JP3159884U - 焼肉用調理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り外し容易な竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材を使用する焼肉網を備えた焼肉用調理装置を提供する。【解決手段】焼肉網を架設した焼肉グリルから成る焼肉用調理装置であって、焼肉グリルは、焼肉網と燃焼熱源4と取り外し可能な水溜容器とを備え、焼肉網は、複数の凸部21と複数の穿設された開口部とを並列に備え、長手方向の1辺が厚み方向に傾斜した傾斜部23を有する網部24と、傾斜部23が向かい合って左右対になるように網部24を複数配置して、傾斜部を下方に、傾斜部と対向辺を上方になるように網部を傾斜して取り囲む外延部と、外延部の長手方向の何れか一方とその対向辺との間に同方向に亘って延びる中間梁26と、中間梁に下接して網部に上接される交換自在の複数の竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材27とを備えることを特徴とする焼肉用調理装置。【選択図】図1
Description
本考案は、竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材を使用する焼肉網を備えた焼肉用調理装置に関わる。
従来、焼き肉店等において焼き肉を行う場合には、丸型あるいは角型の金属製の焼肉網が使用されている。炭火やバーナー等の火の上方にこの焼肉網を載置して、客等は、この焼肉網に肉、野菜等の食材を載せて、炭火やバーナー等の火により焼肉網上の食材を熱することにより調理し、食している。
用いられる焼肉網としては、安定感、体裁ともに良く、保温力にも優れ、かつ鋭角の凹部をなくして使用後の洗浄に適するような焼網が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、串焼きと網焼きとに兼用可能で、且つ取付け自在な外フードを備えた食材焼き器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、火力を損なわずに焼網の温度を一定以下に保つことが可能な焼網も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
加えて、本願出願人による円形の竹製の焼肉網が特許文献4に提案されている。
ところで、上記の発明を含め従来の焼肉網は、食材が載せられる網そのものは、ステンレス、鉄等の金属製が主である。金属は熱伝導率が高いため容易に高温になりやすく、高温で加熱すると食材が焦げたり、食感が硬くなりがちで、適当な温度を維持するには火加減の調整が難しいという難点がある。
一方で、竹製の焼肉網は焦げ付きにくく、肉が柔らかく焼け、肉本来の甘味を味わうことができ、従来の金属製の焼肉網が有する問題点を解決出来るが、引用文献4に記載の考案では、網部に平行配置された複数の連結橋の凹状断面溝に竹製板材を1本毎に嵌着して使用するため、竹製板材の取り外しが困難であるという課題があり、竹製板材は使用毎に交換するため、取り外し容易性が求められていた。本願出願人はこの課題に対し、取り外し容易な竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材を使用する焼肉網を備えた焼肉用調理装置を提案する。
本考案の第1の態様である焼肉用調理装置は、焼肉網を架設した焼肉グリルから成る焼肉用調理装置であって、焼肉グリルは、焼肉網と燃焼熱源と取り外し可能な水溜容器とを備え、焼肉網は、複数の凸部と複数の穿設された開口部とを並列に備え、長手方向の1辺が厚み方向に傾斜した傾斜部を有する網部と、傾斜部が向かい合って左右対になるように網部を複数配置して、傾斜部を下方に、傾斜部と対向辺を上方になるように網部を傾斜して取り囲む外延部と、外延部の長手方向の何れか一方とその対向辺との間に同方向に亘って延びる中間梁と、中間梁に下接して網部に上接される交換自在の複数の竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材とを備えることを特徴とする。
本考案の第2の態様である焼肉用調理装置は、燃焼熱源が炭及びガスの何れか1つであることを特徴とする。
本考案の第3の態様である焼肉用調理装置は、燃焼熱源は炭であって、炭が炭トレイに載せられ、炭トレイは焼肉グリル内に、焼肉網の網部の傾斜に並行して固定された台上に、取り外し可能に設置されることを特徴とする。
本考案の第4の態様である焼肉用調理装置は、焼肉グリルを、焼肉を行なうテーブルに装着する場合に、焼肉グリルの上面がテーブルの上面と同面であることを特徴とする。
本考案の焼肉用調理装置の第1の態様によれば、焼肉網は、網部に複数の凸部を有し、竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材の夫々を位置決めすることでき、凸部から板材をスライドすれば、焼肉網から容易に板材を外すことができる。且つ竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材を装着するため、食材は焦げ付きにくく、肉が柔らかく焼け、肉本来の甘味を味わうことができ、食材に竹製もしくは木製の香が付加され、食味の向上につながるとともに、竹の持つ殺菌・防腐効果も期待できる。
さらに、本願の焼肉用調理装置は、焼肉網と燃焼熱源と取り外し可能な水溜容器とを備えており、焼肉網の構造により、焼肉網上で肉等を焼いたときに出る肉汁が焼肉グリルの中央付近から流れ落ち、燃焼熱源上に垂れることなく、水溜容器内に落ち、煙が発生することがない。
本考案の焼肉調理装置の第2の態様によれば、炭を使用する場合に比較して熱源管理が容易であるため、店舗等での使用に好適である。
本考案の焼肉調理装置の第3の態様によれば、炭トレイ上に予め加熱した炭を置き、焼肉を行い、炭の燃焼が進行し火力が弱くなったら、焼肉グリルより炭トレイを取り外すことができるので容易に炭を交換することができる。
本考案の焼肉調理装置の第4の態様によれば、本願の焼肉用調理装置の不使用時には、焼肉グリルに蓋を装着することで、テーブル上面と一体になり、通常のテーブルとしても使用可能である。
以下、本考案による焼肉調理装置の実施例を、図面を参照して詳述する。
図1において、本考案の焼肉用調理装置1の本体部分である焼肉グリル3は、内部に燃焼熱源4と燃焼熱源4が炭である場合に燃焼熱源4を設置する為の炭トレイ6と炭トレイ6を設置するための台7と水溜容器5とを有し、上面に焼肉網を架設する開口部を備える。外形は特定されないが矩形、多角形あるいは円筒形等実際に使用に合わせて形成することができる。
燃焼熱源4は、炭及びガスの何れかを採用することができる。
炭を適用する場合は、図1に示されるように、焼肉グリル3の内壁に左右対になるように複数の台7が任意の高さに設置され、台7の焼肉グリル3に接する辺が上方に、対向辺を下方になるよう設置し、台7の平面は傾斜する。また台7の傾斜平面の下方の辺には、炭トレイ6を設置した際に台7からずれないための爪、もしくは立面が設けられている。
炭トレイ6は、予め燃焼した炭を入れ、焼肉グリル3に設置するための矩形の容器であり、台7に戴置するものである。炭トレイ6の底面には炭が燃焼するための空気穴を複数有する。炭トレイ6は台7および焼肉グリル3に固定されず、容易に取り外し可能であるので、炭の交換も容易である。
ガスバーナーを適用する場合は、図6に示されるように、炭トレイ6の下にガスバーナー9を設置し、熱源とすることができる。使用の際は、炭トレイ6は取り外してもよいし、炭トレイ6内に石を置き、石焼き風に使用してもよい。ガスバーナーは、一般的に知られているものを採用可能である。
本考案の焼肉用調理装置にガスバーナーを適用することは、炭を使用する場合に比較して熱源管理が容易であるため、店舗等での使用に適する。
水溜容器5は、図5に示されるように、焼肉グリル3の底面部に設置され、水溜容器5をスライドして引き出し、一定量の水を溜めて、食材、特に肉を焼いたときに発生する油や肉汁が、焼肉網2の構造により焼肉グリル3の中央付近から流れ落ちる際に、焼肉グリル3の内部に直に接して煙が発生したり、焦げ付いたりするのを防止する。また、水溜容器5は、焼肉グリル3に固定されておらず、取り外しが可能なため、水の交換や容器の洗浄が容易である。
焼肉網2は、図2に示されるように、複数の凸部21、21、21・・・と複数の穿設された開口部22、22、22・・・とを並列に備え、長手方向の1辺が厚み方向に傾斜した傾斜部23を有する網部24と、傾斜部23が向かい合って左右対になるように網部24a、24bを配置して、傾斜部23を下方に、傾斜部の対向辺を上方になるように網部24a、24bを傾斜して取り囲む外延部25と、外延部25の長手方向の何れか一方とその対向辺との間に同方向に亘って延びる中間梁26と、中間梁26に下接して網部24に上接される交換自在の複数の竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材27とを備えている。
焼肉網2に傾斜して設置される網部24a、24bが傾斜部23を備えていることにより、食材、特に肉を焼いたときに発生する油や肉汁が、焼肉網2の中央梁26に向かって流れ落ちることになり、網部24の下に位置する燃焼熱源4の上に直接油や肉汁が落ちることがなく、煙や焦げ付きが発生することがない。
網部24には数の凸部21、21、21・・・と複数の穿設された開口部22、22、22・・・とを並列に設けてあり、凸部間の幅によって板材27を位置決めする。また板材27は、網部24aに上接し、中央梁に下接し、さらに網部24bに上接する形状で湾曲し、テンションのかかった状態で焼肉網2に固定される。
そのような状態で固定された板材27は、隣接する凸部21を超えるようにスライドさせると容易に焼肉網2から外すことができる。そのため、焼肉を1回行う毎に交換することが可能である。
板材27はまた、竹製及び木製の何れか一方から選ばれた材料から成り、特に竹製が好ましい。竹は廃棄しても有害物質を発生せず、また生命力が強く日本全体に繁殖しているため、入手も容易である。さらに竹に防腐・消臭・殺菌等の効果が期待できる。他の木製板材としては、何でもよいが、特に松が香りも良く好ましい。
図7に示されように、本考案の焼肉用調理装置1は、焼肉グリル3の上面がテーブル8の上面と同面となるようにテーブル8に焼肉グリル3の外形に合わせてテーブルの上面を切り抜き、本願の焼肉用調理装置を嵌設する。焼肉用調理装置の不使用時には、焼肉グリル3に蓋10を装着することで、テーブル上面と一体になり、通常のテーブルとしても使用可能である。
1……焼肉用調理装置
2……焼肉網
21……凸部
22……開口部
23……傾斜部
24……網部
25……外延部
26……中間梁
27……板材
3……焼肉グリル
4……燃焼熱源
5……水溜容器
6……炭トレイ
7……台
8……テーブル
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Claims (4)
- 焼肉網(2)を装架した焼肉グリル(3)から成る焼肉用調理装置であって、
前記焼肉グリルは、前記焼肉網と燃焼熱源(4)と取り外し可能な水溜容器(5)とを備え、
前記焼肉網は、複数の凸部(21)と複数の穿設された開口部(22)とを並列に備え、長手方向の1辺が厚み方向に傾斜した傾斜部(23)を有する網部(24)と、
前記傾斜部が向かい合って左右対になるように前記網部を複数配置して、前記傾斜部を下方に、傾斜部と対向辺を上方になるように前記網部を傾斜して取り囲む外延部(25)と、
前記外延部の長手方向の何れか一方とその対向辺との間に同方向に亘って延びる中間梁(26)と、
前記中間梁に下接して前記網部に上接される交換自在の複数の竹製及び木製の何れか一方から選ばれた板材(27)とを備えることを特徴とする焼肉用調理装置。 - 前記燃焼熱源は、炭及びガスの何れか1つであることを特徴とする請求項1記載の焼肉用調理装置。
- 前記燃焼熱源は炭であって、前記炭は、炭トレイ(6)に載せられ、
前記炭トレイは前記焼肉グリル内に、前記焼肉網の網部の傾斜に並行して固定された台(7)上に、取り外し可能に設置されることを特徴とする請求項1記載の焼肉用調理装置。 - 前記焼肉グリルを、焼肉を行なうテーブル(8)に装着する場合に、前記焼肉グリルの上面が前記テーブルの上面と同面であることを特徴とする請求項1記載の焼肉用調理装置。
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Cited By (1)
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2010
- 2010-03-23 JP JP2010001858U patent/JP3159884U/ja not_active Expired - Fee Related
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