JP3158929B2 - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

Info

Publication number
JP3158929B2
JP3158929B2 JP01128695A JP1128695A JP3158929B2 JP 3158929 B2 JP3158929 B2 JP 3158929B2 JP 01128695 A JP01128695 A JP 01128695A JP 1128695 A JP1128695 A JP 1128695A JP 3158929 B2 JP3158929 B2 JP 3158929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
flow cell
flow
sample
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01128695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08201267A (ja
Inventor
功夫 山崎
浩一 都築
亮 三宅
英規 浅井
秀之 堀内
正明 栗村
康明 小島
塙  雅明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP01128695A priority Critical patent/JP3158929B2/ja
Publication of JPH08201267A publication Critical patent/JPH08201267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158929B2 publication Critical patent/JP3158929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体中に懸濁する粒子の
画像を撮像し、粒子を分析する装置に係り、例えば、血
液や尿中の粒子を分析するに適した粒子分析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粒子を形態的に検査するには、粒子を液
体中に懸濁させたままフローセルに流して、光学的に分
析するものがある。例えば、特開平5−296915号
公報には、液体試料を平坦なシースフローを形成してフ
ローセルに流し、粒子の通過を検出してパルス光源を発
光させ、顕微鏡システムを通してCCDカメラで粒子の
静止画像を撮像して画像分析する粒子分析装置が示され
ている。
【0003】また、少量の液体試料にて効率良く検査が
行えるものとして、液体試料を吸引しフローセルユニッ
トに吐出するサンプリングノズルと、そのサンプリング
ノズルをフローセルユニットに移動させる機構つまりサ
ンプリング機構を設けた特開平6−194300号公報
に記載のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粒子分析装置では、サ
ンプル液の流れる範囲を顕微鏡システムの焦点深度の厚
さ内に制御する必要がある。しかし、サンプル液やシー
ス液の流量を上げる、つまり単位時間あたりに流れる体
積を増加させると、サンプル液やシース液を供給するア
クチュエータの振動が大きくなる。振動は直接的に圧力
変動を生ずるだけでない。振動によりサンプル液の流れ
るサンプルチューブやシース液の流れるシースチューブ
が共振し、チューブ内に間接的にも圧力変動が生じる。
これらの圧力変動によって液の流れが乱れ、サンプル流
が焦点深度をはみ出して鮮明な画像が得られなくなって
しまう。
【0005】また、前記特開平6−194300号公報
にあるようなサンプリング機構を分析中に稼働させる
と、アクチュエータの場合と同様にチューブ内に圧力変
動が生じて液の流れが乱れ、サンプル流が焦点深度をは
み出して鮮明な画像が得られなくなってしまう。
【0006】上記の従来の装置はこの問題点及びその解
決策については配慮されていなく、流量を上げる、また
は、分析中にサンプリング機構を稼働させるということ
ができないという欠点があった。
【0007】本発明の第1の目的は、サンプル液やシー
ス液の流量を上げても鮮明な画像を得ることが可能な粒
子分析装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、分析中にサ
ンプリング機構を稼働させても鮮明な画像を得ることが
可能な粒子分析装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の第3の目的は、サンプルチ
ューブ内とシースチューブ内との流れの変動を防ぐこと
で鮮明な画像を得ることが可能な粒子分析装置を提供す
ることにある。
【0010】また、本発明の第4の目的は、サンプル液
とシース液との流量を上げること或いは分析中にサンプ
リング機構を稼働させても分析をすることが可能な粒子
分析装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第5の目的は、撮像開始ま
での時間を短縮できる粒子分析装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、被検粒子を含むサンプル液と清浄なシース液とでシ
ースフローを成すフローセルと、フローセルにサンプル
液を供給するサンプル液供給機構と、フローセルにシー
ス液を供給するシース液供給機構と、被検粒子の画像を
繰り返し撮像する撮像機構と、画像を解析して結果を出
力するデータ解析機構とを備える粒子分析装置におい
て、以下のような手段を用いる。
【0013】第1と第2の目的に対しては、サンプル液
供給機構からフローセルまでの径路及びシース液供給機
構からフローセルまでの径路に径路を構成するチューブ
を固定する固定装置を設け、チューブの共振周波数が撮
像機構の繰り返し周波数よりも高く設定する。◆そして
好ましくは、撮像機構の繰り返し周波数を30Hzに設
定する。◆また好ましくは、固定装置として、チューブ
を固定する固定具、或いは径路の一部を構成する固定パ
イプ或いはチューブに張力を持たせる様に固定する固定
手段の内の少なくとも1つを用いる。◆或いは、サンプ
ル液供給機構からフローセルまでの径路及びシース液供
給機構からフローセルまでの径路に径路を構成するチュ
ーブを固定する固定具を設け、固定具の間隔を最大部分
で5乃至27cmの範囲に設定する。
【0014】第3と第4の目的に対しては、サンプル液
供給機構からフローセルまでの径路の途中に圧力変動吸
収部を設ける。◆そして好ましくは、圧力変動吸収部が
径路内の気泡であって、気泡の量が5乃至32マイクロ
リットルの範囲に設定する。◆また、シース液供給機構
からフローセルまでの径路の途中に圧力変動吸収部を設
ける。◆そして好ましくは、圧力変動吸収部は径路より
も細い細管、或いは空気室を持つ管、或いはべローズの
内の少なくとも1つをダンピング部材として設ける。◆
そして好ましくは、ダンピング部材が径路より細い細管
であって、その細管の長さが40乃至160cmの範囲
に設定する。
【0015】第5の目的に対しては、サンプル液供給機
構からフローセルまでの径路及びシース液供給機構から
フローセルまでの径路の間に、それぞれ圧力変動吸収部
を設けて両径路の遅れ時間をおおむね一致させる。
【0016】以上の手段により、上記のそれぞれの目的
を達成することができる。
【0017】更に上記の手段を組み合わせることで更に
画像が鮮明な粒子分析装置、或いは画像が鮮明でかつ撮
像開始までの時間が短縮できる粒子分析装置を提供する
ことができる。
【0018】尚、本発明において圧力変動吸収部とは、
気泡、径路よりも細い細管、空気室を持つ管或いはべロ
ーズの様なダンピング部材等圧力の変動を吸収すること
が可能な装置の総称である。また、本発明において遅れ
時間とは、分析開始時に液の供給機構から一定流量で送
液を開始してから、フローセル直前においての流れが定
常な状態、つまり流量が一定になる状態を言う。
【0019】
【作用】被検粒子を含むサンプル液はサンプリング機構
により採取された後、挿入機構によりサンプルチューブ
内に挿入される。サンプル液の挿入されたサンプルチュ
ーブは、フローセルのサンプルノズルに接続される。サ
ンプルチューブの他端に接続しているサンプル駆動液供
給機構から一定の高い流量で駆動液が供給されると、サ
ンプル液は駆動液に押し出されて一定の高い流量でフロ
ーセル内に吐出される。またシースチューブを通じてフ
ローセルにシース液供給機構から一定でサンプル液より
も更に高い流量で清浄液を供給される。
【0020】このとき流量を上げると、サンプル液とシ
ース液の供給機構のアクチュエータの振動が大きくな
る。またサンプリング機構を稼働させることによっても
振動が発生する。その振動がサンプルチューブ及びシー
スチューブに伝わることにより両チューブ内に圧力変動
が生ずる。またその振動がサンプルチューブ及びシース
チューブを共振させる。このときの共振周波数が低いと
両チューブ内に大きな圧力変動が生ずる。これら圧力変
動が生じるとチューブ内の流れに変動が生じてしまう。
【0021】しかし、夫々のチューブを固定する固定装
置により振動を防ぎ共振周波数を撮像の繰り返し周波数
よりも高くしてチューブの共振を避けることにより圧力
変動を小さなものにすることができる。圧力変動が小さ
くなることで流れの変動が小さくなり、サンプル液に含
まれる被検粒子は顕微鏡システムの焦点深度の厚さをは
み出すことなく流れ、鮮明な画像を得ることができる。
【0022】また、サンプルチューブの途中に設けられ
ている気泡などの圧力変動吸収部により振動から直接生
じた圧力変動等を吸収し、フローセルには圧力変動によ
る流れの変動がほとんどないサンプル液を供給すること
で、流れに乱れの小さい或いは無い状態となり、より鮮
明な画像を得ることができる。
【0023】また、シースチューブの途中に設けられて
いるダンピング部材などの圧力変動吸収部により振動か
ら直接生じた圧力変動等を吸収し、フローセルには圧力
変動による流れの変動がほとんどないシース液を供給す
ることで、流れに乱れの小さい或いは無い状態となり、
より鮮明な画像を得ることができる。
【0024】よって、サンプル液及びシース液の流量を
上げる或いは分析中にサンプリング機構を稼働させるこ
とが可能になる。
【0025】また、圧力変動吸収部によりサンプル液及
びシース液の両径路の遅れ時間をおおむね一致させるこ
とにより、分析開始までの時間を短縮することができ
る。
【0026】従って、両液の流量を上げても安定したシ
ースフローが形成できる。このときシース液がサンプル
液より高い流量であるため、サンプル液はシース液に挟
まれて撮像系の焦点深度内の領域を流れる。このサンプ
ル液を繰り返し撮像することで焦点のあった鮮明な粒子
の画像が多数得られる。この画像をデータ解析機構で解
析し、粒子の種類と濃度の情報に変換して結果を出力す
る。
【0027】先に述べた様に固定装置によりサンプリン
グ機構を撮像中に作動させても流れが変動しないので、
撮像中に次の試料を準備することができる。また、同じ
く固定装置により流量を上げても測定に悪影響を与える
ほどの変動が生じないので、流量を上げることができ
る。また、サンプルチューブに設けた圧力変動吸収部と
シースチューブに設けた圧力変動吸収部により、チュー
ブ内の圧力変動がほとんど生じなくなるので、画像がよ
り鮮明になる。更に、遅れ時間をおおむね一致させるこ
とにより撮像開始までの時間を短縮できるので、試料の
測定を効率良く行うことができる。
【0028】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す図
である。◆分析装置31の内部にはフローセル11、サ
ンプルシリンジ14、シースシリンジ15、タンク1
8、上下回転機構20、撮像器30、洗浄器24、サン
プリング機構22が設置されている。上下回転機構20
の先端にはピペッタ21が取り付けられており、上下回
転機構20の回転により反応容器25、洗浄器24、フ
ローセル11の位置に移動する。可撓性のサンプルチュ
ーブ40は、サンプルシリンジ14から電磁弁35を通
り、ピペッタ21までを結んでいる。同様に可撓性のシ
ースチューブ41は、シースシリンジ15から三方電磁
弁36を通り、フローセル11の流路12までを結んで
いる。
【0029】サンプルシリンジ14及びシースシリンジ
15には夫々アクチュエータ16、17が取り付けられ
ていて、サンプル液供給機構とシース液供給機構を成し
ている。サンプリング機構22の先端にはピペッタ23
が取り付けられており、その回転半径上に検体容器26
を置くスペースと反応容器25が設置されている。
【0030】タンク18は加圧機能を持ち、サンプルシ
リンジ14には電磁弁34を通してチューブで接続さ
れ、シースシリンジ15にはダンピング部材42とシー
スシリンジ15間のシースチューブ41上に設けられた
三方電磁弁36を通して同様にチューブで接続されてい
る。
【0031】本実施例では、内径が1.5mmのチュー
ブをサンプルチューブ40及びシースチューブ41とし
て使用している。サンプルチューブ40及びシースチュ
ーブ41は最も長い部分で10cmの間隔で固定具60
により分析装置31の筐体、例えばシャーシ、に固定さ
れている。固定具60は、両チューブをシャーシ等にし
っかりと固定できるものであれば、材質、形状は特に問
わない。また、シースチューブ41の途中にはダンピン
グ部材42が挿入されている。本実施例のダンピング部
材42は内径1.0mmで長さ100cmの細管を使用
している。固定具60の間隔と、細管の長さの定め方は
後述する。
【0032】次に、検査の仕方について説明する。分析
すべき検体54は検体容器26に入れられて装置に置か
れる。アクチュエータ(図示せず)を備えたサンプリン
グ機構22は回転してピペッタ23を検体容器26上に
移動した後、下降して、ピペッタ23の先端を検体54
の中に挿入し、回転して検体54を攪袢した後、検体5
4を吸引する。サンプリング機構22が再び上昇、回転
して反応容器25上でピペッタ23から検体54を反応
容器25に吐出する。その後ピペッタ23の先端は、洗
浄機構(図示せず)により内部及び外部を洗浄され次の
サンプリングに備える。反応容器25には染色液供給機
構(図示せず)から染色液が供給され、検体54と反応
してサンプル液50となる。
【0033】サンプルシリンジ14からピペッタ21ま
で可撓性のサンプルチューブ40で接続されているた
め、ピペッタ21は上下回転機構20の動作で動くこと
ができる。上下回転機構20は上昇、回転、下降して、
ピペッタ21をまず洗浄器24に挿入する。洗浄器24
内部には清浄な液が流れており、ピペッタ21の外面を
洗浄する。そして、電磁弁34及び電磁弁35を開き、
タンク18から加圧された清浄液をサンプルチューブ4
0を通して、ピペッタ21から洗浄器24に吐出するこ
とでピペッタ21の内面を洗浄する。
【0034】その後、ピペッタ21を上昇させ、微量の
空気を吸引後、反応容器25に移動して、検体54と染
色液が反応したサンプル液50を吸引する。この時に吸
引する空気の量、つまり気泡52の量も後述する。ピペ
ッタ21での空気やサンプル液50の吸引は、電磁弁3
4を閉じ、電磁弁35が開いた状態でアクチュエータ1
6を作動させることで行われる。これで、ピペッタ21
内部には気泡52を挟んでサンプル液50と駆動液53
が満たされた状態となる。この駆動液53は前述の清浄
液がその役割を果たす。
【0035】ピペッタ21がサンプル液50を吸引後、
反応容器25は不要となった液を排出し洗浄装置(図示
せず)により内部を洗浄して、次の検体に備える。◆次
にピペッタ21は回転してフローセル11上で下降し、
先端をノズル13に密着して接続する。測定の間、サン
プルシリンジ14から一定流量で駆動液53を供給する
ことで、気泡52を介してサンプル液50がピペッタ2
1から押し出され、ノズル13から流路12内に吐出さ
れる。この様な方式だとサンプル液50は測定する量さ
えあれば良いので、その必要量が少なくてすむ。またピ
ペッタ21の内部のサンプル液50に接触する部分が少
ないために、洗浄が短い時間で効果的に行える。
【0036】また、三方電磁弁36をタンク18とシー
スシリンジ15を連通状態にしてアクチュエータ17を
作動し、清浄液をシースシリンジ15内に吸引した後、
三方電磁弁36を切り替えてシースシリンジ15とシー
スチューブ41を連通状態にしてアクチュエータ17を
逆方向に一定速度で作動させることにより、清浄液がシ
ースシリンジ15からシースチューブ41を通りシース
液51としてフローセル11の流路12に供給される。
【0037】フローセル11は1方向に断面積が縮小す
る形状を有しており、縮小部下流の平行流路部つまり測
定領域ではシース液51に包まれたサンプル液50が薄
い流れを形成し、一定速度で流れる。本実施例において
は、サンプル液50とシース液51の流量を変えること
でフローセル11内の測定領域において流速を高速と低
速に切り替えることができ、高速は1m/s、低速は
0.2m/sである。
【0038】本実施例において、流量とはチューブ内を
単位時間内に流れるサンプル液或いはシース液の体積の
ことであり、流速とはフローセル11内で両液が成すシ
ースフローの流れの速さのことである。
【0039】撮像器30は粒子検出機能を有しており、
粒子通過に同期してパルス光源を発光させて粒子の静止
画像を撮像する。最大で1秒間に30回撮像する。◆撮
像された画像は、データ解析機構(図示せず)で解析
し、粒子の種類と濃度の情報に変換して結果を出力す
る。
【0040】本実施例においてはサンプルチューブ40
及びシースチューブ41が固定具60により短い間隔で
固定されることにより、両チューブの共振周波数を撮像
の周波数よりも高くして撮像に悪影響が出ないようにし
ている。
【0041】また、気泡52やダンピング部材42によ
り振動から直接生じる圧力変動を吸収し、流れの変動が
生じないようにしている。また、固定具60を備えた分
析装置においてはチューブの共振から間接的に生じる高
周波の圧力変動を吸収し、流れの変動が生じないように
している。
【0042】これら固定具60、気泡52、ダンピング
部材42により、フローセル11を流れるサンプル流は
乱れないようになる。
【0043】固定具60の間隔、気泡52の量、ダンピ
ング部材42の長さは以下のようにして定められる。
【0044】まず、固定具60の間隔は次のようにして
定められる。◆各チューブの共振周波数は、固定具60
と固定具60の間の部分の長さが短いほど高くなる。本
実施例で用いたチューブを使用して、固定具60の間隔
を変化させて共振周波数を調べた結果が図2である。図
2に示されるように27cm程度の間隔で固定すれば、
チューブの共振周波数は、撮像のくり返し周波数である
30Hz程度となる。尚この間隔は、短いほど共振周波
数は高くなるので好都合となるが、上下回転機構20の
様に動く部分の付近においては5cm以下の間隔で固定
することは構造上困難になる。それ故に、固定具60同
士の最大の間隔は5〜27cm程度にすると撮像に悪影
響を及ぼさなく適当であるという結果を得た。この結果
に基づいて、本実施例においては最大の間隔を前述の通
り10cmとしてある。この場合共振周波数は撮像のく
り返し周波数30Hzよりも十分に高くなる。
【0045】次に、ピペッタ21の中で、サンプル液5
0と駆動液53の間に存在する気泡52の量は次のよう
にして定められる。◆図3は気泡52の量を変化させた
ときの、流れの変動を示した図である。◆前述のように
配管内に気泡52がある場合、気泡52の量と流路の抵
抗係数に依存して圧力変動を吸収する効果がある。気泡
52は圧力変動を吸収することで流れの変動を防いでい
る。
【0046】チューブは同一のものを使用しているの
で、流路の抵抗係数は一定である。測定の際、この流れ
の変動を15%以下に抑えれば更に撮像に適した流れと
なる。図3に示されるとおり、フローセル11内の測定
領域における流速が、高速でも低速でも気泡52の量を
5マイクロリットル以上にすると変動が15%以下にな
り、その条件を満たすことができる。
【0047】図4は気泡52の量を変化させたときの、
遅れ時間を示した図である。◆この遅れ時間とは、分析
開始時にサンプルシリンジ14から一定流量で送液を開
始してから、ノズル13でのサンプル液50の流れが定
常状態、つまり流量が一定になる状態、になるまでの時
間を言う。
【0048】図4に示されるように、気泡52の量が多
くなると今度は遅れ時間がかかるようになる。この遅れ
時間は、フローセル11内の測定領域における流速と関
係無く、気泡52の量のみに比例する。この時間を1秒
以下にするには、32マイクロリットル程度以下にする
必要がある。
【0049】以上の結果より、気泡52の量を5〜32
マイクロリットル程度の範囲にした場合、サンプルチュ
ーブ40から伝わってくる圧力変動を十分吸収し、しか
も流れが一定になる時間は十分に短いという結果を得
た。この結果に基づいて、本実施例においては、流速に
かかわらず20マイクロリットル程度を吸引するように
してある。
【0050】最後に、ダンピング部材42の長さは次の
ように定められる。◆図5は、ダンピング部材42の長
さを変化させたときの変動の値を示した図である。ダン
ピング部材42はシースチューブ41の途中にあり、内
径1.0mmの細管を延長したものである。このような
細管は前述のように、圧力変動を吸収する作用がある。
ダンピング部材42は、圧力変動を吸収することにより
先程の気泡52同様流れの変動を防いでいる。図5に示
されるように、フローセル11内の測定領域における流
速が低速でもダンピング部材42を40cm程度以上に
すると流れの変動が15%以下になり、撮像により適し
た流れとなる。高速の場合は、20cm程度以上で良
い。
【0051】しかし、前述の気泡52同様にダンピング
部材42が長くなると、図6に示される様に遅れ時間が
かかる様になる。◆この遅れ時間とは、分析開始時にシ
ースシリンジ14から一定流量で送液を開始してから、
フローセル11に導びかれる直前のシース液51の流れ
が定常状態になるまでの時間を言う。◆この遅れ時間は
気泡52と同様フローセル11内の測定領域における流
速に関係無く、ダンピング部材42の長さのみに比例す
る。
【0052】気泡52の場合と同様に、この時間を1秒
以下にするには160cm程度以下にする必要がある。
以上の結果より、ダンピング部材42の長さは40〜1
60cm程度にした場合、シースチューブ41から伝わ
ってくる圧力変動を吸収し、しかも流れが一定になる時
間は十分に短いという結果を得た。この結果に基づい
て、本実施例においては前述のとおり100cmとして
ある。
【0053】これらの固定具60と気泡52、ダンピン
グ部材42により、以下のような効果を得ることができ
る。
【0054】サンプリング機構22やアクチュエータ1
6、17が動作して発生する振動は撮像のくり返し周波
数と同程度かそれ以下の成分が大きいが、固定具60の
効果によりサンプルチューブ40とシースチューブ41
の共振は撮像の繰り返し周波数よりも低い周波数では起
こらず、大きな振幅にならない。そのためにチューブ内
の圧力変動の容積変化は小さく、サンプル液50とシー
ス液51に流れの変動を生ぜず、フローセル11内で安
定した一定のシースフローが形成され、粒子の鮮明な画
像が撮像できる。
【0055】また、多少の振動を発生するものを用いて
も、粒子の鮮明な画像が得られるので、正確に一定の量
のサンプル液50を動かすことのできるステッピングモ
ータをアクチュエータ16、17に用いることができ
る。そのために粒子濃度の分析を正確に行うことができ
る。
【0056】更に、測定期間にサンプリング機構22を
動作しても発生する振動が妨げにならないため、分析中
にサンプリング機構22を動作して次の検体の採取と染
色反応を行っておくことができ、複数の検体の分析に要
する時間を短縮することができる。また、振動の影響を
受けないので、シースフローを高速化でき、多量のサン
プル液50を短時間に流して分析することができる。
【0057】その上、サンプリング機構22や、ピペッ
タ23などの振動源となる要素をすべて同じ筐体内に設
置しても、振動の影響を受けずに安定したシーフローを
形成して鮮明な画像を得ることができるので、1つの筐
体に納めた小型の分析装置を供給することができる。
【0058】気泡52やダンピング部材42の様な圧力
変動吸収部により、小さな変動を抑え、より滑らかな流
れを得ることができ、従来の装置や固定具を備えた流量
の大きい分析装置において、より鮮明な画像を得ること
ができる。また、サンプリング機構22を稼働させなが
ら分析をすることができる。
【0059】特に、サンプルシリンジ14とシースシリ
ンジ15が動作を始めてからフローセル11に導かれる
直前のサンプル液50とシース液51の流れが定常状態
になるまでの時間、つまり遅れ時間を両径路がほぼ等し
くなるようにしておくと、言い替えると両径路の減衰係
数をほぼ等しくなるようにしておくと、過渡的なアンバ
ランスで立ち上がりの遅い方へ液が逆流することが起こ
らず、流れが速やかに一定になる。そのため、迅速に測
定を開始でき、分析に要するまでの時間を短縮できる。
【0060】本実施例においては、先の述べたように、
気泡52の量を20マイクロリットル、ダンピング部材
42の長さを100cmとしたことにより、遅れ時間を
共に0.5秒程度に揃えている。また別の組み合せとし
て、気泡52の量を5マイクロリットル、ダンピング部
材42の長さを50cmとして遅れ時間を共に0.25
秒程度に揃える等も考えられる。
【0061】本実施例では、各チューブの内径が1.5
mm、ダンピング材42に用いた細管が内径1.0mm
のものを使用したために、夫々上記の固定具60の間
隔、気泡52の量、ダンピング部材42の長さになった
が、内径の異なったものを使用する場合は、夫々上記と
は異なった範囲の値となる場合がある。
【0062】尚、本実施例においては固定具60とダン
ピング部材42を共に使用しているが、固定具60のみ
でも撮像に悪影響を与えるような流れの乱れは防ぐこと
が可能であるので、固定具60のみでも流量を上げたり
分析中にサンプリング機構22を稼働させながら撮像す
ることができる。ダンピング部材42を使用しないとき
には気泡52は、サンプル液50と駆動液53を仕切る
ことができる程度の少量でかまわない。
【0063】また、サンプリング機構22をもたない粒
子分析装置に於いては、気泡52も無くても構わない。
そのときは、気泡52の代わりにシースチューブ41に
設けたダンピング部材42の様な圧力変動を吸収する装
置を用いても良い。
【0064】同様に、固定具60を設けずに気泡52と
ダンピング部材42、気泡52のみ或いはダンピング部
材42のみを使用して、流量を上げたり分析中にサンプ
リング機構22を稼働させながら分析をすることができ
る。また従来からある分析装置において画像をより鮮明
にすることも可能である。
【0065】図7は別のチューブ固定方法を用いた第2
の実施例を示す図である。◆図示をしていないサンプリ
ング機構22、上下回転機構20等は、第1の実施例と
同一である。
【0066】本実施例の場合は、サンプルチューブ40
及びシースチューブ41は、サンプルシリンジ14と上
下回転機構20の間、シースシリンジ15とフローセル
11の間において、可撓性のチューブの代わりに固定パ
イプ71を用い、シャーシ70に固定される。若しく
は、可撓性のチューブごと、固定する固定パイプ71を
用い、シャーシ70に固定される。固定パイプ71以外
の部分においては、第1の実施例と同じく固定具60に
よって両チューブを固定する。ダンピング部材42は、
固定パイプ71のシースシリンジ15側でもフローセル
11側でも構わない。固定パイプ71内の部分のチュー
ブは固定されているので振動による影響を受けることは
ほぼなく固定具60同様の効果が得られる。従ってフロ
ーセル11内により安定したシースフローを得ることが
できる。
【0067】本実施例のように、各シリンジ付近、上下
回転機構20付近及びダンピング部材42付近の様にチ
ューブに可撓性が必要な部分以外は、固定パイプを利用
することにより圧力変動を防ぐことも可能である。
【0068】図8は更に別のチューブ固定方法を用いた
第3の実施例を示す図である。◆図示をしていないサン
プリング機構22、シースチューブ41等は、第1の実
施例と同一である。
【0069】本実施例の場合は、シャーシ70に固定さ
れたブロック72にガイド76、プーリ74、75が取
り付けられている。サンプルチューブ40はサンプルシ
リンジ14から第1の実施例で述べた固定具60または
第2の実施例で述べた固定パイプ71に固定されつつガ
イド76まで来る。そして、プーリ74、75に掛けら
れた後、上下回転機構20の支柱部分に巻きつけられて
固定される。プーリ74はスプリング73に引かれてお
り、サンプルチューブ40には張力が掛かる様にしてあ
る。
【0070】本実施例の場合は、サンプルチューブ40
に張力がかかっているために共振周波数が高くなり、低
い周波数の振動では共振しない。また、サンプルチュー
ブ40がプーリ75を介して上下回転機構20の支柱部
分に巻きついているので、上下回転機構20は上下回転
が可能であり、上下回転機構20が動いてもスプリング
73に引かれているために張力を持ったままである。チ
ューブの共振周波数fは次の式により求められる。
【0071】
【数1】
【0072】ここで、S:張力、L:固定部間の長さ、
γ:チューブの単位長さあたりの質量であり、本実施例
において、S,Lは、夫々プーリ75から上下回転機構
20間のチューブの張力と距離である。
【0073】共振周波数を撮像の繰り返し周波数である
30Hzよりも高くするためには、上式のfに30Hz
を代入し変形した、
【0074】
【数2】
【0075】を満たすように、S,L,γを与えれば良
い。
【0076】γはチューブにより決まる一定値である
が、S,Lは自由に与えることができる。つまりプーリ
75から上下回転機構20までの距離を短くする、或い
は張力を大きくすることにより、共振周波数を高くする
ことができるので、上下回転機構20の動作範囲を大き
くすることができる。
【0077】図9は別のダンピング部材を用いた第4の
実施例を示す図である。◆図示をしていないサンプリン
グ機構22、サンプルチューブ40等は、第1の実施例
と同一である。◆シースチューブ41の途中に設けられ
たダンピング部材42bは内部に空気室を持っており、
空気の圧縮性により圧力変動を吸収する。
【0078】本実施例の場合には、シースチューブ41
の長さが延長されずに圧力変動吸収効果を得られるの
で、チューブ内での圧力損失が小さく、シース液51の
供給に小型のシースシリンジ及び小型のアクチュエータ
を使うことができる。
【0079】ダンピング部材42bの空気室には空気量
調節機構を持たせると都合が良く、その場合には温度変
化などで内部の空気の体積が変化しても、量を一定に保
つようにすることができる。この空気の量は、第1の実
施例で述べた気泡52の量と同様に、流れの変動と遅れ
時間により適当な値に定める。
【0080】図10は別のダンピング部材を用いた第5
の実施例を示す図である。◆図示をしていないサンプリ
ング機構22、サンプルチューブ40等は、第1の実施
例と同一である。◆シースチューブ41の途中に設けら
れたダンピング部材42cはベローズであり、容積変化
により圧力変動を吸収する。
【0081】本実施例の場合には、前述のダンピング部
材42b同様シースチューブ41の長さが延長されずに
圧力変動吸収効果を得られるので、チューブ内での圧力
損失が小さく、シース液51の供給に小型のシースシリ
ンジ及び小型のアクチュエータを使うことができる。
【0082】また、本実施例の場合は内部に空気を含ま
ないので、温度変化による気体の体積変化の影響を受け
ず、常に一定の圧力変動吸収効果を得ることができる。
このベローズの長さ等は、やはり流れの変動と遅れ時間
により適当な値に定める。
【0083】図11は本発明に使用する別のフローセル
部分の構成を示す図である。◆本実施例では、チューブ
の固定法及びダンピング部材は上記の実施例のいかなる
ものでもよい。◆このフローセル部分の構造は、次の2
つの点で図1に描かれたフローセル部分と異なる。
【0084】1つは、シースチューブ41やピペッタ2
1を通してフローセル11内に入った気泡をフローセル
11の流路12上部に接続したエア抜き器61により随
時抜くことができるので、流路内に余分な気泡が入った
ままの状態でシースフローを形成することがない。従っ
て、シース液51とサンプル液50の圧力変動吸収にこ
の余分な気泡が影響することなく、最適な量の圧力変動
吸収を行える。また、フローセル流路内で気泡が動くこ
とで、サンプル流を変動させる原因になることを防ぐこ
とができる。更に、余分な気泡によってサンプル流の形
成する位置が変化して撮像のピントがずれることを防ぐ
ことができる。
【0085】もう1つは、排液チューブ62と排水口6
5の間に2重構造のポート63を接続していて、排液チ
ューブ62から流れる廃液は液面高さ一定の内部筒64
からあふれ、その後排出口65から排出する様になって
いる。そのため、流路12内の圧力が一定に保たれ、シ
ースフローを安定に保つ効果がある。
【0086】
【発明の効果】本発明では上記の様に、径路に固定具を
設けた構成とすることにより、サンプル液とシース液の
流量を上げても鮮明な画像を得ることができる。
【0087】また、分析中にサンプリング機構が動作し
ていても安定なサンプル流を形成することができ、鮮明
な画像を得ることができる。
【0088】更に、サンプルチューブとシースチューブ
に圧力変動装置を設けた構造とすることにより両チュー
ブ内の圧力変動を吸収し流れの変動を防ぎ鮮明な画像を
得ることができる。
【0089】また、サンプルチューブとシースチューブ
に圧力変動装置を設けた構造とすることによりサンプル
液とシース液の流量を上げる或いは分析中にサンプリン
グ機構が動作していても分析することができる。
【0090】その上、サンプルチューブとシースチュー
ブに圧力変動装置を設け、両径路の遅れ時間をおおむね
揃えることにより、撮像開始までの時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す粒子分析装置全体の構成
図。
【図2】固定具の間隔と共振周波数とを示す関係図。
【図3】気泡量と変動との関係を示す図。
【図4】気泡量と遅れ時間との関係を示す図。
【図5】ダンピング部材の長さと変動との関係を示す
図。
【図6】ダンピング部材の長さと遅れ時間との関係を示
す図。
【図7】第2の実施例の固定方法の構成図。
【図8】第3の実施例の固定方法の構成図。
【図9】第4の実施例のダンピング部材の構成図。
【図10】第5の実施例のダンピング部材の断面図。
【図11】別のフローセル部の構成図。
【符号の説明】
11…フローセル、12…流路、13…ノズル、14…
サンプルシリンジ、15…シースシリンジ、16…アク
チュエータ、17…アクチュエータ、18…タンク、2
0…上下回転機構、21…ピペッタ、22…サンプリン
グ機構、23…ピペッタ、24…洗浄器、25…反応容
器、26…検体容器、30…撮像器、31…分析装置、
34…電磁弁、35…電磁弁、36…三方電磁弁、40
…サンプルチューブ、41…シースチューブ、42…ダ
ンピング部材、42b…ダンピング部材、42c…ダン
ピング部材、50…サンプル液、51…シース液、52
…気泡、53…駆動液、54…検体、60…固定具、6
1…エア抜き器、62…排液チューブ、63…ポート、
64…内部筒、65…排出口、70…シャーシ、71…
固定パイプ、72…ブロック、73…スプリング、74
…プーリ、75…プーリ、76…ガイド。
フロントページの続き (72)発明者 浅井 英規 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 堀内 秀之 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 栗村 正明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 小島 康明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 塙 雅明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (56)参考文献 特開 平3−105235(JP,A) 特開 平3−53164(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検粒子を含むサンプル液と、清浄なシー
    ス液でシースフローを成すフローセルと、前記フローセ
    ルに前記サンプル液を供給するサンプル液供給機構と、
    前記フローセルに前記シース液を供給するシース液供給
    機構と、前記被検粒子の画像を繰り返し撮像する撮像機
    構と、前記画像を解析して結果を出力するデータ解析機
    構とを備える粒子分析装置において、 前記サンプル供給機構から前記フローセルまでの経路及
    び前記シース液供給機構から前記フローセルまでの経路
    に経路を構成する可撓性チューブを固定する固定具を
    数個、所定の間隔で設け、前記チューブの共振周波数が
    前記撮像機構の繰り返し周波数よりも高く設定したこと
    を特徴とする粒子分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の粒子分析装置において、前
    記固定具の間隔を最大部分で5〜27cmの範囲に設定
    したことを特徴とする粒子分析装置。
  3. 【請求項3】被検粒子を含むサンプル液と、清浄なシー
    ス液でシースフローを成すフローセルと、前記フローセ
    ルに前記サンプル液を供給するサンプル液供給機構と、
    前記フローセルに前記シース液を供給するシース液供給
    機構と、前記被検粒子の画像を繰り返し撮像する撮像機
    構と、前記画像を解析して結果を出力するデータ解析機
    構とを備える粒子分析装置において、 前記サンプル液供給機構から前記フローセルまでの経路
    の途中に圧力変動吸収部を設けたことを特徴とする粒子
    分析装置。
  4. 【請求項4】被検粒子を含むサンプル液と、清浄なシー
    ス液でシースフローを成すフローセルと、前記フローセ
    ルに前記サンプル液を供給するサンプル液供給機構と、
    前記フローセルに前記シース液を供給するシース液供給
    機構と、前記被検粒子の画像を繰り返し撮像する撮像機
    構と、前記画像を解析して結果を出力するデータ解析機
    構とを備える粒子分析装置において、 前記シース液供給機構から前記フローセルまでの経路の
    途中に圧力変動吸収部を設けたことを特徴とする粒子分
    析装置。
  5. 【請求項5】被検粒子を含むサンプル液と、清浄なシー
    ス液でシースフローを成すフローセルと、前記フローセ
    ルに前記サンプル液を供給するサンプル液供給機構と、
    前記フローセルに前記シース液を供給するシース液供給
    機構と、前記被検粒子の画像を繰り返し撮像する撮像機
    構と、前記画像を解析して結果を出力するデータ解析機
    構とを備える粒子分析装置において、 前記サンプル液供給機構から前記フローセルまでの経路
    の間及び前記シース液供給機構から前記フローセルまで
    の経路の間にそれぞれ圧力変動吸収部を設け、前記両経
    路の遅れ時間をおおむね一致させたことを特徴とする粒
    子分析装置。
JP01128695A 1995-01-27 1995-01-27 粒子分析装置 Expired - Fee Related JP3158929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01128695A JP3158929B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 粒子分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01128695A JP3158929B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 粒子分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08201267A JPH08201267A (ja) 1996-08-09
JP3158929B2 true JP3158929B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=11773760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01128695A Expired - Fee Related JP3158929B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 粒子分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158929B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4194233B2 (ja) 2000-08-18 2008-12-10 シスメックス株式会社 シース液供給装置および供給方法並びに試料分析装置
FR2883970B1 (fr) * 2005-03-31 2007-11-16 C2 Diagnostics Sa Dispositif hydraulique pour appareil d'analyse sanguine, procede associe et appareil d'analyse equipe d'un tel dispositif
US8017402B2 (en) * 2006-03-08 2011-09-13 Accuri Cytometers, Inc. Fluidic system for a flow cytometer
US8283177B2 (en) * 2006-03-08 2012-10-09 Accuri Cytometers, Inc. Fluidic system with washing capabilities for a flow cytometer
US8507279B2 (en) 2009-06-02 2013-08-13 Accuri Cytometers, Inc. System and method of verification of a prepared sample for a flow cytometer
US9551600B2 (en) 2010-06-14 2017-01-24 Accuri Cytometers, Inc. System and method for creating a flow cytometer network
EP2633284B1 (en) 2010-10-25 2021-08-25 Accuri Cytometers, Inc. Systems and user interface for collecting a data set in a flow cytometer
WO2015180981A1 (en) 2014-05-30 2015-12-03 Koninklijke Philips N.V. Aerosol particle mass sensor and sensing method
JP7063683B2 (ja) * 2018-03-30 2022-05-09 シスメックス株式会社 フローサイトメーター及び粒子検出方法
KR102497632B1 (ko) * 2021-05-31 2023-02-08 호산테크 주식회사 나노버블 소멸장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0353164A (ja) * 1989-07-20 1991-03-07 Canon Inc サンプル供給装置及びこれを用いたサンプル測定装置
JP2808321B2 (ja) * 1989-09-19 1998-10-08 東亜医用電子株式会社 細胞分析方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08201267A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3158929B2 (ja) 粒子分析装置
JP5277214B2 (ja) 自動分析装置
KR101100094B1 (ko) 시료주입 장치 및 방법, 및 상기 시료주입 장치를 갖는액체 크로마토그래피 장치
US8906302B2 (en) Reagent preparing device, specimen measuring device and reagent preparing method
US9164021B2 (en) Reagent preparing device, specimen processing system and reagent preparing method
US9915674B2 (en) Methods and apparatus for measuring aspiration pressure
CN108780768B (zh) 半导体处理装备的30nm排队式液体颗粒计数器测试和清洁
JP3903015B2 (ja) 化学分析装置
JP2014140313A (ja) 循環がん細胞捕捉装置
JP4194233B2 (ja) シース液供給装置および供給方法並びに試料分析装置
EP2136210B1 (en) Body fluid sample analyzer
JP2009031203A (ja) 自動分析装置
JP3944660B2 (ja) 化学分析装置
JPH08297121A (ja) 粒子分析装置
JP2007086035A (ja) 液体性状判定装置及び方法
JP2011106828A (ja) 分注装置、自動分析装置及び分注方法
WO2021111725A1 (ja) 自動分析装置及び分注方法
JP2006343272A (ja) 微生物検査用ろ過装置
JPS6042635A (ja) 生化学分析装置におけるノズル洗浄装置
JP2002022756A (ja) 液体吸引管とその製造方法
JPH02213745A (ja) サンプル検査装置
JP4178122B2 (ja) 分注装置及びそれを備えた自動分析装置
JPS63182538A (ja) 気密性検査装置
US11517948B2 (en) Basin and high speed air solution
JP2000035419A (ja) 超音波探傷測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees