JP3158949U - サドルバンド取着用ドリルビット - Google Patents

サドルバンド取着用ドリルビット Download PDF

Info

Publication number
JP3158949U
JP3158949U JP2010000818U JP2010000818U JP3158949U JP 3158949 U JP3158949 U JP 3158949U JP 2010000818 U JP2010000818 U JP 2010000818U JP 2010000818 U JP2010000818 U JP 2010000818U JP 3158949 U JP3158949 U JP 3158949U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer diameter
drill bit
attachment
chip discharge
saddle band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010000818U
Other languages
English (en)
Inventor
昌明 宮永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyanaga KK
Original Assignee
Miyanaga KK
Filing date
Publication date
Application filed by Miyanaga KK filed Critical Miyanaga KK
Application granted granted Critical
Publication of JP3158949U publication Critical patent/JP3158949U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 折損し難く且つサドルバンドをパイプに取着した状態においても、容易に穿孔できる、サドルバンド取着用のドリルビットを提供することを目的とする。
【解決手段】 基端部に、回転駆動装置のチャックに取着される取着部1を設け、先端部に、所望の穿孔径に対応した外径を有する超硬合金製の切刃部2を設け、該切刃部2の基端方に隣接して所定長さスパイラル状の切粉排出溝3bを外周部に有する切粉排出部3を設け、該切粉排出部3が形成されている基端方で且つ前記取着部1の先端方に、前記取着部1の外径d1と等しいか又は該取着部1の外径d1と前記切粉排出部3の外径d3の中間程度の外径d4を有する延設部4を設けた。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ドリルビットに関し、特に、配線や水道配管用のパイプ等を壁面等に固定する「サドルバンド」用の固定穴を穿設するのに好適な、ドリルビット(「サドルバンド取着用ドリルビット」という)に関する。
建屋等の建築物等において、配線や水道配管用のパイプ等を壁面や天井面等(本明細書において壁面等という)等に固定する場合に、正面視がΩ状(逆U字状)になり部分円の箇所でパイプに騎乗した状態で固定するサドルバンド(特許文献2参照)が使用される。そして、かかるサドルバンドは、パイプに騎乗させた(取着した)状態で、該サドルバンドの両端部(取着部)にそれぞれ形成された取着穴部分に合わせて固定穴を穿設して、しかる後に前記取着穴にねじを貫通させて壁面等の前記固定穴にねじ止めする場合がある。この種の先行技術として、特許文献1に記載するようなドリルビットがある(特許文献1参照)。
ところで、図3あるいは図4に図示するように、前記のとおりサドルバンド14をパイプPに取着した状態で、電動ドリル(回転駆動装置の一種)Dの回転部分に設けられている取着手段(チャック等)10にドリルビットA1(図3参照)あるいはA2(図4参照)を取着して、前記取着穴21に対応した固定穴を穿設する場合、該電動ドリルDのチャック10部分がドリルビットの径に比べて極端に太径になっていることから、図4に図示する如く、該チャック10部分が前記サドルバンド14のパイプPを取り巻いている部分に、当接する。このため、図3に図示するように、軸長の長いドリルビットA1を用いて穿孔することが考えられる。
実公平6−28116号公報。 特開2000−9261号公報。
しかながら、図3に図示するドリルビットA1を使用した場合、前記固定穴が小径(直径3mm〜6mm)のものであり且つ小径のわりに長い軸長(具体的には50mm〜60mm程度)を有することから、また、前記電動ドリルDとして軸方向に振動しつつ回転して穿孔する所謂「振動型」の電動ドリルを使用することから、ドリルビットA1が中間部分で折損することが考えられる。
本考案は、このような状況に鑑みておこなわれたもので、折損し難く且つサドルバンドをパイプに取着した状態においても、容易に穿孔できる、サドルバンド取着用のドリルビットを提供することを目的とする。
本考案にかかるサドルバンド取着用のドリルビットは、基端部に、回転駆動装置のチャックに取着される取着部を設け、先端部に、所望の穿孔径に対応した外径を有する超硬合金製の切刃部を設け、該切刃部の基端方に隣接してスパイラル状の切粉排出溝を外周部に所定長さ有し前記取着部の外径より細径になった切粉排出部を設け、該切粉排出部が形成されている基端方で且つ前記取着部の先端方に、前記取着部の外径と等しいか又は該取着部の外径と前記切粉排出部の外径の中間程度の外径を有する延設部を設けたことを特徴とする。
しかして、前述のように構成されたサドルバンド取着用のドリルビットによれば、ドリルビットの長手方向の剛性が、切粉排出部から延設部を経て取着部まで、段階的に大きくなることから、応力の集中が防げ、穿孔作業中に作用する回転方向のねじり応力や軸長手方向に直交する曲げ応力、および軸方向の振動を伴った座屈応力が作用しても、ドリルビットが途中で折損するような事態が可及的に防止できる。
しかも、前述のように、切粉排出部に隣接して、取着部の外径より細径の延設部を設けたことから、ドリルビットがサドルバンドに接触することが可及的に防止できる。
また、前記サドルバンド取着用のドリルビットにおいて、前記取着部と延設部の接続部分に取着部側で徐々に太径になった第1のテーパ部と、前記延設部と前記切粉排出部の接続部分に延設部側で徐々に太径になった第2のテーパ部を設けて両側の部位を接続すると、径の異なることに起因する応力の集中(切り欠き効果)を可及的に無くすことができ、よりねじり応力や曲げ応力および座屈応力に強いドリルビットとなる。
また、前記サドルバンド取着用のドリルビットにおいて、前記第1のテーパ部と第2のテーパ部の少なくとも1つのテーパ部が、2次曲線あるいは3次曲線に類似した曲線からなるテーパ部であると、前記応力集中(切り欠き効果)をより小さくした構成が実現できる。
また、前記サドルバンド取着用のドリルビットにおいて、前記延設部の外径が、前記切粉排出部の外径の約2倍〜4倍程度であると、好ましい構成となる。
また、前記サドルバンド取着用のドリルビットにおいて、前記切刃部が超硬合金で構成され、前記切粉排出部、前記延設部および取着部が工具鋼又はSCMで構成されていると、無駄のない且つ強度上の要件を十分満たした好ましい構成のドリルビットとなる。
また、前記サドルバンド取着用のドリルビットにおいて、前記スパイラル状の切粉排出溝が、前記切粉排出部の基端部に形成されていないことによって、必要最小限だけ該切粉排出溝を備えた構成を実現でき、その結果、該切粉排出部の基端部の強度を向上せしめることができる。このため、より折損の少ない、合理的な構成となる。
前述のように構成された本サドルバンド取着用のドリルビットによると、折損し難く且つサドルバンドをパイプに取着した状態においても、容易に穿孔できる、サドルバンド取着用のドリルビットを提供することができる。
本考案の実施例にかかる本サドルバンド取着用のドリルビットの全体の構成を示す側面図である。 本考案の実施例にかかるサドルバンド取着用のドリルビットを使用してパイプに騎乗しているサドルバンドを固定するべく固定穴を穿設中の状態を、細線で表す電動ドリルとともに示す、側面図である。 折損の可能性の高いドリルビットを使用してパイプに騎乗しているサドルバンドを固定するべく固定穴を穿設中の状態を、細線で表す電動ドリルととも示す、側面図である。 従来の構成のドリルビットを使用してパイプに騎乗しているサドルバンドを固定するべく固定穴を穿設中の状態を、細線で表す電動ドリルととも示す、側面図である。
以下、本考案の実施例にかかるサドルバンド取着用のドリルビットを図面に基づいてより具体的に説明する。
(実施例)
図1において、Aはサドルバンド取着用のドリルビットで、かかるサドルバンド取着用のドリルビットAは、基端部に図2に図示する回転駆動装置(例えば電動ドリル)DのチャックCに取着される取着部1を有し、且つ、先端部に所望の穿孔径に対応した外径を有する超硬製の切刃部2を有する。かかる切刃部2は、焼結合金によって1ブロック状のもので形成されている。また、前記切刃部2の基端方(図1において右方)には、該切刃部2に隣接してスパイラル状の切粉排出溝3bを所定長さだけ外周部に備えた切粉排出部3を有する。かかる切粉排出部3の外径d3は、前記切刃部2の外径よりやや細径になっている。さらに、前記切粉排出部3の基端方で且つ前記取着部1の先端方(図1において左方)に、該取着部1の外径d1と前記切粉排出部3の外径d3の中間程度の外径d4からなる延設部4を有する。
また、前記切刃部2の外径d2は、穿設に際して前記切粉排出部3が固定穴の内周面に接触することのないように、切粉排出部3の外径d3よりやや太径になっている。
そして、前記取着部1と前記延設部4の接続部分には、より正確には、前記延設部4の基端部には、取着部1側で徐々に太径になった第1のテーパ部4aが形成されている。なお、前記第1のテーパ部4aは、前記取着部1の先端部に形成されてもよい。
また、前記延設部4と前記切粉排出部3の接続部分には、より正確には、前記切粉排出部3の基端部には、延設部4側で徐々に太径になった第2のテーパ部3aが形成されている。なお、前記第2のテーパ部3aは、前記延設部4の先端部に形成されてもよい。
また、この実施例では、切り欠き効果が生じ難いように、前記第2のテーパ部3aの先端方(切粉排出部3の基端部3t)の外周面には切粉排出溝3bは形成されておらず、該基端部3tの表面は滑らかなストレート状の円柱状の形態を有する。つまり、スパイラル状の切粉排出溝3bは、前記第2のテーパ部3aまでは達していない。
そして、この実施例の場合には、前記第1のテーパ部4aと前記第2のテーパ部3aは、ともに、二次曲線的あるいは三次曲線に類似した曲線からなる外形を有する。このように構成されているため、前記接続部分に応力集中が発生し難く、したがって、かかる接続部分において折損し難くなっている。
また、前記延設部4の外径d4は、前記切粉排出部3の外径d3の約2倍〜5倍程度に構成するのが好ましい。特に、約2倍〜4倍程度に構成するのが好ましい。前記延設部4の外径d4が前記切粉排出部3の外径d3の約2倍〜4倍程という数字に限定されるものではないが、かかる数値が5倍以上になると、該延設部4と切粉排出部3との間において、折損が生じ易くなる。
また、長さ的には、前記切粉排出部3と前記延設部4と前記取着部1の各長さL3,L4,L1が概ね等しい長さに構成されている。
また、この実施例では、材料的に前記切刃部2が超硬合金によって構成され、それ以外の部分は、強度と靭性の高いSCM(クロムモリブデン鋼)が使用されている。そして、これら二つの材料の異なる切刃部2と前記その他の部分とは、一体的に連接されている。かかる連接は、この実施例の場合には、ろう付け溶接によって行われている。しかし、かかる連結は他の連結手段、例えば、摩擦圧接等によって連結してもよい。
また、材料的に、前記切刃部2は超硬合金に代えてその同等のものや、安価に製造したい場合にはSKH(高速度工具鋼)を使用してもよい。また、前記それ以外の部分には、前記SCMに代えてその同等のもの、あるいは、安価に製造したい場合には、SKS・SKD(合金工具鋼)やSKH(高速度工具鋼)等を使用してもよい。
ところで、前記取着部1の基端1eよりの部位には、図示しない回転駆動装置のチャックに設けられた係止部材が係合するための有底溝1dが、形成されている。かかる有底溝1dは、前記回転駆動装置が所謂振動型の電動ドリルであることから、図1に示す側面視において軸方向に延びる長穴状の形態を有する。
しかして、前述のように構成された本考案にかかるサドルバンド取着用のドリルビットAによれば、該切粉排出部3と前記取着部1の間に、前記取着部の外径と前記切刃部の外径の中間程度の外径を有する延設部4が形成されていることから、コンクリート等の被穿設物に穿孔する際に、回転方向のねじり応力や曲げ応力、および軸方向の振動を伴った座屈応力が作用しても、ドリルビットAが途中で折損し難くなる。
また、前記実施例にかかるサドルバンド取着用のドリルビットAでは、前述のように前記切粉排出部3から前記延設部4を経て取着部1において、先端方から基端方に断面積、断面係数、断面二次モーメントの各値が多段階にわたって徐々に変化するよう構成され、一箇所において一度に大きく変化することがないから、各部位の接続部分において大きな集中応力が作用せず、回転方向のねじり力や曲げ応力および座屈応力によって、可及的に折損し難い構成が実現されている。
しかも、前述のように、前記切粉排出部3に隣接して、前記取着部1の外径d1より細径の延設部4を設けたことから、図2に図示するように、ドリルビットAの一部あるいはチャック10がサドルバンド14に接触するのを防止することができる。
ところで、前記実施例では、前記延接部4の外径d4を、前記取着部1の外径d1と前記切粉排出部3の外径d3の中間程度の外径となるよう構成しているが、これに代えて、前記延接部4の外径d4を、前記取着部1の外径d1と等しく構成してもよい。
また、本考案は、前記実施例に限定されるものでなく、本考案の技術的思想に基づく範囲において種々の形態で実施することが可能となることは言うまでもない。
本考案にかかるサドルバンド取着用のドリルビットは、パイプ等を取着する際に使用するサドルバンドの取付のための固定穴の穿設等に利用できる。
A…サドルバンド取着用のドリルビット
1…取着部
2…切刃部
3…切粉排出部
3b…切粉排出溝
4…延設部
d1…取着部の外径
d3…切粉排出部の外径
d4…延設部の外径

Claims (6)

  1. 基端部に、回転駆動装置のチャックに取着される取着部を設け、先端部に、所望の穿孔径に対応した外径を有する超硬合金製の切刃部を設け、該切刃部の基端方に隣接してスパイラル状の切粉排出溝を外周部に所定長さ有し前記取着部の外径より細径になった切粉排出部を設け、該切粉排出部が形成されている基端方で且つ前記取着部の先端方に、前記取着部の外径と等しいか又は該取着部の外径と前記切粉排出部の外径の中間程度の外径を有する延設部を設けたことを特徴とするサドルバンド取着用のドリルビット。
  2. 前記取着部と延設部の接続部分に取着部側で徐々に太径になった第1のテーパ部と、前記延設部と前記切粉排出部の接続部分に延設部側で徐々に太径になった第2のテーパ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のサドルバンド取着用のドリルビット。
  3. 前記第1のテーパ部と第2のテーパ部の少なくとも1つのテーパ部が、2次曲線あるいは3次曲線に類似した曲線からなるテーパ部であることを特徴とする請求項2記載のサドルバンド取着用のドリルビット。
  4. 前記延設部の外径が、前記切粉排出部の外径の約2倍〜4倍程度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のサドルバンド取着用のドリルビット。
  5. 前記切刃部が超硬合金で構成され、前記切粉排出部、前記延設部および取着部が工具鋼又はSCMで構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載のサドルバンド取着用のドリルビット。
  6. 前記スパイラル状の切粉排出溝が、前記切粉排出部の基端部に形成されていないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の項に記載のサドルバンド取着用のドリルビット。
JP2010000818U 2010-02-10 サドルバンド取着用ドリルビット Expired - Lifetime JP3158949U (ja)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3158949U true JP3158949U (ja) 2010-04-22

Family

ID=

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012114641A1 (ja) * 2011-02-23 2014-07-07 京セラ株式会社 切削工具およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012114641A1 (ja) * 2011-02-23 2014-07-07 京セラ株式会社 切削工具およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4716584B2 (ja) ドリル工具
JP3874774B2 (ja) 鋳抜き穴加工用ドリル
JP5066212B2 (ja) 穴明け工具
WO2015026955A4 (en) Precessional drilling and reaming
JP5230201B2 (ja) きりもみ・さらもみ工具用のドリルときりもみ・さらもみ工具
US6916138B2 (en) Vibration dampened drilling tool
US20140369776A1 (en) Step drill
US20120195704A1 (en) Drill bit
JP2002120220A (ja) 削岩ドリル
WO2009128183A1 (ja) 深穴切削用ドリルヘッド
CN104999125B (zh) 旋转刀具和刀具头
JP2020519464A (ja) ドリル本体およびドリル
JP3158949U (ja) サドルバンド取着用ドリルビット
JP4884742B2 (ja) 穴加工工具
JP4824557B2 (ja) 穴あけ工具と装置および穴あけ工具のセット
JP2010144506A (ja) 削岩機用ドリルヘッド
WO2001060557A1 (fr) Foret
US20030141115A1 (en) Rock core drill bit
JP2008087433A (ja) コアビット
US20080047759A1 (en) Hard material insert for a drill and a drill with the hard material insert
JP2005280244A (ja) ドリル工具
JP2008023607A (ja) ガンドリル及びこれに取付けられるドリル本体
JP3604344B2 (ja) ドリルビット
US11446743B2 (en) Side-lock modular drill with spring-assisted bump-off
JP2002052527A (ja) 岩状物用のドリル