JP3159715B2 - アルコールこんろ - Google Patents

アルコールこんろ

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JP3159715B2 JP40131590A JP40131590A JP3159715B2 JP 3159715 B2 JP3159715 B2 JP 3159715B2 JP 40131590 A JP40131590 A JP 40131590A JP 40131590 A JP40131590 A JP 40131590A JP 3159715 B2 JP3159715 B2 JP 3159715B2
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アクチボラゲット・エレクトロラックス
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24C1/00Stoves or ranges in which the fuel or energy supply is not restricted to solid fuel or to a type covered by a single one of the following groups F24C3/00 - F24C9/00; Stoves or ranges in which the type of fuel or energy supply is not specified
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、アルコールこんろに関する。
【0002】かかるこんろは、既に知られ、望ましく
は、キャンピングこんろとしてヨットおよびキャラバン
で使用され、また、電気およびLBガスが得られないま
たは他の理由で不適当な、他の目的のために使用され
る。かかるこんろに対しては、2つの形式のバーナが存
し、圧力バーナは、加圧された燃料をいくつかのバーナ
ノズルに分配するようなバーナであり、圧力なしバーナ
では、燃料が、蒸発し、燃料容器の自由表面から燃焼す
る。後者の形式のバーナは、極めて簡単な構成のであ
り、広に使用され、この発明は、かかるバーナに関す
る。
【0003】前記圧力なしバーナの欠点は、これが比較
的高い広がった炎を生じることにある。このような炎で
あると、火事の危険はないとしても、無駄な熱が炎の上
方に配置された鍋を外れて逃げるので、熱エネルギが、
有効利用されない。上述した欠点を低減するため、開孔
付きのまたは開孔なしのシールドとして形成された拡炎
部材をバーナの上方に配置することが、普通であり、そ
のようにすると、炎が、いくつかの小さな炎に分割さ
れ、これはまた、燃焼過程への良好な空気供給を意味す
る。しかしながらこの配備でも、熱エネルギを無駄にす
ることには変わりない。また、使用される鍋が、炎から
のすすでおおわれるようになるという欠点も存在する。
【0004】広がった炎なしで作動し、またすすでおお
われるという問題を解決した、キャンピングこんろを使
用することも、知られている。このこんろにおいては、
LPガスまたはパラフィンが、鍋を載置するセラミック
の頂部の下方で燃焼する。これらのこんろは、作業を正
しく行うために、ポンプ、固定設備などを必要とするた
め複雑な製品となっている。
【0005】さらに、アルコールこんろと頂部を備えた
電熱こんろとの組合せによって構成されるキャンピング
こんろも知られている。前記頂部は、電気的に加熱さ
れ、通常のアルコールこんろを露出するために折り畳み
可能となっている。この種のこんろは複雑で効果であ
る。
【0006】この発明の目的は、目立たない炎で作動
し、これによって周囲の物品に火事を起させる危険を低
減し、かつ鍋へのすすの生成を消去した、簡単なアルコ
ールこんろを構成すること、並びに炎および煙霧の含有
エネルギをできるだけ有効に利用することである。アル
コールこんろはまた、アルコールの燃焼の際に主として
臭いの発生しないような設計を有する。さらにアルコー
ルこんろは、燃料または空気をバーナに向けるために、
若しくはバーナから煙霧を離脱させるために、複雑な手
段を必要とせずに、自然通風で作動する。
【0007】そのため、この発明によれば、少くとも1
つの熱伝導性材料の電熱板(15)を備えた頂部(1
1)を有し、前記電熱板が前記頂部に接合するように配
置されるとともにバ−ナ管(37)を有するアルコ−ル
バ−ナ(33,36,)を備え、前記アルコールバーナ
が前記電熱板の下方に配置されるとともに同アルコール
バーナのバ−ナ管(37)の上方部分に拡炎部材(3
8)が設けられて二次空気が前記バ−ナ管(37)の周
囲の全ての炎に入って同拡炎部材(38)と前記電熱板
(15)または後記熱絶縁材料(23)との間に入るよ
うに構成され、空気が、前記アルコールバーナに向って
流れ、煙霧が、自然通風によって前記アルコールバーナ
から離れ、前記電熱板が、炎および煙霧またはそのいず
れかにさらされる表面を備えた前記熱絶縁材料(23)
によって囲まれ、同熱絶縁材料(23)によって炎から
熱が前記頂部(11)に伝達するのを阻止して炎からの
熱エネルギを前記電熱板に集中させるようにしたこと、
を特徴とするアルコールこんろが提供される。
【0008】望ましくは、絶縁材料が、少くも部分的に
煙霧を包囲し、この絶縁材料が、電熱板から離して配置
される出口に煙霧を向ける通路を形成する。
【0009】望ましくは、電熱板の底側で煙霧の流路を
増大する手段が、電熱板の下方に存する。
【0010】望ましくは、前記手段が、平面図で見て少
くとも部分的に弧形状のフランジからなる。
【0011】望ましくは、煙霧のための出口が、頂部の
後縁に配置される。
【0012】望ましくは、電熱板が、その底側に電熱コ
イルを有する。
【0013】望ましくは、電熱コイルが、電熱板の底側
から離れたに配置される。
【0014】望ましくは、頂部がステンレス鋼からな
る。
【0015】望ましくは、こんろの外側から接近できる
火花発生手段が、バーナの一部分である燃料容器に関連
して配置される。
【0016】望ましくは、火花発生手段が、切欠きホイ
ールとこれに接するピンとを備える。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例について説明する。図1は本発明によるアルコールこ
んろの正面垂直断面図であり、図2は、 図1のII−
II線に沿う垂直断面図である。
【0018】図面は、寸法の異なる2つの電熱板のため
のアルコールこんろを示し、2つの電熱板は、図1にお
ける垂直中央線の各側に配置される。しかしながら、こ
の発明は、任意の個数の電熱板に対して使用できる。図
面からわかるように、こんろは、箱状の金属シェル10
を有し、その上方部分は、高い縁部分12と低い中央部
分13とを有する頂部11である。頂部は、望ましくは
ステンレス鋼からなるが、セラミック材料、ガラスなど
の他の材料によって製造することもでき、電熱板15の
ための開口14を有し、この電熱板15は、鋼のリング
16によって頂部に締付けられる。電熱板は、熱伝導性
材料例えば鋳鉄からなり、底側に突出フランジ17を備
え、これは、平面図で見て、U形状をなし、開いた部分
が前方を向くように向けられる。底側はまた、電気コイ
ル18を備え、これは、電源から供給を受けるように、
こんろの中の電気回路(図示なし)に接続される。シェ
ル10の前壁19と後壁20の間には、絶縁挿入体23
のための支持として役立つ2つの形状体21および22
が設けられる。この挿入体は、2つの側壁24,25、
前壁26、後壁27および屋根部分28を有し、この屋
根部分28は、電熱板15のリング形状で下向き延長の
外方フランジ29を包囲する。挿入体はさらに、後方開
口30を有し、これは、頂部の後縁部分におけるいくつ
かの出口開口31の下方に位置する。
【0019】こんろはさらに、水平の熱保護板32を有
し、この下方には、アルコールのための燃料容器33が
配置される。燃料容器は、通常のように、液体吸収物を
包囲する閉じた円形の金属シェルを有する。リング形状
のフランジ34によって包囲される容器の上方中央部分
は、アルコールを吸収した液体吸収物は露出されるよう
に、開いている。熱保護板32がフランジ34の外周に
接するように、フランジ34は、熱保護板32における
円形開孔を通って延長する。
【0020】熱保護板32に沿って、リング35がフラ
ンジ34と同心に固定され、このリングは、バーナ管3
7を備えた保持具36からなるバーナの部分を支持す
る。この保持具は、リング35に取付けられた3つのS
形状の舌状体からなり、この舌状体は、それらの上方部
分で、垂直向きのバーナ管に接合される。バーナ管37
は、これの上方部分に締付けられたU形状の金属板39
によって、拡炎部材38を支持する。拡炎部材38は、
電熱板15の下方にかつバーナ管の開口40の上方に直
接に配置され、ハットとして形成され、そのへり41が
熱反射部であるのに対し、ハットの上方部分はいくつか
の開孔42を有し、これを通して、炎が電熱板の下方で
拡げられる。
【0021】アルコールこんろは、その前壁19に扉4
3を有し、これを通して、燃料容器が充填のために取外
しできる。容器は、シェル10に締付けられた形状部材
44によって横方向に案内され、この形状部材44は、
後方曲がり部分46と前方突起47と前方曲がり部分4
8とを備えたばね金属板45によって支持され、後方曲
がり部分46および突起47は、容器33のための止め
手段であり、それで、これは金属板45に締付けでき
る。前方曲がり部分48は、取っ手として役立ち、これ
によって、金属板45従って容器は、こんろから取外し
できる。金属板は、シェル10の底に締付けられたヨー
ク形状の保持具49によって案内される。
【0022】容器のリング形状のフランジ34は、円形
の制御消火板50を支持し、これは、フランジ34の外
径よりもやや大きい直径を有する。消火板50は、これ
に中央で締付けられた頂面で見て角張ったアーム51に
よって、リング形状のフランジ34の中の開口を完全に
おおう位置から、この開口を完全におおわない位置ま
で、連続的に動くことができる。これによって、消火板
50は、保持具36に属する2つの舌状体の間で横方向
に動かされる。アーム51は、熱保護板32の前方部分
に締付けられた垂直軸52のまわりで回転運動するよう
に締付けられ、バー54として形成された制御レバーと
共動する前端53を有し、このバー54は、頂部11の
縁部分12に配置された制御手段55を備える。バー5
1によって、こんろの前縁に沿って手動で動かすことが
できる。制御手段55は、こんろの前方部分でフランジ
56に回転可能に摺動可能に固定されているから、制御
手段55の運動は、消火板50の対応する回転運動を起
す。
【0023】こんろはまた、これの前壁でノブ57を構
成する点火装置を有し、このノブは、水平のスリーブ5
9の中に回転可能に支持された軸58に固定され、この
軸は、バーナ管のところの切欠きホイール60を支持す
る。火花生成ピン61は、管62の中に締付けられたば
ね(図示なし)によって、ホイールに向って押され、こ
の管および軸は、保持具36に固定されたブラケット6
3によって支持される。
【0024】扉43の上方において、こんろの前側にい
くつかの空気入口開口64が存する。
【0025】アルコールこんろは、次のようにして作動
される。容器33の中に燃料が存するとすると、この燃
料は、ノブ57を回転させることによって点火できる。
火花が、切欠き車輪60とピン61の間の運動によって
生成される。消火板が制御手段55によって移転してい
たとすると、火花は、容器33の環状フランジ34の中
の開口の中に達する。燃料が点火され、これによって、
燃焼用空気が、開口64を通り保持具36を通ってバー
ナ管37の中に吸引され、これによって、炎が、拡炎部
材38の開孔42を通して吹上がる。同時に、二次空気
が、空気入口開口64を通って自由に、バーナ管37の
あたりの炎のすべての部分にはいり、拡炎部材38とホ
ットプレート15または挿入体23との間にはいる。制
御手段55への作用によって、炎の寸法は制御できる。
フランジ17の存在によって、高温の煙霧は、最初にホ
ットプレート15の下方で前向きに向けられ、そののち
に、フランジ17の前縁のまわりを後向きに偏向させら
れ、フランジ17の外側とフランジ29および挿入物2
3の間を、ホットプレートの後縁に向って流れ、ここ
で、煙霧は、挿入物の開口30を通りさらに頂部の出口
開口31を通って立去る。挿入物23の目的は、炎から
の熱が頂部に伝達することを阻止し、炎からの熱エネル
ギをホットプレートに集中させることにある。明らかに
なるように、挿入物における熱絶縁材料が或る温度に到
達し、炎とまわりの挿入物の間の熱伝達が減少したとき
に、炎は、ホットプレートの底側に向って偏向され、こ
れによって、これとの熱交換が増大する。以上詳述した
ように、本発明によれば次のような効果が得られる。 (1)目立たない炎で作動し、これによって周囲の物品
に火事を起させる危険を低減し、かつ鍋へのすすの生成
を消去した、簡単なアルコールこんろを提供できる。 (2)炎および煙霧の含有エネルギをできるだけ有効に
利用できる。 (3)アルコールこんろは、燃料または空気をバーナに
向けるために、若しくはバーナから煙霧を離脱させるた
めに、複雑な手段を必要とせずに、自然通風で作動す
る。 (4)燃焼用空気が、バーナ管37の中に吸引され、こ
れによって、炎が、拡炎部材38の開孔42を通して吹
上がる。同時に、二次空気が、自由に、バーナ管37の
周辺の全ての炎に入り、拡炎部材38と電熱板15また
は挿入体23との間にはいり、フランジ17により、高
温の煙霧は、最初に電熱板15の下方で前向きに向けら
れ、そののちに、フランジ17の前縁のまわりを後向き
に偏向させられ、フランジ17の外側とフランジ29お
よび熱絶縁材料23の間を、電熱板の後縁に向って流
れ、ここで、煙霧は、熱絶縁材料の開口30を通りさら
に頂部の出口開口31を通って立去る構成であるので、
熱絶縁材料により、炎からの熱が頂部に伝達することが
阻止され、炎からの熱エネルギを電熱板に集中させるこ
とができる。 (5)熱絶縁材料が或る温度に到達し、炎とまわりの熱
絶縁材料との間の熱伝達が減少したときに、炎は、電熱
板の底側に向って偏向され、これによって、これとの熱
交換が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアルコールこんろの正面垂直断
面図。
【図2】図1のII−II線に沿う垂直断面図。
【符号の説明】
11 頂部 15 電熱板 17 フランジ 18 電熱コイル 23 絶縁材料 33,36,37,38 アルコールバーナ 60 ホイール 61 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 36/26 A47J 37/06 - 37/07 F24C 5/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコールこんろが、少くとも1つの熱
    伝導性材料の電熱板(15)を備えた頂部(11)を有
    し、前記電熱板が前記頂部に接合するように配置される
    とともにバ−ナ管(37)を有するアルコ−ルバ−ナ
    (33,36,)を備え、前記アルコールバーナが前記
    電熱板の下方に配置されるとともに同アルコールバーナ
    のバ−ナ管(37)の上方部分に拡炎部材(38)が設
    けられて二次空気が前記バ−ナ管(37)の周囲の全て
    の炎に入って同拡炎部材(38)と前記電熱板(15)
    または後記熱絶縁材料(23)との間に入るように構成
    され、空気が、前記アルコールバーナに向って流れ、煙
    霧が、自然通風によって前記アルコールバーナから離
    れ、前記電熱板が、炎および煙霧またはそのいずれかに
    さらされる表面を備えた前記熱絶縁材料(23)によっ
    て囲まれ、同熱絶縁材料(23)によって炎から熱が前
    記頂部(11)に伝達するのを阻止して炎からの熱エネ
    ルギを前記電熱板に集中させるようにしたこと、を特徴
    とするアルコールこんろ。
  2. 【請求項2】 前記熱絶縁材料(23)が、少くも部分
    的に煙霧を包囲し、前記電熱板から離して配置される出
    口(31)に煙霧を向ける通路を形成する、請求項1に
    記載のアルコールこんろ。
  3. 【請求項3】 電熱板の底側で煙霧の流路が広げる手段
    が、電熱板の下方に配置される、請求項1または2に記
    載のアルコールこんろ。
  4. 【請求項4】 前記手段が、平面から見て少くとも部分
    的に弧形状のフランジ(17)からなる、請求項3に記
    載のアルコールこんろ。
  5. 【請求項5】 煙霧のための前記出口(31)が、前記
    頂部(11)の後縁に配置される、請求項2から4のい
    ずれか1項に記載のアルコールこんろ。
  6. 【請求項6】 前記電熱板(15)が、その底側に電熱
    コイル(18)を備える請求求項1から5のいずれか1
    項に記載のアルコールこんろ。
  7. 【請求項7】 前記電熱コイルが、前記電熱板(15)
    の底側から離れた位置に配置される、請求項6に記載の
    アルコールこんろ。
  8. 【請求項8】 前記頂部(11)がステンレス鋼からな
    る、請求項1から7のいずれか1項に記載のアルコール
    こんろ。
  9. 【請求項9】 こんろの外側から接近できる火花発生手
    段が、バーナの一部分である燃料容器(33)に接合し
    て配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の
    アルコールこんろ。
  10. 【請求項10】 火花発生手段が、切欠きホイール(6
    0)と同ホイールに接するピン(61)とを備える、請
    求項9に記載のアルコールこんろ。
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