    れ、かつ、上記非走査領域上に配備された第3の電極を
    備えたことを特徴とする撮像管。
  17. 【請求項17】上記第3の電極は上記外管の管壁を貫通
    して設けられた電極ピンに電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項16記載の撮像管。
  18. 【請求項18】上記第3の電極は上記光導電膜と電気的
    に絶縁されていることを特徴とする請求項1記載の撮像
    管。
  19. 【請求項19】一端が開口した外管と、該開口部をイン
    ジウムリングを介して外管内部を密閉する基板と、該外
    管内部の該基板上に設けられたタ−ゲット電極と該タ−
    ゲット電極上に設けられた光導電膜とを有する撮像管タ
    −ゲット部と、該撮像管タ−ゲット部に対向して該外管
    内部に配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と対
    向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と反
    対側に配備され、電子ビ−ムを発射するカソ−ド電極と
    該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査電子ビーム
    発射手段とを具備する撮像管において、上記タ−ゲット
    電極に対して上記光導電膜の反対側に設けられた絶縁性
    薄膜上で、上記タ−ゲット電極と電気的に絶縁され、か
    つ、上記撮像管タ−ゲット部の非走査領域上に配備され
    た第3の電極を備えたことを特徴とする撮像管。
  20. 【請求項20】上記基板は酸化シリコン又は酸化アルミ
    ニュウムを主成分とする透光性材料からなることを特徴
    とする請求項16または19記載の撮像管。
  21. 【請求項21】上記基板はBe,BN又はTiを主成分
    とする材料からなることを特徴とする請求項16または
    19記載の撮像管。
  22. 【請求項22】上記第3の電極は上記インジウムリング
    と電気的に接続されていることを特徴とする請求項16
    または19記載の撮像管。
  23. 【請求項23】上記第3の電極は上記基板を貫通して設
    けられた電極ピンに電気的に接続されていることを特徴
    とする請求項16または19記載の撮像管。
  24. 【請求項24】上記光導電膜はセレンを主体とする非晶
    質材料を含むことを特徴とする請求項1、2、10、1
    6、19のいずれかに記載の撮像管。
  25. 【請求項25】少なくとも光導電膜とターゲット電極と
    を含む撮像管ターゲット部と、該撮像管ターゲット部に
    対向して配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と
    対向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と
    反対側に配備され、電子ビ−ムを発射するカソ−ド電極
    と該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査電子ビー
    ム発射手段とを具備する撮像管において、該撮像管の動
    作時に、電子ビ−ムによる該撮像管ターゲット部の非走
    査領域表面の電位を制御し、該タ−ゲット電極と電気的
    に絶縁された電極手段を有する撮像管と、 該タ−ゲット電極への第1の電圧印加手段と、該メッシ
    ュ電極への第2の電圧印加手段と、該電子ビ−ムを走査
    する回路手段と、該回路手段に同期信号を出力し、該第
    2の電圧印加手段にタイミングパルスを出力する同期信
    号発生手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  26. 【請求項26】上記光導電膜はセレンを主体とする非晶
    質材料を含むことを特徴とする請求項25記載の撮像装
    置。
  27. 【請求項27】少なくとも光導電膜とターゲット電極と
    を含む撮像管ターゲット部と、該撮像管ターゲット部に
    対向して配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と
    対向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と
    反対側に配備され、電子ビ−ムを発射するカソ−ド電極
    と該電子ビ−ムを走査する手段とを有する走査電子ビー
    ム発射手段とを具備する撮像管において、該撮像管の動
    作時に、電子ビ−ムによる該撮像管ターゲット部の非走
    査領域表面の電位を制御し、該タ−ゲット電極と電気的
    に絶縁された電極手段を有するR,G,Bチャネル用の
    撮像管と、 該撮像管への入射光を色分解するプリズム手段と、入射
    光を該プリズム手段に導くレンズ手段と、タ−ゲット電
    極からの映像信号増幅手段とを含むことを特徴とする3
    管式カラ−カメラ装置。
  28. 【請求項28】上記光導電膜はセレンを主体とする非晶
    質材料を含むことを特徴とする請求項27記載の3管式
    カラ−カメラ装置。
  29. 【請求項29】少なくとも光導電膜とターゲット電極と
    を含む撮像管ターゲット部と、該撮像管ターゲット部に
    対向して配備されたメッシュ電極と、該メッシュ電極と
    対向し該メッシュ電極に対して該撮像管ターゲット部と
    反対側に配備された走査電子ビーム発射手段とを具備す
    る撮像管において、該撮像管の動作時に、電子ビ−ムに
    よる該撮像管ターゲット部の非走査領域表面の電位を制
    御し、絶縁手段により該タ−ゲット電極と電気的に絶縁
    された電極手段を有する撮像管と、 該タ−ゲット電極への第1の電圧印加手段と、該メッシ
    ュ電極への第2の電圧印加手段と、該電子ビ−ムを走査
    する回路手段と、該回路手段に同期信号を出力し、該第
    2の電圧印加手段にタイミングパルスを出力する同期信
    号発生手段と、該タ−ゲット電極からの映像信号を記録
    するフレ−ムメモリ手段と、該フレ−ムメモリ手段に記
    憶された映像信号の画像処理手段とを含むことを特徴と
    する解析システム。
  30. 【請求項30】上記光導電膜はセレンを主体とする非晶
    質材料を含むことを特徴とする請求項29記載の解析シ
    ステム。
  31. 【請求項31】請求項1記載の撮像管の電極手段に、上
    記タ−ゲット電極に印加する電圧よりも低い電圧を印加
    する撮像管の動作方法。
  32. 【請求項32】請求項2または16記載の撮像管を、 Vk≦Vg≦Vm・(Lg/Lm) で、かつVg<Vtで動作させる撮像管の動作方法、 ここで、Vkはカソ−ド電極の電圧、Vgは第3の電極
    の電圧、Vmはメッシュ電極とカソ−ド電極との電位
    差、Lgは光導電膜と第3の電極との間の距離、Lmは
    光導電膜とメッシュ電極との間の距離、Vtはタ−ゲッ
    ト電極とカソ−ド電極の電位差である。
  33. 【請求項33】請求項10または19記載の撮像管を、 −Vt≦Vg≦Vk で動作させる撮像管の動作方法、 ここで、Vtはタ−ゲット電極とカソ−ド電極の電位
    差、Vgは第3の電極の電圧、Vkはカソ−ド電極の電
    圧である。
  34. 【請求項34】請求項2、10、16、19のいずれか
    に記載の撮像管の第3の電極に、タ−ゲット電極に印加
    する電圧よりも低い電圧を印加し、上記光導電膜に0.
    8×106V/cm以上の電界を印加する撮像管の動作
    方法。
  35. 【請求項35】請求項25記載の撮像装置の第3の電極
    に、上記タ−ゲット電極に印加する電圧よりも低い電圧
    を印加することを特徴とする撮像装置の動作方法。
  36. 【請求項36】電子ビ−ム走査に同期した制御電圧を上
    記第3の電極に印加することを特徴とする請求項25ま
    たは35記載の撮像装置の動作方法。
  37. 【請求項37】電子ビ−ムを上記第3の電極の開口部よ
    りも小さく走査することを特徴とする請求項25、35
    または36のいずれかに記載の撮像装置の動作方法。
  38. 【請求項38】請求項26記載の撮像装置の第3の電極
    に、上記タ−ゲット電極に印加する電圧よりも低い電圧
    を印加し、上記光導電膜に0.8×106V/cm以上
    の電界を印加する撮像装置の動作方法。
  39. 【請求項39】請求項27記載のカラ−カメラ装置の第
    3の電極に、上記タ−ゲット電極に印加する電圧よりも
    低い電圧を印加することを特徴とするカラ−カメラ装置
    の動作方法。
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