JP3160739B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各燃焼室に連なる第1
および第2排気ポートを個別に開閉可能な第1および第
2排気弁と、第1排気ポートに分岐管がそれぞれ接続さ
れる第1排気マニホールドと、第2排気ポートに分岐管
がそれぞれ接続される第2排気マニホールドと、第1お
よび第2排気マニホールドの集合管に共通に接続される
排気管と、第1排気マニホールドに介装される第1触媒
コンバータと、排気管に介装される第2触媒コンバータ
とを備える内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる排気浄化装置は、たとえば
特開平3−33410号公報に開示されているように、
既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の排気浄化装
置では、機関始動直後には、機関に近い位置に在る第1
触媒コンバータ側にのみ排ガスを導くようにして機関か
ら遠い位置に在る第2触媒コンバータに未浄化の排ガス
が導入されることを回避し、機関暖機後には第1および
第2触媒コンバータにともに排ガスを導き、機関が高負
荷で運転されるようになると第1触媒コンバータへの排
ガスの導入を停止して排ガス全量を第2触媒コンバータ
に導くようにしている。ところが、このように機関の高
負荷運転状態で第1触媒コンバータへの排ガスの流入を
停止すると、第1触媒コンバータ内の触媒の熱劣化が防
止されるものの、機関の運転時間経過に応じて第1触媒
コンバータの触媒温度が活性温度以下にまで低下してし
まうので、第1触媒コンバータを再活用しようとしても
直ちに第1触媒コンバータを再活用することが困難であ
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、第2触媒コンバータが活性温度以上となった
後に第1触媒コンバータ内の触媒の熱劣化を防止しなが
ら活性温度を維持するようにして第1触媒コンバータの
再活用を可能とした内燃機関の排気浄化装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、各燃焼室に連なる第1およ
び第2排気ポートを個別に開閉可能な第1および第2排
気弁と、第1排気ポートに分岐管がそれぞれ接続される
第1排気マニホールドと、第2排気ポートに分岐管がそ
れぞれ接続される第2排気マニホールドと、第1および
第2排気マニホールドの集合管に共通に接続される排気
管と、第1排気マニホールドに介装される第1触媒コン
バータと、排気管に介装される第2触媒コンバータとを
備える内燃機関の排気浄化装置において、1排気弁を
フルリフトで開閉作動させるとともに第2排気弁を実質
的に休止させる第1の切換状態と、第2排気弁をフルリ
フトで開閉作動させるとともに、第1触媒コンバータ内
の触媒の熱劣化を防止しながらその活性状態を維持し得
る程度に第1排気マニホールド内の排気流量を制限すべ
第1排気弁をフルリフトより小さい中間リフトで開閉
作動させる第2の切換状態と、第1および第2排気弁を
何れもフルリフトで開閉作動させる第3の切換状態とに
切換可能として第1および第2排気弁に連結される排気
動弁装置と、この排気動弁装置を切換制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、第2触媒コンバータの温度
が活性温度未満のときに排気動弁装置を前記第1の切換
状態とし、また第2触媒コンバータの温度が活性温度以
上であり且つ機関が低負荷のときに排気動弁装置を前記
第2の切換状態とし、さらに第2触媒コンバータの温度
が活性温度以上であり且つ機関が高負荷のときに排気動
弁装置を前記第3の切換状態とすることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記制御手段は、第2触
媒コンバータの温度が活性温度以上である場合において
第1触媒コンバータの温度が熱劣化温度以上となったと
きには、機関負荷の高低に関係なく排気動弁装置を前記
第2の切換状態とする。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】図1ないし図8は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は内燃機関のシリンダヘッドおよび
吸、排気系の底面図、図2は排気動弁装置の平面図、図
3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面
図、図5は図2の5−5線断面図、図6は第2および第
3ロッカアーム連結状態での図5の6−6線拡大断面
図、図7は全ロッカアーム連結状態での図6に対応した
断面図、図8は第1触媒コンバータでの触媒温度の変化
を示す図である。
【0009】先ず図1において、自動車用多気筒内燃機
関のシリンダヘッド1は複数の気筒に対応した複数の燃
焼室2,2…を備えており、各燃焼室2…の天井面には
各一対の第1および第2吸気弁口31 ,32 、ならびに
第1および第2排気弁口41,42 がそれぞれ開口さ
れ、各吸気弁口31 ,32 をそれぞれ開閉する第1およ
び第2吸気弁51 ,52 、ならびに各排気弁口41 ,4
2 をそれぞれ開閉する第1および第2排気弁61 ,62
がシリンダヘッド1に設けられる。しかも第1排気弁口
1 は第2排気弁口42 に比べて小径に形成される。
【0010】各燃焼室2…の吸気弁口31 ,32 に分岐
路を連ねる二股状の吸気ポート7は、シリンダヘッド1
の一側面において吸気マニホールド8の分岐管に接続さ
れる。また各燃焼室2…の第1排気弁口41 に連なる第
1排気ポート101 はシリンダヘッド1の他側面におい
て第1排気マニホールド11の分岐管11aに接続さ
れ、第2排気弁口42 に連なる第2排気ポート102
同じくシリンダヘッド1の他側面において第2排気マニ
ホールド12の分岐管12aに接続される。第1および
第2排気マニホールド11,12は、それぞれ一本の集
合管11b,12bを備えており、これらの集合管11
b,12bは排気管13に共通に接続される。
【0011】第1排気マニホールド11の集合管11b
には第1触媒コンバータ15が介装されており、第1触
媒コンバータ15には、その出口温度を検出する第1温
度センサ17が付設される。また排気管13には第2触
媒コンバータ16が介装され、第2触媒コンバータ16
には、その出口温度を検出する第2温度センサ18が付
設される。而して第1および第2触媒コンバータ15,
16には、所定の活性温度TACT (たとえば300℃)
以上で活性化してHC、CO、NOxを除去する貴金属
触媒が充填されている。
【0012】図2ないし図5において、第1および第2
排気弁61 ,62 には排気動弁装置19が連結されてお
り、この排気動弁装置19は、図示しないクランク軸か
ら2分の1の減速比をもって駆動されるカム軸20と、
該カム軸20に平行なロッカアーム軸21と、各燃焼室
2…毎にロッカアーム軸21に揺動可能に支承される第
1、第2および第3ロッカアーム22,23,24とを
備え、第1〜第3ロッカアーム22〜24は、第1およ
び第3ロッカアーム22,24間に第2ロッカアーム2
3を挟むようにして隣接配置される。
【0013】カム軸20には、第1ロッカアーム22に
摺接する第1カム25と、第2ロッカアーム23に摺接
する第2カム26と、第3ロッカアーム24に摺接する
第3カム27とがそれぞれ一体に設けられる。第2カム
26は、両排気弁61 ,62のフルリフト作動を可能と
したプロフィルを有するよう形成されるものであり、
図3で示すように、カム軸20の軸線を中心した円弧状
のベース円部26aと、該ベース円部26aから半径方
向外方に張出した高位部26bとを有する。しかも第2
ロッカアーム23は、リフタ28と、該リフタ28を付
勢するばね29とを有してシリンダヘッド1に配設され
るロストモーション機構30により、第2カム26に摺
接する方向に付勢される。
【0014】第1カム25は、第1触媒コンバータ15
内の触媒を活性状態に維持するのに必要な程度に排気流
量を制限した状態で第1排気弁61 を開閉作動させ得る
プロフィルを有するように形成されるものであり、図4
で示すように、カム軸20の軸線を中心した円弧状のベ
ース円部25aと、排気流量を制限すべく張出量を第2
カム26の高位部26bよりも小さくしてベース円部2
5aから半径方向外方に張出す高位部25bとを有す
る。
【0015】第3カム27は、第2排気弁62 を実質的
に休止させ得るプロフィルを有するように形成されるも
のであり、図5で示すように、カム軸20の軸線を中心
した円弧状のベース円部27aと、第1および第2カム
25,26の高位部25b,26bに対応する位置でベ
ース円部27aからわずかに突出した高位部27bとを
有する。
【0016】図4および図5に示すように、第1および
第2従動ロッカアーム23,24は、弁ばね311 ,3
2 により閉弁方向へ付勢される第1、第2排気弁
1 ,6 2 の頭部を先端部で押圧し得るように配設され
る。
【0017】図6および図7で示すように、第1、第2
および第3ロッカアーム22,23,24には、第1お
よび第2ロッカアーム22,23の連結・分離を切換可
能な第1連結分離手段331 と、第2および第3ロッカ
アーム23,24の連結・分離を第1連結分離手段33
1 とは独立して切換可能な第2連結分離手段332 とを
備える連結装置32が設けられる。
【0018】第1連結分離手段331 は、第1および第
2ロッカアーム22,23を連結可能な連結ピン341
と、該連結ピン341 の移動を規制する規制部材351
と、連結ピン341 および規制部材351 を連結解除側
に付勢する戻しばね361 とを備え、また第2連結分離
手段332 は、第2および第3ロッカアーム23,24
を連結可能な連結ピン342 と、連結ピン342 の移動
を規制する規制部材352 と、連結ピン342 および規
制部材352 を連結解除側に付勢する戻しばね362
を備える。
【0019】第2ロッカアーム23には、第1ロッカア
ーム22側に開放した有底のガイド穴371 がロッカア
ーム軸21と平行に穿設されており、連結ピン341
ガイド穴371 の閉塞端との間に油圧室381 を形成し
てガイド穴371 に摺動可能に嵌合される。またロッカ
アーム軸21内には油圧路391 が設けられており、第
2ロッカアーム23およびロッカアーム軸21には、第
2ロッカアーム23の揺動状態にかかわらず油圧室38
1 を油圧路391 に連通させる連通路401 が設けられ
る。
【0020】第1ロッカアーム22には、前記ガイド穴
371 に対応して第2ロッカアーム23側に開放する有
底のガイド穴411 が設けられ、このガイド穴411
円板状の規制部材351 が摺動可能に嵌合される。ガイ
ド穴411 の閉塞端側には規制段部421 を介して小径
部431 が設けられ、前記閉塞端には小径部431 と同
軸の挿通孔441 が設けられる。しかも規制部材351
に同軸にかつ一体に設けられたロッド451 が挿通孔4
1 に挿通される。さらに規制部材351 とガイド穴4
1 の閉塞端との間にはロッド451 を囲繞して戻しば
ね361 が縮設される。
【0021】このような第1連結分離手段331 では、
油圧室381 の油圧が解放されているときには連結ピン
341 および規制部材351 の当接面が第1および第2
ロッカアーム22,23間にあって第1および第2ロッ
カアーム22,23が分離状態に在るのに対し、油圧室
381 に油圧を作用させることにより連結ピン341
戻しばね361 のばね力に抗してガイド穴411 に嵌合
し、それにより第1および第2ロッカアーム22,23
が連結されることになる。
【0022】第2連結分離手段332 は、上記第1連結
分離手段331 と基本的に同一の構成を有するものであ
り、第1連結分離手段331 の構成要素に対応する部分
に添字「2 」を付して図示するのみとし、第2連結分離
手段332 についての詳細な説明を省略する。但し、ロ
ッカアーム軸21内には、第1連結分離手段331 の油
圧路391 とはスチールボール46で隔絶された油圧路
392 が設けられており、この油圧路392 は、第2連
結分離手段332 の油圧室382 に常時連通される。
【0023】而して、第2連結分離手段332 では、油
圧室382 の油圧が解放されているときには連結ピン3
2 および規制部材352 の当接面が第2および第3ロ
ッカアーム23,24間にあって第2および第3ロッカ
アーム23,24が分離状態に在るのに対し、油圧室3
2 に油圧を作用させることにより連結ピン342 が戻
しばね362 のばね力に抗してガイド穴412 に嵌合
し、それにより第2および第3ロッカアーム23,24
が連結されることになる。
【0024】第1連結分離手段331 の油圧室381
通じる油圧路391 、ならびに第2連結分離手段332
の油圧室382 に通じる油圧路392 は、それらの油圧
路391 ,392 に油圧ポンプ48からの油圧を作用さ
せる状態と、油圧路391 ,392 の油圧を解放する状
態とを切換可能な切換制御弁491 ,492 がそれぞれ
接続されており、それらの切換制御弁491 ,492
切換作動は、制御手段としての電子制御ユニット50に
より制御される。而して該電子制御ユニット50には、
第1温度センサ17で検出された第1触媒コンバータ1
5の出口温度T1 、第2温度センサ18で検出された第
2触媒コンバータ16の出口温度T2 、外気温TA 、機
関冷却水温TW 、機関回転数NE および吸気圧PB 等が
パラメータとして入力されており、電子制御ユニット5
0は、それらのパラメータに基づいて両切換制御弁49
1 ,492 の切換作動すなわち第1および第2連結分離
手段331 ,332 の切換作動を制御する。
【0025】このような連結装置32によると、第1お
よび第2ロッカアーム22,23を第1連結分離手段3
1 で連結するが第2および第3ロッカアーム23,2
4を分離したままとする状態と、第2および第3ロッカ
アーム23,24を図6で示すように第2連結分離手段
332 で連結するが第1および第2ロッカアーム22,
23を分離したままとする状態と、第1および第2連結
分離手段331 ,33 2 により全てのロッカアーム22
〜24を図7で示すように連結する状態とを切換可能で
ある。而して第1および第2ロッカアーム22,23を
連結するとともに第2および第3ロッカアーム23,2
4を分離状態とすると、第1排気弁61を第2カム26
によりフルリフト作動せしめるとともに第2排気弁62
の作動特性を第3カム27のプロフィルに応じたもの、
すなわち実質休止状態とすることができる。また第1お
よび第2ロッカアーム22,23を分離状態とするが第
2および第3ロッカアーム23,24を連結すると、第
2排気弁62 を第2カム26によりフルリフト作動せし
めるとともに、排気流量を制限した状態で第1排気弁6
1 を開閉作動せしめることができる。さらに全てのロッ
カアーム22〜24を連結すると、第1および第2排気
弁61 ,62 を第2カム26によりフルリフト作動せし
めることができる。
【0026】このような排気動弁装置19における連結
装置32すなわち第1および第2連結分離手段331
332 による各ロッカアーム22,23,24の連結・
分離作動すなわち第1および第2排気弁61 ,62 の作
動条件は次の表1に従って設定される。
【0027】
【表1】
【0028】但し、T1 …第1温度センサ17により検
知された第1触媒コンバータ15の出口温度 T2 …第2温度センサ18により検知された第2触媒コ
ンバータ16の出口温度 TACT …触媒活性温度たとえば300℃ TS ……触媒の熱劣化温度たとえば800℃ 機関負荷 低…機関回転数NE が3000rpm未満であり、しか
も吸気圧PB が−300mmHg未満に相当する状態 高…機関回転数NE が3000rpm以上であり、しか
も吸気圧PB が−300mmHg以上に相当する状態 次にこの実施例の作用について説明すると、機関の運転
時に第2触媒コンバータ16の出口温度T2 が活性温度
ACT 未満である低温状態のとき、すなわち機関の始動
直後においては機関負荷の大小にかかわらず、第1排気
弁61 はフルリフトで作動せしめられ、第2排気弁62
は実質休止状態とされる。したがって各燃焼室2…から
排出される排ガスは、第1排気ポート101 から第1排
気マニホールド11に排出されて第1触媒コンバータ1
5に導入される。而して燃焼室2…に近い位置に在る第
1触媒コンバータ15に排ガスが導入されることによ
り、第1触媒コンバータ15内の触媒温度が活性温度T
ACT まで急速に高められ、排ガス中の有害物質が第1触
媒コンバータ15で除去された後、排気管13の第2触
媒コンバータ16を通過しながらそれを加熱していく。
【0029】暖機終了後の機関通常運転で第2触媒コン
バータ16の出口温度T2 が活性温度TACT 以上となっ
た高温状態では、機関負荷により第1および第2排気弁
1,62 の作動特性が変更される。すなわち機関が低
負荷状態にあるときには、第1排気弁61 が排気流量を
制限した状態で開閉作動せしめられるのに対し、第2排
気弁62 がフルリフトで作動せしめられる。これによ
り、燃焼室2…からの排ガスが主として第2触媒コンバ
ータ16に直接導かれることになり、第2触媒コンバー
タ16内の充分に活性化された触媒により排ガスが浄化
される。
【0030】この際、第1排気弁61 の開閉作動は排気
流量を制限したものであり、これにより第1触媒コンバ
ータ15内の触媒温度がその活性状態を維持するのに必
要な程度に保持されることになる。すなわち、図8で示
すように、第1触媒コンバータ15内の触媒は、触媒の
活性温度TACT 以上でかつ熱劣化温度TS 未満の状態で
活性状態を保持するものであるが、第1触媒コンバータ
15内への排気流量を制限しておくことにより、図8の
実線で示すように、第1触媒コンバータ15内の触媒の
活性状態が維持されることになる。これに対し、第1触
媒コンバータ15内への排ガス導入を完全に停止したと
きには、図8の鎖線で示すよう触媒温度が活性温度T
ACT 以下にまで低下し、また第1および第2排気弁
1 ,62 の作動切換を実行しないときには図8の破線
で示すように第1触媒コンバータ15内の触媒温度は熱
劣化温度TS 以上に上昇していくものである。
【0031】ところで、T2 ≧TACT の状態に移行した
直後には、第2排気マニホールド12における分岐管1
2a…のヒートマスにより一時的に排気温が低下する等
の現象によって第2触媒コンバータ16の温度が不安定
となりがちであるために、第1および第2触媒コンバー
タ15,16に排ガスを導入するように、たとえばタイ
マー等で設定される一定時間だけ第1および第2排気弁
1 ,62 を過渡的にフルリフト作動せしめるようにし
てもよい。
【0032】暖機終了後に機関が高負荷となったときに
は、第1および第2排気弁61 ,6 2 がともにフルリフ
トで開閉作動せしめられる。これにより、排ガス量が増
大して排圧が上昇する高負荷時には、第1および第2排
気弁61 ,62 をともにフルリフト作動させて機関出力
の向上を図り、第1および第2触媒コンバータ15,1
6で分担して排ガスを浄化することができる。このと
き、機関の低負荷から高負荷への切換時には、第1触媒
コンバータ15内の触媒は活性状態に維持されているの
で、第1触媒コンバータ15の再活用に直ちに対処する
ことができる。
【0033】さらに、機関高負荷運転の持続あるいは何
らかの原因により、第1触媒コンバータ15の出口温度
1 が熱劣化温度TS 以上となったときには、第2排気
弁6 2 がフルリフトで作動せしめられるのに対し、第1
排気弁61 は第1触媒コンバータ15への排ガス導入量
を制限するようにして作動する。これにより、第1触媒
コンバータ15内の触媒温度が過度に上昇することが回
避され、熱劣化が生じることが確実に防止される。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0035】たとえば、T2 <TACT の状態で第2排気
弁62 を完全に休止させるように第3カム27のプロフ
ィルを定めてもよく、第1触媒コンバータ15を第1排
気マニホールド11における各分岐管12b…にそれぞ
れ介装するようにしてもよい。また第1および第2触媒
コンバータ15,16の温度を直接検出せずに、機関冷
却水温や油温等で代表される機関温度、さらに暖機状態
にほぼ相関する燃料噴射の始動後からの積算値や機関
回転数の積算値によって第1および第2触媒コンバータ
15,16の温度を近似判断するようにしてもよい。そ
うすれば、非常に高い排気温下であるために耐熱および
耐久性に優れていることが必要である高価なセンサを用
いることが不要となり、また触媒温度を直接検出するた
めに触媒単体に加工を施す必要もなくなり、耐久性の向
上に寄与することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明に従う
装置は、1排気弁をフルリフトで開閉作動させるとと
もに第2排気弁を実質的に休止させる第1の切換状態
と、第2排気弁をフルリフトで開閉作動させるととも
、第1触媒コンバータ内の触媒の熱劣化を防止しなが
らその活性状態を維持し得る程度に第1排気マニホール
ド内の排気流量を制限すべく第1排気弁をフルリフトよ
り小さい中間リフトで開閉作動させる第2の切換状態
、第1および第2排気弁を何れもフルリフトで開閉作
動させる第3の切換状態とに切換可能として第1および
第2排気弁に連結される排気動弁装置を備え、第2触媒
コンバータの温度が活性温度未満のときに排気動弁装置
を前記第1の切換状態としたので、機関の冷間始動時に
おいて機関の燃焼室に近い第1触媒コンバータの触媒温
度を活性温度まで急速に高めることができる。 また第2
触媒コンバータの温度が活性温度以上であり且つ機関が
低負荷のときに排気動弁装置を前記第2の切換状態とし
たので、第2触媒コンバータが活性温度以上に昇温する
と、燃焼室からの排ガスが主として第2触媒コンバータ
に導かれ、その第2触媒コンバータ内の充分に活性化さ
れた触媒により排ガスを浄化できる。しかもこの時に、
第1触媒コンバータ内の触媒の熱劣化を防止しながらそ
の活性状態を維持し得る程度に第1排気マニホールド内
の排気流量を制限しているから、第1触媒コンバータの
再活用時に直ちに対処することが可能となる。 さらに第
2触媒コンバータの温度が活性温度以上であり且つ機関
が高負荷のときに排気動弁装置を前記第3の切換状態と
するので、機関高負荷時の排圧増大に対処して両排気弁
をともにフルリフト作動せしめ、機関出力の向上に寄与
することができる。そしてこの機関の低負荷から高負荷
への切換時(上記第2の切換状態から第3の切換状態へ
の移行時)には、第1触媒コンバータ内の触媒は上記の
ように活性状態に維持されているので、切換当初より第
1触媒コンバータを有効に活用することができる。 また
以上のような排気弁のフルリフト作動・実質休止・排気
流量制限を全て排気動弁装置により切換えるようにして
いるから、排気系の構造を極力単純化する ことが可能と
なり、排気系のコスト節減やメンテナンス作業性の向上
に寄与することができる。
【0037】また請求項2の発明によれば、第2触媒コ
ンバータの温度が活性温度以上である場合において第1
触媒コンバータの温度が熱劣化温度以上となったときに
は、機関負荷の高低に関係なく排気動弁装置を前記第2
の切換状態とするので、機関の高負荷の持続あるいは何
等かの原因により第1触媒コンバータの温度が熱劣化温
度以上となったときは、第1触媒コンバータへの排ガス
導入量が制限され、これにより第1触媒コンバータ内の
触媒温度が過度に上昇することが回避でき、熱劣化が生
じることが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のシリンダヘッドおよび吸、排気系の
底面図である。
【図2】排気動弁装置の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】第2および第3ロッカアーム連結状態での図5
の6−6線拡大断面図である。
【図7】全ロッカアーム連結状態での図6に対応した断
面図である。
【図8】第1触媒コンバータでの触媒温度の変化を示す
図である。
【符号の説明】
2・・・燃焼室 61 ・・・第1排気弁 62 ・・・第2排気弁 101 ・・・第1排気ポート 102 ・・・第2排気ポート 11・・・・第1排気マニホールド 11a,12a・・・分岐管 11b,12b・・・集合管 12・・・・第2排気マニホールド 13・・・・排気管 15・・・・第1触媒コンバータ 16・・・・第2触媒コンバータ 19・・・・排気動弁装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−194310(JP,A) 特開 平3−33410(JP,A) 特開 平4−370314(JP,A) 実開 昭63−100622(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 F01N 3/08 - 3/38 F01N 9/00 - 11/00 F02D 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各燃焼室(2)に連なる第1および第2
    排気ポート(101,102 )を個別に開閉可能な第1
    および第2排気弁(61 ,62 )と、第1排気ポート
    (101 )に分岐管(11a)がそれぞれ接続される第
    1排気マニホールド(11)と、第2排気ポート(10
    2 )に分岐管(12a)がそれぞれ接続される第2排気
    マニホールド(12)と、第1および第2排気マニホー
    ルド(11,12)の集合管(11b,12b)に共通
    に接続される排気管(13)と、第1排気マニホールド
    (11)に介装される第1触媒コンバータ(15)と、
    排気管(13)に介装される第2触媒コンバータ(1
    6)とを備える内燃機関の排気浄化装置において、 1排気弁(61 )をフルリフトで開閉作動させるとと
    もに第2排気弁(62)を実質的に休止させる第1の切
    状態と、第2排気弁(62 )をフルリフトで開閉作動
    させるとともに、第1触媒コンバータ(15)内の触媒
    の熱劣化を防止しながらその活性状態を維持し得る程度
    に第1排気マニホールド(11)内の排気流量を制限
    べく第1排気弁(61 )をフルリフトより小さい中間リ
    フトで開閉作動させる第2の切換状態と、第1および第
    2排気弁(6 1 ,6 2 )を何れもフルリフトで開閉作動
    させる第3の切換状態とに切換可能として第1および第
    2排気弁(61 ,62 )に連結される排気動弁装置(1
    9)と、この排気動弁装置(19)を切換制御する制御
    手段(50)とを備え、 前記制御手段(50)は、第2触媒コンバータ(16)
    の温度が活性温度未満のときに排気動弁装置(19)を
    前記第1の切換状態とし、また第2触媒コンバータ(1
    6)の温度が活性温度以上であり且つ機関が低負荷のと
    きに排気動弁装置(19)を前記第2の切換状態とし、
    さらに第2触媒コンバータ(16)の温度が活性温度以
    上であり且つ機関が高負荷のときに排気動弁装置(1
    9)を前記第3の切換状態とする ことを特徴とする、内
    燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(50)は、第2触媒コン
    バータ(16)の温度が活性温度以上である場合におい
    て第1触媒コンバータ(15)の温度が熱劣化温度以上
    となったときには、機関負荷の高低に関係なく排気動弁
    装置(19)を前記第2の切換状態とすることを特徴と
    する、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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