JP3159909U - 内容物保持具 - Google Patents

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石田 雅幸
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Abstract

【課題】 面倒な結束作業を不要とし、強度にも優れ、例えば、古紙回収用袋として使用した場合に、古紙回収作業を容易にすることができる内容物保持具を提供することにある。【解決手段】 上部に開口部を有する有底の内容物保持体と、内容物保持体より延長された一対の帯状保持体と、を具備し、一対の帯状保持体の内一方の帯状保持体は先端部に差込用開口部を備えており、一方、他方の帯状保持体は先端部が一方の帯状保持体の差込用開口部に差込・引抜可能に差し込まれる差込部となっており、内容物保持体内に任意の内容物を保持した状態で他方の帯状保持体の差込部を一方の帯状保持体の差込用開口部に差し込んで、それを把持部とするようにしたもの。【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば、古紙回収用袋として使用する内容物保持具に係り、特に、内容物を保持する内容物保持体と該内容物保持体に設けられた一対の帯状保持体とからなり、一方の帯状保持体の先端部を他方の帯状保持体の先端部内に差し込むだけで所望の強度を備えた把持部を構成することができるように工夫したものに関する。
従来、古紙を回収する古紙回収用袋としては、例えば、特許文献1乃至特許文献5に記載されているようなものがあった。
これらの古紙回収用袋は概略次のような構成をなしている。まず、袋体があり、該袋体はその横断面形状が新聞紙一面の略1/4の大きさに形成されている。又、上記袋体の4辺からは結束用の紐体が夫々繰り出されている。そして、使用する場合には、まず、袋体内に古紙を新聞紙の一面の大きさの1/4に折った状態で積層させていき、目一杯になった状態で、上記4本の結束用紐体を結束する。それら4本の結束用紐体の結束部を把持部として使用し、該把持部を掴んで回収場所まで搬送する。
尚、上記古紙回収用袋は、袋体はもとより結束用紐体についても紙製となっている。
実用新案登録第3112184号公報 実用新案登録第3151508号公報 特開2006−256618号公報 実用新案登録第3106655号公報 特開2002−37320号公報
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
まず、従来の古紙回収用袋の場合は、複数本の結束用紐体を結束することにより収容した古紙を束ねて固定するようにしているが、その結束作業が面倒であった。特に、リサイクルの利便性を高めるべく、袋体だけでなく紐体までもが紙を素材として作られているため、上記結束作業が益々面倒なものになっていた。
又、通常、袋体は新聞紙等の古紙を主原料として再生された再生紙から作られており、その厚みは決して十分なものとはいえない。又、同じく再生紙製の紐体についてもそれ自身十分な強度を備えているものではなく、特に、紐体と袋体との接合部における強度は不十分であった。そのため、袋体内に多くの古紙を積層・収容した状態で紐体による結束部を把持して搬送する際に袋体や紐体が破損してしまうようなこともあった。
本願考案はこのような点に基いてなされたもので、その目的とするところは、面倒な結束作業を不要とし、且つ、強度的にも優れ、例えば、古紙回収用袋として使用した場合に、古紙回収作業を容易にすることができる内容物保持具を提供することにある。
上記課題を解決するべく請求項1記載の内容物保持具は、上部に開口部を有する有底の内容物保持体と、上記内容物保持体より延長された一対の帯状保持体と、を具備し、上記一対の帯状保持体の内一方の帯状保持体は先端部に差込用開口部を備えており、他方の帯状保持体は先端部が上記一方の帯状保持体の上記差込用開口部に差込・引抜可能に差し込まれる差込部となっており、上記内容物保持体内に任意の内容物を保持した状態で上記他方の帯状保持体の差込部を上記一方の帯状保持体の差込用開口部に差し込んでそれを把持部とするようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2記載の内容物保持具は、請求項1記載の内容物保持具において、上記差込部の幅は上記差込用開口部の内側幅より小さく設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項3記載の内容物保持具は、請求項1又は請求項2に記載の内容物保持具において、上記内容物保持体は、側壁部を構成する側壁部構成体と、上記側壁部構成体に関係して設けられ少なくとも底壁部を構成する底壁部構成体と、から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4記載の内容物保持具は、請求項3記載の内容物保持具において、上記側壁部構成体には、上記底壁部構成体上に出現して底壁部を補強する底壁部補強体が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5記載の内容物保持具は、請求項1又は請求項2記載の内容物保持具において、上記内容物保持体は、一対の側壁部とこの一対の側壁部を繋げる底壁部とから構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項6記載の内容物保持具は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の内容物保持具において、上記内容物保持体及び上記帯状保持体は新聞紙からなることを特徴とするものである。
又、請求項7記載の内容物保持具は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の内容物保持具において、古紙回収用袋として使用するようにしたことを特徴とするものである。
以上述べたように、請求項1記載の内容物保持具によると、上記内容物保持体内に任意の内容物を保持した状態で上記他方の帯状保持体の差込部を上記一方の帯状保持体の差込用開口部に差し込んで、それを把持部とするようにしているため、従来のような紐体を結び合わせる作業を行わなくても、内容物保持作業を完了することができる。又、把持部を手で掴むと、両方の帯状保持体を掴むことになり、把持部の強度も内容物の持ち運びに十分耐えうるものとなる。
請求項2記載の内容物保持具によると、上記差込部の幅は上記差込用開口部の内側幅より小さく設定されているため、上記他方の帯状保持体の差込部を上記一方の帯状保持体の差込用開口部に差し込みやすく、上記把持部の組立及び内容物保持作業を容易に行うことができる。
請求項3記載の内容物保持具によると、上記内容物保持体は、側壁部を構成する側壁部構成体と、上記側壁部構成体に関係して設けられ少なくとも底壁部を構成する底壁部構成体と、から構成されているため、内容物を確実に保持することができる。
請求項4記載の内容物保持具によると、上記側壁部構成体には上記底壁部構成体上に出現して底壁部を構成する底壁部補強体が設けられているため、上記内容物保持体の底部が上記底壁部補強体によって補強され、内容物を確実に保持することができる。
請求項5記載の内容物保持具によると、上記内容物保持体は一対の側壁部とこの一対の側壁部を繋げる底壁部とから構成されているため、内容物保持具の構成の簡略化を図ることができ、又、長尺の内容物を保持することができる。
請求項6記載の内容物保持具によると、上記内容物保持体及び上記帯状保持体は新聞紙からなるため、資源の有効利用を図ることができる。
請求項7記載の内容物保持具によると、内容物としての古紙を保持したままリサイクルすることができる。
本願考案の第1の実施の形態を示す図で、把持部を組み立てていない状態の古紙回収用袋を示す斜視図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、把持部を組み立てた状態の古紙回収用袋を示す斜視図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、図3(a)は二枚の新聞紙を貼り合わせた紙板を所定の大きさに折って対向・配置させ相互に貼り合わせることにより側壁部構成体を形成する工程を示す斜視図、図3(b)は二枚の新聞紙を貼り合わせた紙板を所定の大きさに折って底壁部構成体を形成する工程を示す斜視図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、図4(a)は側壁部構成体を形成するために紙板を貼り合わせて筒体とした状態を示す斜視図、図4(b)はその筒体の4箇所に切り込みを入れて底壁部補強体を形成した状態を示す平面図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、図5(a)は4つの底壁部補強体の内向かい合う2つの底壁部補強体を内側に折り込んだ状態の側壁部構成体を示す斜視図、図5(b)は向かい合う2つの底壁部補強体を内側に折り込んだ状態の側壁部構成体を平板状に折り畳んだ状態を示す平面図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、図6(a)は新聞紙を一方の端から丸めていくことで帯状保持体を形成する工程を順次示した斜視図、図6(b)は新聞紙を両方の端から丸めていくことで帯状保持体を形成する工程を順次示した斜視図である。 本願考案の第1の実施の形態を示す図で、図7(a)は帯状保持体を側壁部構成体に貼り付けた状態を示す平面図、図7(b)は更に帯状保持体の上から底壁部構成体を貼り付けた状態を示す平面図である。 本願考案の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態による内容物保持具を示す斜視図である。 本願考案の第3の実施の形態を示す図で、本実施の形態による内容物保持具を示す斜視図である。
以下、図1乃至図7を参照して、本願考案の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態は、本願考案を古紙回収用袋1として実施した例を示すものである。
まず、図1及び図2を参照して、本実施の形態による古紙回収用袋1の全体の概略構成を説明する。図1に示すように、内容物保持体としての古紙保持体4がある。この古紙保持体4は有底箱状をなしていて、その上端部には開口部4aが形成されている。この開口部4aを介して、古紙2(図1中仮想線で示す)を古紙保持体4内に入れていくものである。
上記古紙保持体4は、側壁部構成体3と底壁部構成体5とから構成されている。上記側壁部構成体3は、新聞紙を複数枚(この実施の形態の場合には2枚)貼り合わせて一つの紙板としたものを2つ用意し、それら2つの紙板を貼り合わせて上下を開口させた筒状としたものである。上記底壁部構成体5は新聞紙を複数枚(この実施の形態の場合には2枚)貼り合わせて一枚の紙板としたもので、図1に示すように、上記側壁部構成体3の下側の開口部を閉塞するように、上記側壁部構成体3の外側に貼り付けられている。
上記古紙保持体4には、一対の帯状保持体11、13が取り付けられている。すなわち、図1に示すように、上記古紙保持体4の一方の側面側においては、上記側壁部構成体3と底壁部構成体5の間に第1帯状保持体11が挟み込まれている。同様に、上記古紙保持体4の他方の側面側においても、上記側壁部構成体3と底壁部構成体5の間に第2帯状保持体13が挟み込まれている。上記古紙保持体4内に古紙2が目一杯収容された後、第2帯状保持体13の先端部を第1帯状保持体11の先端開口部内に差し込んで、図2に示すように、把持部17を構成する。そして、この把持部17を掴んで古紙2を積層・収容した古紙回収用袋1を所定の回収場所に搬送するものである。以上が、本実施の形態による古紙回収用袋1の概略の構成である。
次に、上記古紙回収用袋1作成方法を説明する。
まず、上記古紙保持体4の構成要素である上記側壁部構成体3の作製手順から説明する。図3(a)に示すように、全判の新聞紙19aを複数枚(この実施の形態の場合には2枚)貼り合わせた紙板19、19を作製する。そして、図3(a)に示すように、これら2つの紙板19、19を屈曲させた状態で対向・配置させ、所定の糊代で貼り合わせる。それによって、図4(a)に示すような上下に開口した筒状の側壁部構成体3を得ることができる。
尚、上記2つの紙板19、19の端部を貼り合わせる際の糊代であるが、重なり合う部分の長さ{図4(b)中の寸法a}は、例えば、大凡30cm程度となる。それによって、開口部の横断面の大きさが新聞一面(全版の半分)の1/4の大きさより所定量だけ大きな大きさとなり、新聞一面(全版の半分)の1/4の大きさに畳んだ古紙2を余裕をもった状態で積層・収容することができる。
次に、図4(b)に示すように、上記側壁部構成体3の図4(b)中下端から図4(b)上端側に向けて、上記側壁部構成体3の下端の辺に垂直に鋏等によって切り込み21、21、21、21を入れる。
尚、図4(b)は、図4(a)に示す筒状の側壁部構成体3を押し潰して平板状にした状態を示す平面図であり、上記4つの切り込み21、21、21、21の内手前側の2つの切り込み21、21がみえている。
上記切り込み21の位置は、図4(b)に示すように、上記側壁部構成体3の図4(b)中左右両端から、11cm程度(寸法b)離れており、又、その切り込み長さも11cm程度(寸法c)である。上記切り込み21、21、21、21により、上記側壁部構成体3に底壁部補強体7a、7a(図では手前側の底壁部補強体7aのみが視認できる)及び底壁部補強体7b、7bが形成されることになる。
次に、図5に示すように、上記底壁部補強体7b、7bを、筒状の上記側壁部構成体3の内側に折り込む。ここまでの作業で側壁部構成体3を得ることができる。
尚、図5(b)は図5(a)に示す筒状の側壁部構成体3を押し潰して平板状にした状態を示す平面図である。
次に、底壁部構成体5を作製する。まず、図3(b)に示すように、複数枚(本実施の形態の場合は2枚)の全判新聞紙23aを貼り合わせた板状の紙板23を用意する。次に、この紙板23を長手方向に沿って二つ折りする。これによって、底壁部構成体5を得ることができる。
次に、上記第1帯状保持体11と上記第2帯状保持体13を作製する。すなわち、図6(a)に示すように、全判新聞紙11a(13a)を長手方向に沿って巻き取り、その後、潰して平板状にすることにより、所定幅の第1帯状保持体11と第2帯状保持体13を得る。又、その長さであるが、特に切断することなくそのまま使用することもできるが、適宜切断することにより所定長さに調整する場合もある。
尚、上記第1帯状保持体11と上記第2帯状保持体13の作成方法は、上記した方法に限定されるものではなく、例えば、図6(b)に示すように、全判新聞紙11a(13a)を長手方向に沿って両端から巻き取り、その後、潰して平板状にすることによっても作成することができる。
図1に示すように、上記第1帯状保持体11の長手方向端部には、上記新聞紙11aを折りたたんだ際にスリット状の差込用開口部15が形成されている。一方、上記第2帯状保持体13の少なくとも差し込み先端部は、その幅(d)が上記差込用開口部15の幅(d)より小さくなるように設定されている。
次に、上記側壁部構成体3と上記底壁部構成体5と上記第1帯状保持体11及び上記第2帯状保持体13を貼り付けることにより、古紙回収用袋1を完成させる手順について説明する。
まず、図7(a)に示すように、平板状に折り畳んだ側壁部構成体3の図7a中表裏両面において左右方向の中間位置に、第1帯状保持体11と第2帯状保持体13を夫々貼り付ける。その際、第1帯状保持体11と第2帯状保持体13の下端は底壁部補強体7a、7bの下端位置に位置している。又、第1帯状保持体11と第2帯状保持体13の上部は側壁部構成体3の上端から上方に付き出したような状態となる。
次に、図7(b)に示すように、上記側壁部構成体3の図7(b)中下部及び上記第1帯状保持体11と第2帯状保持体13を覆うように上記底壁部構成体5を配置して貼り付ける。図7(b)では表側のみが示されているが、裏側においても上記底壁部構成体5が貼り付けられている。すなわち、側壁部構成体3の底部側を覆うような状態で上記底壁部構成体5が貼り付けられているものである。その結果、底壁部構成体5の中央部分と既に説明した底壁部補強体7a、7aの部分が貼り合されることとなり、二重構造の底壁部9(図1、図2に示す)が構成されていることになる。
尚、上記底壁部構成体5の両側部分は上記側壁部構成体3に貼り合わされることとなり、その結果、側壁部をも一部二重構造となる。
このようにして、古紙回収用袋1を得ることができる。
尚、この時点では、図7(b)に示すように、折り畳まれた状態の古紙回収用袋1となっている。
次に、使用時について説明する。まず、図7(b)に示すような折り畳まれた状態の古紙保持体4を広げて、図1に示すような箱状の形態とする。このとき、図5で示すような状態で古紙保持体4の内側に折り込まれていた底壁部補強体7b、7bを、上記古紙保持体4の底部9側に倒して、既に底部9を構成している底壁部補強体7a、7aと当接させる。これにより、上記古紙保持体4の底部9の図1中左右両側部は、上記底壁部構成体5と上記底壁部補強体7a、7a及び上記底壁部補強体7b、7bによって三重に構成されることとなる。
次に、上記古紙保持体4の内部に古紙2を入れる。古紙保持体4内に目一杯の古紙が積層・収容された場合には、これらを古紙回収用袋1毎別の回収場所に搬送することになる。そのため、図2に示すように、第1帯状保持体11の差込用開口部15から上記第1帯状保持体11の内部に上記第2帯状保持体の先端を挿入していき、図2に示すように、上記第1帯状保持体11と上記第2帯状保持体13によって、把持部17を構成する。そして、上記把持部17を手で持つことによって、古紙回収用袋1毎所定の回収場所に搬送することになる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏する。
まず、第1帯状保持体11の差込用開口部15からこの第1帯状保持体11の内部に第2帯状保持体13の先端を挿入していき、図2に示すように、上記第1帯状保持体11と上記第2帯状保持体13によって、把持部17を構成することができ、従来のように紐体を締結する煩雑な作業を行う必要はない。
又、上記古紙保持体4の底部9は、底壁部構成体5によって構成されていることはもとより、底壁部補強体7a、7a及び底壁部補強体7b、7bによって積層・補強されているため、その強度は古紙2を目一杯積層・保持するのに十分なものとなる。
又、上記底壁部補強体7a、7a及び上記底壁部補強体7b、7bが重なり合っているため、上記古紙保持体4の底部9は隙間がなくなり、古紙2の脱落を防ぐことができる。
又、持ち運ぶときは上記把持部17を手で握ることになるが、その際、上記第1帯状保持体11と上記第2帯状保持体13の両方を握ることになるため、上記第2帯状保持体13が上記第1帯状保持体11から抜けてしまうのを防止することができる。
又、上記把持部17は一般的な荷造り用の紐に比べて非常に幅広である。そのため、上記把持部17を手で握り内容物を運ぶ際、上記把持部17が掌に食い込むことがなく、楽に内容物を運ぶことができる。
又、本実施の形態による古紙回収用袋1は、その横断面形状の寸法が新聞紙一面の略1/4の大きさと同程度なので、古新聞等の保持に最適である。
又、本実施の形態による古紙回収用袋1は、新聞紙からなるため、内容物として古新聞等の古紙2を保持した場合、古紙回収用袋1ごとリサイクル処理することが可能である。
次に、図8を参照して、本願考案の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態も、本願考案を古紙回収用袋1として実施した例を示すものである。
まず、図8に示すように、古紙保持体25がある。上記古紙保持体25は、一対の側壁部27、27と、この一対の側壁部27、27を接続する底壁部29とから構成されている。上記古紙保持体25は、前述の第1の実施の形態における紙板19{前記第1の実施の形態の説明において使用した図3(a)に図示}と同様、新聞紙を複数枚(本実施の形態の場合には2枚)貼り合わせたものを所定の大きさに折り畳んで、図8に示すような形態としたものである(前記第1の実施の形態における底壁部構成体5に相当)。
又、図8に示すように、上記古紙保持体25には、一対の帯状保持体31、35が取り付けられている。すなわち、上記古紙保持体25の底壁部29と一方の側壁部27に、第1帯状保持体31が貼り付けられている。同様に、上記古紙保持体25の底壁部29と他方の側壁部27に、第2帯状保持体35が貼り付けられている。上記第1帯状保持体31及び上記第2帯状保持体35は、前述した第一の実施の形態の場合と同様に、新聞紙を折り畳んだものである。上記第1帯状保持体31の上端には、スリット状の差込用開口部33が形成されている。上記第2帯状保持体35の差し込み先端部の幅は、上記第1帯状保持体31の差込用開口部33の幅よりも小さくなるように設定されている。
本実施の形態においても、内容物を上記古紙保持体25の内側、すなわち、上記底壁部29と上記一対の側壁部27、27に囲まれた箇所に古紙2を積層・収容していく。そして、目一杯になったところで、上記第1帯状保持体31の差込用開口部33から上記第1帯状保持体31内部に上記第2帯状保持体35の先端を挿入していき、把持部を構成する。その把持部を手で持つことによって古紙回収用袋1毎を持ち運ぶことになる。
この第2の実施の形態によると、前述の第1の実施の形態の場合と略同様の効果を奏することができる。
又、古紙保持体25の構成が極めて簡単な構成となっている。その結果、完全な袋状の構成にはなっていないが、第1帯状保持体31と第2帯状構成体35により把持部を構成することにより、搬送に支障を来すようなことはない。
又、上記古紙保持体25は、横断面形状が略U字型で端部が開口しているため、長尺の内容物も保持することができる。
次に、第9図を参照して、本願考案の第3の実施の形態を説明する。この実施の形態も、本願考案を古紙回収用袋1として実施した例を示すものである。
まず、図9に示すように、古紙保持体37がある。上記古紙保持体37は、一対の側壁部39、39と、この一対の側壁部39、39を接続する底壁部41とから構成されている。上記古紙保持体37は、前述の第1の実施の形態における紙板19{前記第1の実施の形態の説明において使用した図3(a)に図示}と同様、新聞紙を複数枚(本実施の形態の場合には2枚)貼り合わせ所定の大きさに折り畳んだ紙板43を2つ用意して、これらを貼り合わせて、図9に示すような形態としたものである。
又、図9に示すように、上記古紙保持体37には、一対の帯状保持体45、47が取り付けられている。すなわち、上記古紙保持体37の一方の側壁部39において、上記紙板43、43の間にその一部を挟まれた状態で、第1帯状保持体45が取り付けられている。同様に、上記古紙保持体37の他方の側壁部39において、上記紙板43、43の間にその一部を挟まれた状態で、第2帯状保持体47が取り付けられている。上記第1帯状保持体45及び上記第2帯状保持体47は、前述した第一の実施の形態の場合と同様に、新聞紙を折り畳んだものである。上記第1帯状保持体45の上端には、スリット状の差込用開口部49が形成されている。上記第2帯状保持体47の差し込み先端部の幅は、上記第1帯状保持体45の差込用開口部49の幅よりも小さくなるように設定されている。
尚、前記第2の実施の形態の場合には、第一帯状保持体31及び第2帯状保持体35が、古紙保持体25の側壁部27、27はもとより底壁部29に至る領域まで貼り付けられていたが、この第3の実施の形態の場合には、上記第1帯状保持体45及び上記第2帯状保持体47は、上記古紙保持体37の側壁部39、39の部分にのみ貼り付けられているものである。
本実施の形態においても、内容物を上記古紙保持体37の内側、すなわち、上記底壁部41と上記一対の側壁部39、39に囲まれた箇所に古紙2を積層・収容していく。そして、目一杯になったところで、上記第1帯状保持体45の差込用開口部49から上記第1帯状保持体45内部に上記第2帯状保持体47の先端を挿入していき、把持部を構成する。その把持部を手で持つことによって古紙回収用袋1毎を持ち運ぶことになる。
この第3の実施の形態によると、前述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態の場合と略同様の効果を奏することができる。
又、本実施の形態において、古紙保持体37は2つの紙板43、43を貼り合わせて構成されている。そのため、上記古紙保持体37はより丈夫なものとなっている。
尚、本願考案は前記第1、第2、第3の実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記第1、第2、第3の実施の形態は、内容物として古紙を例に挙げ、古紙回収用袋として説明したが、それに限定されるものではなく、様々な用途が考えられる。
又、各構成要素の寸法や形状は、上記の実施の形態に示したものに限られず、様々なものが考えられる。
又、袋の材質も新聞紙に限られず、新聞紙以外の紙類やビニール等様々なものが考えられる。
本考案は、例えば、袋体と把持部を備えた内容物保持具に係り、特に、容易に内容物を保持することができ、紙類のリサイクルを容易に行うことができるように工夫したものに係り、例えば、古新聞用の古紙回収用袋に好適である。
1 古紙保持体
3 側壁部構成体
5 底壁部構成体
7 底壁部補強体
11 第1帯状保持体
13 第2帯状保持体
15 差込用開口部
17 把持部
25 古紙保持体
27 側壁部
29 底壁部
31 第1帯状保持体
33 差込用開口部
35 第2帯状保持体
37 古紙保持体
39 側壁部
41 底壁部
45 第1帯状保持体
47 第2帯状保持体
49 差込用開口部

Claims (7)

  1. 上部に開口部を有する有底の内容物保持体と、上記内容物保持体より延長された一対の帯状保持体と、を具備し、
    上記一対の帯状保持体の内一方の帯状保持体は先端部に差込用開口部を備えており、他方の帯状保持体は先端部が上記一方の帯状保持体の上記差込用開口部に差込・引抜可能に差し込まれる差込部となっており、
    上記内容物保持体内に任意の内容物を保持した状態で上記他方の帯状保持体の差込部を上記一方の帯状保持体の差込用開口部に差し込んでそれを把持部とするようにしたことを特徴とする内容物保持具。
  2. 請求項1記載の内容物保持具において、
    上記差込部の幅は上記差込用開口部の内側幅より小さく設定されていることを特徴とする内容物保持具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内容物保持具において、
    上記内容物保持体は、側壁部を構成する側壁部構成体と、上記側壁部構成体に関係して設けられ少なくとも底壁部を構成する底壁部構成体と、から構成されていることを特徴とする内容物保持具。
  4. 請求項3記載の内容物保持具において、
    上記側壁部構成体には、上記底壁部構成体上に出現して底壁部を補強する底壁部補強体が設けられていることを特徴とする内容物保持具。
  5. 請求項1又は請求項2記載の内容物保持具において、
    上記内容物保持体は、一対の側壁部とこの一対の側壁部を繋げる底壁部とから構成されていることを特徴とする内容物保持具。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の内容物保持具において、
    上記内容物保持体及び上記帯状保持体は新聞紙からなることを特徴とする内容物保持具。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の内容物保持具において、
    古紙回収用袋として使用するようにしたことを特徴とする内容物保持具。
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