JP3159873B2 - 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置 - Google Patents

移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置

Info

Publication number
JP3159873B2
JP3159873B2 JP22342494A JP22342494A JP3159873B2 JP 3159873 B2 JP3159873 B2 JP 3159873B2 JP 22342494 A JP22342494 A JP 22342494A JP 22342494 A JP22342494 A JP 22342494A JP 3159873 B2 JP3159873 B2 JP 3159873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turning
antenna
angular velocity
moving body
tracking control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22342494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0888509A (ja
Inventor
亮 鴫原
幸夫 大滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP22342494A priority Critical patent/JP3159873B2/ja
Publication of JPH0888509A publication Critical patent/JPH0888509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3159873B2 publication Critical patent/JP3159873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体搭載アンテナ
の追尾制御方法及び追尾制御装置に係わり、特に、自動
車等の移動体にアンテナと移動体の旋回状態を検出する
旋回状態検出手段とを搭載し、移動体の旋回状態に応じ
てアンテナのビーム指向方向を目標物方向に追尾制御さ
せる移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星を介して通信を行ったり、衛星放送
を受信したりする場合に、品質良好な受信を行うために
は、地上局側に設置するアンテナのビーム幅を狭くし、
所定方向の利得を向上させる必要がある。ところで、自
動車等の移動体にこのようなアンテナを搭載して、衛星
放送を受信する場合には、移動体の走行状態や衛星電波
の受信状態に応じてアンテナのビーム指向方向を仰角や
方位角面内で走査し、ビーム指向方向が衛星の方向に合
致するように制御しなければならない。
【0003】このような移動体搭載アンテナのビーム指
向方向の制御方式には、移動体の走行状態を検出し、そ
の検出情報を用いて移動体に対する衛星方向を算出する
ことにより、移動体搭載アンテナのビーム指向方向を衛
星方向に一致させるオープンループ制御方式が知られて
いる。このオープンループ制御方式を用いると、移動体
が衛星電波の遮断地域を走行中であっても、移動体搭載
アンテナのビーム指向方向を衛星方向に一致させて置く
ことができるので、移動体が衛星電波の遮断地域を脱出
し、衛星電波を受信可能な地域へ移動した際に、速やか
に衛星通信や衛星放送を受信できる。
【0004】図4は、かかる既知のオープンループ制御
方法を採用した移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第
1の例を示すブロック構成図であって、移動体搭載アン
テナを機械的に回転させてそのビーム指向方向を衛星方
向に一致させるように制御するものであり、移動体搭載
アンテナとしてパラボラアンテナを用いた例である。
【0005】図4において、追尾制御装置40は、角速
度センサ41と、アナログ/デジタル変換器(以下、A
/D変換器という。)42と、演算装置43と、駆動回
路44と、駆動機構45とからなっている。追尾制御装
置40はアンテナ47に結合され、アンテナ47の出力
は受信機49に接続されている。そして追尾制御装置4
0は、アンテナ47や受信機49とともに移動体(図示
なし)に搭載されているものである。
【0006】この追尾制御装置40において、角速度セ
ンサ41は、仰角面または方位角面のいずれかにおける
移動体の旋回角速度及び旋回方向を検出するように設置
され、移動体の旋回角速度及び旋回方向に応じた電圧の
旋回状態信号を出力する。この旋回状態信号は、例えば
移動体が旋回していない場合には0ボルトの直流電圧で
あり、移動体が左に旋回している場合には正の直流電圧
であり、また移動体が右に旋回している場合には負の直
流電圧である。A/D変換器42は旋回状態信号をデジ
タル旋回状態信号に変換し、演算装置43に供給する。
【0007】演算装置43は、デジタル旋回状態信号を
時間積分して旋回角度を算出し、その算出結果からパル
ス状のアンテナ回転指令信号とアンテナ回転方向指定信
号とを発生して駆動回路44に供給する。駆動回路44
は、1パルスのアンテナ回転指令信号と、アンテナ回転
方向指定信号が入力されると、アンテナ回転指令信号の
立ち上がり又は立ち下がりの何れかの変化に同期して、
アンテナ回転方向指定信号によって極性が決定されたパ
ルス状の励磁信号を次続の駆動機構45に出力する。駆
動機構45は、例えば、ステッピングモータと減速ギア
(いずれも図示なし)等からなるもので、ステッピング
モータの回転出力が減速ギアを介してアンテナ47に機
械的に結合されている。そしてステッピングモータが励
磁信号で駆動されて正転または逆転方向に1単位回転角
度だけ回転し、同時にアンテナ47も正転または逆転方
向に1単位回転角度だけ回転する。当然のことながら、
アンテナ47が1単位回転角度だけ回転する回転角速度
は、移動体が1単位回転角度だけ旋回する旋回角速度よ
りも十分に大きく設定されている。受信機49は、アン
テナ47で受信した受信信号に対して、周波数変換、増
幅、検波復調等の信号処理をする。
【0008】図5は、図4に図示された既知の追尾制御
装置40の演算装置43で実行されるビーム指向方向の
追尾制御の工程を示す流れ図であり、この流れ図を併用
して、演算装置43の動作を説明する。
【0009】ただし、以下の説明においては、角速度セ
ンサ41を移動体の方位角面における旋回状態を検出す
るように設置し、移動体搭載アンテナのビーム指向方向
を方位角面内で制御するものとする。また、制御の開始
時において、衛星方向は既知であり、アンテナのビーム
指向方向は衛星方向に一致しているものとする。
【0010】また、移動体の旋回角速度及び旋回角度
と、アンテナの回転角速度及び回転角度の極性を次のよ
うに定める。即ち、移動体の旋回角速度及び旋回角度
は、移動体が左方向に旋回した時は正の値、右方向に旋
回した時は負の値をとるものであり、アンテナの回転角
速度及び回転角度についても同じである。
【0011】また、アンテナ回転指令信号とアンテナ回
転方向指定信号はともにデジタル信号であり、アンテナ
回転方向指定信号はハイレベルの時アンテナを左方向に
回転させ、ローレベルの時アンテナを右方向に回転させ
るものとする。
【0012】さらに、駆動機構45の減速ギアの減速比
は1:1とし、ステッピングモータの回転方向とアンテ
ナ47の回転方向は同じものとする。例えばステッピン
グモータが左方向に1単位回転角度だけ回転すると、ア
ンテナ47も左方向に同じ角度だけ回転する。
【0013】演算装置43は、以下に述べるように、A
/D変換器42から供給されるデジタル旋回状態信号を
用いてアンテナ回転指令信号とアンテナ回転方向指定信
号を発生する。
【0014】始めに、工程S80において、メモリーS
の値を0として初期化を行う。なお、メモリーSは衛星
方向に対するアンテナ47の回転角を格納するものであ
って、この初期化はオープンループ制御の開始時に1回
だけ行われる。
【0015】次に、工程S81において、デジタル旋回
状態信号を取り込む。
【0016】続く、工程S82において、デジタル旋回
状態信号で表される過去の複数の旋回角速度を元にし
て、時間積分して移動体の旋回角度φ0を算出する。
【0017】続く、工程S83において、算出した旋回
角度φ0をメモリーSに加える。
【0018】続く、工程S84において、メモリーSの
絶対値がアンテナ47の1単位回転角度Δφよりも大き
いか否かを判断する。そしてメモリーSの絶対値がΔφ
以上である(Y)と判断したときは次の工程S85に進
み、一方、メモリーSの絶対値がΔφ以上ではない
(N)と判断したときは、前の工程S81に戻る。
【0019】次に、工程S85において、メモリーSの
値が正(+)か否かを判断する。そしてその値が正であ
る(Y)と判断したときは一方の工程S86に進み、そ
の値が正ではない(N)と判断したときは他方の工程S
89に進む。
【0020】次いで、工程S86において、移動体の旋
回方向(この場合は左方向)とは逆の右方向を示すロー
レベルの信号をアンテナ回転方向指定信号として次続の
駆動回路64に出力する。
【0021】また、工程S87において、アンテナ回転
指令信号1パルスを次続の駆動回路64に出力する。こ
の結果、アンテナ47が右方向に1単位回転角度Δφだ
け回転する。
【0022】そこで、工程S88において、メモリーS
の値をΔφだけ減じて更新し、前の工程S84に戻る。
【0023】一方、工程S89において、移動体の旋回
方向(この場合は右方向)とは逆の左方向を示すハイレ
ベルの信号をアンテナ回転方向指定信号として次続の駆
動回路44に出力する。
【0024】また、工程S90において、アンテナ回転
指令信号1パルスを次続の駆動回路44に出力する。こ
の結果、アンテナ47が左方向に1単位回転角度Δφだ
け回転制御される。
【0025】そこで、工程S91において、メモリーS
の値をΔφだけ加えて更新し、前の工程S84に戻る。
【0026】なお、工程S84から工程S88またはS
91までの工程は、メモリーSの絶対値がΔφよりも小
さくなるまで繰り返し実行される。但し移動体が比較的
低速で旋回するような場合には、工程S81ないし工程
S88またはS91を処理する時間は、移動体がアンテ
ナの1単位回転角度Δφだけ旋回する時間に比べて短い
ので、工程S84においてメモリーSの絶対値が2Δφ
以上になることは無く、工程S84から工程S88また
はS91までの工程は連続して繰り返されることはな
い。
【0027】再び、図4に戻り、駆動回路44は、アン
テナ回転方向指定信号とアンテナ回転指令信号1パルス
を入力されると、これらの2信号に基づいた励磁信号を
駆動機構45に出力する。これにより、駆動機構45の
ステッピングモータが励磁信号に基づいた回転方向に1
単位回転角度Δφだけ回転し、減速ギアを介してその回
転がアンテナ47に伝達されて、アンテナ47がステッ
ピングモータと同じ回転方向に1単位回転角度Δφだけ
回転する。この時、アンテナ47は移動体の旋回方向と
は逆の方向に回転する。
【0028】即ち、移動体が例えば左方向に旋回角度φ
0だけ旋回したとすれば、メモリーSの値は、φ0+α
になる。ここで、αは前回に更新されたメモリーSの値
であり、その絶対値はΔφよりも小さい。そしてφ0+
αの値が1単位回転角度Δφよりも大きければ、演算装
置43から右方向を示すローレベルのアンテナ回転方向
指定信号と1パルスのアンテナ回転指令信号とが駆動回
路44に出力される。駆動回路44は、これらの2信号
を受けて、ステッピングモータを右回転させる励磁信号
を1パルス出力する。これにより、ステッピングモータ
及びアンテナ47は右方向に1単位回転角度Δφだけ回
転する。
【0029】移動体が連続して旋回した時にはこのよう
なアンテナ47の回転が連続して繰り返され、アンテナ
47は移動体の旋回方向とは逆の方向に、移動体が旋回
した角度を打ち消すように小刻みに回転する。即ち、ア
ンテナ47のビーム指向方向は衛星方向に一致するよう
に回転する。
【0030】次に、図6は、既知のオープンループ制御
方法を採用した移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第
2の例を示すブロック構成図であって、移動体搭載アン
テナとしてアレーアンテナを用いた例である。アレーア
ンテナのビーム指向方向は電気的に回転されて、衛星方
向に一致するように制御される。
【0031】図6において、追尾制御装置60は、角速
度センサ41と、A/D変換器42と、演算装置43
と、移相器制御回路64と、複数個の移相器65とから
なっている。また、アレーアンテナ67は複数個のサブ
アレーアンテナ66によって構成され、各サブアレーア
ンテナ66は多数個の素子アンテナ(図示なし)によっ
て構成されている。サブアレーアンテナ66は多数個の
素子アンテナによって受信した信号を混合し、対応する
移相器65に出力する。各移相器65の出力は、信号を
合成する合成器68を介して受信機69に接続されてい
る。追尾制御装置60は、アレーアンテナ67、合成器
68及び受信機69とともに移動体(図示なし)に搭載
されているものである。
【0032】この追尾制御装置60において、図4に図
示の追尾制御装置40における構成と同等の構成には、
同じ符号をつけて詳細な説明を省略する。
【0033】追尾制御装置60において、移相器制御回
路64は、演算装置43からアンテナ回転指令信号とア
ンテナ回転方向指定信号が入力されるものであって、1
パルスのアンテナ回転指令信号と、アンテナ回転方向指
定信号が入力されると、アンテナ回転指令信号の立ち下
がりに同期して、アンテナ回転方向指定信号によって指
定される回転方向に、アレーアンテナ67のビーム指向
方向を仰角面または方位角面内のいずれかにおいて1単
位回転角度だけ回転させるように、各移相器65個々の
移相量を算出して移相量信号を発生する。各移相器65
は、対応するサブアレーアンテナ66から受信信号を受
け、移相量信号で指定された移相量に従って受信信号の
位相を移相させて合成器68に供給する。合成器68
は、各移相器65から供給された複数の受信信号を合成
し、受信機69に供給する。
【0034】ところで、既に述べた図4に図示の追尾制
御装置40と図6に図示の追尾制御装置60とは、その
制御対象となる移動体搭載アンテナの種類において前者
がパラボラアンテナ47であるのに対し、後者がアレー
アンテナ67である点、及び、ビーム指向方向を回転さ
せる手段において前者が駆動回路44と駆動機構45で
あるのに対し、後者が移相器制御回路64と複数個の移
相器65と合成器68である点で相違しているが、前者
の動作と後者の動作との間に大きな違いはなく、後者も
図5に図示された追尾制御の工程に従ってビーム指向方
向の追尾制御が行われる。
【0035】即ち、移動体が例えば左方向に旋回した
時、メモリーSの値が1単位回転角度Δφよりも大きけ
れば、演算装置43から右方向を示すローレベルのアン
テナ回転方向指定信号と1パルスのアンテナ回転指令信
号とが移相器制御回路64に送出される。移相器制御回
路64はこれらの2信号を受けて、アレーアンテナ67
のビーム指向方向を、右方向に1単位回転角度Δφだけ
回転させるように、各移相器65の移相量を設定する。
これにより、アレーアンテナ67のビーム指向方向が右
方向に1単位回転角度Δφだけ回転する。
【0036】移動体が連続して旋回した時にはこのよう
なアレーアンテナ67のビーム指向方向の回転が連続し
て繰り返され、移動体の旋回方向とは逆の方向に、移動
体が旋回した角度だけアレーアンテナ67のビーム指向
方向が回転する。即ち、移動体が旋回した角度を打ち消
すようにアレーアンテナ67のビーム指向方向が回転さ
れ、衛星方向に一致するように追尾制御される。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既知のオー
プンループ制御方法を採用した移動体搭載アンテナの追
尾制御装置40、60によれば、ビーム指向方向の追尾
制御を行う場合に、過去の複数の旋回角速度を元にして
演算装置で移動体の旋回角度を数値積分により算出する
計算処理が複雑であるため、旋回角度を得るまでの処理
時間が長くかかる。このため移動体が高速に旋回するよ
うな時は、移動体搭載アンテナのビーム指向方向の回転
角速度が移動体の旋回角速度に追い付かない。また、移
動体が1単位回転角度Δφ以上旋回した後でアンテナを
1単位回転角度Δφ回転させるので、移動体アンテナの
ビーム指向方向の回転が移動体の旋回を後追いする状態
になる。従って、いずれの場合にも、ビーム指向方向の
追従性が悪くなるという問題がある。
【0038】この発明は、かかる問題点を除去するもの
であり、その目的は、移動体が高速に旋回した時であっ
ても即座にビーム指向方向が回転され、また移動体の旋
回に前後して追従する状態でビーム指向方向を制御でき
る移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置
を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、移動体の旋回角速度と旋回方向とを検
出し、その旋回角速度が0でなければ移動体搭載アンテ
ナのビーム指向方向を前記移動体の旋回方向とは逆の方
向に所定の1単位回転角度だけ回転させ、前記旋回角速
度に逆比例した待機時間が経過した後に、前記移動体の
新たな旋回角速度と旋回方向とを検出することを繰り返
して、前記移動体搭載アンテナのビーム指向方向を目標
物に追尾制御させる第1の手段を具備する。
【0040】また、前記目的を達成するために、この発
明は、移動体の旋回角速度及び旋回方向に応じた旋回状
態信号を発生する旋回状態検出手段と、前記旋回状態信
号を入力して、前記旋回状態信号で表される旋回角速度
が0でなければ1パルスのパルス信号を発生すると共に
前記旋回角速度に逆比例した待機時間が経過した後に新
たな前記旋回状態信号を入力するパルス信号発生手段
と、前記パルス信号が1パルス与えられる毎に前記旋回
状態信号で表された旋回方向に応じて前記移動体の旋回
方向とは逆の方向に移動体搭載アンテナのビーム指向方
向を所定の1単位回転角度ずつ回転させるビーム指向方
向回転手段とを備えた第2の手段を具備する。
【0041】また、前記目的を達成するために、前記第
2の手段における前記パルス信号発生手段は、各旋回角
速度に応じた待機時間を記憶した記憶手段と、前記旋回
状態信号で表される前記旋回角速度に応じた前記待機時
間を前記記憶手段から読み出し、待機時間に比例した周
期でパルス信号を発生する演算装置とを具備する。
【0042】さらに、前記目的を達成するために、前記
第2の手段において、前記待機時間は、前記移動体が前
記旋回角速度で前記所定の1単位回転角度だけ旋回する
に要する時間に略等しく前記パルス信号は、前記待機時
間を1周期とするデューティ比50%のパルス信号であ
り、前記ビーム指向方向回転手段は、前記待機時間の中
間において前記パルス信号の状態がハイレベル及びロー
レベルの何れか一方から何れか他方に変わった時に、前
記旋回角速度よりも十分に大きい回転角速度で、前記移
動体搭載アンテナのビーム指向方向を所定の1単位回転
角度だけ回転させる機能を備えている。
【0043】
【作用】前記第1の手段によれば、移動体の旋回角速度
が0でなければ、移動体搭載アンテナのビーム指向方向
を移動体の旋回方向とは逆の方向に所定の1単位回転角
度だけ回転させ、待機時間が経過した後に、移動体の新
たな旋回角速度を検出することを繰り返すので、移動体
搭載アンテナのビーム指向方向は移動体の旋回角速度と
同じ回転角速度で回転される。
【0044】前記第2の手段を用いれば、移動体の旋回
角速度が0でなければ、1パルスのパルス信号が発生さ
れ、旋回角速度に逆比例した待機時間が経過した後に新
たな旋回角速度を入力することが繰り返される。そこ
で、移動体搭載アンテナのビーム指向方向は、このパル
スによって移動体の旋回角速度と同じ回転角速度で回転
させることが出来る。また、待機時間は、記憶手段から
読み出されるので、待機時間を得るための時間が僅かで
あり、演算手段における演算処理が迅速に完了する。さ
らに、待機時間は、移動体が1単位回転角度だけ旋回す
るに要する時間に略等しく、ビーム指向方向回転手段
は、待機時間の中間において、移動体搭載アンテナのビ
ーム指向方向を所定の1単位回転角度だけ回転させる。
即ち、移動体搭載アンテナのビーム指向方向は、移動体
が1/2単位回転角度だけ旋回した時点で1単位回転角
度だけ回転され、移動体の旋回角度に対して1/2単位
回転角度だけ先行する。その後、移動体がさらに1/2
単位回転角度だけ旋回する。
【0045】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0046】ただし、以下の各実施例の説明において
は、既知の各例の説明と同じく、角速度センサを移動体
の方位角面における旋回状態を検出するように設置し、
移動体搭載アンテナのビーム指向方向を方位角面内で制
御するものとする。また、制御の開始時において、衛星
方向は既知であり、アンテナのビーム指向方向は衛星方
向に一致しているものとする。
【0047】また、移動体の旋回角速度及び旋回角度
と、アンテナの回転角速度及び回転角度の極性を次のよ
うに定める。即ち、移動体が左方向に旋回した時はその
旋回角速度及び旋回角度は正の値、右方向に旋回した時
はその旋回角速度及び旋回角度は負の値をとるものであ
り、アンテナの回転角速度及び回転角度についても同じ
である。
【0048】また、アンテナ回転指令信号とアンテナ回
転方向指定信号はともにデジタル信号であり、アンテナ
回転方向指定信号はハイレベルの時アンテナを左方向に
回転させ、ローレベルの時アンテナを右方向に回転させ
るものとする。
【0049】さらに、パラボラアンテナを用いる例で
は、駆動機構の減速ギアの減速比は1対1とし、ステッ
ピングモータの回転方向とアンテナの回転方向は同じも
のとする。例えばステッピングモータが左方向に1単位
回転角度だけ回転すると、アンテナも左方向に同じ角度
だけ回転する。
【0050】図1は、この発明に係わる追尾制御方法を
採用した移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第1の実
施例を示すブロック構成図であって、移動体搭載アンテ
ナとして、機械的に回転制御されるパラボラアンテナを
用いた例である。
【0051】図1において、追尾制御装置10は、角速
度センサ11と、A/D変換器12と、演算装置13
と、駆動回路14と、駆動機構15と、メモリ16とか
らなっている。また、追尾制御装置10はアンテナ17
に結合され、アンテナ17の出力は受信機19に接続さ
れている。追尾制御装置10は、アンテナ17や受信機
19とともに移動体(図示なし)に搭載されているもの
である。
【0052】この追尾制御装置10において、角速度セ
ンサ11、A/D変換器12、駆動回路14、駆動機構
15、アンテナ17、受信機19の構成、機能及び動作
は、それぞれ図4に図示された既知の追尾制御装置40
における角速度センサ41、A/D変換器42、駆動回
路44、駆動機構45、アンテナ47、受信機49の構
成、機能及び動作と同じなので詳細な説明を省略する。
【0053】演算装置13は、A/D変換器12からデ
ジタル旋回状態信号が入力されるものであって、デジタ
ル旋回状態信号の絶対値で表される旋回角速度に逆比例
した周期のパルス信号をアンテナ回転指令信号として発
生し、また、デジタル旋回状態信号の極性に応じてハイ
レベルまたはローレベルの信号をアンテナ回転方向指定
信号として発生し、これら2信号を駆動回路14に供給
する。この時、演算装置13はデジタル旋回状態信号の
絶対値をアドレス情報に変換し、そのアドレス情報に応
じてメモリ16から計数値Mを参照する。メモリ16
は、この計数値Mを格納した記憶装置である。この計数
値Mは、次のアンテナ回転指令信号とアンテナ回転方向
指定信号とを発生するまでの待機時間を決定するための
ものであって、その詳細は後述する。
【0054】図2は、演算装置13で実行されるビーム
指向方向の追尾制御の工程を示す流れ図であり、この流
れ図を併用して、演算装置13の動作を詳細に説明す
る。
【0055】演算装置13は、以下に述べるように、A
/D変換器12から供給されるデジタル旋回状態信号を
用いてアンテナ回転指令信号とアンテナ回転方向指定信
号を発生する。
【0056】始めに、工程S1において、アンテナ回転
指令信号をローレベルに設定して初期化する。なお、こ
の初期化は、オープンループ制御の開始時に1回だけ行
われる。
【0057】次に、工程S2において、デジタル旋回状
態信号を取り込む。
【0058】続く、工程S3において、デジタル旋回状
態信号の値が0に等しくないか否かを判断する。そし
て、その値が0に等しくない(Y)と判断したとき、即
ち、移動体が左または右方向に旋回したと判断したとき
は次の工程S4に進む。一方、その値が0に等しい
(N)と判断したとき、即ち、移動体が旋回していない
と判断したときは前の工程S2に戻り、引き続きデジタ
ル旋回状態信号を取り込む。
【0059】次に、工程S4において、デジタル旋回状
態信号の値が正(+)であるか否かを判断する。そし
て、その値が正である(Y)と判断したときは次の工程
S5に進み、一方、その値が負(−)である(N)と判
断したときは他方の工程S6に進む。
【0060】次いで、工程S5において、ローレベルの
アンテナ回転方向指定信号を発生する。
【0061】一方、工程S6において、ハイレベルのア
ンテナ回転方向指定信号を発生する。
【0062】続く、工程S7において、デジタル旋回状
態信号の極性を負から正に反転させ、デジタル旋回状態
信号の値を更新する。
【0063】次に、工程S8において、デジタル旋回状
態信号の値をアドレス情報としてメモリ16から計数値
Mを参照する。
【0064】この計数値Mは、アンテナ回転指令信号を
出力するための待機時間の1/2に比例した値、即ち、
移動体の旋回角速度aの絶対値に逆比例した値であり、
ここで、この計数値Mについて説明する。まず、移動体
の旋回角速度aと同じ回転角速度でアンテナ17を回転
させるには、駆動回路14に供給するパルス状のアンテ
ナ回転指令信号を発生する時間間隔である待機時間Tを
移動体の旋回角速度aに逆比例したものとし、待機時間
Tの後に次のアンテナ回転指令信号を発生すれば良い。
【0065】この実施例では、アンテナ回転指令信号で
あるパルス状の信号をデューティ比50%のパルス信号
とするために、計数値Mとして待機時間Tの半分の時間
T/2に相当する値が設定されている。そして演算装置
13において計数をM回繰り返すことによって時間T/
2を計時する。即ち演算装置13において1カウントに
要する時間をtとすれば、T/2=Mtであるから、計
数値MをM=T/2tとすれば良い。そしてアンテナ1
7の1単位回転角度をΔφとすれば、T=Δφ/aであ
るからM=Δφ/2atである。このようにして決定し
た計数値Mは、旋回角速度aの関数としてメモリ16に
格納され、演算装置14でデジタル旋回状態信号を検出
する度にメモリ16から参照され、待機時間はその都度
更新される。
【0066】再び、図に戻り、工程S9において、メ
モリ16から参照した計数値MをカウンタIに格納す
る。
【0067】続く、工程S10において、ハイレベルの
アンテナ回転指令信号を発生する。
【0068】続いて、工程S11において、カウンタI
の値が1だけ減じられる。
【0069】続く、工程S12において、カウンタIの
値が0か否かを判断する。そして、その値が0である
(Y)と判断したときは次の工程S13に進み、一方、
その値が0ではない(N)と判断したときは前の工程S
11に戻る。即ち工程S11と工程S12が共にM回ず
つ繰り返される。なお、工程S11と工程S12が繰り
返し実行されている間は、ハイレベルのアンテナ回転指
令信号が継続して発生され、アンテナ17は回転しな
い。
【0070】次いで、工程S13において、再び計数値
MをカウンタIに格納する。
【0071】続く、工程S14において、ローレベルの
アンテナ回転指令信号を発生する。このアンテナ回転指
令信号がハイレベルからローレベルへ移行する時に、駆
動回路14から1パルスのアンテナ回転指令信号が出力
され、アンテナ17は1単位回転角度Δφだけ回転す
る。
【0072】続いて、工程S15において、カウンタI
の値が1だけ減じられる。
【0073】続く、工程S16において、カウンタIの
値が0か否かを判断する。そして、その値が0である
(Y)と判断したときは工程S2に戻り、次のデジタル
旋回状態信号を取り込む。一方、その値が0ではない
(N)と判断したときは前の工程S15に戻る。即ち工
程S15と工程S16とが共にM回ずつ繰り返される。
なお、工程S15及び工程S16が繰り返し実行されて
いる間は、ローレベルのアンテナ回転指令信号が継続し
て発生され、アンテナ17は回転しない。
【0074】この図2の追尾制御の流れにおいて、工程
S9から順次実行して工程S16で(Y)と判定される
までの間に、演算装置13からデューティ比50%のア
ンテナ回転指令信号が1パルス発生される。この処理は
デジタル旋回状態信号を取り込むごとに実行され、移動
体が連続して旋回する時、デジタル旋回状態信号で表さ
れる旋回角速度に逆比例した周期でパルス状のアンテナ
回転指令信号が連続的に発生する。この時のアンテナ回
転方向指定信号は、工程S4から工程S7に示されるよ
うに、旋回状態信号で表される極性とは逆の極性、即
ち、移動体の旋回方向とは逆の方向を示す信号である。
このようにして演算装置13からアンテナ回転方向指定
信号とアンテナ回転指令信号が駆動回路14に供給され
る。
【0075】再び、図1に戻り、駆動回路14は、アン
テナ回転方向指定信号とアンテナ回転指令信号1パルス
を入力されると、既知の追尾制御装置40と同じく、こ
れらの2信号に基づいた励磁信号を駆動機構15に出力
する。これにより、駆動機構15のステッピングモータ
が励磁信号に基づいた回転方向に1単位回転角度Δφだ
け回転し、減速ギアを介してその回転がアンテナ17に
伝達されて、アンテナ17がステッピングモータと同じ
回転方向に1単位回転角度Δφだけ回転する。この時、
アンテナ17は移動体の旋回方向とは逆の方向に回転
し、そのビーム指向方向も移動体の旋回方向とは逆の方
向に回転する。
【0076】以上の説明のように、この実施例では、デ
ューティ比50%のパルス信号を用いて、そのパルスが
ハイレベルからローレベルに変わった時、即ち待機時間
Tの中間でアンテナが1単位回転角度Δφだけ回転す
る。この待機時間Tは、移動体の旋回角度がΔφになる
に要すると予測される時間であるから、アンテナ17が
回転する時点は、移動体の旋回角度がΔφ/2になった
と予測される時点に略等しい。この時点で、アンテナ1
7は回転角度Δφだけ回転し、移動体の旋回角度に対し
て回転角度Δφ/2だけ多く回転する。その後、移動体
が旋回角度Δφ/2だけ回転して移動体の旋回角度とア
ンテナ17の回転角度が同じになる。
【0077】移動体が連続して旋回した時にはこの制御
工程が繰り返され、アンテナ17の指向方向は、移動体
の旋回方向とは逆の方向に、移動体が旋回した角度を打
ち消すように、移動体の旋回に前後して小刻みに回転す
る。即ち、アンテナ17のビーム指向方向は略1/2単
位回転角度以内のずれで衛星方向に一致するように回転
する。
【0078】続く、図3は、この発明に係わる追尾制御
方法を採用した移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第
2の実施例を示すブロック構成図であって、移動体搭載
アンテナとしてアレーアンテナを用いた例である。
【0079】図3において、追尾制御装置30は、角速
度センサ11と、A/D変換器12と、演算装置13
と、メモリ16と、移相器制御回路64と、複数個の移
相器65とからなっている。また、アレーアンテナ67
は、複数個のサブアレーアンテナ66によって構成さ
れ、各サブアレーアンテナ66は、それぞれ対応する移
相器65に接続されている。さらに、各移相器65の出
力は合成器68を介して受信機69に接続されている。
この場合も、追尾制御装置30は、アレーアンテナ
、合成器68及び受信機69とともに移動体(図示な
し)に搭載されているものである。
【0080】この追尾制御装置30において、角速度セ
ンサ11、A/D変換器12、演算装置13、メモリ1
6は、それぞれ図1に図示された追尾制御装置10にお
ける各構成と同等の構成であり、機能及び動作も同じで
ある。また、移相器制御回路64、複数個の移相器6
5、アレーアンテナ67、合成器68、受信機69の構
成、機能及び動作は、それぞれ図6に図示された既知の
追尾制御装置60における移相器制御回路64、複数個
の移相器65、アレーアンテナ67、合成器68、受信
機69の構成、機能及び動作と同じである。従って、第
2の実施例の動作については、既に説明した各回路の動
作を用いて説明できるので、詳しい動作説明は省略す
る。
【0081】ただし、第2の実施例においても、第1の
実施例と同じく、デューティ比50%のパルス信号を用
いて、そのパルスがハイレベルからローレベルに変わっ
た時、即ち待機時間Tの中間でアレーアンテナ67のビ
ーム指向方向が1単位回転角度Δφだけ回転する。即ち
移相器制御回路36は、演算装置13から入力するパル
スがハイレベルからローレベルに変わった時、各移相器
65の移相量を設定してアレーアンテナ67のビーム指
向方向を1単位回転角度Δφだけ回転する。
【0082】従って、移動体が連続して旋回する時、ア
レーアンテナ67のビーム指向方向は、移動体の旋回方
向とは逆の方向に、移動体が旋回した角度を打ち消すよ
うに、移動体の旋回に前後して小刻みに回転する。即
ち、アレーアンテナ67のビーム指向方向は略1/2単
位回転角度以内のずれで衛星方向に一致するように回転
する。
【0083】前述の第1乃至第2の実施例の説明から明
きらかなように、この発明の移動体搭載アンテナの追尾
制御方法及び追尾制御装置によれば、移動体が方位角面
内において連続して旋回した時には、アンテナのビーム
指向方向は、移動体の旋回方向とは逆の方向に、かつ移
動体の旋回角速度と実質的に同じ回転角速度で回転され
る。即ち、アンテナのビーム指向方向は、1/2単位回
転角度以内の誤差で衛星方向に常に一致するように追尾
制御される。
【0084】なお、前述の第1乃至第2の実施例におい
ては、移動体が方位角面内において左に旋回し、移動体
搭載アンテナのビーム指向方向を方位角面内で追尾制御
する場合について説明したが、この発明は移動体の旋回
方向に関わりなく、また方位角面内で追尾制御する場合
に限られるものではなく、速度センサを仰角面におけ
る移動体の旋回状態を検出するように設置して、移動体
搭載アンテナのビーム指向方向を仰角面内で追尾制御す
る場合にも、同様に適用実施することができる。更に、
追尾制御装置を2組用いて、方位角面内及び仰角面内の
双方において追尾制御する場合にも同様に適用実施する
ことができる。
【0085】また、駆動回路または移相器制御回路が、
パルス信号の立ち上がりに同期して移動体搭載アンテナ
のビーム指向方向を1単位回転角度回転させるものであ
れば、パルス信号を、待機時間の前半の時間でローレベ
ルの状態にし、待機時間の後半の時間でハイレベルの状
態にすれば良い。
【0086】さらに、前述の各実施例においては、衛星
等の目標物からの電波を受信する場合について説明した
が、この発明は電波を受信する場合に限られたものでな
く、電波を目標物に送信する場合も同様に適用実施する
ことができる。
【0087】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、移動体
の旋回角速度を時間積分して旋回角度を算出するという
複雑な計算処理をする必要がなく、また、移動体の旋回
角速度が0でなければ、移動体の旋回角速度に応じた長
さの待機時間間隔で、移動体搭載アンテナのビーム指向
方向を回転させるので、移動体が高速の旋回角速度で旋
回したとしても、移動体搭載アンテナのビーム指向方向
は、移動体の旋回角速度と同じ回転角速度で回転され
る。このため、移動体が高速の旋回角速度で旋回したと
しても、目標物である衛星に対して高速に追従できる追
従性を持った移動体搭載アンテナの追尾制御方法が得ら
れるという効果がある。
【0088】また、請求項2乃至5に記載の発明によれ
ば、移動体の旋回角速度が0でなければ、1パルスのパ
ルス信号が発生され、アンテナの指向方向は、移動体の
旋回に対して角度が略Δφ/2以内のずれで前後しなが
ら追従する。従って、移動体搭載アンテナのビーム指向
方向を移動体の旋回に正確に追従するように制御するこ
とができ、目標物である衛星に対し優れた追従性を持っ
た移動体搭載アンテナの追尾制御装置が得られるという
効果がある。
【0089】従って移動体搭載アンテナのビーム指向方
向は、移動体の旋回方向とは逆の方向に移動体の旋回角
速度と同じ回転角速度で回転され、移動体の旋回を打ち
消して、常に目標物の方向に指向される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動体搭載アンテナの追尾制
御装置の第1の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】第1の実施例の追尾制御装置で実行されるビー
ム指向方向の追尾制御の流れ図である。
【図3】この発明に係わる移動体搭載アンテナの追尾制
御装置の第2の実施例を示すブロック構成図である。
【図4】既知の移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第
1の例を示すブロック構成図である。
【図5】既知の追尾制御装置の第1の例で実行されるビ
ーム指向方向の追尾制御の流れ図である。
【図6】既知の移動体搭載アンテナの追尾制御装置の第
2の例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
10、30 追尾制御装置 11 角速度センサ 12 アナログ/デジタル変換器 13 演算装置 14 駆動回路 15 駆動機構 16 メモリ 17 パラボラアンテナ(移動体搭載アンテナ) 19、69 受信機 64 移相器制御回路 65 移相器 67 アレーアンテナ(移動体搭載アンテナ) 68 合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 G01S 3/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の旋回角速度と旋回方向とを検出
    し、その旋回角速度が0でなければ移動体搭載アンテナ
    のビーム指向方向を前記移動体の旋回方向とは逆の方向
    に所定の1単位回転角度だけ回転させ、前記旋回角速度
    に逆比例した待機時間が経過した後に、前記移動体の新
    たな旋回角速度と旋回方向とを検出することを繰り返し
    て、前記移動体搭載アンテナのビーム指向方向を目標物
    に追尾制御させることを特徴とする移動体搭載アンテナ
    の追尾制御方法。
  2. 【請求項2】 移動体の旋回角速度及び旋回方向に応じ
    た旋回状態信号を発生する旋回状態検出手段と、前記旋
    回状態信号を入力して、前記旋回状態信号で表される旋
    回角速度が0でなければ1パルスのパルス信号を発生す
    ると共に前記旋回角速度に逆比例した待機時間が経過し
    た後に新たな前記旋回状態信号を入力するパルス信号発
    生手段と、前記パルス信号が1パルス与えられる毎に前
    記旋回状態信号で表された旋回方向に応じて前記移動体
    の旋回方向とは逆の方向に移動体搭載アンテナのビーム
    指向方向を所定の1単位回転角度ずつ回転させるビーム
    指向方向回転手段とを備えたことを特徴とする移動体搭
    載アンテナの追尾制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス信号発生手段は、各旋回角速
    度に応じた待機時間を記憶した記憶手段と、前記旋回状
    態信号で表される前記旋回角速度に応じた前記待機時間
    を前記記憶手段から読み出し、待機時間に比例した周期
    でパルス信号を発生する演算装置とを備えたことを特徴
    とする請求項2に記載の移動体搭載アンテナの追尾制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記待機時間は、前記移動体が前記旋回
    角速度で前記所定の1単位回転角度だけ旋回するに要す
    る時間に略等しく、前記パルス信号は、前記待機時間を
    1周期とするデューティ比50%のパルス信号であり、
    前記ビーム指向方向回転手段は、前記待機時間の中間に
    おいて前記パルス信号の状態がハイレベル及びローレベ
    ルの何れか一方から何れか他方に変わった時に、前記旋
    回角速度よりも十分に大きい回転角速度で、前記移動体
    搭載アンテナのビーム指向方向を所定の1単位回転角度
    だけ回転させる機能を備えたことを特徴とする請求項2
    乃至請求項3のいずれかに記載の移動体搭載アンテナの
    追尾制御装置。
  5. 【請求項5】 前記旋回状態検出手段は、前記旋回状態
    信号として移動体の旋回角速度及び旋回方向に応じた電
    圧を出力する角速度センサであることを特徴とする請求
    項2乃至請求項4のいずれかに記載の移動体搭載アンテ
    ナの追尾制御装置。
JP22342494A 1994-09-19 1994-09-19 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置 Expired - Fee Related JP3159873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22342494A JP3159873B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22342494A JP3159873B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0888509A JPH0888509A (ja) 1996-04-02
JP3159873B2 true JP3159873B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=16797933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22342494A Expired - Fee Related JP3159873B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3159873B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7364474B2 (ja) * 2020-01-17 2023-10-18 矢崎総業株式会社 指向性制御装置および指向性制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0888509A (ja) 1996-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6191734B1 (en) Satellite tracking apparatus and control method for vehicle-mounted receive antenna system
US5517197A (en) Modular radar architecture film (FM/CW or pulse) for automobile collision avoidance applications
JP3159873B2 (ja) 移動体搭載アンテナの追尾制御方法及び追尾制御装置
JP2005338035A (ja) Fm−cwレーダ装置
US3206754A (en) Ambiguity elimination of directional antenna
JPH0613810A (ja) アンテナ制御装置
JPH05142321A (ja) 移動体用アンテナの衛星追尾受信装置
JP2011112494A (ja) 自動追尾レーダ装置および自動追尾方法
JP3097797B2 (ja) 移動アンテナの衛星追尾方法およびその装置
JP3186533B2 (ja) 追尾アンテナ装置
JPH09284033A (ja) 衛星用アンテナの捕捉制御装置及びその制御方法
JP2768392B2 (ja) 追尾アンテナ装置
JP3014910B2 (ja) 移動受信アンテナの指向方向制御方法
JP3234649B2 (ja) Gps受信装置
JPH11142503A (ja) アンテナ制御装置
JPH0514251A (ja) 車両用衛星通信装置
JP3572810B2 (ja) 車載衛星受信アンテナの制御装置
JP3501214B2 (ja) 衛星追尾装置
JPH0567985A (ja) 移動体用衛星放送受信装置
JP3572803B2 (ja) 車載用衛星信号受信装置
JP3075354B2 (ja) 追尾用アンテナ制御方法および装置
JPH11330836A (ja) アンテナ制御装置
JPH11163617A (ja) アンテナ装置
JP2664724B2 (ja) 宇宙機間通信用の電波捕捉追尾装置
JPS62129767A (ja) 自動追尾方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees